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プロフィール
コメント数 1251
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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821.  通学シリーズ 通学電車 《ネタバレ》 原作は女子中高生に好まれるタイプの携帯小説で、投稿サイトで無料で読めるほかコミック版もある。わりと原作に忠実な映画らしく、身内の誰々が死んだというようなありがちな悲劇設定もあるが、それほど深刻でない(深刻に感じない)ので全体としてほのぼの感のある話になっている。同じ人物が同時に別の場所にいたことの理由付けは少し独創的だったかも知れない。 自分は本来のターゲットから思い切り外れているので本気で感動するところは全くないが、嫌悪を催すような話にもなっておらず、悪役1人以外は男女ともみなヒロインに好意的なので安心できる。個別の場面としては、修羅場でのナナちゃんがあまりに悪辣で横暴だったので笑ってしまった。またクラスの不思議ちゃんが「…愛を知ったのね…」と言ってにんまりしていたのも可笑しい。少々のことは笑い飛ばして楽しく見ようとすれば見られなくはない映画だった。 なおヒロイン役の松井愛莉という人は、顔は可愛いのだが長身のため同級生役の中では非常に目立ち、男連中との身長差もほとんどない(男より高い?)が、細身で重量感がないのが幸いである。撮影時点では高校生だったそうで本当に可愛い人だった。[DVD(邦画)] 4点(2016-03-27 00:25:16)《改行有》

822.  ガールズ・ステップ 《ネタバレ》 原作をそのまま映画化すると「幕が上がる」(2015)との違いが出なかったかも知れないが、映画ではより一般向けにアレンジして、多くの若年者が共感できる青春物語にしたように見える。少なくとも序盤は普通にほのぼのして可笑しく、フェスティバル出演のあたりまでは素直に楽しめる。「××JK」のJKはいわば職名のようなものだろうが一定の敬意も感じられて面白い。 しかし屈託ないのは前半のうちだけで、あとは意外にも重い話が続く。何で女子高生の話となると妊娠事件など出さなければ気が済まないかと思うが、主人公もまたすぐそこに答えが見えているのに気づかないのが非常にもどかしく、八方美人という設定らしいが強者に媚びているだけのようで説得力がない。また片思いの問題がどのように処理されたのかも不明瞭だった。 しかし全編の何か所かに感動ポイントが設けてあって泣かされるのも間違いない。「…自分のダンスを踊れ…」というのは万人向けの処方箋ではないだろうが、劇中人物のようにつぶれそうになっている連中がいるなら自分としてもそのように言ってやりたくなる。その上でみんなのためにということも考えればいいだろう。 ところで登場人物のうちメインのJKは原作でも5人だが、映画では劇中人物というより女優5人がそれぞれ存在感を出せる形で補正したようにも見える。 まず秋月三佳さんは予想を裏切らない感じだが、小芝風花さんはついこの前は可愛らしい魔女役だったのに今回はかなりシビアな役柄で、見せ場での渾身の(多分)演技には泣かされた。小野花梨さんは南極料理人のわがまま娘よりも大人になって個性がより前面に出ており、この人の見せ場にも泣かされる。上原実矩さんはヤンキー女子ぶりがベタだが「暗殺教室」とのギャップはかなり大きかったりする。また主演の石井杏奈という人は、ダンスはこの中で第一人者だろうが容貌としてはけっこう普通の(普通に可愛らしい)女子に見え、こういうと失礼だろうが他のキャストから突出して見えないのが全体の調和に貢献している。ちゃんと一人ひとりが主役になれそうな感じの映画なのは嬉しいことだった。 なお終盤でコーチを見送りに来ておいて、一度そのまま帰ろうとした場面は笑った。若いので対人関係の取り方がいい加減とも取れるが、若いからこそドライに心機一転して次のステージを目指すラストへも素直につながるように見えた。[DVD(邦画)] 6点(2016-03-27 00:25:14)《改行有》

