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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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81.  いつでも夢を(1963) 《ネタバレ》 前から見たかった映画。と言っても劇映画として興味があった訳ではなく、「いつでも夢を」のカラオケ映像に、赤いセーターの小百合ちゃんが上を見上げるカットがあって、それはもう神々しくキレイだったのだ。 問題のシーンは戦災で親を失った不幸な少女の一エピソードだったが、自分の生まれた翌年の映画であるこの時代は、まだまだ戦後を引きずっていたのだろう。丸の内らしい一流会社の佇まいは立派だが、お化け煙突で有名な千住・西新井界隈の貧しさは、大変なものだ。その時代の青春映画は、舞台としては恵まれた学生の話ではなく、定時制高校(夜学ってのは当時「いけない言葉」だったのかね?)だというのが、時代を写しているのだろう。物語は勤労学生や貧しさといった、当時の社会の問題を背景に、それでも雪の下の芽のように強く生きてゆこうとする、若者たちを描いている。ちょっと綺麗事すぎる感じもするし、夜学出身の自分から見ても牧歌的すぎる気もするが、これが時代というものかもしれない。とにかく国自体の将来に希望の持てる、「いつでも夢を」持っていることの出来る時代の若者の青春映画。この時代と比べると、豊かにはなっているが、これほど「夢を持」っていられるだろうか、今の若者は? こういう時代の映画は評価しづらいので、可もなく不可もない点だけど、小百合ちゃんの可愛さ、美しさに+1点。[DVD(邦画)] 6点(2011-09-25 23:15:21)《改行有》

82.  怪獣大戦争 《ネタバレ》  SFチックな前半から、話が次第に荒唐無稽に…そして怪獣が破壊の限りを尽くし、最後はグダグダの怪獣プロレス。  X星人が、一回地球人を騙す理由がわからない。一息にキングギドラを連れて来ちゃえば良いのに、ゴジラ・ラドンの捕獲も自力でやっちゃえるんだし。  自分たちの弱点である「特殊な音波」を発生する機械に、対策を施す事もしないで、飼い殺すって発想がスゲー!X星人って意外と人間的かも。電磁波って、電波のことだから、それで(よしんばキングギドラは別としても)ゴジラが操れる理屈が分からん。それなら直接、人間操ったらどうだ?また、電波に載せた「特殊な音波」は、敵さんがラジオ聞いてないと効かないと思うし、もっと驚愕なのは、電子計算機が星人と同様にそれで誤動作する事だ。  最後、「まだ見ぬ未来に向って脱出する」なんて、カッコ良さ気に持ってこうとしてるが、彼らに一片の同情もできないから、何にも感じない。彼らが地球の水を欲しているらしい描写が前にあったが、直接の要求をしていないので、彼ら側に理由があって「止む終えなかった感」が無いからだ。それどころか、「ゴジラ貸せ」ではなく「少し水ください」って言えば、ガンの特効薬と交換で、くれた可能性は高いと思う。  日本家屋や、古い工場なんかの壊れる様は、実に良く出来ている。もろい壁と、それを支えている木の柱などの混じった様は、本当に凄い。それと、この映画の中で、ワンカットだけ度肝を抜かれる特撮がある。ゴジラが崩しているビルの中で走って逃げている人の、その前景に瓦礫が落ちるシーン、今までの東宝特撮には出てこなかった表現。どうやって撮った?  さて、洗脳から溶けた両怪獣のバトルが少ないのが、今作のとても良い所だ。トカゲと鳥を一緒に閉じ込めても、普通はいきなり殺し合いしないものね。こういう所、子供相手の映画では結構重要なんじゃないかと思ってるのだが。  水野久美さんの美しさと、先の特撮映像に、5点。ゴジラの「シェー」に-2点。で3点。 [DVD(邦画)] 3点(2011-07-29 18:13:25)《改行有》

