みんなのシネマレビュー |
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921. リトル・マーメイド(1989) ミュージカル作品を吹き替えるときに楽曲まで日本語化してしまうのはどうかと思って、吹き替えと字幕の両方で視聴してみたけど、これは吹き替え版に軍配を挙げたい。 原曲が駄目というわけではないけど、僕には日本語の歌詞の方がしっくり来た。 アンダー・ザ・シー♪素晴らしー♪ あと、どうでもいいことだけど、20年以上前に好きだった子の家で一緒に見たのが初見だったけど、終盤はほとんど覚えていなくて、こんな超展開だったっけ?と新鮮な気持ちで楽しめました。 あの日の僕は彼女の家でいったい何をしてたんだろうか???[DVD(吹替)] 8点(2014-01-31 16:32:45)《改行有》 922. 東京家族 《ネタバレ》 僕は山田洋次監督の最高傑作は息子だと思っているのだけど、この作品は息子のリメイクかと思えるくらい設定が酷似しているという印象です。 年老いた父親と東京に出た息子とそのお嫁さんになる女性の物語というのが息子の設定で、東京家族の場合は息子+その他大勢の家族という感じでしょうか。 でも、最終的には父と息子とその嫁になる女性という息子設定が物語の着地点になるわけで、その他大勢の家族の話はそこまで必要だったのかどうか疑わしくなる。 個人的な感動度で言うと、息子は涙の止め方がわからなくなるくらい号泣したけど、この作品では涙は零れませんでした。 こういった悪人の登場しない人情話は大好きなので高く評価したいんですけど、ちょっと残念な気分です。 まともな職に就かずふらふらしてる息子を好ましく思わない父親ではあるけど、実は息子はきちんとした好青年で、お嫁さんに素晴らしい女性を選んでいたというのが感動ポイントで、父と息子のギクシャクした関係をそのお嫁さんになる女性が修復してくれる。 もう東京家族のレビューなのか、息子のレビューなのかわからなくなるくらい設定が同じなんだけど、何故かこの作品では息子ほどの感動を得られなかった。 やっぱり敗因は、父・息子・嫁候補以外の登場人物の話が多過ぎて、冗長になってしまったということなんでしょうかね。 やっぱりシンプルに3人の関係性を描くことに重点を置いた方が良かったと思うんだけど、それじゃ丸っきり息子になってしまうし、生前の母親や長女夫婦も描いてみようという試みも仕方ないことなのかな。[地上波(邦画)] 6点(2014-01-27 01:42:35)《改行有》 923. 依頼人(1994) 警察、FBI、検事、マフィアと戦う為にたった1ドルで女弁護士を雇う少年の物語という設定は面白かった。 でも、この少年がタバコを吸ったり、ちょっと生意気だったりして、やや好感度が低いのが残念なところでしょうか。 もうちょっと応援したくなるキャラ設定だったら良かったのに。 あと、ラストのオチもいまいちハッピーエンドとは思えなくて、もやもやした気分でした。[地上波(吹替)] 6点(2014-01-23 19:57:43)《改行有》 924. パーマネント野ばら これはなんとも切ない物語だけど、深刻になり過ぎないようにコミカルな演出でバランスが取られていて良かったと思います。 この作品から笑いを排除したら、もうほとんどホラーになってしまう。 母から娘に受け継がれていく負の連鎖は本当に怖いです。 結局、最後まで良いちんこは1本も出て来なかったけど、菅野美穂・小池栄子・池脇千鶴の好演のお陰で、それでもいいんじゃないかという錯覚に陥る。 良い男に恵まれない不運より、良い友達に恵まれた幸せの方が勝っているように感じられました。[DVD(邦画)] 8点(2014-01-16 16:01:39)《改行有》 925. 刑事コロンボ/二つの顔<TVM> コロンボシリーズといえば、事前に犯人が誰なのかわかっていて、それをどう追い詰めて行くかを楽しむ作品だと思うのだけど、この作品はちょっと邪道というか、誰が真犯人なのか惑わせるミスリードが仕込まれている。 