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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
61. スリーデイズ 《ネタバレ》 すべて彼女のために→今作という順番で、連続して鑑賞。 改悪だと思うところもあったが、オリジナルとは違った良さもあった。 オリジナルと比較して良かったところは、ヒューマンドラマ部分が描き足されていたこと。家族としての描写や、公園で出会う同じように複雑な境遇を持つ(であろう)母親が物語に関わってくるところなど。 悪かったところとしては、売人襲撃の際に主人公が簡単に銃を発砲する点と、刑務所への小細工の際に子供が近くにいる点。子供に見られながら犯罪を犯すのはいかがなものか… あと、今作の見せ方としては必要だったのであろうが、一度主人公が子供を諦めたことによって妻が自暴自棄な行動を起こし、その後2人で静かな時を過ごす高速道路の場面。あれだけタイムリミットに拘っていたのにまったりしてる場合じゃねぇ!とモヤモヤさせられた(苦笑) オリジナルより家族に重点がおかれていた今作においては、子供の存在を強調する上で必要だったのであろうが、オリジナルのように子供は何事もなく拾えた上で予め計画していた相乗りで検問を突破する…という方がスマートでよかったかな、と。 ただ、オリジナルでは敵でしかなかった刑事が、終盤で冤罪を疑ってくれ、彼女の主張を証明する証拠を探してくれる描写の追加は良かったと思う。 オリジナルにはラブストーリー重視で余計なものは排除しているという良さがあり、今作にはヒューマンドラマとしての良さが追加されている。 どちらもありだと思う、2作であった。(あとは個人の好みでどちらが好きかわかれるかな)[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-09-02 12:21:43)(良:2票) 《改行有》 62. 言の葉の庭 《ネタバレ》 新海監督は大好きで、映画作品は自主制作の「彼女と彼女の猫」からこの最新作まで、6作全て見ている。(星追いのみ、映画館で鑑賞)映像作品も全てではないが見ていて、トークショーがあれば参加してサインと写真撮影をしてもらうぐらいには、応援している(笑)そういう個人的背景を入れると8点ぐらいだが、客観的に見ると7点台なのでこの点数。 この監督に求めているのは美しい映像なので、今作もストーリーや設定に対するツッコミ所はあれど、それを凌駕する映像美に癒された。作品を追う毎に、持ち味である映像美が進化していると感じる。 ツッコミ所としては、ハイヒールを日常的に履いている女性であんなに足の形がキレイな人はいない(大なり小なり、外反母趾気味になる)というのと、仕事をしていないのに東京でベランダが2つあるような広い部屋に住み続けられるのか(親の仕送りがあれば半年ぐらいなら大丈夫…?)ということ。 良く描けているな、と感じたポイントとしては、3回ほどヒロイン雪野の部屋が描写されるのだが、徐々に部屋が綺麗になっていく様(1回目は汚く、2回目は普通、3回目は片付いている)、これは、精神状態が部屋の散らかり様に表れるという人間の習性をよく表しているなと感じた。 あと、主人公タカオとヒロイン雪野の年齢差が12歳というのが、主人公の母とその恋人の年齢差を決定づけたのかな、と。(序盤で兄が「母には一回り違う恋人がいる」というようなことを言っている)12歳差という年齢差に違和感を感じさせないような設定なのかなと思う。実際、自分の親も11歳差であり、ありえなくはない(笑) 作品自体の“凄いところ”ではないが、エンドロールで主人公の声が入野自由だと知り、キャラ毎の演じ分けが上手い人だな…と。千と千尋のハク、キングダムハーツのソラ、星を追う子どものシュン(とシン)、今作のタカオ…後から知るまで、同じ人だとは気付かなかった。 特に声優ファンというわけではないが、昔の人気声優はこの声と言えばこの人!といった特徴的な声の人が多く、今の人気声優(若手)は、作品による演じ分けが上手い人が多いのかなぁ、と。詳しくないので、勝手なイメージだが。 決して、100点!大満足!といった作品には出会わないが、毎回70~80点ぐらいの作品を見せてくれる、自分にとって新海監督はそんな人である(これでも褒めている(笑))[DVD(邦画)] 7点(2013-08-26 20:15:47)(良:1票) 《改行有》 63. 50/50 フィフティ・フィフティ(2011) 男の人だと楽しめるんだろうか… 女性目線からは面白くなかった、ビッチとして描かれる女が出てくるし。ここで高評価だけど合わなかった作品、何十個か目。 追記、オバカで下ネタばかり(というかそれだけ?)な主人公の親友に嫌悪感を抱かなければ楽しめる余地はあり。自分は彼が無理すぎて、そこからは粗ばかり目に付いたので。[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-07-11 20:13:58)《改行有》 64. 永遠の僕たち 《ネタバレ》 この監督は不思議な人だなぁ…。エレファント、本作しか見たことがないが、あらすじからの予想よりあっさりとした描き方をする印象。両親の死を受け入れたいが為、自らが迎える死について考える為…それぞれの理由で死を身近に感じようとする少年少女と、少年(と観客?)に死を考えさせる存在のヒロシ。 見ている間は色々と考えたが、1回寝て起きるとあまり残っていない…(個人の記憶力の問題か。)