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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 3257
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 41
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 21
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 36
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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921.  青春群像 《ネタバレ》 フェリーニが初期の初期に放った「青春映画」の傑作。 個人的には、「一人、汽車で町を出ていく男と、それを駅で見送る少年とのシーン」が最も印象的。 初期(1950年代)フェリーニ作品には、こういった「終盤の印象的な会話シーン」が多く、それはフェリーニにしか演出できないレベルのものだと私は思う。[ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-04 09:57:26)《改行有》

922.  寄席の脚光 フェリーニの処女作。 「本邦未公開作品」且つ「ビデオが発売されたのも古い」ので、観るのはなかなか難しい本作品。 しかし、“巨匠”のデビュー作だけあってかなりの出来。 この時代の作品って、「歴史的価値がある」とか「映像が芸術的」とか「音楽が素晴らしい」とかの評価は出来ても、「掛け値なしに面白い」作品って、案外少ないと私は感じている。 しかし、この作品は「掛け値なしに面白い」のだ。 そして、他の作品では“常におばさんっぽい”のあのジュリエッタ・マシーナが、本作品ではまだ若く綺麗だったりするのは非常に新鮮味があった。[ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-04 09:56:54)《改行有》

923.  SURVIVE STYLE5+ レンタルするのに、とにかく苦労した一本。こんなことなら去年、映画館で観ておくべきだったかな。スタイリッシュでスピーディな、いまだかつてない邦画。音楽や映像の切れ味は抜群。それだけに、もう少し短めなら、更に切れ味とスピード感が増したかも。豪華キャストも見どころの一つ。そして豪華キャストでありながら、浅野忠信を十分に堪能できる作品でもある。浅野忠信の、“顔のゆがみ”が素晴らしい。[DVD(邦画)] 7点(2007-09-04 09:42:41)

924.  双生児 塚本晋也監督作品。最初はホラーだと思って観たのだが、意外にもヒューマンな映画だった。「江戸川乱歩」原作の小説を、映画化した作品なのだが、江戸川乱歩が大好きなので、かなりツボにハマった。だけど、冒頭のウジ虫が這う映像は、勘弁。ほんの2,3秒の映像だけどね。[DVD(邦画)] 7点(2007-09-04 09:36:29)

925.  殺し屋1 私が初めて「三池崇史」という監督と出会った、記念すべき作品。そしてR-18指定の、強烈な作品でもあった。当時、こういうグロテスクな作品に免疫がなかったので、かなりしんどかったのを記憶している。でも、この作品の浅野忠信は、私が観た全ての出演作の中で、最もカッコよかった!衣装もいいし、金髪もサイコーにかっこいい!やっぱロンゲはダメ。[ビデオ(邦画)] 7点(2007-09-04 09:26:02)

926.  FRIED DRAGON FISH THOMAS EARWING'S AROWANA<TVM> タイムリーで観た作品。とにかく衝撃的だった。何が衝撃的だったかというと、「こんな俳優がいたんだ・・・」っていう、驚きの発見という意味で。紛れもなく、私が浅野忠信という俳優に引き込まれていった瞬間だった・・・もう、10年近くも前になるのかぁ。。いや?待てよ?!1996年ってのは、あくまで劇場公開した年だから、私が観たのはもっと昔か。調べてみたら「1993年」にテレビで放映したらしい。この時、観たわけだから、実際は12年前か・・・。自分も浅野氏も10代の頃だねぇ、懐かしい。それはそれとして、言うまでもなく「浅野忠信ファン」は必見の作品である。[地上波(邦画)] 7点(2007-09-04 09:19:55)

927.  大人は判ってくれない モノクロの良さが凄まじいくらいに出ている名作。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-03 16:19:35)《改行有》

928.  さすらいの二人 ラストの長回しがとにかく印象的。[ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-03 16:15:13)

929.  赤い砂漠 最も良かった頃のアントニオーニ風味が、やや色褪せつつも十二分に残った作品。 色使いがとても印象的で、モニカの服の色とか、とても印象に残っている。 『太陽はひとりぼっち』や『夜』には及ばないものの、アントニオーニの描く、愛の不毛と退廃的な雰囲気を感じられるのが良い。 それにしても、劇中でモニカを口説く男。許せない![ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-03 16:14:12)《改行有》

930.   出だしが暗いのがネックだが、全体的な雰囲気はまさにアントニオーニ。[ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-03 16:13:18)

931.  甘い生活 《ネタバレ》 「185分」という非常に尺の長い作品。 本来、私は長尺の作品は苦手としているのだが、本作品は例外。 退廃したローマの風俗を余すことなく味わうことのできる本作は、感動的ラストシーンを持って終焉を迎える。 不毛で乱痴気なパーティが終わった後、主人公は気だるい体を引きずって海辺へと向かう。 そこで顔見知りの少女と再会する。 その海辺における、「主人公と少女との再会シーン」はあまりに素晴らしすぎる。 そして、あまりに眩しすぎた。 やっぱりフェリーニは凄い。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-03 16:06:50)《改行有》

932.  逃げ去る恋 《ネタバレ》 フランソワ・トリュフォーの自伝的シリーズである“アントワーヌ・ドワネルもの”の第5作目にして最終作。 『大人は判ってくれない』『二十歳の恋/アントワーヌとコレット』『夜霧の恋人たち』『家庭』と順々に観てきた私にとって、本シリーズの最終作ということでとても寂しい気持ちになった。 と同時に、映画が始まった瞬間、自然と笑みがこぼれた。 “また会えた”という喜びからである。 トリュフォー作品は相当数観たが、特別自分に合うという感じはしなかった。 しかし、この監督自伝シリーズ“ドワネルもの”は全く別。 特にドワネルを演じる“ヌーヴェル・ヴァーグの代名詞”的俳優、ジャン=ピエール・レオの魅力が遺憾なく発揮されていて素晴らしい。 ジャン・ユスターシュ監督の代表作『ママと娼婦』でも同じ様なキャラだったが、この“ドワネルもの”でも終始だらしのない愛すべき男を演じている。 しかし女性を口説くのはめっぽう上手で、だらしのない男ドワネルも、私にとっては憧れの存在だったりもするのだ。 本作『逃げ去る恋』では、3年連れ添った女性と協議離婚した後を描いているのだが、早くもサビーヌというキュートな女性と付き合っている。 このサビーヌを演じたのが、ドロテーという女優さん。 とってもキュートで、いかにもフランス人女性といった感じ。 そのキュートな声と笑顔に見事に打ちのめされてしまった私。 早速、ファンになった次第だが、残念ながら本作以外の映画には出演していない模様。 フランスではアナウンサーをしていたり、活動家であったりするらしいのだが、本作以外に映画出演がないというのは、あまりに残念だ。 本作のストーリーについて軽くふれてみる。 30半ばに差し掛かった主人公は、相変わらずのだらしなさ。 特に女性に関してだらしがない。 奥さんと別れ、若い女性と半同棲をしているというのに、この女性とも衝突ばかり。 おまけに初恋の女性とも偶然再会し、そちらにも気を奪われるという有様。 それらの女性全てに気を取られた結果、主人公はついには一人になってしまう。 まあ、当然だろう。 しかししかし、話は思いがけない結末に・・・ トリュフォーの傑作シリーズ“ドワネルもの”をまだ観たことがない人は、一日も早く鑑賞されることを強くお勧めします。[ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-02 23:51:40)《改行有》

933.  キル・ビル Vol.1(日本版) 《ネタバレ》 主演はハリウッド金髪女優ユマ・サーマン。 あんまりハリウッド映画を観ないので、初めて知った女優。 金髪が印象的で、しかもタフな感じも印象的。 そしてセクシーで、美人。 ただ30歳を超えているせいか、アップになると多少・・・な感じがあるにはある。 だけど、とにかくカッコいい! 中盤からラストまでずっと続くレストランの様な場所でのアクションシーン。 これはつまらなかった。 Vol.1のメインな部分だけにうーん。 Vol.1の冒頭の黒人女性とのアクションシーンの方がよっぽど楽しめた。 冒頭の黒人女性との対決シーンと同じく、女性同士のガチンコ対決シーンだが、両方ともスピード感という点でかなり楽しめた。 本作では“多数対一人”というアクションシーンよりも、これらのガチンコ対決(1対1)の方が出来が良かったように思う。[DVD(字幕)] 7点(2007-09-02 23:38:57)《改行有》

934.  元禄忠臣蔵 後編 《ネタバレ》 前篇は、かたぐるしい公の場での出来事が中心であったが、後篇はうって代わって人情劇に。 これが功を奏したのだ。 比較的、分かり易いセリフが増えたせいか、物語に入っていくことができた。 特に討ち入り後の切腹前のシーンは素晴らしかった。 一同は切腹を前にして落ち込むどころか宴会を始める。 死を前にしていくら覚悟を決めたお侍とはいえ、心中穏やかではないはず。 それとも、あだ討ちをしてあとは切腹という制裁を待つだけだから、立派なお侍として気は晴れやかなのか? どちらかは分からないが、とにかくこの宴会シーンの表面的な騒がしさとその裏に潜む哀しさの対比がとても良い。 死を覚悟した男達の、鬼気迫る宴会シーン。 これは見応えアリの必見シーンだ。 大石内蔵助を演じた河原崎長十郎と、富森助右衛門を演じた中村翫右衛門の二人。 これが何とも素晴らしかった。 『人情紙風船』(山中貞雄)でも共演したこの二人。 本作でも、あの時と負けず劣らずの素晴らしい演技。 特に河原崎長十郎の理屈くさいセリフの数々が、妙に説得力を発揮していて、十二分に引き込まれた。 ところで、本作は最近いっせい発売された溝口健二のDVDをレンタルして観たもの。 それらのDVDには、付録として新藤兼人のインタビューが収録されている。 新藤兼人は本作『元禄忠臣蔵』で“建築監督”を担当していたせいか、他作品に比べ、本作へのインタビューの受け応えはかなりの熱の入れよう。 そして、その話の内容も非常に興味ひかれるものであった。 本編もそうだが、この新藤兼人のインタビューも必見である。 特に驚いたのは、本作の予算。 なんと、当時の映画5本分の予算が本作の江戸城松の廊下のみに使われたというのだから驚き。 国家予算から出ていたとのこと。 これは膨大な数字だが、本作であのセットを見れば間違いなく納得するはず。 はっきりいってズッコケます。 あれを映画のためだけに作ったとは・・・ いくら国家予算とはいえ、溝口健二やりすぎです。[DVD(邦画)] 7点(2007-09-02 23:24:30)(良:1票) 《改行有》

935.  元禄忠臣蔵 前篇 《ネタバレ》 誰もが知っている『忠臣蔵』を、溝口健二が撮った。 それが『元禄忠臣蔵(前篇・後篇)』だ。 前篇と後篇合わせて、怒濤の224分! しかも私、恥ずかしながら『忠臣蔵』そのものが初体験。 そんな私に果たして本作の224分が耐えられるのか?! まずはオープニングから。 溝口作品を観るに当たっての楽しみの一つに「オープニング」がある。 特に溝口作品の中でも、時代劇系の作品はオープニングがカッコイイことが多い。 本作は超大作ということもあり、予想通りのかっこよさ。 大体この時代のオープニング・ロールって短くてアッサリ気味のものが多いのだが、本作は違った。 長い長い。 しかも重厚でかっこよすぎ。 しょっぱなから大満足である。 そして本編のはじまりはじまり・・・ しかしいきなり問題発生。 『忠臣蔵』のストーリーを私はほとんど知らなかった。 しかも本作はフィルムの保存状態が悪くセリフが聞き取り不能な部分が多数あったのだから致命傷。 そしてかたぐるしい文語調の昔言葉。 さっぱり分からないのだ。 しかも冒頭から浅野内匠頭が吉良上野介を切りつけてしまうというシーンから始まり、『忠臣蔵』のストーリーを知っている人なら難なく理解できたであろう場面が、その時の私には全く理解できなかったのだ。 結局、前篇が終わるまでストーリーを把握しきれず終了。 このまま後半も終わってしまったらどうしよう・・・という不安に襲われつつ、後篇へ。[DVD(邦画)] 7点(2007-09-02 23:22:45)(良:1票) 《改行有》

936.  バルカン超特急(1938) 《ネタバレ》 本作『バルカン超特急』は、相当数あるヒッチ作品の中でも、とりわけ人気のある作品だ。 今まで観てきたヒッチ作品の中では、『サイコ』が個人的には一番好き。 何故かっていうと、『サイコ』はミステリー作品の様な謎解きがメインではなく、ハラハラする様なサスペンス的作品だから。 特に、お金を盗んだ女性が雨の中を車で逃走する場面がハラハラして最高だった。 一方、ミステリーは少し苦手で、ハラハラ系のサスペンス重視型の作品が好きなのだが、本作『バルカン超特急』は、どちらかというとミステリー寄り。(もちろん、多少はサスペンス的な部分もあるが。) その意味では、少し身構えて観た感はあったが、内容的には冒険活劇、いや、“旅行”活劇的な内容だったので、意外と気楽に楽しむことができた。 最後の方で、武装兵隊たちと一般人が唐突に銃撃戦を始めたりと、相変わらずのヒッチ的な“飛躍し過ぎ”の大詰め展開には閉口させられたが、全体的にみれば傑作であることは間違いない。 さすがはヒッチ作品の中で人気があるだけのことはあった。 特に、“超特急な電車内で忽然と消えた女性を探せ!”的な状況設定が秀逸。 又、「消えた女性が実はまぼろしだったのでは?」と観ているこっちまで思わせておいて、「その女性が窓に書いた指文字」が発見され、「物理的な証拠がその女性の存在を証明する」とした流れには脱帽した。 この「窓に指で書いた文字がその者の存在を証明する」という演出は、本作がオリジナルなんだろうか? もし本作が「窓に書いた指文字」の元祖なら、もっと評価すべきかもしれないが・・・[DVD(字幕)] 7点(2007-09-02 23:03:35)《改行有》

937.  ウエスタン 《ネタバレ》 10分から15分くらいの静かなオープニングであったが、これが最高だった。 いかにも西部劇っぽい場所の駅っぽいところで、ちょっと野蛮な感じのガンマン風の男3人が、何か待っている模様。 電車か?それとも他の何かか? その3人のそれぞれの表情がアップで丁寧に捉えられていく。 そして静かに淡々と時間が進んでいく。 妙に静かだ。 怖いくらいに。 いかにも嵐の前の静けさという感じ。 何気なく観ていたのだが、いつの間にかこの緊張感に引きずりこまれていた。 その後、ある一人の男とそれらの男3人とのしびれる打ち合いがあるのだが、それはまあいいとして、このオープニング、傑作を予感させる素晴らしいものであった。 オープニングの後の展開は、少し趣が変わって、普通っぽい西部劇に。 しばらくして、クラウディア・カルディナーレが登場! いやぁ、待ってましたぁ!という感じ。 何しろ、オープニングで濃い男達の顔を散々アップで見せられたので。 しかし、カルディナーレ、まだこの時点では胸ははだけておりません! その後、期待通りに不自然なくらいに露出してくれるカルディナーレ。 それは嬉しいのだが、どうにもラブシーンがわざとらしい 豊満な胸を隠そうとするばかりに、姿勢がおかしいのだ。 まあ、そんなツッコミはいいとして、汚い男達(これがまた良いのだが)に混じって、このカルディナーレの可憐さと豪快さ。 やはりカルディナーレは素晴らしい女優さんだ。 さて、随所に男を唸らせるニクイ演出が沢山あった。 例えば、ラストシーンで、実は銃で撃たれていたのにやせ我慢しているジェイソン・ロバーズとか。 例えば、チャールズ・ブロンソンとヘンリー・フォンダとの最後の果し合いのシーンとか。 しかし私はもっと別の場所に意識が向いた。 それはヘンリー・フォンダが再三“ピュッ!”と痰の様なモノを吐くシーンだ。 これがまたしつこいのだ。 何度となく出てくる。 しかも妙に音が気持ち悪い。 男の渋さをかっこ良く描いた本作に対する感想で、こんなおちゃらけたシーンについて言及するのは、少しはばかれるが、とても気になった挿入シーンだったので率直に書いてみた。 あれは一体、ヘンリー・フォンダ演ずる男のキャラクター形成上、どれだけの役目を果たしているのだろうか? 甚だ疑問である。[DVD(字幕)] 7点(2007-09-02 23:00:39)(良:2票) 《改行有》

938.  家族ゲーム 《ネタバレ》 理屈抜きに面白いので、この時代の日本映画に対して、私の様な負のイメージを持っている人にも、是非観てもらいたい作品である。 気になったのがラストシーン。 本作の舞台は、高度成長期をイメージさせる団地の一室。 その団地の一室での、退屈極まりない昼下がりが本作のラストシーンなのだ。 本作の魅力の一つに“シュールさ”があると思うが、本作のラストシーンは、その“シュールさ”と不気味さ、そして不可解さ、そして疑問、奇抜なカメラワーク等、いろんな要素が複雑に組み合わさって、何とも言えない余韻を残す素晴らしいラストシーンとなっている。 昼下がり、不気味に静まりかえる団地の一室。 由紀さおり演じる母親は、子供たちを呼ぶ。 しかし返事がない。 部屋に子供たちの様子を見にいくと、そこで子供たちは死んだ様に深く眠っている。 いくら起こしても起きないので、仕方なく母親は台所のテーブルに戻る。 しかし、さっきからどうも外がうるさい。 どうやらヘリコプターが何機も団地の上空を飛んでいる模様。 これがとてつもなくうるさい。 不気味にうるさい。 静か過ぎる団地の一室と、その上空をけたたましい騒音をたてて飛ぶヘリコプター。 “喧騒と静けさ” 相反する二つのものが、複雑に絡み合わさり、不思議でいて、それとない不安を醸し出す。 憂鬱なくらいに静かで退屈な団地の昼下がりに、必要以上にうるさいヘリコプターの騒音。 これは一体、何を意味するのか? 結局、私にそれは分からなかったが、とにかくこの“喧騒と静けさ”は、観ている私を“何となく不安”にさせた。 言葉で説明すると何とも抽象的で分かりづらい表現となってしまったが、実際に本作を鑑賞された方の中で、私の言っていることを何となくでも理解してくれる方がいたなら、それで満足である。 ラストシーンの最後の最後、それまで平面的に空間を捉えていたカメラが、突如、上方に動き、団地の一室を上から三次元的に捉える。 そこでエンドロール。 何とも素晴らしい終り方ではないか。 素晴らしいんだけど、この終り方、どこかで観たことがあるような・・・ そうそう、溝口健二だ。 具体的には『残菊物語』のラストシーンであり、また、『雪夫人絵図』のラストシーンである。[ビデオ(邦画)] 7点(2007-09-02 22:54:27)(良:1票) 《改行有》

939.  折鶴お千 《ネタバレ》 溝口健二の、現存する数少ないサイレント作品の一つ。 原作は泉鏡花。 主演は“最後の大女優”山田五十鈴。 そして舞台は、私の大好きな場所の一つでもある「神田明神」である。 これだけでも満足間違いナシの組み合わせ。 しかもラストの主人公ふたりの再会シーンは、『山椒大夫』の基礎となったと言われているだけに、なお更期待も高まった。 私がレンタルしてきたビデオテープは、活弁付きのもので、恥ずかしながら活弁付き映画を観るのは初めての経験。 再生を始めて、いきなり気張った女性の声と共に映像が流れ始め、かなりの違和感をおぼえる。 しかしそれも数分後には何ら気にならなくなり、むしろ分かりづらい活弁ナシのサイレントよりも心地よく感じた。 本作は、傑作『残菊物語』とも共通する、「女性が無償の愛を男に捧げる」というテーマを扱ったもの。 その女性役を山田五十鈴が演じるのだが、その鬼気迫る演技に脱帽。 その迫真の演技を見せた山田五十鈴も勿論すごいが、それを引き出した溝口の手腕はさすがの一言。 それと70年前の神田明神を見れたのも良かった。 前述した通り、大好きな場所なので何度となく訪れたことがあるのだが、本作で見た神田明神は全くそれとは異なっていた。 しかしそれよりも、当時の万世橋の辺りから神田明神が見れたという事実の方が、私にとって新鮮だった。 しかも万世橋の辺りに駅があったとは。 東京を舞台にする古き映画を観ると、こういう発見があるので楽しい。 最終的に主人公の女性は気を違えてしまう。 気を違えた理由は、自分を犠牲にしてまで守ってきた男性が遠い処に行ってしまったからというもの。 理由としては判らなくもないが、気を違えるという説得感には多少欠けるような気がした。 しかしながら、その男性が気を違えた女性と再会を果たす本作のラストシーンは、山田五十鈴が鬼気迫る演技を見せる名シーンであった。 本作が名作と謳われる理由は、このラストシーンに集約されているのではないだろうか。 “再会のラストシーン” これを溝口に描かれたら、観ているこっちは従順にも圧倒されるより他はなし。 やはり溝口健二の映画は素晴らしかった。[ビデオ(邦画)] 7点(2007-09-02 22:35:01)《改行有》

940.  大阪物語(1957) 溝口健二が亡くなった為に、溝口の没後、吉村公三郎監督が代役で撮った作品。 香川京子が大好きなので、個人的には気に入った。市川雷蔵は雷蔵らしさがあまり 出ておらず、本作では不調。 浪花千栄子もいつも程の調子の良さはない。 全体的にキャスティングを活かしきれてない印象。 しかし溝口が原作とあって、話自体はかなり面白い。 勝新太郎もいやらしいくらいに味を出している。 でも香川京子がやはり最高。 自分の指を舐めて、雷蔵の傷に塗ってあげる場面や、情事の後にいたずらっぽく雷蔵に微笑むところなどが最高に素晴らしかった。 [DVD(邦画)] 7点(2007-09-02 20:58:20)《改行有》

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