みんなのシネマレビュー |
|
841. 椿三十郎(2007) 黒澤監督のリメイク版。内容はほぼ同じなので、 ストーリー自体はつまらないわけがないのだが、キャスティングが笑える。 冒頭から登場の若手侍九人衆は、まるで中学生か高校生みたいで、この時点で爆笑。 それに輪をかけて酷かったのが主演の織田君。役者としての魅力を感じないのは致命的だが、 公開当時、彼は確か「役作りができなくなるので、オリジナルは観なかった」 と、どこかの雑誌で読んだ記憶がある。ところが実際の彼の演技は、もろ三船のモノマネ。 まあトウのいった俳優なら、このあたりの黒澤作品は過去に当然鑑賞しているはずで、 その際のイメージが抜けなかったんだろうね。演出は可もなく不可もなくだが、 ラストの見せ場はスローモーションを使ってガッカリ。ひと言でいえば、かくし芸大会の寸劇。 ストーリーはしっかりしてるんで、織田君のファンなら楽しめるのでは?[地上波(邦画)] 4点(2011-08-24 08:54:12)《改行有》 842. スパイダーマン3 主人公が苦悩や葛藤を繰り返す、人間臭くて完全無欠のヒーローでない所に スパイダーマンの魅力があると思うんだけど、その苦悩や葛藤がもう完全に薄っぺらい方向へ。 恋人、親友相手にどうでもいい、しつこいほどのうじうじの繰り返し。 主人公の人間力があまりにも低くて、とにかくつまらないのひと言。 おかげで悪役二人のほうは完全なる描写不足、特にサンドマンのキャラ設定はうまく使えば、 もう少し内容の濃いものになったのに勿体なや。主人公が悩むんだったら、そっちの方でしょ。 最後は日本のクッさい青春ドラマをハリウッド風に演出したような ベタベタシーンで締められちゃって、もう溜め息しか出てこなかった。 唯一の見所はやっぱりアクションシーン。これなら余計なストーリーなんて排除して、 仮面ライダー風の勧善懲悪ものにしたほうが、よっぽど楽しめたよ。もうこのシリーズはいいや。[地上波(吹替)] 1点(2011-08-24 08:37:33)(良:1票) 《改行有》 843. ALWAYS 続・三丁目の夕日 内容は1作目とほとんど変わらない。CGを使って再現された昭和30年代を舞台に、 お馴染みのメンバーが人情味溢れるエピソードで、古き良き昭和の時代を感じさせてくれる。 ただし人情劇だけにベタなシーンはあり。ラストは前作同様ベタベタで、 もうこの方向性で決まっちゃってる感はあるのかな。 CGに時間と金がかかりそうなので、シリーズ化といっても難しい部分はあるだろうが、 寅さんのような作品になってもいいと思う。個人的にはベタなシーンは外してほしいんだが・・・。[地上波(邦画)] 3点(2011-08-23 20:53:45)《改行有》 844. エディット・ピアフ~愛の讃歌~ 伝説のシャンソン歌手、エディット・ピアフの生涯を描いた伝記ドラマ。 劇中の歌のほとんどがピアフ本人の音源を使用しているようで、 思っていた以上にしっかりとした作り。いかにも波瀾万丈といった人生を歩み、 ドラマとしての見応えもあるのだが、後半は彼女の状況からもう先が読めてしまい、 正直重苦しかった。ピアフ役の女優さんは、気合いが入っていて良かったと思う。[地上波(字幕)] 5点(2011-08-23 20:51:36)《改行有》 845. ラストサマー3 いくらホラーとはいえ、あまりにもひどいシナリオの映画だったね。 「1」や「2」にまったく関係のない設定、ストーリー展開で、必然性などまるでなし。 これじゃジェイソンでもフレディでもお岩さんでも、何が出て来たってありでしょ。 こんな安直なものを作れるなんて、逆に感心するばかりの作品だった。[地上波(吹替)] 1点(2011-08-23 19:19:52)《改行有》 846. 武士の一分 後半からラストにかけての展開は出来過ぎだが、 「武士の一分」というタイトル内容から逸れることなく、お話は小綺麗にまとまっていた。 キムタクの演技に関しては、何とかそつなくこなしているものの、 心情表現のシーンになるとやはり力量不足で、それは妻役のヒロインも同じ。 ラストはもっとグッとくる見せ場のはずなのだが、あっけらかんと終わってしまった。 単純明快でわかりやすいので、時代劇の苦手な人でも違和感なく鑑賞できると思う。[地上波(吹替)] 4点(2011-08-23 19:12:12)《改行有》 847. 犬神家の一族(2006) 明らかにパワーダウン。リメイクする意味がまったくわからない。 金田一役の石坂浩二は歳喰っちゃったし、横溝作品特有のおどろおどろしさも今ひとつ、 前作と同じような演出シーンが非常に多い。