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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 327
性別 女性
年齢 37歳
自己紹介 知的障害を持つ23歳女性です。
1週間に40時間働いているから多分社会人だと思うけど
今は旦那や発達障害者仲間とルームシェア生活です。

知能指数は11歳ですが、
この映画レビューサイトでは
見よう見まねで大人びた文章で気取らせて貰っています。

ちなみに登録自体は旦那がやっていますので
■妻投稿■がついているのが私です。
あ、でもそうじゃないので一人称が「僕」なのも
実は私が投稿していたものもあったり
「ドラえもん」とか「A」とか(^_^;)

インターネットの書き込みは初めてに近く
インターネットルールは一通り勉強したつもりですが、
「場の空気を読む」などの高度な技術は難しいので
そんな時にはスルーしてください。

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61.  キャピタリズム~マネーは踊る~ 《ネタバレ》 妻投稿■私は10代後半の2年間を奴隷労働と性暴力やりたい放題な職場に捧げた口であり、それは行政も司法も容認していた。理由は簡単。私みたいな池沼の人権を保護するより経営者のやりたい放題を容認した方が世の中の利益になるからである。これは健常者の世の中が悪いのではなく、障害者が健常者にとって価値のある人間になればいいだけの話である。私はそこまでの甲斐性はないので(あとダチが妊娠した事もあって共同保育が必要だった)、仲間と徒党を組んで友人の農家でルームシェアを始めた。資本主義も社会主義も民主主義も全体主義も宗教も関係ない。「金も人権も与えられないならそんなものなくても生きていける方法を考えよう」的なノリだった。最初の2年くらいはみんなでホタルの墓に入りそうな状況だったが、ダチの努力とダチが家を相続出来た幸運がかなり貢献して何とかチビの学資保険をサボらず払い続けている。■このDVDを入れたパソコンを前でブドウジュースが入ったグラスを片手に「私の味わった恐怖と絶望を健常者どもも味わうが良い」などとムスカ目線で右往左往するアメリカを見ている自分が浅ましい。でもその横で旦那は「こういう社会で農家はどうあるべきか」を真剣に考えている。ダチも「障害者は守らなくても社会秩序は維持できていた。でも健常者が守られないと、何もかもが紙くずになる。意味が違う」と真面目に言った。確かに、少数派が秩序を信じられなくなることと多数派が秩序を信じられなくなる事は全く違い、前者は個人が崩壊するだけだが、後者は社会が崩壊する。民主主義は社会の崩壊を防ぐ多数派を歯車とする装置なのだ。この映画の価値は、貧困の悲惨さを描いた事でも、資本主義の悪党ぶりを描いた事でもない。これらが民主主義によって作られた社会を崩壊させていく危機を描いているところにある。今他者への想像力と行動は、人助けという絵でも柄でもなくなっている。後に待っているものは全体主義でも共産主義でもない。多分ソマリアだ。[DVD(字幕)] 8点(2011-02-10 20:30:36)

62.  カッコーの巣の上で 《ネタバレ》 妻投稿■実は民主主義社会に「人を殺してはいけない」というルールは存在しない。「人を殺す」という選択肢を採用していいのである。ただしそれを選ぶと「責任」というものが背中に落っこちてくるが…。■私は何年も前に当時の上司から性的虐待を受けたとき、「暴力の恐怖」と「凌辱」を選ぶ自由を与えられ、「凌辱」を選んだ。従って社会的にも責任的にも、私は「凌辱」というものを自由意思で選んだ事になっている。■この映画は精神病院システムへの非難や管理という業に対する批判を描いているわけではない。むしろ「自由」を描いているのだと思う。主人公は女をはべらせ、お酒を飲み、脱走の機会を作り出した。ロボトミーは「自由選択」に対する「責任」にしか過ぎない。この映画は「自由というものは誰でも行使できるが、自由を行使したうえで尊厳が守られるには、自分の尊厳が守られる事が誰かの得になるような人間にならないといけない」という事実の存在を描きたかったのだと思う。この映画の中でも現実的にも、世間の人間にとって「患者の尊厳が守られる事」より「婦長の措置で患者が統制される事」の方がメリットがある事なのだ。■監督は生まれが東欧で自由というものが当たり前じゃない環境で育った人だ。その影響でアメリカで生活しても「自由」というものがよくわからなかったに違いない。この映画はアメリカおよび西側の民主主義社会を生きる人々に「自由って何ですか」という反響を期待して作ったに違いない。アメリカ英語って疑問文の後「?」がついたりアクセントが上になったりと特異な形になるけど、ラスト真っ暗な中患者の奇声とともに夜の闇に消えて行く特異なシークエンスは、「希望」いう名前の句読点ではなく、明らかに疑問文の最後のクエスチョンだ。となるとこの映画が描きたかったのは「自由」というより「自由?」という事になるが、ラストが疑問文である以上主人公が感情移入出来る存在だったら、純粋な疑問ではなく「確認」「疑念」になってしまう。この映画のキャラ設定は必然だったのだと思う。[DVD(字幕)] 7点(2011-02-08 21:28:17)