それはそれで面白かったので、悪くは無かったけどね。 あと、怒られるコロンボも面白くて、あれ以上やったら確実にコロンボが殺されてたと思うよ。[地上波(吹替)] 7点(2014-01-11 17:13:11)《改行有》 926. 体脂肪計タニタの社員食堂 ストーリー的には大した起伏もなく、社員食堂の成功談が淡々と描かれているだけなんだけど、優香の魅力だけで最後まで幸せな気分で観賞できました。 社員食堂のメニューが美味しそうというのもあったけど、誰かの為に一生懸命に料理する姿はちょっと感動的で、機会があったら食べてみたいと思えました。 あと、序盤はデブの特殊メイクが気持ち悪かったけど、頑張ってる姿を見てるうちに多少は許せるようになりました。[DVD(邦画)] 6点(2014-01-09 15:29:09)《改行有》 927. のぼうの城 《ネタバレ》 知略で城を守る話を想像してたので、人情喜劇のような展開には驚かされた。 内通してあっさりと城を明け渡すというのもびっくり。 でも、その後の城攻めは想像の範囲内の攻防戦でしかなかった。 それでも、野村萬斎の力技でそこそこに面白いレベルの作品には仕上がってると思います。 ラストの着地点はなんとも言えない後味の悪さがありますけど、史実ということで仕方ない部分もあるのかも知れません。[地上波(邦画)] 6点(2014-01-06 11:22:10)《改行有》 928. エラゴン/遺志を継ぐ者 ドラゴンの成長が早過ぎて育てた感が無く、イマイチ愛着が沸かなかった。 喋るという設定も安っぽくて好きじゃない。 言葉じゃなくて、仕草や行動で信頼関係を描いて欲しかった。 主人公にも魅力が無くて、あっさりと魔法が使えるようになってたり、我侭言って迷惑を掛けたり、人としてどうかと思うレベルの器の小ささ。 ストーリーも陳腐で、今まで見てきたこの手の作品の中では最低ランクの出来だと思います。[地上波(吹替)] 3点(2014-01-03 19:21:55)《改行有》 929. 奇跡(2011) 《ネタバレ》 冒頭、意味わからんわの一言で共感してしまった。 僕もまったく同感で、意味がわかりません。 噴火してるのにね。 出演者の顔触れが凄いので期待してしまうけど、話のメインは子役たちなので、超豪華キャストはぼんやりした味わいを醸し出す程度。 でも、それが逆に良かったような気もする。 何しろ天下の長澤まさみが生足まで披露したのにあっさり振られちゃうとか贅沢な使い捨て演出に爆笑させられましたからね。 女優を目指してる子の話も良かったし、熊本で家に泊めてもらうシーンでは少し泣きそうになりましたよ。 あと、振り込め詐欺の件もちょっと笑えました。 そして、やっぱりラストの世界を選ぶという着地点には感心しました。 僕にも少し意味がわかったような気がします。[地上波(邦画)] 8点(2014-01-03 12:34:40)(良:1票) 《改行有》 930. 荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE かなり酷い作りの総集編だけど、髪を洗ってもらうシーンは危なく泣かされそうでした。 あと、何箇所か笑えるシーンもあった。 内容的にはゼロに等しい駄作だけど、桐谷美玲を眺めるだけの作品と思えば、心が穏やかになる。[地上波(邦画)] 4点(2014-01-01 21:08:50)《改行有》 931. プラチナデータ 《ネタバレ》 序盤のヒロインというか鍵を握ってたのは明らかに杏だったけど、あっさり切り捨ててしまったのは勿体無かったね。 終盤は杏なんて居たっけ?というくらい忘れ去られてしまってた。 その代わりに中盤から水原希子が真のヒロインとして台頭してくるけど、こちらも既に死んでしまってるし、回想シーンだけの描かれ方ではちょっと弱かった。 最後に残ったヒロイン候補が鈴木保奈美では歳食い過ぎだし、どう考えても理解不能なキチガイ設定ということで、同情の余地はなかった。 