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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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61.  アヒルと鴨のコインロッカー 《ネタバレ》 前半、椎名が主人公の話はミステリアスだがコミカルで不穏な感じはまったくない 一転して瑛太が主人公のブータン人のドルジのパートはシリアスでハード 二部構成の後半は退屈しないがいささか戸惑った 全体的には青春残酷物語だが濱田岳が出ると、とたんに話がシリアスじゃ無くなるな 前半の本屋襲撃のパートで広辞苑と広辞林を間違う所で河崎が文盲じゃ無いかと思う 椎名の本が無くなる所で若干ネタバレする なのでこの辺のエピソードは無理に入れる必要が無かったと思う 椎名の家族のエピソードも椎名とドルジを遠ざけるだけの役割に見えた その中で印象的に登場する「風に吹かれて」をコインロッカーに閉じ込める件もちょっと上滑りな気がする 元々言い出した琴美の言葉に今ひとつ共感できなかったせいか このタイトルにもなっているテーマは原作を読まないと深く伝わらないんじゃなかろうか? しかし冒頭の本屋襲撃の話が物語中盤にも語られて、さらに最後にもう一度冒頭のシーンが繰り返されてそれが種明かしになるなどは意外で引き込まれた  引きこもりのドルジの耳に椎名の口ずさむ「風に吹かれて」が冒頭の何気ないシーンに重なって、この時のドルジが最悪の状態だったのかと思うと涙が出た 反面、琴美が殺されるボウリング場のシーンのディテールが悪くてげんなりさせられる 警察の対応とか悪すぎるし警官の目の前で琴美をひき殺した犯人達が釈放される訳が無い 主人公のドルジが殺人に走るための大事なシーンなので違和感無く作って欲しかった[DVD(邦画)] 7点(2013-12-31 01:39:22)(良:1票)

62.  手紙(2006) 《ネタバレ》 とにかく前半がだるい すべて定石通りの展開 キャストがあまりにもわかりやすい ネガティブな主人公に山田孝之 金持ちの恋人が吹石一恵 父親が風間杜夫 ドラマにはいいかもしれないが映画にはむかないキャストだ 虐げられる犯罪者の家族の話を一歩も外れないのは退屈だ つまらないキャストの中で唯一お決まりだが沢尻エリカがいい しかし主人公が徹底的に救いが無いように見えないので感情移入しにくい 主人公がさほど可哀想にみえないのだ 主人公が犯罪者の兄貴の為に不幸な人生を送る話だが「人生」と言うほど時間が感じられないので時々起こった不幸みたいに見えてしまう それというのも一つ一つのエピソードに時間をかけ過ぎるからだ 不幸なエピソードをただ繋げただけなので肝心な不幸な人生そのものを描けていないのがつまらなさを感じる所以か 沢尻が秘密で主人公の代わりに色々刑務所の兄貴の世話を焼いていたシーンがまったく無い 完全に時系列で話が進むので実は話を巻き戻せばこうだった的な話が無いので起伏が無い 終盤の「ここでこの話(犯罪者の当事者じゃ無いのに苦しむ家族や遺族)を終わりにしよう」という吹越満の話も苦しんだ長い人生を感じられなかったのでイマイチ泣けなかった しかしエンディングの刑務所での漫才は玉山鉄夫の芝居が抜群ではからずも号泣してしまった これが無ければこの映画かなりつまらなかったと思う[ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-12-27 19:00:06)

63.  かもめ食堂 《ネタバレ》 たわいない会話と不思議な人達 萩上直子監督で最高傑作 以降めがねはまぁまぁで後は右下がりでダメになって行く 悪い意味で記念碑的作品 ネコを抱いたオヤジとかエアギターとかプールとか明らかに後付けでその後の映画のテーマとなっているシークエンスが含まれているのもこの映画が記念碑的である所以じゃなかろうか のんびりとしたたわいない会話と少しずつ増えて行く食堂の客や印象的な風景や衣装などが絶妙なバランスでちりばめられていて飽きる事がない さりげなく押しつけがましくなくギリギリのバランス どこかが飛び出すと嫌みになっただろう この辺のバランスが崩れていったのが以降の作品の失敗になったと思われる ダイナーの料理は見直すとさほど気を使っていない事がわかる 見直すと凄くおいしそうというイメージは無かったがフィンランドで家庭的日本料理は新鮮なインパクトがあった 特にもたいまさこがおにぎりを食べるシーンは凄くいい 常に壁や柱を水平にしたカメラワークとか画面の中央に人物を配した安定したカメラワークは見る人にバツグンの安心感を与えている 店の片側が鏡になっていて背景の建物の水平線が完全に地続きになって映るフレーミングも安定感を与える緻密な計算が有るように見える 今後こんな萩上作品が見れるのだろうか?[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-27 18:51:06)

