みんなのシネマレビュー |
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781. ワーキング・ガール マイケル・J・フォックスの「摩天楼はバラ色に」とベースが似ているのだが、 あちらはコメディー色が強いのに比べ、本作はストーリーとキャラ設定の方に力を入れている。 その分どうしてもご都合主義が目立ってしまうのだが、このストーリー展開は理屈抜きで、 やはり爽快感を覚えてしまう。シガニー・ウィーヴァーの役柄はハマリ役。 ハリソン・フォードも地味ながら、脇役として中々いい味を出している。 ファッションや映像はさすがに時代を感じるが、主題歌はこのストーリーによく合っていた。 女性にお薦めの映画。[ビデオ(字幕)] 6点(2011-08-26 12:38:52)《改行有》 782. つばさ 第一回アカデミー賞作品のサイレント映画。 アクション、ロマンス、友情とバラエティーに富んでいて、当時としては、 やっぱりものすごい大作だったんじゃないか・・・と思う。空中戦のシーンも結構迫力があって、 まるで昔のドキュメント映像を観ているみたいだった。ストーリーには多少難はあるけど、 まあ古い映画なんで仕方ないかも。ヒロインがとてもきれいだった。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-26 12:09:52)《改行有》 783. 偽牧師 チャップリンの短編作品。今作ではキャラの設定が妙味。 小ギャグで笑わせ、ラストはやはりほんわかとシメてくれる相変わらずの安定感ぶり。 小粒な作品だけど、後味がさらっとしていて時間が短いのもいい。[ビデオ(字幕)] 5点(2011-08-26 11:40:24)《改行有》 784. チート 日本人俳優早川雪洲が出演している古い映画で、彼の役どころはインドの貴族。 主な登場人物は夫と妻、妻に横恋慕する男の三人だけで、お話はどこにでもある男と女の事件簿。 早川雪洲は目つきが非常に鋭く、なんとも不気味な雰囲気で存在感は抜群。 手前みそということもあるんだろうけど、ほとんど主役のように見えた。 いつか本当の意味での、日本人が主役のハリウッド映画も観てみたいものだ。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-26 11:04:54)《改行有》 785. 裏窓(1954) 箱庭セットが異様に面白いサスペンス。 主人公の室内から見える建物がパノラマのように丸見えで、いかにも作り物といった舞台が、 覗きという非道徳的な行為と、自分の部屋の中だって丸見えだろ、 というありえない状況を緩和してくれている。鑑賞者に心理的圧迫感を与えるという点では、 ストーリー展開、主人公の設定ともにうまい演出で、緊張感を最後まで持続させてくれる。 劇中のシーンは、ほとんどが主人公の室内と裏窓から見える風景だけ。重苦しい雰囲気に、 グレイス・ケリーの美しさが一服の清涼剤となっている。主人公は思い込みの激しい性格だが、 それも鑑賞者をミスリードするための、あえての設定なのかもしれない。 ストーリーよりも如何に鑑賞者を楽しませるか驚かせるか、ヒッチコックという人は、 改めて演出に力を入れる監督さんだと思った。[DVD(字幕)] 7点(2011-08-26 10:44:51)《改行有》 786. ミスティック・リバー サスペンスタッチにミステリーの要素を含んだ、一応人間ドラマなのかな? 3人の男たちの数奇な運命、皮肉な巡り合わせと、主役たちの心象描写に重きを置いた作り。 鑑賞後は、だからどうしたの?という印象もなきにしもあらずだけど、 キャスティングと演出がいいので、最後まで引っ張るパワーはあるよね。 評価が別れるとしたら、やっぱりラストのシメ方かな? う~ん、どうなんだろう。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-26 10:17:31)《改行有》 787. 自転車泥棒 戦後イタリアを背景にした、ネオレアリズモ(写実的)作品。 親子のエピソードを一本紹介という内容で、ストーリー性は薄く、上映時間も88分と短い。 同じイタリア映画でも「鉄道員」「道」「ひまわり」なども写実的作品に挙げられるが、 これらは一応しっかりと物語を構築しており、本作はやはり物足りなさを感じてしまう。 