823.  映画 みんな!エスパーだよ! 《ネタバレ》 TVシリーズは見ていない。夏帆が出ていないのは残念だが、代わった人がかなりいい感じなのでその点にはこだわらない。 内容的には確かにエロいがエロければ誰でもいいということにはならず(主人公と違って好みの問題がある)、またコメディといいながらそれほど笑えるわけでもないが、クライマックスの「あたしはオカズじゃない…」のところだけは爆笑した。ここで主人公は敵の実力行使を完全に無力化した上で相手に打撃まで与えていたが、しかしこれは単に男子の妄想力の問題であって超能力も何も関係ないではないか(笑)。オチを見る限りは普通に健全な若年男子のお話だったらしく、これは自分としても否定する気にはなれない。また無理に一般化していえば、物的なものを至上とせず、かつそれとは切り離した形で精神面・感性面に価値を見出そうとする点で、文化というものの本質に迫る映画だったといえなくもない。 なおエンドロールを見ると、現地のフィルムコミッションはまあいいとして、豊橋市なり豊川市といった公的機関がこんな映画にあからさまに撮影協力しているのはかなり呆れる。そうまでして地元PRをしたいのなら、自分としても「東三河」「豊橋」「豊川」といった地名を見るたびにこの映画を思い出すようにして協力していきたい。[DVD(邦画)] 5点(2016-03-27 00:25:09)《改行有》

824.  暗殺教室~卒業編~ 《ネタバレ》 公開初日の夜に見たが、それほど心待ちにしていたわけでもなく、どうせいつか見るなら早いうちに見ておくという程度のことである。 今回には今回なりの全体構成があるのだろうが、それよりも本来は映画一本に収めるべき内容を前後編に分けて、起・承を前編、転・結を後編にしたような印象が強いため、少なくとも前回のを見ていないと楽しめないと思われる(先日TV放映したらしいが)。今回は殺せんせーと生徒(特に主人公)をめぐるドラマが中心になるので、見て単純に面白いのは前回の方だったということらしい。二宮和也と桐谷美玲の顔出し箇所は一応の見所かも知れない。 ただ今回はドラマの本筋に集中したため、前回は一応名前の出ていた生徒がどこにいるかわからなくなり、人的な広がりがなくなった印象がある。メインの人物以外では理系女子(演・上原実矩)が少し目立つ程度で、後日談に至るともう主人公以外は完全に捨象されてしまう。途中で将来の志望を述べる場面も一応あったのでそれぞれの未来があるということだろうが、特に“律”さんなどはその後どうなったのか気になるところである(最後に出た場面では見る影もない有様だった)。 今回だけでいえば以上のような感じだが、あえて前後編全体として見れば殺せんせーのキャラに一定の愛着がわくので悪い話ではない。また今回は死神の人物像も悪くなかった。そういうことで、前回少し低すぎる点だったのを補正する意味を含めて、今回は若干いい点を付けておく。 ※今回だけでこの点数にはならない。[映画館(邦画)] 6点(2016-03-26 10:14:22)《改行有》

825.  心霊病棟 ささやく死体 《ネタバレ》 昔のTV番組にあった「死者がささやく」と副題が似ているが、話の内容は似ていない。また終盤で精神科医が披露した唐突な主張は、同じ番組の「狂鬼人間」のようだが真似だという証拠はない。 この映画のほかに原作があるが内容はほとんど同じで、低予算C級ホラー映画にしてはユニークな筋立てといえるが、小説としては普通程度と思われる。ほとんど同じものを映像化すれば同じに見えるかというとそうでもなく、小説を読めばわかることが映像的に表現されていないと思われるところがある。一方で謎解きに関しては、重要なヒントを早い時期に映像上で明示してしまい、その段階でかなりの部分が想像できてしまうのはまずいのではないか。また深夜に徘徊していた少女はストーリー上の役割がよくわからず(原作も同様)、これは“同じ場所でも世界が違う”ことを表現するために登場させたのかも知れないが、その目的とすればあまり効果的とは思えない。 全体的にはあまり感心できない映画になっているが、しかし結末が「成仏」だったらしいことだけは悪くない。どうも最近のホラーは救いがないのが喜ばれるようで、登場人物を「成仏」などさせてたまるかという感じのものが多い気がするが、この映画は根本のところで良心的だったのかも知れない。それにしても「成仏」などという言葉を使わずに済ませられなかったのかとは思う。 ところで主演女優は女優であってアイドルではないと思われるので、よくあるアイドルホラーではないらしい。劇中でこの人の脚がきれいなところを強調する場面があったのは、それ自体が悪いこととは全くいえないが、わざわざ服装を変えてまでやるのはストーリー上の違和感があった。また車椅子の少女役は、何ともいえない微妙な表情をこなしていたようで悪くない(言われてみれば父親に似ている気もする)。そのほか深夜の少女役は当時アイドルであって、以上の3人が少し年齢差のついた看板娘ということらしかった。結局はアイドルホラー的な売り方になっていたようだが、それはそれで結構なことである。[DVD(邦画)] 4点(2016-03-20 18:49:56)《改行有》

