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941. フォレスト・ガンプ/一期一会 《ネタバレ》 この作品って、まだ観ていない人にあらすじだけ伝えたとしても絶対に興味を持ってくれないと思います。 プレスリーから始まるアメリカの歴史との遭遇は、ジョン・レノンまで行くと多少クドイように思えましたが、登場人物が全員、起伏の激しい人生を送っていて、「ドラマ」とはこういうものをいうんだと実感しました。 個人的には、フォレストの人生に時折入ってくるジェニーに共感を覚えました。 人生を模索し苦しんでいた彼女も目指すゴールが一番近いところにあったことを理解した点が一番感動出来たシーンでした。 黒人兵士のエビのネタのシーンは可笑しくて窒息しそうになりました。[DVD(吹替)] 8点(2009-09-24 08:46:18)《改行有》 942. 普通の人々 小学生の頃、テレビで放送されているのを観て、何となく大人になったような気分でいました。 今観賞しなおしてみると、あの頃全く理解していなかった自分に気付きます。 講和とかスピリチュアルセミナーに行くと、人は誰でも苦しんでいるなんて話ばかりを耳にしますが、世の中には特に悩みもなく充実した人生を送る人もいるはずです。 少なくとも登場人物に感情移入するには、それなりの人生経験において立ち上がれないほどの挫折が必要かもしれません。 空気のように身近にいた存在。その親近感はいなくなって初めてわかるものです。 私も神経質な性格なので、主役の青年のように辛い出来事を正面から受け止めてしまいます。 本作を観賞して、ちょっとだけ解決策が見えてきたように思えました。 吹き替えは途中で原音に変わらないからストレスを感じません。[DVD(吹替)] 9点(2009-09-24 08:31:42)《改行有》 943. ライオン・キング(1994) 《ネタバレ》 今回敗退した自民党議員と勝利した民主党に本作を観賞させたら、どちらも「我こそライオンキング」と言うのではないでしょうか? 仲良くやってもらいたいです。 それにしても、追いつめられたシンバが、どうやって切り抜けるかと注目したのですが、悪役自ら罪を告白しちゃうなんて……それって一番やっちゃいけないことでしょ? それにキャラクターが全然可愛くない。ジャングル大帝のほうが絶対可愛いと思う。[DVD(吹替)] 5点(2009-09-21 10:26:26)《改行有》 944. タイタニック(1997) 観賞前から誰もが、どんなストーリーか知ってる映画なのに……また観てしまいました。 途中で電話とか掛かってきたら観終わるまでに半日は掛かってしまうのに、退屈させることなく観賞してしまう本作の魅力。 シンプルでわかりやすいストーリーの中、隙間なく詰め込んだドラマが、当時、沢山の人々の心を揺さぶったのだと思います。 人間として理想の男性、女性像を描いていると思います。 しかし如何せん、吹き替えがヘタクソすぎます。特にジャック(デカプリオの役)! 本サイトを参考にすると沢山の声優やタレントさん達が挑戦しているようですが、これらのメンツだったら字幕のほうを推薦します。[DVD(吹替)] 9点(2009-09-21 06:16:57)《改行有》 945. オズの魔法使 子供にも通用する普遍的テーマを描いた映画こそ私にとって最高の映画です。 誰でも一度は観たことがある。そう言われて今頃になって本作を知った自分が恥ずかしくなりました。 モノクロとカラーのコントラストから、家ごと吹き飛ばされるドロシーの抽象的表現を、どれだけ大人は理解できているのでしょうか? きっと本作を教科書に様々なクリエイターがオリジナルストーリーを作っていったのではないかと勝手に解釈しています。 物心ついた頃に観ておけば、私もこんなにひねくれた性格にはならなかっただろうに……。 無駄なシーンが一つもない。ドロシーと善良な魔女がとても可愛かったです。 死ぬまでに何度か観賞したくなる一本となりました。 [DVD(字幕)] 10点(2009-09-21 06:01:59)《改行有》 946. カンフーハッスル テレビをつけっぱなしにしてたら、ダラダラと最後まで観てしまった。 さりげなくウ○コしてる男がいたりして、あまりにクダラナイところで笑っている自分に気付いたが、こんな映画が存在するもんなんだと複雑な心境も実感。 CGを屈指したカンフーアクションは長過ぎて凡長。それに、この程度のストーリーなら80分くらいで収めてほしいと思ったら、本編は99分とのこと。