みんなのシネマレビュー |
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941. ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ 普通、この手の映画は一回観ると十分というか、2回目以降は面白さが半減するものだが、この映画に関してはネタバレした後も楽しめる。むしろ、観れば観るほど面白さが増してくるではないか。その要因としてあげられるのは、何と言ってもスティーブ・マーティンとマイケル・ケインの対決の面白さにある。ケインは常に余裕をかましているがその胡散臭さは半端ないし、マーティンはコミカルな演技が満載なので実に楽しい。物語がシリアスになればなるほど笑いが倍増するという脚本も絶品すぎる!とにかく面白いので何も情報を入れずに観て下さい。[DVD(字幕)] 9点(2015-01-14 15:11:59) 942. マダム・イン・ニューヨーク インド映画らしい明るくて前向きでハッピーな気持ちになれる素敵な作品。 ストーリー自体は真新しさを感じないのに、主人公の女性がとても魅力的で引き込まれる。苦手な英語を習得するため密かに英会話学校へ通いつつ、人間としても成長していくというストーリーは凄く元気を貰えた。 インド映画らしく、歌に乗せて一気に見せてしまう場面やダンスシーンもあり見応えたっぷり。 主人公を演じた女優は50歳になる大御所とは思えないフレッシュな演技でとても好印象。他の出演作品も見てみたくなった。[DVD(字幕)] 8点(2015-01-14 14:59:26)《改行有》 943. チョコレートドーナツ 《ネタバレ》 ストーリーの持って行き方が上手く、気付いたら全力で主人公を応援してしまっている。 なんて、優しさに満ちた良い話なんだと思った。 最初、マルコを引き取ろうとする所で、なぜそこまで入れ込むのか不思議に思ったのだが、自分と同様に差別や偏見を受けている彼に、少なからず同情というか、何処か奥深くで繋がるものを感じたからじゃないだろうかと思った。 それだけに、ラストは涙無しには観られなかった。 裁判のシーンのやり取りも非常に見応えがあって、法廷ものが好きな人にもお勧めできる。[DVD(字幕)] 8点(2015-01-14 05:12:15)《改行有》 944. マレフィセント とにかくステファンが酷い奴。 アンジー演じるマレフィセントはひたすら可哀想で、でも格好よくて、悪になろうとするんだけど悪になりきれない感じがとても良い。 っていうかツンデレ? あれだけ憎い相手の娘に呪いかけたのに影ながら見守ってるし、愛しちゃってるし。そんなマレフィセントがとても好きになった。 それにしても、いくら呪いをかけられたからって赤ん坊をあんなワケのわからない妖精三人組に預けるなんて、そっちの方が心配になっちゃったわ。よくあんなまっすぐに育ったものだねぇと感心してしまった。[インターネット(字幕)] 7点(2015-01-14 05:01:42)(良:1票) 《改行有》 945. チェブラーシカ(2010) 良くも悪くも子供向け。 オリジナルの古臭さが無くなり、映像がとても綺麗。 チェブラーシカもオリジナルでは薄汚れていたのに、洗濯したみたいに新品同様。 声が大橋のぞみになり、ちょっと狙いすぎかと思ったが、見てる内に慣れたので良しとしよう。 ストーリーがイマイチ面白くなかった。キャラクターの魅力に頼りすぎちゃったね。[DVD(邦画)] 6点(2015-01-08 20:47:59)《改行有》 946. チェブラーシカ(1969) 可愛らしい外見とは裏腹にキャラクターが皆孤独を抱えていて凄く切ない。動物園を作るという一つの目標を皆で成し遂げた時、友達になりたい人は紙に記入しようってなるが、「そんなものは必要ない。すでに我々は友達だ」ってなる所が感動的で好き。そして、チェブラーシカのあのスピーチ!可愛さにやられました。[DVD(字幕)] 8点(2015-01-08 20:41:48) 947. 海月姫 《ネタバレ》 この手の漫画原作ものは漫画を読みすぎると先入観に囚われ、まともなレビューが出来なくなる事が多々あるので、コミックスの1巻だけを読んでいざ出陣。 これは…正月早々地雷を踏んでしまったか。 たしかに、登場人物の造形やクラゲに対するこだわり、天水館などはよく再現されていたと思うが、如何せんストーリーがベタすぎる。