64.  BROTHER 《ネタバレ》 北野流フィルム・ノワール しかもフレンチ臭強し 評判は悪いみたいだがアウトレイジパート1より好きだ 相変わらずの北野節炸裂だがここに来て完全にフィルム・ノワールと化した そう言う意味では完成された感がある その分北野らしさが減じたか しかし映画としては良く出来ている お話はいつもと同じくハリネズミ型の主人公が周囲すべてを敵にして仲間もろとも自壊して行く 新しさはまるでないがここまで同じ話が続くと演出が研ぎすまされた感がある しかし加藤雅也演じる白瀬が仲間になって 山本(たけし)の女が殺されるあたりから急に話が盛り上がらなくなってくる それというのもメインキャストの寺島進が自殺して、次々にメインキャストが殺されるので見るべき人がたけしだけになっていくのはきつい それに対して主人公がマフィアに一矢報いる事も無く、ただやられるだけなのは無情感はあるがまったく盛り上がらない たけしの映画はいつも後半、急に主人公が弱くなるのはなんとかならないものか せめてマフィアの幹部を震え上がらせて欲しかった 狙いはわかるがマフィアにただやられるだけなのはイライラする 北野映画にカタルシスを求めるのは野暮なのか? ラストに生き残った黒人の独白からしばしのブラックアウトがあって、静かにピアノ曲が流れる しっとりしたエンディング曲がいかにもフィルム・ノワールぽい その後だんだんとのりのいい曲になって行くので最後まで聞いていられた[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-27 18:47:28)(良:1票)

65.  リング0 バースデイ 《ネタバレ》 リング以降のシリーズの中では一番よく出来てると思った ホラーとしてはさほど怖くはないが不気味さは十分ある なによりもそれほど怖さを追求してはいない作りである 仲間由紀恵の貞子は微妙 芝居ははっきり言って大根である 仲間はこれ以降この大根な感じが受けているのかもしれないと思った 昭和43年の話だが時代がちょっと古い感じがよく出ていて、他のリングに比べて作り手がちゃんとちょい古な昭和という時代を作り込もうとしてるのがわかって好印象だった 貞子は二人いて仲間はヒーラーとしての力を持っているようなので井戸の中に落ちた時に死ななかったのか 貞子がいろんな人に憎まれるが貞子狩りに合うほど嫌われる不気味さが薄い 冒頭に出て来る女子高生の存在が不必要 終盤二人目の貞子に追い込まれる人達の恐怖演出が今ひとつ 二人目の貞子の正体がほとんど判らないのはかなり不満だ 廃屋に逃げ込む過程で麻生久美子が不快な程ぎゃーぎゃー言う感じとか、ようやく貞子が現れるタメた感じはなかなかうまいと思った エンディングは仲間のとぼけた芝居で今ひとつ貞子の怨念が伝わらなかった しかしシリーズの他作品よりも十分面白くておすすめできる[DVD(邦画)] 7点(2013-12-27 18:21:33)

66.  スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ 《ネタバレ》 アクションはそこそこいい 松浦亜弥もぴったりはまってると思った しかしストーリーがなぁ でもバトロワ2よりはずっと良く出来てた(監督が深作健太だからね) この手の映画に設定のおかしな所をいちいち挙げてもしかたがない でも盛り上がりにかける話はちょっと退屈した なによりもヨーヨーが活躍するシーンが少ない もともと戦う前に決めの口上をとなえてから戦うとかオバカ映画なのでヨーヨーで戦うとかを真面目に追求して表現すればバカバカしいおもしろさが出るのに 相手役の石川梨華にまったく魅力がないのでアイドル映画としては非常にさびしい これは完全に学園ドラマとして作ったほうがよかったんじゃないか[ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-12-27 18:18:06)

