みんなのシネマレビュー
やましんの巻さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 731
性別
自己紹介 奥さんと長男との3人家族。ただの映画好きオヤジです。

好きな映画はジョン・フォードのすべての映画です。

どうぞよろしくお願いします。


…………………………………………………


人生いろいろ、映画もいろいろ。みんなちがって、みんないい。


…………………………………………………

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234567891011121314
投稿日付順1234567891011121314
変更日付順1234567891011121314

61.  こねこ 主人(猫)公のこねこチグラーシャの、やんちゃぶりは、ネコ好きの琴線に触れまくりっ! そうそう、子ネコってこんなにイタズラで、でも何やっても可愛いんだよなあ…と、心の芯がホンワカ・ジンワリきちゃいます。そんな中にも、裕福な層と貧困に喘ぐ層の格差が広がるロシア社会の現実を、それとなく感じさせるあたりのデリケートな監督の眼差しがしっかりと盛り込まれている。どこか、クシシュトフ・キェシロフスキ(『ふたりのベロニカ』)の影響を感じさせるところも、ナイーブな感じで好感度大。ネコ好き以外にも、一見の価値あり! と声を大にしておきましょう。特にクリスマスシーズンに、恋人や愛する家族と見るもよし、独りでしみじみ見るもよし。ささやかだけれど、だからこそ素敵なキャンドルライトをココロに灯してくれるに違いありませんよ。 7点(2003-12-20 17:28:06)(良:1票)

62.  ブラック・ドッグ 一応カタギのトラック運転手であるはずの主人公が走った後は、文字通り車の残骸と死体の山がゴロゴロ…。いくら悪党どもとは言え、そこまでやっていいものなのかと、見ているこちらが心配になってきます(笑)。作品は一見すると他愛ないB級アクション風だけど、それなりに丁寧な作りが1970年代的な職人芸を感じさせ、悪くないかも。パトリック・スゥエイジって、こんな映画に出ていても不思議と”格”を失わないですね。もしかしたら、ぼくたちが思っている以上に「良い」役者なのかもしれない。ミート・ローフの下品なワルぶりもごきげんです。ここしばらく、コテコテの大作映画ばかりでげっぷがでる向きには、お口直しにこういった「普通の映画」もいいもんですよ。6点(2003-12-08 18:11:11)

63.  学校の怪談 このシリーズが大好きな(ただし、金子修介監督の『3』は除く)者としては、他の皆さんのあまりの低評価にガックリ。で、あえて満点を献上する次第です。そう、確かに「子どもだまし」であるかもしれない。しかし、一方で子どもを本当にだますことこそが真に”困難”なんじゃないでしょうか。子どもたちと幽霊は、ともに世の中じゃおとなたちの視点からは「排除」された周縁的存在(つまり、みそっかす)に他ならない。(映画やドラマなんかで描かれる子ども像なんて、所詮おとなの眼で見られたもの、つまり「社会化」された存在にすぎないワケで。ほら、あの『アイ・アム・サム』の女の子とか典型だったけど)。社会の片隅にいる子どもとオバケは、だからこそこの世界とあちらの世界の”境界”を自由に行き来でき、彼らは、そこで一緒に遊んでいるだけなんだ…。そんな作り手の一貫したテーマは、実に実に「子ども」というものの本質をスルドク指摘したものだと、ぼくは思う。オバケたちは、子どもを怖がらせているんじゃなく、子どもたちも本当はそれをわかっている。だからこの映画が「怖くない」なんての、当然なんですっ! それがいいんですってば!(金子監督の『3』にはただ怖がらせてやろうという意志しか感じられないのが、決定的に不満)。それゆえ、こそシリーズはあれほど小学生たちに支持され、愛されたのではないでしょうか。個人的には『4』のせつなくもやさしい味わいが特に好きなんですけど…お願い! もっとこのシリーズに愛の手を!! 10点(2003-12-04 17:35:25)(良:3票)

64.  ハドソン・ホーク ブルース・ウィリス=ルパン3世、アンディ・マクダウェル=峰不二子、ダニー・アイエロ=次元。…アメリカでも日本でも(こちらのレビューでも)評判芳しからずな作品だけど、実は小生のちょっとしたお気に入り? ハズシ気味のギャグも、スッとぼけたアクションも、このクセ者監督なら「確信犯」じゃないかしらん。4年に一度くらい、見直したくなります。8点(2003-12-03 18:09:26)

