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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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61.  大鹿村騒動記 原田芳雄があたためていた企画を阪本順治監督に持ち込み、映画化を実現した作品。友人の妻と駆け落ちした男が記憶障害になった妻を友人のもとに返しにくるという話はよく考えたらドロドロしているが、そういうふうには描いておらず、登場人物もすべて善人なので物足りない人には物足りないかもしれないが、ほのぼのとした人情劇で、傑作とまではいかないものの面白く見れたし、舞台となる信州の風景が美しく、この大自然いっぱいの中で繰り広げられる物語にいつの間にか惹きこまれている自分がいた。これが遺作となった原田芳雄はこの数年前から闘病生活を続けていたみたいだが、劇中ではそんなことをまったく感じさせずに演技をしていて、この映画の試写会の舞台挨拶でのやせ細った姿がウソのようで、本作だけを見ていると公開直後に亡くなってしまったことが信じられない。いや、ひょっとしたらこの時既に自分の死期を悟っていて、この映画だけはなんとしても自分で実現させたかったのかもしれないと思うとこの「大鹿村騒動記」という映画にかける原田芳雄の思いというものがひしひしと伝わってくるのだ。もうこれだけでこの映画は原田芳雄という俳優の代表作の1本になっていると思うし、先週見たデビュー作である「復讐の歌が聞える」から既にハードボイルドなイメージが強かった原田芳雄の遺作がこのような優しい映画であることは少し意外かもしれないが、自分の思いを最後の最後に実現させて安心して旅立って行ったのだろう。映画はそんな原田芳雄扮する善、大楠道代扮する貴子、岸部一徳扮する収の三人を中心に展開していくが、ほかの出演者で印象に残るのはやっぱり三國連太郎。出番は多くないのだが、悪役や癖の強い役柄が多かった若い頃とは違い、仏様のような穏やかで優しい顔立ちになっているのが印象的で、それでいて登場すると画面がビシッと引き締まる。彼が戦時中のシベリア抑留の話をするシーンは戦争経験者だからこその説得力と重みがあるシーンだと思う。そんな三國連太郎もこの四月に亡くなってしまい本当に惜しい。あらためてこの映画に出演している二人の名優、原田芳雄と三國連太郎のご冥福を心よりお祈りするとともに素晴らしい出演作の数々を残してくれたことに感謝を申し上げたい気持ちでいっぱい。本当にお疲れ様でした。[DVD(邦画)] 7点(2013-07-31 00:56:17)(良:3票)

62.  ロボジー 《ネタバレ》 「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」で若者の青春を描いた矢口史靖監督が、一転して老人を主人公としたコメディーを作っているのがまず面白い。老人を主人公にしていれば自然と老いや死にテーマがいきがちだが、その老人が発表直前に大破してしまった本物のロボットのいわゆる「中の人」をつとめることになり、一回限りのつもりがそのロボットが大人気になるというストーリーがいかにも矢口監督らしいところ。前作である「ハッピーフライト」では後半欲張りすぎたという印象があったが、この映画ではそういうこともとくに感じることはなかった。最初は渋々やっていた偏屈な老人がだんだんロボットの中に入ることに楽しみを感じはじめるあたりは良かったし、ロボットの姿のまま孫と写真を撮るシーンがほろっとさせられる。そこをもう少し膨らましても良かった気がするが、そうするとあまり矢口監督らしさは感じられなくなるかもしれないので(あまり湿っぽい展開は矢口監督の映画に似合わない。)やっぱりこれで良かったと思う。こういう話だと最後は周囲に秘密がばれておわりというパターンが多いと思うが、最後までばれずに終わったのは強引に感じる(普通絶対ばれるだろというシーンがちらほら。)もののこういうのもたまにはアリかなと思える。ラストシーンで再びロボットの「中の人」を依頼された老人のあの笑顔がなんとも印象的。ミッキー・カーチスが別名で主人公の老人を演じているが、やはり演技は落ち着いていて、安心して見ていられるし、木村電機の三人もいい味を出していて良かった。この映画で初めて見た吉高由里子もそれほど悪くない。少し甘いかもしれないが、楽しめたので7点を。[DVD(邦画)] 7点(2013-02-26 13:23:38)

63.  十三人の刺客(2010) 《ネタバレ》 東映集団抗争時代劇のハシリとなった工藤栄一監督の「十三人の刺客」の三池崇史監督によるリメイク版。先週再見したオリジナルと比べると格段に娯楽性が増していて、グロい描写も加わっているが、うまく現代風にアレンジされていて面白く、成功作と呼べるものになっている。オリジナルであまり存在意義のなかった十三人目の刺客の設定を山男に変え、山で道に迷った島田(役所広司)たちを案内するかたちで登場させ、その後に仲間に加わるという展開にしたことで存在意義を持たせたり、暗殺の標的にされる松平(稲垣吾郎)の残虐性を強調する演出(生首を蹴り上げるなど。)を施すなど、オリジナルと違う部分も効果をあげている。ただ、オリジナルにはあった重厚さがなく、とくにクライマックスの乱闘シーンが派手になった分だけやたら軽々しく見えたのは残念だった。(オリジナルが30分に対して50分というのもいくらなんでも長すぎる。)オリジナルでは島田は半兵衛にわざと斬られることで己と半兵衛の武士道を通しているが、本作では普通に決闘をして倒しているのも少し違和感を感じた。その後の松平との対決で稲垣の見せ場を作りたかったのかもしれないが、ここはオリジナルのほうが良かった。オリジナルで工藤監督の演出意図を理解しながらも戸惑った平山九十郎が無様な死に様を見せるシーンはなかったが、そのかわりに本作では首を刺された山男が最後に何事もなかったかのように登場するというシーンがあり、ここは三池監督の演出意図がよく理解できず、幽霊とか深読みはしてみたものの、はっきり言ってこのシーンはいらないとしか思えない。出演者としてはやはり松平役の稲垣。菅貫太郎がハマリ役だったので心配だったが、なかなか印象に残る演技を見せていて、とても良かった。(稲垣は「踊る大捜査線」でも犯人役を演じているが、ジャニーズ事務所の看板タレントがこういった非道な悪役を演じるのは珍しいのではないかと思う。)オリジナルに出演していそうで出演していなかった松方弘樹の殺陣もよく、流石は近衛十四郎の息子である。オリジナルで気になった部分が直された一方で、新たに気になる部分や不満な部分も出てきたリメイクで、いろいろと書いたが、純粋な娯楽時代劇としてはじゅうぶんに楽しめたので少し甘めかもしれないが7点。でもどちらかといえばやっぱりオリジナルのほうが好きだな。こっちの方が見ていて爽快だけど。[DVD(邦画)] 7点(2013-01-03 16:44:23)(良:2票)

64.  必死剣 鳥刺し 《ネタバレ》 藤沢周平の「隠し剣」シリーズの一篇を映画化した平山秀幸監督の時代劇。山田洋次監督以外の藤沢周平原作映画を見るのは初めてだったが、かなり本格的な時代劇でなかなか面白かった。打ち首覚悟で藩主(村上淳)の側室(関めぐみ)を斬殺したトヨエツ演じる主人公・兼見の処分がなぜ軽かったのかという点は最後まで興味を引くし、この主人公の生き様とでも言おうか、それを描いたドラマとしてもよく出来ていると思う。この兼見と吉川晃司演じる別家との対決、およびその後の大人数を相手にした決闘シーンがすごい迫力で、最近はCG処理されることの多い流血シーンを血糊で撮影したりしていてかなり気合が入っていてこれぞ本物の時代劇という感じがした。そして最後に兼見が繰り出す必死剣 鳥刺し。先ほども書いたように最初、側室を殺めた時点から死を覚悟しているような兼見だが、この技はまさにそんな兼見の執念がにじみ出ていて本当にすごかったし、兼見を利用するだけしておいて側室同様に道理に反することをし、結局は鳥刺しによって命を落とした家老・津田(岸部一徳)や最初に兼見に殺された側室の最期は兼見とは対照的でなんとも皮肉めいている見事な結末だった。最後のシーンが来るはずのない兼見を待ち続ける里尾(池脇千鶴)というのも余韻を残すうまいラストシーンだった。ただ中盤あたりに兼見と里尾の濡れ場があったのは余計だったかな。それに岸部一徳を時代劇で見るとたいがい悪役なので意外性に乏しく、側室役の関めぐみもわかりやすすぎる悪女でちょっと残念。とはいえ、トヨエツを時代劇の主役で見るのは初めてかもしれないが、静かな抑えた演技で味のある演技をしていてとても良かった。それにかなり久しぶりに見た平山監督の映画だったが、また平山監督の映画に興味がわくにじゅうぶんな出来だったと思う。[DVD(邦画)] 7点(2012-07-06 23:28:32)(良:3票)