67.  デス・トランス 《ネタバレ》 冒頭 主人公がキーアイテムの棺を奪う寺のバトルシーンがほとんど無い ここは一番大事じゃないか それ以降のバトルは腐るほどあるのに この手の映画のほとんどに言えることだがバトルのインフレ ピリっとしたシーンもあるのだがやはり長いと消化バトルとも言えるバトルシーンが多い 主演の坂口拓が念願のマジ当てアクションらしいがはっきりとわかったシーンは少なかった 比較的長回しなアクションが多いがリアル感はあるがスピード感に欠ける もう少しカットを短くつなげてスピード感があるバトルが見たかった この辺の格闘シーンがうまい監督は日本には本当にいないな この手のJバトル物の常だがほとんど山の中のロケで絵が飽きる 「AVN/エイリアンvsニンジャ」と同じ場所かな 低予算でしょうがないのかもしれないがでもマジで見飽きた ストーリーはこの手の映画であれこれ言っても仕方が無いので許せる程度だったというぐらいかな ラストにとってつけたような終末世界が描かれて終わるが非常にオタク的 どうせならもう少し長く描けば絵的にも目新しくてこれから新しい戦いが始まる的なカタルシスがあったのに[DVD(邦画)] 6点(2013-12-27 18:04:11)

68.  ゴジラ×メガギラス G消滅作戦 《ネタバレ》 メガギラスがダサすぎる メカが特殊戦闘機グリフォンだってカッコ悪すぎ 汚し塗装されたメカなんて古すぎる、スターウォーズかよ スーパーXの方がずっとよかった デザインも過去最悪 ウルトラビークルのほうがまだ新しい感じがした 最初に出た少年の意味が無い よって母親役のかとうかずこのキャスティングの意味はもっと無い もしかして怪獣映画にはかならず子供を出さなきゃいけない決まりがあるのか キャスティングは最悪 芝居がうまい役者がまったく居ないので学芸会並みのひどさ 私がプロデューサーだったら途中で逃げただろう(笑)シリーズレギュラーの永島敏行は始まってすぐ瞬殺、結果ましな役者は伊武雅刀だけになった 冒頭永島瞬殺されてヒロインがカールグスタフもどきをぶっぱなすと同時に、バーンと映画のタイトルと重なる ここまでがこの映画の中で一番よかった 以降ストーリーはほぼ無いに等しい そもそもブラックホール砲を軍事衛星にする意味が無い 軍事衛星は地球をすべてカバーするためのもの 日本に上陸するゴジラを狙うためだけならむしろ衛星の位置では攻撃出来ないタイミングがあるはずだ 結果衛星であるためにゴジラへの攻撃が徹底的にやりにくくなるはずである 案の定サスペンスを盛り上げるためのすべての状況がブラックホール砲が衛星であるという理由によるものである ここは笑える ブラックホール砲を地上装備の兵器にしていたらこの映画30分で終わったはずだ ひとつだけいいところをあげるならロングショットの怪獣の佇まいがいい 水没した渋谷や東京をロングショットで歩くゴジラなど実際の町を使ったVFXはなかなかよかった やっぱり怪獣映画はロングショットの良さが絶対必要だ[ブルーレイ(邦画)] 4点(2013-12-27 17:58:51)

69.  DEATH NOTE デスノート the Last name 《ネタバレ》 前後編同時に見る 前編だけでも見れなくは無いが通して見ると前編はプロローグのようなものだとわかる 以前別々に見た時はなんてこと無かったが通して見ると非常に面白かった 前編ではいきなり犯罪者以外の人間をあっさり殺すキラに違和感があったが通してみると夜神 月(やがみ ライト)が最初からロクデナシだとわかる というかデスノートを入手すると誰でもそうなる設定なのか 前編ではFBIのエージェントを次々と殺したり瀬戸朝香の存在がいかにもマンガ的で違和感があった キャストの芝居もイマイチだったが死神のリュークの魅力で十分もった 後編は新たに戸田恵梨香や満島ひかりなど光るキャラが登場して俄然おもしろくなった 満島ひかりは前編よりずっと出番が多くてなかなか巧い 名女優の片鱗を見せる 残念ながら新死神のレムのキャラはリュークに及ばなかった しかし話はさらに複雑になりコンゲームのような要素や戸田恵梨香や片瀬那奈など明らかにフェチな要素も盛り込まれてサービス満点 ラストはデスノートがインフレでいまいち分かりにくかったが意外性もあり十分楽しめた ただオチはリュークに頼らずもうひと捻り欲しかったかな[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-27 17:17:13)