65.  パッチ・アダムス 《ネタバレ》 この映画を絶賛する方々の気持ちも分かるし、否定する方々の言い分も理解できる気がする(ロビン・ウィリアムス大っ嫌いだから映画も嫌いとか言うのは、論外。小生も別に大好きな役者ってワケじゃないけど、彼が嫌いゆえに作品ケナすんなら、初めから見なければいいだけの問題では?)。個人的にはそんなに悪い出来の作品じゃないとは思うのだけど、この映画、カラダの病いに対しては”寛大”だけど、ココロの病いにはとてつもなく「偏見」をあらわにしているのが、どうしても気になるというか、悲しく指せられる…。精神病患者を笑い者にしたり、鬱病の青年を「アブナイ奴」どころか殺人者(!)に仕立てたり、よしんばそれが「実話」であろうと、こんな安易さで彼らの事を描くことは、ただ世間に「心を病む者=怖い人」と煽るだけじゃないか。で、犠牲になった主人公の恋人(彼女は、どうやら幼い頃に性的虐待を受けたらしい…)が、蝶々になったというあたりの展開は、メロドラマチックだからこそ余計にあの鬱病の青年を「悪者」として印象づけると、ぼくには思えました。くり返すけれど、出来映えは悪くない。だからこそ、作り手たちの「無知」と「安易さ」が残念です。4点(2003-12-03 16:42:50)(良:3票)

66.  モンド どこからやってきたのか、南仏の小さな街に現れた子犬のようなジプシーの男の子が、人々の孤独な心を癒し、ふたたびどこへともなく消えていく。ただそれだけのストーリーなのに、全編を繊細で美しい詩的イメージが包み込み、一度見たらいつまでも忘れられない余韻を与えてくれる珠玉の作品です。ともすれば、この少年を「天使」的存在として描くところなのに、あくまで「子犬のようなひとりのジプシーの男の子」であるのがいいんですよね。と言うか、彼は本当に「子犬」だったんじゃないかと思わせるフシがある(何故なら、この男の子が最も恐れるのが、野犬狩りの男たちだから…)。そう考えると、その人なつこさといい、孤独な心を優しくなぐさめる姿といい、納得がいくところがあるし。ともあれ、いつしか見ているぼくたちをも癒してくれる、慎ましいけれど実に豊かな包容力にあふれたファンタジーですね。そう言えば、あのフランス文壇の大家であるル・クレジオも、この映画を心から絶賛していたっけ。だからと言うんじゃないけど、ぜひ多くの人にみていただきたい1本であります。10点(2003-11-27 15:39:16)(良:1票)

67.  ザ・ウィナー おそらく欧米以上に日本でこそ「カルト」なアレックス・コックスが、初めてハリウッドで”雇われ監督”として演出した1作。しかし案の定、プロデューサー側とモメて、編集と音楽を別物に差し換えられて公開されたそうな。まあ、コックスに何を望んで起用したのかは知らないけど、このヘンクツな奇人…もとい「奇才」が、従順に言うこときくワケないじゃん。で、日本じゃコックスが編集&音楽を入れ替えたヴァージョンが公開され、たぶんビデオもそちらの方だと思うのだけど、見てみるとこれが実に「まっとう」な出来映え。ラスベガスのカジノで延々と勝ち続ける青年をめぐる不思議な人間模様が、まるでよく出来た一幕芝居のように描かれていくんですな。それにキャストも、ビンセント・ドノフリオやレベッカ・デモーネイ、ビリー・ボブ・ソーントン、マイケル・マドセンなどの渋い顔ぶれが揃っているし。クライマックスの大銃撃戦と、それに続くラストシーンも実に「クール」かつ良い意味でセンチメンタルな寓話っぽくまとめ、コックス、やろうと思えばこんな上質なエンターテインメントだって撮れるんじゃんと、意外(!)な一面を見せられた思いです。もっとも、ハチャメチャななかにも鋭い世界観や形而上学を吐露するあたりがこの監督の真骨頂と信じる”コア”な向きには、ちょっと物足りないかもしれないけど。7点(2003-11-25 11:58:25)

