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プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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861.  機動警察パトレイバー 《ネタバレ》 実際に存在するんじゃないのかと思うくらい作りこまれたロボット「レイバー」。 リアルロボットの中のリアルロボット。 主人公「ノア」が動かすレイバー「アルフォンス」からにじみ出るユーモラスと愛情、心臓部がうなる力強さ。 それに対する「方舟」の暗く冷たい機械の空気。 ユーモアとシリアスが程よく支え合う面白み、それがパトレイバーシリーズ最大の魅力と言える。 それが良く出ているシーンといえば、ノアが出くわした鳩の大群! エレベーターに愛機と乗り込み、巨大な弾頭を装填しながら登った先には・・・そこに住み着く鳩の群れ。 1っ匹1っ匹が愛嬌振る舞いてポッポ ポッポと鳴くなら可愛気があるが、大群で一言も漏らさず睨みつける。 これほど怖いものは無い。 ヒッチコック映画の「鳥」に匹敵する怖さ! 動物の恐怖、 そして人間がコントロールできなくなり暴走するマシーンの恐怖! 人間の傲慢とツケがこの結果を生んだと言える。 その恐怖に立ち向かうノアたち。 上層部との衝突、迫る決断。 汗水流して、必死に食らいつく! 吠える太田! 最後まで諦めないノアたち! そんな映画を、BS深夜の再放送を食い入るように見ていた小学校時代が懐かしい。[DVD(邦画)] 9点(2014-03-13 18:10:04)《改行有》

862.  機動警察パトレイバー2 the Movie うわ何だコレ・・・みんな眼が死んでる! まさか全員「義体」か!? 良かった太田だけバカのままで(褒めてる)。 太田が死んだらパトレイバーもお終いです。 竹中直人ウメーなー・・・戦闘機の棒読みいいと思うんだけど。雰囲気出るじゃんか。 でも空気が重すぎる・・・パトレイバーの戦いも暗いよ・・・戦争のお説教もうんざり。 この作品はあんまり好きじゃない。このノリならどう考えたって「攻殻機動隊」の方が良い映画だろうに。[DVD(邦画)] 8点(2014-03-13 18:08:28)《改行有》

863.  007/ロシアより愛をこめて 《ネタバレ》 イアン・フレミングの原作をダイナミックに仕上げた痛快アクション映画。 前作「ドクター・ノオ」はSF色の濃い展開がされたが、本作からボンドの秘密兵器、強烈なファースト・シーン、リアリティとアクション性と「お約束」を高めた造り込みとなり、以降の007シリーズの土台を固めた作品。 真面目なフリをした超娯楽馬鹿映画「007」シリーズの最高傑作と名高い本作。 テレンス・ヤング監督の監督魂、気合の入ったアクションの磨きも一番神がかってる。 後半の「北北西に進路を取れ」を参考にしたヘリの攻撃シーンの迫力が一番の見所でもある。 この作品が遺作となった「ペドロ・アルメンダリス」の名演も忘れちゃあいけない。 何も言わなくともカッコイイ「ショーン・コネリー」、 ジョン・バリーの最高すぎる音楽、 そして「お約束」。 俺はこういう「お約束」が嫌いなタイプだけど、この映画から「お約束」を抜いたらただのスパイ映画だ。 この「お約束」の瞬間の安心度は異常。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-13 18:02:48)《改行有》