70.  小さき勇者たち ガメラ 《ネタバレ》 平成ガメラの子供向けスピンオフ物 イリスの後日談に近いか?まぁ時代が違うけど 三重県志摩市の美しい風景の中で子供に育てられるガメラのジュブナイル 大人の視聴にも十分耐えうる出来 VFXも方向は違うが本家ガメラに引けはとらない 作品イメージはテレビシリーズの戦隊物に近いかな 敵のジーダスはUSゴジラそっくり ジーダスという名前はゴジラの親戚のエリマキ怪獣ジラースにも似ているので、ゴジラ対ガメラのパロディを作り手が意識しなかったはずはない ラストの子供達によるリレーはそれなりに感動した わかりやすい泣かせシーンだが子供向けなので十分許せる しかし最後の主人公の独白はちょっと長過ぎるかなタメすぎだ ヒロインの夏帆は本家ガメラのヒロインよりもずっとよかった 本家の中山忍よりも五万倍ぐらい芝居もうまい 本家にキャスティングするべきだろう[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-24 12:36:15)(良:1票)

71.  GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0 《ネタバレ》 オリジナルも見たが基本同じなのでオリジナルはレビューしない もしもどちらかを見るというならばこの2.0でいいだろう CGの出来がイイとか悪いとかあると思うが無い方が良かったとまでは思わない 様は情報が増えただけ 攻殻に思い込みがなければ両方見るのはメンドクサイ程度にしか変わらない ならば新しい方を見るのが吉だ 1995年のデジタルリニューアル版 シリーズの頭にこの映画(オリジナル版)が有るのは驚異的 このシリーズ全体にイメージの方向性を与えた一作だと思う 難解なストーリーな割にいたってあっさりしたエンディングも、次作「イノセンス」に繋がる 少佐との戦車戦はリアル近代戦にとって武器の性能がすべてであることを見せつけた 博物館の進化の過程を書いたレリーフを吹き飛ばすのは哲学的だ バトーとドグサ以外の攻殻メンバーはほとんど描かれない タチコマも出てこないのは不満だがシリーズ最初だと思えばしかたがないか[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-20 23:16:53)

72.  ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発 《ネタバレ》 ギララ(宇宙大怪獣ギララ1967)を見直したついでに見た まず、何故これを作ろうとおもったのかが想像がつかない くだらない面白さを怪獣映画で作ってみたかったのだろうが何故サミット? くだらない面白さはわかるがただつまらないのはだめだ 適当なおバカ映画だからちょこちょこと作っちゃえみたいな映画 2時間で書いた脚本をそのまま映画にしてみましたって感じ くだらないけど「それってしょうもない」みたいなおもしろさもない ただくだらないだけなのは最低だ おバカ映画のなんたるかがまったくわかってない、その類いのセンスが無くて作ってるのが明白だ おバカ映画は真面目に作るからシャレになるのであって手を抜いて作ってもくだらないだけだ なんで逆襲なのかがわからない過去の67年版ギララの特撮映像がかなり流用されているので過去のギララを持ち出せない理由はないはずだが、67年のギララの話は無い事になっている ならば逆襲とか続きみたいなタイトルは意味が無いじゃないか 普通にリメイクとして作ればいいだけ わざわざ逆襲とした理由はなんだろう そんな下らない事まで気に入らなくなってしまう俺 サミットのバカ首脳達をコケにするならまだ許せるが、サミットに来た各国首脳達に徹底的にバカにされてる日本を描いてなにがおもしろいのか、この設定はかなり不快だった ギララの鳴き声も普通の怪獣の物になっていて過去のギララの何が面白かったのかもわかっていない オリジナルギララのあのよっぱらいオヤジの叫び声だけでも充分笑えるはずなのに気が付かなかったとは言わせないぞ、もしかしたら見てもいないんじゃないか いいところがまるで無く0点でも良い所だがこの大バカな脚本を映画にしようとしたコンセプトだけを評価して1点とする[DVD(邦画)] 1点(2013-12-20 22:58:24)

73.  河童のクゥと夏休み 《ネタバレ》 登場人物がやたら泣く映画 特にクゥの号泣ぶりは時に感動的ですらある 哀しいから泣く、てらいない泣きぶりがこちらの慟哭をも誘う 反面メインキャラ以外の人間が余りにもバカに描かれているのが気になった クゥを取り巻くマスコミや観客、主人公の友達までも、クゥ達妖怪よりもわがままでどうしようもない動物という周囲のザコキャラ的描き方で安易すぎる 家の前で犯罪者に対するように詰問するマスコミとか、実際にはドラマ以外では見た事が無いし、むりやり主人公を羽交い締めにしてバックの中のクゥを撮るカメラマンとかいるはずが無いだろう オッサンを轢いた若者達も、出てきたとたんに「クソやろー」で、こいつらがオッサンを轢くぞと思ったらその通りになった この映画は日常的な生活がリアルに描かれているので、逆にステレオタイプな人間達が出てくるとそこだけが現実感が無くて違和感がある 初めての一人旅に不安もなく振り返りもしない主人公の成長ぶりに、親離れがちょっと寂しい涙を流す母親の気持ちがまったくわからない父親とか、家族の機微にはめちゃリアルなのに、家族を取り巻く人達の気持ちとのバランスが悪くてたびたび感情移入を妨げられた ラストもハッピーエンドに落とすのは難しいと思っていたが、他の妖怪が突然救いの手を差し伸べるとか安易じゃなかろうか まぁバットエンドよりはずっといいけど、ちょっと唐突すぎるかな 途中で「ああこれだったのか」と思わせる伏線を仕掛けられなかったのか?[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-16 16:05:44)

74.  K-20 怪人二十面相・伝 《ネタバレ》 SF的なガジェットや世界観 VFXなどはかなりいい 冒頭サイバーパンクっぽい世界が中々のVFXで描かれていて、これは!と思わせるが徐々にストーリーに無理が出てくる もう気にしないと割り切ればアクションシーンだけで結構楽しめた 中学生ぐらいならちょうどいいかな この手の映画っていろんな世代の人が見ると思うので残念な脚本だが子供達の為に目を瞑ってやろう カリオストロ スパイダーマン ダークナイト スチームボーイなどをパクってると思われるがもう少し突っ込みドコロを何とかしてくれれば結構いい映画になったと思うのにもったいない しかし明智小五郎が悪役でしかもテロリストなのは原作レイプ的なマズさを感じるがどうだろう? しかもキャストが年を取り過ぎだと思われる 全体的にもう少し若いキャスティングの方が多様な年齢のオーディエンスにアピールするんじゃなかろうか とりあえずお金が掛かってるのがよくわかる映画なのでVFX国産品としては誇れると思う[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-16 16:02:19)

75.  1303号室 《ネタバレ》 きわめてハリウッド的な脚本 ストーリーに整合性を持たせようとかいっさい考えてない いかに観客を怖がらせるかだけの演出 途中からはそれがわかったのでそのつもりでストーリーを追う事を考えないで見た するとどうだろうまずまずおもしろい つっこめば何故、次々に人が飛び降りるマンションに入居するとか、マンションの他の住民はどうしてるんだとかいくらでもあるが途中からどうでもよくなる 2時間ドラマだと思えばいい出来である 児童虐待とかうつ病に依る狂気とか物語を深くする要素はたくさんあるのに触れただけでまったく描こうとしていないのはちょっともったいないな さらにキャスティングはいいが芝居がうまい人が皆無というところもちょっとなぁ 中越典子や初音映莉子はいい(アイドル映画として) ラストはあまりにもそれまでとイメージが違い過ぎて、怖くもないし驚きも無い、しかも笑える ここにお金をかけてポルターガイストのような派手な演出にすれば、「回りの怪しい人たちは皆、幽霊 主人公はやっぱり死ぬ」みたいな飽きるほど見た定番なラストも許せたのだが。ちょっとだけある最後の中越典子のお色気シーンもハリウッド的だが、ならばもっとサービスするべきだ 最後に落ちる主人公を見てわざとらしく目をそむける古田新太あたりは殆どギャグに見えた 本人も絶対狙ってただろうと思われる(笑)[DVD(邦画)] 6点(2013-12-16 15:47:14)

76.  マイマイ新子と千年の魔法 《ネタバレ》 はっきり言ってこのアニメ上級者向き これを子供が見ておもしろいだろうか?昭和30年代に生きた人たちが見なければおもしろさ半減なのではないか 舗装されてない町並み 板塀 ホーロー看板 スカンポ 桑の実 秘密基地 傷痍軍人 こんなものを知らない人達が見ても懐かしさを感じるのだろうか? 物語で起こる事は結構現実的で重いが子供達の空想と遊びの中で語られて行く しかも、主人公二人の空想が違和感なく高度にからまってなおかつ破綻しない この辺は実に素晴らしいと思った しかし、余りにストーリーに起伏がなく淡々としすぎているのはどうか なによりもこのアニメをけなすと、「この面白さがわからない奴は感性が鈍い」と言われそうな作品すぎるのが一番の問題じゃないか? まぁよく出来てるとしかいいようがないが、優等生すぎる[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-16 15:36:08)

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