65.  酔いがさめたら、うちに帰ろう。 《ネタバレ》 西原理恵子の夫のアルコール依存症闘病記を「サード」の東陽一監督が映画化した作品。こう聞くと重苦しい映画のように思うが、東監督は主人公をあくまで客観的に見つめることで、けっして重くならないようなつくりにしている。アルコール依存症の患者の描写が主人公含め全くリアルでないのもおそらく意図的なものだろう。確かにこれではアルコール依存症の本当の意味での怖さというものは伝わらないかもしれないが、東監督はあえてリアルさを抑えて客観的に描くことでこのだらしない主人公の滑稽さを強調することで観客に主人公に対して同情の余地を与えないという狙いがあったのではないだろうか。アルコール病棟の患者たちの日常は病気に関してはリアリティーがないものの、そのほかは実際の入院患者たちの日常を垣間見ているようである。どことなく「サード」の少年院を思い出してしまうが、ここがドキュメンタリー出身の監督らしいところかもしれない。ただやはり「サード」のほうがこういうドキュメンタリータッチの演出は活かされている気がする。浅野忠信は「風花」でも酒を手放すことのできない男を演じていたが、本作でも酒に溺れる男を違和感なく演じており、「風花」のDVDのメイキング映像において、本当は酒が飲めないふうなコメントをしてたと思うが、それが信じられないほどの演技を見せている。永作博美演じる妻の「一度好きになった人のことをなかなか嫌いにはなれない。」というセリフが印象的だった。ラストの海で戯れる家族とエンディングの忌野清志郎「誇り高く生きよう」が余韻を残す。[DVD(邦画)] 7点(2012-06-07 13:55:07)

66.  八日目の蝉 《ネタバレ》 特に興味もなかった映画だったのだが、見ているうちにだんだんと引き込まれた。他人の子どもを赤ん坊のときに誘拐して育てながら逃避行を続ける女・希和子(永作博美)を描いた過去と、成長した娘・恵理菜(井上真央)の葛藤を描く現代が交互に出てくるが、二つのパートとも丁寧で秀逸なつくりで、日本映画らしい日本映画になっている。本当は永作博美演じる希和子は憎らしい存在なはずなのに、話がすすむうちにこの二人が愛おしく微笑ましく見え、本当の親子ではないことをつい忘れてしまうほどだった。それだけに希和子が逮捕されるシーンは切ない。赤ん坊を誘拐された家族にとっては一刻も早くわが子に戻ってきてほしいという気持ちは分かる、でも誘拐された赤ん坊にとってはこのまま本当のことを知らずに育てられるほうがしあわせかもしれない、ふとそんなことを考えてしまった。あまり出演作を見ていないせいか現代パートで主人公を演じる井上真央には明るいイメージがあるのだが、暗い過去を持ち、その過去を肯定するまでの主人公をうまく演じており、幅の広さを感じた。ラストの恵理菜の決意も泣ける。暗く重苦しい映画だが、女性の強さや希望といったものを感じられるいい映画だったと思う。また、現代の希和子をあえて出さずに終わったのはいい意味での裏切り。後半の舞台である「二十四の瞳」でお馴染みの小豆島(二十四の瞳映画村が撮影協力としてクレジットされている。)の美しい風景も印象的だ。おそらくここでの生活が二人にとってもっとも幸福な時間だったのではないだろうか。[DVD(邦画)] 7点(2012-05-24 18:02:04)(良:1票)

67.  アウトレイジ(2010) 「全員悪人」と謳われているとおり本当に全員がワルで、またそれぞれが個性的に描かれていて面白かった。出演者がたけし以外は全員、北野武監督の映画に出演するのは初めてというのも異色。登場人物が次々殺されていく映画をというところから企画が始まったらしく、とくに後半は殺人のオンパレードで、普通なら目を背けたくなるようなシーンの連続なのになぜか安心して見ていられるから不思議。ヤクザを演じる俳優陣は國村準、石橋蓮司といった強面はもちろん、あまりこういう役をやる印象のない加瀬亮や三浦友和といった面々まで好演している。とくに三浦友和がなかなかいい。逆に山王会会長を演じた北村総一朗は確かにうまいけれども「踊る大捜査線」でのとぼけた署長役の印象が強すぎて(ほとんどあの役しか見たことがないのもあるが。)どんなに凄んでも笑えてしまう。たけしの最近の監督作を見るのは「座頭市」以来だったが、全体的に「座頭市」と同じく娯楽に徹している感じで見やすくなっているが、つい最近「その男、凶暴につき」や「3-4X10月」を見たばかりなので、それらと比べるとセリフの量が増えて見せ場が派手になり、初期の映画にあったどこか冷徹な雰囲気もあまり感じられなくなっているのは少々残念。「座頭市」や本作のような娯楽に徹した作風も面白いし、嫌いではないが、個人的には初期の監督作品のような独特の静けさの中に狂気を感じさせる映画のほうが映画監督としてのたけしらしさを感じられて好きだな。[DVD(邦画)] 7点(2011-06-23 13:33:20)(良:3票)

