みんなのシネマレビュー
りりらっちさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 219
性別

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234567891011
投稿日付順1234567891011
変更日付順1234567891011

61.  8月の家族たち 《ネタバレ》 「夫は去った。自分の死期は近い。集まる妹夫婦、娘一家たち。久しぶりに会ったからって、仲のいい家族ごっこなんかしない。徹底的にぶち壊してやる!」 と、強い決意を持ってメリル・ストリープ演ずるヴァイオレットが「家族」をぶち壊していくストーリーでした。多分に他の家族たちの自爆部分もありましたが。 しかし、そこまでぶち壊さなければならないほど、彼女は家族たちが許せなかったのでしょうか。 「もっと認められ尊敬され尊重され愛されたかった」という狂おしいほどの願望と「それらはひとかけらも手に入らなかった」絶望、「自分が望んだようには何一つ育ってくれなかった娘たち」への失望、「自分をひそかに裏切っていた夫と妹」とのパワーゲーム、老いに蝕まれ癌に侵され「自分の人生のストーリーに何一つ満足できない」虚無感が、彼女を狂気に近いほど攻撃的にさせたのでしょうか。 しかしあそこまでモンスター級に描いてしまうと(演じられてしまうと)、観る側はみな「あんな母親のいる家からはそりゃ誰だって逃げ出したいよ」と思うだろう。 次女のアイビーは逃げ出せなかったが…あの後、自殺でもしなければいいのだが。たぶん彼女はそこまで弱くはないけれど(腐ってもヴァイオレットの娘だ)、けれど長女のバーバラほどには強くはない。 あの絶望的なラスト、一人ぼっちのバーバラは、やがて年老いた時、ヴァイオレットになってしまうのかもしれない。たぶん、それほど彼女も強い。ヴァイオレットから引き継いだその強さが、自分の家庭を壊してしまったのだから。きっと、バーバラが自覚しているその恐れが、ラストで自分自身を母親から引き離したのだと思う。 いや、離れた方がいいです。醜い自我むき出しの野生の手負いのケモノみたいな危険な人。同情も憐憫もわきゃしません。怖いでしょ、あんな人間。 この作品は映画としてどうなのか、と思ったのですが、戯曲の映画化だったのですね。それで色々納得いきましたが、評価が難しいですね。 映画向きではない脚本だったと思います。が、役者たちの熱演・怪演を評価してこの点数で。[DVD(字幕)] 6点(2015-02-06 23:50:16)(良:1票) 《改行有》

62.  さらば冬のかもめ コメディと言われればコメディタッチではあるのだが、それは人生の首根っこを巨大な何者か(軍、権力、貧しさ、etc)に押さえつけられている彼らの、表層的な明るさというかヤケというか、刹那的にでも楽しまなくちゃやってられないじゃないか、という土台の上での悲しい笑いだ。 ジャック・ニコルソン演じるバッド・アスの立ち位置は、「グリーンマイル」のトム・ハンクス演じるポールと同じだ。しかし、バッド・アスは自分にできる精一杯を冤罪の少年にしてやるのに比べ、ポールは冤罪の死刑囚に同情して泣くしかせず、ワタシは観賞中に非常に苛立ったものだ。しかしバッド・アスは、反抗すること、楽しむこと、怒ること、他人に要求すること、それらを自分のやり方で少年に教えていく。最後にはナゼか感動するいい話にまとめてしまった「グリーンマイル」に比べ、「冬のかもめ」はラストも非常にリアル、そしてライト。ライトといっても、理不尽がまかり通るのが世の中である、というやりきれない共通認識と諦めがある上でのライトなので、それがまたリアルなのだと思う。 ポールは誰にでもできる役だが、バッド・アスはジャック・ニコルソン以外にはできないだろう。精悍で野性味にあふれた若い頃の彼を観れて、非常によかった。 タイトルのかもめ…というのは、水兵さんの事か。 水兵さんの制服がセーラーカラーの元祖とはいえ、セーラー服といえば女子中高生、という刷り込みのある日本人のワタクシには、最初微妙な違和感が。 私自身も中学はセーラー服だったが…今考えても意味のわからない制服だ。軍服を制服にするなんて、考えてみればヒジョーに危ないのではないだろうか。 [DVD(字幕)] 6点(2015-01-24 16:32:49)《改行有》