63.  生きる 《ネタバレ》 妻投稿■人生において他人を満足させる事、もっと言えば他人とってに意味のある人生を送る事は実は簡単。財産を全部ささげるか無報酬で奴隷のように他人の為に働けば良いのである。が、反対に人生において自分自身を満足させる事は非常に難しい。自分の人生を自分に据え置く行為は、他者や社会に何の利益ももたらさない「無意味な行動」なのである。■主人公はこの無意味な行動に終始した。その姿はその場では狂気に見え、その狂気を持った人間が単なる物体化した後に「客観性」の立場とともに人々に再評価、回想される。が、結局その「無意味な行為」は何かを変えたりする事はない。そもそも「無意味な行為」は「人間に尊敬、評価、肯定」され、「啓蒙」する事が目的ではないのだから、それは当然なのである。■はっきり言おう。主人公には生きる価値などなかった。そもそも「生きる」という事はそういう事なのだ。故に、社会で生きるよりもハードな責任感が実は必要なのだ。[ビデオ(邦画)] 9点(2011-02-08 01:18:38)

64.  日本海大海戦 《ネタバレ》 妻投稿■大河ドラマの坂の上の雲の日本海海戦まで待ちきれなくなり本作を鑑賞。歴史の事はよくわからないけれど、海戦の様子はさすが円谷。そういえば円谷って戦前は戦闘機の特撮を撮っていて、戦争が終わった後そのために大勢の若者を死ぬよう仕向けた事を後悔し、SF特撮映画という分野で「人間の正義」を格好良く描きつつも、その傲慢さもしっかりと描く事に傾注したと「偉人漫画」に書いてあった。円谷が最期の最期に再び人間が実際に起こした戦争の特撮に加わったのは、「戦いに召され、戦いに勝って、真のものの怖れを知った者の姿でないであろうか。今この人からにじみ出ているものは、まさに戦いに勝ったことを怖れる心である。戦争は勝つことさえ恐ろしいことを知った人の心である。黙々として怖れ、黙々として歩み、歴史を通りすぎた人。その人の名は東郷平八郎」という台詞で自分の特撮人生を締めくくりたかったのかもしれない。ロシア艦長と東郷の会見は、ゴジラVS人類、人類VS宇宙人といった、円谷特撮で描かれた「戦争」の、和解だったのかもしれない。[ビデオ(邦画)] 8点(2011-02-08 00:48:38)

65.  宋家の三姉妹 《ネタバレ》 妻投稿■三姉妹が喧嘩をするたびに「ジャッキーに何とかして貰えよ」と隣で喚いている旦那。蒋介石のプロポーズを見て「ああいう気の利いた事する奴に限って、いざ結婚したら亭主関白になるんだぜ」とうるさい旦那。日中戦争が終わって映画も終了しそうな状況で、「これから戦前の何倍も虐殺があって中国の歴史はさらに拗れ切るのに、ここでおしまいかよ」とさじを投げる旦那。図書館で映画を見るときは黙っていろ(笑)■でも旦那の言う事も一理あって、三姉妹の評価は1945年以降の中国の激動でこそ決まるんですよね。まあ、中国の歴史を扱った中華圏の映画は、ここんところを描けないのか描きたくないのか、1945年で物語をおしまいにしちゃう映画が多いですよね。自動車で滑走路を照らし出すシーンはいいから、文化大革命や2.28、国共内戦、台湾で民主主義がやっと成立した時、共産党に保護された姉と、蒋介石の妻として台湾の前面に出た妹がどのように評価され、どのようなまなざしを国に向けるのか、その対比こそが三姉妹の話を2つの中国共和国の歴史物語に昇華する要素だと思うし、この映画の価値のある表現だと思うのですが。[レーザーディスク(字幕)] 7点(2011-01-28 01:45:51)

