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プロフィール
コメント数 900
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

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81.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 かつてここまで真面目に作りこまれたアメコミ映画は観たことが無い。今までのアメコミのような「映像ありき」でもなく、「派手さありき」でもなく、アメコミと言う題材を最高のリアルさで描いてくれました。これは本当にリアル!!現実的すぎて、アメコミなのに重く余韻を残す作品でした。 バットマンとして超法規的に悪を懲らしめるために毎夜ゴッサムシティを駆け巡るブルース・ウェイン(=クリスチャン・ベイルさん)。バットマンとは対照的に顔を出す英雄検事、「ホワイト・ナイト」としてゴッサム・シティの治安を守るハービー・デント。そんな二人に反発するかのように「混沌と平等」をテーマに次々と街にテロを仕掛けるジョーカー(=ヒース・レジャーさん)。そしてそれらのヒーローやヒールに翻弄される市民達・・・。 それ以外にも語りたいキャストはたくさんいますが(マギー・ギレンホールさんとかゲイリー・オールドマンさんとか)語りつくせない。 この映画が妙にリアルなのは、テロリスト役のジョーカーが他のアメコミ映画みたいに超能力など無く現実にありそうなテロリズムに及ぶからではないでしょうか。これがレーザー吐いたり透明になったりとかになったら、たぶんここまでインパクトのあるものにはならなかったでしょう。 そんなジョーカーの思想は「混沌においてはみな平等である」。確かにそうかもしれないが、残念ながら世の中にはルールがあり先進国はみな法治国家である。ジョーカーがどんな高尚な思想を持っていたとしても、それらを侵す権利は無く、無秩序な暴力でしかありません。また彼は病院でハービーと話しながら、自分以外の人間のことを「自分だけの小さな世界で物事をコントロールしようとするちっぽけな人間」と評してますが、ラストで二隻の船を操ろうとしたジョーカーもそういう意味では「ちっぽけな人間」。結局何かを自分の思うように変えたくて色んな手段に出るんだろうし、とどのつまり人間はちっぽけと言うことなのでは。そういったジョーカーの思い上がりに-1点。 しかし決して特別な人間などいないと言う、当たり前のことを皮肉にもアメコミ映画に教えられました。素晴らしかったです。[DVD(字幕)] 9点(2010-02-19 15:53:15)(良:1票) 《改行有》

82.  イーオン・フラックス(2005) 《ネタバレ》 短い映画ながらも詰め込み要素は感じられず、しっかりまとまったストーリーとアクションで楽しむことができました。 健康サプリとか皮膚や目のレーザー治療とか、一昔前では「なんじゃそら!?」っていう技術や薬がいっぱい出てきている近年で、いつかこの映画のように不妊が蔓延したり人間をクローンする社会になったりとかあるかもしれませんね。描写はとても未来的な感じで、現在の社会からは遠い存在のように思うんですが、壁に囲まれた閉鎖的なコミュニティであるとか、その中にもレジスタンス的に抵抗勢力があったりとか、妙に現実的に感じるところも多くありました。 あとは風景描写がすごく綺麗!!とてもクリアな映像で、特に屋外のシーンはどこか清涼感も漂う。終盤の桜咲く庭園での銃撃戦も、そんな風に思うシーンじゃないのにどこか華麗な雰囲気を感じました。 設定もまさに近未来SF!口笛で球体になる鉄のかたまりとか、外的を感知して棘になる芝生とか、見ていて飽きない趣向が凝らされていました。自分自身のクローンに全く同じ人格になるように教育して、何世代も生きていくってのも面白い。実際はそんな都合良く同じ人格になってくれるとは思いませんが(苦笑) エンターテイメントとしても未来に思いを馳せてみる材料としても面白い映画でした☆映画自体に8点、シャーリーズ・セロンさんに+1点♪[DVD(字幕)] 9点(2010-01-13 13:04:59)(良:1票) 《改行有》

