みんなのシネマレビュー |
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61. エイリアン2 これでもかと、じっくり見せてくれる導入部からのリプリーの描写、 重厚で無駄のないストーリー展開と、非常によく出来た作品だと思う。 「1」のサスペンスから今度はアクションと、まさに「今度は戦争だ」のキャッチコピー通り。 こういう映画で子供が出てくると緊張感がなくなるので、その点だけは減点。 リプリー以外の出演者たちも皆個性的で、彼らの人間描写もよく描かれている。 演出もいいけど、映像も当時としては迫力があった。お薦めの娯楽作品。[映画館(字幕)] 8点(2011-08-01 09:43:15)《改行有》 62. マイネーム・イズ・ハーン インド映画といえば、歌って踊りまくるヘンテコな作品ばかり というイメージしかなかったんだけど、アメリカを舞台にしているとはいえ、 ハリウッドが製作したと言われても信じてしまうほど、とても洗練された作りの映画だった。 アスペルガー症候群(自閉症)ながらも、純粋な心を持つ主人公の姿を描く本作は、 人生を一転させるような実在の大事件を絡ませ、「ハーン」という名前を小道具代わりに、 見応えのあるドラマに仕上がっている。人間の「善」を完全テーマにした内容なので、 ストーリーの流れに多少ご都合主義の部分や、演出過多の部分もあるにはあるんだけど、 かなりうまくまとまっている作品ではないかと思う。 ハーン役の役者さんは、演技がうまくてとてもよかった。近年では珍しくお薦めの映画。[DVD(字幕)] 8点(2011-07-30 06:15:29)《改行有》 63. ゴジラ(1954) 記念すべき、「ゴジラ」の第1作目。 怪獣映画なのに、おちゃらけたシーンがほとんどないのがいい。 上映時間が短いためか、序盤はバタバタしていて、脚本にも甘さは見られるけど、 ゴジラが東京に上陸してからはじっくりと見せてくれた。 とにかくこの作品のゴジラは非常にカッコいい。動きも雄大でどっしりとしており、 モノクロ映像が幸か不幸か、ゴジラにゾッとさせるような不気味さを与えている。 反戦のテーマという、強烈なメッセージが織り込まれている点もポイントが高い。 ということで、ちょっと甘めだけど8点をつけさせていただきます。[DVD(邦画)] 8点(2011-07-25 05:13:36)《改行有》 64. 未知との遭遇 「ジョーズ」に引き続き、スピルバーグが放ったSF映画。 大ヒットした作品なのだが、内容がちょっとわかりづらいせいか、評価も低い。 お話がパズルを解くように淡々と進んでいくので、そのあたりも今の時代には合わないのかも。 ただ光と音楽の使い方がうまく、演出もいいので、期待感は十分に膨らませてくれる(はず)。 伏線を回収できてない部分もあるにはあるけど、娯楽映画としては十分楽しめた。 スピルバーグは、やはり天才だと思った作品。[映画館(字幕)] 8点(2011-07-24 07:10:13)《改行有》 65. 永遠の人 メロドラマかと思ったら、夫婦の愛憎を描いた重厚な人間ドラマだった。 妻のやるせない心情を中心に描いた序盤から、この後の展開が変わっていて非常に面白い。 "夫婦とは何ぞや?"といったテーマをたっぷりと見せてくれた。 妻役の高峰秀子もいいけど、仲代達矢がとにかくうまい! ヒロインの父親役の加藤嘉、 佐田啓二、乙羽信子、田村正和と、主要な登場人物がこれだけ多いにもかかわらず、 それぞれのキャラがしっかりと描写されていて、ドラマとしての見応えたっぷり。 フラメンコギターの音楽が映像にぴたりハマっていて、演出面でも妙味を感じさせてくれる。 昔の日本の監督さんって、実力のある人がたくさんいたんですなぁ。いや、感服致しました。[ビデオ(邦画)] 8点(2011-07-22 01:37:01)《改行有》 66. ヒドゥン(1987) 理屈抜きで面白い、男性向けSFアクション。 単純なお話に、作りもチープな低予算映画だが、アイデアと設定がいい。 上映時間も長くも短くなく、ストーリー展開にぴたりマッチしている。 感覚的に言えば、スピルバーグの「激突!」に通じるものがあり、 「これぞB級作品!」といったお手本のような映画。[ビデオ(字幕)] 8点(2011-07-21 06:59:43)《改行有》 67. ジュラシック・パーク 大きなスクリーンで、恐竜の姿を見たときは正直感動した。 