864.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 007最高傑作。 今回の「カジノ・ロワイヤル」は原作小説第1作目! 本作こそ紛れもない「最初の007」であり、娯楽スパイアクションになる前のハード・ボイルドタッチの渇いた作風が特徴だ。 本当に「ゴールデンアイ」の監督か?本作は完全にそれを超えた。 オープニングは歌詞の入ったカッコつけで嫌いなのだが、それ以外は完璧と言っていい。 何より動きだけで状況を読み取らせる戦闘が堪らない。 暗殺から始まるファーストシーン、たった一人の爆弾魔を全力で殺りに行く壮絶な追走劇、大使館なんざクソ喰らえ!爆破だ!! セバスチャン・フォーカンとダニエル・クレイグの「障害物競走」が凄すぎる。パルクール習いてえー。 負けず嫌いで張り合うクレイグの顔。 いい加減スパイしろよ(褒めてる) 多分シリーズで一番スパイしないスパイなんじゃねえかコイツ? 女性関係はあくまで情報のためと割り切る姿勢、常に生傷が絶えない荒々しさが気に入った。 スパイしないスパイは戦ってなんぼ。 特に「お約束」を最後まで廃した展開が良かった! 今までの007は「どうせ死なねんだろ(舌打ち)」を楽しむのが恒例だったけど、今回のボンドはマジで死ぬんじゃないかとヒヤヒヤしまくった。 毒盛られた時の焦りまくるボンド。 「過去に大使館を吹っ飛ばしたスパイは亡命でもしたわよ」 堂々とボスの家で帰りを待つボンド。 捕まってもぶん取った“軍資金”のために殺されない。 どんな拷問を受けても屈しないボンドの頼もしさ。 奴の股間はチタンか? 二重、三重の駆け引きが明かされていく終盤も中々だが、やはりあの結末は悲しすぎる。 これほど言葉を介さずにメッセージが響いてくるボンドは久しぶりだ。 本作はあくまで「ボンドの過去」だが、ボンドが変わる度に全く別の映画として楽しんでいる俺にとっては「現在進行形」の後味なのだ。 最初と最後の出来事で見せるボンドの表情がより虚しさを漂わせる・・・この表情の変化。 本当今作のボンドは女運が無い・・・恐ろしく人間臭い。そこが良い。 ラストで「標的」を地に這いつくばらせて真の“007”となった姿が印象深い。 後味は悪いけど、完成度は文句なしの傑作。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-13 18:00:59)(良:4票) 《改行有》

865.  女王陛下の007 文字通り“一発”の弾丸レーゼンビー。 007シリーズにおいて異色とされる本作だが、むしろ小説からして見ればコネリー版007が異色というか“異常”である(褒めてる)。 イアン・フレミングもビックリだろうぜ。まさかボンドが野獣みたいな(賛辞)ゲドゲドの悪党面(大絶賛)のショーン・コネリーになろうとは(だからコネリーはカッコ良いのだ)。 映画ファンにとってはコネリーが唯一絶対のボンドになってしまった。そしてアホ(褒めてる気がする)のテレンス・ヤングのせいでハードボイルド風ギャグ映画になってしまった(そこがボンドシリーズの良いところです)。 そんな007ファンにとって本作「女王陛下の007」と「カジノ・ロワイヤル(2006)」は異質に見えたのだろう。 だが俺はその異質と言われる誰よりも“普通の人間臭い”ジョージ・レーゼンビーの「007」が好きなのだ。 冒頭の曲の掛かり方が素晴らしいじゃないか。 スキーによる格闘戦なんか超カッコ良いじゃないか。 ラストシーンのレーゼンビーの演技はシリーズ屈指、いやレーゼンビーにとってもベストな演技だと思う。 そうだ、これは「007」じゃない。紛れもなく「007」だ(どっちだよ)。 誰でもショーン・コネリーのような野生やプロース・ビアスナンのような中年ダンディズムに達せられるワケじゃない。 かといって、ダニエル・クレイグのような屈強な戦士になれるワケでもない。みんながスーパーマンになれるワケないじゃないか。 コネリーやブロスナン、クレイグにできない事をレーゼンビーはやってくれたと思う。誰よりも普通で、誰よりも哀しみを背負ったリアルな「007」として。 え?ジュン・ヒューストンの「カジノ・ロワイヤル」?何ソレ?オーソン・ウェルズには美味しいの?[DVD(字幕)] 9点(2014-03-13 17:57:36)(良:3票) 《改行有》

866.  征服されざる人々 デミルが本格的に西部開拓時代を描いた作品。 アメリカが独立する前を描くという珍しい作品ですが、西部開拓民たちの心情、インディアンたちとの交流や細かい描写など徹底した時代考証が特色。デミルらしい観客を楽しませる工夫に溢れた傑作です。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-13 03:05:23)《改行有》