63.  オールド・ボーイ(2003) 韓国映画、クオリティ高い! …と思ったのに、なんだ、原作(日本のコミック)付きか…。いえ、それでも本作品のクオリティは高いですけどね。でも原作が優れていたからこその高さでもありますから。 気になったのは、画面がとにかく汚くてショボいこと。 ダークな演出なのではなく、本当に街もビルも人も内装もすべて汚くてしょぼいのが気になった。クライマックスのペントハウスだって、ビルはせこくて小汚いしエレベーターもオンボロ、ゴージャスを演出するべき内装もかなりショボ臭い。こんなでペントハウスとか言ってくれるなよ~という感じ。 もしかして予算不足?まあ韓国ドラマに出てくる金持ちも常に貧乏ったらしいので、これが韓国の精一杯のゴージャスなのかもしれないが。 でもなぁ、ショボいだけじゃなく、世界も狭いんだよなぁ。 なんというか、描かれている世界が無秩序かつ非常に局地的なかんじ。西部劇のような日本の戦後の混乱期のような、発展途上で野蛮な社会、しかも狭い地域だけでの話になっていて、世界がぜんぜん見えない。50年前の韓国が舞台、と言われたら納得する感じなんだけど、そういったところもしょぼクサさに拍車をかけてしまっている。 復讐に燃えるオ・デス、全然モンスターに見えないし。まだまだ人間臭さを感じさせる2流半ヤクザという感じなのに、多勢に無勢で勝利するとか、説得力がなさすぎる。むしろ群がる無法者たちをもう少し身綺麗にして弱く描けばよかったのかもね。でも、ワンパターンの無法者たちしか描けないんだろうな、と感じさせる監督だね。そこもショボ臭いんだよな。最後に雪山を映してなんとかショボ臭さを消そうとしたのかと思っちゃった。 泥臭いのはいいけど、ショボ臭いのはダメだろう。 日本で映画化したら、ここまでサスペンスフルにはならないだろうけど、近未来的になってショボ臭さは感じさせなかったろうな。と、けなしてばかりですが、なかなか良かったです。みなさん、苦しむために愛し、復讐するために生きるのね。 ハリウッドのリメイク版も観てみたくなりました。[DVD(吹替)] 6点(2015-01-22 21:02:44)《改行有》

64.  ストレンジャーズ/戦慄の訪問者 「実話に基づく不条理系ホラー作品」だって知らなかったせいか、観ている最中はそれなりに面白かったです。 なんでしょうか、「現実の未解決事件を題材にした」って言えば何の説明も解決もナシでやりっ放しですむからなのか、近年、こーゆう作品多いですよね。 「実話に基づく」を売りにした場合、やり過ぎるとキツイ場面ばかりになって観客が引くしヌル過ぎると観客が退屈するしで、徹底的に極める事が出来ない分作品の完成度が高くならないのが、この「実話に基づく系」の宿命だと思いました。 まあ最初に「実話が元なんだ。観てみようか」という興味を引くから、興行的に失敗することはないでしょうけど。 そーゆう意味でも、リブ・タイラーを起用したのは成功でした。 「正体不明ゼム」みたいにあまり華のない女優・俳優だと、画面が退屈だわ感情移入もできないわで、大してドキドキもせず終わっちゃいますから。でも「実話に基づく」を強調したい場合は、その方がリアリティがあるのでしょうけど。でもでも、やっぱり映画ですから、お金を払ってでも観たいと思わせるものがなくちゃーいけません。なので、この作品は彼女で成功したようなものかも。 観た後、トマス・H・クックの「七つの丘のある街」を思い出しました。実際の事件で逮捕後に法廷も開かれたけれど、結局犯人たちの犯罪理由に納得できる「なぜ」はありませんでした…。犯人たちの証言もなにが本当で嘘なのかわからない。「リアル」の限界です。それが現実なのだから、映画でくらい、人が求める解答を作って見せてくれてもいいのに、というのが私の本音です。残念。[DVD(吹替)] 6点(2014-12-28 15:53:43)(良:1票) 《改行有》

65.  赤ずきん 悪くなかったです。 ファンタジー&ちょいサスペンスタッチのラブ・ストーリーです。 ホラー、ミステリー、ダークな映画、ドロドロ系が好きな人には不評だと思いますが、それらが苦手な人にはオススメできる、どちらかというと女性向けの映画に仕上がっています。 ヒロイン役の女優さんがピュア&コケティッシュな妖精タイプでよかったです。 しかし、ヒロインを好きな男優2人は言うに及ばず、ヒロインの両親・祖母、神父、その他大勢のビジュアルが皆いいのはなぜでしょうか。 広大な森の中に孤立した村なのに、村人たちはみんな小奇麗な服を着ているし。「オオカミ殺したぞー!」って威張っている荒っぽい役のオッサンすら、汚くない感じ。 エライ方の神父さんが食べてた肉と、おばあちゃん家の煮込みくらいかな、汚さを感じさせたのは。なので、逆にわざとらしい演出という気がしました。 女性監督のようですが、あまりキレイに撮り過ぎるのは必要以上に汚く撮るのと同じで、観る側に不自然さを感じさせますね。 そういう意味では、ストーリーも綺麗にまとめすぎでパンチに欠けるというか。あともう一歩突き抜けないと、同じような小奇麗な作品しか作れないんじゃないかなぁ…。「この監督の作品だから観たい!」「楽しみ!」と思ってもらいずらい気がします。 まあそれも逆に言えば、「誰もが無難に楽しめる作品」になるわけですが。「予告でホラーかと思ったけど、この監督の作品ならデートで観に行っても大丈夫」と、思ってもらえそうですね。そういう作品を探している方にはオススメ。[DVD(吹替)] 6点(2014-07-10 16:03:22)《改行有》