ただし出演者の演技、人物描写や心理描写が秀逸なので、感情移入がし易く、 心にはずっしりと響いてくる。変な映画を観るよりは全然いい。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-26 09:52:42)《改行有》 788. ブレインデッド ひと言でいえば、ブラックコメディー・スプラッターホラー。 前半は古いポルノ映画を見ているような雰囲気と映像で、くそつまらなかったが、 後半からははっちゃけて、結構笑えるシーンもあった。 ここまで徹底的にハチャメチャやられちゃうと、何も言うことはない。 それしてもひっでぇ映画を作るよな。逆に感心しちゃうね。インパクトだけなら10点。[ビデオ(字幕)] 3点(2011-08-26 09:15:47)《改行有》 789. ケース39 純粋なサスペンスものかと思ったら、ホラーサスペンスでした。 中盤までは結構面白かったんだけど、後半からラストにかけてはもう単なるホラー。 現実的なストーリー展開に、結局は非現実的な設定やシーンが見せ場だったということで、 ちゃんと説明ぐらいはしてくれないと。お化け屋敷的なモンスター映画じゃあるまいし、 投げっぱなしのままじゃ、消化不良の感だけが残ってしまう。[DVD(字幕)] 3点(2011-08-25 20:23:10)《改行有》 790. 太陽がいっぱい 主な登場人物は3人だけなのだが、 序盤は男二人の友人関係の説明がないのでちょっとわかりづらいかな。 映像と音楽はとてもきれい。一応サスペンス映画の展開ではあるんだけど、 完全犯罪を目論んだある青年の顛末記、一種の青春映画として観たほうがいいだろうね。 ストーリーそのものよりも、アラン・ドロンの魅力と情緒溢れるヨーロッパの雰囲気を楽しむ作品。[DVD(字幕)] 7点(2011-08-25 20:00:11)《改行有》 791. 砂の器 映画を作ることって大変なんだなと感じた作品。 原作は文庫の上下巻で800頁以上の大作で、それを限られた時間内に収めなければならない。 事件の経過をテロップで流す手法は、制作者側の苦労が窺えるのだが、 当然ながら描写不足の部分も多々あった。捜査の過程などはあまりにも無理があるし、 一番重要な人物の描写も、役者の演技を必要としないほど薄くなってしまった。 後半はジーンとくるシーンもあるんだけどね。それは自分が原作を知っていたから、 感情移入できたという部分もあるし、初見の人が同様に感動できるかというと疑問符。 この映画は単なる事件ものではなく、人間ドラマや強烈なメッセージも含まれているので、 それだけに重要人物の現在の人間描写は必要不可欠なはずなんだけど・・・。 ちょっと残念な作品だった。音楽が一番良かったかな。[DVD(邦画)] 6点(2011-08-25 12:20:27)《改行有》 792. ローマの休日 コメディー要素はおてんばなヒロインという設定だけで、ほぼ純粋なラブストーリーもの。 王女役のオードリーは、いろいろな女優さんを頭に描いても、 彼女以外ないだろうと思われるほどのハマリ役で、相手役のグレゴリー・ペックもカッコいい。 ストーリーはオーソドックスだが、ラストは恋愛物ではあまり類を見ないパターンで、 その演出は秀逸だった。自然な流れがリアルな切なさを醸し出し、 なおかつちょっぴりほろ苦い静かな余韻まで残してくれる。 モノクロでも作品の質は決して下がらないが、内容としては絶対にカラーで撮るべきだった映画。 カラーにすると主役二人の影が薄くなるから、という理由らしいが、それはちょっと・・・。 まあ、いろいろと裏事情があったのだろう。とにかくこの映画の良さはラストに集約されている。 映画好きなら誰もが観ている名画。お薦め。[DVD(字幕)] 8点(2011-08-25 11:40:07)《改行有》 793. 沈まぬ太陽 大長編が原作の映画化作品。 これはひどいというハショリはなく、意外にまとまっているなとは思ったんだけど、 やっぱりどうしてもじっくりと観たいというシーンは結構出てくる。 演出は映画というより、テレビのスペシャル版にやや近いぐらいの雰囲気かな。 某航空会社の協力が得られなかったということで、寂しいなぁというシーンの映像も。 今のこの時代に描かれた企業戦士の姿は、若い人たちが見てもピンとこないかもね。 