まあ、殺す必要があったとまでは思わなかったけどね。 二宮和也とトヨエツを目当てに見てた人は多少楽しめたかも知れないけど、女優目当てで見てた僕には辛い展開でした。 あと、ストーリーを目当てに見た人にはご愁傷様としか言い様がない。 特に真のプラチナデータの真相がしょぼ過ぎてガッカリ。 もっと壮大な物語かと思ってたのに単なる隠蔽だったとはね。 そんなつまんないことの為に命懸けの攻防してたというのがアホらしい。 しかも、証拠となるDNA自体が偽装されてしまえば、プラチナデータは何の価値もない冤罪作成システムに成り下がるという設定が物語を薄っぺらくしてしまってる。 この前提がある以上、仮に真のプラチナデータが実装されたとしても、裏工作で隠蔽できてしまうという欠陥システムでしかない。[DVD(邦画)] 4点(2013-12-26 19:53:25)《改行有》 932. ジェネラル・ルージュの凱旋 《ネタバレ》 話の本筋は意外としょぼいので、推理物と思って見たらがっかりする。 しょぼい本筋からミスリードする為だけに取って付けたような殺人事件を発生させるという構成も稚拙。 口封じの為に殺すという動機がアホ過ぎるし、どうしても殺さないといけなかったんだとしても殺し方がテキトー過ぎる。 このシリーズはミステリーというよりは、コミカルな登場人物によるコメディとして見た方が正解なのかも知れない。 とは言うものの、しょぼい本筋の真相が明らかになった後に待ち受けてるクライマックスの演出はそれなりに盛り上がったし、感動的ですらあった。 救急医療の裏側にある問題について少し考えさせられるような内容になってるのがいいと思います。 あと、チュッパチャプス程度のしょぼい利益供与ですら見逃さず、倫理委員会委員長として処罰するというオチも面白かったです。[地上波(邦画)] 7点(2013-12-24 09:58:16)(良:1票) 《改行有》 933. 悪夢のエレベーター これは思わぬ掘り出し物といった感じの良作でした。 特に終盤のどんでん返しと伏線の回収の巧みさには感心しましたよ。 真犯人の存在には薄々気付いていたけど、その動機がイマイチ見えて来なくて、無理なオチに持っていくのかなと疑ってたけど、そこに繋がるのか!って1本取られた気分です。 あと、不謹慎かも知れないけど、朱肉は笑えました。[地上波(邦画)] 8点(2013-12-22 22:27:44)《改行有》 934. 北のカナリアたち 定年退職って60歳? 東映創立60周年記念作品だから、たぶんそういう設定なんだろうけど、どう見ても吉永小百合が60歳には見えなくて違和感アリアリ。 逆に20年前の回想シーンでは40歳? いやいやいやいや、それはいくらなんでもサバ読みすぎ。 というわけで、吉永小百合の実年齢は間を取って50歳ということで確定したわけだけど、肝心の物語の方は淡々と進むだけで一向に盛り上がらない。 ピンで主演張れるレベルの豪華キャストが次から次に出てくるけど、予算の無駄遣いにしか思えなかった。 でも、その無駄遣いが最後に活きてくる。 まんまと騙されましたよ、吉永小百合に。 年齢詐称の方じゃなくて、旅の目的の方ね。 悔しいけど、涙が溢れて止まらなかったので、点数甘めにしておきます。[地上波(邦画)] 7点(2013-12-17 16:54:59)《改行有》 935. 宇宙兄弟 面白くなりそうな雰囲気は感じるんだけど、どうも展開が早過ぎて置いてけぼりにされてしまいました。 主人公が合格するのは分かり切ってるので、あと2人は誰が合格するんだろう???というドラマがあるのかなと期待したけど、なんかあっさりと終わっちゃいましたね。 ほんとは子供の頃から長い時間を掛けて積み重ねてきた夢の話のはずなのに堤真一や堀内敬子がまったく年取ったように見えなくて、夢の重みが感じられなかったのが残念です。[DVD(邦画)] 5点(2013-12-06 15:03:37)《改行有》 936. ベルセルク 黄金時代篇III 降臨 とりあえず黄金時代篇としてはこれで完結だけど、まだ続けたいという色気を感じる纏め方でしたね。 