66.  エビータ(1996) 《ネタバレ》 妻投稿■エバと聞いてヒトラーと一緒に自殺した奥さんの話かと思いましたが、実際はアルゼンチンの大統領夫人のお話。尻の軽い女で偽善者、列車からカネをばらまくシーンなんてなんていやな女なんだろうと思いましたが(さらに言えばそういう嫌な女の部分が私およびおそらく女性なら誰でもあるから始末に負えない)、何で彼女がこんなにアルゼンチンで人気なのかと考えてみたら、最後の方の病床のエバの顔を見てなんとなくわかりました。彼女はアルゼンチン全体が見たショーの主演女優だったのですが、彼女自身も「アルゼンチン」という舞台演劇のたった1人の観客だったのだと思います。死の直前のエバの顔は、今までの腹黒偽善女ではなく、映画が終わった後の焦燥感の中にいる(彼女がかつて叩きだしたのような)思春期の少女そのものだったんです。33年というのは上映時間としては短かったかもしれませんが、富、名声、愛というものがどんなものか、十分彼女(そして彼女を視点を借りた私たち)に伝わった映画だったのではないでしょうか。私は人生の目的なんてものがあるとは思えませんが、仮にそれが間違いならば、人生の目的とは富でも名声でも愛ですらなく、一生懸命生きる事そのものなのかもしれません。■余談だけど、私が映画を見る限り、エバが民衆を扇動したと言うよりも、民衆がエバを良い気にさせて扇動した気がするのですが。民衆たちの「ペロンペロン」というフレーズには、こっちの方も映画見ながら舐めていたべっこう飴を舐めつくさなければいけない気にさせてくれましたしね(笑)  エバの傲慢さよりもこっちの方が問題があると思います。[ビデオ(字幕)] 8点(2011-01-20 00:10:37)

67.  プルガサリ/伝説の大怪獣 《ネタバレ》 妻投稿■うちの旦那は北朝鮮とゴジラが大好き(いつもマンセーマンセーと遊んでいる)。そんな旦那が興奮しながら見つけてきたこの作品を、図書館で視聴(こういうのが日本の茨城県某町の図書館にある事が凄い)。■で、内容なんだけどゴジラ良作作品の真骨頂である「人間対怪獣の戦い」が凄く面白い。多分この分野でワクワクしたのはモスラ対ゴジラくらいだと思う。しかも中世朝鮮の軍隊であの手この手の方法でプルガザリを圧倒するファン将軍。結構出来る防衛軍隊長だ・・。ゴジラvsデストロイア状態で海に飛び込んで兵士が蒸し焼きになったり、にっくき皇帝を踏みつぶしたりと、火は吹かないけど怪獣の方も負けてはおらず、まさに死闘だけれども、最後に怪獣を倒したのが怪獣の生みの親である女の子の生贄というのが、凄く良くできている。■突っ込みどころもあるけれど、本当に素直に名怪獣映画を見せてもらったと思う。そもそも怪獣が現実世界に現れないのは、その大きさゆえに地球環境や人間と共存しえない為。何かの間違いで生まれてしまった怪獣は圧倒的な破壊の象徴であると同時に悲劇の存在なんじゃないかと思う。その「人間とは相いれない地球生物は絶滅しなくてはいけない」という理不尽さという形で怪獣の本質的な存在性をしっかり表現する怪獣映画、多分平成時代(この映画が作られた1985年は平成ゴジラ第一作の年)には作られていない■これ政治色あるのかないのか議論があるけど、これ実は監督が密かに金親子独裁体制を非難するために作ったんじゃないかと思う。監督は韓国の人らしいし。金正日はそれに気づいていたかはわからないけど、彼はゴジラ映画を自分で作るのに熱中していたんだと思う。まあ、それだけ幼稚な為政者ってことかな(それを利用するうちらも含めて)。[ビデオ(字幕)] 8点(2011-01-19 11:59:51)