83.  世界大戦争 《ネタバレ》 「大戦争シリーズ」として、見てみたが、これは「宇宙」や「惑星」と違って、SFではないシリアスなドラマ。兵器技術がどんどん進歩して、ボタンひとつで、世界を何度も破滅させるだけの核ミサイルが発射できる、という事に気付いた人々が、恐怖を覚え製作された映画。DVDに収録された資料などを見ると、この映画のメッセージ、本気で世界に発信したいと思っていたのが判る。立派な映画人たちだと思う。  その手法は、まさかのバッドエンド。全編通して登場する人物を、最後たっぷり感情移入させといて、吹き飛ばしてしまう、その無情感。その恐怖。そこんところを、得意の特撮でたっぷり描こうというわけだろう。その部分の「爆裂的」な破壊シーン以外は、いいセン行ってると思う。相変わらず模型の戦車やミサイルはチャチだけど。  高野さんが言った「日本人は世界ではじめて火薬兵器にやられ、次に原爆、ビキニ環礁での水爆、常に悲劇を味わってきた。だから我々日本人こそが、再び人類の上に不幸を招いてはいけないと言い続けるべき」という、ちょっとこじつけっぽい言葉も、すごくよくわかる。今現在では、「最初」でこそないが、それに原発事故の放射線汚染が、加わっている。  この映画は、核戦争の危機の話だが、冷戦の去った現在でも核の恐怖は続いていることを、我々はイヤというほど思い知った。しかも、今回のは正面きってみんなが反対というほど、単純な話ではなく、相手も軍じゃない。今の相手は、利権と慢心。手強い相手だ。  また、ミサイルに逃げない一家のバックに流れるラジオの声、「冷静になれ」というのが、イマドキの「直ちに影響はない」を思い起こさせ、ちょっと恐ろしくなる。 [DVD(邦画)] 7点(2011-07-28 11:12:41)《改行有》

84.  荒野の1ドル銀貨 《ネタバレ》 高校生の頃にクラス一の美少女のオススメだったのを思い出して観たが、廃屋に来てからがまあ退屈なこと。 それと、悪党側が悪党なのは判るが、やっと探し当てた「証拠」が手配書って、大雑把すぎ。もっと具体的な悪事の証拠なのかと思ってた。あんなの、近隣の司法関係事務所にあるだろうよ。 あと、タイトルになった、命を救った銀貨、穴開いてるって事は、弾貫通したってことだろ?死なないか?普通。 [DVD(字幕)] 4点(2011-07-21 16:18:46)《改行有》

85.  紅の拳銃 日活アクションは、渡り鳥シリーズや、裕次郎のものを幾つか見たが、これほど伏線を放棄したような映画は、滅多に無かったように思う。 この時代のこういう映画に、そんなモノ求めるのが、ヤボなのかも知れないが。 赤木圭一郎がカッコ良くて、白木マリ・笹森礼子らが、キレイならいいのかな?話自体がもうちょっと面白ければなあ。 [DVD(邦画)] 4点(2011-07-17 18:23:00)《改行有》

86.  拝啓天皇陛下様 《ネタバレ》  軍隊というのをこういうふうに捉える人というのは、珍しい。  よく、「タダで飯が食える場所」として刑務所に何度も入りたがる、犯罪者の話を物語の中では見るが、それも軍隊となれば、普通は話は別だろう。それだけこの主人公は、体と心に自信があり、且つシャバでは苦労した人なんだろう。  生来の丈夫な体と、図太い神経で、軍隊ではさほどの苦労もなく、良き上官に恵まれた「ヤマショウ」は、天皇陛下の熱心な信奉者(というと語弊があるか)になる。、今で言うところの「ファン」なのか!  最後、ヤマショウが、亡くなった時、画面に手紙の文面が映しだされる。 「拝啓、天皇陛下様  陛下よ、  あなたの  最後のひとりの       赤子が  この夜  戦死をいたしました。」  これは、ヤマショウの視線ではなく、観客の視線の文面、我々が陛下に知って頂きたいと願う視線の、出すことの叶わぬ手紙なのだ。そして私は、ここまで来てやっと思い知る。この物語全体が、陛下に宛てた手紙だったのではないかと。ヤマショウが出そうとして出せなかった、ファンレターなのではないかと。 [DVD(邦画)] 8点(2011-07-15 21:45:39)(良:1票) 《改行有》

87.  十三人の刺客(1963) 《ネタバレ》 リメイク版と比べると、何というか、半兵衛さんのキャラが薄い感じ。新左衛門との因縁・確執がちょっと迫って来ない。 でも、リメイク版より好きな部分が二点ある。 一つは、最後の砦での戦い。精鋭の13人とはいえ、随分とオタオタと戦っているリアリティ。あり得ないくらい、めっぽう強いってのは、シラケるから。 もう一つは、殿様が最後までヘタレだったこと。こういうのは、悪役に多少でも哲学めいた「理」があるより、この殿様みたいに最後まで将軍の弟とか、明石十万石の威光で虚勢を張るしかできない様が、最後やられる時に気持いいわけ。 基本のストーリーは単純でわかりやすいし、相手がどう出るか読み合う作戦の妙、殊に殿様の性格を読み抜いて、行列の道筋を推しはかるあたりも面白い。 ああ、そういえば、あれだけ精進し、実際に強かった西村晃、いくら刀持ってなかったとはいえ、最後なんで無様に死ぬかね? それと、最後に参加するやつの存在意義がよく分からない。最初から十三人ではいけなかったのかな? [DVD(邦画)] 6点(2011-07-11 18:59:25)《改行有》

88.  サウンド・オブ・ミュージック 《ネタバレ》 最近のTV放映版、池上彰の解説付きの放映録画をやっと観た。半年もかかってしまった。映画自体は昔観たものと変わらないが、映画のテレビ放送って言うのは、昔から「特別な出し物」と捉えられてきて、今回このような付加価値がついたのは、『興業としての映画』のいい実現方法だと思う。淀川さんの昔から、TV放送が解説付きなのは、ひょっとして、上映環境ごとに弁士が付いていた「ライブ感」の名残なのではないかと思わせるほど、今回の解説は良かった。池上さん的にはもちろん、恋愛映画の解説はできないだろうから、この政治的・世界情勢的な解説が合っていたからこそなのだろうけど、そういうものを巧く我々に見せてくれた今回のテレ東の企画には感謝したい。 実際、今回、言われるまで、オーストリアの国内に海がないのに海軍があるなんて、気付きもしなかった。いや、逆か、海軍があるのに海がないなんて、思わなかった。 映画自体は、ミュージカルファンである私には、もう古典といって良いほどの名作だし、音楽的には文句なく20世紀を代表する作曲家「リチャードロジャース」の代表作と言っていいほど、美しい楽曲だと思う。エーデルワイス・ドレミの歌は、我が国の教科書にものる名作だし、すべての山に登れ・マリア・もうすぐ17歳なども、色々な人にカヴァーされるほどの名曲だ。私は特に小さな妹たちが可愛い、「So Long, Farewell 」がお気に入りだ。ロジャーズのミュージカルには、ほとんどこのような小さな子たちの純粋に可愛い音楽が入っていて、心和まされる。 自分の愛国心と信念を裏切らずに生きてしかも、家族を守った偉大な軍人(=でも愛すべき父=夫)であった、トラップ大佐と彼を愛したマリア、そして久しぶりに良い解説をしてくれた池上彰さんに8点! [地上波(吹替)] 8点(2011-06-20 00:34:01)《改行有》

89.  続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 《ネタバレ》 これに、軍隊の大軍が戦争している必要はあったのだろうか?軍が出てきて、大勢の戦闘がないほうが不自然という見方もあるかも知れぬが、私は西部劇に軍が出てくるのって、好きじゃない。理由は、西部劇というのは私にとって、一人一人の「男の生き方」の映画だと思っているのだが、軍隊って「組織の物語」だからだと思う。でも、そう考えると、今回彼らが橋を破壊したのは、「組織の理不尽」を個人が吹き飛ばした、という事なんだろうか。 そんな穿った見方は置いといて、物語の最後の三人決闘は、面白い展開で、しかも一人の弾を抜くことで、実にユニークな「作戦勝ち」になっている。そしてその優勢を保ったままでの、最後の意趣返しの展開は、お見事。 最後にクリント・イーストウッドが去っていく姿を見て、これ善玉かよ?って思った途端、最後のセリフ。まんまと敵の思うツボの反応をしてしまったようだ。掌で踊らされたみたいだ。でも、悪い気はしていない。けっこう面白く見れた。「卑怯者」が、所謂「憎めないヤツ」と言われるような愛嬌は無いにしても、殺されて是と言うほどの悪人には思えないからだと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2011-06-19 18:12:15)《改行有》

90.  荒野の用心棒 《ネタバレ》 黒澤明の用心棒に着想を得た、ほとんどリメイクだと聞いている。 本家のほうをすっかり忘れてしまっているので、そのへんはどうでも良かったが、この、双方の「やっつけるべき相手」としてのグループ(ギャング団?)が、あまり悪人っぽくないのが、ちょっといただけない。博打のカタに美人の奥さんをかっ拐うのは、確かに悪いけど、死を持って贖うほどではない。ガトリンクガンで騎兵隊を殲滅するのは、確かに極悪人だが、相手も悪っぽい。(通常、軍の兵器はあんなふうに調達しないでしょ)だから、自分としては「ほっとけよ」と感じてしまう。もし、彼の言うような「誰も助けなかった」女の話が語られて、それと彼の関係性に感情移入出来れば、物語として良かったと思う。[DVD(字幕)] 5点(2011-06-17 11:53:20)《改行有》

91.  夕陽のガンマン 《ネタバレ》 これほど高名なウエスタンだが、「ただのドンパチ」的なイメージがあって、今更だが初めて観た。 ファニングで正確に三人撃ち倒すとか、まあありえない事も起こるけど、そのへんは「男のファンタジー」と思って納得。 ただの凶暴なギャングと思っていたインディオに、なにやら重要な過去があり、さらにどうやらモーティマーと関連するらしい事になってから、物語りに引き込まれた。二人の賞金稼ぎは、「さらに幾らかのドルのために」最後にはどちらか一人だけ残るような話かと思ったら、意外と甘い結末だったのだけがガッカリ。 [DVD(字幕)] 7点(2011-06-15 05:25:12)《改行有》

92.  下町の太陽 《ネタバレ》 うわっ、倍賞千恵子カワイイわ。当然といえば当然かも知れないが、SKD出身のこの人は、歌も踊りもいける。でも、この人の「ゴーゴー」なんて見るとは思わなかった。まあ、誰にだって若いときはあるわなあ。 そんな、私の生まれた頃の、若者の映画。世の中はまだまだ貧しくて、団地なんていうものが憧れになっている時代。 工場の煙の上に輝いている太陽を感じるより、直接陽の光の指す世界を求めるのは当然のように思うが、その行き着く先は「ゴルフウイドゥ」。大手サラリーマンの論理に付いていけない思いを感じる町子の前に、まっ直な生き方の青年が現れて、その青年との行く末を思わせて終るシーンから流れ始める主題歌の歌詞。 「下町の屋根を温める太陽は、母の顔」 その時ふと気付いた。ああ、だからこの人は母親がいない設定なんだ。太陽を求めたこの人自身、太陽であろうとする物語なのだな。 [DVD(邦画)] 5点(2011-06-15 01:51:01)《改行有》

93.  ミクロの決死圏 《ネタバレ》 映像的には古いのはしょうが無い。 特に、この映画に限らず、多重露光している部分というのは、退色が激しい。 しかし、アイデア的にはすごく面白い。怪獣映画に見られるように、縮小化という大事な一つの嘘をうまくつくために、他の部分に周到な正確さを以て描いている(と思われる)。医学的なことは解らないが、異物を抗体やら、白血球が攻撃するところとか、赤血球が酸素をを補給するところなど、自分くらいの知識にはちょうどいい。 わずかに、これはどうよ?と思わせるのは、クルーの中にいる反逆者は誰?的な要素で、ちょっとお決まりでしかも捻りもない。 後、脳内に置き去りにされた艇は、完全に白血球が消滅できるのだろうか?なにより、核物質をおいてきて大丈夫なのか?というくらいか? 最後、涙に乗って出てきたクルーが大きくなるところで、音楽の中に鐘の音が鳴り響いたときに、12時になって魔法が解けたシンデレラのようだ、と思った。シンデレラも、ある意味「ミッション」だものな。 これは、現代科学と医学の最新の情報を使って、リメイクしたものを見たいと思わせる傑作だった。 [DVD(字幕)] 7点(2011-06-13 19:14:08)(良:1票) 《改行有》

94.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 有名なオープニングの、宇宙空間に太陽が昇る映像、創世記の「光りあれ」である。神を乗り越える話だから、やはりそこから始まるんだな。  突然現れたモノリスに、おっかなびっくり触るサルたち。まっ平らなものを初めて触ったんだろうな。この「感触」だけでも、岩や生き物と違う、道具を意識させたのではないか、とも思えてくる。そして、対立するサルたちの、道具を知った側の方が、少しだけ直立度が高い(腕が地面に近いと振り回しにくいから?)。こんな細かいとこの進化をもちゃんと表現しているのは流石。で、道具が宇宙船にまで発展する、おそらく映画史に残るワンカット。これぞ「表現」。「表現」とはこういうモノだと、私はこの映画で教えられた。  人類が、自ら作ったのでない、「科学的根拠を持つ神」らしきものを発見した時、それを見極めたいと思うのは、ごく自然な事だろう。でも、そのために、旧い神の力を頼らなければいけなかったのは、悲劇だった。 HALは、人間の作った最高の叡智・知能の結晶=神(宗教的な)のメタファだから、人間がそれを超えたり止めたり、ましてや新しい"いい人"に乗り換えられるのを許さない。でも、それを止めて、次の段階へ進む人類。すごい話だと思う。まさしく宇宙の神話、叙事詩。うむ、「Space Odyssey」は、やはり「宇宙の旅」なだけではないんだな。 [ブルーレイ(字幕)] 10点(2011-03-08 02:03:11)(良:1票) 《改行有》

95.  明日に向って撃て! 《ネタバレ》  子供の頃、初めてテレビ放送で見た時ほど、主人公の二人を称賛できないのは彼らの素性が強盗で、大人となった今は当時ほど純粋に彼らを英雄視出来ないからかもしれない。  それでも、彼らが進んで人を殺していない事、逃走中にみせる二人の会話・軽口などからその友情を好ましく感じている事などによって、なかなか憎めない。  だから、ボリビア軍の銃弾の雨に飛び出すラストシーンは、彼らの「明日」を信じてあげたくなるのだ。  そうだ、このタイトルが素晴らしいのは、これが彼らに向けた声援だからなのだろう。ボクら観るものの気持ちの代弁なのだから。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2004-08-11 09:48:59)《改行有》

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