826.  最後の晩餐(2004) 《ネタバレ》 わざわざ好んで見るものでもないが監督の名前で見た。2006年にスコットランドのホラー映画祭("Dead By Dawn” Scotland's international horror film festival)に出品したとのことで結構評判がよかったらしい。 内容としては造形物やグロ描写にリアリティがなく、その一方で料理は普通に食えそうに見える。また同情したい登場人物が誰もいないこともあって、結果的に人肉嗜食自体にはそれほど嫌悪を覚えず、かえって人を食うに至る過程に一定の説得力を持たせた映画になっている。妙な理屈をつけて正当化しながら実は残虐描写の方で客を呼ぼうとする映画などよりよほどましである。 また登場人物としては、食われ役の三輪ひとみと香港の女優はさすがの美貌だが、一方で後半に登場する初老の刑事がまた強烈な印象で、これはいわゆる怪演の部類と思われる。主人公がこの汚い男まで食ったりしなかったのは当然だが、そのことからすると逆に、食うならやはり美女だという発想そのものは間違っていない気がした。 なおストーリー的には、主人公の同僚2人に対する感情が不明瞭なため、最後に式場でしでかしたことの意味がわからない(「光る通り魔」の真似?)。せっかくなので、もう少し人の心を打つような要素があってもよかったのではと思う。 ただ映像面と音楽はそれなりの印象だったので点数は少し高目につけておく。[DVD(邦画)] 5点(2016-03-20 18:49:50)《改行有》

827.  隙間女 劇場版 《ネタバレ》 アイドル主演のホラー映画など最初から全く期待していないわけだが、この映画では少し珍しい題材を選んだのが悪くない。ただし劇中での取扱いにはかなり無理があった気がする。 まずは物理的に人がいられないような場所に何かいれば不気味だろうが、押入れなども居場所にするのでは、普通にバケモノが隠れているのとどこが違うかわからない。終盤で姉妹が2LDKの話をしていた時に、怖いのは隙間でなく押入れだったかのように言っていたのは開き直ってごまかした印象があった。あるいは、たまたま開いていた戸の隙間から覗いていたなら怖いだろうが、閉まった戸を自分で開けたりするのは反則ではないか。あらかじめできている隙間を狙うのが最低限のルールだろうという気がする。その上に、障子から半身を乗り出したり這ったりするのでは自由度が高すぎて、この題材を選んだそもそもの意味が薄れてしまう。 さらに全体構成の面でも、終盤で主人公が現場に突撃してバケモノと対決し、最後は救いのない終わり方をするというのはC級邦画ホラーの定番のようで、こういうのはもう少し何とかならないものかと思う。かろうじて全体的に、映像や音響面でホラーにふさわしい雰囲気を出していたことに救われている。 ところでこの映画では、20歳過ぎた出演者に無理に女子高生の制服を着せないところがアイドルホラーにしては新鮮といえる。日頃アイドルに関心がないため、主演の菊地あやか(当時AKB48チームA)がどういう人か知らないのだが(現在は既婚で1児の母?)、別のホラー映画で見たときは大して印象に残らなかったのに対し、今回は相応の色気も見せていて好印象だった。隙間から顔が半分見えている宣伝写真が非常にいい(注:暗がりからバケモノが覗くものとは反対に、明るいところから主人公が覗いている写真もある)。 なお似た感じの映画として、「のぞきめ」というのが4月から全国公開されるようなので期待したい(が当分見られない)。[DVD(邦画)] 4点(2016-03-04 19:51:15)《改行有》

828.  こっくりさん 劇場版 《ネタバレ》 アイドル主演のホラー映画など最初から全く期待していないわけだが、結果的にこの映画はそれほど悪くなかった。 特に傑出したものがあるわけでもなく題材からしてありきたりだが、落ち着いた雰囲気で一貫した不安感を出しているのが好ましく、いわば標準的というかプレーンタイプのホラー映画を見た感じだった。劇中では、何か起こりそうに見せておいて結局何も起こらない場面が多かったが、それがかえって緊張感の維持につながっている。またときどき出現するバケモノは、明るいところ(メイキング)で見ると苦笑するようなキツネ面だが、劇中では特殊効果でよく見えないようにしていたのがかえってよかった。ホラーに刺激を求める人々には受けないだろうが、安手ながらも一定水準が確保され、かつ失点がそれほど多くないのが相対的な好印象につながっている。 ただ残念だったのは最後の締め方である。世間的には都合のいい終わり方を嫌う傾向もあるだろうが、別にそれが高級なわけでもなくかえって通俗的に見える。それよりも、例えば終了間際までずっと不安感を引っ張っておいて最後だけすっきり終わる、という方が意外感もあって新鮮だったろうと思うが、まあその辺は趣味の問題だと言われればそれまでである。 ちなみにキャストについて、主演は鈴木まりやという人(当時AKB48チームB)だが個人的には知らない人である(続編もこの人が主演だが監督は違う)。また教員役の片岡明日香という人は「再現ドラマの女王」とのことだがTVを見ないので知らない。魅力的な女優だとは思うが、この人がもう少し色気を出すような形だともっとよかったかもしれない。それも趣味の問題か。[DVD(邦画)] 5点(2016-03-04 19:51:13)《改行有》