68.  相棒 -劇場版Ⅱ- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜 《ネタバレ》 妻投稿■まずこれほどまでに映画の内容が予告編で予想できる映画も少ないのですよ。予告編でそれらしく見せかけて別の方向に持っていこうとする相棒の常套手段を期待したのですが、ストーリーは「過去に船が爆発」→「籠城事件」→「警察組織の陰謀」→「右京と神戸が官房長と監察官に捜査をさせてもらえない」→「官房ちょおおおおお」と、名探偵コナンの映画並みに予測可能でした。多分映画館でデジャビュに襲われた方も多いはず。これは人間が知らず知らずに頭に描くストーリー予想そのままの展開をしたからだと思います。■相棒シリーズは私が知る限り外務省、防衛省、厚生労働省、財務省、国土交通省、法務省などでやりたい放題してきたある種のゲテモノドラマシリーズなのですが、いくら話を大きくしても女の人が涙を流すパターンとかが一緒だと飽きてきちゃいます。杉下右京シリーズはどんな小さな事件でも大きな事件でも風変わりな事件でも面白く対応できる物凄く守備範囲の広い、それこそ世界中から食材を供給可能なレストランみたいなシリーズなので、映画第3作を作るとしたら、国家的陰謀話以外のあっというような謎をひたすら追求するミステリーを期待するのですが。■あ、最後に一つだけ。うちの旦那はやたらと「官房ちょーーー」と言いながら、キッチンにいる私に指で浣腸をしてくるのですが。そんな事は(顔を震わせて)、けして許されるものではありません。恥を知りなさい。[映画館(邦画)] 7点(2011-01-19 11:43:22)

69.  ドラえもん のび太の宇宙開拓史 《ネタバレ》 妻投稿■ドラえもんって「夢を与えるロボット」というコンセプトだけど、「夢を与える」というコンセプトでプロジェクトX的に作られたものって結局は「人間の欲望を実現する事」であって、ドラえもんもその例外ではないと思う。■さて、私は紫の大地と一面を襲う洪水(私はこの洪水の水の「サラサラした感じ」がたまらなく好きだ)、急激に広がる緑と奇妙な動物、そこにうまく適応している人たちを見て確信した。これはポニョにもあるような「誰でも睡眠時に見るよくわからない世界」だ。■私は作者は大長編を書くときに「夢をかなえる」=「欲望を実現する」で必ずしもいいのかと悩んだんだと思う。ドラえもんの映画の初期において、原作者はとにかく「人間が睡眠時に見る夢」をドラえもんで実現させ(コーヤコーヤ星に行ったのはドラえもんが関与したのではなく偶然の産物)、「夢を与えるという事は何か」を追求し始めたのではないかと思う。■この映画は鉄人兵団や宇宙小戦争みたいなメッセージ性はまだ強くはない。でも言葉では表現不可能な色と音による哲学性が含まれていると私は勝手に解釈しているのです。[ビデオ(邦画)] 8点(2010-12-22 01:19:49)

70.  北斗の拳(1995) 妻投稿■昔々、私という美人(自称)の奥さんがいながら、いつもいつもテレビに出てくる女性タレント見て鼻の下を伸ばしている旦那様がいました。彼にこの映画を見せました。その後に私は神谷明風(毛利小五郎じゃない方)におごそかにこう言いました。「この映画を見ただけで変な妄想ばっかしている変態野郎の脳味噌を7秒後に爆発させる秘孔を突かれた事になる。貴様が変態でない男性ならば生きて見せよ」。7秒後の旦那の反応。「たわべっ」・・・・・死ね!!←以上レビューではなく単なる愚痴でした((~_~;))。[ビデオ(字幕)] 3点(2010-12-21 17:46:37)(笑:1票)