でも面白いことは面白いけどね。 もちろん、オリジナル未見の人なら十分楽しめる作品。[DVD(邦画)] 4点(2011-08-23 19:06:06)《改行有》 848. フライトプラン ちょっと演出が悪いよね。冒頭のヒロインのキャラ設定は、何のために用意したのか。 鑑賞者を(彼女の幻想?それとも現実?)と、ミスリードするためじゃなかったのかな? 本作はヒッチコックの作品を基にしているのだが、そちらは伏線をしっかり回収しているのに、 なぜが本作では同じシーンが生かされていない、とっても不思議な作り。 結局ヒロインの緊張感がこちらに伝わらず、彼女の感情的な部分ばかりが目立ってしまった。 状況設定にも、少々無理があるかな。 それにしても、ジョディは怖いなぁ。目の前にいたら、まるで喰い殺されそうだ。 彼女をただ見ているだけでも面白かったけどね。[地上波(吹替)] 4点(2011-08-23 18:26:48)《改行有》 849. バタリアン4 つまらない。怖くない。笑えない。掟破りの三拍子が揃ってしまった作品。 高校生グループが主役なのはいいんだけど、あまりにも設定と展開が無茶すぎ。 ゾンビ自体も魅力はないし、訳のわからないラスボスは弱いしで、 何の盛り上がりもないまま映画は終了。シリーズもさすがに「4」となると、こんなものかな。[DVD(字幕)] 1点(2011-08-23 17:56:40)《改行有》 850. 天空の草原のナンサ 雄大なモンゴルの自然を舞台に、遊牧民である一家族の絆と、 逞しく生きる彼らの姿を描いた作品。一応ドラマ仕立てにはなっているけど、 ナレーションが入れば、そのままドキュメンタリーでも通用するような作りで、 出演者たちは実際の遊牧民らしいです。演出や映像に関しては、まあ可もなく不可もなく。 彼らの日常生活や、懸命に生きる姿がひしひしと伝わってきて、中々良かった。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-23 17:53:36)《改行有》 851. かもめ食堂 タイトルから日本の田舎にある食堂をイメージしてたら、全然違っていた。 とても美しい街の中にある、きれいな食堂ということで、いかにも女性ウケしそう。 基本的に核となるストーリーやテーマはなく、食堂に集まった三人の女性たちの 日常生活をまったり淡々と描いており、あくまでその雰囲気を楽しむ映画。 キャスティングや演出はそれなり、ちゃんと映画にはなっている。 ただ「食堂」と名がついているだけに、もっと料理の場面が欲しかったかな。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-23 17:02:55)《改行有》 852. 明日の記憶 主役二人の演技には安定感があるので、最後まで落ち着いて鑑賞できた。 ちょっとTVドラマ的な演出過多のシーンが多いのは気になったけど、 その分、病気の怖さはストレートに伝わってくる。 妻の思い、夫婦愛などを絡め、ドラマとしてのストーリーに厚みを持たせており、 かなり重たい内容の映画だが、自分が主人公の立場になったら? と考えると最後まで目が離せなかった。[地上波(吹替)] 5点(2011-08-23 15:32:01)《改行有》 853. 僕の彼女を紹介します 「猟奇的な彼女」の監督と主演女優がコンビを組んだ、新たなラブストーリー。 主役の二人は爽やかで、前作の無駄な演出も減ったものの、代わりにギャグ色も激減、 今度は無茶なストーリー展開がやたら目立ってしまった。 ヒロインがこれほど涙を見せる映画は初めてだが、そんな演技をさせるより、 見ている者を感動させるストーリーを考えるほうが先だと思う。 後半はもろ大ヒット映画のパクリで興ざめ。ラストでタイトルの意味がようやく理解できたが、 本作のストーリーには何の関係もないし、「猟奇的な彼女」を見ていない人は首を傾げるだけ。 内輪的な自己満足の演出などまったく無意味だし、センスのなさを感じさせるだけ損。 過去の評価の高い作品の内容をパクるのではなく、どうして評価が高かったのか、 制作者側はそのノウハウを盗むべきだと思う。[DVD(字幕)] 2点(2011-08-23 15:25:04)《改行有》 854. バイオハザードII アポカリプス 前作からの正統な続き物。前フリは一切なく、冒頭からエンジン全開。 そのまま最後までフルスロットル。とにかく慌ただしくて、 もう少しじっくり見せてほしいんだけど、カット割りも非常に多い作品で、 特にアクションシーンなどは目まぐるしいほど、画面がパッパッと切り変わる。 今回はヒロインを二人出してきたところはいいだけど、前作のヒロイン・アリスや、 バイオ兵器のキャラは、「1」を鑑賞してないとわからん部分もあるかと。 何も考えないで見ればそれなりに楽しめるとは思うけど、やっぱりゲームには適わないね。[地上波(吹替)] 3点(2011-08-23 14:35:50)《改行有》 855. デイ・アフター・トゥモロー 環境問題をテーマに含んだパニック映画。 ちゃんと状況設定の説明はあるのに、ピンとこないというか、あまり心に響いてこない。 結局人間ドラマとしての底が浅いので、こちらの印象も薄くなっちゃうんだろうな。 もちろん映像は凄いんだけど、見応えのある重厚なドラマの中に、 さりげなくテーマを入れたほうが、より鑑賞者の心に訴えることができると思うんだけどね。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-23 14:12:24)《改行有》 856. ターミナル 設定が中々変わっていて、面白いコメディー映画だなと思ったら、 中盤からヒューマンドラマ色が強くなり、それと同時に徐々に設定の粗が・・・。 トム・ハンクス主演の映画は結構鑑賞しているが、どうにも彼とは相性が悪いようで、 制作者側が彼の人柄の良さというイメージだけに頼り過ぎているのか、 どうしてもシナリオの甘さを感じてしまう。この作品も同じ。 ラストの主人公を引き立たせる、オーソドックスな定番演出はご勘弁。 スピルバーグって、こんなベタな演出をする人だったっけ? まあ笑えるシーンも用意されてるし、ほのぼの人情系が好きな人なら十分楽しめる作品だと思う。[地上波(吹替)] 4点(2011-08-23 13:46:18)《改行有》 857. スパイダーマン2 内容がとてもぶっ飛んでいる、シリーズの続編。 敵キャラの博士は、信じられないほど薄気味の悪いものを作るし、 主人公はどうでもいいことで、ずっとうじうじ悩みっぱなし。 見所はCGをふんだんに使ったアクションシーンだが、 アメコミ映画にそれ以上の期待を寄せるほうが、もう完全に間違ってるんだろうね。 とにかくつまらない映画だったな。[地上波(吹替)] 2点(2011-08-23 13:42:54)《改行有》 858. 記憶の棘 設定は面白いのだが、すでに冒頭の部分で、 「まさかこんなオチじゃないだろうな?」と予想したら、その通りだったのでもうガックリ。 後半からラストにかけてのチープな展開もさることながら、 一番肝心な部分での説明がないので、ただ消化不良の印象を受けるしかなかった。 ニコールのスタイルの良さは溜め息が出るほど素晴らしく、ベリーショートが似合っている。 だがその外見とは裏腹に、彼女の対応は大人というより乙女チックで、あまりにもミスマッチ。 サスペンスタッチの演出と幻想的な映像で何とか物語を引っ張ってはいるが、 ストーリーに関してはほぼ0点。振り回された周りの人たちが、とてもかわいそうな映画だった。[DVD(字幕)] 2点(2011-08-23 11:07:23)《改行有》 859. エイリアンVS. プレデター 100分て、えらく短いな。野球で言えばオールスターゲームのようなもので、 一応話は何とか繋げてはいるけど、やはり中身は薄っぺら。 とにかく細かいことは考えず、頭を空にしてひたすら二大モンスターのバトルを楽しむべし! 作品の完成度としては低いが、それなりに楽しめる・・・はず。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-23 10:34:51)《改行有》 860. 恋愛適齢期 ちょっとコメディー色の入ったラブストーリー。 ダイアン・キートンって女優さん、昔から何となく好きなんだけど、やっぱりいいわ。 本作でもとても可愛く、魅力的に描かれている。 ジャック・ニコルソンは、このキャラ設定は無茶すぎるでしょと最初は思ったのだが、 途中から気にならなくなった。ちょっとバカバカしいなと思うシーンがあったり、 キアヌ・リーヴスの役回りが不満だったりと、シナリオには粗もあるんだけど、 総体的には雰囲気がよくて、十分に楽しめた作品だった。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-23 10:22:20)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS