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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2259
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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61.  騙し絵の牙 《ネタバレ》 (ネタバレご注意ください) 組織内で逆境を跳ね返し出世していく「半沢直樹」カテゴリーのドラマではなく、組織に固執することなく独立に希望を見出す「お金がない!」タイプの物語。あれ?これだと主人公は速水(大泉洋)ではなく高野恵(松岡茉優)になっちゃいますか。でも個人的には速水より高野の方にシンパシーを感じましたし、胸のすく結末も好みでした。終身雇用制度が崩れ、6次産業化が推奨される日本。社会構造の変革が成されつつある今、本作のようなイノベーションドラマがこれから主流になっていくのでしょうかね。 どうやら原作小説は大泉洋をイメージして当て書きされたそう。確かにいつもより輝いていたような。ただ彼以上の存在感を示したのが松岡茉優でした。意識高い系というより、信念の人。強い思いが前に進む原動力となる。大変魅力的でした。やっぱり本作の主役は彼女だったと思います。 ちなみにキャッチコピー「騙し合いバトル」はやや盛り過ぎという気がします。[インターネット(邦画)] 7点(2023-07-26 10:28:12)《改行有》

62.  エル・マリアッチ 脚本だけなら特筆するような作品ではありませんが、ロケーションとキャスティングの素晴らしさが本作を特別な映画に仕上げています。得も言われぬ良い匂い、画面の端々から色気を感じます。本来はハンデとなる低予算もプラスに作用している気がします。刺さる人には堪らないでしょう。出来の良し悪しでは測れない味のある映画。こんなの大好きなんです。[インターネット(字幕)] 8点(2023-07-22 19:12:05)

63.  貞子DX 《ネタバレ》 そもそも「DX」といえば、デラックスと読むのが当たり前。社会認知が浸透している略称「DX」に、後発なのに我が物顔で「デジタルトランスフォーメーション」が今や常識ですって言われても、おじさん的には拒否反応を示してしまう訳です。遠慮しろ。せめて「DT」にしろやと毒づきたくなるのが本心ですが、残念ながらこれが世の趨勢。長いものとタオルケットには巻かれる主義の私は、ただ黙って受け入れるだけでございます。失礼。前置きというより愚痴が長くなりました。そう本タイトルのDXとはダウンタウンの冠バラエティじゃない方の用法です。最新型にデジタルアップデートされた「貞子の呪い」。コロナ禍ともリンクさせた何処までも今風なシリーズホラーでありました。いや、もはやホラーでもありません。マジで微塵も怖くないですもの。ホラー風味の本質コメディなんだろうなという仕立て。シリーズ番外編と考えればこういうアプローチもありかもしれませんが、ブランドイメージを損ねたのは間違いなく、悪ふざけみたいなのはあまり感心しません(どの口がいう)。でもアルプスの少女も家庭教師のCMに出る時代ですし、売れりゃ何でもアリなんでしょうな。でも売れたんですか? 「貞子の呪い」のメカニズムを科学的に考察する部分に焦点をあてた製作方針自体は全然悪くない、いや完全ウェルカムですが、味付けは間違ったと考えます。でもホラージャンルでオリジナルの味を超えるのは至難の業なので、これも致し方ないのでしょうか。だとするなら、もう貞子ブランドに頼るのは無理がありますし、何より恥ずべきことなんだと思います。[インターネット(邦画)] 4点(2023-07-03 21:22:00)《改行有》

64.  ケイコ 目を澄ませて 《ネタバレ》 主人公の台詞はほぼ無し。BGMもありません。無表情、あるいは不機嫌そうな顔ばかり。化粧っ気なし。腫れた瞼。それが主人公の日常です。そんな彼女の表情に感情が現れるのがボクシングでした。嬉しそうにミット打ちをする姿に何だか救われました。多分彼女はボクシングを通じて会話を交わしていた気がします。普段はままならぬ他者とのコミュニケーション。「打てば響く」心地よい時間は「生きている実感」そのものだったことでしょう。会長がくれた宝物のような時間。「チャンピオンになりたい」ではなく「会長や仲間と練習したい」が本心だったのでは。ですから「会話」にならぬ「怒鳴り合い」はそこまで楽しくありませんし、話し相手を失うジム移籍は論外でした。 会長との2人シャドーのシーンがたまりません。至福の時間。でもこれが最後。恋人を、いや父を失う感覚でしょうか。大切な時間が消えて無くなる寂しさや辛さは察するに余りあります。しかし誰もが通る道でもあります。人生に永遠などありません。彼女にも人生の岐路が訪れたということ。主人公と何ら変わらない、顔を腫らした対戦相手とリングを下りて対峙した時、彼女の胸に去来したのは何だったのでしょう。もし彼女がボクシングを続けるのであれば、その目的は今までとは全く違うものになるはずです。誰よりもよく観察して、彼女は自分の進むべき道を走って行く。 岸井ゆきのさんは各種映画賞受賞も納得の熱演。三浦友和さんの演技は個人的に好き過ぎました。あの声、あの佇まい。憧れます。刺激的な描写や展開はありませんが、シーンの切り取り方に独特な間合いがあり惹きつける力がありました。後からしみじみ感じ入ることが出来る良い映画だと思います。[インターネット(邦画)] 8点(2023-06-24 18:25:17)《改行有》

65.  BLUE GIANT 《ネタバレ》 原作既読。というより大ファンです。大好きな故に、期待より不安の方が大きかったのですが・・・杞憂でした。大変素晴らしかったです。特にライブシーンの映像表現、そして何より音楽が。身体を震わせるジャズの音圧は自宅では味わえぬご馳走。これは劇場で観て正解でした。ずっと観ていたい(聴いていたい)と思える120分。あっと言う間でした。物語についても原作の魅力を理解しており好印象。やはり「一生懸命」は胸を打ちます。ずっと半泣き状態でした。玉田はもっと評価されていい男です。原作エピソードの取捨選択については概ね納得出来ました。問題はクライマックスの変更部分。これはファンなら賛否両論出るだろうなと。あれはある意味ファンタジー処理だったと考えます。救いがあり感動もありますが甘口に味変しているため、苦味を知る(原作の結末を自分なりに昇華した)ファンからすると「それは違うんじゃないの」と感じるかもしれません。「観客の望みを汲み取り区切りを付けた」変更の意図は理解できるものの、JASSのドラマは続編できっちりフォローしているため、余計なことしたな感は拭えません。熟成する前に出来立てワインを開けてしまったような「勿体なさ」を感じる訳です。まあ、好みの問題でありファンならではの拘りの範疇の話でありますが。 それにしても本当に音楽が想像以上でした。ジャズっていいなと思わせた時点で映画化した意味は十二分にあったと思います。[映画館(邦画)] 8点(2023-05-13 17:25:42)《改行有》

66.  アンテベラム 《ネタバレ》 (注意!)ネタバレ厳禁映画です。胸糞悪い要素もあるため鑑賞者を選びますが、もし興味がおありであれば、予備知識無しでご覧になることをお勧めします。 久しぶりに「もの凄いもの」を観ました。トリック自体は極めて単純なのに、いやだからこそ完璧に騙された気がします。伏線の張り方、台詞選びのセンス、描写に演出、どれをとっても本当に丁寧でツボを抑えていたと思います。真相が明かされてもなお魔法が解けきっていない感覚が不快でありながら心地よくもあり。地に足が付かない感じとでも申しましょうか。主人公が疾走するクライマックス。彼女が飛び込んだ先、その驚愕の風景に思考は一時停止させられます。「ここは一体何処(何時)なんだ?」感は絶品でした。 かなり胸糞ですし、政治的、風刺的要素は個人的にはマイナス査定となる要素ですが、それを補って余りある衝撃とカタルシスがありました。傑作だと思います。[インターネット(字幕)] 9点(2023-05-11 01:52:20)(良:1票) 《改行有》

67.  ロバマン 《ネタバレ》 一体どうしたことでしょう。わりと観易い。まあまあ面白い。あの河崎実監督の映画なのに。『アウターマン』が会心のホームランとするなら、本作『ロバマン』はポテンヒットか内野安打くらいの満足度かと。それでも十分凄いこと。監督が進化・覚醒したのか、はたまた観ているこちらが洗脳・調教されたのか。よく分かりませんが、今までの「安っぽくてくだらない」から「しょーもないけどそこそこ面白い」にランクアップした気がしないでもありません。もちろん錯覚かもしれません。映画館で正規の料金を払う覚悟はまだ持てませんけども。修行が足らずすみません。「悪い奴らは少しやり過ぎなくらい懲らしめるべきなんだ」は蓋し名言ですが、政治家批判は筋悪なだけでなく単純に下手くそです。今となっては、な部分もありますし。AMラジオ的価値観だと文化放送・吉田照美さんとマッチアップするのがニッポン放送・鶴光さんなんですか?伊東タフマンは希少価値もありますし、ご利益ありそう。唐橋女史も含めてラジオ繋がりのキャスティング多し。ラジオリスナー向け(要するにオッサン向け)ですが、果たして商業映画として成立しているのか謎です。もっとも、マーケティングなんて気にしていたら、こんな攻めた映画はつくれませんか。吉田照美さんの佇まいは流石です。長年ラジオ畑で活躍してこられただけあって大変台詞が聞き取り易い。演技云々とはまた別の話ですが一流のエンターテナーだと思います。歌声も素敵でした。点数はもちろん68点でお願いします。[インターネット(邦画)] 6点(2023-05-07 21:51:01)