ストーリーは子供向けなれど、CG技術の素晴らしさはもちろん、 遺伝子操作に対する警鐘もテーマとしてしっかり織り込まれており、 大人の鑑賞にも十分堪え得る内容に仕上がっている。 スピルバーグらしい、万人向けの娯楽映画。[映画館(字幕)] 8点(2011-07-19 08:13:59)《改行有》 68. サウンド・オブ・ミュージック この映画の映像は、映画史上ベスト1と言ってもいいほどの美しさ。 こんな美しい場所が、この地球上に存在しているのかと目を疑いたくなるほど。 ミュージカル映画としてはスケールも大きく、とても昭和39年に制作されたものとは思えない。 特に心をガシッと鷲掴みにされるような冒頭の演出は秀逸。 ストーリーはちょっと甘い部分があり、ラストもなんか中途半端だけど、 音楽は知っている曲ばかりで、聞いていてとても心地よかった。 時間はもう少し短くてもよかったかな。美しい風景を観るだけでも価値のある作品。[DVD(字幕)] 8点(2011-07-18 15:36:29)《改行有》 69. レオン/完全版 22分の追加シーンがどこかはよくわからんけど、 オリジナルよりも感情移入できたんで、主役二人の描写がより丁寧に描かれていたのかと。 演出はもちろん、やっぱりジャン・レノと女の子、敵役の刑事の三人のキャラが秀逸だった。 これぞ実写映画ならではといった、抜群のキャスティング。 観葉植物は持ち歩くの面倒臭そうでしたけどね。切なさはたっぷり伝わりました。[DVD(字幕)] 8点(2011-07-18 02:14:41)《改行有》 70. 天使にラブ・ソングを・・・ シナリオのよく出来たコメディー映画。とにかく面白かった。 全体の流れがとてもスムーズで、状況設定の妙味とともに、 鑑賞者を、途中で飽きさせないシーンもふんだんに組み込まれている。 このヒロインのキャラ設定に、ウーピー・ゴールドバーグはまさに適役。 最後はちょっとありきたりな展開になってしまったけど、 コメディー映画も、ストーリー映画並の脚本や設定が必要だと認識させてくれる、 万人向けのお薦め作品。[ビデオ(字幕)] 8点(2011-07-14 02:26:32)《改行有》 71. ギャラクシー・クエスト シナリオのよく出来たSFコメディー。アイデアが愉快で面白い。 演出は多少ヘボいところがあるけど、 有名なSFドラマのパロディということで、わざとそうしている節がある。 (単に制作費の関係かも) キャスティングも皆個性的でいいんだけど、 一番笑ったのは、いつも気難しい顔をしているトカゲ頭の役者さん。 欲を言えば、コメディー部分とシリアス部分のメリハリが もっとあったほうがより楽しめたかな。 お薦めのB級コメディー映画。[DVD(字幕)] 8点(2011-07-12 12:14:34)《改行有》 72. 激突!<TVM> 単純明快、捻りがあるわけでもないのに抜群に面白い。 気がついたら、ぐいぐいと引き込まれていた。 見せ方がうまいのはもちろん、この映画の特筆すべき点は、 主人公の心理描写が巧みに描かれていること。 気の弱い冴えない主人公の強烈な人間臭さが感情移入し易く、 カーアクションに心理サスペンスの要素がくわわって、 見応えのあるドラマにも仕上がっていた。 スピルバーグのデビュー作らしいけど、 彼の天才ぶりをしっかりと見せてくれる作品。[地上波(邦画)] 8点(2011-07-09 16:10:43)《改行有》 73. 鍵泥棒のメソッド これまでありそうでなかったアイデアと設定が、抜群に面白いストーリーコメディ。 主人公二人にヒロインと、三者三様のキャラがうまく絡む展開に、シナリオの完成度としての高さがうかがえます。 終盤はちょっとチャカついてしまった感はあるし、堺の一番の見せ場も、彼の役柄を考えれば少々物足りなかったけど、十分満足できる映画かと。 香川の演技力はやっぱりずば抜けており、役者としての存在感が光っている作品でした。[地上波(邦画)] 7点(2015-04-07 12:00:10)《改行有》 74. 都会のアリス 淡々とした流れのロードムービーながらも、主人公と少女の距離感がとてもいい。 ベタなエピソードや演出はほぼなし。モノクロ映像の中に映しだされる風景、彼らのひとつひとつの行動や仕草、表情が、徐々にじんわりと、心に沁みいるような情感を与えてくれる。 ヒロイン役の少女の魅力はもちろん、ラストのカットも印象深く、主人公の心情変化をさりげなく描いた監督さんのセンスが光る映画。[DVD(字幕)] 7点(2015-01-15 06:46:43)《改行有》 75. スミス都へ行く アイデアとストーリー展開が抜群に面白い娯楽作品。 政治の世界を舞台にしていながらも、複雑さはまったくないので、熱意に溢れた主人公にすぐさま感情移入ができます。 好戦的な役柄の多いJ.スチュワートは、本作ではまさにハマリ役。 多少現実離れした部分もあるけど、エンターテイメント作品なのでこれぐらい大袈裟でもいいかと思う。 ただ面白いばかりではなく、今の時代でも十分通用するテーマが織り込まれているので、ストーリー重視派の人も普通に楽しめるかと。 クラシック映画の入門編としても、お勧めの作品の一つ。[DVD(字幕)] 7点(2013-04-21 05:27:46)《改行有》 76. 日本のいちばん長い日(1967) 戦争終結の日、激動の一日をドキュメントタッチで描いたドラマ。 緊張感がひしひしと伝わってくる見応えたっぷりの内容に、著名な俳優さんたちが多数出ていて、それぞれが重厚な演技を見せてくれます。 配役の中では、少佐役の黒沢年男が一番印象的。声がでかくてやたらうるさくて、自分の信念だけで突っ走る妄信タイプ。こういう人、当時はたくさんいたんだろうな。 結末はわかっていても手に汗握る、あっという間の2時間40分。お薦めの邦画。[DVD(邦画)] 7点(2013-03-31 08:30:41)《改行有》 77. めまい(1958) ある男の不可思議な体験を描いた、ミステリーサスペンス。 ヒッチコックの作る映画にはロマンスの設定を含んだ作品が多いのだが、ほんの付け足し程度というものが多い中で、本作はストーリーにうまく絡んでいて、途中で飽きるということもなかった。 本筋のほうも前半はミステリアス調、後半はサスペンス・タッチと、安定感のある演出とともに、万人向けのエンターテイメント作品に仕上がっているかと。 人気タイトルだけあって、さすがに面白い。[DVD(字幕)] 7点(2013-03-24 10:46:20)《改行有》 78. イヴの総て 傲慢で自己顕示欲が強い女優のイメージを題材に、人間の業を描いたストーリー映画。 大物と新進女優の二人のヒロインを軸に、周りの人間たちの複雑な思いが絡みながらのストーリー展開はとても見応えがあり、オチもいい。 見所はやはり二人の女優が見せる演技で、アン・バクスターはもちろん、大物女優役のベティ・デイヴィスが抜群の存在感を放っている。ただシーンによっては、役柄の年齢より老けて見えてしまうのが少々残念だった。 ちなみに無名時代のマリリン・モンローがチョイ役で出ていて、作品内容を考えると、また別の楽しみ方もできるのではないかと。 アカデミー賞で6つのオスカー獲得は伊達ではない、看板に偽りなしの作品。[DVD(字幕)] 7点(2013-02-24 02:57:19)《改行有》 79. 小さな恋のメロディ 主演の二人がとにかくかわいくて、初公開時から何度かリバイバル上映され、長いあいだ人気を博していた映画だった。 男子はもちろん、女子からのウケもよく、トレーシー・ハイドのファンがあちこちにいたっけ。 ほのぼのとした淡い恋心を表現した映像がよかったが、ビージーズの音楽が内容にベストマッチしていた。 特に大人たちに対して強烈なメッセージを残したラストシーンは、とても印象に残っているし、秀逸な絵だったかと思う。 さすがにこの歳になると、再鑑賞するのは恥ずかしいけど……。[映画館(字幕)] 7点(2013-02-17 06:42:04)《改行有》 80. 第十七捕虜収容所 脱走ものとサスペンス要素をうまく組み合わせた娯楽作品。 タイトルからガチガチの戦争映画をイメージしがちも、この内容なら戦争ものが苦手な人でも楽しめるんじゃないかと。 もともとが舞台劇ということで、なるほどなという作りだが、捕虜の人数が多いので、物語の核となっているある謎をラストまで引っ張らせ、緊張感を持続させてくれます。 コミカルタッチのシーンは、個人的にもう少し削って欲しかったなという感はあるけど、十分な満足感を与えてくれる作品だった。面白い。[DVD(字幕)] 7点(2013-02-02 11:12:14)《改行有》
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