66.  ヒア アフター サラッと現在と死後の世界を描いた映画。 こじつけがましい運命論はナシ、説教くさい現世・来世の話もナシ。 (「ヒアアフター」は訳すと「来世」ですが、日本語の「来世」とは意味合いがかなり違う。単純に「現世の次の世界」というような感じ。「あの世」でもOKだと思います) 当然のように死んだ者はあの世にいて、まれに、ジョージのようなサイキックを通して、現世の者とほんの少しだけ交信する。 生の隣には死が存在しているのに、生きる者は死を全く意識していない。 それと同じで、死に触れた経験を持つ者だけが、死後の世界を知っている。 その経験は生しか見ていない人間にはまったく理解してもらえず、彼ら彼女らには孤独が付きまとう。 死を強く知ってしまった彼らは、死を知らない人間たちよりも数倍、生きるのが困難なのだ。 そんな彼らが、悩み、行動し、迷い、考え、感じる姿が描かれる。 彼らの望む幸福は、死を知らない人間たちと同じ、ごく普通の幸福だ。 だが死を知っている分、彼らの方が幸福の得難さ・有りがたさを何十倍も感じているのだろう。 だから、自分にもたらされた小さな幸福を、彼らはきっととてもとても大切にして生きていくに違いない。 そんな風に感じるラストでした。[地上波(字幕)] 6点(2013-12-12 16:10:19)《改行有》

67.  パラノーマル・アクティビティ3 《ネタバレ》 ベビーシッターさんが一番ビックリさせてくれました。「うふ♪びっくりした?」……ハイ、この映画で一番ビックリしたシーンでした。 意外に、2より良かったです。3作品の中では一番いいと思いました。 1は恐怖を目新しい手法で撮り、2は目新しさはないものの悪魔の目的とその達成を描きました。3は、そもそもナゼ悪魔がこの姉妹に憑りついたのか、悪魔と契約した人間が誰かとその目的等、すべてを明かしています。なのでこの作品が一番映画になっていると思います。 でも~、悪魔から富を授けてもらう代償に、一族で最初に産まれた男児を悪魔に捧げる、という契約ですが、あまり元が取れていないのでは~。 富といっても、デカイ家に住んで仕事の少ない夫を養える程度の富でしょ。メイドがいるわけじゃなし、自分で子育てして外出の時だけベビーシッター雇ってって、あちらの普通の生活でしょ。せいぜい「中流の上」だと思うのですが。 その程度の「富」と「孫息子」を交換て、割に合わない気がします。ワタシだったら契約しませんねぇ。 今回、ちゃんと家から主役夫婦たちが逃げ出したので、イライラしませんでした。前2作は、「家から出ればいいのに~イライラ」というのがありましたが、今回はちゃんと逃げた。そのうえ、 この家おかしい!霊がいる!逃げなきゃ! → 親の家へ → そこは魔女の本拠地でした → 親(魔女)に殺られました! という流れなので、観てる側はイライラどころか圧倒されました。とてもよく出来ていたし、最後まで目が離せず面白かったです。[DVD(吹替)] 6点(2013-03-07 09:15:07)(良:1票) 《改行有》