829.  2ちゃんねるの呪い 劇場版 《ネタバレ》 アイドル主演のホラー映画など最初から全く期待していないわけだが、基本的に落ち着いた雰囲気なのは悪くない。シリーズ全体のことは知らないが、「鮫島事件」「赤い部屋」といったネット発祥の要素を組み込んだのは企画意図に沿った形と思われる。 ただしストーリーとしては「リング」を思わせる展開で特に新味を感じない。主人公が従事する特殊清掃業務が、ただの飾り物ではなく事件の展開に直接関わる形になっていたのはいいと思ったが、それで生じた結果は必ずしも納得できるものではなく尻すぼみの印象があった。また「2ちゃんねるの…」が前提条件のためかオチが非常にふざけた感じになっており、それまでの登場人物の思いを全て無にしたようなのは気に入らない。劇中の出来事に不自然なところが多いのも、脚本のせいではなく掲示板の投稿だからというように正当化されてしまった感じである。夢オチでもないが騙されたような印象が残るのは同じだった。 なお今回出演のアイドルは、姉役・妹役ともアイドルグループ「アイドリング!!!」のメンバー(当時)とのことである。姉役はものすごくかわいい場面とあか抜けない場面が混在している気がしたが、妹役の方も終始素朴な顔であまりアイドルらしく見えない。これでファンはどう思ったか知らないが、部外者にとってはまあ自然な感じでかえってよかったかという気もする。[DVD(邦画)] 4点(2016-03-04 19:51:10)《改行有》

830.  あしたになれば。 《ネタバレ》 大阪府羽曳野市・藤井寺市・太子町が共同で誘致した映画らしい。羽曳野市のブドウ畑は同じ監督の「あしたは きっと…」(2000)にも出るので、名前からしても姉妹編ということだろう。現地事情はよく知らないが、少なくとも外部の人間にとっては『河内』というと一定の先入観があるわけで、その場所であえてこういう映画というのは既成イメージの一新を図るということか。それにしても大阪が舞台となれば、定番の暴力沙汰など出さなければ済まないところがあるらしい(たこ焼きも必須)。 また高校生がコンテストに挑戦するのは「乙女のレシピ」(2012)に続いてのことだが、監督本人が料理に関心があるとのことで、「しあわせのかおり」(2008)ではより本格的に料理を扱う映画を作っていた。 内容としては青春映画とグルメ映画を兼ねた感じになっており、うち青春物語の方はあまりに清純すぎて時代錯誤的ともいえるが、別に時代に迎合する必要もないわけなのでこれはこれで大変結構である。「時をかける少女」(2006)を思わせる主題歌も何となく嬉しい。一方で、青春物語に分量を取られた?ことと、劇中のコンテストがファストフード寄りだったこともあって料理映画としての印象は薄くなっているが、ただスイーツが出て来るので、お菓子づくりが好きな中高生などにもアピールできる内容になっていたかも知れない。 ちなみに地元の素材がどれだけ使われているかを見ると、最初に油かすが出て来てワインとブドウが続き、またイチジクも現地では名産扱いのようである。お好み焼き屋のおかみ(演・鴨鈴女)が「ひいたどうみょうじこ」と言っていたのは???だったが、これは「挽いた道明寺粉」のことで、要は伝統的な米粉の一種らしい。それなりに地元に向き合った映画という印象だが、ほかにイノシシは農業被害対策として捕獲したものをジビエ利用する想定だったかと想像する。 ちなみに南河内総合病院スタッフの作品に関しては、「乳がん早期発見の啓発」とかいう目的があったのならはっきり示してもらえばよかったと思う。 ところでヒロイン役は他の映画で、フトンの中で失踪した後にカラオケ店に出現して妹を殺す役をやっていたのを見たことがあるが、この映画ではひたすら可憐な少女役で、特に主人公宅を訪ねた場面は超絶可愛らしい。そのほか芸達者な子役(杉本湖凛)やその母親などの日常会話の可笑しさも、この映画の大きな魅力になっている。[DVD(邦画)] 6点(2016-02-22 19:49:57)《改行有》

