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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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61.  ホビット/竜に奪われた王国 《ネタバレ》 ただただ圧倒的な映像にため息が出る2時間40分 しかし前作の次々に危機が訪れるようなのっけ盛り型のアクションではなかった ストーリーが複雑になったせいか中盤が退屈に思えたのはロードオブザリングの劇場版2作目のようだ しかしシリーズ最高傑作のSEE版ロードオブザリング2作目の様にホビットにもSEE版が出るに違いない SEE版にはエルフの王、スランドゥイルとドワーフの王のトーリンの過去の確執やら、急に仲良くなった様に見えたエルフのタウリエルとイケメンドワーフのキーリの交流が描かれたりするんだろうな 劇場版はこの辺がはしょられた感じだったので今ひとつ深くストーリーに入り込めなかった 湖の町・エスガロスに住むバルドとドラゴンとの確執ももうちょっとわかりやすく見せて欲しい SEE版に期待する イケメンドワーフのキーリの傷が思わしくないので湖の街に残る事になったが、仲間達の何人かが同じく街に残る事を志願する この旅の使命よりも旅の仲間の命を優先する展開はロードオブザリングでの、旅の目的よりも攫われた仲間の奪還を優先させたシリーズのお約束の様に思えた 「なによりも大事なのは仲間だ」というリングシリーズ最優先のテーマだ ラストは相変わらず「おいおい、ここで終わりかよ」って思った しかし「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」と同じホビットシリーズの解説篇的な立ち位置になる作品じゃなかろうか[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-08-30 12:00:55)

62.  永遠の0 《ネタバレ》 基本原作に忠実 イベントだらけの原作に時系列を含め忠実に映画化したためにかなり端折った展開だ 原作では特攻の本当の意味を問うためのキャラクターである、いけ好かない先輩の高山が出てこない なので原作ではあった姉の結婚話等が無く姉は物語の端役になっている 姉とイヤミな先輩高山との絡みから、特攻が強制されたものであるという原作の重要なテーマが出てこなかったのは非情に不満だ 戦闘機同士の戦闘に迫力が無くて、結果宮部が隠れた天才パイロットである描写がわからないので今ひとつカタルシスに欠ける 泣かせるシーンが頻繁に出て来るが主要人物達が泣き過ぎるので、見ているこちらは今ひとつ引き気味で泣けなかった しかし田中泯のヤクザは原作とイメージがピッタリでここはかなり良かった 田中泯の熱演無しではこの映画はかなりつまらない物になっただろう 最後の宮部の特攻シーンでも敵艦で伝説の名パイロットとしての宮部を知る敵の英雄のエピソードが割愛されているので、ここでも盛り上がり方が今ひとつだった 主人公の義理の祖父が実は宮部に命を救われた当人だった衝撃もあっさりしすぎてカタルシス不足 全体的に盛り上げ方が下手すぎる しかしさほど出てこないが空母との空中戦やら真珠湾の攻撃シーンなどのVFXはさすがに山崎貴でなかなかリアルだった しかし戦闘時にかかる物々しい曲はまるで怪獣映画のようで結構しらける 作りは丁寧なのでもう少しメリハリがあって盛り上げる展開にしてくれれば傑作になったかもしれないのに惜しいと思った[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-08-24 22:58:39)