68.  脱出(1972) 《ネタバレ》 分類はサスペンス映画になるんでしょうか。私は、サスペンス・ホラーだと思いました。それくらい、怖かったです。 人間の…なんていうのか、狂気というほど大げさなものではなく、鬱屈を抱えた人間の内に潜んでいる、凶暴な悪意というのか、嗜虐性というのか。 この「鬱屈」は、都会の便利な生活の犠牲になっている田舎に住む人間のもの、なのでしょう…。 河も湖も埋め立てられ、墓さえも掘り起こされる。すべては都会に電力を送るため。まるで日本の原発のよう。 自分とは無縁の都会の奴らの犠牲なっている、と無意識にため込んでいる怒りが、都会から来た余所者へ向かう、その様。俺たちにはこいつらを好きなだけ嬲っていいんだ、その権利があるんだ、と最初から確信に満ちている、その姿。怖くて眩暈がしました。 都会からカヌー下りに来ただけの主役たちにしてみれば、それがどれだけ理不尽な暴力か。 もっとも、この手の「暴力」は、女性一般が常にさらされている危険と同じ程度のものですが。レイプにエロティックな部分は全然ありません。この映画でレイプされたボビーと同じで、女性にとってはただの残酷で非人間的な暴力。この映画を観れば、AV見過ぎの勘違い男性にもそれがわかるんじゃないかなぁ…というのは余談。 こういう、田舎vs都会という構図の映画、アメリカでは多いですよね。 それだけ都会の便利生活が地方の自然や人々に犠牲を強いている、という罪悪感があるためなんでしょうか。それとも、自覚のない都会者に対するメッセージでしょうか。 「出身地・生活・立場が違うもの同士はわかりあえない、殺しあうしかない」というテーゼは、身も蓋もなさ過ぎて、最近の人には受け入れられずらいかも。現代人は、精神が軟弱だからなぁ…薄っぺらい小手先の頭脳ゲームみたいなのが好きだし。 今この映画をリメイクするとしたら、ストーリーはもう少しひねりを加え、表現はもっと残酷にして現実離れさせるか、逆にソフトにするかしないと、ダメそう。 でもそうやって小手先でいじくり回すと、この映画の救いようのないリアルさが消えてしまう。この映画は、このままで完成されているのでしょう。 身も蓋もないストーリーをリアルに描けるのは、フィクションだから、映画だから。キレイ事を描かれるより、100倍いいですね。[地上波(吹替)] 6点(2013-02-07 23:06:45)《改行有》

69.  フロム・ヘル 《ネタバレ》 しまった!間違った!!「スリーピー・ホロウ」を借りたつもりが、「フロム・ヘル」だった!(汗) いや、この作品もとてもよく出来ているし、デップも若くて美しく、悪くないのですが…。 当時のロンドンの街や住人、娼婦の風俗が非常にリアルに描けており、作品の説得力を増しています。切り裂きジャックの正体や動機も、納得がいくように丁寧に考えられており、かつ恐ろしさを感じさせ、成功していると思います。 鑑賞後の後味も、ちょっと(かなり?)ビターな後口で、悪くありません。 そう、「悪くない」のです。でも、「すごくいい」とは言えない。 なぜでしょうね~。 単に「好み」の話になってくるのかも。 ワンシーンだけ、どうしても「いただけません」な箇所が。 切り裂き魔の正体がバレた途端、ウィリアム卿がとっても黒目がち☆になるのですが、止めてほしいのです…。不自然なだけで怖くないし。 黒コンタクトなんぞに頼らないで、イアン・ホルムの演技力を信じたほうがよかったんじゃないか? 白目を血走らせた方がまだしも、でした。 「悪くない」作品ですが、何度も観たいとは思えない…。 たぶん、派手な見せ場や、ドキドキ・ハラハラするシーンがなく、アップダウンが少ない作品だからなのかもしれませんね。 まあでも、デップが美しかったので、この点数で。[DVD(字幕)] 6点(2012-12-16 10:42:08)(良:1票) 《改行有》

70.  フライトナイト 《ネタバレ》 子どもの頃、TVで観ました。 チープでB級なのに、エロくて笑えてワクワクできて、面白い!! ビデオに撮って何度も観ました。 隣人のバンパイアがフェロモンぷんぷんの濃い系男前で、ゆったりと階段を降りてくる色気満載のシーンにノックアウト。 主役の友達が、バンパイアの魔力にやられて怯えながらもバンパイアにしがみついていくシーンにゾワゾワ。 主役のGFがバンパイアとダンス中に、すごい勢いでバンパイアに魅かれて女っぽくなっていくのに、ドキドキ。 バンパイアの家中の壁に時計がたくさんかけてあり、朝日が昇ると同時にすべての時計たちが一斉にボーンボーンと鳴り出すシーンにウットリ。 完全にB級なのですが、B級でなければ作れないし描けないやり方で作られた、とても魅力的な映画でした。 まだあまり映画を観ていないコドモのワタシは、かな~りノックアウトされましたよ。またそのうち、観てみたいな…。[地上波(吹替)] 6点(2012-12-13 21:35:13)《改行有》