831.  河内のオッサンの唄 《ネタバレ》 同年発表の同名の歌(いわゆるフォークソング)を映画化したとのことで、劇中では歌詞を台詞にした場面もある。とりあえずこれが川谷拓三氏の初主演映画ということになるらしい(いわゆるポルノ映画を除く)。場所は大阪府松原市と特定されているが、別に地元が誘致したわけでもないだろう。 前半は善良な庶民の出る下町人情物のような感じになっているが、東京の下町よりは少し気が荒いようである。祭りで盛り上がった勢いで真昼間から通りがかりの婦女を拉致する連中がいたのは治安上の問題だと思うが、こういうのは当時の現地事情の反映と思っていいのかどうか。 劇中世界では性道徳が緩いように見えていたが、しかし据え膳食わぬは男の恥などと誘いに乗ってしまうとそれだけでタガがはめられて責任取らされるらしいので注意が必要である。昔でいう“婚前交渉”と事後的にでも認定されなければ追及を免れないらしく、意外に厳格な社会的規制がかかっていたようだが、まあこれ自体は現地の習慣というより当時の全国的な社会倫理を反映したものかも知れない。ほかに劇中で明示された地域社会の掟は「博打のケジメきっちり付けるのが河内者の仁義」ということだったが、これも社会秩序の維持のためには重要な規範だろう。 終盤にかかると一転して組織暴力との闘いになるが、死んだ人間の仇という割には穏便な処置で済ませてしまい、善良な庶民の領分を踏み越えることはしていない。結局、最後の始末は官憲に任せるという趣向になっていたが、これは当時の日本にあってもまだ、お上がきっちり社会の基盤を支えてこその天下泰平だという庶民意識を反映したものかも知れない。 時代が違うということもあり、自分としては特別こういう映画に共感する素地もないわけだが、それでも結構面白く見られる娯楽映画ではあった。 なお昔の映画のため、女優では夏純子さんくらいしか知っている人がいない(さすがにミヤコ蝶々は知っているが)。夏純子さんは東京郊外の出身のはずなのでウソ河内弁だが、この人のきりっとした顔にはいつもほれぼれする。借金のカタになったとはいえ(これ自体が人権問題)劇中のオッサンにはもったいない。[DVD(邦画)] 5点(2016-02-22 19:49:54)《改行有》

832.  瀬戸内海賊物語 《ネタバレ》 監督としては「グーニーズ」(1985)のようなものを作りたかったとのことで、要は少年少女の宝探し大冒険である。荒唐無稽な部分が多いがファンタジーとして許容する。 序盤は上野優華さんの歌う威勢のいい主題歌で期待感が高まり、続く展開も面白い。特に担任教員の出番では、ダーツが当たった先に文字が書いてあるとか、児童が気に障ることを言ったので仕返ししようとしたら別の話で逸らされた、といった微妙な可笑しさが仕込んである。小泉孝太郎という役者の存在は知っていたが初めて見た。 しかし残念ながら、フェリーの存廃に関わる話になると劇中社会の動きが非現実的で、これもファンタジーのうちだと思って納得するしかなくなる。また悪役の2人が運転免許のある年齢では、まるで無分別な新成人のようで何をやり出すかわからず、いたいけな子どもらにとっては脅威が大きすぎて安心して見ていられない(穴に落ちて死ねばよかったと思った)ので、これはもう少し年齢を抑えてもらいたかった。 そのほか、意味づけがよくわからない要素とか不明瞭なまま終わった背景設定などもあり(財宝は能島村上水軍と塩飽水軍の共有物だったのか?)不全感が残るが、しかし最後にちゃんとオチがついていたのはよかった。気持ちの問題だけで全部解決して終わりでなく、未来のために生かせるものが残されたのは夢のある話になっている。 ところで少年少女グループのうち女子2人は、「くちびるに歌を」(2015)にも揃って出ていたとのことだが顔を憶えていなかった(すいません)。主人公は超ボーイッシュで活動的で気性がまっすぐで男気と勇気があってかつ可愛らしい子で魅力的な登場人物になっている(「くちびる…」では普通に女の子らしい役だが)。説明会場に乱入した場面では、そういう展開自体は唐突で違和感があると思ったのだが、結果的には情にほだされる形で名場面のように思わされてしまった。また小柄な少年もなかなか面白い奴で、この連中に好意的になれたことが映画全体の印象をかなり向上させている。 そのほか主人公の姉はあまりストーリー展開にからまないので存在感が半端だが、個人的にこの女優(早織)が好きなので、子どもらの担任教員が惚れてしまったのはよくわかる。[DVD(邦画)] 6点(2016-02-11 23:18:21)《改行有》