テレビ放送は夜9時から始まって、延長して11時越えてた。……やっぱりテレビ放送だと時間を損する。(泣) [地上波(吹替)] 5点(2009-09-21 05:39:30)《改行有》 947. アリスのレストラン ヒッピー文化に興味がある私には4点だが、ヒッピーに興味があって未見の方には3点、ヒッピーに興味なしという方には2点以下と言いたい。 主人公はウッディ・ガスリーの息子のアーロ・ガスリーだが、ストーリーに起伏はなく、方向性も見えず、一つ一つのエピソードも全く面白くない。 タイトルのアリスもレストランも登場するが、主人公との接点がほとんどない。 いったい何の話なんだ? これ。 アリスと亭主の年齢、過去のいきさつ等、人間関係、全く分からないから愛が感じられない。 あの時代に生きたヒッピー達が今何をしているのか、続編が出来れば観てみたいと思う。[CS・衛星(字幕)] 4点(2009-09-13 04:14:13)《改行有》 948. トラ・トラ・トラ! 《ネタバレ》 夜中に目覚めてから眠れなくて、その時テレビ放送されていたものを観賞しました。 誰が主人公なんだ? っていうか、これは真珠湾攻撃を含む、そこまでの過程を描いた映画なんですね。 日本では高評価だったのに対して、アメリカでは不振だったのは、互いに、この映画の本質を理解していたのか疑問に感じます。 アメリカ人は本当に、敵を倒して「偉大なるアメリカ」を固辞するのが好きなんですね。肉ばかり食べてる野性的な表れでしょう。 どうしても私はアメリカ人とは友達になれません。 エンディングの山本五十六のセリフと燃え盛るパールハーバーの描写は、この時点で、どちらに未来と栄光を感じさせるのか理解すべきです。 教訓として「曖昧な返事をする奴、楽観的な奴は信用が出来ない」そんなことを学びました。 [地上波(字幕)] 6点(2009-09-12 05:29:50)《改行有》 949. 俺たちに明日はないッス 時代のテロップが出ないのですが、「17才」が流れているから、舞台は昭和でしょうね。あの時代は「ビーバップ」とか「パンツの穴」とか本作のような映画が流行ってました。 でも、同じような映画を観る度に、この世代の子供たち全てがセックスのことしか考えていないみたいなことを普遍的テーマのように描くのは間違っていると思うんです。 ネットが普及した現在、今の高校生が本作に興味を抱くとも思えません。 本作を例えて言うならば、夜の歌舞伎町を歩いていて、たまに酔っ払ったヤンキーが殴りあっているのを見かけたりします。ちょっと興味があるから立ち止まって見物します。どっちが勝つかなんてヤジ馬の私達は興味はありません。そして一言、「馬鹿だね~」と言って立ち去ります。 この映画のテーマは、その程度のものにしか見えません。 役者はそのへんにいそうな子を選んだみたいで、リアルなセリフも面白かったので、75分間は退屈しませんでしたが、正直何も残らない映画でした。 この監督が好きなので残念でなりません。[DVD(邦画)] 4点(2009-09-10 13:20:52)《改行有》 950. ガチ☆ボーイ 《ネタバレ》 この監督の前作「タイヨウのうた」がよかったので、今回も期待しました。この監督の作品は良くも悪くも、映画の教科書通りの作りで安心できるんです。ピッタリ開始1時間で、ハイライトのドロップキックの布石を投げかけたりと、構成は「タイヨウのうた」と全く同じです。 でも、笑いのセンスだけは教科書に書いてないんでしょう。 冒頭から1時間、全く笑えないギャグのオンパレードは、私には拷問のように感じました。それが後半から、企画そのものが変わったかのように感動もの(?)になるんです。 最後のドロップキックは80年代に大ヒットした「ベストキッド」そのまんま。負けた選手への大喝采は「ロッキー」そのまんま。 ジャンルを問わず沢山観続けてきた大人の私には退屈極まりない映画でしたが、正直、昔の映画を知らない高校生以下の客を対象にしているのだと思います。[DVD(邦画)] 4点(2009-09-07 17:57:42)《改行有》 951. モル 5年前に見たときは勢いに圧倒されて9点つけたけど、久しさに見たらつまんなかった。 映画って生ものじゃないかって思う。[DVD(邦画)] 5点(2009-09-07 08:33:43)《改行有》 952. 蜘蛛女(1993) この辛口映画レビューのサイトでは高得点なのは、何となく頷けてしまう。 テレビの上映時間が編集の関係から1時間半に短縮されていて、だいぶ端折っているように思えたが、似たような映画を挙げてみろと言われて、なかなか発見することができないオリジナリティがある。 