83.  アバター(2009) 《ネタバレ》 2D→3Dの順番に両方鑑賞しました。一言で言うなら、『もののけ姫』+『風の谷のナウシカ』+『インデペンデンスデイ』=『アバター』といった印象。 自然を大事にそれと共存せよという観念は『もののけ姫』に通じるものを感じたし、パンドラに出てくる生き物や瘴気を吸い込んだら死ぬという設定は『風の谷のナウシカ』、ジェイクが人間との戦の前にナヴィ達の前で行った演説や外宇宙からの侵略者vsその星の現地人という構図はまさに『インデペンデンスデイ』(『アバター』の場合、侵略者=エイリアンが人間というのが皮肉な話なのですが。)人によってはあのロボットが『ターミネーター』とか『マトリックス』とか言いたくなるかもしれない(笑) 実写映画で3Dというのは初の体験でしたが、両方観た者として言うならば2Dと3Dのどちらでも充分楽しめるように作りこまれているなあと感嘆させていただきました。ただ、悪く言うなら既存の映像の2Dと違い、3Dの方にはまだ出来たての技術ということプラス、2D映画としても成功させなければいけないバランスをとろうとするが故のどっちつかず感を感じました。思ってたより3Dシーンが少ないなあ・・・みたいな。ただ単に二回観たからってだけかも知れませんが(汗) しかし映画としては長めのものだったにもかかわらず、二回の鑑賞にも全然間延びすることなく楽しむことが出来ました。実写3D映画の第一歩としては大成功だったと、素直にそう思います。[映画館(字幕)] 9点(2010-01-04 14:24:02)《改行有》

84.  沈まぬ太陽 《ネタバレ》 まず単純に、労組の問題というものは複雑で難しいものだという印象を受けました。何が難しいって一番に挙がるのは、人間関係。この映画を見て、労働組合をやりながら上司とうまくやっていくっていうのは不可能なんじゃないかと思えたほどです。自分は公務員ということもあり、労組というものに実際に所属したことは無いので鮮明にイメージができるわけではないのですが、こんな状態で仕事なんてできたもんじゃないなと思います(ここまでひどいのはなかなか無いと思いますが)。 話の内容としては、主人公・恩地元(=渡辺謙さん)を中心に、労組での闘いやジャンボの墜落などの出来事を散りばめていき、その時々の彼や彼の周囲の人間の様子を描写していくといった感じ。でも本当に、ここまでの扱いを受けるぐらいなら辞めてしまえばいいのにと観ている側からすれば恩地氏にそうアドバイスしてあげたくなります。愛していた会社からも遠く離れ、家族にも大きな負担を強いて、いったい何になるのかと。しかし、恩地氏自身の気持ちになってみれば、そんな会社に屈することはしたくないと思うだろうし、そんな風に堂々とした態度で生きる自分を家族にも示したいという想いもあったのではないでしょうか。事実、はじめは遠く自分の国を離れることや父との時間を過ごせないことに反発していた子供たちや妻も、時が流れるにつれ恩地氏の不器用ながらも決して筋を曲げない生き方を理解していくようになります。なかなか真似ができるものではありませんが、そんな恩地氏の生き方の10分の1でも自分の生きかたに反映したいという想いを持ちました。素晴らしい映画でした。長い上映時間も全く気にならない、重々しいドラマながらも観た人に鑑賞後ある種の向上心というか、「もっと頑張ろう」と思わせるような余韻を残すような作品でした。 最後に、労組の活動の中で業務時間中にビラ配りをするなどのシーンの描写がありましたが、あれだけが残念でした。日々の業務を粛々とこなし、なおかつ業務時間外で労組として会社の業務の改善を訴えるという姿勢なら、もっと労組に対して感情移入もしやすく、胸を打つ内容になっていたと思うのですが。そこだけは会社の上役たちの反論に「うんうん」と頷いてしまいました。[映画館(邦画)] 9点(2009-12-03 10:42:10)《改行有》

