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81.  テイク・シェルター 《ネタバレ》 家に帰ってくると、夫が竜巻用のシェルターにとでかいコンテナをローンを組んで購入し、庭にせっせと穴を掘り、埋め込んでいた。その光景を見た奥さんは、「正気じゃないわ!」と怒り心頭。OPから非常にスローテンポな展開がラストシーンまで続きます。ぼくは非常に眠気に襲われ、イライラもしましたが、時折り見せる不穏で不気味な演出が凄い効いているのに気付きます。カーティスが悩まされる「悪夢」は、果たして精神異常の妄想なのか、それとも予知夢なのか?観客は常にラストに向けて自分なりに思考します。明らかに精神に異常をきたしている様子を表現するマイケル・シャノンに対し、そんな夫を案じ、現実的に受け止め、目を覚まさせようとする妻、ジェシカ・チャステイン、2人の演技が迫真。一度「答え」を見せる終盤の展開が、ラストシーンへの「真の答え」にどんでん返しを生む演出でやはり観客の思考もまたひっくり返される。ひたすらに家族の為に出来る事をする、夫、父としてのその姿、行動は当然の如きなのに、周囲、妻にはどう映るのか?お互いに「愛している」からこそ、結局この映画の様になるのだろうか?だからこの2人の互いを愛する気持ちの結果には納得せざるを得ない。と同時に、愛する人をどこまで信じられるか、この映画のラストシーンが観客に問い掛けているんでしょう。もし家族が、妻が、夫がそうなった時、あなたなら信じられますか? 信じてあげますか?[DVD(字幕)] 7点(2012-08-01 23:05:34)(良:2票)

82.  スノーホワイト(2012) 《ネタバレ》 話は「つまらない」というよりも、至って「シンプル」で、展開と登場キャラが極めて淡白(女王様以外)で、どうにも盛り上がらないんですね。タイトルロールを演じるクリステン・スチュワートは「戦う白雪姫」というコンセプトの下、気丈な顔立ちと姿を優先したのか、そこは見事なハマり具合で良かったですが、感情表現はこれまた至ってシンプル。メイン男子キャラ2人もハンターは平均並みだし、ウィリアムに至っては存在感無さ過ぎ!小人達も同様で、特別「美味しい」キャラがいない。(女王の弟はまだマシ)話がシンプルな上、女王が特に民に苦行を強いる訳でも、無惨に扱う訳でもないので、スノーホワイトへの感情移入が全く起こらないんですね。なので決起するシーンでも、女王の城に攻め入る時も盛り上がらないし、高揚感が無い。ここが残念。これが長編映画デビューとなる監督サンは、まぁ映画は良く観ているな、と感じる構成の手堅さと上手さは感じられました。(小人達が出てくる辺りは中だるみし、テンポ悪し)スノーホワイトの光を浴びた凛とした美しさ、サンクチュアリでの明るくて優しい雰囲気に対して、女王の冷たく無機質な美貌、光の差し込まない城内の暗さとの対比が一層際立つ。ですが話はホント表面的描写だけなので、っていう位の面白さです。と、ここまで一切触れませんでしたが、兎にも角にもセロン女王様の為の映画でした。永遠の美と生命に執着する余りに取り乱す姿に、カラスをモチーフにした黒衣のドレスから様々な女王様コスが観ていて飽きません。終始セロン女王様の圧倒的存在感がこの映画を支えており、それだけで十分と言える映画。なのでもっと派手な演出のセロン女王様のシーンが見たかった、という心残りがあります。「ナルニア」然り、やはり女優さんにはこういう役の方が断然「美味しい」ですね。と書きつつ、ホントにまたセロン女王様が見たくなってきましたよ。(笑)[映画館(字幕)] 7点(2012-06-18 09:07:39)

83.  ディパーテッド 《ネタバレ》 あの熱き男たちの静かなる心理戦をよくもまぁここまで下品に描き直したもんだ。主演2人はどうにもオリジナルに比べてガキ過ぎるし、ジャック・ニコルソンは汚いし(見た目が)、カウンセラーのベラ・ファーミガは婚約者がいるのにディカプリオと寝るなよ!正に大味な大衆食堂の様な映画を量産し続けるハリウッドは麻薬とセックスを描いていたら観客は喜ぶと思ってるのかな?まぁオリジナルの品位は見事にハリウッド(スコセッシ)形式に塗り替えられてて、退屈せずには見られる。しかし脚本書いた人、新キャラのウォールバーグの「あの」ラストシーンを描きたかっただけじゃないの?[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-05-24 13:20:12)(良:2票)

84.  ロボコップ(2014) 《ネタバレ》 両手を失い、マシーンの様な高性能な義手を付けたアコースティックギターの奏者が「こんな手じゃ弾けない。」と言う。すると担当医が、「心で弾くんだ。心のままに…。」と返す。とても印象的で情緒豊かな美しいシーン。87年版のラストシーンでは、会長の一言でロボコップのプログラムが解除される、というシーンがある。結局はプログラムに逆らえない『マシーン』である事が強調されているとも感じる。一方こちらは最後までプログラムに逆らい、自分の『意思』で職務を全うした。マーフィはマシーンではない、という事をより強調し、より人間味を感じさせる良いシーンだったと思います。が、演出面が全般的に淡白で、ガツン、と感情面に訴えかけて来なかったのが少し残念で勿体無い気もします。アクションシーンも今時の派手さは無く、物足りなさも感じるんですが、リメイクとして趣向を凝らした本作は良い出来だったと思います。 なお、ロボコップの脇を固めるキャストは個性、カラーがはっきりしていて観ていて非常に楽しめました。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-08-23 20:17:10)

85.  ウルフ・オブ・ウォールストリート 《ネタバレ》 うーん…、これは評価が難しい…。面白い、っちゃあ面白いんですけども、成り上がり、絶頂期間、成り下がり、という流れの構成の中で、その隙間を埋めるのがほぼ騒々しい成金のバカ騒ぎとドラッグとセックス。『画』だけで映画になってない。豪華クルーザーでシケの中救助されるシークエンスや、希少なドラッグ『レモン』でぶっ飛んで窒息しかけたドニーを助けるシークエンスとか、まぁこれはコメディだからそういうシーンがいるのは当然なんですけど、そればっかだし、ホントかウソか分からないし、全然関係ないもんね、ストーリーに。…ただ、いつものナレーション進行とその魅力ある画を上手く繋いで3時間ももたせるのは流石の演出力。ここは『カジノ』や『グッドフェローズ』から変わらず受け継がれる、スコセッシ流演出。どぎつい暴力描写の無いこちらを題材に、信頼するディカプリオを自由に演技させカメラに収める。ディスプレイに映っているディカプリオを確認しながら片膝叩いてウケまくっている監督の顔が浮かぶ様な、そんな余裕すら感じさせるカンジがします。まぁそんなお気楽な画と役者の演技を楽しむものだと思えば十分に見る価値のある面白い映画だと思います。最後に、最初にちょろ、っとだけ出てたマシュー・マコノヒー。彼の存在感は凄かった。ディカプリオを誘ったランチの席でのあの軽妙かつ滑舌な台詞回し。魅力が溢れてて「巧いなぁ、この人。」と改めて感じました。[DVD(字幕)] 6点(2014-08-20 18:23:03)(良:1票)

86.  武器人間 《ネタバレ》 邦題『武器人間』。多分先に公開されていた『ムカデ人間』から拝借したものと思われるが、これはこれであながち外れてはいない。また、このタイトルから少し連想された、若干チャラけた内容なのかとも思いましたが、作品は至って真面目で堅実な(役者さんの演技や撮影、構成、編集など、映画としての完成度という意味。グロ・ホラーなので、内容は全然真面目ではありません、あしからず)作りでした。味方を救う為に敵地の屋敷、地下に潜入していくシーンでは、その地下通路の暗さと閉鎖感が恐怖を煽り、ここで案内役のドイツ側の人間がさっ、と姿を消すんですね。完全に孤立、迷ってしまう。そしてついに現れる、異形の者たち…。この狭い通路で怯えて逃げ惑うソ連兵の後方に異形の怪物の姿を画面に同時に映し込む事で迫り来る恐怖を煽る演出は中々怖くて上手い。正に元祖バイオハザードのあの恐怖感にそっくりだ。ただ、その武器人間自身による殺戮シーンがほぼ無いのがチョット残念。後半では登場した博士の人体実験が中心になりますが、『あの』シーンは『ハンニバル』以来、初めて目にしたんではないか?ただ、人体実験前に期待させといて肝心なシーンでカメラがパンしちゃって、「えー、そこ映さないのー!?」と少しガッカリするとこもあったり、これがレーティング15の限界だったのかな?博士役のカレル・ローデンは『ボーン・スプレマシー』なんかではシリアス演技(って程でもないか?)も披露する巧い役者さんだと思うのですが、テンションは高いが意外と普通。総じて退屈はしませんでしたが、もう一歩踏み込んで突き抜けて欲しかった、と個人的には思いました。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-07-11 19:35:01)(良:2票)

