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81.  ホビット/思いがけない冒険 《ネタバレ》 「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚 「ロード・オブ・ザ・リング」の旅立ちのきっかけから始まるなどファンにとってはたまらない展開 要所要所に「ロード・オブ・ザ・リング」の登場人物(とくに遺恨のきっかけになるエピソードの人物)を配して楽しめる 当初別の監督(ギレルモ・デル・トロ)を予定してたらしいが、ピーター・ジャクソン監督でよかったのではないか 別の監督だとこの統一感はなかったと思える 特にリングをはめたときのビルボのエフェクトなど「ロード・オブ・ザ・リング」と全く同じで監督が変わっていたら別の表現をせざるおえなかったのではなかろうか ただギレルモ・デル・トロのホビットも見たかったと思うのは欲張り過ぎか 映画は「ロード・オブ・ザ・リング」と違って展開がわかりやすい ちっちゃいドワーフが食べて、落ちて、走る。の繰り返し それだけで3時間近い上映時間を飽きる事無く見せるのは見事 反面、原作がある事なのでしかたがないのかもしれないが むさくるしいおやじ達しか出てこないので画面に花が無い 始終じじいか汚いゴブリンやらオークやらと、とにかく汚い 「ロード・オブ・ザ・リング」よりスケールダウンした感はいなめないがあくまでもスピンオフとしては逆に「ロード・オブ・ザ・リング」のスケールが大きすぎたので凝縮して理解しやすい ただ、ガンダルフは何故ビルボを仲間に選んだのだろうか? けなすところが見つからない希有な映画[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-01-02 16:16:35)

82.  犬神家の一族(1976) 《ネタバレ》 昔見たイメージとかなり違っていた 76年なのでテレビで見ただけなのかもしれないな 146分という長さで見たのは初めてかもしれない 憶えていたイメージよりずっと破綻の無いストーリーだった テレビで見ただけならかなりカットされてたはずだ 意外だったのはまず画面サイズ、シネマスコープだとばかり思っていたら標準サイズだった 画質もシックで暗くどちらかというとローコントラスト もっと絢爛豪華な原色ハイコントラストなイメージがあった 大作だとばかり思っていたからか このイメージの違いが晩年、市川崑がもういちどまんま大作として撮り直そうと思った理由かもしれないな 照明は徹底したサイドライト、その分役者の顔半分に強いシャドウが出るがことごとくシャドウ部分の背景にハイライトが入っていてシャドウが背景にとけ込まない工夫がしてある この背景ライトの部分が豪奢な襖絵などになっていて過去に見たイメージが絢爛な原色のイメージを作ってしまっていたのかもしれない サイドライト自体はおどろおどろしいイメージを作るのに十分役立っている 古い町並みや旅館や駅などもうまく再現されていて作り込みも素晴らしい 映画はとてもよくできていたがこの長い尺ですら原作をなぞって端折った感がある やはり緻密な原作を限られた尺で表現することは不可能だろうがイメージは充分伝わった[ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-31 01:14:11)

83.  座頭市物語 《ネタバレ》 シリーズ最初の記念碑的映画 勝新の緩急ある芝居はうまい 普段のとぼけた調子から時々でるドスの効いたセリフは中々出せる物じゃないな それだけでもすごい役者だったことがわかる 座頭市が仕込みを抜くシーンは少ないが一瞬で稲妻が走る様な演出は印象的 役者もかなりの修練だ 座頭市が何故、人の気配がわかるのかを思わせる足音や衣擦れの音などがかなりの音量で響くシーンが何度かある これだけ耳がよければ普通の生活は大変だったろうと思わせるほどだ ほとんど超能力の様に気配を感じる盲人座頭市の世界を判りやすく表現したシーンを時々挟むのはうまい演出だ 労咳やみの平手造酒の鬼気迫る芝居の天知茂も抜群だ この先のシリーズが27作も続いたのがわかる傑作である ゴジラシリーズの第一作目と同じ印象を受けた カメラワークやライティングもなかなかいい カメラワークが大魔神に似てると思ったら二作目『大魔神怒る』の監督だった[ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-31 00:50:18)