68.  映画 おそ松さん 《ネタバレ》 新潟万代シティの立ち食い蕎麦屋に評判のカレーライスがあります。芸能人のファンも多く、ご当地B級グルメとしてテレビ等でも度々取り上げられ今や全国区の知名度となった通称『バスセンターのカレー』。昔懐かしの黄色いカレーで、とんこつスープが隠し味となっており昼時には行列が出来るという、おっと映画の感想から大分逸れてしまい失礼しました。私が言いたいのは、このバスセンターのカレーにはレトルト商品があるという点です。一箱1.5人前で590円也。最近少し値上がりしたのかな。このレトルトも美味しいのですが、本物と比べると大体60〜70%くらいの美味しさなのです。で、何が言いたいのかというと、本作も本物と比べると大体同じくらいの面白さということ。ここで言う本物とは元ネタのアニメ『おそ松さん』ではなく、脚本を担当された土屋亮一さんが代表を務める演劇『シベリア少女鉄道』の公演と比べてという意味であります。シベリア少女鉄道、シベ超ならぬシベ少。計算し尽くされた緻密な脚本で展開されるパロディや時事ネタ、悪ふざけを旨とする混沌と狂気の舞台。初めて観劇した2017の作品『残雪の轍/キャンディポップベリージャム!』で衝撃を受けて以来虜となり、何度も劇場へ足を運んでいます。何時も思うのは、舞台ならではの発想と表現だなということ。限られた空間と演劇暗黙のルールを逆手に取り、かつ観客の想像力をフル活用した茶番劇。もとい、知的で高度なエンタメであります。本作の脚本はシベ少舞台にフィットする仕様であり、映画向きではない気がしました。何が不都合か?舞台では想像力で補完する部分が映画であるが故に映像化されており、想像する楽しさが奪われていたような。模範解答が自分なりの正解を上回るのは困難です。やるなら圧倒的な映像力で、個々人の想像力を捻じ伏せるくらいでないと。本作の表現では物足りないと感じます。これが「60〜70%の面白さ」の真意です。このスタイルのコメディが映画技法のひとつとして浸透していないハンデもあるでしょう。ただし、元が120点なので60%でも72点。及第点超えです。生モノの舞台公演と違い、何時でも好きな時に観られる映画はファンにとっては有難い話。そういう意味でもレトルトカレーみたいな作品だと思いました。もしこのクレイジーな世界を気に入った方がおられましたら、シベ少の舞台を体験してみて下さい。口を付くのは「一体何をみせられているんだ?」極上の困惑を味わうことが出来るはずです。ちなみに私立恵比寿中学主演の舞台も円盤化されておりオススメです。今なら『エクストラショットノンホイップキャラメルプディングマキアート』が某サブスクで観られますよ。なお今回は、アニメの実写化作品として、あるいはアイドル映画としての評価視点は放棄しておりますので何卒ご了承下さい。[インターネット(邦画)] 7点(2023-05-07 09:21:13)

69.  ヴィレッジ(2023) 《ネタバレ》 しんどい。兎に角しんどいです。オチも物語の構成的には綺麗ですが、偏見や差別を助長しかねない結末なので滅入ります。本作では袋小路・視野狭窄の象徴として「村」が選ばれていました。しかし、田舎が悪い訳でも、廃棄物処理施設が悪い訳でもありません。問題は器ではなく中身の方。お間違いなきようお願いします。 主人公は能面を付けて心を落ち着けました。彼女の魔法の言葉付きですから効果もてきめん。応急措置的に有効だと思いますが、外界から遮断され内に籠もる副作用もありそうなので注意が必要です。個人的には空を見上げるのがオススメ。飛行機から地上を眺めるのもいいでしょう。自分の悩みがちっぽけだと錯覚させられればしめたもの。解決策が見つからなければ、一番後悔しなさそうな手を打って後は運任せです。もっともそれが出来たら苦労はないんですけど。 それにしても何でもっと深く掘らなかったのでしょうか。あるいは燃やすとか。本当は見つけて欲しかった?でもそれなら発覚後は潔いはずです。隠蔽に慣れ過ぎたのか、あるいはゴミは埋めるのが常識だからでしょうか。いずれにしても不条理も慣れれば条理に変わるということ。理不尽に囲まれながら正気を保つのは困難を極めます。簡単に腐る。だから環境って大事。本当に大事です。変えられぬのならば、逃げるより他ありません。それがエンドクレジット後に示された「解決策」であり「希望」です。遣りきれませんが。[映画館(邦画)] 7点(2023-05-07 08:41:44)(良:1票) 《改行有》

70.  プリデスティネーション 《ネタバレ》 もし本作が『フォレスト・ガンプ/一期一会』と同じ日本の配給会社だったら『プリディスティネーション/一人相撲』だったに違いない。[インターネット(字幕)] 8点(2023-05-05 11:18:43)(笑:2票) (良:2票)

71.  “それ”がいる森 《ネタバレ》 ジャンル的にはホラーだそうですが、コメディと捉えて問題ありません。殺害者数ランキングがあれば歴代邦画史上トップテン入りしても可笑しくないくらい沢山の人が殺されますが、何故か悲壮感はありません。そこそこ上手いはずの役者さんも含め全員が棒演技に見える謎の現象もあります。要するに"あれ"な映画ってことです。[DVD(邦画)] 2点(2023-04-30 06:59:52)(良:1票)

72.  パーム・スプリングス 《ネタバレ》 SFギミックは元ネタありきなので評点に加えませんが、それを差し引いてもやっぱり面白いと思いました。テーマ、メッセージ性は素晴しく胸を打ちます。基本的に人生賛歌なんですよね。コメディとしても悪くありません。ただ、個人的な好みを言えばもう少しエッジを効かせても良かった気がします。エロでもグロでもナンセンスでも。この設定なら何でもありですから。エンドクレジット途中で供されるエピローグは大変気が利いていて心スッキリでした。ただし時の牢獄から出たあと、普通の生活に戻れるかは疑問。うっかり死んでしまいそう。慣れというのは恐ろしいものです。[インターネット(吹替)] 7点(2023-04-30 06:28:10)

73.  ベイビーわるきゅーれ 《ネタバレ》 気分次第で10点もあり得たくらい個人的にドストライクな映画でした。何と言ってもアクションがずば抜けて素晴しい。喩えるなら、ジャッキーチェンのカンフーにUWF系のグラウンドの攻防(俗にいうUの回転体)を融合させたような格闘ムーブに見惚れました。主要キャストでも躊躇なく唐突に殺されるお約束無視な脚本も素敵。主役2人のナチュラル過ぎる演技は賛否が分かれそうですが、キャラに合っているのでこれも味のうちでしょう。本当に痺れました。大好きです。しかし皆さんにオススメしたい傑作かというと些か躊躇します。例えばアクション好きな方であっても、好き嫌いが分かれそうというか。その辺りがアクションエンタメとして高い完成度を誇る『キック・アス』や『ファブル』との違いかと。とことんマニアック志向なのです。好きな人にだけ刺さればそれでよいという潔ささえ感じさせます。たとえば主役2人が銃を構えるパッケージデザイン(ポスタービジュアル)。全くぱっとしません。でもスクリーンの中で動く彼女らは凄く魅力的なのです。べつにアクションシーンでなくても。こうなるとプロモーションに問題があるのではと思ってしまいます。あまりに勿体ない話。エンタメは大衆に支持されてこそと思うのです。喩えが合っているかどうかアレですが、まるでAマッソを見ているような。本作が大衆性を身に着けたら鬼に金棒に違いありません。勿論魅力が半減する可能性も否定できませんが。さて続編の出来や如何に。正座してお待ちします。[DVD(邦画)] 8点(2023-04-27 00:47:48)

74.  クローゼット(2020) 《ネタバレ》 『リング』や『呪怨』等ジャパニーズホラーの経験則から「霊は場所に憑くもの」(いわゆる地縛霊)との先入観があったため、てっきり主人公が越してきた家のクローゼットに何か因縁があるものと思っていたら、これが的外れ。基本的には悪霊のターゲット(虐待されている子ども)の波長に合わせて霊界の扉が開く仕組みであり、多分どこの家のクローゼットでも霊界の入口となり得たのでしょう。どこでもドアならぬどこでも霊界クローゼット。斬新な、そして結構恐い設定です。霊媒師は御札や蝋燭、人形といったクラシカルなアイテムに『ゴーストバスターズ』チックな現代科学をミックスさせて悪霊に立ち向かいます。個人的には好きなテイスト。クライマックスは悪霊に連れ去られた我が子の救出劇。父は命を賭して霊界に赴きます。言わずもがなここが最大の見せ場であり、テーマ(親の愛)を掘り下げる格好の舞台であった訳ですが、特段ひねりもなくあっさり処理されました。やや拍子抜け。同じ主題を有する『仄暗い水の底から』と比べると踏み込みが浅く、残念ながら見劣りします。ただ全体的には綺麗に纏まっており観易い映画ではありました。それが必ずしも褒め言葉にはならないのがホラージャンルの面白いところですが。[インターネット(吹替)] 6点(2023-04-27 00:28:46)

75.  BECKY ベッキー 《ネタバレ》 『ホームアローン』か『ダイ・ハード』いや『ランボー』の趣き。ローティーンの少女がたった一人で多数の敵と対峙します。全体構図としては『キック・アス』が一番近いかもしれません。復讐劇でもありますし。ただ徹底したエンタメ志向で馬鹿映画(もちろん褒め言葉)に昇華したキック・アスと比べると、本作は振り切れ方がいまいちです。いっそのこと復讐なんかそっちのけで快楽殺人に目覚めた『サイコキラー』を描いてくれた方が割り切って楽しめた気がします(後日談となる事情聴取からはその片鱗が伺えます)。コンプライアンス的にNGですか?善人ぶってた大男を有無を言わさずアレしたシーンはスカッとしましたが。 ちなみに戦いで重要なのは兵力より勝機と言ったのは寄生獣のミギー。まさにベッキーちゃんの戦い方がこれに当てはまるものだったと思います。[インターネット(字幕)] 5点(2023-04-27 00:26:23)《改行有》

76.  アオラレ 《ネタバレ》 端的に言うならスピルバーグの『激突』+『スマホを落としただけなのに』なサスペンス。恐いというより胸糞悪くて参りました。 主人公の性格や行動は褒められたものではありませんが、因果応報というにはあまりにも罪と罰の重さが釣り合っていませんでした。犯人を倒せたからハッピーエンドでは決してなく、特大の貧乏くじを引かされたことに変わりはありません。結果的には犯人の思惑通りに一生物の心の傷(後悔と自責の念)を負った訳ですから。これは萎えます。私ならちょっと立ち直れないかも。本当に、真剣に、危機管理は重要だと思い知らされました。『君子危うきに近寄らず』『スマホは命の次に大事。ロックは必須。いつ何時も手放さないこと』この2点は常に目に付くように手の甲にタトゥーすることに決めました(嘘)。[インターネット(吹替)] 6点(2023-04-25 00:16:04)《改行有》

77.  YUMMY ヤミー 《ネタバレ》 コメディ系ゾンビ映画としてすこぶる良い出来だと思いました。設定はよく練られていますし、ゾンビものお約束の展開や演出も芸が細かく気が利いています。スプラッターやゴア描写も容赦なく、キャラクター造形もいい感じ。ゾンビパロディの最高峰『ショーン・オブ・ザ・デッド』とはまた違うアプローチで大変満足しました。ただ、最後だけが戴けません。ホラーですからバッドエンド上等ですが、納得感が欲しいところ。それまでの脚本が丁寧だっただけに雑な印象を受けました。コメディならば奇をてらわず後味良く終っても良いのでは。やはりハッピーエンドは正義だと思います。そういう意味で前述した『ショーン〜』のオチはひねりのあるハッピーエンドで、絶妙でした。「終わり良ければ全て良し」とはよく言ったものです。[インターネット(吹替)] 7点(2023-04-23 22:28:39)