833.  チェスト! 《ネタバレ》 劇中の小学校で、プールの向こうに錦江湾が広がり、さらに向こうの陸地(薩摩半島)の上に雲が立つ風景は雄大である。この小学校は実際にこういう立地だったようで羨ましい。遠方には喜入の原油備蓄基地や鹿児島市街地の南部も見えていたようである。 こういった個別の撮影地は別にして、映画の設定上は鹿児島市が舞台ということで、桜島も時々映るほか市内の名所も出ていた(ドルフィンポートにはたまたま公開同年に行ってきた)。遠泳大会の際に、どこからどこまで泳いだのか見てよくわからないのは少々つらいものがあったが、終わってみればどうやら桜島の方が出発地らしかった(実際は桜島小池町から磯海水浴場まで)。 内容としては、まず導入部の展開がけっこう可笑しい。個人的にこういう失笑ネタは嫌いでない。 テーマ的には児童の成長物語ということだろうが、特に転校生に関しては結構深刻なお話になっている。死んだ父親が息子を「太か男」にしたかったのか、それとも家族を捨てた勝手な男なのか、あるいは海に引きずり込もうとする怨霊なのかがわからなくなってしまったようだが、結局は主人公とその父親の全く違う助言を両方取り入れて、否定するものは否定した上で主体的に選び取ったということらしい。 また下痢気味の少年は極めて格好悪い存在だったが、実際は両親、特に父親の存在でかなり救われている。本人も成績は悪くないのだろうし、この辺は一面的なものの見方をひっくり返して相対化しようという意図かも知れない。 一方で主人公から好きな女子へのアドバイスは名言だった。表面上の理屈はつながらないにしても、自分の存在価値を認識し自信を取り戻すための方策とすればなるほどと思われる。主人公はこれを先輩に聞いたと言っていたが、示現流の道場(正確には、劇中に出るのは「野太刀自顕流」)でこういう知恵が伝わって来たということか。 それぞれに違う事情を抱えた子どもらに若手の教員も含めて、みな悩みながらも前に進んでいこうとするお話は悪くなかった。というか、少々の未消化部分はあるようだがいい映画だった。原作付きのため基本がしっかりしているということか。 なお主人公の父親は、こういうキャラクターが地元では普通というわけでもないだろうが、言っていることがよくわからないというのは地元住民らしい雰囲気を出している。もしかして転校生の母親は初恋の人だったのか。[DVD(邦画)] 7点(2016-02-11 23:18:18)《改行有》

834.  トリハダ -劇場版- 《ネタバレ》 TV版は見たことがないが、知っている女優が多数出ているからという理由でこの劇場版を見た。しかし何か小手先だけで作ったようで個々のエピソードにほとんど面白味が感じられず、何となく終わってしまってだから何? と言って見るのをやめてしまいそうになる。題名が変に小難しそうに付けてあるのも痛い感じである。 また超常現象は起きないとかいう制約を自ら課しているようで志が高いのはわかったが、その割に常識的に起こりそうにないことを簡単に起こしてしまうのでは意味がない。個人的には邦画ホラーとか怪獣特撮映画とかスペースファンタジーアニメとかを見慣れているので少々荒唐無稽でもいちいち咎めないが、そういう視聴者の寛容さに頼るようなのは困ったことである。 以上のようなことで不満ながらも結局は最後まで見てしまったが、それは各エピソードに出るホリプロ所属女優への期待感があったからである。特に最後の白羽ゆりさんが延々と一人芝居しているようなのがよかった。ほか全編を通じて音が静かなのは好印象で、劇中やエンディングでもバロック音楽など使っていたのは格調高い。[DVD(邦画)] 3点(2016-01-26 00:17:11)《改行有》