867.  平原児 《ネタバレ》 個人的に「オペラ・ハット」に並ぶゲイリー・クーパー最高傑作。 ワイルド・ビル・ヒコックやカラミティ・ジェーンを最も粋に描いた作品だ。 この作品も「大平原」同様単なる娯楽に終わらないところが良い。 白人とシャイアン族をはじめとするインディアンたちの間で、死の商人として行動するヒコックにはドラマ性がある。 南北戦争が終結しても黒人は奴隷として自由を奪われ、領土を拡げるためにインディアンを一掃しようとするアメリカの身勝手さも描かれているのだ。彼らに武器を提供する商人たちは、同調というより利益になるから銃を売り歩く。 前半の丁寧なドラマはモチロン、中盤のスー族との死闘、衝撃的なラストが印象的。二挺拳銃による早撃ちの見事さは「シェーン」より好きだ。黒衣をまとったゲイリー・クーパーの演技は至高の領域。 白黒画面の中にたたずむ「黒」・・・最高だぜ。 「真昼の決闘」よりも断然コッチでしょう。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-13 03:03:36)《改行有》

868.  君と別れて 《ネタバレ》 クローズ・アップがくどいのと後年の作品に比べるとやや荒削りだが、俺はその荒さも含めて好きな作品だ。 水窪澄子の可愛らしさと美しさを見ているだけでも飽きない。 眼鏡を取ったら結構美人の姉さんも。 走る学生たちが画面を横切るファースト・シーン、女性達のセリフから彼らが不良だと読み取れる。 しばらくほとんどセリフが無い。 空の財布を見て金をこっそりやる母の優しさ。 息子の義雄は母の仕事を馬鹿にされ虐められたからなのか心が荒れ不良に身を堕としている。 「お母さんの子だもの お酒くらい飲めるよ」のセリフはグサりとくる。 それでも母の道具にナイフを投げる事を躊躇う葛藤も見せる。穴の空いた靴下を墨で塗るシーンは笑ったが切実である。 言いたい事は解るが、やや説明不足なのが残念。 母親が死に急ぐ描写も説明が足りない。息子と馴染みの客、両方の心が離れようとする事への焦りからだろうか。 ま、そんな男も出会ってそうそう「温泉行こうぜ」とやらしい手つきで誰彼かまわず女に手を出そうとするエロジジイですけどね。 一瞬でも出てくる橋。橋は成瀬映画を象徴するシンボルでもある。 照菊が義雄に「自分が何のために生きているか」を“告白”しに行くシーン。二人を乗せ鉄橋を駆ける電車は、水窪澄子が語ろうとする真実に“接近”していく。そして母親が働く料亭の橋は、息子と母親、そして水窪澄子を繋ぐ架け橋でもあるし、やがてくる“別れ”すら暗示している。 そんな義雄の心を改めさせようと語りかける水窪澄子の面影は、後の高峰秀子を思わせる。 高峰秀子は、彼女の後継者でもあるのだろうか。 水窪澄子演じる照菊が幼い弟や妹のために働く。 電車の中で水窪澄子が出ていた明治のチョコレートが気になる。 畳み掛けるカットの繋ぎで海を背景に字幕をのせるシーンにはドキッとする。 「義雄さん一紹(一緒)に行ってくれる?」 一瞬見せる本気の表情、美しい手。 義雄は母や照菊のために不良仲間から抜ける事を決める。死んでもやり返さない覚悟で。だが母の悪口だけは許せなかった。 庇う照菊、一瞬見る走馬灯・・・それでも生きる勇気を選ぶ照菊。 ただ、「アイツさえいなければ」なんて「本当は死にたいけどみんながいるから仕方なく生きてやるのよ」的なセリフはちょっと怖い。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-13 03:00:02)(良:2票) 《改行有》

869.  キートンのカメラマン 《ネタバレ》 キートンの傑作は数多くあるが、俺が一番好きなキートンはこの「カメラマン」! 他のアクションが凄い傑作群に比べると地味な印象を受ける人もいるだろう。でも俺は群衆に始まり群衆に終わるこの映画が大好きなんだ。 まずキートンの出で立ちからして面白い。ベレー帽を被り、使い古された三脚付きカメラをまるで機銃でも抱えるように持ち運ぶ。三脚は容赦なく人に襲い掛かるし事務所のガラスも割ってしまう凶器と化す。 それを支える可愛らしい二人の“相棒”とのやり取りも楽しくてしょうがない。 一人は冒頭偶然出会ったニュース班務めの美しい女性で、情報面から彼の孤独な闘いを支える。 もう一人は街中で偶然出会ったちっこくて素早い気の利く可愛い奴だ。傍らでここぞと言うときに助けてくれる頼れる存在。 冒頭出てくる戦場で命をかけるカメラマン、だが人の住む都会でニュースを追うカメラマンたちも命懸け。 何も無い広場をあっと言う間に埋め尽くす人の群れ!津波のように押し寄せるスペクタクル、そんな場所で出会った女性を追ってキートンは街角カメラマンからニュースを追う記者へと変わっていく。 彼女もまた彼の優しさに同情して良い情報を流してくれるが、失敗が続いて中々上手くいかない。それでも諦めず次に進もうとする無邪気さ。彼女とのデートはとにかく愉快だ。 バスに乗ろうとするが押しのけられ必死でバスの外にしがみ付く、落ちても全力で追いかけ飛びつく。 プールの脱衣所でおっさんと揉みくちゃになるシーンは爆笑。 マーセリン・デイの水着姿は可愛くて色っポイ。こりゃ男どもも群れを成すわな。 終盤のマフィア同士の熾烈な抗争を掻い潜り暗黒街を駆け抜けるシーンも凄い。 心強い“相棒”と共にカメラを回し続け、落としたナイフをもう一度握らせ殺し合わせたり柱が倒れようがマフィアに機銃やナイフで狙われようがそれを全力で回避しつつ撮影を続けるカメラマン魂。 それでも報われない努力、でも報われなくたっていい、惚れた女のために暴走した船が水上を裂くように走る現場に飛び込む勇気。 「蒸気船」の時といい、何も言わずにすぐさま他人のために行動できるキートンはカッコ良い。 その真実をスクープした“相棒”の存在!キートンが他者に助けられるという人間臭い一面も見せる面白さ。総ての真実が明かされた後、まるで二人を祝福するかのように現れる人々の群れ。[DVD(字幕)] 10点(2014-03-13 00:24:29)《改行有》

870.  駅馬車(1939) 《ネタバレ》 フォードの傑作は「リバティ・バランスを射った男」や「捜索者」を見てきたが、他のフォード西部劇は余り好きじゃ無い・・・けど面白い。 前半はゆったりした感じで退屈だが、丁寧にドラマを積み重ねるストーリー。登場人物がみんな個性豊かで良いね。 中盤の出産の場面。世の中からつまはじきにされた人間が、本当は誰よりも心の優しい人間だったって場面がさ。 そして終盤の二段構え。8分にも及ぶ駅馬車の爆走シーンは今見ても鳥肌が立つ。 普通ここをクライマックスにして終わるが、凄いのはこの後さらに見せ場があると言う事。 いや、リンゴにとってはコマンチとの戦いは「過程」に過ぎず、復讐こそリンゴにとっての「本番」だ。 一瞬の銃撃までの緊張感が凄い。 保安官のオッサンと医者は本当良いキャラしてるぜ。ラストの去り際も見事だった。[DVD(字幕)] 8点(2014-03-13 00:13:39)《改行有》

871.  ウエスト・サイド物語(1961) ロバート・ワイズのミュージカルはあんま好きじゃないんだよなー。 「罠」とか「地球が静止する日」とか普通の映画の方が面白いし。 それでも、ブロードウェイの狭い空間から飛び出し、のびのびと弾け飛ぶ若き俳優陣の熱気!踊る、踊る、踊る! 腹の底からエネルギーを放出する叫び。 生きる活力をガソリンにして注入されるようなパワーに溢れている。 ストーリーは小さな不良グループ同士の抗争という筋書きだが、 宗教争いや全ての戦争に対するメッセージも刻まれているのだ。 歌唱シーンの吹き替えはかなり残念だけど、それでも体を震わせる熱意をひしひしと感じられる。 ナタリー・ウッドの演技、マーニ・ニクソンの力強い歌声。 文字通り怒りに満ちたものがある。 リチャード・ベイマーの演技、 ジョージ・チャキリスの存在感も凄かった。トレードマークの赤のように燃え上がるダンス、 リタ・モレノの情熱的な踊りも見事。[DVD(字幕)] 8点(2014-03-13 00:09:45)《改行有》

872.  風と共に去りぬ 《ネタバレ》 前半は文句なしの100点。 ジョージ・キューカー、ウィリス・オブライエン等豪華な面々が監督を引き継いでいったそうだが、それぞれがどのパートをやっているのかと注目して見て見るのも面白い。 黒人描写はステレオタイプな部分があって気になったけど、ワガママなスカーレットが一人の女性として成長を遂げていく過程が良い。 表向きは冷酷な女かと思いきや、本当は愛する男の頼みとは言え憎んでいた女性を助けてしまう心の優しい女。 「彼女を死なせたらアンタを殺してやるわ!!!」女中無能すぎバロス。スカーレットまじ良い女で泣いた。 ケバいドレス着るよりも質素な服の方が何倍もキレイだし可愛いしエロ(ry そしてクライマックスの馬車の疾走の迫力! ハワード・ホークスが撮ったんだがウィリアム・ワイラーが撮ったんだか知らんが、映画史に残る名場面だぜ。そう前半は完璧だ。 ただ後半はあまり好きじゃない。冒頭のやり取りこそ良かった。鉛玉ブチ込むスカーレットはカッコ良かった。メラニーが良い女すぎる。 ただ、いくら農園を守るためとはいえアソコまで酷い展開が出来るのだろうか。というより、内容もスピードダウンと言うべきか。少々退屈してしまった。 スカーレットが堕ちていくのに対し、メラニーは誰にでも優しかった。優しすぎた。スカーレットに助けられた恩をずっと忘れなかったんだから。 伊達男レッド・バトラーも狂ったスカーレット。 ただ、ラストのセリフには納得が行かない。「そうだ明日があるわ」 ふざけんなよと。今日の風は今日しか吹かないというのに。[DVD(字幕)] 8点(2014-03-13 00:02:08)《改行有》

873.  片腕ドラゴン カンフー馬鹿映画の傑作。 キン・フーの武侠映画に並ぶ人間はジミー・ウォングの兄ぃだけだぜ。 ブルース・リーもジャッキー・チェンも好きだが、やっぱこの人が一番好きだ。 アクション馬鹿ジミー兄貴最高!![DVD(字幕)] 9点(2014-03-12 16:02:35)《改行有》

874.  ミクロの決死圏 《ネタバレ》 リチャード・フライシャーの代表的な傑作の一つ。 スパイ・SF・ファンタジー等あらゆる要素が盛り沢山。 レーザー縫合や人体に縮小した人間を送り込んで治療するというアイデアも先見性が高い。 ミクロ技術はまだまだ研究段階だが、近い将来可能になるとしたら凄い事だ。アイデアも豊富だし、とにかく面白い。 人体を本当に巨大な「迷路」にして冒険しようだなんて誰が想像つく? 患者の治療を「軍事作戦」として行う展開、そして“裏切り者”が誰か疑心暗鬼が繰り広げられる二重構成。 ストーリー構成と技術の見事さ。これCGじゃ無いんだぜ?スゲエよ(でも流石に船はゴツゴツしすぎのような気が(ry)。 最後までスリリングで面白かった。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-12 15:59:19)(良:4票) 《改行有》

875.  ロミオとジュリエット(1968) 「タイタニック」とか、「ロミオとジュリエット」なんて超が付くほど典型的なアホロマンスなんだが、俺はそういうのがスゲー嫌い。 ただ、完成度って意味じゃ大いに評価するぜ。 フランコ・ゼフィレッリは見事な「ロミジュリ」を撮った。 中世ヨーロッパの美術はキレイだし、後半の決闘場面は中々迫力があったし、ハッセーのお●ぱいを見るだけでも大いに見る価値がある(何じゃそりゃ)。 いやさ、他の「ロミジュリ」映画が本当ロクでも無いというか。ディカプリオのなんてひでえもんだよ(絶句)[DVD(字幕)] 8点(2014-03-12 01:04:37)《改行有》

876.  スパルタカス(1960) 《ネタバレ》 ダルトン・トランボのシナリオ、脂が乗り切ったカーク・ダグラスの演技、そしてアンソニー・マンとスタンリー・キューブリック! 歴史映画というとどうしてもその長さゆえにダレてしまうが、キューブリックのスピーディーな映画作りによってダレをまったく感じさせない。 奴隷から剣闘士へ、訓練、決闘、反乱、終幕。実に目まぐるしく展開する。 前半の決闘場面はこれぞグラディエーター(剣闘士)と言わんばかりのスリリングな迫力だ。 奴隷たちは自由にを求めて運命に抗う。彼らが手にするのは生きる自由か、死ぬ自由か。あくなき戦いは続く。 たとえ最後の1人になろうとも。 スパルタカスが最後に得た自由は、奴隷を得るもの、奴隷から解放された者、そして“どちらでも無い”小さな命を救えたのかも知れない。 制作現場におけるカーク・ダグラスとマン、そしてキューブリックの衝突。このピリピリした空気はそのまま映画の激しさに結びついている。 キューブリックは最後までこの作品を自分のものだと認めなかったが、それでもこの作品が映画史に名を残す傑作である事に変わりはない。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-12 00:55:34)(良:3票) 《改行有》

877.  ロング・グッドバイ 《ネタバレ》 よくアルトマンの最高傑作は「ナッシュビル」だと聞くが、個人的には「ナッシュビル」も「M★A★S★H」も大ハズレ。 「ウェディング」以外肌の合わない男だったが、この「ロング・グッドバイ」はアルトマンへの認識を改めた作品の一つだ。 物語は銃撃が一切なく、主人公がひたすら事件の真相を追って車、歩きと調査とドラマの連続だ。 退屈な日々を何気なく過ごす私立探偵フィリップ・マーロウ。御近所は99%ストリッパーに近い美女軍団だ(レズなのか?) 猫の行方が何時の間にか友人の不可解な失踪を調べる事に。 調査先での出会いには幾つもの“謎”が付きまとう。 友人は何故消えたのか、あの女は何か隠しているのか、つうかオマエの猫は何処行った。 ラストの衝撃的なクライマックスも何処かサッパリ、不思議な映画だった。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-12 00:52:26)(良:1票) 《改行有》

878.  穴(1960) 《ネタバレ》 ジャック・ベッケルはフレンチ・ノワールで数々の傑作を手掛けた。 元々フィルム・ノワールはドイツのフリッツ・ラング「M」やジャン・ルノワールの「十字路の夜」が原型として広く知られているが(知らない?じゃあ今すぐググレ)、アメリカの「暗黒街の顔役」や「マルタの鷹」以来すっかりノワールのお株はアメリカに奪われてしまった。 そんなフィルム・ノワールをフレンンチ・ノワールとしてフランス・・・つまりヨーロッパに復活させた監督の一人がジャック・ベッケルだ。 宇宙刑事ジャン・ギャバンが売れたのもルノワールとベッケル様々です(ギャバンの本体はタバコ)。 そんなベッケルの傑作は「アラブの盗賊」「現金に手を出すな」「モンパルナスの灯」「幸福の設計」「肉体の冠」と豊富だが、最高傑作はやはり「穴」になるだろう。 戦後実際に起きた脱獄事件をモデルに、刑務所内における一大脱獄劇をスリル万点に描いていく。 見張りの目を盗んでのやり取りは終始ドキドキの連続で、何時警備員が飛び出して来るものかと緊張の糸が絶たれない。 土まみれになりながらも穴を掘り続ける男たちの力強さ、鉄格子よりも硬い囚人たちの絆。漢の映画だぜ。 女っ気の無い作品だが、“5人”に会いに来た「あの女」は囚人たちの絆にヒビを入れるファム・ファタールだったのかも。 ラストの壮絶な展開には唖然としてしまったが、最後まで見事な作品だった。もっとベッケルの作品が見たかった。惜しまれる。[DVD(字幕)] 10点(2014-03-11 23:57:55)(良:1票) 《改行有》

879.  孔雀夫人 《ネタバレ》 高密度なメロドラマの傑作。 題名こそ「孔雀夫人」という甘ったるいタイトルだが、本性はドロッとした凄まじい作品だ。 20年間経営した自動車工場を売却し、長年連れ添った妻と豪華客船の旅に出たサム。 仕事もでき良き父親として真面目に生きてきたサムだが、それに対して若々しい妻フランは自由奔放な女だ。 新時代を築く自動車を作り続けたサム、ヨーロッパの伝統的で古風な生活を重んじるフラン。二人の距離は次第に拡がっていく。 サムもそんな奔放すぎる妻に嫌気がさし、船で出会った美しく教養豊かな婦人イーディスに惹かれてしまう・・・。 ウォルター・ヒューストン以外は個性が少し薄いが、ワイラー特有のクライマックスの見事さを味わえる。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-11 21:50:58)《改行有》

880.  荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻 《ネタバレ》 あんなにも疲労感を味わう決闘場面は中々御目にかかれない。 あの疲労感は伊藤大輔の「下郎の首」や小林正樹の「切腹」とは違う。 前者がストーリー面における疲労感だとすると、この映画は戦闘描写を徹底的に“みじめたらしく”見応えのあるものにしている。 冒頭に描かれるド派手な仇討劇場の“虚像”。あまりに白すぎるメイクと勇ましすぎる男たち、バッタバッタと何十人も斬り、二刀流、槍・・・その後に語られる“忠実な”記録。 まるで黒澤の「羅生門」における多襄丸の件を思い出す。多襄丸も役人の前では戦闘経験豊富な強者を“装って”いた。 この映画は現在の伊賀は上野を映し、舞台は寛永十一年に遡る。 決闘までの1時間をリアルタイムに描く。薄暗い空、旅の休みに茶屋に入る精悍な表情の武士たち。落ち着いた演技の三船。 桶からこぼれた水が、さらに過去の血痕に繋がる。語られるそれぞれの過去。桜を見ながらの三船と志村の会話の雰囲気。弓を引くだけで撃つ場面は映されない。それは決闘間近で三船が銭を数える時も手が映されなかった。 戦いが曝け出されるのは、クライマックスを待たなければならない。 リアルタイム進行は確かに緊張感があるが、それまで何も起らないと解ると恐ろしく退屈なものになる。同様の理由で「真昼の決闘」も俺はダメなのだ。 観客「待つのは辛いのう」 だが、この映画はそのラスト20分で今までの緊張が弾ける様子に圧倒される。着飾った男たちの“化けの皮”が剥がれていく瞬間のな。 左ト全の舞が面白い。この卜全と三船が「七人の侍」の二人とは思えない(良い意味で)。 上着を亭主に投げ渡して死の覚悟を伝え、決闘の準備を進める。 橋の上で見張る男の回想・掲げられる“槍”を黙って見送る。水の中の小石、森の中の木。 ロングショットで偵察、ハッキリ一人一人映される敵の姿、地図。 伝えに行こうとするが、恐怖と脚が動揺してなかなか前に行けない。それを勇気を奮って“歌”によって敵の接近を伝える。 ラスト20分の緊張、手ぬぐいで隠される防具、物見に出される箒を持った亭主、寒さ、敵の動静を見守る。 「七人の侍」は人を斬るのに慣れたプロフェッショナル同士の戦闘(百姓ですら落ち武者狩りで殺人を経験済み)だったが、この映画は人を初めて斬る人間が味わう恐怖がたっぷり描かれている。 怖がって逃げる人々、震える手で鞘から刀を抜く人々、睨みにビクッとして手を覆って引っ込む者、騒ぎで集まる群衆、血の匂いで吐き気を起こす者、初めての殺人で震える者、殺してしまった後に来る後悔の震え、痛みで狂ったように叫ぶ者、一瞬の光り、折れる刀。 この映画の真逆・・・即ち従来の荒木又右衛門が池田富保による「伊賀の水月」なのだ。竹をしならせて崖下に飛び降りるとか、この映画を見た後だと色んな意味でビックリすると思います。 黒澤はこの作品の後に「七人の侍」でより戦闘描写を追及していく。 三船敏郎、志村喬、加東大介、千秋実、左ト全、高堂國典、堺佐千夫、小川虎之助といった面々が共通している。[ビデオ(邦画)] 8点(2014-03-11 21:45:40)《改行有》

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