63.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 『パシフィック・リム』を見た時にも思った 日本の怪獣映画をリスペクトした作りになっている しかし怪獣プロレス部分はこちらの方がいい ゴジラの造形や野太い鳴き声はアメリカ人大好きの恐竜映画の様で今ひとつだった ハリウッドゴジラは動物的な「ゴウォ~」という腹に響く野太い声、対して歴代ゴジラは「キャイ~ァー」という甲高い複雑な泣き声で日本怪獣屈指の吠上手だ だが展開は、人間の姑息な武器などはクソの役にも立たず、最後はお約束の怪獣同士のバトルに頼る所も往年の怪獣映画を見ているようで非常に気持ちがいい ゴジラの出番が少ないが逆にここでゴジラ登場か?と思わせる所でムトーさん登場みたいな(笑) 主人公の印象も不鮮明で日本の怪獣映画のようにあくまでも主役は怪獣というところに徹しているところが、映画としては物足りない所でもあるが怪獣映画を愛して止まない我が身としては「よくわかってらっしゃる」と褒めてやりたい 渡辺謙の時計が被爆した父親のものだったりオリジナルゴジラが原爆に警鐘を鳴らした作品だった所をオマージュしているがちょっと盛りすぎかな 主人公らしき青年(笑)は結局原爆の時限装置も止められず最後の最後まで役に立たなかった所までも評価したい その分要所要所で見栄を切る御大ゴジラ様の迫力は素晴らしく、いきなりの放射能攻撃やチビ武藤(ムートー)を尻尾で一蹴して、おもむろにカメラに向かって見栄を切るシーンはまるで歌舞伎のようだ デカ武藤の背中を背景に壊滅したホノルルを引きで見せるカメラワークも秀逸 怪獣の佇む風景を入れる「お約束」もちゃんと踏襲している 渡辺謙の盛りすぎな芝居も日本沈没の田所博士を思わせて「おいらが主役だぜ」オーラをビンビンに出していて、日本人としては誇らしい気分になった 敵怪獣は見るからにギャオスでゴジラ対ギャオスの夢の異種団体バトルを見ているようだ 主人公とゴジラの「やってやったぜ!」的なアイコンタクトがあったり、エンディングも歓声に見送られて海に帰るゴジラの姿が「オマエはガメラかよ!」と突っ込んだ日本人が一億人はいただろう しかし当時見て「エメリッヒぶっ殺す」的なオリジナルレイプのゴジラから16年経ってようやくオリジナルゴジラのリブートを見れて感慨深い 次作は是非宿敵キングギドラをキャスティングしてほしい 間違ってもキングコングはアウト……まぁちょっとは見たいかな(笑)[映画館(字幕)] 8点(2014-08-23 19:49:18)(良:1票)

64.  もらとりあむタマ子 《ネタバレ》 父親からすればそうそう娘ってこんな奴だよって感じ 親に呼ばれてもすぐ動かないし自分の事を棚に上げて都合のいい事をいいやがって、いつも携帯ばっかいじってる 部屋も汚くって休みは汚い格好でグダグダ 親には不遜な態度を取る癖に外面はいい リアルな父親と娘の関係を描く 前田敦子もうまい しかし実際には父親の立場としてはリアルすぎて笑えない ヒロインもさほど成長しないし父親としても娘が実家を卒業するのも寂しい この話の骨子がよくわからなかった 全編グダグダな前田敦子を見て楽しむ映画だと思うが、父親としては「本当は父親が大事だ」的な所が無いので救いが無い 母親の態度もリアル過ぎて笑えない 食べるシーンがやたら出て来るがあまりうまそうじゃないとか父親がストーブに給油する仕草が必要以上に寒そうで可哀想とか、父親に対して妙に毒があるところが嫌いだ By高校生のバカ娘を持つオヤジw[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-07-29 00:26:59)(笑:1票)

65.  劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 爻(コウ)ノ篇 《ネタバレ》 やはりこういうオチかと思わせた一作 漸ノ篇を見た後にこの話を違和感無く終わらせるのは難しいと思っていたがやはり神オチか 先人類と呼ばれる神じみた霊体とスペックホルダー達の対決という此処に至ってようやく予想通りの展開だ VFXはなかなか凄いがほとんどがビルのてっぺんなので画面が単調で飽きる 全編が終末世界での出来事なのでやはり予想通りエヴァンゲリオン的なイメージだった やはり風呂敷を広げすぎたのだろう 事前に「トリック ラストステージ」を見たが同じ様な遊びが色々入っていた いままでの主要キャストが登場してヒロインのイメージカットで最後を飾ろうとするのも同じ この辺はちょっとあざとい スペックホルダー自体が科学的な合理性を徐々に欠いていったのでさらに霊体とか神とかガイアとか、存在するだけですべての道理を蹴飛ばす奴らが集合するのははっきりいってルール違反だ エンディングも瀬文が可哀想すぎる 作り手が御都合主義を重ねに重ねた結果なのでもっとどうにでもなっただろうに、せめてハッピーエンドに出来なかったものか[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-07-29 00:21:23)(良:1票)

66.  TRICK トリック 劇場版 ラストステージ 《ネタバレ》 完全に過去のトリックをすべて見た人向けの映画 いままでのテレビシリーズ、劇場版のオマージュがあちこちにちりばめられている 出て来るキャラクター達もいままでどこかで見たイメージの人達ばかり マレーシアにまで行って撮ったのにあいかわらず洞窟やら沼やら断崖やら、もっとエキゾチックな絵は撮れなかったのかと思う しょっぱなからどーでもいいグタグタなギャグが延々と続く すべってますがそれが何か?と言わんばかりの潔さ 初めて見た人はなんじゃこりゃ?だろうな ラストも無理矢理ヒロインを殺してでもでも泣かして終わるぞという潔さがあった どうせまだ続くんでしょとタカをくくったファンの肝を冷やす ヒロインの仲間由紀恵が衰えて劣化したから終わりにしたのだろうか? エンディングのタイトルバックで過去の若々しいヒロインの様々な表情が映し出されて最後にふさわしいベタなラストだった 「ああこの頃はよかったなぁ」と懐かしく思い出して、ああ、これで見納めなんだなとも思う 凄く若くて綺麗なヒロインを目の当たりにして、なんだか寂しい 気持ちになった お疲れさまでした ありがとう[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-07-29 00:17:03)

67.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 テーマは戦闘機の開発秘話だがヒューマニズムとはかけ離れている あえてその辺のおりこうな演出を避けたと思われる ただただ飛行機に惚れ込んで最高の小型機を開発する為だけにすべての情熱を注ぐ主人公の物語だ 開発された戦闘機は戦争で使われるが、「戦争は嫌だが戦闘機はやっぱり凄い」的な宮崎愛に溢れていて、戦闘機=戦争の道具からははっきりと乖離している ある意味いさぎよい 今までと違ってあえて手書き風の背景とか風景 雲を突き破って出て来る飛行機もいつものダイナミズムは無い スタッフロールも手書きなのは、一途だが稚拙な主人公を表した表現なのかと思ったのは考えすぎかな 開発者の情熱はある意味幼稚でその恋愛においても身勝手な稚拙さに溢れている 庶民の生活苦の様子もちらりと出て来るが、あえてブルジョワな主人公とヒロインの生活ぶりが描かれていて「今回は安っぽいヒューマニズムは抜きだ」と監督の方向がはっきりとわかる ここが気に入らない人はこの映画はまず駄目だろうな あるいはそこまでもこぎ着けなかった人も多いだろう ヒューマニズムやら優等生的な事は、はっきりいってどーだっていいや的な研究者だ たびたび出て来る喫煙シーンはそのへんのメタファーなのか 感情的で幼くて稚拙な恋愛も一途な開発者の主人公に合っていると思った これまで一貫してエンターテイメントと自然崇拝に溢れた作品を作り続けた宮崎駿が、最後の最後に作りたかった映画が今までと丸反対なテーマだった事は正直に潔いと思った しかしこれを万人が見て面白いのだろうか 少なくともこの作品の描きたかったテーマがわかった人は正味半分ぐらいじゃなかろうか 最後の最後に宮崎駿らしい花を咲かせたと思う[ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-07-29 00:03:38)

68.  劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 漸(ゼン)ノ篇 《ネタバレ》 テレビシリーズから劇場版 スペシャルドラマ版まですべて見て来たが思わぬ方向にどんどん流れて行くシリーズではある すべて見ているはずなのに何が何だかわからないところもチラホラ ここのところかなりオバカな方向に行くのかと思っていたが、ここに至ってなにやらハードSFぽい展開になってきた メインキャスト達も陰鬱な雰囲気 しかし真面目な所や泣かせ所にもくだらないグタグタギャグが入ってきて笑わせてくれる独特な堤演出は健在だ ミイラになった北村一輝がお湯をかけたら復活するとか何でもありの展開だがこのシリーズなら許せる 南京玉簾女で登場した香椎由宇もただ騒ぐだけ騒いで瞬殺 この人は何のために出てきたのだろうか 今回は常に無くシリアス 真面目な話、この映画ちゃんとオチるのだろうか? プロフェッサーJとかファティマ第3の予言とか、エヴァンゲリオン臭を感じさせてちょっと悪い予感がする[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-07-28 23:48:43)

69.  フィギュアなあなた 《ネタバレ》 「花と蛇」以降ちょっとセンセーショナルな女優の裸にこだわりすぎるきらいがあった石井隆の作品 あいかわらず不可解な演出があるが今回は見事にはまる シリアスから外れてファンタジーというカテゴリーなので石井隆の不可解演出にさほど違和感を感じなかったせいだろうか お約束のネオン管や雨もこの映画にはぴったりだった ヒロインの佐々木心音はとにかく脱ぎっぱなし ヒロインの凄い体をとにかく舐め回す様に撮るが、やはり前作の「ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う」でも思ったことだけど 長過ぎる ワンシチュエーションでのヌードシーンはこんなに長く無くてもいいよって思った しかしヒロインの無表情のフィギュア振りとかシャワーで体を洗ってやったりトイレに座らせたり男の妄想爆発なシークエンスは中々良かった 石井監督は一貫してすべての愛を純愛で描くが今回は人形に対する愛である これは「GONIN」の男同士の愛並みのインパクトがあった 序盤で出てきたレズのタチ役のヤクザの暴れっぷりもかなり良かった 殺されたあとで意味なくパンツをずり下げられて貫禄の腹まわりにアンダーヘアー丸出しの演出は見たいかと言うと残念ながら微妙だが、なかなかの女優根性だ この辺の普通じゃない恋愛も石井隆ならではという感じか この映画、女のヌード(とくに下半身)をバカバカしくなる程無駄に出していて、そこにスラプスティックな可笑しさや哀しさを感じるが、そこに気が付かない人にはただの悪趣味な映画に思えるのじゃなかろうか ラストのヒロインが歌いながらノーパンバレリーナで踊り狂うのは、ばかばかしさ大爆発 あまりにも不条理なので逆にカタルシスに繋がって何故だか涙が出た それまで劇中しつこいぐらい繰り返しかかっていた名曲「Aura Lee」がこの時初めてヒロインの声に乗って流れる  優しくて哀しくて切ない[ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-07-28 23:44:16)(良:2票)

70.  Miss ZOMBIE 《ネタバレ》 冒頭、日本にゾンビが蔓延してそれをペットのように、召使いのように飼う世界であることがわかる 以降、おとなしい女ゾンビを主軸に、この先何がおこるかわからない不穏な空気がたちこめる序盤は中々期待させる 日々、子供達に石を投げられ不良達に肩にいろんな物を突き立てられる女ゾンビ しかしこのゾンビは通いのお手伝いさんである(笑) この設定は笑えるぎりぎりだ 住処の倉庫から飼い主の家に通う毎日 この辺はこのゾンビがいる世界観にかなり違和感があるので、すべての設定を説明無しに投げるつもりなら、日々の現象だけはリアルに見える様にするべきだ しかしリアルな設定は皆無で、だんだんとこの世界そのものに感情移入できなくなってくる 後半は突然気が狂った飼い主の妻に拳銃を持って追いかけられてジ ・エンド。 ラストも富士の裾野のような原野でアクション映画の定番ロケ地であることもしらける要因だ 何故この設定でわざわざ安易な安いロケ先で撮影するのか アクション映画でも無いはずなのに、それだけでやっつけ感一杯だ この映画はすべて街中で撮るべきだと思った 途中で徐々に目覚めて行く女ゾンビやゾンビの哀しみの様な物も描かれるが、いずれも形象的で話に深みを持たせようとしただけの薄っぺらい演出にしか見えなかった 不快な女の叫び声とか定番ホラーの安易な演出部分だけには聡くて、もっとマジメに哀しい女ゾンビの話に出来たはずなのにありがちな「ほぅら、哀しい話でしょ」的なエンディングにもまったく乗れなくて、これならバカゾンビの軽い話の方がずっとマシだと思った この手の映画はその辺のずぶの素人が見るはずは無いので、いいかげんゾンビマニアをなめないでほしい[DVD(邦画)] 4点(2014-07-28 23:37:28)(良:1票)

71.  陽だまりの彼女 《ネタバレ》 前半、松本潤と上野樹里がとにかくカワイイ このカワイイ二人を見てればそれなりに楽しいが、いささかオヤジには気恥ずかしい展開だ しかしおしゃれな風景と優しいカメラワークでそれなりに見ていられる 後半はヒロインの出自がわかって来て話が暗い方にスイッチすると、オシャレな二人と最先端な職場などの背景がむしろ見飽きた韓流ドラマのような展開になって、イマイチ見ているこちらのトーンをダウンさせた やはり今時イケメン、オシャレ、悲恋は同時に描くべきでは無いな というか韓流ドラマとかが好きな層に向けて作ったのなら、がっかりするのはお門違いと言われてもしかたがないのか(笑) ヒロインの秘密とかの伏線はドラマ初頭からわかり過ぎるくらいでまったく意外性が無い なので、思った通りの悲恋に哀しみは無い あまりに想像通りなので以外なドンデン返しとかを用意してくれているのかと思ったが、それも無し しかもエンディング間際でキーエピソードの「腕の傷も無くなってしまうのかな?」というセリフが入る これはだめだろ このセリフが入っただけでオチが見えてしまった せっかくオーディエンスが腕の傷のエピソードを忘れかけていたのに 案の定、ヒロインの存在がすべて消えても腕の傷が消えてなくて、もしかして主人公はヒロインの事を忘れて無いのかも、というオチになる その直前の腕の傷うんぬんのセリフがなければ、もしかして印象的なラストになったのかもしれないのに、毎度のことだが演出がクドすぎる しかもそこで終わればまだ余韻のあるいいラストシーンだったのに、さらに再び二人が出会うラストまでが用意されていてイラッとした以上にハラが立った 思わせぶりにカメラがヒロインの顔を避けてパンする安いカメラワークに心底げんなりさせられる 何の為にヒロインの顔をタメるのか これで別の女優が出て来たら驚くが(笑) またまたなんでも解説して終わりたい余韻もクソも無い日本人監督特有の悪いくせが出たと思った 心底、観客をバカだと思ってるのだろうか この余計な付け足しが無ければいい年をしてても充分カワイイ松潤と上野樹里に1点プラスしても良かったのに残念だ[ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-07-28 23:34:04)

72.  かしこい狗は、吠えずに笑う 《ネタバレ》 自主映画らしい なのでカメラワーク等に難があり、映り込みにフリッカー等があってちょっと気になった しかしシナリオは良く出来ている とりあえず演出にさほどうまい所があるわけじゃ無いが、普通におもしろかった 事前情報無しに見た方がおもしろいのでこの先は見た人のみ読んで下さい 女子高生の友情物語かと思ったら、中盤から不穏な雰囲気になってラストはゴアゴア ちょっとびっくりした しかし事前情報無しに見たせいであって、これでオチがわかって見て面白いかと言えば、否としか言えない 青春映画からホラーにチェンジするあたりもいきなりテイストが変わりすぎる もう少しチェンジする部分がグレーだと良かったのに 何よりも事件に巻込まれたブスなヒロインに肩入れ出来ないことがままあり、自身が引き起こした惨劇と言えなくも無い しかも、すべてが終わった後で、また同じ事が繰り返される的なエンディングはあまりにも安易で定番ホラーのお約束なのがしらけた あるいはすべてがヒロインのウソで犯人のいずみは本当の親友だったというオチにもとれるが、そうすると映画で起こったすべての事象が観客を騙す薄っぺらい迷彩と言う事になってしまって、この映画そのものの存在価値を問う インコが生きていたので監督はそのつもりでつくったのかもしれないな だとしたらこの映画を最後まで見た人をバカにしてると思うのだが いずみの心理描写もかなりあったし、リードからはずれた犬のエピソードとか、なんのこっちゃになってしまう むしろたちが悪い このエンディングにはまったく乗れなかった このラストになるとこの映画のテーマがぼやけてしまって、前半の青臭い展開が無駄に思えた 殺人鬼がヒロインのブス女だとしたら前半のシークエンスすべてが無駄だ 改めて、「蓋を開ければただのホラー映画だった」的ながっかり感がある 前半の青春映画ぽい期待が最後に見事に裏切られる この映画は青春映画なのかホラーなのかはっきりとしない程度に曖昧にするべきだ この映画でヒロインが一歩でも成長する話になっていたら秀作だった ちなみにクライマックスで登場人物が鍋を囲むシーンで、ヒロインが鍋をめちゃめちゃにしてゴミ教師をぼこぼこにしたらカタルシス爆発だったのにそこが残念でならない[映画館(邦画)] 7点(2014-07-28 23:31:59)(良:2票)

73.  ポンペイ 《ネタバレ》 予告編を見て期待した通り ベスビオ火山の大噴火を圧倒的なVFXで見せる 以上。 と言う映画 それ以上でも以下でもない 予告編を見てスペクタクルのみを見たい人にはお勧めするが、パニック映画特有の人間ドラマを期待したら裏切られる まったく予告編通りなのはむしろいい所だけを集めてみせる最近の予告編の傾向からすれば褒めてもいいだろう ポンペイが壊滅するシーンは良く出来ていてマジメに作ってるなと感心した 津波のシーンもなかなか凄い 最近は地震を描いたら必ず津波もセットになっているのか 今見てもすこしドキドキした 東北沖のショックはまだまだ根深いと思はせる このシーンはちゃんと告知されてない気がするのでこれから見る人は注意が必要だ 主人公と敵対しながらもだんだんと相棒になる黒人がかっこいい バディー感もなかなか 久しぶりの王道パニック映画だが往年のパニック大作のような人間ドラマはほとんど無く 後には何も残らなかった[映画館(字幕)] 7点(2014-06-12 12:05:59)

74.  黒執事 《ネタバレ》 あまりにもつまらない事に驚いた 伏線もへったくれも無いどこまでも予定調和な展開 どこまでもセリフで説明される伏線 まったくつまらないキャスト 驚く程へたな芝居 並程度に良かった優香の芝居が凄く良く見えたのは回りがあまりにもつまらない芝居だからだろう 「ああ、でもここは良かったな」と思える所が一つも無い だらだらスピード感のない演出 殺陣はまぁまぁのナイフバトルだが世界レベルからいけば並以下 ガンバトルにおいてはかなり酷い ヒロインは何故片目が青いの?とか、そもそもセバスチャンの悪魔って何なの?とか疑問もあるが興味もわかないのは最悪 どーだっていい まぁ危機のヒロインの居所を猫に聞いたってオチだから推して知るべしだ 怒るのも無駄な感じ ラストのヒロインが死ぬの死なないのっていうグダグダな展開は死のドラッグの特効薬を黒執事が持って無いことが前提のグダグダ やっぱり持ってんのかセバスチャン 持ってやがるんだろうなって思っていたが、ああマジつまんねって思った[ブルーレイ(邦画)] 3点(2014-06-09 16:29:27)

75.  トリハダ -劇場版- 《ネタバレ》 テレビシリーズをまったく見ていないのでこの劇場版がシリーズのどの辺に位置する作品かはわからない 劇場版と言いながら有名俳優等は誰も出ず、いたってテレビ的だ しかし88分という短い尺でメインストーリーを含め無駄無く7話分の話を凝縮して見せたのはなかなかだ 一話ずつも違和感無くどれかがつまらないと言う事も無い 設定に違和感を感じるエピソードはあるがどれもオチは秀逸 このオチですべてが許せるのは「世にも不思議な~」等よりもかなり練り込まれてる感がある 短い時間に必要な情報を凝縮して見せても破綻しない 心霊現象にも逃げてない 「V/H/S シンドローム」よりも一話多いのにちゃんと見せるのはたいしたもんだ 各エピソードの中では「異常な愛情と執念の6日間」がシチュエーション的に一番怖い この手のモンスターストーカーに魅入られたらどうしようもないな 「誘惑と疑念の葛藤と脅迫」の営業ねえちゃんのトークは凄い 絶妙にイライラさせながらも強引に話を続けさせるセールストークは詐欺営業のお手本にしたい 脚本が充分に練り込まれてる感がある 部分的なストーリーに若干の関連性があるが、全話を通してなにか通した話が有れば良かったが、さすがに求めすぎかな テレビシリーズも見てみたいと思わせた一作だった[DVD(邦画)] 8点(2014-06-09 16:19:44)

76.  鬼神伝 《ネタバレ》 あれこれ説明不足 というよりも設定がいささか安易か 京都在住の主人公が鬼と出会って平安の地へタイムスリップするもさほどの驚きが無い タイムスリップした当人に驚きが無ければこちらにも伝わらない タイムスリップ物の面白さは主人公の驚きの共有にある 平安時代に鬼と人間の戦いがあっても「あ、そうなんだ、へー」って感じなのはカタルシス不足 タイムスリップ物の面白さのお約束のカルチャーショックやギャップ萌えも無いのは寂しい しかし実は鬼は悪い奴じゃなかったっていう設定は良かった 展開が早過ぎて主人公の迷いや回りの人達の苦しさや戦いの葛藤は伝わらない 戦いにおいてまったく悲惨さが無いのも伝わらない理由か 後半のバトルは完全にモンスター対決で人間対鬼の民族間戦争からは遠ざかる 現世に帰っても平安に来る前のへたれな主人公が成長して大人になったり、人間として成長した表現がまったく無いのも、じゃあこの物語は何だったのかと疑問におもった 「ブレイブ ストーリー」を見ていないのか あちこち詰めが甘いと思わざるを得なかったアニメだった[ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-06-09 16:15:27)

77.  デッド寿司 《ネタバレ》 「片腕マシンガール」以降、何故か気になる井口昇作品 あいかわらず汚い グロはいいがこの汚いのはどうにかならないだろうか じゃあ見なきゃいいじゃないと言われそうだが、たしかにそうだけどついつい見てしまうのは、癖のある料理にはまる感じに似ている 今回は特にオバカ部分がほぼ全編にわたっている とにかく徹底的なバカぶりは、ますます磨きがかかっていると言っていいだろう アクションパートやホラーパートは凄まじいくらいクダラナイ展開だ そうじゃない数少ないドラマパートはどうだっていいや的なグダグダな展開 もちろん狙って作っていると思われる これほどオバカでグダグダな映画は例がないと思った その部分では突き抜けている くだらない所に金を懸ける気もさらさらなく、こんなもんでいいだろう的な特撮もとにかく、ぐだぐだ。 さすがにここまでくると見ていて我慢大会のような展開だ ある意味毎回見てしまうのはこの我慢が癖になっているぽい(笑) ヒロインの武田梨奈も「ハイキックガール」以降芝居も格段にうまくなっている 他の井口御用達女優がセクシーラインなのに武田梨奈だけがステテコ着用なのは許し難い しかし、最近は良く顔を見るので結構楽しみな女優でもある 坂口 拓、亡き後はこの辺の人にがんばってもらいたい[ブルーレイ(邦画)] 5点(2014-06-09 16:13:42)

78.  エウロパ 《ネタバレ》 モキュメンタリー風SF 宇宙船内の固定カメラと宇宙服のヘルメットカメラのPOV目線のみで構成された話はかなりリアル その分カメラワークが物足りないと思う人もいるだろうな 自分的には結構好き オチが途中で読めてくるのでもう少しひねりがあると良かった 宇宙船のクルーを徐々に失っていくが基本的にオチに関係なく、原因が宇宙船の不具合なのがちょっとなぁ 何よりもミッションの失敗が木星で起こった衝撃の事実となんの関係もない事が、この映画の一番の衝撃だった(笑)[DVD(字幕)] 7点(2014-05-29 01:26:43)

79.  レイルウェイ 運命の旅路 《ネタバレ》 非常に風景が綺麗 スコットランドの田舎、 タイの山中を走り抜ける列車 国産蒸気機関車C56 鉄オタならそれだけで充分楽しいだろう 実際にそういう鉄オタに宛てたシーンも多い カメラワークも抜群 役者を捉えたフレーミングも斬新でカメラマンのうまさがよくわかった 序盤の日本軍に占領されたマレーシア山中を遠目に空爆された街並 煙たなびく空を行き過ぎる爆撃機の下ではためく日本国旗、等のVFXもかなりいい出来だ しかしストーリーは退屈 実話らしいので仕方が無いのか 明らかに戦犯である真田広之と虐げられた主人公の邂逅と葛藤 後悔と懺悔を淡々と描く 戦時中の真田をいい人として描かなかったことは評価出来るが、ドラマが弱すぎる 主人公が受けた拷問もその後の精神障害を起こす程の描写ではなかった 真田側と言うよりも日本側からの苦悩はまったく無く、ただただ残忍でバカみたいな日本軍を描くだけなので真田の苦しみはエンディング以外ほとんどわからなかった ここは真田の内なる苦悩をちゃんと描かなければ展開が「はぁ?」ってなる 前半の主人公の負債の取り立てやら差し押さえの話は何の為にあったのか 本筋とまったく関係が無く、むしろ結婚した後で戦時中のトラウマでひきつけを起こしたり、借金取りが来たりとか、いいかげんヒロインがうんざりするであろう展開が続くのも演出の意図がわからない それほど主人公を愛していると言うことを描きたいなら完全に間違ってるとしか言いようが無い 主人公の鉄道好きも実話であればしかたがないが泰緬鉄道を作るのに散々嫌な思いをしたはずなのに、それでも鉄道が好きな理由は何だ? その辺を安易にアレンジしていないのでリアルではあるがまったく盛り上がらない 真田広之目当ての客も以外に出番が少ないのでかなりがっかりしたんじゃなかろうか しかし真田登場シーンでいきなり尺八サウンドは笑った とりあえず邦題から受ける程、感動的な話ではないな なによりも退屈した[映画館(字幕)] 5点(2014-05-29 00:36:50)

80.  凶悪 《ネタバレ》 とにかく疲れる 冗談まじり遊び口調で凄まじい殺人を繰り返す ほぼ実話らしいがピエール瀧とリリー・フランキーの芝居が凄まじくてこんな奴いねえよみたいな、殺人鬼二人のキャラは場合によってはリアリティを欠いているようにも見えた 主人公の須藤は殺人鬼ってこんな奴だろうなというリアル感があるが、リリー扮する木村は絵に描いた様な真性サディストでちょっと盛りすぎ 新潮の記者が自分の生活に目を向けず事件に没入していく様子がむしろ凄まじくて、原作者をここまで自虐的に描いた映画は初めて見た その部分はフィクションなのだろうか 事件が実話に基づいているので実在の記者がいるはずだ 劇中、記者の妻がこの殺人事件の顛末を書いた記事が、読んでいて楽しかったと記者に訴える場面もあったりして、エンディングは取材記者の一方的な正義を皮肉ったラストで、むしろこの記事を扇情的に描いた新潮側の自虐的エンディングに思えた[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-05-21 13:14:24)

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