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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
61. マーズ・アタック! 《ネタバレ》 観客に感情移入させておいた役者であってもあっさりと消していく潔さが爽快。確かに火星人にとってはそれが年寄りだろうとアネットベニングだろうとマイケルJフォックスだろうと大統領だろうと変わらないわけで、実際に侵略されればこうなるよなあと妙に納得してしまった。宇宙人侵略物は多々あるがこういう捉え方も自分の中ではアリだった。解決法はゴジラへのオマージュであり、あのX星人云々のくだらないと思っていた話も今思えば実は結構いい線いってたなと少しゴジラの「SF性」を見直してみた。[DVD(字幕)] 8点(2006-02-08 02:21:32)(良:1票) 62. 恋はデジャ・ブ 同じ日を繰り返す話といえば世にも奇妙な物語のIfシリーズ、トゥルーコーリングのように大抵がある人物の運命を左右するような重要な一日の話であったりするのだが、この映画ではどうしようもなく平凡な一日であり、ホテルマンや保険セールスとのやりとりを繰り返されても面白くも何ともないのだが、最後をうまく纏めた後味の良さは好印象。しかし彼は本当に変わったのだろうか。失敗も軽蔑も死も無くなった制約の無い生活をおくる彼にとっては、人助けも犯罪と同様で単に刺激を求めた結果であった気がするのだが。[DVD(字幕)] 7点(2006-01-15 22:02:20) 63. 無問題(モウマンタイ) う~ん。こういう肩肘張らずに見れるラブコメは好きだなあ。この作品より下に位置づけたハリウッドの「名作」と呼ばれる作品の数々には変な奴でごめんなさいとしか言いようが無いけど好きなもんはしょうがない。別に岡村自体は特別好きでもないがこの内容なら主人公が芸人なのは正解だね。なかなか生きてました[インターネット(字幕)] 7点(2006-01-11 11:03:00) 64. レオン(1994) 冷酷非情(なはずの)殺し屋が近所の女の子との本来あり得ない交流を経て人間性を獲得する過程のギャップを楽しませる映画。どうせ単なるドンパチ合戦の映画ならこういう付加ストーリーはあったほうがいいね。個人的にはレオンが見せた愛情は父性の物にしか見えなかったため拒絶反応のような物は無かった。どんなに批難されようがどんなに駄作になろうが、これは成長した木の下で成長して一流の殺し屋になったナタリー・ポートマンが佇むシーンから始まる続編を作ってほしい。レオンがそうなることを望まなかったとしてもね。[DVD(字幕)] 8点(2005-12-29 00:53:14) 65. ビーン 短編のビーンはまだ愛すべきバカだったがこれはやりすぎ。他人に散々迷惑をかけた挙句姑息な手段で批難を突破しただけの悪人。[地上波(吹替)] 3点(2005-12-25 16:44:19) 66. ジングル・オール・ザ・ウェイ 面白いがここまでバカバカしくする必要はあったのだろうか。飛びまくるシーンは何だろう。こち亀か?いろいろと幼稚な映画というのも見てきたがここまで幼稚さ(子供だまし感)を感じた映画はアニメ以外では初めてかもしれない。いや面白いけど。シュワはコメディやるならデニーロのように声質まで変えてやって欲しい。真面目にコメディ演じるいつも通りのシュワが売りなのかもしれんが。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-12-25 14:30:17) 67. ダイ・ハード3 人気アクションシリーズ第3作だが原題にある復讐の名の通りストーリーが第一作の流れを受け継ぐものとなり、おざなりだった前作よりも力の入った力作とはなっているが、当作品の系譜を踏むスペクタクルアクションとして「スピード」という目玉が前年に公開され、もはや今更感が漂いその影に隠れる存在となってしまった。もちろん面白いが真面目な刑事モノ風と、作風が明らかに今までと違うためファンには入り込みにくい違和感がある。[DVD(字幕)] 8点(2005-12-25 13:37:23) 68. ダイ・ハード2 前作を見た客が続編に期待するのは単にやたら派手でいろんなものが爆発するスペクタクルアクション映画。