84.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 IMAX 3Dで鑑賞……                       ……酔った。[映画館(字幕)] 8点(2013-12-31 00:29:02)《改行有》

85.  ゴジラ対ヘドラ 《ネタバレ》 シリーズ中屈指の傑作 引きのカメラ多用で特撮もいい ヘドラの造形も飛行形態から巨大ヘドラまでバツグンの出来でシリーズ一の異彩を放つ 冒頭ヒロインのサイケな公害の歌で始まるのはスゲー破壊力、「宇宙大怪獣ギララ(1967)」の地球の歌で始まるプロローグと同質のインパクトだ その後もライブハウスでの海のモジモジくんみたいなコスチュームのヒロインもすごい 股間がホタテだった(笑) この70年代らしいサイケデリックで反体制なイメージは子供には伝わらなかっただろうな 環境汚染をかなり強烈な見せ方で警鐘を鳴らす 実際にヘドロたっぷりの海とか雀荘の客の凄惨な死に方とか 柴俊夫率いる若者達がヘドラにたいまつ(笑)で応戦するも一蹴されるとかも、当時体制に反抗した若者達が政府に一蹴された過程を思わせる ここでメインキャストらしき柴俊夫簡単に死亡 結構骨太な展開は当時の子供にはかなり怖かったはずだ 「かえせ~かえせ~青い海を 青空を かえせ~♪」と歌う歌も強烈に不気味 子供の絵で公害に警鐘を鳴らしたりサイケデリックなアニメーションを挟むなど前衛的な演出も他に類を見ない エンディングも公害の歌をバックにゴジラが狂ったようにヘドラを切り刻む強烈なラストは子供にとってはトラウマだっただろう[DVD(邦画)] 8点(2013-12-27 18:38:52)(良:1票)

86.  天国と地獄 《ネタバレ》 今見るとメインキャストが大物俳優なのは当たり前だが、大勢の刑事役から記者にいたるまで大物俳優で埋め尽くされているのは驚きだ まったくセリフの無い記者の中にも大滝秀治がいた さすが黒澤 序盤傲慢な主人公権藤に辟易しながらも徐々に彼に傾倒していく警察陣は見物だ 車とか当時の風俗や横浜の景色も興味深い 50年も前の映画ながらミステリー部分は十分面白く143分の長さを感じさせない エンディングは逆境にもくじけない権藤に、呪詛の言葉を吐く犯人の前に非情なシャッターが閉まる このエンディングは何を言いたいのかちょっとピンとこなかった もとから金持ちの権藤は金を失ったが人間らしさはそのまま高潔だ 対してしいたげられてきた犯人は結果命も奪われて救われない これは苦労してきてもダメな奴はだめ 逆に楽しく生きて来た奴の中にも高潔な人物は居ると言いたいのだろうか ならばあたりまえのことなのにわざわざ描く意味があるのか? ただただ、ああ無情と思えばいいのかな?[ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-24 12:51:09)

87.  ガメラ2  レギオン襲来 《ネタバレ》 前作は結構古さを感じたが1年しか経っていないのに今作は古さを感じさせなかった 前作ヒロインのシャツインパンツとか伊原剛志のへんてこな髪型のせいかな 前作で違和感があった部分が見事に解消されている 前作の本田博太郎の様なマンガ的キャラはいなくなり特撮も一部CGを巧く使ってよりリアルになった 仙台消滅のVFXとかも衝撃的だ この辺の特撮とCGの兼ね合いがちょうど良いんじゃなかろうか 以後イリスではCGが多用されてつまらなくなっている 怪獣のいる風景として引きのカメラが多用されてよりリアルな怪獣映画となっている 空港でレギオンとガメラの戦闘を飛び立つヘリから俯瞰で見るとかカメラワークも新鮮『クローバーフィールド』を彷佛とさせた 爆発シーンを背景に見栄を切るレギオンとか消滅した仙台に佇むガメラとか美しい景色も健在 ガメラの造形も前作よりさらに凶暴な感じ レギオンにおいては歴代怪獣造形としても傑作である ガメラが吐く元気玉のエフェクトもより迫力を増している 自衛隊の協力も前回どうりだが例えば戦車が集団で戦闘するシーンよりも一般道を走行する戦車隊のほうがよりリアルに緊迫感を感じさせる巧い演出があった ラストの反則とも言うべきガメラ最終奥義も劇場で見てぶっとんだのを思い出した そういえば当時1996年で見た年のすべての映画の中でナンバーワンだったなぁ  傑作怪獣映画だと思う[ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-24 12:29:55)(良:1票)

88.  大魔神 《ネタバレ》 とにかくカメラワークが抜群 驚いた 冒頭,家老の謀反から若君が逃げ出すまでの殺陣を含めて手抜きなしの時代劇 以後黒澤並のカメラの巧さがある 大魔神が出て来るまでに一時間以上あるがまったく退屈しないで見られた 大魔神登場後も特撮部分も同じ大映のガメラよりもいいと思った 大魔神も悪大名をぶっ殺した後、何の罪も無い村人もついでにぶっ殺すみたいな荒ぶる神そのもの 「人間の都合なんて別にどうでもいいや」的な展開もなかなかいい 全体的にもホラーぽい作りで結構楽しい[ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-24 12:23:17)

89.  黄金を抱いて翔べ 《ネタバレ》 冒頭、主人公幸田の何だかわからない場所で何だかわからない独白から始まるがラストシーンで見事に繋がる 幸田とチームリーダーの北川が一緒に仕事をするにいたる経緯とかは描かれない 仲間達が集まった経緯とか関係は本当にざっくりで序盤はハリウッド映画っぽいスピード感があると思った ただし舞台が大阪なのでコテコテだ ホテルのロビーでの西田敏行登場のシーンでは東京人は見ていられなかっただろうな 乱暴な銀行襲撃と緻密な計画とのバランスがいい 左翼とかヤクザとかとのトラブルとかも日本的だがちょっと安易かな 結局北川の家族をあっさりと失うのはチームの用意周到さを思うと違和感がある 変電所の爆破がちゃんと描かれないし爆破自体が銀行襲撃の陽動でしかないのはちょっと物足らないけど緻密な原作を映像化するのは元々無理な話だ 幸田とモモの関係が仲間以上のホモっぽい描かれ方があるがそれはそれで中々良いと思った こういう描き方だからこそこの韓流アイドルキャスティングが生きている モモが襲撃直前に死んでしまったのは残念だ 全編を通してもう少し幸田の厭世観が強調された描き方だとエンディングの印象が違ったんじゃなかろうか しかし十分面白かった[ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-24 12:20:31)

90.  その男、凶暴につき 《ネタバレ》 記念すべきたけし一作目 久しぶりに見る もし自分が監督だったらこう作りたかったんだろうなと思うアイデアが満載 その後の北野作品の基本となるセンスのすべてがある 引きの絵 タメの無い暴力 妙な間のカットなど この奇妙な間のカット(たとえば登場人物達の長い沈黙とかエキストラに近い出演者の動きの途中でのカットとか葬式の場でゴルフの練習をする刑事とか)がその後の北野作品の大事な心理描写に繋がる 執拗でしかもタメの無い暴力描写はこの作品で初めて見た たけし扮する刑事を映画館の前で待ち伏せして襲うシーンでは、大きく引いたカメラから素早く近づいて刺す白竜が立て続けに銃を発砲するが、かわされて通りがかりの女性を直撃するまでをまったくタメの無いカットの連続で描くのは映画史に残る名シーンだと思う 冒頭で白竜が登場するシーンはアウトレイジのタイトルが出たシーンにそっくり 思えば黒塗りの高級車はヤクザの象徴という北野作品独特のイメージは既に第一作からあったのかと思い感慨深い エンディングの新人刑事のエピソードは付け足し感があって蛇足 無い方がよかった[ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-16 16:33:55)

