みんなのシネマレビュー |
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881. 女の一生(1967) モーパッサン原作の文芸作品。 女ぐせの悪い男を婿に迎えたことから、旧家の一人娘が送る波乱の人生を描いている。 ストーリーはいかにも連続テレビ小説向きで、あまり中身の濃さは感じないが、 映像や演出に関しては、ちゃんとした映画だよなという印象は受ける。 岩下志麻、左幸子、小川真由美、宇野重吉らの安定感ある演技が見所。 ヒロイン岩下志麻の老け役時のメイクは今ひとつだった。息子役の田村正和は若い。 女性向けの内容だが、ヒロインの女性像は今の若い人たちにはちょっとピンとこないかも。 昭和42年度芸術祭参加作品。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-28 06:13:03)《改行有》 882. ガス燈(1940) バーグマン主演のリメイクの方が知られている「ガス燈」だが、 こちらは40年製作のオリジナル作品。 冒頭に伯母さんの殺害されるシーンがある他は、ストーリー展開、演出はほぼ同じ。 キャスティングは決して悪くはないんだけど、バーグマンのインパクトが強過ぎたせいか、 あまり印象には残っていない。この時代のサスペンスとしては、よく出来ていると思う。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-28 05:46:06)《改行有》 883. マッハ!!!!!!!! ワイヤーアクションなし、CGなしという宣伝を随分と目にしたムエタイ・アクション。 内容はジャッキー・チェンの映画とほぼ変わらず。 別角度から撮ったド派手なアクションシーンを、何度もリピートして見せる手法も同じ。 個人的には、この手の演出はお話の流れが止まってしまうし、 いかにも凄いだろ!と押しつけられているようで好きではない。しかもこの作品では多過ぎ。 見所は主人公の跳躍力と体の柔軟性。今までのアクションスターには見られない動きを見せ、 そのスピードも凄まじく速い。これだけ身体能力が高いと、 本当に強いんだろうなと十分に思わせてくれるアクション作品だった。[地上波(吹替)] 5点(2011-07-28 05:20:28)(良:1票) 《改行有》 884. ウエストワールド アイデアが抜群にイケてる近未来SF映画。 「ジュラシックパーク」と「ターミネーター」を合わせたような作品だけど、 もちろん本作のほうが製作年度は先。機械文明に対する警鐘を裏テーマにしており、 ロボット役のユル・ブリンナーはまさにハマり役。この人は元々無表情ぎみで、素で顔が恐い。 アイデアはA級、ストーリーも決して悪くはないが、演出のほうは今一つで、 全体的にはB級感たっぷりのテレビ映画のような雰囲気。でも面白い。[地上波(吹替)] 5点(2011-07-28 04:13:08)《改行有》 885. ブレイクダンス 青春物のダンス映画。ブレイクダンスは、一時期かなり流行った覚えが。 ストリートのダンス勝負やサクセス的な物語の展開は、単純ながらも観ていて楽しい。 彼らのエネルギッシュでパワフルな動きにも、思わず目を奪われてしまった。 演出はあまりいいという記憶はないが、ぜひもう一度観てみたい作品。[ビデオ(字幕)] 5点(2011-07-27 08:09:24)《改行有》 886. パーフェクト・ワールド 《ネタバレ》 脱獄犯と、人質に取られた少年との絆を描いたヒューマンドラマ。 非常に興味をそそらせる面白い設定で、ストーリーはロードムービー形式で進むのだが、 "父親"という、作品の核になっているこの部分が今一つ説得力を感じさせない。 脱獄犯のブッチは最初からただの子供好きの優しいおじさんだし、 少年のほうの設定も描写不足で、これではその後の展開にも無茶さを感じてしまう。 また彼らを追う警察署長や女性犯罪心理学者は、ストーリー上まるで役に立っておらず、 途中のまるでキャンプのようなシーンには、ただもう爆笑するばかりだった。 実際には理屈などでは説明できないこういったシチュエーションも存在するのかもしれないが、 映画作品にするのならもう少ししっかりしたシナリオを用意してくれないと、 どうしても消化不良の感が残ってしまう。 一応メッセージは伝わるし、作品そのものの印象はそれほど悪くないんだけど・・・。[ビデオ(字幕)] 5点(2011-07-27 06:18:14)《改行有》 887. フィラデルフィア 差別と偏見がテーマのヒューマンドラマ。 弁護士役のトム・ハンクスとデンゼル・ワシントンが安定した演技を見せ、 終始落ち着いて鑑賞できたものの、ストーリーはもう序盤から誰もが予想できる流れ。 予定調和をこなすようにお話が進み、かなり優等生的な作りの作品だった。 取り立ててシナリオの粗はない代わりに、その分インパクトに欠ける部分はあるのかなと。 二人の役者さんはもちろん、内容もいい映画の部類に入ることは間違いないんだけど・・・。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-26 09:15:45)《改行有》 888. レスラー ミッキー・ロークは昔の面影はまったくなくなったけど、 落ちぶれたレスラーの役は、まさに今の彼にぴったりのハマリ役。 身体もしっかり作っていて、外見だけ見れば、 「こんなレスラー、実際にいそうだよな」というほどの役作り。 お話の展開はオーソドックスながらも、私生活では不器用でだらしのない男という設定に、 一人娘とのエピソードを絡め、人間臭いキャラに厚みを出させている。 プロレスの世界でしか生きられない男の生き様は、ミッキー自身の歩んできた人生と どこかダブるところがあるのかも。まさしくミッキー・ロークという俳優さんを観る映画だった。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-26 07:46:16)《改行有》 889. ザッツ・エンタテインメント 1930年代~50年代にかけて製作された、ミュージカル映画の数々を紹介した映画。 ナビゲイターにフランク・シナトラ、エリザベス・テイラー、ジーン・ケリーなどを迎え、 当時の想い出話を交えた構成は、タイトル通り、エンタメたっぷりといった仕上がり。 とにかくものすごい数のミュージカル映画が紹介されていて、 こんなに製作されてたの?と、びっくりしてしまったほど。 白黒のミュージカルもかなり製作されていたようで、今では鑑賞することが難しい作品もあり、 そういった意味でも、一見の価値はある作品かと思う。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-26 05:08:25)《改行有》 890. ファイナル・デスティネーション "人間は死の運命から逃れられるのか?" 誰しも一度は漠然と考えたことのあるテーマで、目のつけどころがいいスリラーもの。 高校生が主役なので取っつき易く、推理要素や軽いオチもついて、ストーリーは中々面白かった。 ただ演出の方がかなりチープだったのは残念。それでもB級映画としては十分楽しめた作品だった。[地上波(吹替)] 5点(2011-07-25 17:15:58)《改行有》 891. マッドマックス 公開当時にかなり話題になった、バイオレンス・アクション映画。 単純明快、一本の筋に沿ってお話が進むので、非常に取っつき易いし判り易い。 出演俳優達も個性があって良かったんだけど、制作費がなかったせいか、 近未来という設定は今一つピンとこなかった。メルやマシンは、確かにカッコいい。[地上波(吹替)] 5点(2011-07-25 06:10:21)《改行有》 892. 追いつめられて…(1959) 推理サスペンスの要素は薄く、どちらかといえば人間ドラマに重きを置いた作り。 おマセでひねくれ者、"嘘つき"少女という設定が、この作品のキーポイントになっており、 少女役の子役さんはハマリ役といった感じで大変良かったんだけど、 序盤で彼女の孤独さをもっと表現できていたら、さらに感情移入できたかと。 終盤からラストにかけてはありがちな、少々ベタっぽい展開だが、さっぱり目で許容範囲内。 ある人物のラストのセリフがよかった。万人向けの佳作。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-25 05:38:59)《改行有》 893. 夜と霧 アウシュヴィッツ強制収容所の様子を描いた記録映画。 後半の映像はショッキング。実際には本作の映像では伝え切れない、 残虐な行為が日々行なわれていたわけで、想像しただけでも身の毛がよだってしまう。 これは、ちょっと点数をつけられるような作品ではないです。 人間の歴史から決してぬぐい去れない史実として、やはり観ておかなければいけない作品。 評価は中間点ということで。[インターネット(字幕)] 5点(2011-07-25 03:49:35)《改行有》 894. チョコレート・ファイター 女性が主役のアクション映画。この女の子、とにかくものすごい動き。 身体能力がよほど高いのか、まさに体当たりというシーンの連続にびっくりしてしまった。 この手の映画には珍しく演出が凝っているんだけど、基本的にストーリーは暗くて面白くない。 阿部寛が演じるキャラも取ってつけたようで、必要性はあまり感じず。 逆に「マッハ」のときのような、同じシーンを別角度から何度も見せる、 押しつけがましい演出がほとんどないので、とても観やすかった。 大けがしてるでしょ?と、心配さえしてしまうような過激なアクションの連続が見所。 ヒロインは結構かわいいけど、エンディングのNGシーンはいらなかったな。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-25 01:48:08)《改行有》 895. I am Sam アイ・アム・サム 知的障害を持つ父親と、その娘の親子愛を描いた物語。 父と娘の互いに思う気持は理解できるのだが、状況設定がどうにも納得いかなかった。 子育てで一番大変なのは乳幼児期のはずだが、本作にはその部分がしっかりと描かれていない。 あちらの行政の仕組みはわからないけど、常識で考えればこの時点で引き離されているはず。 結局この矛盾がずっと頭にこびりついているため、今一つストーリーに入っていけなかった。 ショーン・ペンは知的障害者を好演、ここまで演技のできる人だとは思っていなかった。 ミシェル・ファイファーは相変わらず魅力的だし、途中からは二人の演技だけを追っていた。 個人的にはストーリーは並以下、配役はほぼ満点という印象の作品だった。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-24 17:25:58)(良:1票) 《改行有》 896. やかまし村の子どもたち 舞台はスウェーデンの片田舎、とにかく雄大な自然が素晴らしい。 子供たち(特に一番下の子)や動物がかわいい。大人も子供もみんな楽しそう。 映像が凄くきれいで、都会生まれの都会育ちの人間には、うっとりと憧れてしまうシーンばかり。 ストーリーは全然ないけど、子供達のいくつものエピソードが中心に描かれ、 それがほのぼのとした温かい気持にさせてくれる。 まるで田舎の暮らしを体験学習しているようで、疲れてる時やへたれぎみの時に鑑賞すると、 ほっこりすること間違いなし。こういう映画もたまにはいい。ぜひお子さんとご一緒に。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-24 07:52:12)《改行有》 897. ホーム・アローン ファミリー向けのコメディー映画。 主役の子供は中々芸達者なのだが、うるさくてこまっしゃくれたガキが大の苦手なので、 どうにも生理的に受けつけない。子供にムキになってもしょうがないんだけど、 子供が「イエス!」と叫ぶたびに、こちらの血圧も徐々にヒートアップ。 思わず「泥棒さん、がんばれ!」と画面に向かって叫んでいた。 内容は、よくもまあこれだけの撃退方法を考えたな、というくらいアイデアに富んでいる。 ラストは今ひとつだが、笑えるシーンは多い。主役のガキは嫌いだけど、 作品自体の出来は決して悪くはないし、コメディー映画としても十分成立している。 個人的には1点もあげたくないけど・・・。[地上波(吹替)] 5点(2011-07-24 04:38:48)《改行有》 898. レイダース/失われたアーク《聖櫃》 ハリソン・フォード主演、インディ・シリーズの第1弾。 アドベンチャーものはそれまでにもあったけど、大掛かりなものはこれが先駆けかな。 今観るとシナリオにはかなり粗もあるけど、お宝の謎という点ではシリーズ中でも一番面白い。 時には突っ込みを入れながらも、あまり深くは考えず、気楽に楽しむ娯楽映画。[地上波(吹替)] 5点(2011-07-23 05:08:13)《改行有》 899. 96時間 元工作員の父親が、娘のためにがんばるノンストップアクション。 強い、逞しい父親のキャラが魅力の作品だが、やってる事は「ダイハード」とほぼ同じ。 最近はこういう映画多い。行動範囲が広い分、ストーリーの流れに粗さも見受けられるけど、 これはもう理屈抜きで楽しむ娯楽映画。家族で鑑賞してもいいかも。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-23 01:46:58)《改行有》 900. ドラえもん のび太の魔界大冒険 タイムマシンともしもボックスが効果的に使われている、ストーリーの面白いエピソード。 トキワ荘の漫画家さんたちは、飯代を削って三本立ての名画座によく足を運んでいたらしく、 だからという訳ではないけど、藤子先生もお話の作り方がうまい。 もう基本的な流れや構成はずっと同じなんだけど、舞台が魔界ということで、 ちょっとおどろおどろしい雰囲気も、他のシリーズとは変わっていて面白いんじゃないかと。 長編ドラえもんの映画の中では、お薦めのエピソードの一つ。[ビデオ(邦画)] 5点(2011-07-22 08:01:48)《改行有》
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