835.  遠くの空に消えた 《ネタバレ》 評判が悪いようなので期待感なしで見たが、時間が長いのは別として一応見られる内容になっている。ただし独特のファンタジー感があり、始終突っ込みを入れたくなるのをひたすら我慢しながら見ている感覚だった。 中身に関してとりあえず見たことを書いておくと、まず冒頭の言葉がいわゆるお花畑的発想のようで呆れたが、実際は意外に現実的というか、夢想と現実の橋渡しのような映画になっている。 当然ながら少年少女は大人になるにつれて夢想の世界を失っていく。大人になってからも、例えば結婚の時点で残っていた夢想を振り捨てなければならない場面はありうるが、しかし少年少女の感性を持ったまま年齢を重ねることもできなくはない。夢想のままで消えてしまえば初めからなかったも同然だが、消えたと思っていたら帰って来た、というなら結果的に現実だったと確認できることになる。村を去った(消えた)側の少年にしてみれば、逆にこの村の記憶を夢のように思っていたかも知れないが、今回帰ってきたことで現実だったと再確認できたのだろう。 奇跡を起こすなどと大げさに言っておきながら、結局少年らが実現させたのは麦畑アートだけだったようである。これでUFOが来たなどとは誰も信じていなかったにせよ、彼らの心意気に少女が感動してくれたのは現実的な成果ともいえる。一方でこれが空港建設推進の立場にも一定の打撃を与えたような話になっていたが、しかし結局空港が完成していたからには大した影響もなかったらしい。これは公団の所長がこの場を去るための言い訳にしただけで、彼の立場なりの現実的な判断で旧友の要請に応えたということかも知れない。 空港ができたことで、遠くの空というのは去るだけのものではなく、帰って来るためにもあることが明らかになったようでもある。最後に出迎えが来たことで、全てが現実だったと証明された場面は正直感動的だった(2時間も遅れて来たことには突っ込まない)。 ちなみにこれを見たのは単に伊藤歩嬢が出ているからというだけの理由だが、今回は夢見る乙女の姿が清らかで美しい(牛糞まみれにならなかったのは幸い)。また少女役(大後寿々花)も表情がすごくいいのが印象的だった。そのほか、別のところで有名になった笹野鈴々音という人がどこに出るのか見ていたが、この映画では動くお人形さんのようなイメージだったのか、可愛らしくてなかなか面白い役なのだった。[DVD(邦画)] 6点(2016-01-26 00:17:07)《改行有》

836.  親指さがし 《ネタバレ》 話としてはわかるが何か物足りない。中盤過ぎに、それらしい顔の初老の男がそれらしいことを語って、その程度の話で終わりなのかと思いながらそのままラストまで続いて本当に終わってしまったので拍子抜けした(同じ監督のこれ以前の映画でもそういう感じのものがあった)。またドラマの本筋と思われる部分に関しても、亡き少女を思う切ない気持はわかるものの、これだけ人を死なせておいて最後のその情けないツラは何だと突き放したくなるので全く共感できるところがない。 ただし、その初老の男が言っていたこと自体は一定の説得力がある(顔も説得力がある)。“本当に怖いのは人間”とかいう話は最近よくあるが、単に変質者が怖いというだけのことでなく、呪いや心霊現象やそのほか合理的に説明できないが存在するかのように扱われている全てのことが、実は人間の心の闇が生み出しているのだと取れなくもないということである。呪いの映画と思わせておいて実は呪いの映画だったというのも普通なので、この程度にドライなのはかえって新鮮味を感じなくもない。 なお自分としては伊藤歩嬢を見るのがそもそもの目的であり、楚々として線が細く声を張り上げたつもりでも弱々しくて響かないというような人物像は大変結構だったが、なぜか顔を大写しにする場面が多すぎる気がする。それをいえば男連中の顔などは汚すぎて見たくもないが。[DVD(邦画)] 4点(2016-01-26 00:17:03)《改行有》

837.  チェケラッチョ!! 《ネタバレ》 若い連中がバカをやらかす映画は嫌いなので、これもその類かと思って期待度が低かったが、実際見れば男どものバカさ加減も適度で心地いい。女子が暴力的で男子が抑制気味というあたりでバランスが取れていた気もする。けっこう笑える場面も多く、自分としては教員が生徒に「恋は遊びですか」と聞かれて否定できない構図が面白かった。 全体としては若年者の成長物語の形になっていたようだが、個人的にはたまたま最近見た「ウォーターボーイズ」(2001)と同様に、努力の部分はほどほどにして根性モノの印象をなくしておいて、専らラストで盛り上げるパターンかという気もした。ただ終盤の盛り上がりもほどほどだったため、最終的にもほどほどに心地いい映画という印象にとどまっている。娯楽としての基本は押さえてあるように思ったが、TVでいいだろうと言われればそれまでである。 それより自分としては登場人物のうち、すらりとした体形のキレイなおねえさんを見るのがそもそもの目的だったため、その点で満足できればほかは実際どうでもよかったというのが本心である。また年少のヒロインは対照的な役柄で美少女的な印象はないが、劇中人物のキャラクターに即した愛嬌があって可愛らしい。[DVD(邦画)] 5点(2016-01-26 00:17:00)《改行有》