何か別の世界のお話を覗き見ているような感じで、不思議な感覚を覚えてしまった。[DVD(邦画)] 4点(2011-08-25 11:11:39)《改行有》 794. 接吻 (2006) 実際に起きた事件をモデルにしているようだね。 切り口は面白いと思ったのだが、後半からの展開がつまらない。 まあこういった変人たちのお話を、誰もが納得するように回収すること自体困難だとは思うけど、 誰を中心に何を描きたかったのか、よくわからなかった。ラストはちょっと陳腐すぎ。 このシーンてどこかで見た覚えがあるし、とてもあり得ない。[DVD(邦画)] 4点(2011-08-25 10:45:40)《改行有》 795. 冬の華 任侠路線の健さんイメージを壊さずに製作されたドラマ。 池上季実子扮する娘とのエピソードで、お話に厚みを持たせてはいるんだけど、 それはあくまで健さんのキャラを際立たせるための小道具代わりで、 一本のストーリー映画として見た場合、しっかり回収できているとは言えない。 やっぱり健さんのカッコ良さを観るための映画。それにしても、健さんは冬がよく似合う。 たまにはアロハシャツを着た健さんが見たい。[DVD(邦画)] 4点(2011-08-25 10:16:25)《改行有》 796. 続フレンズ/ポールとミシェル 前作から三年後を描いた続編。 まあ「1」が若さ故という内容で、甘酸っぱい雰囲気や切なさは伝わってきたけど、 現実はそう甘くはないということで、続編はある程度先の展開は読めちゃうよね。 インパクトは前作より弱まり、単なる後日談を紹介しているだけという印象を持ってしまう。 ラストだけは前作と反対の方向性でシメているが、心に響いてくるものは何もなかった。 「1」だけで終わらせておいたほうが良かったような・・・・・・。[地上波(吹替)] 2点(2011-08-25 09:22:32)《改行有》 797. 羅生門(1950) 芥川龍之介の原作。つまんなそうだなと思ったら、物の見事に引っ張られた。 黒沢監督って、昔からこんな手法を使っていたのか。 あくまで実験的作品といったような作りだが、「市民ケーン」を鑑賞した時のような、 当時としての斬新さは確かに感じた。ラストはていよくまとめられてしまった感があるけど、 終盤までは大変面白く、役者陣に関しても安心して見ていられた。[DVD(字幕)] 7点(2011-08-25 08:35:44)《改行有》 798. アラバマ物語 《ネタバレ》 南部の小さな町に住む正義感溢れる弁護士と、その家族の姿を描いたドラマ。 親子愛、人種差別問題、隣りの家に住む謎の男と、三つのエピソードを織りまぜた構成で、 見応えはあるんだけど、ちょっとお話が分散されてしまった感があり。 個人的には、人種差別の突っ込んだ部分をもっと観たかった。 父親役のグレゴリー・ペックは相変わらずいい。良作であることは間違いないです。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-25 08:22:17)《改行有》 799. 密告(1943) ミステリーものとしてはよく出来てると思うし、 上映時間もだらだらと長くなくて、本来は面白いはずなんだけどなぜか楽しめない。 セリフがとても多い映画で、翻訳が悪いのか、わざと複雑なセリフにしているのか、 たぶん字幕を読むことに神経が集中しすぎてしまったせい。 とにかく本筋に関係のないセリフがポンポンと入ってきて、それがとてもわかりづらい。 機会があれば、日本語で再視聴したいと思う。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-25 08:16:28)《改行有》 800. モンキーフィスト/猿拳 ユン・ピョウの主演デビュー作らしい。 サモが監督・共演ということで、内容はコミカル形式の懐かしいカンフー映画。 二人とも若いせいか、動きが素早い。特にユンはまるで軽業師的なアクションを見せてくれる。 猿拳て、実際にあったかなぁ。ちょっとバカバカしいシーンもあるけど、 まあ普通に楽しませてくれた映画だった。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-24 21:07:05)《改行有》
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