78.  レリック -遺物- 《ネタバレ》 観終えて暫し「なんじゃこりゃ」。まるで意味不明でしたが、侵食をイメージさせる意味深なエンドクレジットを眺めながら推理(というより妄想)したことを書き留めます。参考程度にお読み頂ければ幸いです。 まず間違いなく最大のヒントはタイトル。レリック=遺物って何?って話ですが、人工遺物や自然遺物など、数ある使い方のうち『残存生物』が一番しっくりきました。いわゆる『生きている化石』シーラカンスなども遺物のうちだそうで。婆さんの黒い中身はそういう類のモノかと。今は絶滅した古代の生物。さて、彼らは何処から来たのでしょうか。あるいは生まれた時からずっと身体の中で眠っていたのかも。前者だとすれば、ウイルス又は寄生虫が疑われます。後者であれば、婆さんは見た目は人であっても人でない別の生き物ということになります。加齢と供に発現、いや変態するのかもしれません。芋虫が蛹に、そして蝶になるように。いずれにしても、発症と同時に認知機能に異常がでるようです。空間が歪み、まるで迷路に迷い込んだ状態になった孫や黒い痣が出来た娘も、いずれ婆さんと同じ道を辿ると思われます。死んだ爺さんもそうでした。この一族はいずれ別にの生き物に変わる運命にあるのでしょう。恐ろしい話。何が恐ろしいって自分が自分でなくなること。でも考えてみたら認知症で自我を喪失するのと何ら変わらないという気もしますが。 本作はオカルトやホラーではなく寓話と捉えるのが適切と考えます。[インターネット(字幕)] 6点(2023-04-17 23:27:50)《改行有》

79.  サマーフィルムにのって 《ネタバレ》 どこから見ても『時をかける少女』+『映像研には手を出すな』です。かの作品に対するオマージュを隠す気も無さそうです。また、映像研が商業アニメ製作のリアルを体現したシリアスな格闘技だとすれば、本作は真っ当な高校部活動の範疇であり「ものづくり」に対するガチさを物差しとするなら、さしずめ学生プロレスと言ったところでしょうか。だいぶヌルい。しかしプロレスにはプロレスの良さがあります。いいトコ取り、何でもあり。時かけの切なさ、映像研の産みの苦しみをブレンドした物語は注文どおりの面白さでしたし、クライマックスの破天荒ぶりには度肝を抜かれました。映像研の浅草氏なら(プロの映画監督なら)絶対にあんな展開は選びません。「ものづくり」のルールに反するから。しかしプロレスなら出来るのです。「何時だってやり直せる」が綺麗事ではなく現実に起きる奇跡を目の当たりにして涙が溢れました。未来人がタイムマシンでやってくるなら、ホウキくらい日本刀に変わるでしょう。どさくさに紛れて散々ディスってきたラブコメまで肯定してしまう力技もまさにプロレス的であります。消えて無くなるものに全力を尽くし、思いを繋げることで夢を託す。私たちが生きる意味は青春の中に詰まっています。 主演のハダシこと伊藤万理華さんが実に魅力的でした。少年っぽいというか、無垢なラランドサーヤというか、バカリズム的というか。まあめんこいこと。オタク魂が宿った一挙手一投足に釘付けで、ずっとニヤニヤしながら眺めてしまいました(特に曲がった口元がチャーミングで『キック・アス』のヒットガールや『女子―ズ』の桐谷さんのように美人が口を歪める様に個人的に弱いみたいです)。実写の浅草氏も彼女が適任なんじゃないかと。2代目水川あさみ?こと祷キララさんも『ファンファーレが鳴り響く』から更生したようで何より。もう一人の女監督(花鈴さん)も可愛かったなあ。そして忘れてならないのは影の主役・ダディボーイ役の板橋駿谷氏。熱演でした。実年齢30代半ばの老け顔高校生お見事でした。それにしてもブルーハワイとかビート板とか、ニックネームがもはやスパイ映画のコードネームのようです。[DVD(邦画)] 10点(2023-04-11 23:20:03)(良:1票) 《改行有》

80.  ポゼッサー 《ネタバレ》 雰囲気は80年代のSFサスペンス。レトロ感さえ漂うアナログチックな設定と映像表現に容赦ないグロテスクな殺傷シーンの相性は抜群で、個人的に大好物の作風でした。ハイセンスな映像美だけでなく物語の方も魅せます。本来主人公は蝶の標本作りにさえ罪悪感を覚えるタイプの女性。それなのに暗殺を生業としていることが悲劇の種になっていました。救いの無い結末ですが因果応報としては極めて正しい。それゆえにやるせないのです。地獄映画で気分が落ちること必然ですが、虚無感を味わう映画があってもいいでしょう。ところでブレインダイブ(?)はWiFiですか。[インターネット(字幕)] 7点(2023-04-11 22:44:35)

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