71.  11:46 《ネタバレ》 カナダ映画って、アイデアや全体の作りは悪くないのに、細かいところが雑ですね。 先にレビューしている方達と同じで、一回観ただけでは、真相に気付きませんでしたよ…。 どんでん返しの伏線を最初にはってあるんですが、もっと丁寧にはってくれなくちゃ~わっかんないよ。狙ったけど雑ってこと?それともワザと雑に?(苦笑) まあ、伏線に気付かないとしっくりこないままで疑問がいっぱい残るので (悪魔が実際にご登場って事は、カルト教団の世迷言が正しかったってコト?そんな乱暴なラストあり?) (彼女たちが食べてるあのマフィンは何だったの?) (味方の彼と話していた通り、ラストでヒロインが目を見開くけど、その結果は?見せないまま終わり?) (そういえば、ヒロインの肩の傷って…?)ナド等、 もう一回見て、それで「ああ、そうだったのか!」と、疑問が解け、全ての平仄が合い、真相に気付く。という流れになるのでしょうねぇ。でもそれじゃ、映画館で観た人は、気づけないですよ…。 わかりやすい映画ばかりでなくともいいのですが、もうちょっとだけわかるようにしてほしかった。まあ、こーゆうのも面白いですが。 あと、役者さんたちが、ハリウッド製よりもなんか日本人に近い感じがしました。 自殺したビビアンちゃんが履いているのは厚底靴だ。容姿もファッションも、日本よりちょっと派手?程度で、違和感がないので、外国の話って感じがあまりしない。 地下鉄のホームは汚すぎるけど、確かに古くて汚い地下鉄ホームもありますし。そういう意味では、恐怖を身近に感じられて、よかったかも。 にしても、カルトって怖い。 それが言いたかったのなら、間違いなく伝わりました。カルト、宗教、狂信者。実はあなたの身近に、意外に大勢いたりするんですよって。 携帯じゃなくてポケベルってのも、なんだか怖い小道具で、ホラーにピッタリでした。 目新しさはないけど、面白かった。しかし、この邦題はナシですね(苦笑)[DVD(字幕)] 6点(2012-11-01 15:08:32)《改行有》

72.  ●REC/レック(2007) 《ネタバレ》 スペイン語って、すんごい巻き舌&長弁舌(センテンスが長い!)なんですね。 同じ内容の文章でも、日本語の方がずっと簡潔。 ナゼ?日本語は主語がなくても通じるから?でも、英語と比べても長いよね…。 本題に入りまして、 内容は、現代版ゾンビもので古いマンション(アパート?)が舞台。 このマンションが、小規模で狭い(部屋の中は広いようだが)。政府に隔離されて閉じ込められるという設定は珍しくないのですが、狭くて古くて縦に長いようなマンションの圧迫感が手伝って、全編通してずっと、密室モノのような緊迫感がありました。 ゾンビたちに追っかけられて、上へ上へと逃げていくしかなく、しかし逃げれば逃げるほど逃げ場がなくなり、追いつめられていく、という図。 「28日後…」でも同じようなシーンがありましたが、あっちは対ゾンビという覚悟があっての籠城、こっちは何が何だかわからないパニック状態での逃走。 当然、こっちの方が恐ろしさはハンパなかったです。 登場人物たちのキャラクター造詣も自然で、ごく普通にいそうな人ばかり。 女性リポーターというと好き・嫌いがハッキリ別れそうですが、ヒロインのアンヘラちゃんは可愛いけど可愛すぎず、庶民的で、ガッツとプロ根性があり、適度に女性らしくてヨカッタです。つーか、日本の女子アナとか女性リポーターの位置づけがかなり特殊なんでしょうねぇ(苦笑)。 消防士さんたちも、最後まで顔を見せないカメラマンさんも、みんな頑張り屋さんでした。合掌。 視点が手持ちカメラ(POV)という設定なので、途中で酔うかな~と思ったら、大丈夫でした。 やっぱりTV局のプロカメラマンが撮影、という設定だからでしょうか。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」では酔いまくりだったのですが、今回はそれはなく、「ヤバイ婆さんが襲いに来てるってば!撮ってないで早く逃げろ!」とジリジリしたくらいでした(笑)。 いやほんと、部屋に入った途端に、スリップ一枚の半裸の血まみれバーサンが絶叫しながら飛びかかってきた時は、怖くてこっちまで悲鳴を上げましたよ…。 さっきまで助けてくれた消防士さんがゾンビの形相になって階段を追いかけてくるのも怖かったですが、あのバーサンの恐ろしさにはかないません…。 77分間、たっぷり怖がらせてもらいました。スペイン・ホラー、いいですね。[DVD(字幕)] 6点(2012-09-06 22:31:55)《改行有》