68.  特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER<OV> 《ネタバレ》 「特捜戦隊デカレンジャー」の放送終了後から10年後に作られた続編となるVシネマ。子供の頃に戦隊シリーズを見ていたころはこういう過去の戦隊の新作というのは作られていなかったので少々時代の変化を感じるのだが、テレビシリーズや劇場版を見た後に見ると10年経っても作品の雰囲気は変わっておらず、まるで先週も普通に放送されていたかのような感じに見えるのが見ていて安心感がある。とはいえ、10年間のメンバーの変化がちゃんと描かれているのが現実味があって良いし、瀕死の重傷を負い、事件の容疑者にされたボスの無実を晴らすために事件の目撃者である証人を宇宙検察庁のある惑星まで護送するというプロットや、犯人が汚職警官であるなど、テレビシリーズよりも刑事ドラマを意識した作風になっていてストーリー自体もけっこう面白かった。(テレビシリーズで護送の話はそういえばなかったなという程度だが、警官が犯人であるというオチは刑事が題材の子供向け番組としては難しかったかもしれない。)アリエナイザーへのジャッジメントはいつも一瞬で下るのだが、それを担当する宇宙検察庁のある惑星は地球での10秒が8か月ということが示され、この8か月間で審理が行われているというのはジャッジメントに対して少し疑問に思っていた分、一応説得力はあるのだがなかなかぶっ飛んだ設定。10年を経たメンバーのその後が見られる(育休中のジャスミンの結婚相手が初めてジャスミンが主役をつとめた回のゲストであった少年であるというのが細かい。)のはやはりここまでをずっと見ていると嬉しいしファン向けの要素も多い作品だと思うのだが、この戦隊自体を初めて見る人にも優しいつくりになっていたと思う。新しく身につけたテレポート能力についてジャスミン自ら説明したことについてナレーションがぼやき、それにメンバーが反応してしまうシーンがクスっと笑えた。[インターネット(邦画)] 6点(2024-05-30 00:29:08)

69.  ダンボ(2019) 《ネタバレ》 ティム・バートン監督による「ダンボ」の実写版。アニメを見てからすぐに見たので、アニメでしか表現できないような世界観をどのように実写化しているのかと思っていたが、アニメに忠実なリメイクではなく、アニメの設定を元に新たな脚色を加えたストーリーになっていて、アニメを原作にした別作品として違和感なく楽しめた。アニメでは終盤の見せ場だった「象が空を飛ぶ」という部分を中心にドラマが構成されているのは面白いし、動物ではなく人間を主軸にしているのも悪くない。しかし、しばらく洋画から離れていたせいで久しぶりに見るティム・バートン作品だったのだが、彼の作品にしては至って普通な感じで、たとえばアニメでいちばんインパクトのあったピンクの象が本作ではサーカスの出し物として出てくるわけだが、この監督ならもう少しサイケデリックな見せ方ができたのではないかと思う。一方でディズニー作品として見ると、終盤のサーカスと遊園地の崩壊シーンがすでに書かれている方もおられるように皮肉の利いた自己風刺に見えるのが印象的で、よくこのクライマックスをディズニーが許可したなと思えてくる。マイケル・キートンとダニー・デビートが出ているが、バートン監督作である「バットマンリターンズ」でバットマンとペンギンとして共演していた二人が時を経て同じ監督の作品で役の立場を入れ替えて共演してるのが楽しいし、感慨深くもある。(ティム・バートンの「バットマン」シリーズ、久しぶりに見てみようかな。)それに調べたら、本作主演のコリン・ファレルも「ザ・バットマン」でペンギン役を演じているそうで、新旧ペンギンの共演作でもあるんだなぁ。[DVD(字幕)] 6点(2022-08-06 17:40:05)