アパートを取り壊しから守る為に反対しよう、とか安易に総理大臣とかが身近に絡んできたり、突然童貞の格好いいお兄さんに告白されたり、漫画では許せるけど、こんな手垢の付いたようなベタベタな展開を実写で見せつけられるとさすがに辟易してしまう。 ファッションショーに関しては失笑しか湧いてこなかった。皆で一つの目標に向かって頑張ろうとするのは見ていて感動的なはずなのに、果たしてあれで目標を達成できるのかという疑問しか湧かない。全体的に登場人物が皆自分勝手に自分の好きな事をがやがややってるのをただ見せつけられた感じ。 能年ちゃん目当てで観た自分としては、ストーリー1点、音楽1点(セカオワの歌が合ってないと思う)、能年ちゃん8点で、総合的に4点を献上致します。[映画館(邦画)] 4点(2015-01-06 08:48:13)(良:1票) 《改行有》 948. ブエノスアイレス恋愛事情 タイトルからもわかるようにオシャレ系映画です、はい。アメリとかの影響も見受けられるね。 モノローグの多用ぶりはウォンカーウァイを超えるほど。 回復恐怖症の男は引きこもり 群集恐怖症の女はウォーリーを探せが愛読書。うぉーりーさえ見つからないのに、見知らぬ相手とどう知り合うのかと言う。 恋愛とは無縁の2人が奇跡的に出会った。そこから始まるラブストーリー。 映像センスはなかなかだが、彼らの恋愛事情にはさほど興味を感じられなかった。全然ドキドキしない。全体的に乾いた空気感で、ラブストーリーとしては弱い。冒頭の色々な建築物を見せるシーンが良くて期待したが、蓋を開けてみればよくありそうな映像に頼りきりのリアリティに乏しい物語だった。[DVD(字幕)] 4点(2014-12-21 18:19:25)《改行有》 949. 今日子と修一の場合 波瀾万丈な人生を送る今日子と修一。 2人に接点はないが、地震によって偶然にも同じ場所へ行く事になる。すれ違いであるが。 物語はひたすら暗く、そこへ追い打ちをかけるように地震が襲う。 こういう暗く絶望感を感じる映画はあまり好きじゃないけど、主演の2人の演技が凄くて終始引き込まれた。 無表情で解体する安藤サクラ、無表情でラーメンを食べる柄本佑が目に焼き付いている。[DVD(邦画)] 7点(2014-12-21 18:15:03)《改行有》 950. 東京ゴッドファーザーズ 『PERFECT BLUE』『千年女優』と、常にメインストリームとは一線を画す題材を選んできた今敏が今回描くのはホームレスが主役の物語。 キャラクターといいその世界観といい完全に今敏ワールドが堪能できる。前述の2作品に比べてわかりやすいし、普通に感動できる物語なので万人にオススメできる。今敏入門編にも最適な作品と言えるだろう。 ただ、ストーリーが一本調子だし、突然陰謀に巻き込まれる大味な展開や、都合良すぎる展開が目を引き、ストーリーよりもキャラクターに頼りがちな印象を受ける。そこがちょっとマイナスポイント。 [映画館(邦画)] 7点(2014-12-21 17:49:03)《改行有》 951. ゴッド・ギャンブラー みんな意外に点数甘めで思わずニンマリ(笑) チョウ・ユンファのコメディーなら迷わず『大丈夫日記』をオススメするが、この映画のユンファのコミカルな演技も見逃せない。一見シリアスなギャンブラーものと思うだろうが、80年代の香港映画の実力を舐めてはいけない。いきなり賭神であるユンファが崖から転落して記憶を失い、知能が幼児並になるという超展開が待っている。これにはもう拍手するしかない。我々はただただ、その強引な展開に身を任すしかないのである。 そこへアンディ・ラウ扮するチンピラ、ナイフが絡んできて、賭神のギャンブルの才能を利用しようとあれやこれやのドタバタ劇が展開されていきます。この辺のゆるい展開がもう最高で、ユンファも笑顔全開!ハートウォーミングな物語を楽しめます。ちなみにこのナイフは後に賭神の弟子になり、『ゴッドギャンブラー2』では主役を務めます。でも、実際には『2』は続編ではなく番外編で、この映画の正統な続編は『ゴッドギャンブラー完結編』である。ちなみに『3』はチャウ・シンチー主演のパクり映画なのでご注意を。同じくシンチー主演の『賭聖外伝』ってのもありました。もう訳がわからないけど、面白いので全部観るのも手です。その場合は、本作→完結編→賭聖外伝→2→3の順に観るといいでしょう。[DVD(字幕)] 8点(2014-12-20 19:33:26)《改行有》 952. PERFECT BLUE 昔、友達に怖いアニメがあるから観てみろっつって焼いたDVDを貸してもらいました。