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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
61. ジャスティス(1979) アルパチーノは演技過剰なところがあると思うけど、これはそれがすごくいい味を出してると思います。いや~クライマックスでは胸が熱くなったな~。ちょっと、崩れた弁護士が体現するアメリカの良心。地味な映画だけど、僕は大好きです。9点(2003-10-31 02:11:09) 62. フェリーニのアマルコルド 映像、セット、美術、言うこと無いですね。ただただ、その美しさにウットリ。甘酸っぱくて。庶民的で・・・・もう言葉がないよ。何を言うのも虚しくなる。それほどの傑作。9点(2003-10-31 02:04:12) 63. ベニスに死す 完全な美というものに、もし出会えたら、ひたすら敗北し、滅びるしかない、いやそれでいいのだとでもいたげな・・・・。どこまでも美しく、絶望的で、退廃的で、風格があり、狂気と歓喜が完璧に同居している。こういう映画に点数をつける己に嫌気がさす。それにしても、あのカメラの狂おしいほどの美しさ!10点(2003-10-31 01:53:58) 64. 悪魔のいけにえ 中学生の時、予告編で見て、すごいショックを受けた。ずっと後、ビデオで見た。凄まじい力業のホラー映画。低予算、ノースターキャストが功を奏して、異様なリアリティがある。ザラツイタ映像も圧巻。見てはいけないものを見たような気持になった。10点(2003-10-31 01:42:53) 65. フレンチ・コネクション2 続編としては大成功。いかにもフランケンハイマー。全編が無骨、粗削り、ゴツゴツした質感、男臭い。麻薬漬けにされたポパイが執念で禁断症状を克服するところ、ハックマン圧巻の名演。8点(2003-10-31 01:14:01) 66. 刑事コロンボ/逆転の構図<TVM> これはラストで「やられた~!」と思ったな。原作は、ちょっと違うんですよね。映画版のほうがいい。9点(2003-10-28 21:11:07) 67. 刑事コロンボ/秒読みの殺人<TVM> まずまずの作品。ピストルを天井に隠したエレベーターにコロンボと乗り合わせるところのサスペンスは、なかなかのものでした。7点(2003-10-28 21:07:03) 68. スーパーマン(1978) 封切り当時見た時の興奮、ドキドキするときめきは、いまでも覚えてる。スーパーマンが飛ぶシーンで、特撮とわかっていても「うわ~本当に飛んでるよ!」と胸がときめいた。CGてんこもりの昨今のアトラクション映画より何倍も面白い。脇を固める俳優人の豪華なこと!童心にかえって見たいね、こういう映画は。9点(2003-10-25 14:28:29) 69. チャイナ・シンドローム この映画の公開後、スリーマイル島の原発で現実になってしまった。まさにそれを予言した映画。ジャックレモンって演技が軽い、それでいて、神業のような巧さ、こういう映画を作ってしまうところがアメリカの懐の深さ。8点(2003-10-25 00:37:34) 70. コッチおじさん ジャックレモンが監督した映画があるということを知らない人、多いだろうな。テレビで見たんだけど、いいのですよ!ウォルターマッソーが赤ちゃんを散歩を見せるタイトルバック、その映像だけで、ジワ~っと来る。ジャックの人柄がそのまま出てるような佳作。8点(2003-10-25 00:32:05) 71. ポセイドン・アドベンチャー(1972) 「タイタニック」より数段こっちの方が上。一人一人の人間がキチンと描けてるから。ハラハラドキドキとドラマそしてヒューマンな涙のバランスが絶妙。8点(2003-10-25 00:22:57) 72. フレンチ・コネクション どなたも指摘するでしょうが、ジーンハックマンがスタントを使わずやってのけたクライマックスの、高架を走る列車とのカーチェイスの凄まじさは、いま見ても圧巻。テレビドキュメンタリー出身のフリードキンならではの、リアルで渇いた映像。NYの寒さがこっちに伝わってくる質感。一緒に捜査に加わってるような臨場感。「正義感」なんて言葉が甘味に聞こえてしまう、ポパイの野良犬のような執念。ロイシェイダーの相棒もいい味。それにしても、こんな刑事がいたら、おっかないぞ。実在の刑事らしいね。9点(2003-10-25 00:19:44) 73. スケアクロウ 主役の二人は、どちらも怖いくらいの名演。冒頭、枯れ草転がる荒野の真ん中のフリーウェイで、男が二人マッチの火をきっかけに旅を共にする。この場面だけでも名作の匂いが香水のように漂う。タイトルの込められた意味も切なく、切なく、優しい。10点(2003-10-25 00:03:18) 74. 刑事コロンボ/構想の死角<TVM> これも大好きだけど、ラストで「アッ」と言わされるのは、何と言っても「二枚のドガの絵」でしょうね。8点(2003-06-21 21:48:52) 75. 男はつらいよ 柴又慕情 家のことで喧嘩する場面が、おもろうて、やがて悲しい。「・・・・兄さん・・・・ひどいこと言うな・・・いくら兄さんでも、そんな、そんな言い方は・・・・」と静かに抗議する博、その目に溜まった涙。「言っていいことと悪いことがあるのよ」と、静かに寅に語るさくら。その言葉の重みときたら・・・・。8点(2003-05-22 21:01:03) 76. 未知との遭遇 映画館で見なくちゃ駄目。呆気に取られた映画です。いまの、スピルバーグは、物欲しげで嫌いだけど、これは参りました。降参です。10点(2003-05-04 00:30:23) 77. 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け 何て苦いハッピーエンドであるか。社会の悪意に見舞われた時、物言わぬ善良な庶民がいかに無力であるかが描かれてる。シリーズ中、「怒り」を感じさせる唯一の作品。太地喜和子がすごくいいし、宇野重吉と岡田嘉子が語り合う場面は両者の演技、そして演出ともに絶品。8点(2003-04-29 01:05:27)(良:1票) 78. 男はつらいよ 寅次郎相合い傘 文句なしです。シリーズ中でも1,2を争う傑作。浅岡ルリ子のリリーも絶品。船越英次の蒸発したサラリーマンも味わい深い。有名なメロン事件をはじめ、ゲラゲラ笑いながらも、「自由」というののですら、人それぞれの立場によって違う。自由とは何かという問い掛けもさり気なく問われていて・・・・ええい!とにかく傑作です。帝釈天の参道を、雨の中、寅とリリーが相合傘で歩いていく。クルクルっと時々回る相合い傘を上から、さり気なくパンするカメラ、たったそれだけで漂う情感の豊かさといったら・・・!9点(2003-04-27 21:20:44) 79. 幸福の黄色いハンカチ これを撮影中、ある記者か、評論家が、山田監督に面と向かって「刑務所に6年間もいた男を待っているような女はこの世の中に存在しない」と揶揄したことがあった。それに対して監督は「そうです。あなたの仰るとうりです。新聞を開いたってこんな素敵な出来事は1行も書かれていません。現実は惨たらしく悲しいことばかりです。だからこそ、このあり得ない物語を映画にしたいんです」と答えたそうです。監督のこの言葉でもう充分です。美しい、とにかく美しい、人間の感情の流れが美しい映画です。10点(2003-04-01 02:07:03)(良:3票)
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