70.  烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE 《ネタバレ》 「烈車戦隊トッキュウジャー」と「獣電戦隊キョウリュウジャー」が共演するスーパー戦隊シリーズの劇場版の一本。この2大戦隊が共演するシリーズは今まで見た作品ではあくまでそのイベント性を重視したつくりになっていたが、本作は脚本をトッキュウジャーのメイン脚本家である小林靖子が担当したこともあるのか、キョウリュウジャーとの共演を描きながらもちゃんとトッキュウジャーのエピソードの一つとして成り立つ映画になっていて、普通にトッキュウジャーの劇場版にキョウリュウジャーがゲストで登場しているという感がこれまでよりも強かった。トッキュウジャーのメンバー5人の正体は全員が小学生というのがテレビシリーズで明かされているのだが、今回はクロックシャドーの攻撃で本来の姿に戻されたトッキュウジャーがその姿のまま変身して戦うシーンがあり、「バロム1」をつい思い出してしまうが、変身してもスーツが子供サイズなのは見ていてなんか笑える。(「バロム1」のように子供がそのまま変身する設定は今では難しいのだろうと思う。)クロックシャドーを倒して大人の姿に戻ったトッキュウジャーがあのまま大人に戻らなかったらと語るシーンはテレビシリーズも並行して見ているとやっぱりなにか切なさを感じる。トッキュウジャーとキョウリュウジャーの共演という側面で見れば、スーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作の定番ともいえる同じ色のメンバー同士でコンビを組んで戦うシーンでそれぞれにいない色であるイエローとブラックが組むと見せかけて、ピンク二人とイエローの女性戦士三人でトリオを組むのが意表をついていて面白かった。巨大化したラスボスであるデビウスを巨大ロボやメカを使わずに倒すのもビックリ。その戦いではシャドーラインも戦隊の側についていて、たとえ普段は敵同士であっても共通の敵が現れたら協力するという姿勢は見ていて好感が持てる。二人のレッドが交わす「遠足は家に帰るまでが遠足、生きて帰るまでが戦い。」というセリフは思わず心に響いた。[DVD(邦画)] 6点(2022-02-09 23:26:27)

71.  記憶にございません! 《ネタバレ》 三谷幸喜監督の前作「ギャラクシー街道」がアレだったので、どうかなと思いながら期待せずに見たのだが、確かに「ギャラクシー街道」に比べればじゅうぶんに面白かったものの、三谷監督の作品としてはキレや捻りがなく、普通に楽しめるといったところで、安心して見られる分、そこが逆に物足りなかったところでもある。また、ところどころ唐突に感じる展開もあり、もっと前振りや伏線をしっかりしてほしかった部分もあったのは事実で、もう少しなんとかすれば面白くなったのではと思うし、官房長官(草刈正雄)を失脚させるエピソードが終わってこちらの気持ちが切れてしまったのか、その後の不倫の後始末的なエピソードが長く感じてしまい、はっきり言ってどうでもよくなってしまい、この部分は無くてもよかったような気がした。出演している俳優陣は脇役陣ではやっぱり「真田丸」に出ていた面々が多い気がするが、「真田丸」でナレーションを担当していた有働由美子が演じるニュースキャスターの毒舌ぶりが印象に残る。木村佳乃の大統領は少しわざとらしすぎるが、その通訳を演じるのが宮澤エマというところは、実際の総理大臣の孫である彼女を総理の家族などではない役で使っているのがあざとさが感じられなくて〇。でも、やっぱり、出演者の中でいちばんハマっていたのは既に書かれている方もおられるように事務秘書官を演じている小池栄子だろう。ところで、「総理と呼ばないで」はまだ見ていないのだが、ちょっと見てみようかな。[DVD(邦画)] 6点(2022-01-24 19:15:04)

72.  引っ越し大名! 《ネタバレ》 国替えをテーマにした時代劇というのは珍しいと思うし、「超高速!参勤交代」と原作・脚本が同じ人というのもうなずける。もちろん話自体も面白い。しかしどうもメリハリが悪く、けっこうシリアスな題材をコメディタッチで描いている作品だと思うのだが、コメディ要素が少し強すぎて全体的に軽すぎる印象で、見やすい娯楽時代劇としてはそれでいいのだが、もうちょっと重さがあっても良かったのではと思う。それでも主人公が国替えの準備のために奮闘している前半は興味深く見たし、主人公が本当に大切なものならすべて書き記すことが出来るだろうというシーンは言われてみればその通りかもとも思って印象にも残るし、人を減らすためにリストラを慣行するシーンも少しやるせなさがある。しかし、後半は急ぎ過ぎた感があり、主人公が国替えに同行することが出来ないヒロインと結婚するのはかなり唐突に感じるし、西村雅彦演じる悪役も途中にチャンバラを入れるために出した登場人物という感じで、少し無理やり感がある。それに終盤も急ぎ過ぎな感じがして慌ただしい印象で、もうちょっとじっくりと描いても良かったのではと思ってしまう。(いきなり時代が飛んでしまったのはビックリ。)全体的に見て二時間以内にまとめるのは無理があったような感じがして、せめて二部作くらいならと思わないでもないが、そうもいかないのだろう。今年初めに見た「ジョゼと虎と魚たち」がすごく良かった犬童一心監督だが、やはり作家性の強い監督ではなく、職人監督として仕事を卒なくこなす監督なのだと思う。(犬童監督の映画をいちばん最初に見たのは「タッチ」だったのだが、もし「ジョゼと虎と魚たち」を最初に見ていたら一発屋監督の印象が強くなっていたかも。)ちなみに、ユニコーンの主題歌は本作の雰囲気にとてもよく合っていた。[DVD(邦画)] 6点(2021-09-04 23:28:27)