91.  アウトレイジ ビヨンド 《ネタバレ》 二作続けて見た 今作は一作目を憶えて無いと面白さが半減するので続けて見るのが吉 二作とも黒い車の登場と共にタイトルが出て、黒い車が「ヤクザ」を象徴してるという始まりは続編感も有り超クール この黒塗りの車のイメージは「その男、凶暴につき」から一貫してある北野映画のこだわりに思える 二作目の方が登場人物も多く思惑も複雑だが一作目で関係が掴めているせいか二作目の方が見やすい ストーリーにリアル感は無いが出て来るヤクザは超リアル 反面、前作の椎名桔平のような映画的なキャラクターが居なくなってステレオタイプなヤクザばかりになった あんなにすべて私利私欲の為だけに生きると逆にヤクザの社会が非常に窮屈で生きにくいと思ってしまう 北野作品は殺し方に特徴があって引きの絵で無造作に殺すとかいきなり撃つとか、タメが無いのでクールとしかいいようがない  加瀬亮扮する石原が引きのカメラで延々と頭にボールが当たるとか北野映画らしいシュールさだ 是非三作目も見たい[ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-16 16:25:57)(良:1票)

92.  BECK 《ネタバレ》 とにかくキャストがいい 一番いい時期の俳優と女優がタイミングよく集まったのは奇跡的 時期がずれれば同じキャストでもこの良さはなかっただろう コユキの声が無いのは賛否あるみたいだが成功している へたにまずい歌声を聞かされるよりは良い演出だと思う でもちょっと中盤が長過ぎるかなぁ ルシール(ギター)に関わるエピソードとかまったく無くてもよかったんじゃなかろうか 日本に銃を持ち込むとかしらけるし、銃の扱いも遊底をスライドさせたらバレルがロックするとかまったくリアルさにかける ちょっと銃の知識が有る人が見ればあの銃に弾が入って無いのがわかるはず、作り手に銃の知識が無いのが見え見えだ だったら出さなきゃいいのにって真面目に思った 映画を見た後で原作を大人買いして読んだが、ルシールに関わるエピソードは原作の中でも一番の違和感なのでしかたが無いのかもしれないな コユキのギターがうまくなる過程とか、メンバーがCDを作る為にお金を稼ぐシーンとか丁寧に描かれていて一生懸命さが伝わった ラストのロックフェスの設定とかがリアルじゃないとか言われてるようだがその辺に詳しくないせいかまったく気にならなかった エンディングはライブ会場で全員で抱き合って終わるとか、てらい無く直球ど真ん中でカタルシスがあってよい 傑作だと思う[ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-16 15:50:19)(良:1票)

93.  呪怨 黒い少女 《ネタバレ》 評判が悪かったので期待してなかったせいか結構面白かった 呪怨シリーズは最新作も含めすべて見た 呪怨ハウスが少しだけ出て来たようだが、むしろ呪怨ハウスである意味が無かった オリジナルの呪怨の悪霊とは違う相手に殺されたので、呪怨オリジナルハウスを匂わせる家はむしろ出てこない方が良かったのではないか 黒い少女の存在そのものがいつもの白塗り少年と同質の物ではあるが、異なる物であると言う、呪怨スピンオフとして、この映画が存在したほうがずっとリアルだった オリジナルとの関わりが、途中にちらっと見えた白塗り少年程度に止めておけばいいのに 映画そのものは、悪霊に取り憑かれた人達が、どんなに対策しても救われる事無く死んで行く その様が妙に哀しくて味があると思っただけに、無理矢理呪怨ハウスを出したのは間違いだと思う 相変わらず登場人物のエピソードが時系列を無視して語られる手法は面白い 呪怨スタイルと呼んでもいい演出ではなかろうか この手の映画に嘘くさいキャスティングは不向き 勝村政信のお笑い臭に違和感がある さらに殺したと思われる女を埋めるエピソードは無くてもいい 特に埋めたはずの穴が一瞬でまた元の状態に戻ってたとか、物理的に不可解な現象はシラケる 悪霊なら何でも出来るのか?とは思えないのだ リアリティの質はある程度は考えてほしい 勝村のその後も投げっぱなしなので、あのエピソードそのものが無ければ、この映画はシンプルに哀しい話で良かったと思う [ブルーレイ(邦画)] 7点(2016-05-16 00:07:45)