73.  ホステル2 《ネタバレ》 今回の被害者は、女子大学生3人組。 知性を感じさせるクール・ビューティーのベス、グラビアモデルのようなお色気美人のホイットニー、鈍くさくてあか抜けない処女のローナ、という面子。 弱い者イジメが大好きな陰惨な人間には、たまらなく魅力的な設定かと。 ワタシは女性なので、「描き方によっては引くかも…」と覚悟しながら観ましたが、やはり制作総指揮タランティーノ、心配ご無用でした。 他人を苦しめたいという暗い欲望を満足させるのが目的の映画だったら、スナッフ・ビデオと変わりません。そんなセンスのない頭の悪い映画を、タラ&ロス監督が作るワケがなかったです(笑)。 興味深かったのは、自分の「男らしさ」を証明するために殺人をしようとする、2人のアメリカ人。 アメリカ人てのは、本当に「男らしさ」というジェンダーに縛られているのだな~と思いました。 「殺人をする事で英雄になる」という発想は、少年犯罪をおかした頭デッカチの日本人少年らと同レベルで、あまりにも幼稚。 いいトシした中年の白人男が、いつまでも幼稚な縛りから抜けられないでいるっていう所に、アメリカの病理の深さが見えた気がしました。 そんで、その男らしさに拘る気の弱いスチュアートを、ロジャー・バートが演じているのが面白かった。 この人、「ステップフォード・ワイフ」で、男らしさを拒否した魅力的なゲイの役をやっていたのに。ここでは、「俺はヘラクレスのように男らしいのだー!」と吠えてたりして、オカシイ(笑)。 ストーリーは、前作の続きから始まり、キチンとケリが付いたところで、本題に入ります。 タラ監督らしい。細かい部分にも整合性を求め、キャラクターの使い捨てをしない。ハチャメチャに見える映画でも、全てに目を行き届かせている。だから、無茶な展開にも不思議と説得力が出て、面白く観られるのでしょう。映画への愛情が強いんでしょうね…さすが映画オタクです!(笑) [DVD(吹替)] 6点(2012-09-06 11:25:39)(良:1票) 《改行有》

74.  ホステル 《ネタバレ》 え~と、キャストにロス監督が名を連ねているのですが、一体ナニ役で出演していたのでしょう? 殺す役?殺される役?気になるな~。 それにしても、日本女性は人気あるんですねぇ。 世界中から憎まれてるアメリカ人が高値なのは納得ですが、日本女性はどんな理由からアメリカ人より高値がついてるの? なんか、こう、弱い者イジメが大好きなマッチョ男性に、ドリームを与えている存在なの? 美しくもか弱く、古い女性らしさや観念を備え、虐げられるのを待っている存在、というような…。小動物か、鶴か。まぁ、単にタラ監督の趣味なのかも(笑) しかし、タランティーノが制作総指揮だったおかげで、映画化できたような作品ですね。 表現の自由の限界というかなんというか、倫理スレスレ。 それでも、面白かった。 本気で他人の血を見たいという陰惨な人間が観たら、期待を裏切られて拍子抜けするでしょう。 ヤバイ人間のための作品ではなく、しっかり考えて作ってある娯楽作品ですから。 お気楽男たちが、ウハウハなピンク色の夢を見て罠にハマり、人間の残酷さを身をもって体験し、最後には罠を仕掛けた人間たちに復讐する、というストーリー。 キチンとオチがついているのが、タラ監督らしくていい。観客に変な荷物を持ち帰らせないというのは、出来そうで中々出来ない事です。 それにしても、観てるだけで痛かったわ…。[DVD(字幕)] 6点(2012-09-03 23:58:46)(良:1票) 《改行有》

75.  ザ・ビーチ(2000) 《ネタバレ》 ディカプリオなんで、きっと面白くないだろ~と思って吹替で観始めたら、これが意外と面白かった。 私自身はネイチャー系と真逆の人間なんで、「この世の楽園のようなビーチ」と言われてもまったくピンとこず、「なんでそんな場所へ行きたいんだ?」と首をかしげました。 都市生活に飽きて疲れて、自分探しの一人旅?そんでもって、自然へ回帰?なーんか陳腐だなぁ、その発想と展開…なんて思いました。 それと、そんなに「伝説のビーチ」って、魅力的なの? アメリカ人だけじゃなく、フランス人にも?もしかして、日本人にもそういう人いるの? 旅の途中で時間も暇もあるから行ってみただけじゃなくって、そこへずーーっと住み着きたくなるくらい、魅力あるの?サーファーでもないのに??? それが全然わからないので、登場人物の皆さん達にまったく共感ができず、困りましたよ…。 私が一番共感できたのは、大麻畑を武装して守るオッサン達。 「ここは楽園~」なんて、頭に花を咲かせている能天気な外国人たちに対し、違法行為をしながら国の家族へ送金しているオッサン達のまともなことったら。 現実逃避してないで、サッサと自分の居場所へ帰って、キリキリ働かんかい!と思ったよ。 あと、気になったのが、ディカプリオの吹替の声。 なんかゲーマーの男の子みたい…と思ってたら、そのまんま、ゲーマーという設定でしたか!なんだ~。 歯医者へ行かせてもらえず力づくで抜歯される仲間に対しての発言や態度を見て、「おたくっぽいな、コイツ」と思ってたんですが、ゲームおたくは、アメリカでもやはり同じようなパーソナリティーなんですねぇ。 途中で頭が煮えちゃって、完璧に現実からゲームの世界へ入っちゃったのは、意外な展開で、面白かったです。 ラストはね…。 脳化しすぎた現代社会へ、ただ戻るだけ?痛みと楽園の記憶を抱えて…とか尤もらしい事、言ってるけどさ~。 もう少し、進歩とは言わないまでも変化はないの?あんだけ、やりたい放題やっといて~。と、無理やりいい感じで終わらせた感のあるラストがちょっとね。 最初から最後まで、ディカプリオはじめ皆さん、全くいい御身分だ~。現実逃避して、能天気に浮かれて遊んでいたら、オッサン達に怒られて、しょんぼりして帰ってきたよ。バカか? というお話でした(笑)いや、面白かった。 [DVD(吹替)] 6点(2012-06-06 23:26:12)(良:1票) 《改行有》