838.  校歌の卒業式 《ネタバレ》 三重県志摩市大王町船越という場所にあった志摩市立船越中学校が2013年3月をもって閉校することとなった際に、「船越中学校閉校記念事業推進会議」の委員だった地元の人物が、同校出身の映画プロデューサーである山際新平氏に相談したことがきっかけで製作されたとのことである。その経緯からしても学校統廃合の方針自体に異を唱えるものではなく、世の趨勢はそれなりに受け止めた上で、人々の思いをどのようにすくい取るかを主題にしたものらしい。 脚本・監督はアニメ中心に活動してきた宇井孝司氏が担当しているが、出演者に関して本物の役者は中学生の「喜田明日香」役1人だけである。ほか役者のように見えなくもない音楽教員役は映画音楽を担当する音楽家(佐田詠夢)、また飛入りのバイオリニスト役も本職のバイオリニスト(佐田大陸、佐田詠夢の実兄)の飛入り出演とのことである。有名人はここまでで、その他はどうやら地元のまるきり素人らしい。中学生は当時の在校生で、役のある人は一応のオーディションを経てそれなりに選抜したようだが、主人公役については全く別の観点から選出したらしく、この人物の素人感が突出していたのが微笑ましい。ほか「ガールズトーク隊」の4人組などは結構こなれた感じで、やはりこういう場面では女子の方が器用に立ち回るもののようである。 本筋としては題名通りの「校歌の卒業式」になっているが、劇中ではこれと並行して中学生の素朴な青春ラブストーリーが進行する。シナリオ自体が笑えるように書かれているわけだが、これに主人公役の朴訥な演技が輪をかけて大爆笑させられる場面が多く、そういうところがこの映画の自然体でほのぼのとした印象づくりにも役立っている。ラストもあまり作為的でない自然な終わり方になっており、具体的成果というより思いをあとにつなぐ形になっていたのが印象深かった。 劇中に出ていたように、歌は単なる音響芸術というだけでなく人の思いを担う存在でもある。特に校歌は全ての在校生が間違いなく習う歌であり、人口移動のあまり激しくない場所では、世代にかかわらず地域住民が一緒に歌えるという意義を持つことにこの映画で気づかされた。この映画も、映像と音楽と人々の思いを全部まとめて後世に残すことにつながれば部外者としても幸いに思う。 なおついでに、今年の伊勢志摩サミットが平穏裡に開催されることを願っている。[DVD(邦画)] 6点(2016-01-13 23:39:13)《改行有》

839.  脳漿炸裂ガール 《ネタバレ》 これを見た動機は、竹富聖花という人名をたまたま自分が登録したために、その後の経過も追わなければならない気がしていたからである。そういう理由で見たからには、この人の凄味のある美少女ぶり(超絶美女/超お嬢様/まぢキレーーーーーー!!!!!!)を賞賛するのは当然のことで、また途中でそれまでの言動をひっくり返すようなことを言ったとしても、自分としてはどこまでもこの人を信じていくのが義務と思っていたが、最終的にその信頼は裏切られないで済んだことになる。この人の最後の言葉は見事に映画全体の締めくくりになっていて感動的だった。 またこの手の映画で全く血が飛ばないというのはかなり斬新だったかも知れない。実際誰も死んでいなかったらしいが。 ちなみに世情に疎いため、ボーカロイドがボカロと呼ばれていることを知らなかった。音だけだと聞き取れない言葉が多いが、動画を見ると全部字で書いてあるのでありがたい。[DVD(邦画)] 5点(2016-01-11 22:36:38)《改行有》

840.  映画 暗殺教室 《ネタバレ》 率直な感想として、高嶋政伸には死んでもらわなければ気が済まない程度の怒りを感じたにもかかわらず、最後に愛想笑いでごまかしていたのが許せなかったので低い点にしておく。それ以外はけっこう面白かったので残念だが、要は全体的なほのぼの感と、高嶋政伸の態度のバランスの問題ということか。[DVD(邦画)] 2点(2016-01-11 22:36:33)

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