85.  ゼロの焦点(2009) 《ネタバレ》 金沢を舞台にした重厚なサスペンスドラマ。出張に出たまま帰らぬ人となった夫、結婚から一週間の新妻は必死にその夫を捜し求め、その過程の中で次々と明らかになる真実。夫は殺されたのか?その犯人は? ・・・と言った感じでストーリーは進んでいきます。 小説が原作のようですが全編通して感じたのは、本当に小説視点から映画を作ったんだなということでした。というのもヒロインの禎子(=広末涼子さん)が本当に小説の主人公よろしく、物語の読み手のような視点で物事が進んでいくからでした。そのせいで、禎子には夫を追いかけるということ以外に特にこれといったキャラクター性はありません。物語の本筋を綺麗になぞりながら、視聴者と一緒に事件の顛末を追いかけていきます。 強いて言うなら、彼女の容姿・口調などが、前述のような重々しい雰囲気のドラマの中では浮いていたような気がします。ヒロインは松たかこさんとかでも良かったかもしれない。 その他のキャストは言うことなしでした。中谷美紀さんの凛とした、しかしガラス細工のような脆さが見える演技も良かったし、木村多江さんもいかにも幸薄そうな役柄が妙にマッチしていました。作品の性格上からか男性陣は見せ場という見せ場も少ないし、描写も意図的に抑えられている感じです(ていうか作中の男性の半分ぐらいはお亡くなりに、汗)。でも鹿賀さんが自殺しようとした心理描写だけはもっと具体的に表して欲しかったな。 男女間の愛憎劇から、戦後すぐの女性の地位の確立への戦いなど、個人的にも興味深いテーマでした。[映画館(邦画)] 9点(2009-11-16 10:40:14)《改行有》

86.  ブラッド・ダイヤモンド 《ネタバレ》 ただ綺麗で、高価で、女性にプレゼントすれば喜んでもらえるものというくらいの認識しかなかったダイアモンドに対する見方がずいぶん変わった気がします。休日にショッピングモールのウィンドウに何気なく見つけるダイアモンドにもあんな歴史があるかもしれないのですね。まさに"BLOOD DIAMOND"(血にまみれたダイアモンド)だと思いました。 血にまみれたといえば、RUFの活動は全くもって理解しがたい。最初は政府への反発とかもっと真っ当な理念があったはずなのに、少年兵を拉致・麻薬漬けにし軍事的に洗脳。大量虐殺。この映画を見る限り、反政府組織なんて名ばかりのただのヤンキー&ジャンキーの集まりで・・・、そんな中で歪んだ教育を受けさせられる子供たちの存在はただただ悲しいですね。本当にまっすぐに育っていた子供が「テメェなんか消えちまえ、クソヤロー!!」とか言うようになってたら本当に悲しいですよね。麻薬ってほんと怖いわ。。。 序盤、UNHCRの活動の一端なども映画に出てきましたが、現場は実際ああいったものなんですかね。。。難民がたくさん押し寄せるから、一人一人の話もじっくり聞けないのかな。そういった意味では映画という演出を基本とする形ではなく、ドキュメンタリーで見せてもらっても面白い話だったかも、と思います。もちろん映画も良かったですけどね。 レオナルド・ディカプリオは久しぶりにかっこいい役。ちょっと惚れる。冒頭、ダイアモンドの密売人と言うけっこうケチな立ち位置だったのが、利害の一致からソロモンやマディーと行動を共にするようになってからはまさにガーディアン!!なんだかんだダイアモンドのことばかり気にしながらも、しっかり二人をフォローする姿は何とも勇壮でした。 自分の身近にあるものが、どんな経緯で今ここにあるのか。どんな人の気持ちを渡ってきて今ここにあるのか。それはこの映画のように欲望であったり、はたまた誰かの努力の賜物であったり、誰かの親切であったり。そういった「モノ」の原点というものに目を向ける、素晴らしい映画だと思います。今回その「モノ」はダイアモンドだったわけですが、他の「モノ」についてもちょっと見方が変わるかもしれません。[DVD(字幕)] 9点(2009-09-08 23:39:36)(良:1票) 《改行有》