68.  8mm 題材的にはショッキングだけど、ドラマの作りは意外にも正統派「探偵映画」のセオリーに忠実というか、よく勉強しているって感じで、その点は好感度大。ニコラス・ケイジの冴えない探偵役なんて、ここ最近の彼のキャラの中でもベストじゃないでしょうか。確かに後味悪すぎるってところはあるし、それを狙ったあざとさは否定できないけれど、全体的にはけっこうイケる作品だと思う…たぶん(←あんまり、自信なし。だって、もう一回見る気ないもんで…)6点(2003-11-21 13:58:19)

69.  鬼畜大宴会 スプラッターやエグいバイオレンスにはある程度へっちゃらだと自負していたものの、女の股間にライフル突っ込んでブッ放し、グチャグチャに飛び散った臓物を手でこねくり回すシーンは、さすがに胃にきました。ア~、見る前に食事とらないで良かった…。その他、撃たれた頭が半分吹っ飛んだり(それをやはり手でコネコネしたり…)、男のちんぽこ切り取ったりと、阿鼻叫喚の地獄絵図がこれでもかこれでもか状態。ただ、この映画が本当の意味で衝撃的なのは、ここで「何故、彼や彼女たちは殺し殺されねばならなかったか」という”テロルと狂気の連鎖”が、実に簡潔かつ鮮明に描かれていることに対してでしょう。閉じ込められ、追いつめられたネズミたちが”共食い”を始めるように、そこにはどんな「政治的信条」も「大義」もない、ただの生物学的な「本能」なのさと、若干23歳の学生監督がアッケラカンと解きあかしてみせるあたり、「政治の季節」の世代であるオジサンヤオバサンたちには複雑な感慨が残ることでございましょう。ラストの、誰もが死に絶えた森の風景に漂う虚無感をはじめ、ここまでニヒリスティックな作品もそうはない。ハッキリ言って絶対に好きになれない作品なんだけど、この監督の才能だけは「本物だ」と認めざるを得ないと思います。8点(2003-11-19 15:14:26)

70.  恋するシャンソン 個人的には、1950・60年代の「前衛的」かつ「純文学的」なトンガッていたアラン・レネよりも、この映画や、『メロ』なんかの通俗的なまでに分かりやすく、素直に物語や題材と戯れるかのようなレネの方が何倍も大好きだし、作品も素晴らしいと思います。シャンソンに合わせて口パクで歌い、他愛なくも微笑ましいパリジェンヌ(とパリジャン)たちのスッタモンダを描く、ただそれだけの映画なのに、ここにはホンモノの幸福な「気配」があって、見る者をほんわかと包み込んでくれる。一体、アラン・レネの映画でまったりニッコリできるなんて、誰が想像できた? …さてはこの巨匠、”脳軟化症”でボケたかとささやく向きもあるでしょうが、だったら、ボケとはひとつの”恩寵”でもあるんだな、とぼくは申しましょう。8点(2003-11-18 12:24:45)

71.  キャスパー 《ネタバレ》 初めは、いかにもスピルバーグ製作らしいナイーヴな(つまり、幼稚な)ドタバタ・ファンタジーだなあ…と、いささかヘキエキしつつ見ていたのですが、あの幽霊屋敷のヘンテコな仕掛けはいいっすよね! ガキの頃、まさにあんなイタズラっぽい工夫をはりめぐらせた家を夢見たのを、思い出したりして…。肝心の”キャスパー”は、小生にとってイーストウッドの『パーフェクトワールド』の記憶と重なってしまい、そのキャラが登場しただけで、条件反射的にナミダが(笑)。でも、イマジンさんのコメントにもあったけれど、あのCGのキャスパーが”昇天”する時、一瞬だけ「人間の少年」の姿に戻るシーンは、正真正銘ハッとさせられる美しい名場面だと思います。本作の監督は、後にヴェンダースの『ベルリン天使の詩』をリメイクする御仁だけど、要するにこのラストシーンだけが本当にしたかったんだろうな。6点(2003-11-17 16:25:21)

