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61.  裏窓(1954) ヒッチコックの映画の中でも一番のお気に入りです。ヒッチコック自身が覗きを楽しんでいるかの如く感じられる。そんなヒッチコックならではの遊び心満点の楽しいサスペンスです。グレイス・ケリーの美しさにこの映画を観て彼女のファンになりました。とにかくヒッチコックならではのユーモアいっぱいで観ていて本当に楽しいし、ハラハラドキドキさせる映像テクニック、どれをとっても超一級品のサスペンス映画です。 それにしてもただでさえ美しいグレイス・ケリーがヒッチコックにかかるとより一層、美しく輝いて見えるのは何故だろう?やっぱりヒッチコックは天才だ!そしてヒッチコックにとってグレイス・ケリーが一番のお気に入りに違いないだろう![ビデオ(字幕)] 10点(2005-07-15 22:28:14)(良:2票)

62.  拝啓天皇陛下様 《ネタバレ》 俳優、渥美清(本名田所康雄)が「男はつらいよシリーズ」以外に主演している全ての作品の中でダントツのナンバーワン作品である。ヤマショウこと山田正助にとっては誰もが地獄だと嫌がる軍隊での生活が天国であり、三度の飯をきちんと喰える上に風呂も入れさせてもらえる。軍隊での生活が天国だというヤマショウの気持ちを察するだけで泣けてきて仕方がない。よっぽど辛い過去を背負い、苦しんで来たに違いないであろうという気持ちが見ていて物凄く伝わってくるだけに悲しい。意地悪な上官のイビリなどはヤマショウにとっては大したことないのだ。上官役の西村晃、良いですなあ!桂小金治演じる鶴西が奥さんからの手紙を読ませる場面でのあの痛烈なやりとり、一方で渥美清演じるヤマショウには全く正反対な態度を取る。加藤嘉の中隊長もこれまた素晴らしい。ヤマショウにとっての中隊長はまるで父親のようである。他にも素晴らしい俳優がこの映画にはいて、ヤマショウに字を教える藤山寛美も素晴らしい。そして、忘れてはならない軍隊で知り合った長門裕之の棟さんとの男の友情、これがまた何とも良いのである。ヤマショウにとっておそらく初めての親友であろうこの棟さんの言うことなら何でも聞くヤマショウ、二人の演技、友情、全てがこの映画を素晴らしいものにしてくれているのが見ていてもよく解る。これは戦争の悲惨さをけして、前面に出すことなく人間とは何か?人間の本質のようなものをこのヤマショウこと山田正助という一人の男の姿に感じることが出来る。山田正助が棟さんとその奥さん、左幸子演じる秋子の隣の家で生活している未亡人(高千穂ひづる)に好意を抱くも相手にはされず失恋する。まるで後の寅さんのようである。いや、寅さんの失恋パターンとは違うなあ?しかし、未亡人に惚れるというのは寅さんと同じである。山田正助というこの真っ直ぐな性格、優しさに満ちた表情、それこそ正しく俳優渥美清そのものであり、言葉のトーンで泣かせることの出来る数少ない俳優がこの渥美清である。この映画を見ると渥美清という俳優の持っているもの全てが見えてきて、とにかく泣けて仕方ない。渥美清ファンは勿論、必見であるが、寅さんファンにも是非、一度は観て欲しい素晴らしい作品です。[DVD(邦画)] 10点(2005-07-12 22:09:15)(良:1票)

63.  砂の器 《ネタバレ》 松本清張原作の推理小説を映画化した作品は多くあるけど、その中でも特に素晴らしい完成度の高さと言える作品です。この作品がこれだけ素晴らしい作品になっているのはまずは何と言っても橋本忍と山田洋次の二人の脚色がお見事なことが挙げられる。原作では単なる殺人犯としか思えなかった和賀英良について、この映画では原作では同情出来なかったものの、同情出来る人物として描かれている点を挙げなくてはならないと思う。そんな和賀英良の少年時代の父親、実の父である本浦千代吉との思い出を素晴らしい音楽と素晴らしい風景を混ぜて描くことで、更に見応えのある作品に仕上げている。これは推理小説であるけれど、親と子の家族の物語として一流の映画である。これだけの素晴らしい映画を作り上げた野村芳太郎監督の演出の素晴らしさと俳優の演技も素晴らしい。文句なしの名作として、何度も何度も繰り返し観たくなる作品です。最後に加えるとしてこれだけは絶対に譲れない。言っておかないと気がすまない事!それは和賀英良は誰が何と言おうと加藤剛、加藤剛以外はあり得ない。加藤剛以外の和賀英良など認めません。中居正広など問題外だ。加藤剛さん、大岡越前の貴方も私は好きです。丹波哲郎、緒形拳、更に少しの出番しかないのに一度観たら絶対に忘れられない印象を残す渥美清に皆もう亡くなられてしまいました。加藤剛さんの御冥福を祈りつつ、また繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し観てしまいました。 2018年7月10日更新[DVD(字幕)] 10点(2005-07-12 21:52:17)(良:2票) 《改行有》

64.  となりのトトロ 宮崎アニメの中で一番、面白いのは何か?と聞かれたら「カリオストロの城」か「ラピュタ」と答えるけど一番、好きなのは?と聞かれたら迷うことなくこの「となりのトトロ」と答える。この映画のどこがそんなに良いのか?失われつつある自然の大切さ、夢を見ることの素晴らしさを教えてくれる。子供の頃はそんなもの世の中にはいないと言われてるものでもいると信じるものがあるように大人になってしまえばそんなものはこの世にはいないというようになってしまうことがある。でも、例えいないと言われてもいると思えることがどれほど素晴らしいことか!トトロにしても猫バスにしてもまっくろくろすけだって、そんなものは架空の生きものさ!いるわけないじゃん!て言われてもいると信じたい。子供心を持つ大人でいつまでもいたいし、そういう気持ちを忘れないでいられたらとこの作品を観る度にいつも思う。トトロに乗って空を飛ぶサツキとメイ、空を飛ぶことのあこがれ、色んなものをこの映画の中で私は教えてもらったと共に体験することが出来る。そんな作品をどうしたら貶すことなど出来ようか!少なくとも私にとっての宮崎映画、宮崎アニメのナンバーワンはこの作品で文句なしです。[DVD(字幕)] 10点(2005-07-09 21:40:45)

65.  ルパン三世 カリオストロの城 こんなのはルパンじゃないという声をよく聞くけど、でも、それでも良いものは良い。好きなものは好きだ!少女の為に頑張るルパンの優しさ、心意気がたまらなくかっこ良い。私は例えどんな批判があろうが、それでもこの映画のルパンも他のルパンと同じように大好きです。冒険活劇としての面白さも文句なし![DVD(字幕)] 10点(2005-07-09 21:18:47)

66.  オズの魔法使 この映画は本当に観る者を幸せにしてくれる映画ならではのマジック、正しくタイトルにもある「魔法」の力を持った物凄い映画です。この映画が作られた1939年というまずはこの時代、今から70年近くも遥か昔に今みたいにCGなどない時代にこれだけの素晴らしい映像を撮ることがどれだけ大変か!それだけでもまずは凄いのに、しかもこの映画、おとぎ話であるにも関わらず登場する人物全てを演じているのがみんな人間であるというのもこれまた凄い。親しみのあるキャラクター達、そして何よりも主演のジュディ・ガーランドが素晴らしい!彼女の歌う「虹の彼方に」は映画史に残る永遠の名曲として語り継がれている。勿論、単なるファンタジー映画でないそこにあるのは家族の物語でもあり、これは文句なしの大傑作です。[DVD(字幕)] 10点(2005-07-06 19:53:39)(良:2票)

67.  第三の男 《ネタバレ》 映画のお手本のような映画!演出、脚本、撮影、編集、音楽、そして出演者全員の演技、どれをとっても完璧です。映画とは何か?光と影のバランスの妙、美しさ、それもモノクロならではの素晴らしい映像美の前には現代の映画が霞んで見えるぐらい素晴らしいです。勿論、サスペンスとしての魅力もいっぱいで何度見ても面白い!余りにも素晴らしいシーンが多くて、特に暗闇の中から浮かび上がるオーソン・ウェルズと墓地から続く並木道に立つ作家の前を振り向かずにハリー(オーソン・ウェルズの親友役、ジョゼフ・コットン)の恋人(アリダ・ヴァリ)が去っていくラストシーンは特に忘れられない印象を残すほどの名場面![DVD(字幕)] 10点(2005-07-04 22:55:23)

68.  晩春 「東京物語」と並ぶ小津監督の傑作!何度も観ているけど、個人的には「東京物語」を抑えて私にとっての小津映画のベストワンはずばりこの映画です。一番好きな小津映画を挙げるとすればやはりこれしかない。小津監督の作品を観ていると日本人であることの喜び、幸せを感じることが出来ます。そして、何と言っても小津作品に欠かすことの出来ない俳優陣、おそらくほんどの人が心に描く理想の父親像を演じる笠智衆さんの存在と原節子に杉村春子といった2人の女優の存在無くして語ることが出来ないと思います。特に画面に笠智衆さんが出てくるだけで何だかホット致します。[映画館(邦画)] 10点(2005-07-03 17:42:37)(良:1票)

69.  東京物語 この作品は間違いなく小津監督の代表作である。そして、この映画が何故、名作であるかと言われたら、それは何よりも世界共通のテーマである家族の問題、普遍性を感じるからこそであると私は思う。この映画で描かれている家族の崩壊というそのテーマこそ正に現代に通じる大きな問題点であり、それを既にこの時から先を見据えて描き出す小津監督の持っている感性の鋭さ、幸福な過程に突如、訪れる不幸、誰もが一度は経験するであろう人が生きて行く上で欠かすことの出来ない普遍性に誰もが観た後、何かを考えさせられるはずです。そんなこの作品、やはり誰もが発する言葉の美しさ、現在の日本人に失われつつある言葉の美しさがこの作品の中には見える。その言葉の美しさがあるからこそこの映画は人々の心を打つ、感動させるものがあると言えるそんな作品が正しくこの映画!何を言ってるのか全く解らない今の人達こそこの映画を観て、言葉の美しさを学ぶべきだと声に出して言いたくなるほどの本当に全てにおいて美しい作品です。小津映画の特徴にある笑いは少ないかもしれないが、これほど言葉の大切さ、人の心の温かさを教えられる映画はなかなかありません。小津映画を見ないで日本映画を語る。日本映画なんて、面白くも何ともないなんて言うのは大きな間違いだ!この映画を観ると少なくとも今の日本映画にはない何かが見つかる。感じられるはずです。[映画館(邦画)] 10点(2005-07-03 17:34:47)(良:2票)

70.  天国と地獄 《ネタバレ》 もう何度観たか分らないぐらい観てるけど、全く飽きない。これは黒澤明監督のダイナミズム溢れる力強い映像とそのスケールの大きな物語とが見事なまでに描かれている本格派の大傑作サスペンス映画です。とにかく演出から脚本、役者の演技まで何もかも完璧です。前半の密室での緊迫感のあるストーリー展開といい東海道新幹線こだまを使っての現金受け渡しの場面のスリルといいサスペンスの盛り上げ方の上手さときたら完璧です。サスペンス映画のお手本のような見事なまでの大傑作であり、また主演で被害者役の三船敏郎と犯人役の山崎努の2人の人格の描き方も素晴らしい!犯人逮捕までの悪を追い詰めるまでのせめぎあいもお見事!文学や音楽などでも表現の出来ない。正に映画でしか表現出来ない映画だけの醍醐味があります。こんな素晴らしい映画を次々と撮って見せてくれた黒澤明監督は日本人の誇りであると言えよう![DVD(字幕)] 10点(2005-07-02 18:24:38)(良:1票)

71.  生きる 《ネタバレ》 あまりにも素晴らしすぎて10点でも足りない。本当にそう思う。この映画、どこが凄いかは見れば見るほど面白くてたまらない。この映画、完全に喜劇です。どこが喜劇かって?まず冒頭の主人公志村喬演じる渡辺さんについての語り口、更には病室での志村喬と渡辺篤とのやりとりが凄い。今まで一度も会社を休んだこのなかった渡辺さん(志村喬)が病院での診察を待っているあの場面でのもう一人の患者(渡辺篤)が胃がんについて語るシーン、あの後の志村喬演じる渡辺さんが初めて胃がんだと解るシーン、ここまでの持っていき方なんて、完全に喜劇ですし、小田切みきが市役所の職員みんなに一人、一人仇名を付けてるシーンなんて単なる喜劇なんかじゃない物凄いブラックな笑い。あんな強烈なシーンを見せ付けておいて、後は主人公の渡辺さんが亡くなるまでの語り口、物語、運び方、あのギラギラした風俗街の凄さ、映像の持つ力によって観客に物凄く訴える力を持った凄い映画です。主人公の渡辺さんは誰の為に生きているわけでもない。ただ自分の残りの人生をいかに有意義に過ごせるか?ただそれだけの為に公園を作る。あの志村喬の演技は凄い。しゃべり方から歩き方、目付きから何もかも本当に凄い。人間が死ぬ時はあんな感じなんだろう!そう思わせる凄さです。そんな志村喬演じる渡辺さんの葬儀の場面がこれまた凄い。個性的な顔ぶれ勢揃いの中でも左卜全の「助役とはっきり言えよ!」には完全にやられた。あんなスッキリする一言、そうはないです。とにかく凄い。何もかも凄いとしか言えない日本映画史上に残る名作中の名作です。[DVD(字幕)] 10点(2005-07-02 18:15:44)

72.  男はつらいよ 望郷篇 《ネタバレ》 この第5作「望郷編」、私の中では全48作品の中でも上位を入るぐらい大好きです。この作品、単なる喜劇ではありません。勿論、喜劇の形は取っているものの、どこか悲劇ぽい要素も感じる。寅さんの昔、世話になったやくざの親分が危篤と知り、その息子に教えてあげよう、死ぬ前にひと目だけでも会わせたいという寅さんの人情、まさしくこれぞ寅さんの人情味溢れる世界だと思います。そんな寅さんのいつも通りの笑いの場面、特においちゃんやおばちゃん、さくらに博に裏の印刷工場のたこ社長達に真面目に働きたいから何か良い仕事ないかと相談してのその後のやり取りは面白い。[DVD(字幕)] 10点(2005-07-01 22:52:24)(良:1票)

73.  男はつらいよ 《ネタバレ》 私の日本映画好きがあるのも、この映画があるからであり、この映画と出会っていなかったら今の私は絶対にないと断言出来る。この映画を見たことがその後の今でこそ日本映画、それも自分が生まれる前の古い日本映画が大好きだけどこの映画を観るまでは日本映画は嫌いだった。いや、正解には食わず嫌いと言った方が正しい。しかし、そんな私を日本映画大好きな人間に変えた作品として外せないそんな男はつらいよがギネスブックにまで載る程の大ヒットシリーズとなったのは一にも、二にもこの第一作の成功があったからで、もしも、この1作目が大した作品でなければこれほどの記録に残るシリーズにはならなかったと思います。それだけこの最初の作品には寅さん映画の全ての要素がつまってます。僅か91分という短い上映時間の間に、寅さんとおいちゃん、おばちゃんに妹さくらとの再会から始まってさくらのお見合い、結婚、そして寅さんの失恋とこれだけの要素をテンポ良く描いて、笑わせて、泣かせてくれた山田洋次監督の手腕とそして出演者全員(その他スタッフなどの関係者も全員)に拍手したい!何度観てもさくらの結婚式での博のお父さん、名優志村喬演じる諏訪ん一郎さんのスピーチは泣けます。寅さんはもうこの世にはいないけど、いつまでも私の心の中には生きてます。よってこの作品には10点以外考えられません。山田洋次監督と言えば絶対に「男はつらいよ」である。間違っても「たそがれ清兵衛」なんかではない。一年の最初に観る映画は「男はつらいよ」のこの第1作目と決まってます。高校時代に初めて見て以来、20年以上ずっと正月元旦に寅さんを観る事を欠かさず実行している。寅さん(渥美清、本名田所康雄)観ずに一年は始まりません。 高校時代にこの寅さんシリーズ(初めて見たのは38作目ですが)を私に映画館まで見せに連れて行ってくれた当時の先生にありがとうと言いたい。[映画館(邦画)] 10点(2005-07-01 22:23:29)(良:4票) 《改行有》

74.  お熱いのがお好き 《ネタバレ》 この映画、大好きです。特にマリリン・モンローのファンではないけど、この映画のマリリン・モンローは彼女の映画の中でもダントツに可愛いと思うぐらい良い。そして何と言ってもジャック・レモンとトニー・カーティスの2人の息の合ったコンビがとにかく笑える。何もかもふっくるめてこの映画、愛しくて愛しくてたまりません。よく色んな雑誌であなたが選ぶ好きな映画ランキングでワイルダーだと「アパートの鍵貸します」の方が上位に来るけど、私は断然、この映画の方が好きです。(「アパートの鍵貸します」も大好きですが)何故なら、普通はドタバタコメディだと下品になりがちな所をビリー・ワイルダー監督は物凄くお洒落な会話の応酬で単なるドタバタコメディではなく、素敵なラブストーリーとしても描いて見せたこの映画、これこそワイルダー監督の作品とでも言うべき大傑作だと思います。よって、「アパートの鍵貸します」を9点とするとこちらは満点となります。喜劇とラブストーリー、更にはマフィア映画としての要素も併せ持った最高にお洒落でそして、スリリングなラブストーリーではないでしょうか![DVD(字幕)] 10点(2005-06-30 21:45:35)

75.  犬神家の一族(1976) 《ネタバレ》 冒頭の日本家屋の見事なまでの佇まいの中、松子夫人(高峰三枝子)の「お父様、ご遺言を」の声に反応する佐平衛(三国連太郎)に小沢栄の古館弁護士、そして、島田陽子の珠世さんへという流れから始まる場面からして既にこの映画の持つ雰囲気、緊張感に作品の中へと入り込む。引き込む力というものがこの映画にはある。あの如何にも日本的な佇まい、雰囲気、映像美と全てがこれぞ日本映画というものを持っている。佐平衛の残した遺言の内容から次から次へと起きる殺人事件、島田陽子の珠世さんの美しさがより一層、怪しく(犯人ではないかと)思わせるほどの輝きを放っているからこそ、そんな彼女についつい見惚れてしまうほどのものが島田陽子から見られる。金田一耕助役の石坂浩二と女中おはるさん(坂口良子)のやりとりがこのドロドロした話の中で安らぎを与えてくれているのもこの映画の良いところであり、またその他の脇役に眼を向ければ、柏屋のご主人、三木のり平も何とも良い味を出しているし、ちっとも解ってないくせに「よ~し、解った」を連発する加藤武の暑中さんに他にも大滝秀治も良いし、主役から脇役まで一人として疎かにせずに描いている市川崑監督の演出の素晴らしさもこの映画の素晴らしいところで、佐清との松子夫人との会話、やりとりもこれまた泣かせる。そうです。この映画は単なるミステリーではない。母と息子の物語でもあるのです。松子夫人の「佐清に合わせてください」というここがこの映画の中でも最も泣ける場面、ドロドロした話ではあるけれど、美しい映像、美しい音楽により素晴らしい映画になっている。結末は解っていても繰り返し繰り返し観てしまうほどの魅力がいっぱい詰まった私にとって日本映画史上に名を残す大傑作映画!文句ナシの満点![DVD(邦画)] 10点(2005-06-30 21:20:13)

76.  荒野の決闘 素晴らしい!駅馬車と並ぶジョン・フォード監督による西部劇の大傑作!アクション中心だった西部劇に日常的な描写を取り入れ、観る者に大きな感動を与える。西部劇とヒューマンドラマを上手く合成させた素晴らしい作品です。ジョン・フォード監督が西部劇の神様と言われる所以が観ていて解った気がする。本当に素晴らしい映画です。[DVD(字幕)] 10点(2005-06-28 21:41:35)(良:1票)

77.  駅馬車(1939) 何年か前にテレビで放送していたのを観たのが最初で以来、何度か観てるけどやっぱり面白いです。何てたってこの映画は西部劇ならではの面白さが凝縮されていて、これぞ西部劇、これぞ映画!なんだと観る度に思います。そのスピード感いっぱいの迫力のある映像、勿論、今みたいにCGなんてない時代の本物の迫力で観る者に迫ってきます。アクションシーンの素晴らしさとそして脚本の素晴らしさ、走っている馬車という小さな空間の中での人間模様、さまざまな人間を登場させることによって、人生の縮図を見せるその語り口の上手さ、さすがはジョン・フォード監督です。[地上波(字幕)] 10点(2005-06-28 21:33:55)

78.  飢餓海峡 《ネタバレ》 物凄い重圧感!これこそ映画です。「飢餓海峡、それは日本のどこにでも見られる海峡である。その底流に我々は貧しい善意に満ちた人間のどろどろした愛と憎しみの執念を見る事が出来る」というナレーションで始まる物語通りの人間の善意とは何か?三国連太郎演じる犬飼多吉が二人の仲間と犯罪を犯した後、本州の土を踏む前半の物凄いリアリズム、ダイナミックな展開の凄さ、素晴らしさ、あの津軽の海峡の壮大なる景色、荒れ狂う大波の中、傾く船、この描写の凄さ、スケールの大きさに圧倒させられる。犯罪を成功させた犬飼多吉が出会った女、杉戸八重(左幸子)が美味そうに食べているおにぎりを美味そうに見ている犬飼多吉の姿に人間の持っている欲望、食欲という欲の姿が見てとれる。あの場面こそ人間の飢え、正しく飢餓海峡とタイトルにあるように人間の飢えている姿というものを感じることが出来る。犬飼多吉との出会いにより一人の男を知った杉戸八重、また一方で八重との出会いがその後の人生を更に変えることとなる犬飼多吉、多吉が己の過去を忘れようと名前を変え事業を成功しかけていた矢先に多吉にとっては忘れていた女、八重が十年前の礼を言いに来た後のここでの左幸子の演技が物凄い。この映画を見ると役者とは何か?演技とは何か?と色々考えさせられる。とにかく役者の演技の素晴らしさにより人間の善と悪、その全てが物凄いリアルに迫ってきて圧倒させられぱなしのままあっという間に3時間もの時間が過ぎてしまうぐらいの物凄い映画!ラストのあのお経のような音楽と八重のお参りを船上からする場面、海の中へと自ら落ちて死を選んだ犬飼多吉の姿に自分の犯した罪の深さを感じられずにはいられない。何とも重く切なくそして、やるせなさ、余韻の残る人間ドラマの大傑作!文句無しの満点![DVD(字幕)] 10点(2005-06-27 23:24:39)(良:2票)

79.  用心棒 《ネタバレ》 黒澤明監督と三船敏郎の最強コンビによる時代劇の大傑作!文句なしに面白い!何しろ三船敏郎演じる桑畑三十郎の登場のシーンからして絵になる。かっこ良い!そしてまた歩く姿も決まっている。日本映画史上に残る名キャラクター、それが桑畑三十郎!とにかくひとつひとつの台詞にしたってかっこ良すぎる。「斬られりゃ、痛えぞう!刺身にしてやる」だの最後の「あばよ!」まで何もかもが文句無しにかっこ良い。そして、そんな三船敏郎以外にも脇を固める俳優陣の個性のある登場人物も含め、とにかく何もかもが完璧なこれぞ時代劇の中の時代劇!文句無しの10点です。[DVD(字幕)] 10点(2005-06-19 20:13:49)

80.  七人の侍 今日の昼間、久しぶりに観たけど何度観てもワクワクする。胸躍る。こんなにも面白くて素晴らしい映画はそうはない。黒澤明監督の最高傑作というだけでなく日本映画史上、いや、世界の映画史に名を残す大傑作と言えよう!この映画には本物の力がある。あの時代だからこそ撮れた映画であって今は絶対に無理!最高の監督、最高の脚本家に最高の撮影・編集といったスタッフに最高の音楽家、そして勿論、日本を代表する最高の俳優陣、全てが結集して作られたこれこそ映画だと言うべき大傑作!文句なしの満点!娯楽映画としても勿論のこと、ヒューマニズム溢れる作品としても素晴らしい!これを観ないで一生過ごすなんて絶対に損です。[DVD(字幕)] 10点(2005-06-19 19:28:47)(良:2票)

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