94.  着信アリ2 《ネタバレ》 前半3分の1ぐらいまではそこそこ怖い 冒頭から脅かしてやる気満々の始まりで、見る方向がわかって見やすい その分リアリティとかは幾分犠牲になるだろうなと思って見たが、案の定わかりやすすぎる 後半からはカメラアングルが切り替わって、背景がカメラの中に入って行くと必ず幽霊が出るみたいな展開が多過ぎて、完全に幽霊がインフレ状態 肝心の携帯着信音も節操無く鳴りまくって、まったく怖く無い 人一人殺すのに何回電話してんだよって思った 終盤にいたっては、幽霊が関係者をいたぶる状況がずっと続いて、幽霊というよりもモンスターぽくなって怖さがかなりダウンする 出て来る幽霊達も、これまでに殺された人達が脈絡無く出るといった感じで、お化け屋敷状態と化す あいかわらず状況を長々とセリフで説明とか、廃炭坑を徘徊する登場人物達も、意味無くバラバラに行動するとか、突然アパートに帰る瀬戸朝香とか(エンディングでその理由が明らかにされるが物語中ではかなりの違和感だ)作り手の都合に合わせた危機が主人公達を襲うのがホラー映画の定番すぎて、続編としては意外な感じがまったく無くてつまらない 前作の繋がりや、解明された事などがまるで無くて、前作の不思議な感じも全くしない 前作の登場人物達が出るのだから、前作の後日譚を印象的に描いてもらいたかった 前回、口にくわえていたあめ玉が石炭とかになるなら、ミステリアスでもなんでもなくて、ただの状況説明ならば無くてもいいだろう なによりも瀬戸朝香があいかわらずの大根振りで、いつもの気が強いヒロインを一歩も出ない演技が退屈だ この人が出るととたんに映画が安っぽくなるな 前作のヒロインとは対照的だ ヒロインの過去とか、冒頭の幼稚園に迎えに来た気持ち悪い親とかが、本筋とは全く関わりが無くて、迷彩にもなっていないのはシナリオの練り具合が悪いとしかいいようが無い ビックリ箱的な映画を作りたいなら続編ホラーである必要が無いのでオリジナルでやったほうがいいだろう[ブルーレイ(邦画)] 7点(2016-05-16 00:06:28)

95.  スカイ・クロラ The Sky Crawlers 《ネタバレ》 原作と押井守との相性が良いせいか原作の世界観は巧く出ていた しかし一部アニメ用に追加エピソードがあったり、圧倒的にリアルな戦闘シーンがあったりして、原作の淡々としたパイロット達の寄宿舎生活が薄れたのは残念だ キルドレの説明が原作にはほとんど無いが、アニメではだいたい想像が付く様になっていて、その部分に起因することでエンディングが劇的に原作と違う この部分は賛否あるのではないだろうか 途中途中にも押井節が結構強くて、レストランでの草薙の独白とかけっこうクドい 原作は単純に言えば殺されなければ死なない 死んでも再生されてしまう(ここは原作と違う)キルドレというクローンもどきが、愛している人を次々に見送らなければならない日々を、死を実感できないキルドレ達の目線で描かれている 原作はクローンとは一線を画す描き方なのでそこがまったく違う しかし死という深いテーマを描いているにも関わらず、死を厭う世界観を持っていない連中なので、始終淡々と話が流れて行くのが不思議な透明感を見せているのだ 原作のその世界観を理解するには、少しドラマチックすぎるラストかもしれないと思った むしろ主人公が草薙を救った所で終わってしまえば良かったんじゃなかろうか [ブルーレイ(邦画)] 7点(2016-05-16 00:05:17)

96.  STAND BY ME ドラえもん 《ネタバレ》 3Dアニメとしての出来は満点 未来の日本の高速道路のシーンは抜群の臨場感 前半はキャラクターの表現がゴムまりの様に柔らかすぎると思ったが、そういった表現だと思えば気にならなくなった しかし天下のドラえもんを登場シーンから始めるのはクドすぎる こんなこと知らない日本人が居るのかって思った 前半はドラえもんの便利グッズをひたすら紹介するだけで、これは誰でも知っているだろう クドクド見せなくてもいいよって思う 山崎貴の演出はいつもちょっとクドい 前半の3分の1は必要無い もっとダイジェストじゃない展開が見たかった 幼稚園児でも知ってるドラえもんの紹介パートなんて要らないから しかし名エピソード満載の後半はそれなりに泣かせるが、やっぱりあざとい のび太は相変わらず何もしないでドラえもん頼りだし もう少しのび太の成長ストーリーを強調しても良かったのではなかろうか 大人ののび太が「ドラえもんとの時間を大切にしろよ」と言って、あえてドラえもんとの再会を辞退するのだから、エンディングでは、のび太の子供時代の思い出として、ドラえもんとの別れを描くべきだと思った ラストはエピソードとしては、ドラえもんが帰って来る有名な話なので、むしろドラえもんとの別れをちゃんと描けば意外な展開で名作になったはずなのに残念だ[ブルーレイ(邦画)] 7点(2016-05-16 00:03:55)

97.  HK/変態仮面 《ネタバレ》 鈴木亮平の仕上げた体と、体当たり的演技は素晴らしいが、主人公のイタさがまだまだ突き抜け切れていない それに比べて安田顕の突抜感がハンパ無い この人のレベルで主人公が突き抜けていればかなり良かった ヒロインは逆に芝居が痛過ぎて見ていられないレベル このレベルでいいなら可愛ければだれでもいいと思える 片瀬那奈のセリフをしゃべってる時の振りとか、何より変態仮面の佇まいや、バトル時の振りが原作のイメージをよくここまで再現したなって思った この振りを考えた人はマジ天才的 強い弱いが変態対決になって行くあたりは面白いが、作りが真面目すぎるのか、今ひとつ笑いにつながってないと思った 脇を固める役者達の力不足もかなり感じた ザコキャラたちの力が抜けた芝居もちょっとわざとらしい 説明をすべてセリフでするのも、原作がギャグマンガだからかろうじて許せるが、テンポが悪くなっている原因になっているのでアレンジが必要だ とにかく変態仮面のくねくね動きと変態バトル、安田顕と片瀬那奈の変態振りが突き抜けて良いが、その他が空回りが残念な感じがした一本だった [ブルーレイ(邦画)] 7点(2016-05-10 12:39:30)(良:1票)

98.  楽園追放 -Expelled from Paradise- 《ネタバレ》 どこかで見たイメージの集約 攻殻機動隊的な電脳の世界 ありがちなロボットバトル アスカ的なツンデレキャラ まどマギ的なカワイイバトルとネーチャン同士の戦い 次元大介的クールでハードボイルドなのに妙に熱いガンマン そしてお約束のエロケツ巨乳しかもロリ(笑) 小難しいオタク用語で埋め尽くされた、一見理解しにくい様に見えて、シンプルで分り易い捻りの無いストーリー 生りは機械だが心は人間以上に人間的な人工知能と、逆に体は生身だが心はバーチャルな人間、との戦いを描く 重いテーマらしき物は何も無くて、直球にカタルシスのみに重きを置いた展開は、可も無く不可もないといったところか 何か一つでも新しい所があれば良かったのだが もう少し訴える物が無ければ見終わった後で何も残らない[ブルーレイ(邦画)] 7点(2016-05-10 12:38:07)

99.  KANO 1931海の向こうの甲子園 《ネタバレ》 これはバカ丁寧につくられた「ROOKIES」だった 日本語だが日本映画では全然無い シナリオにはおかしな所がたくさんあった 思考の方向が日本的じゃないし、甲子園のアナウンサーが完全に嘉農よりで笑えた 途中でチーム監督のセンチメンタルな説教が始まると、相手選手だけじゃなく、観客までもじっと待つのはやはりROOKIES風(笑) しかしカメラワークやら、台湾の美しい景色やらに手抜きがなく、非常に丁寧に撮られている 観客で埋まった甲子園の景色や、試合中も選手の背景に超満員の観客が描かれていて臨場感はハンパ無い エンディングの大型客船のCGなども、非常に丁寧で好感がもてる しかしメインの選手達のキャラクター一人一人にさほど特徴が無いうえに、登場人物の存在が唐突すぎる 甲子園で負けた北海道の高校の投手が印象的に登場するが、実際には試合中に打たれて自らマウンドを降りた根性無しにしか見えなかった その辺は台湾人の勝負に対する意識の違いだろうか 台湾の灌漑事業を成し遂げた大沢たかおとかも、映画としての存在意義が全く無いのに驚かされる 唐突に結婚して妊娠するヒロインぽい娘ですらもストーリーには関わってこない この映画は、居なくても話にまったく影響しない人物達が溢れている この辺を整理すればこの映画2時間ぐらいに収まるんじゃなかろうか 驚く程丁寧に作られているので、そこはむしろ驚嘆に値するが、日本映画のセオリーからはかなり外れていると言わざるを得ない そこははっきりいってまったく楽しめなかった 台湾映画のお約束は日本映画以上にクドいと言う発見があった一本だった[ブルーレイ(邦画)] 7点(2016-05-10 12:35:26)

100.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 竹取物語の基本ストーリーを一歩も離れずに、137分の長い上映時間を飽きずに見せる演出は見事 これだけ長いのだから翁が突然貴族に目覚める所とか、貴族達がかぐやを求める理由を描いて欲しかった おとぎ話なのだから美しい姫が欲しいの一言なのだろうが2時間を越える映画なのだからそこは設定して欲しい 映画全体から漂う居心地の悪さというか、はっきりと気持ち悪さが漂う 途中唐突に逃げ出したかぐやが屋敷に戻るとか、捨丸との邂逅シーンとか、作り過ぎな所もちょっとチグハグな様にも思えた 捨丸が家族を捨ててまでかぐやと逃げようとした所などはちょっと狙い過ぎであざとい感じがしてしまう 屋敷から逃げ出したかぐやのシーンのインパクトが強くて映画のイメージのほとんどをあのシーンに持って行かれたのは良かったのか悪かったのか しかしまぁ、名シーンだとは思うが エンディングも思い切り作為が有りすぎてあの舐めた音楽といい、狙い過ぎ しかし初めて見るイメージのアニメであることに間違いない キャッチコピーのかぐや姫の罪と罰とは、かぐやが言い出した無理難題のために求婚者達に降り掛かった不幸の事を言ってるのだろうが、テーマとしては非常に浅い感が拭えない 捨丸やその家族まで不幸にしてしまう存在がかぐや姫ということなのだろうが、その罰が羽衣を着て地球での事をすべて忘れて月に帰るというならばやっぱりなんか浅い 本来神様ってそういう残酷な存在でもあるが、この辺は違う解釈で話を終わらせても良かったんじゃなかろうか[ブルーレイ(邦画)] 7点(2015-07-05 13:43:14)

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