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プロフィール
コメント数 2524
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1001.  武士道シックスティーン 《ネタバレ》 最初の45分くらい、最高です。成海璃子嬢のキャラは「んなヤツぁいねーよ!」って状態ですが、もうカッコいいとしか言い様がないですし、北乃きい嬢は弾むように明るく可愛らしく。このアンバランスな二人が醸し出す世界の楽しさをたっぷり堪能できる前半だけで自分としては満足なワケで。中盤以降、カメラは丁寧に丹念に二人のドラマを描出してゆきますが、そしてそここそがこの映画の主題となる部分なのですが、そこに関しては、個人的には言わずもがな、蛇足にしか思えなかったのがちょっと残念。それぞれが独特なキャラクターを持って登場しながら、普遍的ゆえに平凡なドラマになってしまうのが惜しくてたまりません。最後に至って物語の主軸さえも大胆に切り捨ててしまってまで二人に集約してゆくものの、肝心のそこからは前半の特異性は失われ、キャラものとして楽しませておくれよ、っていう見方になっていた私には、どんどん先細りしてゆく映画という感じになってしまいました。一方で被写体をピッタリとした構図の中に納めたカメラがキレイで、日本の今の風景を印象的に切り取っているのが心地良くて、好感の持てる映画でした。[映画館(邦画)] 6点(2010-05-25 15:17:32)

1002.  グリーン・ゾーン 《ネタバレ》 なんでしょう、このハンパな映画。イラク戦争開戦に至った大量破壊兵器の有無について、その真相にキチンと迫るワケではなくって事実とフィクションがごた混ぜ状態、何故か一政府高官が悪でCIAが正義というスタンス。ブッシュの責任やアメリカ国家の責任についてはハッキリとは言及できておりません。また、カメラワークがほぼ全編わざとらしい手ブレしまくり映像で、きちんと被写体が捉えられていないために、役者の表情が判らず、登場人物のキモチがちっとも伝わってきません。ミラーが何故真実を暴きたいと思ったのか、その突き動かされてゆく理由というのがブレブレの向こう側から見えてこないんですよね。特にクライマックスの追う者、追われる者のシーンではカメラがブレまくる上にカット割が細かく、映像が繋がっていないために、ギャグでやってるのか?って失笑レベルの世界になってしまっていて。手ブレ映像、もう流行遅れなんでやめて下さい、と切に願います。結局のところ、社会派としては斬り込み足らず、アクションサスペンスとしては映像も展開も不明瞭。ひたすらハンパな映画。ですが、アメリカが起こしたイラク戦争が正しいものだったのか、今のイラクの混乱の責任がどこにあるのか、それをきっちり批判的な視点で描いているという点については評価できると思います。グリーン・ゾーン=安全地帯の内側から損得だけで世界を動かし、人々を不幸にする連中が存在しているって事を描いただけでも、よくやったと言えるでしょう。世の中にはイラク戦争が正義の戦争だって思ってる人だってまだまだいるのでしょうしね。[映画館(字幕)] 5点(2010-05-14 14:13:31)(良:2票)

1003.  9<ナイン> ~9番目の奇妙な人形~ 《ネタバレ》 新宿ピカデリーでは『NINE』と『第9地区』と『9』を上映中でした。大変ですな。さて、9日限定って事で本編前に元になった11分の短編が上映されたのですが、本編は長々と短編の解説をするような説明的な映画で。しかもあんまり面白くないんだ、これが。世界観とか設定デザインとか美術とか最高なのに、やってる事は延々人形VSマシンの戦闘。審判の日以降の『ターミネーター』みたいなモンで。問題はその戦いが、どういう位置関係で、キャラクター達がどういう判断からどう移動してるのか、シーンやカットで全く繋がってない、映像を羅列するばかりで判らせようとしていない点。大変ひとりよがりな状態で見ているこちらは置いてゆかれまくり。まるでマイケル・ベイかレニー・ハーリンの映画みたい。1から9までのそれぞれの個性が一人の人間という存在を象徴してゆく、という作りも個々の描写がバラけていて、なんだか失敗している感じで。あんなに大量のスタッフを動員して、だけど映画のカタチがちゃんと見えている人間皆無だったんじゃないかなぁ?みたいな映画でした。ティム・バートンってば自分から失われたモノを他人に求めて足掻いてるのかな? 点数は全てステキな世界観に。[映画館(字幕)] 5点(2010-05-09 15:21:25)(良:1票)

1004.  太陽がいっぱい 《ネタバレ》 トムが最初の殺人を犯した直後、荒れた海と風に翻弄される姿が、彼の戻る事のできない道を暗示し、二度目の殺人を犯した後、虚ろに眺める窓の外の幸せな日常の風景と部屋の中の食べ物と死体が転がる非日常の光景の対比が、その行く末を暗示して。トムが進んだ道は、貧しさや育ちのせいとか、フィリップへの復讐心のせいとかいうよりも、なんて言うのかな、渇いた心を満たそうとしてずっと満たされないままに破滅の道を進んだ、みたいな感じを受けました。そして、そんな物語を、フィルムに焼き付いたヨーロッパの深く青い色の海と空の空気感が、アラン・ドロンのナイフのようなシャープさが、ニーノ・ロータの音楽が、奇跡のように美しいアンサンブルになって一本の名画を成立させているんだなぁ、と。多少のアラ(撮影している船が立てる波やカメラマンの影が映ってたり、捜査上で写真や指紋による本人確認が行われなかったり)なんてどうでもいいと思わせるくらいに強力な素材に恵まれた映画だったのですねぇ。[映画館(字幕)] 8点(2010-05-03 14:40:09)

1005.  ウルフマン(2010) 《ネタバレ》 オーソドックスなモンスター映画。モンスターものとしての新鮮な面白さみたいなのは皆無ね。「モンスター映画のユニバーサル」のアイディンティティを維持するための存在みたいな感じ。ホラーゆえに怖がらせようとする演出が散りばめてありますが、大音響で突然バーン!ってのは古典的、私の苦手なグロ描写(腕がもげたり首飛んだり)が多いのは今日的ですか。呪われた家族という設定の元で繰り広げられる父と子の愛憎の物語はヘンに風呂敷を広げ過ぎていなくて、映画そのものの尺もタイトな感じで作られていて良かったです。ただ、私、これをデジタル上映で見てしまったんですね。『アバター』みたいな極彩色映画ならば問題ないんですが、この映画は闇を主体としたモノトーンの映画、デジタルだと白が浮いて、黒が潰れてしまうので、画的にのっぺりしてしまって、こういう色彩設計の映画には不向きなんですわ。この映画に漂う美術の妙味がかなりスポイルされてしまっていただろう事を考えると、映画館で見たにも関わらず、ちゃんとした評価なんだろうかなぁ?という疑問が湧いてしまったりもして。やかましい音響が抑えられていて、もう少し深みのあるフィルム映写ならば評価ももう少し変わっていたかもしれません。映画を見る環境って大事です。[映画館(字幕)] 6点(2010-04-30 13:35:21)

1006.  燃えよドラゴン 《ネタバレ》 駄菓子屋で売っていたビニール&ひも製のヌンチャクは空気の抵抗を受けてフニャラカとそよぎましたな。かと言って木&チェーン製の本格的なヤツはちょっとミスると自分を攻撃して脳天コーン!って。痛いのなんの。さて、ですが当時、周囲を席巻していたドラゴンブームに乗れなかった私、やっとこさちゃんと本編を見たものの、今見るとただのB級アクション映画。シーンの繋がりとか構成とかヘンだし。舟に揺られる参加者がいちいちモヤモヤ~ンと回想に入るのですが、リーと白人は武術大会に出場する動機が描かれるけれど、アフロの人は他の二人と違って出発時にアクシデントに遭いましたって。なんやそれ。リーの回想にしても回想の中に更に回想入ってるし。アクションシーンも振り付けみたいだし。鏡の部屋なんかドリフみたいだし。「リー、後ろ後ろ!」って。でも、この映画が当時の小僧どもに凄まじい影響力を与えた、その背景ってのも考慮せねばなりますまい。安っぽいB級アクション映画が1つの時代を作った、それはやっぱりブルース・リー独自の個性に大きな魅力があったからでしょうね。上半身裸で己の肉体を見せつけ、更にその肉体が運動する様を見せつけて。ハリウッドではスーツ姿の刑事達が銃をぶっ放していた時代、体一つで勝負する彼にアジア人としてのスピリッツを共感と共に見出していたのでしょう。合理主義に立ち向かう美徳としての精神主義を見いだして。いや、さすがにそりゃ大袈裟か・・・。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-04-29 00:11:53)(良:1票)

1007.  プレシャス 《ネタバレ》 悲しい映画です。ラストでプレシャスは母の呪縛を自ら解き放ち、自立の道を歩み始めようとしますが、その彼女に未来への道が開けている訳ではなくて、限りなく閉ざされた狭い道に歩みだしただけである事がハッキリしているがゆえに悲しいのです。貧しい環境に生まれ、愛を受けず、ただじっと耐えてきたプレシャスを、誰かが救ってくれるのではなく、更なる不幸が積み重なってゆきます。希望は見えても、絶望はそれを上回って。それでも束の間の愛でも輝きをもたらすのならば、人は何をすればいいのだろう、何ができるのだろう、と。個人レベルだけではなく、教育現場の限界、行政の限界が描かれ、途中で素晴らしい国アメリカ的なニュアンスを見せたかと思えば、更にそんな幻想を打ち砕く厳しさが描かれ、子供をどう生かしたらいいのか、どう守ればいいのかを問うてきます。子供に対する虐待が毎日のように報道されるこの国も、他人事ではない話。怪物のような母親の存在が脅威的で、だけどこんな現実があちらにもこちらにも存在しているという恐ろしさ。ただ、映画自体は超悲惨版『アメリ』あるいはハンパな『嫌われ松子の一生』みたいで、ブラックな笑いを盛り込んだり、手の込んだ映像手法を駆使し過ぎていて、もう少しマジメにやろうよって思ってしまったのが大きなマイナス。プレシャスの内面世界を彩る事で彼女のキャラクターに親しみを与えようとしたのでしょうが、かえって悪趣味。[映画館(字幕)] 6点(2010-04-27 14:29:52)(良:1票)