今思えば完全に海賊版撲滅キャンペーンに捕まっていたなと。顔がビデオカメラの異常に踊りが上手い男が来なくて良かった(^-^; さて、確かに怖かった記憶があり、恐る恐るまた観てみたのですが、怖いというよりかはなかなかサスペンスフルで先が読めず、最後まで気の抜けない映画だったなぁと。 アイドルが主役なのだが、その生活感や心理描写が凄いリアルに描かれているので凄く引き込まれる。単にストーカーに付き纏われて事件に発展するようなのを想像していたら思いもよらぬ展開に驚かされた。何処までが現実で何処までが夢で何処までが芝居なのか、頭がぐちゃぐちゃになること請け合い。[DVD(邦画)] 8点(2014-12-20 19:00:11)(笑:1票) 《改行有》 953. かぐや姫の物語 《ネタバレ》 映画館で見そびれてしまい、DVD化されるのをひたすら待っておりました。 観終えて一言。ああ、なんでこれを映画館で観なかったんだ…。 とにかく、そのアニメーションのクォリティーが半端ないよ。 筆絵のようなタッチで描かれた繊細な画。日本独特の色使いの美しさ。そこに『となりの山田くん』を思わせるわざと空白だらけの背景が非常に合う。観る者の想像力を掻き立てるのに成功していると思う。 8年もモチベーションを保ってこんな傑作を作り上げた高畑監督は凄いとしか言いようがない。豊富な資金のある大手だからこそ出来た業だと言えるが、ほぼ回収不能な莫大な制作費を惜しみなく注ぎ込むその姿勢こそ素晴らしいと思う。 物語そのものは誰もが知る竹取物語だし、そこまで新しい解釈を盛り込んでもいない。正直、なんで今更これを映画化したんだろうとも思えた。しかし、見終わってからもいつまでもこの映画の事が頭から離れない。そして、翌日もう一度観た。やっぱり傑作。 ここのレビューを見てもわかるように、人それぞれ色んな解釈ができる作品ではないだろうか。 最後の別れを死と捉えるか、旅立ちと捉えるか…。 とにかく、一人の女性の成長物語として、彼女の一挙手一投足に目が離せなかった。その感情のあまりの真っ直ぐさにひたすら胸を打たれた。人生は辛いことばかりで、思うようにならない事ばかりだ。しかし、それでも希望はあるという事をこの映画は訴えたかったんじゃないだろうか?思い通りにならないからこそ楽しかった思い出がいつまでも光り輝く。最後、月に浮かぶ幼い少女の笑顔を見ながらそんな事を考えた。[ブルーレイ(邦画)] 10点(2014-12-18 22:47:01)(良:1票) 《改行有》 954. るろうに剣心 京都大火編 2時間以上も費やしてまだ志々雄との決着付かないんですね。 あまりに長くて途中で爆睡し、気付いたらループしててまた同じ所から始まりました(笑)約2時間も眠っていたのか…。おっと、ちゃんと全部見たので削除は御勘弁を(^-^; 殺陣シーンはいっぱいあって面白かったんだけどね、もうちょっと短くまとめれば1つに収まったんじゃないかな。なんか無駄なシーンが多かったような気がする。ラストの福山雅治には驚いた!なんて中途半端な所で切るのか…早く続きを!続きが観たい!続きはいつレンタルされるんだい? あと、武井咲はヒロインなのにどんどん影が薄くなりますね。今回のヒロインは完全に土屋太鳳でしょう。「鈴木先生」のヒロイン・小川さんが豪快なアクションシーンの連続で大活躍します。NHKの朝ドラもやるみたいだし、今後目が離せないですね。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-12-17 19:20:23)《改行有》 955. トランセンデンス(2014) 《ネタバレ》 なんという無理矢理なハッピーエンド! 散々暴走して実は人類の味方でしたってか(笑) その前の人類との戦うシーン要らなくね?なんと、一人も殺してない!とか驚いてたけど、驚くのはこっちだよ! あまりに抑揚のない展開だったから、最後にちょっとだけアクションシーンを盛り込みましったってのが見え見えなんだよ!騙されないぞ! こんな御都合主義満載の映画作りやがって!最後に愛は勝つ!?キャラクターの掘り下げが甘いから全くラブシーンに感動できねぇよ!ジョニデの魅力も全く引き出せていないからな! あーすっきりした。[DVD(吹替)] 1点(2014-12-17 13:30:36)《改行有》 956. ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌 あ、そうだ、銃撃戦を見よう、って時にオススメの映画。 ジョン・ウーが香港で最後に撮った作品で、火薬の量も最高クラス。 ストーリーはあまり面白くない(笑)んだけど、とにかく銃撃戦のオンパレードで、銃撃戦好きにはたまらない作品だと思う。 特に病院行ってからの銃撃戦が半端なく、病院の廊下で戦うユンファとトニーを背後から捉えたショットがゲームのFPSみたいな視点で臨場感があって最高です。いちいちポジションを入れ替える時にスローモーションになるのが格好いいね![ビデオ(字幕)] 7点(2014-12-17 09:58:33)(良:1票) 《改行有》 957. 狼/男たちの挽歌・最終章 《ネタバレ》 男だらけの熱い人情ドラマから一転、一人の女性を軸に戦う殺し屋を描いた愛の物語。かと思いきや、男同士の友情、裏切りと言った挽歌シリーズの特徴もしっかりと受け継いでいる。ストーリー自体は『男たちの挽歌』とは全然関係ないので、これ単独で観ても大丈夫。 のっけから哀愁漂う音楽と、あざとすぎる設定が泣かせる気満々で少々引いてしまうが、とにかく格好いいチョウ・ユンファが見られるので文句なし。しかし、この頃から太りだしているので2重顎ではあるが(笑)終始クールだったのに、仲間の死をきっかけに感情を爆発させ吠えるシーンが『男たちの挽歌』のマークを彷彿とさせる。刑事役のダニー・リーや名悪役シン・フィオン(異常にしぶとい)の名演技も見逃せない。 銃撃戦の最中、リーとユンファが笑みを浮かべるシーンが好き。挽歌1、2にもあったけど、生きるか死ぬかの危機的状況で、ある臨界点を超えてしまった時に起こる笑い。そこまで行くともう銃撃戦が楽しくてしょうがないのだろう。ある意味銃撃戦を楽しんだものが最後に勝つみたいな。ジョンウーならではの美学。ただ、最後、ダニー・リーがユンファの為に復讐を行うが、そこまで深い関係だったのかな?と、少々疑問が残った。 まとめると、一対一の男のバトル、銃の突き付け合い、教会での戦い、鳩、と今後のジョン・ウー作品の礎を築いたような傑作である。[ビデオ(字幕)] 8点(2014-12-17 09:06:19)《改行有》 958. ミレニアム・マンボ シャオシェンの映画はどちらかと言えば苦手だが、本作は意外にハマリました。 まず、良かったのはスーチーの演技。モノローグの語り口が非情に良く、画面に引き込まれる。 シャオシェンの映画にしては場面の切り替わりも早く、登場人物も良く動くので、そんなに飽きずに観ていられる。音楽もエモーショナルで凄くいいですね。 夕張の場面は取ってつけたような違和感は多少あるものの、この映画の主人公にとっては重要な場所だったのだろう。降り積もる雪、雪、雪。真っ白な雪が全てを浄化してくれるようで、とても爽やかな余韻の残る終わり方だった。[DVD(字幕)] 9点(2014-12-17 06:32:14)《改行有》 959. ガンモ もっと0点1点連発かと思ったら、意外に高評価もされてるのね(汗 とにかく、不快な映像の連続で、何度止めようと思った事か。 わざわざドキュメンタリー風な映像で延々とどうやって猫を惨殺したか語ってみたり。 子供に汚い言葉吐かせまくったり。 風呂場でシャンプーしながらスパゲッティ食べたり。 ラストもなんて適当な終わり方…。 人を不快にさせるのが目的なら大成功の映画だと言えるだろう(笑) あと、動物を虐待してません位のテロップは入れた方がいいと思う。[DVD(字幕)] 1点(2014-12-14 16:48:31)《改行有》 960. 少女 an adolescent 登場人物誰一人として共感できない。何故なら狂っているから! 映画はひたすら狂人達の宴に付き合わされる事となる。 奥田英二を好きになれるかどうかが最大の鍵。自分の企画による監督作品で複数の女との絡みあり、自身も裸体を晒しまくりと、男ならちょっと羨ましく思うだろう。さらに、ヒロインの小沢まゆも見出だし、初主演作で脱がしまくり、自分との濡れ場もたっぷりというやりたい放題さ。これが映画監督というものの特権か…。 公開当時は小沢まゆの年齢やプロフィールは一切謎に包まれていたそうだが、調べると1980年生まれ?って事はこの映画出演時は20歳…。見ようによっては中学生に見えなくもない。よく見つけて来たもんだ。[DVD(邦画)] 4点(2014-12-13 22:19:56)《改行有》
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