破滅していく主人公は十分描かれているが、タイトルの蜘蛛女が、あまり出てこないこと、展開にも無理にありすぎて、本作に納得できない人がいるのも当然。 ゲイリー・オールドマンは若すぎて私は気付かなかった。 血も涙もない「蜘蛛女」。この女には魅力がある。こんな映画もたまにはいいのではないだろうか? 刺激がある隠れた逸品である。[地上波(吹替)] 6点(2009-09-06 04:14:52)《改行有》 953. 帰郷(1978) 《ネタバレ》 あらすじに「映画史上ベトナム戦争を描いた最初の作品」と書かれているけど本当だろうか? もっと他にあったような気もするけど……。 本作はベトナム戦争を背景にした本国アメリカでの恋愛ドラマといったところだが、戦闘シーンが一切ないのに反戦のメッセージが鋭く伝わってくる。 全編に流れるロックミュージック、特にストーンズやジミヘン、ジェファーソン・エアプレインなど、80年代後半から流行する(?)ベトナム戦争映画が本作を模倣しているように思える。 三角関係に陥る愛情の嫉妬も戦争で患った精神的被害を考えると、たいした問題にならないのが、とても切なく感じる。 主軸は二人の男に挟まれたジェーン・フォンダの心の揺れ動きだが、結局観賞後に一番残るのは、ジョン・ボイトとブルース・ダーンの永遠に消えることのないトラウマではないだろうか? しかし、この映画、日本では全く浸透していない。ジャケット、タイトル(特に邦題)を見ただけでは、何の映画か全くわからない。センス悪すぎる。 図書館で無料レンタルされてなければ観ることはなかったと思う。 思わぬ掘り出し物。 追記……音声解説を聞いて驚いたのですが、監督の意向は、最後に全裸になって泳いでいくブルースは自殺したということですが、そのシーンになるとブルース本人は死んでないと言ってるんです。私には自殺のようにはみえませんが、皆さんはどう思われますか? [DVD(字幕)] 8点(2009-09-05 03:43:10)(良:1票) 《改行有》 954. 鉄道員(1956) 冒頭でお父さんが同僚をからかった時、横で爆笑している少年の顔が最高ですね。 私は他のレビュアーと違って、この時代に作られたイタリアのホームドラマは限りなく昭和のホームドラマに似ていると思います。 ただ一つ違うことは、日本のドラマは母親主体の所謂「母性愛」をテーマにしたものが多いのですが、イタリアは父を尊敬する息子という設定が主になっているものが多く感じます。もちろん例外も多々ありますが……。 父の尊厳は父親自身が固辞するものではなく、その家族全員が認めるもの。この時代のイタリア映画の多くにそれを感じます。 こんなお父さんだったら、ちょっとくらい酒飲みだろうと私は簡単に尊敬しちゃいます。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-09-04 21:32:28)(良:1票) 《改行有》 955. 渚にて 《ネタバレ》 この時代に、人間ドラマだけで世紀末を描く映画も珍しいのではないでしょうか? 近年CGを屈指させながら、偽善的な人間ドラマを描く邦画の評判の悪さを、日本の製作者たちは、本作を観て勉強してもらいたいです。 ですが、本作もタイトルだけでは観賞意欲は全く湧いてこないし、それぞれの人間ドラマの絡みがほとんどないので倦怠感を感じます。 冒頭で登場するアンソニー・パーキンス夫妻は途中からほとんど描かれないので、どうなったんだ?と思いました。 今の情報化社会で知られている現状と比べて、放射能について、どの程度の知識を踏まえて原作が作られたのかも疑問です。 2時間を超える上映時間はとても長く感じました。 画期的ですが、私も歴史に残る映画とは思えません。[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-09-04 01:29:44)《改行有》 956. 私は貝になりたい(2008) 《ネタバレ》 観賞後に、このサイトの評価が低いのを知って意外に思いました。 よかったんじゃないですか? 邦画で2時間を超えるのに、これほどアッと言う間に終わったのも久しぶりです。 スマップの出演している映画を批判するレビューをよく見かけますが、彼らは、それなりに場数をこなしているせいか、私的に今回の中井君は、とても感情移入できました。 でも、草なぎ君と共演させるのはNGだと思います。普段バラエティーやってるのに、ここで絡ませちゃ駄目でしょう? 急に現実に戻されてしまいました。 