71.  ゴルゴ13(1973) 《ネタバレ》 妻投稿■ゴルゴの姿はどう見てもパロディなのに(女を助けないで隠れているシーンはそこはかとなくシュールで爆笑してしまった)、演出はかなり上手く、最後まで飽きずに見れてしまった。[ビデオ(邦画)] 7点(2010-11-29 00:19:01)

72.  Coo/遠い海から来たクー 《ネタバレ》 妻投稿■こういうテーマって大御所「のびたの恐竜」とどれだけ差異がつけられるかが勝負なんだけど、その差異というのがイルカが殺されたり村の老人が殺されたりと無駄にシリアスな所。うーん、+に働いているとは思えないなあ。こういうテーマって「少年が友情の為に大人の汚い部分と戦わなくてはならない」という、ある意味自分が存在する世界を否定する「シュール」さが求められるのであって、「シリアス」さが求められているのではないと思う。さらに軍艦や最新装備の軍隊や核兵器の話をされてもそれは「国際問題」の話で、「暮らしなれた等身大世界への挑戦」という少年の冒険談には絶対なりっこない。挙句にスピリチュアルに頼る後半は安っぽく見える。■フィジーという国はこの映画が出来てから今まで3回クーデターが発生している国だ。こういう日本ではあり得ないけどリアルに存在する「大人と子供の社会の日常」に潜む怖い問題を絡めた方がもっと奥の深い作品になったのではないかと思う。 ■とはいうものの、フィジーの自然と文化、情勢を濃厚かつ面白く描いた演出や、クーという生命体の動きの臨場感という名のかわいらしさ、映画前編の展開の面白さを鑑みれば6点はいける。[ビデオ(吹替)] 6点(2010-11-29 00:05:57)

73.  中国の鳥人 《ネタバレ》 妻投稿■中国と言えば毛沢東、チャイナマネー云々といったイメージがあるが、この映画は初っ端の「毛沢東知らない」の台詞でそれらを排除。よくイメージされる現代中国とは違う「もう一つの中国の世界」を描いたんだと思う。この映画は「純粋」「健気」な社会を不自然で偽善的なエピソードに頼らず描き出している稀有な映画。「迫力」と言う意味では似たような設定のトンマッコルとは格が違う。「のどか」「癒し」というキーワードに「甘え」ではなく「迫力」を与えるなんて、かなり凄い映画じゃないだろうか。旦那の友達が戦争があったバルカン半島の国に行ってきた人がいるが、「向こうの女性の大半が強姦され子供を産まされていたような国のラブコメドラマは、設定は日本の下らないドラマ以上に下らないが、下らない物事に対する意味の与え方が凄い」と言っていた。これはそういう映画なのではと思う。ラストの方で傷ついた羽を背負ってがけを登るシーンから日本の通勤電車風景にガラッと変わるシーンで私は確信した。■でももう一つ言わせてもらえれば、こういう世界、地球上のどこにもないです。映画の題材としては穴ぼこチーズのような厭らしさがあると思う。[インターネット(字幕)] 6点(2010-11-25 06:39:10)

74.  危険な遊び(1993) 《ネタバレ》 妻投稿■仕事が終わるときに待ち合わせ、4歳の友達の娘(以下チビ)さんとそのお母さんと私の3人という凄まじい面子で鑑賞。しかも観賞場所は夜の図書館。夜勤前の旦那は横のブースで眠気覚ましに「宇宙怪獣ガメラ」のタイツ姉さんのダンスを見ている。なんかチビさんが劇中のヘンリーと違う意味で壊れそうな気がしてきた((^_^;)あとどうも私イヤホンをしたまま「廃墟マニアとしてガラスを割るなんて暴挙は許せん!!」とか喚いていたらしく、図書館のスタッフ&利用者さんごめんなさい<(_ _)>■内容は大人が無邪気に信じている「道義的責任」という概念を見事あざ笑ってくれたなあというもの。ワンちゃんをナット発射装置で虐待する下りは犯罪少年の最初のステイタスとして日本ではすっかり定着した猫いじめそのものだが、その前に何で「ヘンリー君の心にそこまでの闇が広がったのか(と、ここまで書いて「心に闇のない人間なんているのか」という疑問がわいてきた)」の結論を映画では描いていない。描いたところでこれは「親の愛に飢えていた」「虐待した」「放置された」「甘やかされた」といった類い、つまり世間の「大人」が望む結論にしかならない事を、監督は知っているからだと思う。ラストシーンの結果はその究極。私が思うに母親(=大人)が下した結論は、息子がああなったという事実を受け入れられないという人間として当然の選択だったのだと思う。■それにしても隣のブースでマッハ文朱を見て喜んでいるクソ旦那。私が母親の立場で両手に旦那と赤西仁君がぶら下がっていたと仮定して、間違いなく旦那の方を落っことす(*^^)v[ビデオ(字幕)] 8点(2010-11-25 03:00:04)