76.  ファイナル・デッドコースター 《ネタバレ》 ウェンディ役、表情がいろいろあって好み~。魅力ある女優さんですね。 ジェットコースター好きなんですが、これから乗るときに必ず思い出しちゃいそうです。 にしても、遊園地のジェットコースターひとつでここまで盛り上がれるのって、やはり高校生だよなぁ~。カワイイですね。 1,2,3とシリーズを観てきて、毎回「この死に方だけは嫌だランキング」をひそかにつけているのですが、今回のランキング1位は「日焼けマシーンで焼死」。 いやもう、この死に方、辛過ぎるでしょ。今回のハイライト・シーンでもありますが、思わず目を覆ってしまいましたよ…。 2位が「電動ドライバーで頭に釘を打ちこまれて刺殺(?)」。 なんか、イヤ。これだったらジュリーの友達の死に方の方がマシかも。 イアンやフランキーの死に方は、苦しまずに一瞬なので意外と楽かな。ジムで頭つぶした人も。目の前で死なれた方は、ドビックリですが。 最後の地下鉄のシーンは迫力満点。地下及び電車の中という、閉鎖的で逃れようがない場所での恐怖が、よく伝わってきました。 生き残った3人を一か所に集め、一応死ぬ順番をちゃんと守って一気に死なせていくとは、死神さんたらお茶目。 面白かったです。[DVD(字幕)] 6点(2012-05-11 09:11:56)(良:1票) 《改行有》

77.  ディセント 《ネタバレ》 「地底人」って、モンスターの中でもかなりムズカシイ気がします。 笑いやチャチさと紙一重で、ツチノコみたいに「いね~よ」って即否定される感じ。レベル低めの荒唐無稽? そんなムズカシイ地底人を、うまく作ったな~っと感心しました。 盲目でチビで肉体的には退化していてあまり強くなく、数で勝負するという設定はすごく上手。 対するのが女性チームなので、これで対等というかトントンですから。 ストーリーも、単なるホラーにせずに女性同士の人間関係をからめてハラハラさせたり、人間対人間の関係を描いていてよかったです。 恋愛や家族や子供を失くすということ。そういった体験をホラーの材料にするのではなく、きちんと人間心理として描いているので、鑑賞後に心に残るものがありました。 ラストは救いがないのですが、それすらよかったです。 サラもジュノも無理のないキャラクター設定で、どちらも人間的。どちらの気持ちにも理解できる部分があり、ラストまでハラハラドキドキを引っ張って行ってくれます。地底の圧迫感もストレートに伝わってきて、何があっても絶対に洞くつ探検はしない、と心に誓いました。 数あるホラー作品の中でも、キラリと光る逸品であります。[DVD(字幕)] 6点(2012-02-24 21:31:01)《改行有》

78.  ミスト 《ネタバレ》 なんとも後味が悪いというより、苦い‥‥。 原作は未読ですがキングを信じていたので(笑)、ラストを見たときは、「キングなのにこんなラスト、アリ?!」とショックを受けました。が、そうですか、原作のラストとはまったく違っていたんですね‥うんうん、納得。 後味が苦いのがいけないのではありません。ただ、キングだったらもっとやってくれるだろ~に、という期待というより信頼があるのですよ。 もっとナニをやってくれるかと言えば、それは安易なアン・ハッピーエンドは、安易なハッピーエンドと同程度に失望するけれど、キングはどちらの安易な道も選ばない。まったく違うものを見せてくれる、という信頼ですね。 この映画が安易なアン・ハッピーエンドだとは言いませんが、このラストのせいでテーマやメッセージがわやくちゃになってしまってますがな。 まったく正解が見えない恐怖と混乱の中で、それでも頑張る人間性を否定してどうする?運やタイミングがすべてかよ。 と、グレる気持ちになりますがな。 キングなら、たとえアン・ハッピーエンドなラストだとしても、もっとテーマに骨太で人間的なものを伝えてくれるハズ。 このラストだと、観客側は、あまりにも救われない気持ちを、主人公達の行動の落ち度を見つけて数え上げる事をして、なんとか気持ちの落としどころをみつけるしかないんじゃないの? そんなのって、ど~なのかなぁ。映画のラストとしては失敗じゃないの? と、思うわけですよ。 それでもラスト以外は、ヨカッタ。 CGがチャチとかも思わなかったし、むしろ姿を見せない相手だから得体の知れない恐怖がかきたれられるってモンです。なんでも精巧にCGを作ってご披露すればいいってもんじゃない。 その証拠に、『サイレント・ヒル』のモンスターは全然怖くない。チラッと見せられても『サイン』の宇宙人も怖くない。チャチとは思わんけど(笑)。 要は見せ方。臨場感。ですね。 まぁモンスターに特に期待してないだけかもしれませんが。 なのでラストには大不満ですが、6点を計上します。 原作読んでみよ。[DVD(字幕)] 6点(2011-09-02 01:50:25)《改行有》