その期待に応えるのは大変な苦労もあったろうが、とりあえず「その道」の映画としてはパーフェクト。あまりにもバカバカしいヒロイズムに現代版西部劇を感じる。決してうなずきながら見られる映画ではないがこういう単に面白い映画は好きだ。[DVD(字幕)] 9点(2005-12-25 13:26:03) 69. トラブルボックス/恋とスパイと大作戦 神父の手品、偏屈なコック、ボケてしまった館員などキャラと笑いをパターン化して「コメディを作ろう」としすぎている。ポリスアカデミーなどのように全て一直線のバカコメディならそれでも良いのだが、父親にはクドクドと長いセリフを求めたりするから観客は構えてしまって同じパターンを繰り返すと引いてしまう。決してつまらないことは無いが完成度は高くない。[ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-15 05:52:23) 70. アメリカン・パイ なんて正直な脚本だ。高校生男の妄想をそのまま映画化してしまったような感じ。ムラっと来た女子学生が突然おっぱじめそれを盗撮でネット中継なんて普通映画じゃ考えられん。はっきり言ってエロビデオの「サイドストーリー」を集めてしまったような話だが、あまりにも正直すぎて逆に異様にリアルでそれほど抵抗無く普通に見られる。騙されて見るべき映画。面白かったのがオープンな家族を明らかに勘違いしてるオヤジ、あんた息子を理解しすぎ。[地上波(字幕)] 8点(2005-12-13 03:15:21)(良:1票) 71. めぐり逢えたら さすがに作中で他のラブロマンス映画を異常なほどリスペクトするほどのラブロマンスマニアだけありすっきりと纏まった当たり障りの無いラブロマンス。メグライアンが浮気ストーカーなこともチビが性悪になるほど入れ込んでたことも運命の一言で片付けてしまう強引さが素敵だ。面白かろうとつまらなかろうと少なくとも気分を害することはないので、こういうデートで何を見ればいいのか迷ったカップルに鉄板の映画もあっていい。[DVD(字幕)] 8点(2005-12-09 07:46:43) 72. 花嫁のパパ(1991) まあ笑いはあるし飽きさせないコメディ映画ではあるがいかんせん弱い。ただの結婚式はこのようにやりましょうという宣伝のようにも思えてくる。中途半端なシリアス路線がどうも。それなら「のび太の結婚前夜」のほうがよっぽどすっきり纏まってるし。駄作ではないが佳作でもない。[DVD(字幕)] 6点(2005-12-07 01:47:19) 73. パルプ・フィクション クライム系話のオムニバスかと思いきや、時間軸をずらしながら見事に纏めた。タイトルで自ら認めるように本当にくだらない中身の無いクライムムービーなのだが、相変わらずのセリフの長さと多さを誇る主人公達の「駄弁り」で客を飽きさせない。聖書の言葉も便所の落書きと大して変わらんとでもいいたげな強烈な皮肉。人によっては嫌悪感を抱く映画であろうが、何も考えずに見ると、、、楽しい。相手にあえて撃たせてまた「奇跡」が起こるか試すようなラストも期待したが…[DVD(字幕)] 8点(2005-12-05 18:59:33) 74. スリーパーズ 殺しも含む復讐を許すのかどうかは問題になるが実話だったら仕方が無いか。デニーロ演じる神父のその後くらい描いてくれても良いと思うが。ストーリー自体はアメリカンニューシネマ系であり法廷モノであり人間ドラマでありクライムサスペンスであり刑務所モノでありギャングモノでもありといい所取りばかりでいろんな見方ができるし退屈しない。そしてデニーロ、ブラピ、ダスティン・ホフマン、ケビン・ベーコンら素晴らしい役者が揃っていて、そこで何とかストーリー上の矛盾や釈然としない(実話モノにありがちな)消化不良感をフォローしている。人によっては評価の分かれる映画だが、エンターテイメントとしては上作。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-12-03 14:11:10) 75. ヒート 現代クライムムービーの2大スターが共演。デニーロファンやアルパチーノファンが多く見る映画に中途半端なラブストーリー併走させちゃいかんと思う。いちいちそういうシーンが入ると緊張感も途切れる。もっとデニーロなら「ヤマ」に関する行動、パチーノなら職務的な行動で埋めてもらいたかった。