87.  96時間 《ネタバレ》 これはあまり『24』と関連させて観ない方がいいですね。というのも、そんなのなくても充分に痛快で面白い。おそらく娘の名前がキムだったり、父親の職業的にも『24』と合わせてキャンペーン張りたかったんだろうけど、これは日本の制作会社の完全な蛇足。大きなお世話ってやつでした。タイトルも原題は全然違うしねー。 とは言いつつも少しはテレビCMに影響されて観に行った『96時間』。冒頭はリーアムパパに対して、生活はくたびれてるし母娘からの扱いも相当ひどいし、大変ヘタレな父親という印象でした。そんな視聴者の見方が徐々に変わってくるのは、リーアムパパが有名歌手を悪漢から見事に守ったあたりから。「おい、けっこう武闘派じゃねーか」と多くの観客は思ったはず。 そして冒頭の印象は、誘拐の危機に娘から電話を受けたあたりから徐々に変化を見せ始めます。それが180度変わるのはピーター君という具体的なターゲットを捕らえたその時から。リーアムパパはジェットコースターばりに攻撃的に変貌していきます。そこからの展開の早いこと早いこと。これがジェイソン・ボーンシリーズとか、『レオン』とかならあいまあいまに女優とのラブストーリーを絡めてきたりするんですが、そんなの一切無し!!追い詰めて、殺す。追い詰めて、殺す。それが娘を助け出すまで続きます。 ほんとう、こんなパパを敵に回して犯罪組織のほうがお気の毒って感じですね。窃盗、脅迫は当たり前。知人の嫁さんは撃つわ、拷問はするわ。件のエッフェル塔破壊宣言はブラフではなかったようです。 この事件の後、家庭内でのリーアムパパの地位は不動のものになったんでしょうね(笑)。自分が正しかったことが証明されても傲慢にならずに、家庭に大してはあくまで紳士であったリーアムパパが好きになりました。[映画館(字幕)] 9点(2009-08-31 16:26:29)(良:1票) 《改行有》

88.  ユナイテッド93 《ネタバレ》  当事者でもないオレが言うのもどこかおこがましく感じますが、これを観て改めて911の悲惨さを噛みしめることが出来ました・・・。  ワールドトレードセンターに衝突した機の種類までは知らず、途中までUnited 93機はWTCに突っ込むのかと思っていましたが、これは唯一乗客の抵抗のおかげでハイジャックによる自爆テロを逃れた機だったんですね。それでも無事助かった人は皆無で・・・。テロにはならなかったですが、何ともやるせない映画でした。  この映画の中で、なんとも印象的というかものすごい皮肉だなと思ったのは、ハイジャックしたUnited 93をWTCに突っ込ませようとする男たち、そしてそれに対し必死に抗おうとする人間、死を覚悟する人間・・・。全ての人が別々の方向を向いているのに、彼らは全く同時に、全く同じように、神に祈りをささげていました。それを見た瞬間、無神論者のオレの頭には「何のために宗教とか神の存在はあるんだろう」という疑問が浮かびました。冷めざめと言わせてもらえば、結局は心の拠りどころなんだろうなと、現実的にはどうしようもないことにぶち当たった時のための。でもそういった宗教的動機から自爆テロをする人達が出てくる、そこがものすごく不思議でした。個人的にはそこまで芯から信じられるものがあることは羨ましいとすら思いますが、やはりその行動には賛同しかねます。命のありがたさを語ってくれる宗教を動機に命が奪われる・・・なんでしょうねこの矛盾。自爆テロをする人はそういったことは考えないのでしょうか、それとも何かオレのような日々能天気に生きてる人間には想像もつかないような考えがあり、そういうことをやるんでしょうか。わかりません・・・。ハイジャックされた当時の機内の様子を描いてくれたのはとても興味深かったですし、知れてよかったと思いますが、同時に彼らをそこまでさせる心理的描写などを描いた映画などが出てくれたらもっと関心を持って観られると思います。 重い映画だ・・・。 [DVD(字幕)] 9点(2008-05-14 00:16:42)(良:1票) 《改行有》

89.  トゥルーマン・ショー 《ネタバレ》 見終わった瞬間ふと自分の周りを見渡してしまいますね・・・。普通に恐ろしいと思った映画でした。何が恐ろしいって、テレビのために人ひとりの人生を番組化してしまう人間の貪欲さ。ちょっと古いめの映画ですが、そうは思えないリアリティを感じました。「番組のためなら」、「視聴率のためなら」何でもしてしまうその非人間さは、現在のテレビ業界にとっても決して蚊帳の外の出来事ではないように思います。映画の設定に世界観の歪みなんて批判しても仕方ないと思いますが、あんなことが世界的に容認されていて、しかもみんなで楽しんでいるなんて世界がとても気持ち悪く思いました。しっかりそれを楽しんでる国の一つに日本も入ってたし・・・。  それくらい憤りを覚えさせられたあたり、まあ製作者の思う壺なんでしょうが、そこまでの仕打ちを30年近く受けていたトゥルーマン(=ジム・キャリー)が最後に誰のことも糾弾も批判もすることなく、颯爽とその世界を去るその姿はそういう事情を知ってる者なら誰でも感動するでしょう。 [DVD(字幕)] 9点(2008-05-14 00:16:02)《改行有》