87.  キャリー(2013) 《ネタバレ》 本日初回、10時半、そこそこ長い映画歴で初めて、劇場にたったの1人、という空間を味わえた事をここに記しておきます。さて、本編ですが、緩急がとても緩やかで地味ーな薄い演出のドラマなのに眠気に押されず鑑賞出来たのは、役者陣の堅実な演技力と手堅い(手堅過ぎる)構成のおかげでしょうか。知ってる人も知らない人も、『プロムの夜の罠』へ向かうまでがドキドキワクワクな訳でして、その好奇心のおかげもあるかもしれません。とここまではイイです。だけど『プロムの夜の覚醒』からがどうも…。監督サンはこれが長編3作目なんですよね。はっきりと力量やセンスが垣間見れた気がします。それは超能力の見せ方(魅せ方)。演出やビジュアルがどうも古臭く、幼稚。(キャリーが能力に目覚めて本やベッドを浮かせるシーンにしても変哲が無さ過ぎる)あれだけの事をされてこの程度の仕打ちではフラストレーションは晴れません。良くしてくれた先生を「生かした」事でキャリーにはまだ良心の意識があったと解釈出来るから、それに合わせたというならそれでいいかもしれないけど、これを期待していた人(僕)にはちょっと拍子抜け。唯一画になったカットと言えば、予告編にも使われていて、これで期待値がぐっ、と上がった、突進車を寸止めするカット位か。『クロニクル』の弾ける蜘蛛や、握り潰される廃車、位の鮮烈さやインパクトがこちらにもあればなぁ。ラストの墓石にひび演出はちょっとB級ホラー過ぎるよ。もう少し静かに知的に不吉に締めて欲しかった。違う監督が撮っていれば…、とつい思ってしまいました。若いキャストに混じって流石の存在感を発揮していたジュリアン・ムーア(ノーメイク!)とジュディ・グリア(長身美人先生)は一見価値あり。ホントは5点だけど、この2人に1点追加。[映画館(字幕)] 6点(2013-11-19 14:37:56)(良:1票)

88.  ドゥームズデイ 《ネタバレ》 …こ、これは本気なのかギャグなのか…?出だしのクオリティは高く期待に胸が膨らんだけど、中盤、中世にタイムスリップし『グラディエーター』して、ラストのド派手カーチェイスはまんま『マッドマックス2』じゃん!ニール・マーシャルの腕は確かだけど、やりたい事やり過ぎて収拾つかなくなっちまったなぁ…、ってカンジですか?斬って潰れてのグロ描写は中々気合いが入ってて良かったですよ。シンクレアが捕まって、「ソルに渡す。」と言い、吊るされたシンクレアが何やら下っ端のモヒカンチンピラにいたぶられ、そこへソルが現れて「誰が殴れと言った?」とか言って有無を言わさずにオノか何かでどたま叩き割るんだろーなー、絶対そうだー。って先読みして得意げになってたら・・・、ってお前がソルかいぃっ!?小者過ぎんだろーー!!ヒューマンガスとまでは言わないが、『マッドマックス2』のあのモヒカン野郎よりもインパクト無さ過ぎじゃねーか!!とか。ま、僕的に一番興奮したのは『アンダーワールド』のベッキンセールに勝るとも劣らない、堂々と主演を演じたローナ・ミトラ(あの透明人間でバーホーベンのエロ毒牙にかかった)のクールビューティさだという事は言うまでもない。最近あんまし見ないケド…。 クリスタナ・ローケンみたいに身を落とさないでね。←心配。(追記)投稿し終わってから他のみなさんのレビューを拝見していたんですが、【3737】さんのレビューは最高です!!まったくその通りですよね。僕は見終わった時、牛の事なんかすっかり忘れてましたよ。それで僕なりに色々考えてみたんですよ、なぜ彼等は牛を食料にしなかったのか、を。それは牛が感染していたからじゃないのか?ん、まてよ、それなら牛は生きてはいない?はて?じゃ何故?それはきっと牛を撮った監督も僕同様忘れていたんだな、と。はは、そうか、そういう事か。ははは…、その程度か・・・。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-12-25 17:03:17)(笑:1票)

89.  グレイヴ・エンカウンターズ 《ネタバレ》 はぁ、モキュメンタリーも遂にここまで来たか…。(もちろんやり過ぎっていう悪い意味で) モキュメンタリーの信頼性の度合いとして、どこまでドキュメンタリーの様にリアリティがあるか、そして信憑性があるか、の2つだとぼくは考えます。そしてその成功例は99年の『ブレアウィッチ~』だけだと思っています。その理由に収められた映像が『あり得る』範囲であった事、そして観客に見せた映像(伏線を含めた)の『その先』を想像させる余地と余韻を与えた事(これが真の怖さ)が挙げられます。近年ではシリーズ化までしている『パラノーマル~』に至ってはこの『グレイヴ~』と同じで、モキュメンタリーで撮れば怖く見える、というだけでこの技法を使った『モキュメンタリー詐欺』だとも思える、これを観て一体誰がどこまで疑わずに(超常現象とはいえ)信用するのか?という範囲を広げ過ぎていると言えます。(ただ撮りたいっていう気持ちは良く分かりますケド)この『グレイヴ~』ですが、出だしこそワクワクするんですが、外への扉が何故か通路へ、から建物の構造が変化、夜が明けないとかね、もうリアルもクソも無くなるワケですよ。(怖くてイイんだけども)ニセ霊能者が『何か』に掴み上げられ、吹っ飛ばされる、壁から無数の手、血のバスタブから『何か』がザバーっ、でクルーの一人が掴まれて姿を消す、ってマジックかいな!そしてそして「バカにするな。」といい加減頭に来たのか、霊体(いや、実体だからゾンビ?)と取っ組み合う始末…。アリエナイだろ…。これ観ても視聴者は「ヤラセでしょ?」って思うわよ。これじゃたけしのTVタックル『超常現象バトル』の、チュパカブラが家畜襲うカメラ映像か、落ちてきた隕石から飛び出してきた宇宙人が人に飛びかかる映像とおんなじレベルでしょ?おほん、散々言いましたが、ぼくはこのジャンル好きだから点数は甘めに。映画だもんね、『え・い・が』。そしてこれ、『2』あるみたいですが、それならせめてこのファウンド・フッテージをどうやって手にいれたのか位ちゃんと説明して欲しいもんです。まさか昼間に忍び込んで…、とか言わないでね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-08 16:14:47)(笑:1票) (良:2票)

90.  アレックス 《ネタバレ》 この映画の中の台詞で、「未来は決まっている」「正夢」「腕の感覚がない」など、『運命』を示す言葉が出てきます。『運命』とは既に決まっていて、避けようがない。不幸を避けて通れるなら、みんなそうしたい。時間軸が逆で、結果(未来)から始まるのは、今見ているシーン(最初の)は、後のシーンに上書きされる(最初に見たシーンの印象が薄れる)事を利用したものだと思う。最初に絶望的に打ちのめされ、復讐を果たし、カタルシスを得るストレートな作品とは真逆で、これは被害者の身近な人(家族や恋人)に、過去を振り返れば心を癒し、安らぎを得られると言っているんだと思いました。「時はすべてを破壊する」とは、明らかで残酷な事実かもしれないけど、未来から始まるこの映画は、同時に時(過去)は人の心を癒してくれるというメッセージを発しているんじゃないか?起きた結果を『運命』だから、と開き直れるか?自分のした事に責任を持ち、後悔を抱えて生きていくか?まさに人生がそうであるように。映像表現に賛否があるのはよく分かりますが、監督がこの様に表現・構成したこの映画は評価に値するとは思います。[DVD(字幕)] 6点(2012-08-03 19:30:08)(良:1票)

91.  遊星からの物体X ファーストコンタクト 《ネタバレ》 '82年版の3日前という設定ですが、やってる事はほぼ同じで、オリジナルを現代のキレイな映像と、見所の一つである『物体』をCGと技術の上がったメイキャップで表現してみせた、「リメイク」という印象です。僕自身、'82年版の特撮は確かにスゴイとは思いますが、チープ、って言ったらチープ。でもそれは時代による技術の差で、今回のとは比べられない。なのでこちらは現代っ子にはウケが良いかもしれないです。『物体』がホストに同化する一連のCGは中々良。疑心暗鬼シークエンス、及び血液検査シークエンス(今回は歯の被せ物)のサスペンス演出はすでに'82年版で完璧に完成されているのでドラマはどうしても、「あー、'82年版と同じ事してるなぁ。」としか思えません。決して見劣りはしないと思いますが、どうしても'82年版を知ってるからそう思わざるを得ないです。終盤の展開はまさに『X-ファイル』+触手怪物になっちゃってて、ここで賛否が分かれそうな気も。今回は相変わらずのムサい男達に紛れて、ちょっぴり大人っぽさを垣間見せた紅一点(正確には1人じゃないケド)のメアリー・エリザベス・ウインステッドが清涼剤。'82年版との数々のリンクや、冒頭につながる本作のラストシーンが堪らない。実は「それ」を撮りたかっただけ、と言われても僕はナットクしちゃいます(笑)。オマケに'82年版が今すぐ見たくなる事請け合いです。(もしかしてそれが狙い?) ←なんでやねん![ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 6点(2012-07-30 15:16:46)(笑:1票) (良:1票)

92.  ヒットマン(2007) 《ネタバレ》 ティモシー・オリファントとオルガ・キュリレンコの2人の魅力に尽きる映画でした。声をかけてくれた女性に名前も名乗れず(「47です。いや、歳じゃなくて・・・。」とは流石に言えないだろうし、言ったら女性の怒りを買うだろうしなぁ)誘いも断る事しか出来ない孤高の暗殺者と、ロシア大統領の「所有物」として生き、人生の意義を見出せずにいた女が偶然に出会い、共鳴する。ニカの顔にタトゥーを見た47は殺さずに共に逃避行する事を選びます。僕はアクションシークエンスよりも、この2人が共に過ごす束の間の甘美な時間のシーンの方がとても好きです。恐れ、涙を流していたニカが次第に47と打ち解けて笑顔を見せ始める辺りに2人の恋の予感を期待させる。スキンヘッドのクールな暗殺者にちょっとビッチな可愛らしいニカの2人がレストランで会話する異色のカップルぶりもとても印象的。服を脱いで誘惑するニカに、養った自制心で決して下心を見せずに抱こうとしない47の姿勢も格好良い。ティモシー・オリファントは目や表情のちょっとした変化や仕草で全てを語り、伝える演技力が素晴らしく、繊細で説得力がある芸達者な役者さんですね。オルガ・キュリレンコは体当たり演技も辞さない、魅力的ルックスの女優さん。中指おっ立てたあの表情に僕はイチコロにやられちゃいました。「ブドウ畑」の伏線を最後に叶えてあげる、47が見守りながら自由を得たニカの喜ばしいラストが何とも微笑ましかったです。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-05-28 20:57:13)(良:1票)

93.  フェイス/オフ 《ネタバレ》 パッケージの2人の顔、そして2人のネームバリューは互角と言えるでしょう。しかし演技による存在感は圧倒的にニコラス・ケイジに軍配が上がると思いました。サングラスをかけ、ロングコートを風になびかせて登場したあの格好良さ!そして金メッキされた二丁の銃を背中のホルダーにしまうあのカット。くうぅ・・、たまらんです。固定キャラの好きな僕にはどっパマりでした。冒頭ものの数十分で「キャスター」というアクがぎゅうぅ、っと滲み出る様をあっという間に表現してみせた。テンション高めに歌いながら女の子のお尻を鷲掴みにして見せたあの天にも昇る表情といい 、女性捜査官を撃つ前の仕草から撃った後に見せたあのいやらしいにやけ面、トラボルタに後ろから羽交い締めにされ堰を切った様に笑い出した姿に、あぁ、この人ホントに演技上手いなぁ、としみじみ感じました。トラボルタも良いんですが、ニコケイのハイテンション振りには到底及ばないなぁ、という印象を受けました。どうにもキャスターの癖を強調し過ぎている感(不自然)が否めなかった。反面アーチャーを演じたニコケイは少し弱々し過ぎるかなぁとは思いましたが、説得力は抜群でグイグイ引き込まれた。特にドア越しに奥さんにデートの時の話をし、夫に化けたキャスターと夫婦として寝た事を聞かされた時のあのニコラス・ケイジの歯を食いしばるが、我慢出来ずに涙を流してしまったあの表情に、僕は心を打たれた。最高のパフォーマンスだったと思います。この監督さんは象徴的なカットを撮るのが上手くて中々印象には残りますが、反面くせが強くて受け入れられるか否か、分かれそうです。僕的にはニコケイが演じたキャスターを最後まで見たかったなぁという思いと、ラスト元に戻ったトラボルタのアーチャー振りの方がイイじゃないかという印象が強く残りました。[DVD(字幕)] 6点(2012-05-25 17:34:35)(良:1票) 《改行有》

94.  トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン のり弁がのり弁DXになって最後に幕の内にボリュームUPした感じ。作ってる店が同じだから味はさほど変わらない。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-03-08 16:59:35)(笑:3票) (良:2票)

95.  イントゥ・ザ・ストーム 《ネタバレ》 ハリウッドは年に数回はこういう映画を撮らないといけない、という契約でもあるかの様な、まぁ『ど定番』なお約束映画。『ファイナル・デッドブリッジ』の監督サンですからね、そのオープニングの橋崩落シーンの出来の良さと同じく、見所は粗さのないCG竜巻のシーンのみ。映像も然ることながら、音響も中々。ここはやはり家で良いサラウンドアンプを使ったとしても、映画館でしか感じられない部分だと思います。が、ドラマ部分なんてまぁホントお約束もいいとこで、見てられないし、見ててもあくびが出る。(竜巻追っかけ隊のピートはやっぱりお約束通り、オイシイとこ持っていきましたしね。)一人称による主観や固定のカメラ映像、防犯カメラやニュースのライブ映像なんかを使う事を演出の切り口にして、ドキュメンタリー風のリアリティある映像にしようというのは良いとしても、要はその演出が下手だし単調。(まぁそれだと単調にならざるを得ない)だからドラマ部分はこうする事で演出に気を使わなくていい、という、はなっから逃げてるな、という感じすらありました。ま、竜巻映画なんで、映画館でその竜巻にだけ圧倒されて下さい。余談ですが、リチャード・アーミテージさん、ウルヴァリンに良く似てますねぇ。[映画館(字幕)] 5点(2014-08-26 13:00:52)

96.  サプライズ(2011) 《ネタバレ》 いやこれ、ホンマ笑ってまうわー。って関西弁で言いたくなっちゃう位笑ってもうたわぁ。恐らく被害者になるであろう人達が普通の一般家庭の家族とその近しい人。おまけに人数が沢山。これは殺しのバリエーションが豊富なんだろうなぁ、と期待する。まず家族のお姉ちゃんが、「私が一番脚が速い。」と息巻いてダッシュで外へ行くと言う。靴まで脱いで。パパは扉を開ける用意。それでいいんかいっ!?パパっ!大事な娘ちゃうんかいっ!フラグ立ってんねんでっ!いや、これでいい。これは映画なんだから。実際こんな目に遭ったら誰だってどんなトンチンカンな行動をするか分かる訳がない。んでこの状況で次男の彼女、若い頃のグレン・クローズさん、設定上サバイバルと人殺しに長けている。屋敷に侵入してきた賊の兄貴が振り下ろす斧をかわし、股間に一撃!「アウッ!!」と怯んだ隙にトンカチで頭滅多打ち!弱過ぎるっ!!もう一人も顔面滅多打ち!ここ、目がチカチカしてちょっとイラッ、としたわ。中盤で明らかになるプチサプライズ。お前ら…、そうだったのかっ!?これで俄然この黒幕の死に様に期待が高まる。2人仲良く脳天ヤラれて昇天(ぷぷっ、上手い。)ってのもまぁ、悪くわないが、きっと色々考えた挙句のアレだと思うと、ちょっと物足りない。持ち味や突き抜けた感の無い、普通の量産ホラー。次代の才能、とか言われてる(?)みたいな監督サンですけど、今後期待出来るかどうか?ムズカシイところ。[DVD(字幕)] 5点(2014-05-20 13:26:48)(笑:1票)

97.  ABC・オブ・デス 《ネタバレ》 アルファベットの頭文字から26作品のオムニバス形式ホラー。貴重な時間を費やして観る価値は?と聞かれれば正直、僕にはありませんでした。無駄だと思える作品が多すぎる。そんな中でも目を引いたのはアニメーション。Kの不器用。絵がカワイイ。(まさか!?のオチ、いや、薄々感づいてたケド) Tのトイレ。クレイアニメが不気味でグロい。(こちらもオチは感づくが、最後までグロく、救いが無い) Cのサイクル。どっかで見た様なネタだけど、この短い枠では説明不要だから、不条理さとネタそのものが際立ってて良い。Pの重圧。幼い子供達の母親の置かれた環境と心境が痛い程伝わってくる秀作。1本の映画として撮れそうな内容です。そしてDのドッグファイト。これ、フィンチャー監督が撮ったのか?と思わせる様な洗練されたビジュアルに流麗なスロー描写。台詞無しで伝わる演出、役者さんと犬の名演技。悲しい結末が頭をよぎったのですが、んー、あのラストで良かったですねー。こちらも1本の映画として見てみたいと思わせる良い出来でした。監督さんがアルファベットを選べたのかは知らないんですが、Dの監督さんのセンスは間違いないと思います。一部理解不能(僕だけ?)なのも混じってますけど、ほんとヒマな時にでも観て下さい。[DVD(字幕)] 5点(2014-01-14 12:32:31)(良:1票)

98.  エクスペンダブルズ2 《ネタバレ》 まず最初に断っておきます。これは映画です。しかも新旧肉体派俳優たちが集結、入り乱れた、言わば特別な「アクションの祭典」です。なのでこれに対して何を言おうと、けなそうと、それは野暮ってもんです。だったら観るな、って話です。冒頭からオープニング史上最多なのでは?と思える殺傷人数にその安易な描写は、ホラー映画で無意味に殺される罪の無い若者の命の扱いよりも軽い、軽すぎる、とか、仲間は一人やられますが、メインのその他のメンバーは命の危険はおろか、被弾する心配さえない。スタローンは被弾した様ですが、その意味が後に影響するどころか、全く触れないのでこれはもう死の恐怖や切迫感、緊張感といった空気は皆無であり、お気楽な雰囲気に包まれててイイな、とか、イサムのラストバトルは絶対ヤラれない、って安心感ぷんぷんで激萎えだし、ヘリのプロペラで死亡フラグ立てんの、既視感満載だし(レイダースですか?)とか、ジェット・リーの扱いがヒドいとか(スケジュール合わなかった?)、だからヒロインは中国系なの?(穴埋め?)とか、自分の過去作の持ちネタ使い回し過ぎだ、とか(ラングレンのMIT在学ネタは事実で意外だし、爆弾の不発シーンは彼のキャラに合っていてとても良かったですが)、ヴィラン(悪役)がまんまヴィラン、ってどうなの?とか(『セブン』のジョン・ドゥと同じですか?)、ヴァンダムって世間一般(ぼくだけ?)ではB級アクション役者、っていう肩書きが定着してるから、どんなに大目に見ても大物に見えないよな、とか(後はセガールみたいに太って貫禄出すしか残された道はない?)、そのヴァンダムの唯一の見せ場、ローリングソバットのカットが2回、同じアングルってどうなの?デジャヴかと思ったわよ!?とか、スタローンに「立て!」って言われて素直に「立ったぞ!」って台詞もどうなの?ぼくの感性が及ばないだけですか?とか…。色々感じて言いたいんですケド、野暮ですよね…。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-03-13 17:03:17)

99.  ゴーストライダー2 《ネタバレ》 前作『ゴーストライダー』の監督、マーク・スティーブン・ジョンソンから、『アドレナリン』シリーズのネヴェルダイン&ブライアン・テイラーのコンビにバトンタッチしたせいか、アニメパートを挿入したり、ゴーストライダーのちょっと可笑しな立ち振る舞いなど、コミカルタッチな演出が目立ちます。そして素のジョニー・ブレイズを演じるニコラス・ケイジの過剰なハイテンション演技によるイカレっぷりが前作にも増して炸裂します。前作では若々しいヤングカツラを着用して撮影に臨むという気合いっぷり。そして今作はなんと!カツラ着用無し(???)という、自毛(どこからどこまでが自毛なのかは僕には分かり兼ねますが)で撮影に臨むという、開き直りっぷり!!ま、はっきり申しましてケイジのハイテンションぶりはもうマンネリではありますが、いくら観ても飽きません。観客を楽しませる事においては、この人は一流のエンターテイナーですね。そして今作の女優サンは、前作のコッテリ!とんこつスープな、ぱつんぱつんBODYの、見た目肉食系なエヴァ・メンデス姐さんから、あっさり醤油ベースな中にも繊細で深い味わいをもつ、見た目清涼系なヴィオランテ・プラシド嬢にチェンジ。あのアニキ・ジョージ・クルーニーもメロメロ(←死語)になった、鮮烈美ヌードを披露したイタリア美人。でも本作ではお色気担当(いやいや違う違う)なのにお色気シーンは一切無し!という期待ハズレ(いやいや、期待するトコロが違う)に終わってしまいました。(涙) そしてそして、もう一人の主役、ゴーストライダーが跨がるバイクですが、お決まりのハーレーから今回、なんと我がニッポンが誇る『YAMAHA』のモンスターマシン『VMAX』が初登場!ケイジはお得意のバイクテクで車重300kオーバーのVMAXでウィリーを披露するなど、ファンサービスたっぷり!(ただの見栄っ張り)で、とても?愉快な作品でした。…えっ、内容にほとんど触れてない?はい、記憶に残らない程度の内容なので、お好きな方は是非ご覧になって下さいませ。 僕は前作のいかにもな大味でマッチョなハリウッド大作より、こちらのほうが好きですね。[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 5点(2013-02-02 17:09:20)(良:1票)

100.  アバター(2009) 《ネタバレ》 はっきり言って話の内容など、子供に聞かせる程度のレベルである。人類を裏切ってナヴィになったジェイク。村の娘に惚れたから?パンドラの美しさに魅了されたから?不自由だった両脚で再び自由に走れる様になったから?浅はかである。彼のおかげで、作中の言葉を借りれば「瀕死の地球」へ帰らざるを得なくなった人間たち。中には職を失うものもいるかもしれない。そしてその帰りを待つ家族…。自己中もいいところである。ジェイク(監督)はそういう事を考えたのだろうか?ま、映画に対してここで一人吠えても仕方が無いか。映像クオリティには目を見張るものがあるが、相も変わらぬご都合主義ハリウッド大作をまぁここまでストレートに描かれてはいい加減嫌気がさし、アホらしい。僕はどうしても『ナヴィ』には感情移入出来ず、大佐に「人類を裏切った気分はどうだ?」と言われ、ネコみたいに「しゃーっ!」って威嚇したナヴィ・ジェイクを見て、本気で「大佐、あの睡眠ポッドぶっ潰してやれっ!」って思ったよ。さて、この年アカデミー作品賞をこの『アバター』をおさえて『ハート・ロッカー』が受賞しましたね。「偽善」など描かず、ありのままのリアルな世界を表した演出が票を集めたんでしょうか。『アバター』が作品賞を獲らなかった事に関しては、まだまだアカデミーも捨てたものではない、という事でしょうかね。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2012-11-28 16:50:27)(笑:1票) (良:2票)

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