ラストも決着とかじゃなくもっと気の利いた終わり方は無かったものかね。こんな決着じゃただの勧善懲悪映画だ。ガンアクションの魅せ方もあまり上手くない。デパルマ辺りに撮ってもらいたかった。デニーロとアルパチーノじゃない期待薄の映画だったら7点はつけるけどね。[DVD(字幕)] 6点(2005-12-01 12:42:19) 76. アナライズ・ミー 見る前にまずいままで見てきたデニーロという役者はどういう役者だったか完全に自分の中でイメージ化してから見ると倍楽しめる。普段の自分のイメージを逆手に取ったギャグが満載で、医者に向かって「Do I look like a guy who panics?」と凄んだり、逆にタクシードライバーの調子で「You're good」とやったり。とにかく前にデニーロを見ていればいるほど楽しめる。マフィア映画によくある「雰囲気で先の展開が読める」空気や、マフィア映画の典型的展開も利用しているので、マフィア映画が好きな人ほど良いでしょう。[DVD(字幕)] 8点(2005-11-30 18:14:49) 77. いとこのビニー コメディだが本筋はノーマルな法廷モノ。コメディ部分は一時代前のワンパターンなアメリカンジョークで人によっては白けるだろうが、法廷部分がキューティブロンドのようなおちゃらけた内容ではなく結構しっかりした話で、むしろコメディというより法廷モノ映画である。ともあれやはりこの作品がここまでの完成度を保つことができるのはジョー・ペシのカリスマに依存するところが大きい。出来ればパロディ的に度重なる騒音にいつもの調子でブチキレてグッドフェローズな勢いでその辺の物を蹴りまくるジョー・ペシとか見たかったなあ。それにしてもマリサ・トメイはこの作品でアカデミー賞助演女優賞を取っが、格に拘るアカデミーがまさかこんなB級作品から主要部門を輩出するとは。というかノミネート自体異常だ。まさかよくあの難解なセリフを早口で言えたなあというアカデミーまで巻き込んだ壮大なジョークとかじゃないだろうな[DVD(字幕)] 8点(2005-11-29 23:34:32) 78. カジノ 《ネタバレ》 マフィア映画といえばファミリー全体を捉えた映画、一人ののし上がり話にしてもマフィア全体の中での位置づけを描いた(つまり周りの人物も深く描いた)映画が多いのだが、これはデニーロとシャロン二人の関係がほとんど中心として作用している。名作グッドフェローズのスコセッシ・デニーロ・ジョーペシトリオが再び見られたのは良かったが、前者のようなマフィア映画が好きな自分にはどうも消化不良の映画であった。主人公の語りで進むスタイルも食傷気味。今回目に付いたのはシャロン・ストーンの狂気の演技。マフィア映画にはこのような女がよく登場するが、その中でも彼女の演技は飛び抜けている。それにしてもマフィア映画といえば(アメリカ映画には珍しく)バッドエンドが定番だが、この映画は珍しい(一般には定番の)エンディングを迎えたため、なぜか安っぽく感じてしまった。[DVD(字幕)] 7点(2005-11-29 01:17:17) 79. 知らなすぎた男 本人はそのつもりは無くても、自然と問題をクリアして話がつながっていくという定番の喜劇を現代風にアレンジしたものですね。このテの話は大好きなので楽しめました。巻き添えを食った「被害者」が殺されてしまったりと笑い話じゃ済まないクロさはありますけど。『知らなすぎた男』というパロディな邦題もイイ!![DVD(字幕)] 9点(2005-11-26 00:27:12) 80. ユー・ガット・メール 1998年といえば日本ではそれほどインターネットや携帯電話が普及していたわけではないので、ユーガットメールの声に心を躍らせるメグ・ライアンの姿は非常にロマンチックで微笑ましいものがあったが、今となってはEメールがリアルになったことで逆にリアリティが無くなってしまった。過去の名作を下敷きに、ラブロマンスの女帝ノーラ・エフロンが撮っただけに締りが良く後味のいい映画だがあっさりしすぎている所に肩透かしを食う人も居るだろう。ともあれ忘れた頃にもう一度見たい良作[DVD(字幕)] 8点(2005-11-25 08:02:06)
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