この監督の特徴は「観客に、見ながら冷静に考えさせる」ことだと思う。本作を見て、敢えて観客が作品と距離を置けるよう「映画」だと認識し続けるような構成を取っているのではないかと感じた。 純粋に映画の内容だけ見るなら6点台後半、構成を踏まえた監督の狙いを見るなら8点、ということで間をとって7点に。よく知らないが、この監督は優しい人なんじゃないかな。[DVD(字幕)] 7点(2013-02-05 00:35:25)《改行有》 65. 光のほうへ どこかで救いがないというレビューを目にしたが、少なくとも不条理な救いのなさではないと感じた。展開が読め、予想できる範囲での悲劇が起こるので、多くの観客にとって予想できないであろう不条理な悲劇が突き付けられる作品のような「救いの無さ」はない。 内容としては暗いかもしれないが、映画としては良く出来ていると感じた。音の使い方、時系列の見せ方、複数視点など。内容というより構成で唸らされた作品。[DVD(字幕)] 8点(2012-09-09 15:45:02)《改行有》 66. キツツキと雨 この監督独特の空気感・間合いは合う合わないがあるかもしれないが、自分は好きだ。昔の邦画をちゃんと見ているわけではないが、なぜか「昔の邦画らしさ」を感じる。この作品は異質な者同士が出会って、お互い少し成長するという話。役所広司と小栗旬の組み合わせがまたよかった。南極料理人と同様に、笑える箇所もたくさんあり、軽い気持ちで見られるが、見終わった後には何かを感じることができる、良作である。[DVD(邦画)] 8点(2012-07-17 00:10:09) 67. ブラック・スワン 6~7点の間という感じ。迫真の演技はいいが、何をテーマにしたかったのかがいまいち弱い。女の世界の怖さなのか母と娘の関係なのか、狂気なのか… 盛り込みすぎてそれを消化しきれていない気がした。過保護な母と暮らすお嬢様が狂気に取り憑かれて壊れていく様を描いた、と単純に見た方がいいかも。[DVD(字幕)] 6点(2012-02-11 23:26:25) 68. アイス・カチャンは恋の味 癒し系の映画で、テンポもよくて好きな感じ。コメディ要素が強く、何も考えずに楽しめる。[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-01-24 15:01:14) 69. モテキ 邦画もまだまだやれるじゃん、と思わせてくれた今作。良くも悪くもドラマ版とは主人公幸世の振る舞い方が変わっており、ドラマの延長線上でありながらも別物として見ることができる。なので、原作を読んでいなくてもドラマを見ていなくても楽しめるまさに万人向け。 主人公の振る舞いや登場人物の行動には共感し辛いが、観客はあくまでも傍観者として完成されたエンターテイメントとして本作を楽しめばよい作り。誰かと一緒に見た場合、鑑賞後に登場人物の行動について語り合うことによって、その相手の恋愛観ひいては人間性まで計れるかもしれない。[映画館(邦画)] 8点(2011-09-26 06:16:35)(良:1票) 《改行有》 70. シャッター アイランド 原作より重苦しい雰囲気が増していた。長めだということもあり、少し疲れる作品。終盤、怒濤の種明かしの畳み掛けは映画館で1度見ただけだと完璧には理解できないだろうと、少し不親切に感じた。ラストは原作より余韻があって良い。[DVD(字幕)] 6点(2011-02-20 02:27:05) 71. パレード 見終わった後に色々と考えさせられる作品。しかし、共感できるかどうかは個人の経験によると思うので、人を選ぶ作品かもしれない。上辺だけの付き合い、ぬるま湯に浸かっているような心地よさとそこから脱しようとする葛藤、人には多面性があり、誰もが知っている面など存在しないということ…そのようなテーマを“リアルっぽく”描こうとした作品。[DVD(邦画)] 6点(2011-02-12 00:17:51)(良:1票) 72. 僕と妻の1778の物語 良くも悪くも星監督の個性が出た作品。簡素な題材なのに、140分と長すぎるのが残念。もう少しカットして、シンプルにまとめれたのではないか。 主演の草なぎ剛の演技の評価が難しい。淡泊で一本調子気味。主人公の性格に合わせて子供っぽく演じていると言われればそれまでだが、怒鳴るシーンではその子供っぽさが出ていなかったので、演技に一貫性が無いのかも、と感じてしまった。 最近の邦画にありがちな“泣かせる”作りにしておらず、見た後に清々しい気分になれるのは良かった。[映画館(邦画)] 6点(2011-02-05 20:43:43)《改行有》 73. 十三人の刺客(2010) 《ネタバレ》 正統派時代劇という感じ。三池らしさが無いと言われるが、岸辺一徳さんのシーンや不死身の伊勢谷くんのシーンは三池らしさではないのか。入れない方が作品として収まりが良いところをあえて入れてくるのが三池。 刺客に暗殺されるほどの悪者で無いと納得できない殿役を演じた稲垣吾郎は、残酷性と幼稚さを兼ね備えた殿役を怪演。 殿様という育ちの良さと幼稚さ故の残酷性は彼のキャラクターだからこそ出せたものではないか。 殺陣は松方弘樹が抜群に上手い。この殺陣を見るために劇場に足を運ぶ価値はある。他の人も上手い人ばかりだった。 個人的には、色物も出来る古田新太がもう少しオイシく使われていたらよかったのにと少し残念。[映画館(邦画)] 8点(2011-01-21 21:30:59)(良:1票) 《改行有》
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