73.  レッドタートル ある島の物語 ジブリ初の外国との合作映画で、監督も外国人という作品で、かつセリフの一切ないサイレント映画。物語としては、「浦島太郎」や「鶴の恩返し」を想起させるもので、日本人にとってなじみ深いものとなっていると思う。サイレントというのが効果的に生かされていて、セリフがない(最低限の状況説明の字幕もない。)ことで、映像の力だけでドラマや心理描写を見事に語っていて、これぞサイレント映画の醍醐味という感じがするし、その映像表現にもじゅうぶん引き込まれた。セリフや状況説明がないことで、やや抽象的に感じる部分も少なくないが、逆に映像だけで語られることによって、いろいろな想像もでき、いろいろな解釈もできる映画になっていて、そこが狙いだったのではと感じる。難解な作品だと身構えて見るような映画に一見見えてしまうかもしれないが、実はそんなことはなく、あまり深く考えずにおとぎ話として見るべき映画なのかも知れない。ただ、ジブリ作品としては明らかに万人受けしない作風(絵柄もいつものジブリとかなり違う。)で、娯楽性よりも芸術性に重きを置いているため、何も知らないでジブリというだけで本作を見た人はかなり戸惑うと思う。そういう意味で、(初の合作映画というかっこうの宣伝材料がありながら)いつものように宣伝をバンバン打って話題性じゅうぶんの中、大々的に公開ではなく、宣伝もほとんどなくひっそりと公開されたのは正解だっただろう。[DVD(邦画)] 6点(2021-07-31 18:36:11)(良:2票)

74.  斬、 《ネタバレ》 塚本晋也監督の映画を見るのは二本目。以前に見たのが監督デビュー作という「鉄男」だったので、デビュー作の次にいきなり最新作を見るのは少し不安もあったのだが、かなり濃密なつくりになっていて、引き込まれた。塚本監督にとっては初めての時代劇になるそうだが、剣の腕の立つ侍である都筑(池松壮亮)が同じく剣の達人である澤村(塚本晋也)に公儀のために江戸へ行かないかと誘われるところから始まっていて、これだと「七人の侍」のような感じがするものの、主題はそこではなく、人を斬るという行為がどういうことなのかを考えさせる内容になっていて、剣の達人であり、澤村の誘いにも乗った身でありながら、人を斬ることに対して葛藤を抱え、なかなか剣を抜こうとしない都筑はこういう時代劇の主人公としてはもどかしいが、同時にリアリティも感じることができる。それに対し澤村が剣を抜くべきときは躊躇なく剣を抜くという絵に描いたような侍という対比もあって、それが本作のテーマをより深くしていてドラマとしての見ごたえもじゅうぶん。時代劇らしくないセリフ回しもとくに違和感は感じられず、むしろ本作ではこの方が合っている気がする。(ただ、「鉄男」同様音楽は少々耳障りな感じ。)それに手持ちカメラを使ったちゃんばらシーンも迫力があり、決して娯楽作品というわけではない本作だが、なかなかに満足できる仕上がり。暗闇を視点が彷徨うようなエンドロールも印象的だった。テーマについては結局何も結論を出さずに終わったのは実際見ていて少し消化不良感もあり、やや難解なテーマの結論を塚本監督自身が出せなかったのではとも思うが、あえてこういう終わり方をするのもありだと思う。[DVD(邦画)] 6点(2021-07-24 18:34:51)

75.  帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ〈OV〉 《ネタバレ》 「特命戦隊ゴーバスターズ」のVシネマ作品。テレビシリーズ最終回放送後の発売(近頃の戦隊シリーズは最終回の後にもう一本Vシネなり映画なりをやって終わるのが定番みたい。)だが、作中時系列は最終回後ではなく、テレビシリーズ終盤近くの大晦日のエピソードになっていて、レッドの相棒であるチダ・ニックを主人公に、もしゴーバスターズの物語の発端となった事件がなかった世界があったらというパラレルワールドを舞台にしたストーリーになっている。この戦隊はリアル志向の作風が面白いのだが、舞台となるパラレルワールドのもう一つのゴーバスターズはいかにも王道的な戦隊であるのが面白く、このリアル志向のシリーズで王道をやるというのがプロデューサーの狙いでもあるという。この動物戦隊ゴーバスターズ、ちゃんと主題歌が存在していて、この主題歌が流れる中での初めての戦闘シーンには戦隊の通常のオープニングのようなテロップが流れるなど、セルフパロディになっていて、戦隊シリーズの一年間の大まかな流れを数分間でやってしまうところなどは明らかに子供以外のファン向けという感じで、これはVシネマならではだろう。ゴーバスターズのメンバーそれぞれの相棒であるバディロイドの声を演じている三人の声優も顔出しでカメオ出演しているが、ほかの二人と違ってウサダ役の鈴木達央が動物戦隊の新メンバー役だったのはちょっとびっくり。それに、藤原啓治の実写出演は今となってはどうしても貴重に感じてしまう。この作品に登場するパラレルワールドは藤原啓治が声を演じているニックが死後に神様に願ってできた世界という設定なのだが、その設定も今見るとやっぱりなんともいえない気持ちになってしまった。クライマックスは二つのゴーバスターズが協力して強敵を倒すというヒーローもの定番の展開だが、見ていてつい「のび太の大魔境」が頭をよぎる。[DVD(邦画)] 6点(2021-03-25 18:48:36)

76.  ドラゴンボール超 ブロリー 《ネタバレ》 劇場版シリーズ20作目で、最新テレビシリーズである「ドラゴンボール超」のその後を描いた作品。「超」のテレビシリーズを見ていないのでどうかなと思いながら見たが、やはりそれはほとんど気にせず見れるつくりになっている。昔の劇場版で強敵として3作にわたり登場したブロリーがメインの敵として登場すると知った時には正直どうなんと思ったが、設定をリセットし、ブロリーを全く新しい存在として描いていて、そこは成功していると思うし、序盤で惑星ベジータがフリーザによって消滅させられるまでを描いているのも「たったひとりの最終決戦」同様に重みがあって良かった。(冒頭のコルド軍の襲来シーンでザーボンやドドリア、ギニュー特戦隊などZでのフリーザの部下たちがモブとして登場してるのが見ていて興奮してしまった。)「たったひとりの最終決戦」では登場していなかったバーダックの妻であるギネが初めて登場している(声を演じているのがチチと同じ渡辺菜生子というのもなんかいいなあ。)が、カカロットをボッドに乗せて地球に脱出させるシーンはこのギネの存在のおかげでとても良いシーンになっていたと思うし、この後の悲劇的な展開を知っているだけに切ない。中盤以降はバトル中心の展開となるが、「復活のF」に比べると飽きずに見られる感じだった。ブロリーがスーパーサイヤ人に覚醒するきっかけがフリーザにパラガスを殺されたことなのだが、パラガスを殺す直前にフリーザの回想でクリリンがフリーザに殺されるシーンが出てくるが、思わず昔に見たときこのシーンがちょっとトラウマになっていたことを懐かしく思い出した。(もちろん、今は大丈夫。)そのフリーザが悟空とベジータがフュージョンの特訓をしている間、時間稼ぎとしてブロリーと戦うことになるのが完全に成り行き上なのだが、もし、フリーザが自分から申し出てそういうことをしていたら違和感しかなかっただろうから納得できる展開だったのは良かったかな。それにしてもフリーザがドラゴンボールで叶えたい願いがレッド総帥と全く同じなのはなんか笑ってしまう。(フリーザ、こんなやつだったっけ?)今回はフリーザの部下であるチライとレモがブロリーと親しくなることでキーパーソンのようになっているが、フリーザの数いる部下たちの中にもこういう奴がいてもおかしくないよなとつい思ってしまった。昔のブロリー作品は劇場版で何回も同じ敵が登場することにちょっとしつこさを感じていたし、キャラ自体もそこまで魅力を感じていなかったように思うが、本作のブロリーは昔とは印象が変わっているように思うし、見ていて普通に好感が持てた。続編あり気な終わり方だったけど、どうなのだろう?チライとレモのその後もなんか気になる。[DVD(邦画)] 6点(2020-07-31 00:31:50)

77.  機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星 《ネタバレ》 最終回となるシリーズ第6作。ファーストで語られていたレビルが黒い三連星に捕虜にされていたという気になっていた部分が少しでも出てきたのは良かったかなと。でもこの部分はやっぱりもうちょっと詳しく見たかった気もして前作同様ちょっと残念な気もする。このシリーズのキシリアはずっと素顔で登場していたが、今回はファースト同様素顔をマスクで覆った姿で登場していて、やはりこのほうが見慣れているし、ファースト最終盤の展開につながるような言動などもあり、興味深かった。マ・クベはファーストでもインパクトの強いキャラであったが、やはりここで登場してもインパクトは強く、演じる山崎たくみの声が塩沢兼人そっくりに聞こえることもあって違和感もまったくなかったのがすごい。ラストはレビルの演説で締めくくられるが、それと並行してのちのホワイトベースの乗組員たちの姿も描かれていて、いよいよファーストに近づいているというワクワク感があり、本当に第一話の直前で終わる感じなので思わずまた続き(ファースト)が見たくなってしまう。(原作の漫画ではこのあとの話もやってるみたいだけど。)でも、逆に言えばファーストにつなげるための最終回という気がしないでもなく、このシリーズ単体で見た場合に最後という感じがあまりしないのも事実で、原作はまだ先の話があるとはいえ、もっと最終回らしい雰囲気は欲しかったような。また、最後の最後に流れるナレーションも永井一郎のものを流用するこだわりがあっても良かったような気はするが、ファーストを見終わってすぐにこのシリーズを見たガンダム初心者としてのシリーズ全体の感想としては、作風的に深みはあまりないが、見る前に思っていたよりはまあまあ面白く見れたということ。なんか6本見ての全体の感想としてはすごくありきたりだけど。[DVD(邦画)] 6点(2020-03-28 14:56:36)