「この二人、きっと撮影の合間は、笑いながら豪華な弁当とか食ってるんだろうな」なんて思ってしまいました。一人は酒飲んで公園で全裸になっちゃってるし…。こんな心境になってしまったのは私だけでしょうか? ところで、私が子供の頃、懐かしの映像番組とか言って、オリジナルのラストシーンだけ観たことがあるんです。主人公は最後に例のセリフを言いながら階段を上がっていくところでエンドマークなのですが、そのシーンが、あまりにも衝撃的で今でも忘れることができません。あれはテレビドラマだったと思いますが、観れるチャンスはないものかと、今でもオリジナルを探し続けています。 [DVD(邦画)] 8点(2009-09-03 09:04:00)(笑:1票) 《改行有》 957. ミラーズ(2008) 「ラストシーン予測的中率0パーセント」のキャッチコピーは笑えたし、ものすごく興味を注がれた。「フライトプラン」以来だ。 吹き替えで観たせいもあってか、キーファー・サザーランドはジャック・バウワーそのまんまだった。……すぐキレるし、やることが強引だし。 確かに、キーファーは、このキャラクターだと観てる側には安心出来るが、そのうちマンネリ化の恐れもある。 ストーリーは淡々と進行していくが、必然的なものがないので、製作側が好き勝手に作ったラストは予測しようがない。 テンポはいいので、110分という上映時間は意外とあっという間だった。 時間に余裕があって、何も考えたくない映画を求めている人にはお勧め。[DVD(吹替)] 5点(2009-09-03 08:40:18)《改行有》 958. 16ブロック 《ネタバレ》 シナリオがいいというので観賞しましたが、見事に裏切られました。 主人公が何故あそこまで裁判所までの護送に執念を燃やしているのか全く理解できませんでした。16ブロックという距離も日本人の私にはどれくらいのなのか全然わかりません。 アル中で片足が不自由、離婚した奥さんだけでは、主人公のトラウマは伝わってきません。。 ラストに使われるボイスレコーダーも段取りが良すぎるし、同僚や証人との心の繋がりに無理があり、納得いきません。 クレジットが出るまでブルース・ウィリスだというのは気がつきませんでした。役作りなのでしょうか?それとも病気…?このまま老け込んでしまわないよう心からお祈りします。 似たような映画で、70年代にクリント・イーストウッド主演の「ガントレット」という作品があるのですが、あちらのほうが100倍面白いです。 [DVD(字幕)] 4点(2009-08-29 04:28:22)《改行有》 959. イヴの総て 《ネタバレ》 今ならワンコインで買えてしまう名作中の名作。愛情と嫉妬と野望が後半になって突然グジャグジャに絡み合って、誰が善人で悪人なのかわからなくなってしまうのが凄く怖い。 ガス欠で止まった車の中でマーゴ(ベティ・デイビス)は本音を話したからこそ、イヴの人間性が後半浮き彫りになってきていると思う。 1950年の芸能界って、こんな感じ? 今だって、清純派アイドルがシャブ打って、性器にタトゥーやピアスを指して、SMに酔いしれるプライベートライフに我々は全く気付かずにいる現状。 いつの時代も人間は欲望に取りつかれてしまう生き物なのかなぁ… この映画が名作と呼ばれ、普遍的と呼ばれてしまうのが、なんとも皮肉に感じます。 死ぬまでに一度でいいから観賞されることをお勧めします。[DVD(字幕)] 9点(2009-08-28 07:21:45)《改行有》 960. 許されざる者(1992) 《ネタバレ》 過去のイーストウッド主演の西部劇に比べると、後味は悪くないのですが、テーマが「殺人の虚しさ」ということで「爽快感」はそれほどないです。 イーストウッドの西部劇初心者なら「荒野の用心棒」などから観るべきだと思う。 イーストウッドは、この作品あたりから人間の虚しさを強調した作品が増えたように感じます。 タイトルの「許されざる者(Unforgiven)」は誰のことなのか? ハックマンが「地獄で会おうぜ」と言った最後の言葉が重ねて気になったところです。 山田康夫さんの吹き替えは本作が最後なんですね。 今はもう違和感なく新しい吹き替えを観ることができますが、とても懐かしく思えました。 主題曲はイーストウッド本人の作曲らしいのでエンドロールでじっくりと聴いてみてください。なかなかのもんですよ。[DVD(吹替)] 7点(2009-08-27 17:31:13)《改行有》
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