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プロフィール
コメント数 646
性別 女性
自己紹介 2006年のレビュー本数4本ってあんまりですわね。
2005年には「姑獲鳥の夏」まで見ていたクセに。
ってこういう使い方やっぱ邪道ですよね。来年こそは。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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81.  PLANET OF THE APES/猿の惑星 前作の熱狂的な、おそらく生涯の大ファンである私が、そこまでではないが結構熱心なファンであるティム・バートンの「猿の惑星」を観ていったい何と言ったら良いのか。究極のジレンマな気もするが、こういうモノはとにかく前作と切り離すに限る。この作品にはもちろん、前作に色濃かった絶望的な未来感、壮絶な主従逆転の構図、といった趣はない。その代わりに、この作品には前作では技術的になし得なかった超越的な運動能力を誇る猿、スピード感溢れる演出、CGを駆使した圧倒的なスケール感がある。娯楽作品としてどちらが優れているかは自明の理であり、前作を支配していた世界観をそのまま引きずって低俗な二番煎じに落ち着けなかったという点で、全く別の現代の娯楽作品として正当に評価するべきだろう。ティム・バートンならではの茶目っけに溢れ、前作の時点で技術的に実現し得なかった部分については誠実にオマージュとしてやるべきことをやり、「ゴメンネ。」と観客に率直に頭を下げるエンディングは爽快。あくまでも前作に敬意を表しつつ、今どきの映画だったらこうなるんだよね、というところを無限のプレッシャーの下で上手く切り回したバートンには率直に拍手を贈りたい。残念ながら生涯に渡って愛し抜くほどの作品には至らなかったが、考えられるギリギリのバランスで上手くまとめられていると思う。この作品が前シリーズをどれだけ愛しているか、愛している者にはやっぱりわかると思うんだよね。どうしても誰かが作らなければならなかったんだとしたら、それがティム・バートンでやっぱり良かったと思う。一時はオリバー・ストーンまで名前が挙がっていたぐらいだし。被害は最小限に食い止められたんだと思いますよ、これ。8点(2004-02-18 00:58:54)(良:4票)

82.  ジャスティス(2002・ブルース・ウィリス主演) ジャンルが微妙に混乱しているので、何がやりたいんだかよくわからなくなりました。個人的にはブルース・ウィリスってみっともないぐらいがちょうどいいと思っているので、この作品の彼はちょっとカッコ良すぎて笑ってしまいますね。全員に微妙な後ろめたさを抱えているという点でハリウッド流勧善懲悪主義から一歩外れた目新しさはありますが、入れ物が思いっきりハリウッド大作だったりするので、全体としてまとめ切れてない印象が強いです。が、これだけ散漫なネタを寄せ集めてピンポイントでいい味出してしまった上、物語がどこを目指しているのか皆目読めないという妙なサスペンスが生まれてしまい、結果的にズレた面白さが発生してしまった気がします。戦争、ナチス、収容所、殺人、人種差別、権威主義、法廷、正義、必要悪、結束、友情、アメリカ万歳、ドンパチ・・・これだけの要素を詰め込もうと思った心意気はある意味スゴイのかも。ミックスフライ定食を頼んだら天ぷらやから揚げまでついて来ちゃった感じですね。食いしん坊な私はボリュームだけで満足してしまいましたが。8点(2004-01-17 15:01:21)

83.  es[エス](2001) この実験の存在自体は耳にしたことがあったのと、人間って結構その程度なんじゃないかなぁ、と常々思っているためか特にぶったまげるほどの衝撃は感じなかったが、映像として再現される「狂気」そのもののリアルさには感心した。非常に淡々と1日1日を追いかけて行くために前半での掴みはイマイチな感じが否定できないが、下手な小細工でしょっぱなから盛り上げようとしなかったお蔭で後半の異様な緊張感が際立っている。あくまでも覗き見趣味的に「本当にあった怖い話」を眺める作品かなあ、とは思うけど、もちろんその覗き見趣味は十二分に満足させてくれるし食い足りない物は何もない。実はドイツでは有名なセレブ達だったりするのかも知れないが、ドイツ映画に馴染みがないため登場人物に一人も知った顔がいなかったことも妙なリアリティをかもし出した。役者は上手いし、演出もチャチくない。特に心理学に馴染みのない人にとっても充分楽しめる作品になっていると思う。重ねて言うけど人間って所詮この程度じゃないかと私は思います。ちょっと権限を与えられれば増長するし、取り締まられれば萎縮する。周囲の同年代の友人知人達を含めて、私自身も増長しやすい年代に入りました。わが身に照らして、戒めて行かなければと思いました。8点(2004-01-04 11:48:46)

84.  ふたりの男とひとりの女 《ネタバレ》 ちょっとハートフル・コメディみたいな作品が続いて、ジム・キャリーってこのままロビン・ウィリアムスみたいな「幸せ配達人」になっちゃうの?という危機感を感じていた身としては、この映画のジム・キャリーには久々に彼の持ち味が感じられて嬉しかったです。レネーも可愛いし。ファレリー兄弟にしては毒気が抜け切っていてファンには物足りないところかも知れませんが、壁に飛び散るオシッコの微妙な色合いとかやっぱりすごいなぁと感じました。個人的にはこれまで観たファレリー兄弟の作品中では一番素直に笑うことが出来ましたので、やっと一般大衆とのバランスが取れて来たというところなのかな?という気がします。オチもお約束っぽいですがこれがなきゃ心暖まれないし、必要なオチだと感じました。ご家族で、というにはもう一つ毒気が抜け切らないですが、ジム・キャリーのファンにはお勧めできますね。8点(2004-01-02 12:34:31)(良:1票)

85.  デンジャラス・ビューティー 意外な拾いモノ、という感想がまさにぴったり来る感じ。まさか面白いはずがないだろう、と思わせるあまりにもバカバカしい邦題に逆に助けられたような気がする。普通に映画を観て来た人なら、「デンジャラス・ビューティー」というタイトルの映画が面白そうだとは滅多に思わないだろうが、もちろん私も思わなかった。このように限りなく低いイメージからスタートすると、普通に面白いぐらいの映画がえらく拾いモノに思えたりする。冷静になって思い出すと普通に面白かったぐらいだと思うのだが。いつもながらサンドラ・ブロックは役の選び方がバカ上手い。ダサくておしゃれに興味のない捜査官から、ミスコンデビューまでの変身ぶりが楽しい映画。ハリウッドセレブとしては決してスタイルの良い方ではない彼女だからこそ出せるヘンなリアリティがありました。8点(2003-12-29 12:04:17)

86.  スペース・カウボーイ 基本的には「アルマゲドン」か「スペース・カウボーイ」か、どっちか1つでかまわないと思っている派ではあるのだが、バカバカしさと憎めなさの対決という観点から微妙にこっちの方に軍配が上がる。ただしドンパチの派手さにつられて、こっちではなく「アルマゲドン」のDVDを先に購入してしまった。トミー・リー・ジョーンズって頑張っているけど年代的にはもうこういう映画に出るトシなんだなあ、というヘンな感慨もあったし、憎めない爺さんたちの活躍はそれなりに観ていて楽しい。往年のスターたちにもたまにはこういう活躍の場を与えてあげたいし、同じアホならこのぐらいやってくれた方が清々しいかな、とは思う。是非、「アルマゲドン」とセットで鑑賞されることをお勧めする。お正月ムードはとりあえず満喫できる。8点(2003-12-28 15:49:57)

87.  ビューティフル(2000) ある意味使い古されたネタなんだけど、ミニー・ドライバーの個性が際立っていて良かったですね。あらゆる悪条件の下、それでも「美」で認められたい!と突っ走る主人公の満たされない心も上手く描写されていたと思います。愛されなかった子供が、愛されたいと願い続ける物語ですが、ミスコンというある意味シンボリックな題材でさりげなくACの癒しを扱ったところにタイミングの良さを感じました。ライトコメディとして観る分にもまったく問題なくさらっと終わってますし、見方によってはかなりヘヴィな見方もできる。こういう一見、軽くてバカバカしいんだけど微妙に奥に何か隠されているようなのって映画として私はある意味理想的だと思っているので、完成度がどうこうと言えるほどの映画ではないけど個人的には評価高いです。おもしろかったです。8点(2003-12-28 13:18:00)

88.  28DAYS 小粒なんですがピリッとおもしろい、飽きの来ない作品ですね。微妙に地味な役柄にスティーブ・ブシェミを連れて来るあたり、キャスティングの妙を心得た映画だと思います。内容的にも、スケール的にも、とにかくバランスの良い映画。この内容でこのテンポで、この出来だったら佳作でしょう。よくある映画、で片付けるにはちょっと惜しいぐらい平均点の高い映画だと思います。サンドラ・ブロックのオフビートな個性が非常に上手く出てますし、この手の映画ってなかなか日本に入って来ないだけで実際非常に多いんですが、そういう中ではかなり上手くまとまっているし良く出来ていると思いました。サンドラ・ブロックって役選びが上手いですね。癒し系の良い作品だと思います。8点(2003-12-28 12:55:13)

89.  日本の黒い夏 冤罪 今どきお金を払ってこの映画を観に行く人は滅多にいないと思いますが、日本映画の良心として、この映画を作ろうと思ってくれる人がいることは嬉しいです。作りとしては非常に古式ゆかしい日本映画ですし、ここまで真面目に真正面からこういう題材を撮ること事態、あり得ないぐらい特殊なことだと思います。ただし映画にはこういう使命もあるということを、たまに認識しておくのは悪いことではないです。こういう事件があったことを、多くの人に知ってもらいたい、という作り手の誠意がこれほど感じられる作品に、最近では滅多にお目にかかれません。そしてこれをきちんとこのタイミングで映画にしておくことで、この作品は歴史にこの事件を記録しようとしているのです。それは正しいことで、楽しいことではないかも知れませんが、そういうことも映画としての一つのあり方ではないかと私は感じます。8点(2003-12-28 11:59:18)(良:4票)

90.  パニック・ルーム 娯楽映画と割り切ればかなり高レベルの作品だとは思うのだが、いかんせん観客はデビッド・フィンチャーの最新作を期待している。そういう意味で、これはマスを相手にした普通の娯楽作品でしょう。設定もおもしろいし、キャスティングもかなり成功している。ストーリーは安易とも取れるが、支えている着想がオイシイのでそれほど質は下がっていない。ついにジョディ・フォスターがお母さん役になったか、という感慨や、フォレスト・ウィテカーが最後まで信じ切れないキャスティングの妙でラストまで飽きずに観られる。あくまでもフィンチャー作品としてではなく、娯楽作品としての合格点。ただし期待するものとはやっぱり少しズレている。8点(2003-12-28 11:29:37)(良:2票)

91.  ハードキャッシュ 腐ってもクリスチャン・スレイター。ジョン・ウー作品に義理で使ってもらってるモードの彼とは、やっぱり180度違った顔を見せてくれるという意味で、こういった低予算の主演映画の方がやっぱり楽しい。同じく知名度はあるけどギャラの安そうなバル・キルマー、ダリル・ハンナと低いところで手堅くまとめたことでイメージは既にどん底に達しているものの、古くからのスレイターファンにとってはこういうレベルの作品こそ彼の独壇場とわきまえた上での鑑賞なので過剰な期待感もなく素直に観ることができる。B級ならではのテンポの良さといい加減さ、スレイターの間抜けな活躍ぶり、こういったムードがキライだったら話にならないが、「今夜はトーク・ハード」「ヘザース」あたりのノリを引きずり続けるファンには楽しい映画だったと思う。デカプリオの活躍ぶりとは明暗を分けた形の彼だが、力はある人だと思うのでこういう身の程に合った作品でコツコツ頑張ってもらいたい。頑張れクリスチャン・スレイター。8点(2003-12-28 11:06:04)

92.  最終絶叫計画 このミもフタも芸もヒネリもなーんにもない、とにかく徹底したおバカさ加減が妙にピッタリ来てしまった私って本当に救いようのない完璧なバカなんだワ・・・と皆さんの酷評を読んでて真剣に嬉しくなってしまいました。なんというか、この映画にわざわざお金を払って、先行上映に1時間も前から並んでしまった自分って世界一情けない存在のような気がしました。しかも先着30名に配られたTシャツをもらって狂喜し、ぼーっと突っ立っている仕込のスクリーマーくんにはっぱをかけました。なんというんですか、私は常に、やるなら徹底的に!をモットーとしていますので、おバカもここまでやれば潔いかなあと。でも観ている間じゅう、この人たち映画好きやなー。とかなり感動しながら観ていました。正直なところ、いわゆる芸のあるヒネリの効いたパロディは私にはよくわからないのです。このぐらいベタベタにやってもらえると、私のような人間にもよくわかります。私は自分の名前すらたまに忘れてしまうほど物忘れが激しいので、このぐらいハッキリとパロッてもらわないと出典が思い出せないのです。この映画では3つぐらい、はっきり出典が思い出せました。嬉しかったです。8点(2003-12-17 01:56:27)(良:1票)

93.  誘拐犯(2000) 案の定、惨々たる評価ですね(笑)もっち~さんの意見に概ね同意です。予告編を観て、「計画は完璧なはずだった」というコピーにシビれ、ベニチオ・デル・トロとジュリエット・ルイスというキャスティングにシビれてハナっからメロメロ状態で劇場に足を運んだわりには、生来の素直な性格が幸いしてか、あっという間に「これはどうやらチープなバイオレンスアクションコメディらしい」と頭を切り替え、一度二丁拳銃でカッコよくキメるデル・トロが観てみたいぞ。という願望は叶えられたのでけっこうゴキゲンで帰って来たのを覚えています。微妙におもしろつまんない映画ですが、ライアン・フィリップが最後までイマイチ信用できなかったことが自分にとっては適度なサスペンスになりました。それにしてもあそこまで出たとこ勝負というか、無計画きわまる「誘拐」に、どういう経緯でああいうコピーがついちゃったのか、これはもう映画史に残るナゾだと思います。完璧な計画だったら、大富豪の身辺ぐらい調べておけって。邦題が「無計画犯」とかだったら、もうちょっと大勢の人が幸せになれたんじゃないでしょうか。「なぁ~にが『緻密な心理戦』じゃいっ」と頭をかきむしるか、「思ってたのと違う映画だなぁ~」と素直に頭を切り替えるか、対応の違いで評価に差が出る作品だと思います。笑いに入るとけっこう楽しいですよ。8点(2003-12-14 02:20:18)

94.  ウインドトーカーズ どうしてもジョン・ウーの雑な作りに馴染めない私だけど、この作品のベタベタな友情の美しさにはうっかりハマりました。ベタもここまでやると芸になるんですね。部下を死なせたトラウマに悩むニコラス・ケイジが、ナバホ人通信兵を「捕虜に獲られる前に殺せ」という条件つきで護衛するハメになる。このジレンマと戦うニコラス・ケイジの苦悩する姿を楽しむのが本来の鑑賞方法なんでしょうが、私としてはアダム・ビーチのピュアな魅力にメロメロ。さらにお情けでジョン・ウーからお仕事をもらい続けているクリスチャン・スレイターの、あわよくば復活を賭けた大芝居にも目が離せず、個人的には本題と関係ないところでうっかり評価が上がってしまったという感じ。やっぱりニコラス・ケイジは上手いです。特に好きでも嫌いでもないですが、この人のどんな作品でも真剣勝負な力一杯の演技には誠実さを感じます。たまに無駄に熱演しすぎて空回ってますけど、マジメな人なんでしょうね。そういう主役だから比較的安心してわき道に逸れられるというところも確かにあって、アダム・ビーチも新人ながら非常にマジメに一生懸命やっているしクリスチャン・スレイターもそろそろ1作1作が真剣勝負。みんなが真剣に一生懸命やった結果、ベタでクサい映画が誠意あふれるマジメな作品になり得たわけです。アメリカはネイティブ・アメリカンを迫害したのね、その上でここまで利用したのね、ってマイノリティの立場からこういう話をきちんと映画化したのは偉いです。ナバホは中西部の比較的温暖な地域で一大勢力を誇っていましたが、白人によってユタやコロラドの豪雪地帯に追いやられた不幸な民族です。でも暗号にキミたちの言葉が必要なんだ、と言われれば、アメリカ国民として必死に義務をまっとうしようとするマジメな人たちでもあります。必死で頑張るアダム・ビーチの姿に、普段あまり脚光を浴びることのないネイティブ・アメリカンの将来を背負った若者を観てしまうと号泣できます。アメリカが抱えている人種問題の中で、ネイティブ・アメリカンへの差別は見落とされていることが多いです。アダム・ビーチは将来政界入りしてネイティブ・アメリカンのために働きたいそうです。頑張ってもらいたいと思います。8点(2003-12-07 15:07:35)(良:3票)

95.  アザーズ いわゆるネタ物の一つなんだと思うが、「シックス・センス」同様、ネタが割れた後で再見してもちゃんと楽しめる作りになっているのが評価できる。ニコール・キッドマンの時代錯誤な美貌がゴシックホラーに見事にマッチした一篇。途中から微妙にタネ明かしがチラついて来て、「もしかしたらな~」と思わせながらキチンとオチをつけ、観客のチャレンジ精神をほどよく納得させてくれる運びは上手い。たまに見返したくなる秀作。8点(2003-11-30 14:06:30)

96.  ミート・ザ・ペアレンツ 明るい泥沼モノ・・・いいですね。もう、とことん可哀相な主人公についつい引き込まれてしまいます。ベン・スティラーってものすごくセンスいいですね。おしゃれだし、自分をよく知っている頭の良い人というイメージがあります。ロバート・デ・ニーロを相手にしても、全然引いてないところが素晴らしいです。特に自分と共通点のない主人公にここまで肩入れさせてしまうというのは、彼本来のキャラクターなのではないかと感じさせられます。ところどころかなりイタイですが、コメディなのでこのぐらいはあっていいと思いました。久しぶりに良くできたコメディにキチンと笑わせてもらった気がします。マジメによく頑張ったという感じ。8点(2003-11-22 17:38:27)

97.  ムーラン・ルージュ(2001) バカバカしさに徹した潔さがとことん評価できる作品。ニコール・キッドマン、美女然としていればただのキレイ系で十分生きて行ける感じなのに、要所要所でこういう役をやってくれるから人気があるんでしょうね。役選びで抜きドコロの上手い人だと感心します。同じくユアン・マクレガーも、確信犯的におバカな役を一生懸命やっていて非常に好感度高いです。私はビデオで観たんですが、久々に「あ~劇場で観ておけばよかった」と後悔させられましたね。良く出来ていると思います。8点(2003-11-22 16:48:02)

98.  キル・ビル Vol.1(日本版) 《ネタバレ》 やっぱり新しいモノは面白いです。いろんな意味でタランティーノ節炸裂。やはり世代としてこの監督には甘くならざるを得ないところもありますから、そこそこ楽しめるのは当然と言えば当然でしょうね。ものすごく心配していた栗山千明が、日本の女子高生の凶悪な不潔さを見事に体現していて素晴らしかった。ユマ・サーマンやルーシー・リューのヘタクソな日本語は、あそこまでインチキやりまくってる映画なんだからべつに英語でも良かったような気がしますが。あとルーシー・リューの斬られっぷりがカッコ悪かったのが残念でした。どうせなら雪の中に背中からスローモーションで5秒ぐらいかけて倒れてもらいたかったです。 続編には愛しのサミュエル・L・ジャクソン様がゲストで出て来るみたいなので、是非観たいと思っているのですが・・・あれだけ血を見せられてしまうと、ちょっと二の足を踏んでしまいますね。8点(2003-11-22 01:53:08)《改行有》

99.  シカゴ(2002) どうも今年は人生観が変わるんじゃないか、と思うような内容的に濃い作品が少ないようで・・・「シカゴ」も楽しめる作品としては非常に完成度が高いと思いますが、だから何なんだ感は否定できません。 でもキャサリン・ゼタ・ジョーンズの毒気たっぷりな美女ぶりは観ていて飽きませんし、レネー・ゼルヴィガーのバカっぷりも楽しかったです。元の舞台を観たわけではないので何とも言えないですが、こういう本格的なミュージカルもたまには良いんではないでしょうか。曲も良かったですし、「どうだった?」と訊かれれば「面白かった」と答えるでしょうね。8点(2003-11-22 01:42:48)《改行有》

100.  ティアーズ・オブ・ザ・サン 《ネタバレ》 プロの上級軍人の命令違反という設定もあり得なければ、実際にはありもしない内戦を描き、間違いなく国際紛争に発展するはずのラストも含めて全てにおいてあり得ない物語。だからこそウソ八百と割り切ってお気楽に楽しめるモノはある。あちこちで広報活動に励んでいるのだがナイジェリアでこの作品に描かれたような内戦は起きていない。イボ族はこの国の一大勢力の1つではあるが最大勢力ハウサに比べれば人口は半分以下で、国を統治するなんてことはまず考えられない。そういう意味では日本を含めた西側諸国のアフリカに対する認知度の低さを痛感させられるストーリーではある。ラストの空爆だってあんなことしたら戦争になっちゃうでしょう。あり得ない。完全につくり話として観れば、一度戦場で機関銃持って走り回るブルース・ウィリスが観たいゾ。という戦争映画好きの願望をお腹いっぱい満たしてくれる娯楽作品ではある。ドンパチも派手だし、レッドはカッコ良い。よって今年観た映画の中での位置づけは私の中で極めて高い。これもまた、ただ面白いだけの映画。そういう映画は、余計なことを狙わない方が良い。確信犯なのでOK。8点(2003-11-22 01:24:41)(良:3票)

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