75.  みんな~やってるか! 妻投稿■この映画は「馬鹿」を描いている。つまりは、馬鹿なたけしが確信犯的に馬鹿なことをすると「馬鹿だ」ってみんなに馬鹿にされないという事を。馬鹿の異次元トライアングル。たけしと私たちの双方にあるジレンマ。[ビデオ(吹替)] 6点(2010-11-19 16:34:19)

76.  ミクロコスモス 《ネタバレ》 妻投稿■私の住環境はげじげじやチャタテムシやカマドウマや「G」がうようよしていて、それ対策に旦那が女性ルームメイトの承諾なしに近所からアシダカ軍曹を投入していて、そいつがカエルを捕まえて血を吸い取っているのを目撃してヒイイイイイイイイイという住環境なのだが(旦那は「地獄すら生ぬるい」罪を犯したと思う)、この映画ではそんな虫ちゃんたちの躍動を描いたドキュメンタリー。青虫やバッタ、チョウチョ、カマキリ、蜂の子など、考えてみたら少年ジャンプの作者ですら造形できないような「ありのまま」を、私はじっと見入ってしまった。旦那の友人のО君や彼になついている4歳のYちゃん(女の子)は、「○○ちゃんも来ればよかったのに。虫取りをすればこういうのに触る事も出来るんだよ。鴨川シーワールドみたいに数秒触るだけで何千円も取ったりしないよ」と私を振り返って目をキラキラさせていた(か、完全に取り付かれている(^_^;))。■でも私は騙されない。パールハーバーや丹波の出る007には騙されてもいいが、みつばちマーヤの世界に出てきそうな昆虫ばっかり撮影して「昆虫の素晴らしさ」を説く悪質なプロパガンダには、日本人なら騙されてはいけない。妻または彼女のいる日本人男性諸君には是非学研昆虫図鑑の最後の方のページに必ず出てくる「家のなかにいる虫」、「昆虫でない虫」の造形の凄まじさも勉強してほしい。その凄まじさを音で表現すると。ピシュピシュピシュ、チョワチョワチョワ、プシュプシュプチュ・・・・。[DVD(字幕)] 9点(2010-11-19 04:15:32)

77.  007は二度死ぬ 《ネタバレ》 妻投稿■日本の東宝特撮とイギリスで当時はやったサンダーバードの特撮が一緒になったようなシーンが見られてうれしかった。だけどヒロイン一号の死亡と忍者がうようよ出てくる意味がわからない。■破天荒な映画だけど、丹波さんはまだ地上に存在している感じですね。「人間革命」に出ていた時にはすでに「大霊界」に繋がっていそうな雰囲気だったけど(^_^;)。[レーザーディスク(字幕)] 6点(2010-11-18 14:21:31)(良:1票)