78.  機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜 《ネタバレ》 シリーズ第4作。今回がシリーズの第一部完結編にあたるらしいが、ついに一年戦争開戦が間近という不穏な空気の雰囲気は出ている。その一方でランバ・ラルと黒い三連星が乗った四機のザクがガンキャノンを撃破するシーン、それにテムがガンダム開発を進言するシーンはいよいよモビルスーツが本格的に登場するというワクワク感もあり、そしてアムロの同級生としてフラウやカイが登場しているのは見ている側としてはなにか安心感も出てくる。家に帰って来たテムがアムロをあることで注意するシーンはどこにでもある家庭の風景という感じで微笑ましくもあるのだが、この二人にとってこういうやり取りは非常にまれなことかもしれない。[DVD(邦画)] 6点(2020-03-14 17:00:56)

79.  機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起 《ネタバレ》 シリーズ第3作。今回はジオンの士官学校に入学したシャア(キャスバル)とガルマの話で、ファースト序盤でもこの二人の過去は気になっていたので興味深く見ることができたし、一年戦争のきっかけとなる出来事も描かれていて前作よりも面白かった。ガルマはファーストで見たときから坊ちゃん育ちのちょろい若者というイメージなのだが、シャアに乗せられたとはいえ200人以上の学生の蜂起を先導する姿はやはりそんな彼もザビ家の人間であることを感じることができ、ガルマのイメージが今回で少し変わったように思う。シャアとガルマの関係もこれで知ることができてスッキリ。また、デギンがガルマを気にかけている様子も描かれているあたりもこれがファーストにもつながっていくのねという感じがあって良い。シャアも前作では若い感じが出ていて演じる池田秀一の演技も無理してる感があったのだが、今回の後半あたりではようやくシャアらしくなってきて、演技への違和感も消えていた。(前半まではまだもう一人のシャアを演じている関俊彦の二役のほうが・・・とか思っていたが。)シャアやガルマの同期生の生徒の一人としてゼナが登場し、蜂起に際し校長であるドズルを軟禁しているが、まさかこれが馴れ初めなのかな。エンドロール後のエピローグではアムロとテムがサイド7に到着するなど、この回から話が一気に一年戦争に向かいはじめたというワクワク感のある終わり方で、思わず次も見なければという気になってしまう。[DVD(邦画)] 6点(2020-03-07 17:24:31)

80.  機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル 《ネタバレ》 ガンダムシリーズは今までほとんど見たことがなかったのだが、このたびファーストガンダムを初めて全話見て純粋に面白かったので、最終回を見て間の空かないうちに前日譚となるこちらのシリーズも見てみようと鑑賞。ファーストでアニメーションディレクターをつとめていた安彦良和が自ら描いた漫画を原作に総監督を担当しているが、コミカルな要素があったりして作風はかなりソフトに感じるものの、思ったよりドラマとしての見ごたえはあり、想像してたより面白かった。ファーストではアムロに影響を与えることになるランバ・ラルにすごく魅力を感じたが、今回はそのランバ・ラルとハモンがキャスバルとアルテイシアを地球に逃がすために奮闘する姿が描かれていてその辺も見どころだったと思う。でも、この後、一年戦争でランバ・ラルとハモンはアルテイシア(セイラ)と敵同士として再会してしまうのだなあと思うと複雑な気持ちになるし、それはキャスバルとアルテイシアにも言えることだ。そのキャスバルとアルテイシアの境遇はこうやってじっくり描写されるとなんか同情してしまうし、幽閉されてしまった母・アストライアとの別れのシーンでは思わずジーンとさせられた。無事に地球に向かったキャスバルとアルテイシアが月を見るラストシーンも印象的だったが、そこにかかる主題歌もこのラストの映像によく合っていて、曲自体も非常に美しい。[DVD(邦画)] 6点(2020-02-22 15:01:07)

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