90.  オープン・ウォーター 《ネタバレ》 もうありえない恐ろしさでした。真夜中に髪の長い女の幽霊が出てきて人を脅かすような映画の100倍怖かったです。でも実話に基づいて作られたのって実際はあの映画の中のほんの一部だけですよね。だって生存者は・・・。でも丸一日以上サメのうようよいる海域で漂流なんて考えたくもないですね。オレならたぶんサメを見た瞬間食べられる前に自殺しようと考えると思う。ナイフを持ってたんならなおさらで、あそこであくまで生きて帰ろうとした二人は本当の意味で勇気があると思いました。普通あの状況下で丸一日正気は保てないだろう。。  現代の日本人のように、他人が悪いことをしたのを見つけるとすぐ責任を追及したがるような人たちとは一緒にされたくありませんが、さすがにこのスキューバダイビングのツアー会社にはあきれました。20人近く参加するツアーに名前も確認せず頭数だけで把握しようとしてたとは。。。今時中学生の点呼でもそこまでずさんじゃありません。そういうところで憤りも覚えるような映画でした。 [DVD(字幕)] 9点(2006-02-14 00:53:29)《改行有》

91.  ホーム・アローン 《ネタバレ》 なるほど、一時コメディ映画としてその王道を走ったのは伊達じゃなかったんですね。否定のしようが無いぐらい完成された作品と言えるでしょう。家族愛を描いたファンタジックなストーリーと、それらと対比的に描かれたいかにもな悪役達。そして『ホーム・アローン』のメインファクターであるケビン(=マコーレー・カルキン)と悪役達とのさながら『トムとジェリー』的なやりとりは観ている人たちをエキサイトさせ、話の中に引き込みます。 個人的に好みのキャラクターは隣に住んでるマーレーおじさんでした。オレならどんな噂が流れてても真っ先に友達になりたい感じの人ですけどね。教会での人間味のある告白と最後の息子夫婦との再会のシーンは胸を打ちました。まだ未見なんですが続編にも彼は出ているんでしょうか?是非使って欲しいキャストですが。 映画のレビューとは直接繋がりませんが、カルキン君の両親はこの映画観たんでしょうか?これを観たらカルキン君の財産で揉めたりしなかったんじゃないだろうかと思えるぐらい良い映画だと思うんですが。映画と現実の壁はまだまだ厚いようです。 洋画コメディにありがちな下品な描写・表現も無く、一人の子どもの生活力や家族の大切さをここまでストレートに描ききったこの映画は間違いなく良作であり、コメディとしては自分の中でNo.1のものでした。(コメディ自体あまり観ないのが玉にキズなんですが)。 [DVD(字幕)] 9点(2005-04-01 21:29:18)《改行有》

92.  シンドラーのリスト 《ネタバレ》 『戦場のピアニスト』とは若干異なり、こっちはドイツ人視点で描かれてますね。だからでしょうか、ずいぶんと優雅に毎日を過ごすシンドラー(リャム・ニーソン)がちょっと嫌味に映ってしまいました。最初は自分の経営する工場のことしか気にしないシンドラーでしたが、徐々にその工場をユダヤ人を助けるために使い出すシンドラーがとてもうまく描写されています。 「この車一つであと10人は助け出せたのに・・・」というセリフはあまりにも悲しく、心に響きます。「あんたは充分やったよ。」って声かけてあげたかったです(泣)。オレとしては「この車一つであと10人…」ではなく、「シンドラーがあと10人いれば1万人の命が救えたのに・・・」と感じました。 この映画を観ても、そしてその評価を見ても、もはや戦争なんてものは愚かなこととしか言えないものだということは言うまでもないはずなのに、なぜ今の世の中にはいまだに人種間の争いや差別による戦争が絶えないのでしょうか。 9点(2005-03-24 01:46:47)(良:1票) 《改行有》