72.  ニュートン・ボーイズ 本作で最大の”謎”は、インディペンデントでアバンギャルドなリンクレーター監督が、何故こんな題材で、それもイケメンなスター俳優を揃えて作ったのかということか…。とにかく、純粋なエンタテインメントとしてはいささかユル~イ出来映えだし(もっとも、そのズレた調子こそが面白いと言えるのかもしれないんだけど…)、一度も殺人を犯さなかった強盗一味の「伝記(?)」自体が、そんなに映画的だとは思えないし。ただ、20世紀初頭にもこんな”まったり’と生きていた野郎たちがいたこと、そんな面々への親近感を隠さない眼差しは、常に「悲劇」へと突っ走っていった1970年代前後のアメリカン・ニューシネマへの「反歌」と受け取れなくもない。どなたかも書かれていたように、ここでのマシュー・マコノヒーは『明日に向かって撃て』のポール・ニューマンこそを意識したものだろうと、ぼくも思いましたし。そんな角度から見たなら、なかなかに興味深い作品ではありますよ。エンドタイトルの”趣向”も、ゴキゲンだし。7点(2003-11-17 14:26:20)

73.  靴をなくした天使 そう、どなたかも指摘されていたように、これはあきらかにフランク・キャプラの『群集』をはじめ、レオ・マッケリーなど1940、50年代に流行したヒューマン・コメディの今日的焼き直しですね。ケチな小悪党が我知らず善行を施すなんてあたりも、『俺たちは天使だ』っぽいし(あちらも、本作のフリアーズ監督と同じ英国人ニール・ジョーダンでリメイクされてましたが)。展開は実に寓意に富んでいて、さすが『ブレードランナー』やイーストウッドの『許されざる者』の脚本家らしい重層的な奥深さを感じさせる。でも根が真面目な英国人フリアーズ監督には、ソフィスティケーション(洗練された軽やかさ)が決定的に不足している感あり。だから必要以上に映画が重くなってしまったんだろうなあ。ダスティン・ホフマンは今回もイヤ味なくらいうまいけど、本当はもっと軽い、ダニー・デビートあたりにやらせたかった。アンディ・ガルシアとジーナ・デイビスはどんぴしゃりのハマリ役でしたが。6点(2003-11-14 17:42:37)

74.  マイアミ・ブルース 異常にキレやすいムショ帰りの男が、刑事から身分証を奪い、娼婦を拘束して犯罪をくり返す。そして繰り広げられる、サイコパスの犯人と刑事の追跡劇…と、あら筋だけならほとんど見る気もおこらんでしょうなあ。でも、ハンサムなやさ男風アレック・ボールドウィン(まだ痩せてました)がアブナイ男を快演し、彼に拉致されて死の恐怖におびえながらもこの男を理解しようとする娼婦がジェニファー・ジェーソン・リー(ぴちぴち!)、そして身分証を奪われた刑事がフレッド・ウォード(シブイねえ)と、まずこの3人のアンサンブルが素晴らしい。加えて、適度にハードで、適度にウイットに富んでいて、適度にシリアスで…と、語り口が絶妙のさじ加減。正真正銘、これは拾い物ってやつでしょう。何せ、製作にジョナサン・デミ、撮影がタク・フジモトと、あの『未たちの沈黙』チームが絡んでるだから! いいすよ、これ!8点(2003-11-14 14:28:01)

75.  ウォーターワールド う~ん、何なんだこの評判の悪さ…。別にアメリカでも大コケしたワケじゃなく、ちゃんと1億ドル以上の興行収益をあげてるんですけど。ただ、製作費が膨大だったんで、ちっとも儲けにならなかったということらしいんスけどね。…って、やっぱりアカンか。ただ、陸地が海に沈んだ未来世界を、セットや小道具に至まで、ここまで説得力豊かに描き出したディテールへのこだわりは十分”センス・オブ・ワンダー”たり得ている。それに、デニス・ホッパー演じる水上バイクの悪党集団”スモーカー”ときたら、1960年代にホッパー自身が出演していた暴走族映画(『続・地獄の天使』とかね)のセルフパロディになっている…といった、「遊び」の要素もふんだん。どうも、ケヴィン・コスナー主演作ゆえに叩かれている本作ですが、意外なほどアクションをうまくこなす彼を含め、決してバカにしたもんじゃない快作だとぼくは思っています。8点(2003-11-14 12:34:45)(良:1票)

76.  奇蹟の輝き 前半、子どもが死に、奥さんが自殺するあたりまでは文句なしに満点! まったく、何というシンプルさと美しい語り口なんだと陶然となってしまう。…だのに、主人公が、地獄に堕ちた妻を助けようと”あの世”へ行って(逝って?)しまうあたりから、ほとんど「霊界観光映画」になってしまうんだよねえ。トホホ。もちろんそこには、西洋キリスト教の文化的背景や思想が込められているのかもしれないが、それにしても天国や地獄の何という子ども騙しなチャチさ! …本作の監督ビンセント・ウォードには、地下のトンネルを抜けると別世界に出る、といった映画(確か『ウイザード』だっけ。題名忘れました…)や、主人公が死ぬことでやっと愛を成就できるという『心の地図』という、それぞれにスピリチュアルな(そして、どちらも素晴らしい!)作品があったんで、題材的には合ってるとは思うんだがなあ。でも、くどいけれど前半部分には、この天才的な映像作家の真価が間違いなく見出せると思います。5点(2003-11-13 15:15:51)

77.  四月物語 「映画」として見たなら今イチ作り込み不足か…とも思わせるけれど、松たか子の「プロモーション作品」だと思えば、まあまあ満足できる(だって、ここでの彼女って、純で一途な”カントリーガール”という、男子にとって最も愛すべきキャラでしょ?)。ただ、岩井俊二って、つくづく「男の子」的視点と感性を映像に昇華するのが巧いなあ。それが最も素直に出た作品だとは言えるでしょう。同じシチュエーションでありながら、黒沢清監督の『ドレミファ娘の血が騒ぐ』とは180度大違い。見比べてみるのも面白いっすよ(笑)5点(2003-11-13 11:08:26)

78.  グッドマン・イン・アフリカ 劇場公開の時には何か「感動作」っぽい宣伝していたんだけど、見てビックリ。ブラックジョークたっぷり(だけんど不発気味…)のコメディやおまへんか。 冒頭、アフリカの地と人間にとんと理解のない主人公が、てっきり性病にかかったかと慌てふためくあたりから、見ているこちらはこのボンクラ野郎に脱力しきり。ショーン・コネリーの医者は何だかゴルフばっかやってるし(アフリカのコースを回りたいために出演したんと違うんかい!)、死んだダンナの埋葬をめぐる現地女のエピソードは笑っていいのかシリアスなのか分からんし、ただ途方に暮れるばかりです。けれどまあ、作り手たちは、そういった「わけ分からなさ」こそが、イギリス人にとって(そしてこの映画を見ているぼくたち日本人にとっても)の「アフリカ」なのだといいたそうなフシもあり、それはそれで結構ご高尚な「異文化コミニュケーション」をめぐる映画とも言えそうなんだけど…。すみません、もう一度わざわざビデオ借りて見ようという気がどうしても起こらないんで。5点(2003-11-11 19:57:57)

79.  ハートブルー 銀行強盗にはじまって、サーフィン、スカイダイビング、カーチェイス、銃撃戦、追う者と追われる者との友情…と、これでもか! の大サービスぶり。それをキャサリン・ビグロー監督は、流麗なキャメラワークで見せきってしまいます。めちゃくちゃ美人でこの才能…なるほど、ジェームズ・キャメロンも惚れるはずだわ。ただ、ともすれば一本調子になりがちで、そのためか迫力あるわりには印象が薄いとは言えると思うんだけど、それ以上に、不思議とスピリチュアルな《精神性》が漂っていて、その雰囲気にハマれる人には忘れ難い映画になるでしょう。キアヌも健闘しているけど、パトリック・スウェイジ美味しすぎ!7点(2003-11-07 13:01:45)

80.  ナイト・アンド・ザ・シティ ボクシングの興行でひと旗あげようっていうダメ男…って、いつの時代のハナシやねん! 現代ニューヨークを舞台にしていながら、ストーリーそのものはあきらかに1950年代風(そもそもこの映画、1950年製作の『街の野獣』のリメイクなのだった…)。デ・ニーロとウィンクラー監督のコンビは、やはり1950年代の”赤狩り”をテーマにした『真実の瞬間』を作っているけど、あの時代に対するこのこだわりは何? NYの夜の街並をとらえた映像は、見事だった記憶があるけど、ビデオじゃつたわるかなあ…5点(2003-11-05 15:31:38)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS