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プロフィール
コメント数 2524
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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901.  映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 はばたけ 天使たち 《ネタバレ》 おっさん声のドラえもんから見てる世代ではあるものの(歌詞書くとアレなんで略すとオツムがツンツルテンだのアンヨが偏平足だのってヤツ)、特に『ドラえもん』に思い入れはなくて、でも、昔レンタルで見た『鉄人兵団』は記憶に残る名作だったのでリメイクとなる今回、初の『ドラえもん』映画館鑑賞。見ていてとても感心しました。高水準の作画、ちょっとした仕草の細やかさや印象的なシルエットなど、繊細な表現がいっぱいあって、一方でメリハリを効かせたSFアクションとしての華も盛り込まれて。鏡の世界の設定に疑問が湧きまくりではありますが(どの時点を「映し」ているのか、それは他者の所有システムと共有された空間なのか、空間内で時間が経過するならば現実との差異が生じるのではないか、その差異はどう補間されるのか、生体は映さないならば食肉は何故反映されるのか、ならば死体は反映されるのか、病院の安置所に死体だけポツンとあったりするのか・・・)、リルルと共に今回新たに生命を与えられたピッポがキャラとしての個性を存分に放っているために、元作品よりも、もっと人と機械生命体との繋がりと、その悲劇とが強調され、より深い感動を得られる映画になりました。しかし。その機械生命体側なリルルとピッポの存在に、更なる魅力を感じれば感じる程、元作品に存在した大いなる欠点が更に大きくリアルな欠点として引っかかってしまうという難点が浮き彫りになりまして。しずかちゃんのひらめきは結果的に侵略者とは言え、宇宙の中で長い歴史を刻んだ文明をまるごとひとつ破滅させてしまう訳で。人と機械の差異など存在しない事を語りながら、このリセット劇は相手が機械であるがゆえに許されるように見えてしまいます。ラストの救済も安直な蛇足に思えますし。ここはリルルとピッポに責を負わせつつ、人間側にその重さを認識させて頂きたかったかな。とは言え、その完成度、面白さや感動は個人的にオリジナルを超えるものだと思いました。[映画館(邦画)] 8点(2011-03-08 22:17:20)(良:1票)

902.  恋とニュースのつくり方 《ネタバレ》 なんだか脚本の目指すところが理解できなくて、どういう風にコレを見せたいの?って疑問が延々と続いてしまう映画でした。だって、テレビ局をクビになった主人公がいきなり全国ネット局の番組プロデューサーに抜擢されてしまうというまるで説得力のない飛躍した展開、そこでやたら超人的な才能を見せたり、かと思うとお定まりの平凡な挫折をしたり。彼女ってどの程度の人物なのかがちっとも見えて来ないのですよね。それに呼応するかのように演出もカメラも彼女を上手く捉えていない感じで主人公のクセして、まあ印象薄い薄い。前半なんか、カメラがちゃんと表情を捉えてさえくれてなくって、最後まで見たところで結局お尻しか印象に残らないです。彼女の人物造形と共に周囲の都合の良すぎる反応も含めて、彼女の成長物語及びラブストーリーとしては大失敗しているような映画で、そこに関してはハズレだなぁ、って。でも、一方でハリソン・フォードとダイアン・キートンの余裕の存在感、この二人が醸す笑いの世界は、それだけで十分に楽しめてしまうもので、だからまあ、主人公のお姉ちゃんは二人を引き立てるための狂言回し程度の役で良かったんじゃない?くらいの感じではありました。あ、あとは天気予報のおっちゃんと。それにしても、日本じゃお馴染みの朝のワイドショーってのもアチラが元祖なんですかねぇ(47年前から、ってセリフがありましたが)。ニュースちょっぴりにゴシップネタや生活ネタたっぷりって形式はこっちとそっくり。[映画館(字幕)] 5点(2011-03-07 20:54:28)(良:1票)

903.  ツーリスト 《ネタバレ》 スターで映画を見るという事があまりないので、ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーが共演!みたいなところでワクワクする事もなく、予告編から予想される内容もありきたりに思えて決して心ときめかせるようなものではありませんでした。でも、結果的にはヒッチコック映画みたいな昔の娯楽サスペンス映画のノリで意外とまあまあ楽しめました。美しいベニスの街を舞台にしたサスペンスは、昨今のタイトでハードなものとは違って、なんだかのんびりしたムード。音楽もワザと前時代的にロマンチックに、また大仰に鳴って。ああ、肩の力を抜いて見て、って映画なのねって、その今時の映画らしくない大らかな空気を堪能しました。もっとも、アンジーをキレイキレイに撮りきれてないとか(メイクが作り過ぎで『サンダーバード』のペネロープみたいだし、ライティングがマズくてコワいカオが何か所も)、最初から予想付いちゃうオチとか、ミスリードの方法が強引過ぎるとか、難点はいっぱいあるので素晴らしい映画!とは言えませんが。どうせならもう少しコメディ寄りにしちゃって良かったんじゃないかな。完全に古き時代ののどかなサスペンスでも。狙撃隊とかタイトルの出し方とか、現代的なニオイがせっかくの雰囲気に水を差しちゃってて。どうせハナからリアリティなんて無きに等しいのだから、何をやったっていいのですしね。[映画館(字幕)] 6点(2011-03-06 15:06:40)(笑:1票) (良:1票)

904.  劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~ 《ネタバレ》 ラブ主体な前作はまだユル~く楽しめたのですが、今回はツラかったぁ。まず、脚本的にはシェリルが捕まって以降がメチャクチャ。いや、それ以前からそんなに褒められた脚本ではないのだけれど、そこ以降は酷いとしか。もう状況が飛びまくって物語がキチンと繋がっておりません。大量のキャラを処理しきれておらず、全部が唐突な展開。『Zガンダム』風に四派に別れた上に更に心を入れ替えるよーな、あるいは価値観を覆させるよーなゴチャゴチャした物語を、全部その場その場で思いつきの如くコロリコロリと展開させて行ったら、テレビ版を一切知らない人間にゃ到底付いていけませんって。次に、位置関係がワケ判りません。特にクライマックスの舞台。どこがどうなっているのやら、って。作り手がちゃんと把握しているのかどうかもアヤシいです。せめてイマジナリーラインくらいちゃんと守ろうよ・・・って状態で。艦長、明らかに逆向いてまっせ、みたいな。それから作画はライブシーンと戦闘シーンはそれなりですが、対話シーンになると途端にテレビアニメレベル。むしろこういうところをキチンと作画しておかないといけないと思うのですけどねぇ。もっとも、丁寧なライブシーンは見てて恥ずかしいですし(そここそが『マクロス』のアイデンティティなんでしょうけども)、戦闘シーン、メカデザインは過去作を焼き直すばかりで新作としての意地みたいなのは感じられず。そういう、全体を支配する作りの粗雑さがハリボテ感を醸していて、その上であのモヤモヤとしたラストシーン。あのラストすらあのゲーム、このゲームを思い出さないか?みたいな。それでも許してくれる人達向けな志の低い映画なのだなぁ、って思いました。個人的に良かったところはライブシーンのセットでバルキリーがせり出してくる画が初代『マクロス』オープニングにリスペクト、ってところだけでした。つーか、前作時点で見れ見れ言ってた友人が、今作は面倒だから自分は見ないとか言ってて、どゆコト?[映画館(邦画)] 4点(2011-03-04 22:36:13)(笑:1票)

905.  英国王のスピーチ 《ネタバレ》 キレイにバランスのとれた映画でした。風格を漂わせる映像と音楽を基本としつつ、随所に笑いが入って重くなり過ぎず、過不足のないドラマを散りばめて軽くなり過ぎず。身分の違う二人、定められた自分の運命を呪うよりも、呪縛から解放され、そこから自分の人生を歩み出す事が出来るのだと導いてゆく友情物語は、定番ながら流暢な語り口でサラリサラリと心地良く流れてゆきます。ちょっと庶民感覚に寄り過ぎな感じがあるにしても、吃音に象徴された王の孤独が解き放されてゆく過程はやはり感動的。二人の距離感を示すカメラワークなども教科書的(並んで歩いていた二人が離れてピントがボケて霧の中に霞んで、って)ではありますが効果的で。優等生的な役者の演技の魅力も含めて、全てが「やり過ぎず、過不足なく、きちっと作ってます」って映画でした。イギリス映画って事でダンブルドア校長とベラトリクスとワームテールが出ていて、『ハリー・ポッター』との違いっぷりを楽しんだりもして。ベラトリクスとワームテールは他映画でも共演してる事が多いですねぇ。[映画館(字幕)] 9点(2011-02-28 08:10:55)

906.  あしたのジョー(2010) 《ネタバレ》 うーん。別に悪くはないけれども、コレと言っていいところもなくて、まあ普通に『あしたのジョー』ですなぁ、って。原作のダイジェストみたいで、葉子のオリジナルな設定は別に毒にも薬にもなってなくて。伊勢谷力石はかなり頑張ってました。山下ジョーは、なんだか目が死んでない?って感じで内側の熱さが感じられませんでした。香川団平はコスプレみたいでした。香里奈葉子は微妙でした。山下、伊勢谷両氏が体を作って臨んだ点は評価されていいとは思うのですが、その肝心なボクシングシーンは、マンガ的表現を優先してしまうあまりに不自然で、肉体と肉体のぶつかりあい、男と男の闘いって点では残念な表現にとどまってしまった感じで。『ボックス!』の方がよっぽどボクシングをしているって感じがフィルムに焼き付いてましたからねぇ。この映画のボクシングシーンはトリッキーなボクシングポーズ集だわさ。結局、原作がジョーにしろ力石にしろ、時代を背負っていたのに対して(ほら、「我々は『あしたのジョー』である」とか力石の葬儀がリアルで行われたとか、あの時代の人々、特に若者が抱えていたもの)、この映画ではジョーにしろ力石にしろ、当時の時代も今の時代もほとんど背負ってなくって、カルいんですよね。今、この時代に何故『あしたのジョー』なのか?っていう必然、それを負わせていれば良かったのですが、なんか漫然と映画化しちゃったねぇ、と。それにしても力石の死後がダラダラしていて長く感じられたのは、やっぱり伊勢谷友介こそがこの映画のカナメだったからですかねぇ。このジョーで続きのカーロス・リベラ戦やホセ・メンドーサ戦を見たいとは、あまり思わないなぁ・・・[映画館(邦画)] 5点(2011-02-23 21:33:09)

907.  幸せの始まりは 《ネタバレ》 ひたすら会話によって進行してゆくラブストーリー、その都会的なイメージ、オシャレな雰囲気を楽しめばいいのでしょうが・・・。基本クサいジェームズ・L・ブルックス、80~90年代にこの映画を見たのならば楽しめたかもしれませんけど、アメリカの都会派なんてのが単なる幻想に思える今はなんだかイライラしてくるばかりなのですが。面白いって言えば面白いのですが、それは会話から生まれる小ネタを楽しむって部分で、基本的にどのキャラにも感情移入はできませんでした。だって、全員が全員、揃いも揃ってカリカリと神経質で。そして「自分がいかに神経質か」を無神経にまくしたて主張し合う映画だったりして。まるで登場人物全員にウディ・アレンが憑りついたようなシロモノなワケで。考えただけでウンザリでしょ。「沈黙は金」とか言いつつ、やっぱりお互いまくしたてなきゃ相手の本質は判らん!って感じの映画で、とにかく自分がいかなる存在かをいかに言葉で表現して相手に伝えるか?ってところがキモになってるのが見てる私には「大変にウザいわぁ」って状態でした。会話の映画という事で、携帯電話もキーアイテムになっているのですが、携帯で会話してるシーンが多い映画って、それだけでイラつきますしねぇ。大勢の中で携帯で話してる人って、その場から浮いてるようでリアルでもイメージはあまりよろしくないですもんね。ビジュアル的にはリース・ウィザースプーンの劣化が気になりました。華やかさが引っ込んでアゴだけが個性になってきちゃったなぁ。[映画館(字幕)] 4点(2011-02-23 00:16:26)

908.  ヒア アフター 《ネタバレ》 【必ず鑑賞後にお読み下さい】 実はただの恋愛映画じゃないかと。最後に男と女が結ばれるまでを描いているだけ。そして、だからこそとても大切な話で。一人の人間が繋がっていた人。その繋がりが永遠に絶たれた時に心にいっぱいの感情の波が押し寄せて、それを抱えて、その重さを抱えきれずにそれでも生きていて。じゃあ、この世界でひとりひとり、そんな重さを他人と共有できるのだろうか? 自分の重さと他人の重さとを分かちあって生きてゆけるのだろうか? 新たな繋がりを構築できるだろうか?って。そして、その受け止め分かち合って繋がる事が結婚というものなんじゃない?みたいな。主人公が料理教室へ通ったのはあまりに唐突にも思えますが、そこで彼は家庭を築く事を願ったのではないでしょうか。そしてペアを組んだ彼女とは、だけどその重さを共有し、分かち合う事はできなかった、まだあまりに未熟だった、と。人が生きる中で背負った思いの重さ、それをしっかり理解し、受け止めた上で繋がってゆく覚悟を描いた話かな、って。最初はスピルバーグ的お気楽ファンタジーか、「信じる者は救われる」的宗教観の映画かと思いましたが、やはりイーストウッドがそんなに安直なものを撮る訳はありませんでした。死後の世界や死者との対話は、人の心を映すための素材。死んだ人を語る事で生きている人の存在を浮かび上がらせるためのもの。「イーストウッドでオカルト映画?」なんて思ってしまって読みが浅かったですわ。サンフランシスコ、パリ、ロンドンを独自のタッチで描き分けるようなゆとりも見せる(『トラフィック』みたいに露骨なのじゃなくて)イーストウッドですが、最近のシンプルにして深みを見せる老練ぶりは、やはり刮目しない訳にはいきません。しみじみと映画を堪能させて頂きました。[映画館(字幕)] 9点(2011-02-20 17:12:09)(良:3票) 《改行有》

909.  GANTZ 《ネタバレ》 あんまり期待していなかったのですが、かなり楽しめました。グロな描写は全く好みではありませんけど、原作を読んでいない事もあって、単純に「一体どうなってるんだろう?一体どうなるんだろう?」ってワクワクできたのが良かったのだと思います。そりゃ、不自然と言うかツッコミどころは多々ありました。転送されるタイミングに差があるのが意味不明とか、博物館での戦闘で松ケンが前に出てるニノがジャマ!って言ってたけど、あんだけのサイズの敵に対してジャマもへったくれもなくね?とか。千手観音を動かすのならば、ハリーハウゼンへのリスペクトの1つも入れて欲しいところですしねぇ。手以外、ちっとも動かねーでやんの。CGのレベルは全体的に低めだし。特に転送時に体が上下に動くと途端に不自然になっちゃう。だけど、特異な状況に置かれて否応なく戦いを強いられる人々の物語、その不条理っぷりはドキドキさせられますし、絶対的に不足気味ではあっても、一人一人に与えられたドラマにも興味が湧きますし、そして、最初から最後まで全く退屈しませんでしたし。現代社会での個人の繋がりの希薄さを象徴しているのかな?みたいな感じの寒々しい描写の数々が良い感じでした。もっとも、友人が「ヒロインの事を気に入って作品的にも評価しちゃうんじゃね?」とか言ってましたけど、まあ、その通りさー。ぴったりコスがね、なんとも。お兄ちゃん達のムキムキモードは笑っちゃうケド。[映画館(邦画)] 8点(2011-02-14 21:36:55)

910.  ジーン・ワルツ 《ネタバレ》 見る前は社会派医療ドラマだと思ってました。実際、代理母を始めとして、医師の不足、受け入れ体制の不備、堕胎、不妊、少子化等、産科を巡る現在の問題を網羅するように提示しております。だけど、それを描く話術はぎこちなく、役者は振付けの通りに動いているような感じで全くリアルな存在には見えて来ず、面白味もなく、まるで運転免許更新の講習ビデオみたいだな、これじゃあまり多くは期待できなさそうだな、って。フラットなライティングとメイクと顔だけを強調するヘアメイクが作りだした菅野美穂の表情の違和感は、それが意図的だとしてもやり過ぎ。更にエピソードが繋がっておらず、常に唐突な展開をするので、映画が意図するところが見えてはいても映画として全く機能していない部分が大量に存在して。白石美帆のエピソードは過程が1つ丸々抜けていますし、大森南朋は放置されてしまいます。この音痴な映画は一体・・・と思っていると、クライマックスで映画は一転、凄い事になります。ドタバタコメディ。しかもフジテレビ製バカ映画『ベイビィ ベイビィ ベイビィ!』そっくりと言うか、そのまんまと言うか。マジでまるでコピったかのように。こちらはシリアスを気取っているだけに余計タチ悪いです。そして、社会派としてもミステリーとしても全く成立しないまま、『踊る大捜査線』の青島&室井みたいな安易な結論だけ語って終わりになります。描かれる出産の感動っていうのは映画の力ではなく、結局この映画はデキの悪いバカコメディの更に二番煎じ(こちらがオリジナルだとしても、登場順的に)という最悪なカタチを呈しただけで。もう唖然呆然でございました・・・。[映画館(邦画)] 3点(2011-02-13 22:31:28)

911.  ザ・タウン 《ネタバレ》 凶悪な犯罪者のドラマなので、基本的に感情移入はできず。だから自分の中では追われるシーンや包囲されるシーンでも、少なくともサスペンスものとしては成立してないんですよねぇ。悪い奴らなんだから、さっさと捕まってくださいな、って思いながら見ておりました。環境や生まれ、血のせいにすんなよ、みたいな感じで。ゆえにラストは、あれってアリなのか?って。結局、彼は最後に花屋で一線を越えてしまった訳じゃないですか。たとえ倒すべき悪であっても。あの時点で最早歩むべき道はないよ、と思ったら・・・。でも、これってつまりはかつてベンが脚本を書いた『グッドウィル・ハンティング』のダークなマイナスベクトル版。この映画の内容じゃあ、とてもじゃないけれど「悪いのは君のせいじゃない」とは言えないんですけどね。ベン、90年代のセンスをずーっとひきずってるんじゃない?みたいな。映画を見ていて他に思い出したのって、同じ90年代の『パーフェクト・ワールド』『ヒート』『ショーシャンクの空に』だし。こういう犯罪映画が予め定石を踏んでゆくのが見えているっていうのって、なんかどうも毎回ピンと来なくて、だからってラストだけ意外?で納得できるかって言うと、そんなワケもなくて。ただ、映画的にはテンポ良く、見せ場もあって退屈はしませんでした。街の空気を匂わせるような風景描写も生きていましたし。そして、それだけ。[映画館(字幕)] 6点(2011-02-09 15:07:54)

912.  ちょんまげぷりん 《ネタバレ》 タイムスリップものとしての面白さ、要素が絶対的に不足しているような気がしました。安兵衛が体験する事になるカルチャーギャップの描写が、なんか薄いんですよ。彼の演技の硬さのせいもあると思うのですが、そこが弱いためにギャップから生じる笑いやドラマの温度が上がってゆかず、そんなモンでいいのかなぁ?って感じに思ってしまって。スイーツに出会う事で、彼の才能が開花するっていう部分、当然、お侍さんとスイーツってところのギャップの面白さこそがキモになる訳ですが、彼があまりにも平然とこなし過ぎちゃってるんですね。もうさっさと現代の日常生活に慣れ、独学でどんどんスイーツを作り上げていっちゃう。言葉も文字もそう簡単には理解できないでしょうにねぇ。侍としてのスキルがスイーツに反映されて、っていうような部分もあまりないですし(コンテストの雪くらいですよね)、あれが侍以外の何者か、宇宙人とかでも別に物語は成立しちゃうんじゃない?っていう。最後の最後にタイムスリップものらしいエピソードが登場しますが、アレとてこれまで何十何百と繰り返されてきたパターンのモノで当初から予想できた、意外性はまるでないものですし、もう少しヒネリが欲しかったと思います。シングルマザーの問題や会社での地位の問題、更に周囲の人々等、色々描いた事を全放置で終わらせてしまった感もありますし。映画全体の雰囲気は良かったので、クライマックスの暴力的なシーンなんかはナシで、そのホンワカとした部分をもっと克明に、長く見せてくれればもっと楽しめたと思います。[映画館(邦画)] 6点(2011-02-07 21:54:04)

913.  川の底からこんにちは 《ネタバレ》 シニカルなコメディに思えつつ、実はポジティブな開き直り映画。「しょーがない」が口癖なヒロインの、主体性ゼロで、周囲に流されに流され、どんどんダメになってゆく様はブラックな笑いの世界ではありますが、満島ひかりの存在感によってダメ人間的な鬱陶しさは回避され、共感と愛着を抱けるキャラになっています。周囲みんながダメで、世の中のせいにしたところでダメなものはダメで。落ちるとこまで落ちたヒロインがコロリと開き直ってオバちゃん達の前で本音を曝け出すシーンでの不器用な喋り、そして新しい社歌の熱唱、それはもちろん笑えるネタなのですが、なんと言うか熱く感動的な笑い。それまでネガティブな笑いだったものが、ここでポジティブな笑いへと転化する、その切り替わりが良いです。「しょーがない」のは変わりないけれども、「しょーがない」から諦めるのと「しょーがない」から頑張るのとでは、当然後者の方がマシだよね、っていう、シジミのパック詰め工場から現代の疲れちゃった日本に向けた熱いメッセージ映画なのでした。父親を亡くしたり、叔父の店の後継者話でアレコレ、って状態の今の私にとっては、とても他人事とは思えない映画ではありました。もっとも私は「中の下」ではなくて「下の上」くらいかな?と思ってたりしますが。[映画館(邦画)] 8点(2011-02-07 21:27:14)(良:2票)

914.  毎日かあさん 《ネタバレ》 あららら。コレ、同じエピソードを元にした映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』と逆なんでないの? 『毎日かあさん』ってのは毎日新聞に連載されてるマンガにしてテレ東で放映されているアニメ。サイバラながらバリバリのファミリー向けなワケですよ。ところが、それを原作とする映画はPG-12が相応しいんじゃない?って凄絶な描写が続出するシロモノになっちゃって。『毎日かあさん』と言えば、サイバラの実生活を元にしたエッセイマンガで、だけど、その凄絶な部分の描写は意識的に避けてた訳ですよ。でも、これは離婚に至るアル中暴走部分をしっかと描いていて、何度か突如として登場する幻覚シーンの暴力性がザラッとした感触を与えて、とてもではありませんがファミリー映画として相応しいとは言えないシロモノになっていて。『酔い~』はアルコール依存症が主題として存在しているがゆえに、その描写がもっと欲しかった訳ですが、『毎日かあさん』は家族の日常の面白さが主題でないの? キョンキョンは出てきた瞬間にサイバラだ(笑)ってくらいに化けてましたし、それ以上に永瀬正敏の鴨ちゃんは凄みすら感じさせる鬼気迫る鴨ちゃんっぷりで、ファンとして心動かされまくりでしたが、でも、あまりにいじり過ぎな映像表現(現実と回想、現実と幻覚を舞台的に同一画面上で描く、説明なく時間が戻る)も含めて、コレは『毎日かあさん』なのか?と。サイバラ映画は毎回若手監督の自慰的実験用素材か? サイバラ史上最もメジャーなタイトルで観客を巻き込んでソレをやっていいのか? むー。きっちり鴨ちゃんとサイバラのエピソードをそのままの名前で描いた点自体は良かったのですけど、『毎日かあさん』としては暗過ぎ。ゲージツ性は原作にある叙情だけで十分。あと、エンドクレジットの最後の1つ前の写真は反則。蛇足ですが、愛ちゃん役が『酔い~』では市川実日子、今回は田畑智子。いちいちこちらのツボを突いてきます(笑)。[映画館(邦画)] 6点(2011-02-05 21:39:22)(良:1票)

915.  RED/レッド(2010) 《ネタバレ》 「意味あり気な表情をアップでナメてパン」みたいな、全編『凡作の撮り方』の教科書通りに撮ってみましたって風情がかなり残念な感じの映画ではあります。もっと面白くできるであろう素材に溢れていながら、それを十分に活かす事なくそこそこに仕上げたような。モーガン・フリーマンなんて、せっかく最初に不死身キャラ的ポジションを見せたのに、そのキャラクターを活かす事なく、あんな退場の仕方をさせるなんて肩透かしもいいところ。最後の最後まで、いつまた出てくるのかと期待したのに。でも、現役を退いた人々の物語という事で、無理した見せ場インフレ状態の騒がしいばかりなアクション映画にはならなかった点は良かったと思います。危機的状況下でも経験と熟練に裏打ちされた的確な対処をしてゆく面々、ゆえにキャラ的には表情の豊かさに欠ける嫌いがあるものの、そこは場数を踏んで達観した者ゆえの安定感であると好意的に解釈させて貰いましょう。ギリギリのスリルとサスペンスばかりってのは、逆に未熟者だからって事ですもんね。それにしても、70年代から映画を見てる身にとっては、ボーグナインこそ往年の名優ですが、ウィリスとかマルコビッチとかの80年代に出てきた人々を勇退したジジィ扱いするのには呆然。まだせいぜい中堅くらいじゃない?ってくらいで、でも、じゃあベテランは誰?って思い返した時に、もう多くのスターがこの世を去ってしまった現実に、自分のトシを思い知るのでした・・・。[映画館(字幕)] 6点(2011-02-02 21:44:47)(良:2票)

916.  50回目のファースト・キス(2004) 《ネタバレ》 『ウェディング・シンガー』のコンビという事で期待したのですが。ラストシーンに至っても、周囲にとってはそれが好転だという認識であっても、ヒロインにとってはずーっと変わらないままの現実が繰り返されてゆくワケで、いや、むしろ、時間が積み重なってゆけばゆくほどに、その現実の重さがのしかかる量が増してゆくワケで。「幸せなんだよ」と刷り込み続ける行為は、結局のところ、お父さんと弟の疲弊した努力との差異はない、ヒロインにとってはこの映画のスタート地点から基本的には何ら好転はしてないんじゃないの?って。あの後、時を経れば経るだけ、今度はどんどんと「幸せ」を感じさせる事が困難になってゆくと思いますしねぇ。そういう基本の重さがどうにもこうにも。深刻な設定をハートフルコメディという形で描いているものの、その根底に存在する問題を本当に希望あるものにまでは昇華できていない気がするのですね。でも、一方でキャラ的にはみんな揃いも揃ってヘンで楽しかったです。変人コメディ映画としてはイイ感じ。『グーニーズ』の虚弱少年があんな太マッチョになってしまったのは、結構ショッキングだったりしますけど。[DVD(字幕)] 5点(2011-01-30 10:07:10)(良:2票)

917.  グリーン・ホーネット 《ネタバレ》 古い古い原作ながら、お金持ちの社長がヒーローとか、偉大だった父親との確執とか、ヒーローものとしてのネタ的にはかなり出遅れてやってきたシロモノのようにも感じます。だけど、社長がバカと言うか単細胞的な人間であるがゆえに、グダグダとつまらない苦悩をしたりせず、「悪」と「正義」という単純なワードに突き動かされてゆくような感じで。最近の、嗜虐趣味を露悪的に披露しながら絶対的な正義も英雄もないと叫んでみせる、却って幼稚(中二病的?)じゃない?ってアメコミヒーローものが幅を効かせてウンザリしている中で、久しぶりにヒーローにスッキリさせて頂きました。「悪いヤツは悪い!正義は勝つ!」それがヒーローにはなれない現実の中でヒーローものに求められるごくごく当たり前のカタチじゃないかなぁ。「正義」に目覚めるエピソードが足らない、動機が弱い気はしましたが、金持ちだけどダサい主人公が、強いけどちょっとオタクな中国人の力を借りてヒーローとなってゆく姿は、様々なヒーローものの主人公の中でも親しみをもって見られました。ラストのキャメロン・ディアズとのドタバタもヒーローものとしてカッコ良くオチてないあたりがイイ感じで。映像的には3Dの効果はアクションシーンの一部とエンドクレジット以外はイマイチでしたが、マルチ画面になって、次々増えるフレームの3D感がバラバラになってゆくって趣向は挑発的でワクワクしました。それにしてもカトーはかつてブルース・リーが演じた『グリーン・ホーネット』のカトーに、『ピンクパンサー』シリーズのカトー(ケイトー)が激しく混じっちゃってる状態でしたが、あれ、絶対ワザとですよね。ご主人様と部屋の中で大乱闘って。[映画館(字幕)] 7点(2011-01-24 15:16:23)(良:1票)

918.  告白(2010) 《ネタバレ》 限りなく美しき中二病映画。およそ陰惨で鬱にしかならないような物語を、さすがの中島監督、とても魅力的な人々の映画として彩ってしまいます。互いに人を見下す人間達が織り成す、復讐心、偏見、いじめ、悪意の物語。いろんな負の感情を持った、人として成長できていない人々(数少ない大人の登場人物も含めて)を憎悪すべき対象とはせず、弱く儚い者として繊細な映像で表現してゆきます。連鎖してゆく悲劇が、流される血が、不気味な風景が、人の弱さをポジティブに見つめたアートのように組みあがって、むしろ私にとっては心地良いものにすら感じられました。それは個人的に、今年は父を亡くし、愛猫を亡くし、遺産相続で肉親といがみ合いという、負のただ中に生きているがゆえなのかもしれませんが。でも、この映画にそんな心地良さを誰でも、たとえ少しでもどこかしらに感じてしまうんじゃないかと思います。負の快感が全編に散りばめてありますから。受け手に負の感情を気付かせ、そこを肯定的に捉えるこの映画、タッチはとても冷たいのに人には暖かいという不思議な感じ。映像表現1つでモノの価値観をガラリと変えてしまえるんだよ、って中島監督の術中に見事にハマってしまったのでした。【追記】お知り合いや映画にうるさい人達から「これは映画じゃない」という批判をよく聞きましたが、mixiやtwitter、ブログでのお兄ちゃんおねえちゃん達の理屈じゃないウケ方、受け止め方を見ると、もう「映画」が終わって「映画じゃない何か」の時代になってもいいんじゃない?「映画」ってカテゴライズに拘るのはいいとして、それを声高に人に押し付ける意味はないんじゃない?って気もしてきます。好事家向けの美術館保存型な「映画」はどっかに残っていく事でしょうしね。[映画館(邦画)] 10点(2011-01-21 08:28:47)(良:1票)

919.  ソーシャル・ネットワーク 《ネタバレ》 コミュニケーション能力が極端に欠如した人間がコミュニケーションツールを構築するという皮肉、これはネット社会を痛烈に批判した映画なのか?と言うと、そんなに単純なものでもなさそうで。mixiのフレやtwitterのフォロワーとの繋がりにしろ、2chで名無しで人を中傷するお馬鹿さんにしろ、希薄化する関係性に対するネットを介しての自己の存在確認作業っていう意識が働いているように思えるのですね。ほら、ひと昔前、女子高生が友達のまた友達の・・・ってプリクラを沢山集めていたように、それはこの世界で自分って存在が他者と繋がっているという証明を得る事でもたらされる安心、みたいな。でも、そこに重きを置く事でリアルでは更なる希薄化を生み出したり、どんどんと複雑で肥大化したシステムとなり、大量の情報が溢れる事でネットの内側でも結局は繋がりが希薄になっていったり。この映画に登場する人々は極端な味付けをされていると思います。主人公の、他者と視線を合わせない、会話が噛み合わないっぷりったら、もうハナから絶望的な存在としてシンボライズされていたりして。でも、嫌悪感すら抱かせるあの姿は実際のところ、まるで別の次元の人間と言えるのか?って。新米弁護士が語った法廷での証言の中身(誇張85%、残りの15%は嘘)は、そのまま日々ネットで表現される個人にあてはまりそう。そんな今の時代のコミュニケーションのあり方を問うてみせた映画として認識させて頂きました。結局はリアルにしろネットにしろ、コミュニケーションの本質って変わらないんじゃない?って。[映画館(字幕)] 8点(2011-01-19 16:15:55)(良:3票)

920.  相棒 -劇場版Ⅱ- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜 《ネタバレ》 まだ前作よりはまとまっていたと思うものの、面白かったのは前作の方なんですよねぇ。前作を見た時はテレビの『相棒』を全く見ていない状態、今回は再放送を含め、かなり見ている状態だったという事で、まるっきり映画に臨む姿勢が違ったというのもあるのですが。派手な見せ場は最初の人質籠城事件(あっさり終わります)と何度か登場する船内での銃撃戦くらいで、残りは地味な捜査シーン。真実に徐々に近づいてゆくという展開は前作よりもいいのですが(前作は捜査の殆どが実は無駄という)、結局今回も「盗聴された音声」という、特命係にとっても(事件解明の直接的な、あからさまな証拠)組織にとっても(私ですら盗聴されたものに証拠能力はないって事は知ってるのに、何故、特命係はあえてああいう方向に持って行ったのか、ちょっと意味不明)やたら都合のいいシロモノが登場してしまう点で、あまり褒められた脚本ではないです。もっとも、今回最大の難点は、ラストが明らかに蛇足だという事。このエピソードの存在によって本筋は翳んでしまい、テレビでの続きをお楽しみに!という宣伝色が強くなり、テレビ局主導のファンムービーですよ、と強調されてしまったようで。映画は映画だけで勝負して欲しいものです。それにしても、右京のキャラが未だによく判っておりません。右京は情に流されず、法と正義を貫くキャラゆえに、時として冷酷にも思えてしまう、みたいな存在なのかと思っていると、この映画と年始のスペシャルでは犯罪を未然に防ぐのはいいとして、その未遂犯を見逃してしまうんですよね。女には弱い、という事なのかしら?[映画館(邦画)] 6点(2011-01-10 09:29:58)

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