あと、キャスカの色気も十分に感じさせていただきました。 R18指定ということで、どんな残虐描写になってるんだろうとびびってたんだけど、エロ描写の方が映倫に引っ掛かったんですね。 蝕ってもっと絶望的で鬱なイメージで、見終わった後に気が滅入るようなのを覚悟してたけど、意外と冷静にエロいキャスカを観賞できたので良かったです。[DVD(邦画)] 6点(2013-12-04 20:11:10)《改行有》 937. ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON 《ネタバレ》 これは三谷監督らしい王道コメディですね。 豪華なキャストを惜し気もなく無駄遣いするのがいいね。 メインの物語も馬鹿馬鹿しくて笑えるんだけど、時々ぶっ込んでくる小ネタが最高。 思わず画面に向かって突っ込みたくなる衝動を抑えながら観賞してたけど、ラストのタップダンスには我慢し切れず、それ靴のせいじゃないからっ! エンドロールが流れ出して、あ~面白かった♪と油断してたら、勝訴って!! 久し振りにお腹が痛くなるくらい笑わせてもらいましたよ。 それにしても、こんな好き勝手やられても、一切食われることなく最後まで輝き続けた深津絵里は真の主演女優ですなぁ。[DVD(邦画)] 8点(2013-11-29 18:06:07)(良:1票) 《改行有》 938. 復活の朝 癌告知という重いテーマを扱った作品で、出演者も豪華だし、なんだか重厚な名作の雰囲気を醸し出してるんだけど、意味不明なラストのオチですべてが台無しになってしまったような気がする。 末期癌という絶望的な状況下で、どう転んでも鬱な着地点しか思い浮かばなかったけど、予想の斜め上を行くラストシーンに唖然としました。 どうせなら和久井映見の方が良かったなぁって不謹慎な後味の残る迷作です。[DVD(邦画)] 4点(2013-11-28 09:48:58)《改行有》 939. おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 病気になったときに小児科に行くべきか、動物病院に行くべきかというのは興味深かった。 コメディ的に笑わせようとしたのかも知れないけど、こっちは雪の事が心配でそれどころじゃない。 厳密に言うと、雪と雨は人と狼のハーフではなくて、人寄りのクォーターになるはずだから、小児科で正解だったと思う。 まあ、そんな細かいことはどうでもいいんだけど、とにかく僕は動物と子供の出てくる作品に弱くて、最初から最後まで泣き通しでした。 終盤は鬱展開を覚悟していたけど、意外と丸く納まって良かったです。[DVD(邦画)] 8点(2013-11-26 16:53:00)《改行有》 940. 言の葉の庭 所謂雰囲気アニメというやつで、内容はないに等しいくらい薄っぺらい話なんだけど、ラストはちょっと泣きそうになりましたよ。 秒速は救いがなさ過ぎて涙が止まらなかったけど、こっちは救いのある結末で良かったです。 僕があのくらいの頃にはプラモデル作りに熱中してたような気がするけど、作る物が靴だと大人びて見えるのが面白いですね。 まあ、ヴァイオリン職人だと現実味が薄れてしまうし、靴という設定はちょうど良いね。 生足に触る合法性も装備できるし、前作でジブリのパクリと罵られたことに対する些細な抵抗も感じた。 俺はヴァイオリンなんて現実味のないものは作らせないぜ!という監督のポリシーに感涙。 ラストでとち狂って求婚したりしないのも現実的でgood。 これで新海監督の作品を見るのは6作目になるけど、話の内容がなくて、キャラが魅力的じゃなくて、背景が綺麗という方向性で一貫してたのに、今作はキャラデザがまともになってて驚いた。 特にヒロインの雪野がとても魅力的でした。[DVD(邦画)] 8点(2013-11-18 14:59:46)《改行有》
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