93.  ドラキュラ(1992) 《ネタバレ》 いやもうこの映画はたまげました!もともとゲイリー・オールドマンとウィノナ・ライダーが出てるのを見てレンタルした映画なんですが、まさかそこからフランシス・フォード・コッポラ監督やらアンソニー・ホプキンスやらキアヌ・リーブスやら、さらにはモニカ・ベルッチまで出てくるとは夢にも思わず、それぞれのキャストが出てくるたびに、「うおー!また出たー!!」とか興奮しながら観てました。ありえないっすよね。ホプキンスはなんとヴァン・ヘルシング役だし。なんちゅう豪華キャスト。キャストだけなら充分『オーシャンズ11』並み。 それだけでも充分楽しめる映画だったんですが、話の内容もとても興味深いものでした。観ながらオレは本来悪であるドラキュラ(=ゲイリー・オールドマン)のほうに強く共感してしまいました。もしこのドラキュラが人間の血を吸わないと生きていけないようなモンスターじゃなければと思うと、これはとても素敵な純愛物語じゃないのかと思えてきました。ただそれがドラキュラと言うモンスターであったが故にあきらめなければならないというのがとても悲しく、寂しい話でした。ラストで自分の好きな相手をドラキュラに変えてしまうことを拒んだ彼は、人間以上に人間的でした。ただただかっこよかったです。ここまでドラマティックな映画は最近でもあまり観ていない気がします。それをこのような比較的古い映画でも見せてくれるとは。古い映画だからこそかもしれませんけど。 意外なキャストを見つけたり、今でも色あせないような感動を与えてくれるし、やっぱ新しい映画だけじゃなくて古い映画とかもこれからどんどん観ていきたいですね。この映画を観て素直にそう思いました。 9点(2005-02-21 12:03:55)《改行有》

94.  サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS 《ネタバレ》 とてもSF的なストーリーでしたが、果たしてこの病が実在したとして実際はこの映画のような展開になるでしょうか?オレは多分ここまで腹黒い雰囲気にはならないと思います。だって、その人の考えがわかるんでしょう?誰が本当は何を考えてるかもわからない環境(←それが普通なんですが)に比べればよっぽどすっきりと生活できると思うんですが。個人的には、サトラレって実際いてほしいなぁとも思います。相手によっては腹の探り合いみたいなコミュニケーションを取らざるを得ないようなこの社会で、はっきりと相手が何を考えてるかわかるなんて、ある意味さっぱりしてて、簡単で、そっちのほうがよっぽどいい気がします。また、自分がサトラレでもいいかなとも考えます。その場合、自分がサトラレってことは知っておきたいですね。それでも自分の近くにいてくれる人がいれば、間違いなくその人は信用できると思うし。 あるマンガで、“病気は個性だ。真面目なやつ、ひょうきんなやつ、同じように病気のやつがいるだけなんだ。”と言っていたのを思い出しました。この映画もまさにそうだと感じました。“サトラレ”っていっても結局はその人の個性の一つであって、周りがそれを理解しさえすれば、映画のラストのように、変な特別扱いを受ける事もなくなるんです。むしろ「出来る限りサトラレの意志を尊重して・・・」とか言いながらその当人を半ば無理やりに製薬研究所に異動させようとする委員会の偉いさん達がサトラレになればいいのに。てゆーか、世の中みんなサトラレになればいいのに(笑)。非現実的ですが、本音や建前が全く必要ない、そういう世界に本気で憧れます。日本って本音と建前で持ってるような国ですから。正直すっごい疲れる時あります・・・。サトラレとは言わなくても、世界から本音と建前なんてものが消え去ってくれる事を願います☆ 9点(2005-02-21 11:44:20)(良:1票) 《改行有》

95.  解夏 《ネタバレ》 オレ的に気になったのは映画冒頭のほうにちょくちょく入るSF的な視覚描写と、想像の生徒にいじめられるシーンでした。どちらもあんまり必要性は感じず、「何のためにこんなシーンを入れたんだ??」ってずっと?状態でした。でもそれ以外はとても良い!!邦画が下手にハリウッドの真似事をしようとするとこけますが、邦画が邦画の味をきちんと出そうとすればここまで良いものが出来るんだと再確認できました。いずれのシーンも、「今時こんなことあるかよ!」って思うようなものばかりなのですが、それだけにそういったことが当たり前だった時をとてもなつかしく思います。「解夏」としては楽しめなかったかもしれませんが、郷愁を感じる映画としては最高のものだったと自信をもって言えます。恋人のためなら当然と言わんばかりに直接会いに来る陽子、それに対して自分の怒りをぶつけて追い出してしまった陽子を同じように直接捜しに行く隆之。それも目が見えないにもかかわらず。東京と長崎ほどの距離をこんなふうに当たり前に直接会いに行くこの恋人達を見ながら、ほんの5分ぐらいの距離にいる友人とメールをしたり恋人とケンカをしても電話で済ませたりしてしまう自分が少し情けなくも感じました。「自分がなりたい自分」。それを見せてくれた映画だと思います。9点(2005-01-01 23:37:55)(良:2票)

96.  天国の本屋~恋火 《ネタバレ》 もし「天国のピアニスト」というタイトルでレンタルされていたら・・・、間違いなく10点つけていました!惜しまれるのが、「天国の本屋」というタイトルながらこの映画のウリの一つである、いきなり天国で本屋の朗読のバイトをすることになった、という要素がほとんど盛り込まれていなかった事です。主人公の朗読シーンなんか中途半端なものも含めても2回しかなかったし。う~ん、本当に惜しい。。。しかし!!残念だったのはそこだけで、この映画めっちゃ好きです!「好きです」って表現も変な感じがしますが、本当にそんな感じでこの映画にのめりこめました!この映画の天国を眺めながら、昔の日本を連想しました。そう、まだまだオート3輪が車の主流だった時代、人々がみんな屋外で和気藹々と親睦を深めていた時代、人情味あふれる喫茶店があった時代、朗読をしてくれる図書館があった時代(?)、そんな時代の日本はまさに天国だったのではないでしょうか。これを観た後居間でニュースを見たら一気に現実に戻ってしまいました。それぐらい今の日本ではあり得ない心地よさがこの映画の中に存在していました。「永遠」の調べも「恋火」もそこにたどり着くまでの過程がとてつもなく激しく、切なく、それだけにその両方が達成された時のラストシーンの余韻はもう言葉では言い表せません。これを観て、オレは自分が小学校くらいだった時の「世界」を思い出しました。この映画は色んな「世界」観を見せてくれています。これを観る色んな人にもなにかしらの「世界」を感じて欲しいと思います。9点(2004-12-20 23:27:36)

97.  ジョー・ブラックをよろしく 《ネタバレ》 3時間の映画って言うと長すぎて観ていて疲れるという印象がありますが、この映画はそんな先入観を気にさせないほど素晴らしく、充分3時間の価値があります。まずアンソニー・ホプキンス。娘たちを心から愛している厳格で堂々とした父親の姿からは、とても「羊達の~」から「レッドドラゴン」まで3作をレクター博士として演じてきた人間と同じとは思えませんでした。「アトランティスの心」の時は不思議なおじさんて感じでしたし、一体彼はどれほどの引き出しがあるのか。オレが本当に大好きな俳優の一人です。 常に話の中心に来る死神は現世について何も知らないせいか、取る行動の一つひとつが興味深く、時には子供のようだったり時にはすごいハンサム君だったりして、見ていてなにか和やかな気分になれました。この死神は最初はただのわがまま小僧も同然です。でも次第に人の情を覚えていき、好きだからと言って連れていってはいけない人もいるということも理解して、最後にはとても人間的でした。 ここに書こうと思ってから言葉に詰まるというか、観ている最中はすっごい感動したのにいざそれを言葉に表そうと思うとその言葉が出ない。本当に良い映画ってそういうものなんだろうなと思います。この映画も、ビル(=アンソニー・ホプキンス)とジョー(=ブラッド・ピット)の奇妙な関係がとてもよく描かれていたのには間違いないのですが、そういった感動はほんとうに心の奥のほうで感じているのでうまく言葉に出来なくて、それがすごくもどかしくて悔しいです。また、この映画を観て同じ印象を受けてくれる人がいたら一度話などしてみたいです。9点(2004-11-15 21:08:03)(良:1票) 《改行有》

98.  友へ チング 《ネタバレ》 韓国の1970~1980代ってすごく日本に似てると思いました。 タンクトップに短パンはいた小学生とか、ちょうどそのぐらいの時期の日本にもいっぱいいた暴力教師とか、体育館の緑のシートとか、この映画を観て韓国にすごく親近感を持てた気がしますし、最近の日本映画には無い「日本らしさ」を皮肉にも韓国映画が見せてくれた気がして複雑な心境でした。 いざこざや仲違いもしながらですが、あんな風に小さい頃からずーっと付き合ってる友人がいるっていいですよね。しかも全員が全員、最後には友人を大事にするということに変わりないというのがとても胸を打ちます。独特の訛りの効果の田舎くささのおかげか、すごくノスタルジックに浸れる映画です。特に小学生~高校生までのあたりの話は共感できる所もたくさんあります。 これを観て、最近の韓国映画の目を見張るほどの躍進ぶりがわかった気がします。 決して斬新さに富むわけではないのですが、それに代わるメッセージ性を秘めています。 高く評価したいと思います。9点(2004-10-30 20:10:25)《改行有》

99.  マスク・オブ・ゾロ 《ネタバレ》 正に西洋の侍達がここに!! 観てて時間がすぐに経っていく映画でした。 「おおっ、もう30分・・・おおっともう1時間40分も・・・あっ、終わった。」ぐらい早く感じました(笑)。 各所各所にいっぱいある西洋風剣術アクション、大好きです!洋画ってアクションっていったら銃乱射ものが多いからあんま洋画のアクションって好きじゃなかったんですけど、これを観て「こういうのなら良いな」って考えが少し改まりました。 「動くアンソニー・ホプキンス」はオレも初体験です(笑)。 しかしその貫禄は少しも衰えることなく、ひしひしと画面を見てるオレにも伝わってきました。 個人的にはディエゴ(=アンソニー・ホプキンス)が主役感がどうしても拭えません。やっぱ元々ホプキンスファンだし、この映画においてもその存在感が圧倒的に違ったからです。 アレハンドロ(=アントニオ・バンデラス)は画面が変わったりするとまた見つけるまでに時々てこずるんですが、ホプキンスはすぐにわかるんですよね(笑)。 所々笑いどころもあったりするし、観た後心からすっきりしました☆ レンタルビデオ屋で適当に手に取ったもので満足したのは久しぶりです(笑)9点(2004-10-13 00:43:14)《改行有》

100.  キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 《ネタバレ》 刑事と詐欺師という全く正反対の立場にある二人が展開する壮大な規模の追いかけっこがなんとも面白い! カール(=トム・ハンクス)に追い詰められるたびに次にフランクJr(=レオナルド・ディカプリオ)がどんなふうに逃げていくかが楽しみになる。特によかったのは南国のホテルでカールが部屋に踏み込んだときに、落ち着きはらってトイレから出てきてぬけぬけと自分も刑事だと偽称してフランクが逃げたシーンです。 この映画は完成度と言う意味ではかなり出来上がってると言えるでしょう。 いちいち一つひとつの演出がいいんですねきっと。 フランクが詐欺を始め出したときにパナム航空会社のシールを手に入れるためにその会社のおもちゃの飛行機を大量に風呂桶に入れてるところなんかおもわずちょっと笑いました。 個人的にスピルバーグムービーの多くは、完成度と言う点ではかなり高いものばかりだと感じます。この作品もそうですが、「なにか足りない」っていうのがあんまりないんです。他の映画とかだと「ああ、ここもっとこうして欲しい・・」ってのがあるんですけどね。 「ET」とか「A.I」みたいな超常的なものじゃなくてもスピルバーグは面白いですね☆これからにもまた期待。9点(2004-10-04 20:06:06)《改行有》

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