79.  ゴシカ 《ネタバレ》 観ている間は退屈する事もなく、それなりに面白く観れました(ホラーではなくサスペンスとして観るなら、ですが。幽霊が怖くないのが致命的。) でも印象には残らないし、幽霊やストーリーの矛盾等について考えるほどの熱意も残らない。 及第点は取れているけど、突出したものはない、って感じかなぁ? あ、役者陣はやや突出していると言えるかも。 ハル・ベリーとペネロペ・クルス、よかったですよ。ひとりだけ不可ですが。ハルの旦那役、もっとそれなりの人に代えてくれ。まぁ見せ場はハルとのキスシーンと殺害シーンの回想(ちょこっと)だけですが。 むしろロバートに夫役をやらせればよかったのでは?あ、ダメ?汚れ役すぎる?(笑) 及第点が取れていて役者達が頑張っているだけに、もったいないな、という感じがします。 ホラーにするならもっと徹底的に不条理な幽霊設定にして主役も含めてボロボロにするべきだったし、サスペンスにするなら幽霊は邪魔っけ。いなくてもヨシ。 怖すぎるホラーは苦手だけど少しのスリルは感じたい、そして気軽に観れて後味の悪くない映画を観たい!という人にオススメします。[インターネット(字幕)] 6点(2010-10-23 01:24:47)《改行有》

80.  箪笥 《ネタバレ》 まず、序盤のスローモーなペースに眠りを誘われました。 なんか不自然なんですよ。怖がらせるつもりかと思ったら全く怖くないし、意味なくダラダラと流しているのに、状況がわかるような説明がぜんぜんない。 実は、それらのシーンが生きるのは最後まで観終わってから。 「ああ、そーゆう事だったのか」と、ホロ苦く哀しい気持ちを味わってから冒頭のシーンを思い出すと(つーか、思い出さざるを得ない。謎をいっぱい謎のまま放り出してあるから、みんな観終わったあとに色々検証しちゃうのだ)、よりいっそう哀しいお話に感じるようになっている。 そうなると、中盤の停滞や諸々の不満も「まあ、いいか」と思え、「そう悪くない映画だったな」という所に落ち着くのだった。(「シックス・センスかよ!」と叫びたい気持ちがないではないが。) 思ったのだが、スミが「箪笥を処分して」と言ってるのに「その話はすんだ」とか言って処分しない父親はオカシイ。妻と娘が箪笥ん中で死んだんだろ!スミに本当に治って欲しかったなら、絶対に処分していたはず。すなわち、この父親は、スミに治ってもらいたくなかったのだ。 彼は、父の妻役をやりたいという願望をもつ娘スミ(だからこそ、スミは狂った中で継母の人格を持った)を疎んじていたのではないのか?ならば、首をつった実母がスミの前に恨みの姿を見せたのも理解できる。母と娘は父をはさんでの恋敵同士だったのだ。また、ベッドの中で抱き合うスミとスヨンのシーンが、まるで恋人同士の時のようなカメラワークで撮られていたのも、スミの近親相姦的願望を暗示していたのか?と、深読みする事もできる。でも深読みかもしれない。 しかしなぁ。たった一人のサエナイ男(父親)をはさんで、超気の強い女が三人ぶつかりあっていたわけか。そりゃー呪怨になっちゃうのも無理はない。スヨンだけが澄んだ存在だが、それも幽霊になるとオソロシイ外見になっちゃうわけで、かわいそうだなぁ。 にしても、韓国の箪笥って洋風でオシャレですね。私の思い描いてたホラーな箪笥は、やっぱり桐で出来ている日本製、引き出し式がこわいと思う。 6点(2004-10-26 22:15:44)《改行有》

010.46%
110.46%
262.74%
3135.94%
44621.00%
56027.40%
65324.20%
72511.42%
883.65%
931.37%
1031.37%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS