みんなのシネマレビュー |
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61. 妖怪の孫 政治分野に興味はあるものの、その手の映画の上映会にはほとんど行きません。しかし、商業ベースに乗った場合は見に行かねばならないという使命感が湧きます。興行成績に貢献せねばと。 たとえ個人的には目新しい要素が無かったとは言え、この様な映画を撮る姿勢は大きく評価すべきだと思います。まして、普通の映画館で上映する意義は計り知れません(←大げさ)。 このサイトでそんなことをする人はいなさそうですが、わざわざ見に行って(本当かなあ?)酷評(と言うか、ただの悪口)をアップする人もいるようです。こういう人たちは本作の存在自体を否定するだけなので説得力がありません。もっと中味に踏み込むような工夫を凝らさなければ人を騙すことは出来ません(どうせ見てないんだから無理でしょうけど)。 で、これから私も否定的意見を述べるので、そんなつもりはありませんと前置きを置いたわけです。 本作で新たな知識が得られるかと言うと、そんなことはなかった気がします。この作品に独特な見解の様なものも感じません。とりわけ面白くもないギャグ要素に監督が酔いしれているのは見苦しいとしか思えません。 普通の映画館で上映された同種の作品として思い出すものに「パンケーキを毒見する」というものがありましたが、あれもそんなかんじだったなあ(あ、今調べたら同じ監督だったか、どうりで)。どうしてこういう作品は・・・。いや、映画祭的な企画でしたが、「100,000年後の安全」は凄かったか。 映画館での客入りはそんなに悪くなかったのに、なぜここに投稿がない?。[映画館(邦画)] 5点(2023-04-24 07:56:07)《改行有》 62. 名探偵コナン ハロウィンの花嫁 ここで高評価だったので見ることにしました。これまでに投稿した方にはくさすようで申し訳ありませんが、少数意見も必要だと思いますので。 名探偵コナン物としては25年ぶりです。長く続いているものだなあと、あらためて思います。 当時は楽しく見ていたのですが、年を経たせいかこの作品が合わなかったのか、全く乗れませんでした。主人公の社会的立ち位置(簡単に捜査に関われる)等のありえない設定がもう受け入れられません。見栄を切るような演出等、いろいろうんざりした気持ちになりました。物語構造が複雑な割りに話がスイスイ進んで把握が難しかったりもして、子ども向きとも言い切れない気がしてどの層をターゲットにしているのかなとも[地上波(邦画)] 3点(2023-04-23 09:34:00)(良:1票) 《改行有》 63. エリン・ブロコビッチ 実話に基づいているか否かという要素は、映画の出来や評価に影響することはないわけで。多少と言うか、かなりの脚色はなされているでしょうし。こんなキャラの人を普通は雇わないでしょ。結局は映画の構成要素としてどうはめ込んでいくかということでしょう。このキャラ付けが正解なのかどうか私には判断できませんが、面白い作品になったことは確かでしょう。 弁護士が4割もピンはねするということに驚きました。これはどの程度 現実を反映しているのか興味があります。被害者の一人に あなたの取り分は500万ドルですと伝えるシーンがありましたが、でも手取りは300万だとちゃんと言えよ!、なんて。[地上波(吹替)] 7点(2023-03-13 20:36:47)《改行有》 64. ガメラ2 レギオン襲来 ガメラが避難しようとしているヘリを守るという都合のいいありかたにげんなりしましたが、ラストでガメラが守っているのは人間ではなく地球環境だという仮説が提示されて一安心です。しかし、両者は両立しません。プロデューサーと監督の確執か、とか想像をたくましくするのも楽しいものです。今更なぜこの役者を起用するのか、とかも。ちなみに、「なんで怪獣を援護しなければならんのだ」というのは見解の多様性を持たせようとしたのかもしれませんが、頭が悪すぎて冷めてしまいます。 怪獣映画としては...というアプローチがあるようですが、私は特に怪獣映画に重きを置いていないので映画としてどうなのかという視線で評価することになります。あしからず。[地上波(邦画)] 6点(2023-02-09 20:43:45)(笑:1票) 《改行有》 65. 燃えよドラゴン どこかいかがわしさを感じて避けてきましたが、あまりの世間評判の高さに負けて、TV放映を気に教養として見てみることにしました。 007の雰囲気さえ垣間見られるアメリカナイズされた作りで、見やすい出来なのか意外でした。と思ったら、ちゃんとワーナーが絡んでいるんですね。 しかし、あまりの無内容さに驚きました。組織のあり様も、リーの潜入の目的も何もなしです。特にアクションに興味もないので、銃禁止という設定には鼻白むばかりでした。鏡の間も、それで幻惑されるのは無理と、冷めた気持ちのままでした。 所詮はリーのアイドル映画ということなのでしょうか。[地上波(邦画)] 5点(2023-02-07 20:37:57)《改行有》 66. M:I-2 あらためて、映画館効果というものがあるなと思わされる作品でした。 冒頭から、作り物めいたこけおどしにがっかりしました。いったんそう思うと、トム・クルーズの顔までそう思えてきます。飛行機の墜落写真の過度な効果・一度寝ただけの女泥棒へのスパイにあるまじきわざとらしい純愛・等、突っ込み所満載です。アクションシーンも非合理性に目が行ってしまい、無駄な戦闘としか見えずげんなりしました。 映画館で見たら、もう少し楽しめたのかなあ、と。[地上波(吹替)] 5点(2023-02-05 20:37:24)《改行有》 67. グーニーズ ここでの平均点数が高かったので見ることにしました。何の知識も思い入れもない私には、ちょっと厳しい出来でしたね。皆さんのコメントをよく見ると、あからさまに賛否両論のようです。要するに見る側の構え方によって評価が変わるわけなのでしょう。つまりは「歴史的名作」(=現代的には異議を失った)ということでしょうか。 現在の自分というフラットな状態で見てしまうと、お兄さんの髪形を目にするだけでもういけません。ご都合主義の連続も、ドタバタのお伽噺としか受け止められませんでした。 私はすぐに「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」(1981年、スピルバーグ監督)を思い起こしました。この作品の製作も本作の存在意義を否定する役割を果たしているなと思ったのですが、軽くネットを調べただけでは2作を関連付ける記述は見当たらす、意外でした。[地上波(字幕)] 4点(2023-02-04 21:50:27)《改行有》 68. ニューヨーク東8番街の奇跡 社会的問題をファンタジーで解決されてもねえという点には目をつぶるとしても、リアリズムをないがしろにしているのは許容できません。冒頭に老人が「私有地だ」と言っているので、土地や建物は老人の所有なのでしょう。犯罪で更地にしても所有権が開発側に移ることはないはずです。嫌がらせの一環ということで辻褄は合うのかもしれませんが、それだけでは説得力が不足しています。地上げを正当化することはできるのですが、チンピラに犯罪を犯させるのはリスクが大きすぎます。 ビルに挟まれて古い建物が残りましたというのは、この作品の作風に合ったハッピーエンドと言えるでしょう。日当たり悪そうという思いがすぐさま湧きましたが、今時そんなのは当たり前でしたね。 個人的にはビルの建設を挫折させることで、都市への一極集中と地方の過疎化に対するアンチで締めて欲しかったですが、この製作陣にはそもそもそんな気が合ったわけがないのでない物ねだりでしょうね。[地上波(字幕)] 6点(2023-01-23 12:38:52)《改行有》 69. 宇宙で1番ワガママな星 「カプリコン1」の焼き直し(オマージュ?)ということにげんなりせずに、どう落とすのかが見所だと思えばそれなりに楽しく見られるでしょう。オープニングのフリから考えて まさか同じオチなんてことは、というスリリングさも味わえます。 なのに、リアルさの欠片もないラストはとても残念です。わざとらしい挙動を演じる登場人物つがいたりと、吉本映画はこれでいいのだという開き直りは到底 受け入れることはできません。それとも「吉本映画ファン」という層があるのでしょうか?。なら、分かります。[地上波(邦画)] 5点(2023-01-15 12:14:29)《改行有》 70. 劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 登場人物同士の人間関係は見ているうちにだんだん分かるようになってくるように作られているので、そういう点では親切と言えるでしょう。しかし、前提として知っておかないと感情移入は難しいと思います。お涙頂戴の力技で押し通そうとしているとしか思えませんでした。その手法が功を奏した作品は幾つもあるでしょうが、内容がベタで平板なせいか成功していません。エピソードの数を増やすことで埋め合わせようとしてるのかもしれませんが、散漫さが増すだけです。 手紙を書くことが仕事なのに、電話による会話に代替させるシーンに唖然としました。ラスト付近ではもう早く終らないかなと...。 雰囲気は良かったですが。[地上波(邦画)] 6点(2022-12-18 20:19:54)《改行有》 71. ザ・メニュー 映画としては、終始 緊張感に貫かれ、スリリングな感触を得られながら最後まで楽しめる秀作だと思います。ただ一方では、やはり設定の非現実さに違和感を抱き続けることにも。深読みはしないでおきますが、ミシェフ一人の美学で押し通すというところまでは承認できます。しかし、スタッフ全員がそれを受け入れるというのは無理があるでしょう。チーズバーガーで一人だけ帰還できるというのも、シェフの理念から外れているように思います。当然、脱出に使った船が爆発するかと思ったのですが。[映画館(字幕)] 9点(2022-12-04 11:25:01) 72. 未知への飛行 強烈な鮮烈な反戦メッセージや、国家というシステム自体への否定と捉えるべきなのでしょう。こういう事態の発生に備えるのではなく、事前に回避しなければならないよと。そして、国家は常に棄民策を取る、と。例えばアラスカを割譲するとか、それこそ全土占領を認めるとか、市民を犠牲にするのではなく国家が責任を取る選択肢は幾つもあるわけで。日本でも、太平洋戦争やフクシマでも民衆の犠牲は切り捨てられているような。今時点で言えば、フクシマからの避難者への住宅支援が打ち切られている。こうした今現在に身近で起こっていることを見据えて初めて、本作品の真価が理解できるのでしょう。最後に国側や軍は「起こりえない」と主張しているとう字幕が流されるますが、りゃそう言うだろう以上のものではないでしょう。何かの忖度?。[地上波(字幕)] 10点(2022-12-04 11:15:12) 73. トランザム7000 《ネタバレ》 ノレないのは吹替えのせいではなさそうです。以前に先に見た「part3」ほど酷くはないようですが、とても無内容で見る価値があるとは思えません。主人公達の行動の動機からしてもう分からないので、むなしくなります。もう苦痛なレベルです。[地上波(吹替)] 2点(2022-08-24 16:19:34) 74. 無法松の一生(1943) 《ネタバレ》 何だかそっけない内容だなあ。特に主人公がいつの間にか死んでいるとか、訳が分からない。。子どもの頃に読んだ漫画(「小学*年生」とか)の方が、例えば母親へ寄せる気持ち等、深く豊かな内容だった。と思っていたのですが、皆さんの投稿のおかげで諸事情のためと理解はしました。 同情はしますが、提示された物はそれとして評価するしかありません。ない物を評価はできません。 太鼓のシーンも見事とは見えませんでした。実際、映像でそれを表現できなかったからこそ、登場人物の台詞でこれは見事なんだぞと定義付けなければならなかったわけです。 本作の存在は歴史(映画史ではなく)に記す価値があるのかもしれないが、内容にその価値はなさそうです。[地上波(邦画)] 3点(2022-08-24 16:11:56)《改行有》 75. A.I. love you アイラヴユー 吉本については、多少の軽蔑感を抱いていると言っても良いような姿勢だったので、予想外の秀作で傑作寸前と評価したくなるほどでした。 役者陣は主演女優を筆頭にややダイコン気味ですが。演出も恋愛系のシーンでの拙さが目立ったりもします。ホンもAIが感情を抱き始めるというSF界ではありきたりなもの。 しかし、全体評価は揺らぎません。と言うか、1ポイント減程度というわけです。 とりわけ、想像も出来ないほどの幾通りかの解釈が可能な謎めいた要素を含むラストが秀逸すぎました。[地上波(邦画)] 9点(2022-08-24 12:15:16)《改行有》 76. Be With You 〜いま、会いにゆきます 原作や邦画についての知識を何も持たずに試聴しました。 子供はともかく父親までもが状況を受け入れるというのは理論的には不自然ですが、視聴に支障はありません。父親が別人でもいいやと利用したという解釈も可能ですし。 見ている方も本人なのか別人なのかともやもやしながら見ることになり、最後に真相が明かされるという流れも見事にやられたという感じです。まあ、本人(母親の若い頃)が未来と確信し、しかもそれを選択するというのも、普通やるかなあと。これは見ている間に、少々違和感を抱きましたが。 純愛物とする打ち出しのようですが、私としては親子の情感をしっとりと描いた傑作寸前の出来だと思いました。子供の方からのアプローチもあるというのが抜け目ない作りです。[映画館(邦画)] 9点(2022-08-24 12:01:42)《改行有》 77. ベルファスト 状況に振り回される庶民の悲哀を描いた文芸作品という線でしょうか。 この手の映画には感情移入が可能なヒーローやヒロインが必要だと思うのですが、あまりに受動的な態度でその条件を満たしているとは思えません。長男がわずかに主体的にかかわってしまったのだから、せめてそこをもっと深めても良かったのではないかと思わされます。 そもそも、この状況自体へのアプローチはどうあるべきかというメッセージ、あるいはせめてヒントぐらいは示してもらわないと、文芸作品足り得ないと思います。 牧師の説教の姿に宗教の本質を示しているつもりなのかなという点は面白かったです。 出て来た悪党はただのチンピラでしたが、これに深みを持たせて主人公に仕立て上げて娯楽性を上げるという方法もあったのになあと思います。[映画館(字幕)] 4点(2022-04-09 21:15:13)《改行有》 78. スター・トレック/イントゥ・ダークネス TVでスタートレック・4週連続放映という企画がありました。スタートレックに関する知識も興味もさほどありませんでしたが、教養ということで見てみることにしました。1・2・3と見て、なんじゃこりゃ。陳腐な内容で、御伽噺の様な単純さ。しかもチープな作りの低予算映画。がっかりしました。 で、最後に放映されたのはなぜか「4」ではなく、9作をすっとばして29年後に製作された本作。 一転した充実ぶりにびっくりしました。プロットは適度に作り込まれていて、終始緊張感が持続する演出ぶり。勿論、絵にも十分な予算をつぎ込んでいます。 ここでは酷評が目立ちますが、これまでのダメさ加減との落差に幻惑された...ということもないと思うのですが。それともスタートレック素人に受けるのか?。[地上波(字幕)] 7点(2021-11-16 17:44:28)《改行有》 79. 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 「007」にしては妙に巷の評価が高いな、と。実際ここでもシリーズ第二位!。 私はそもそもが非エンタメ指向という傾向が少々あります。しばらく映画館へ行っていないなと、自宅でのモニター鑑賞との落差が大きそうだと選んだ作品でした。毎作きちんと見ているわけでもありません。「007」を映画館で見るのは初めてです。 明らかに前提知識を必要とする不明な点がありましたが、これは無視できるレベルだと思います(同趣向の方へのアドバイスです)。しかし、全体的には「007」の枠を超えるものではないと思います。 アクションシーンにも強い興味はないので、ちょっと冗漫かなあと(実際、長すぎるでしょ!)。 ボンドが死ぬことに対してブーイングが起こっているようですが、思い入れがないので話としては良く出来ているとしか思いませんでした。新鮮味は感じませんでしたけど。 それよりも、どっこいボンドは生きていたという線で次作を作るという予告にびっくりです。あの状況でどう辻褄を合わせるつもりなのでしょう?。新007が出てきたわけですが、彼女が「ジェームズ・ボンド」と改名するとか...?。 本編上映前に主役俳優(ほら、私は名前も知りません)から日本向けのメッセージ映像があって、日本のマーケットって結構大きいのかと調べてみると、アッと驚く第3位だとのことでした(米・中の次)。[映画館(吹替)] 6点(2021-11-05 17:13:11)《改行有》 80. 劇場版 鬼滅の刃 無限列車編 鬼滅が大人気ということは、劇場版公開後に知りました。TVシリーズが前提となるという評価も聞いたので、劇場鑑賞は見送りました。TVシリーズの再放送が必ずあるだろうと待っていると、映画版のTV放映に合わせた(再編?)放映を見ることが出来ました。 まあ、そこそこの出来だが、そんなに受けるほどの物かなあ、と。 本作への評価も同様なものとなります。 当然ながらTV版にも共通することですが、まず善悪の単純な対立があり、その前提が揺らがない(本作では契機があるように感じましたが十分掘り下げられなかったのが残念)というひねりのなさに物足りなさを覚えます。キャラの造形も表面的な極端さで、深みのなさを感じました。 要は、大人も楽しめる子供向け作品の域を出ていないと思います。 但し、ネタばれになるので具体的には書きませんが、自分の覚悟・信念・確信といったものが押し出されたシーンが白眉でした。 しかし、さすが「みんなのシネマレビュー」!。これだけのヒット作がたった7.02ポイントだなんて!。ますます信頼性が高まります。[地上波(邦画)] 7点(2021-10-10 12:08:41)(良:1票) 《改行有》
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