78.  スタンドアップ 《ネタバレ》 妻投稿■「スタンドアップ」という題名「立ち上がる」という意味だったのですね。てっきり私は野郎自身…(以下自重)。■内容はかなり吐き気がする内容でした。いろんな意味でリアルすぎるから。ただ私や一緒に見た私の親友(強姦出生児の母)は「働くと言う事は遊びではないのだからセクハラやレイプが当たり前」「自分の性的自由の尊重を会社や社会や警察や裁判所に期待してはいけない」という事実を体で勉強した発達障害者だし、むしろそういう職場から脱出可能な状況を自分で作る(ルームシェアとか強姦出生児を仲間みんなで養育する約束とか)方に特化したので、映画を見ていると「女友達と徒党を組んで、『社会において自立する』のではなく『社会から自立する』くらいのバックグランドを作って対抗した方がいいのでは」と思ってしまうのだが、それは私がそういう友達がいたという幸運があって余裕ぶっこいて言っているだけの事なので、主人公の女の人を私の歪な巻尺で勝手に評価してはいけない事だとも思う。■ただし、映画は一応は「家族愛」を描いている内容だが、私は「傷ついた家族を社会の野獣から保護できるバックグラウンド」になり得ない家族がこういう法廷の場で「家族愛」を叫ぶ権利はないと思うし、「男ってそういう生き物なんだよ」という卑劣物語+「父と娘の感動的な家族愛」を見せられて、果たして「女の子が社会でどう自分の命と体を守っていけばいいか」というヒントは得られたかと言えば「no」としか言いようがない。従って私はこの映画をそれほど評価しない。[ビデオ(字幕)] 5点(2010-11-16 13:59:05)

79.  ハート・ロッカー 《ネタバレ》 妻投稿■この映画の主人公は戦争に狂ってしまった・・・・のではなく、戦争に適応したのだと思う。この映画の主人公は決して狂ったわけではない事を私は主張したい。そのうえで評価すると。■私の友達の強姦被害者の言葉を、映画を見て私はずっと思い出していた。「私たちが戦わなければいけない感情は、怒りでも憎しみでもない。無力感だ」という言葉だった。暴力、虐待など圧倒的かつ予想不可能な力による死の恐怖に向かい合わざるを得ない状況下で、人間は無力感に押しつぶされやすい。実は人間の愚行、自分を傷つける、他人を傷つける、人生をダメにするという様々な悲劇のかなりの割合が「無力感」によって生まれているのではないかと私は思う。主人公は人間の生存、自己保護本能によって戦争に適応した。しかしそんな中でも彼は予想だにしない死の恐怖を、その果てにある無力感と戦っているのだ。この映画は、そういう極めて普通の人間の当たり前の姿、しかし平和のなかでは異端視されやすい姿を直視した映画であり、それ以上でも以下でもないのではと私は思う。■ただしそういう映像を表現するのに必要以上のカメラのブレはいただけない。私はカメラのブレは「カメラがその場に存在する」という現実味を与える事は出来ると思うが、「観客がその場の空気を感じる臨場感」を与える事は出来ず、むしろ逆効果だと思う。観客の人間の目って、日常生活でブレを意識したりしないでしょ?[DVD(吹替)] 8点(2010-11-15 22:25:17)(良:1票)

80.  大巨獣ガッパ 《ネタバレ》 妻投稿■熱海のシーンで怪獣目線で破壊シーンを撮影しているが、あれはミニチュアの出来や爆破破壊のレベルを考えるとあまりにも勿体ない。ここは人間目線中心にすべきだったと私は思う。熱海は狭い平地に高層ビルが密集しているような場所で、人間から見れば巨大な怪獣が迫っているのに、遮蔽物で妨害されて怪獣の全体像が見えず逃げられず、ただ単純に「怪獣の姿とは反対方向に逃げれば良い」という状況とは全く違う怪獣映画の破壊のシークエンスが出来たと思うのに凄く残念だ。■あとタコのシーンでも笑えたが(そういえば両津のアニメでタコばっか食べている熱海の人間を巨大タコが襲撃するというのがあったなあ。あと函館のイカール星人…(^_^;))、あの直立二足歩行で悪そうな眼をした怪獣が親子愛なんて私は認めない。どう考えてもあれは「オルカ」みたいな知的残虐行為をやらかしそうな不気味顔じゃん!!■あと、羽田空港のシーン。滑走路ってマット敷きだよね(笑)皺が入っているし(^_^;)[インターネット(字幕)] 6点(2010-11-06 18:58:55)

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