1008.  タイタンの戦い(2010) 《ネタバレ》 『シンドラーのリスト』コンビが神様だなんて、なんかの冗談かね?って感じだったり、元々オリジナルは設定だの物語だのではなくて、ハリーハウゼンの創り出した世界の独自性こそが作品のアイディンティティーだったワケで、それを今の「横並びで何を描いても同じですよCGワールド」にしちゃったら、なーんの意義もないんじゃないの?と思ったり。結構眠い映画です。『パーシー・ジャクソン』と思いっきりネタカブリしてるし。キャラが沢山出てくるのですが、みんな存在の意味も見せぬままにどんどん死んで、思い入れもなく退場って状態で。ポロポロいなくなっちゃうの。展開の超早いゲームみたい。メデューサなんて、オリジナル版の怖さに比べたら全然だし、メカフクロウあれだけで終了だし。あと、2D撮影で後から3Dに加工してるので、一部3Dに不整合な画があって目がおかしい?って感じる部分が。んでも、クライマックスのクラーケン戦だけは3D効果と独特な視覚効果とハデな音響とで、まるでテーマパークのアトラクションみたいで楽しめました。そして、終わってみればそこだけで、全てが既視感だけで組み立てられていた『アバター』よりはほんのちょっぴりだけ面白かったわ、みたいな。なので6点なのです。あれで椅子が揺れたら最高なのにね、と最近立て続けにUSJ、ディズニーシーに行った私は思ったのでした。[映画館(字幕)] 6点(2010-04-26 13:55:57)

1009.  クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁 《ネタバレ》 二つの時代をまたぐ謎、二つの時代それぞれを生きるキャラクター達。動きまくる作画に世界観をハッキリ打ち出す美術、綿密な音響デザイン。前半は、これまでの『クレしん』映画の中でもかなり高い位置に存在するんじゃないか?って感じでした。残念ながら後半で脚本も演出も作画もガタガタと。これまでのレビューで、シリーズここ数作、起承転結の転がすっぽり抜けてるって書いておりましたが、今回は起承転転結になっちゃってるんですね。結婚式からジェットコースターまで、山場が分散してしまって、キャラクターがちゃんと動いてません。棒立ち状態キャラ続出。ボーちゃん登場、ひまわり登場、ネネちゃんとマサオくん登場、見せ場いっぱいなのに、気分はそのたび盛り上がろうとするのに、それが大した意味を持たないままに流れてしまうという。そしてタイムトラベルもの、世代ものに必要なケリがちゃんと付かないままに終わってしまうのが大変に残念で(風間くんには特にちゃんとケリを付けて貰いたかったです)。最後の最後に誰の力でもなく未来が変わり、パラレル化する理由も明確ではなく、なんとなく感覚で伝えようとしているのかもしれませんが、ちょっと投げやりな感じがします。結婚式からコースターまでを整理して、その分、もっと「未来と過去の邂逅」を細かく描いていたら良かったんですけどね。惜しいなぁ。それでも、アンチユートピアの世界を舞台に、未来に希望を抱くキャラ達の熱い物語、この数年の『クレしん』映画の中で最もワクワク面白く見られた作品でした。[映画館(邦画)] 7点(2010-04-22 14:50:35)

1010.  アリス・イン・ワンダーランド 《ネタバレ》 とってもフツーって印象。いや、個人的にはディズニーとティム・バートンでここまで刺激を受けない映画ってのはマズいだろコレ、って感じなんですけどねぇ。一応ティム・バートン風味ではあるのですが、世界を構成するデザイン達にちっとも魅力がない上に、CGが思いのほか雑なお仕事で。今時ハリウッド製映画でCMレベルの合成を見せられるとは思いませんでしたわ。そもそも、CGをハナから否定するつもりは毛頭ありませんが、今のCG屋さん達は大災害もロボットバトルも現代戦も他所の惑星も神話も魔法も、そして不思議の国も、ぜーんぶ同じタッチ、同じ動きで仕上げちゃうから、なんの興奮も生まれないんですよ。みんな同じ。ディズニー&ティム・バートンって言ったら、かつて『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』を送り出したワケじゃないですか。その監督、ヘンリー・セリックが映像を作ったらさぞかし刺激に満ちた『アリス』だったでしょうに。CGは映像をカタにハメてしまいがち。あんまり使い過ぎると大事なモノが消えちゃうぞ。チェシャのもふもふさ加減だけはステキでしたけど。もっともそれら以前に鎧着て剣振り回してドラゴン(ジャバウォッキー)と戦うアリスが見たいか?っていう根本的な部分に違和感があるんですけどさ。[映画館(字幕)] 5点(2010-04-20 16:33:45)(良:2票)

1011.  鉄道員(1956) 《ネタバレ》 また私事から始まりますが、2ヶ月ちょっと前に父を亡くし、9日前に愛猫を亡くし、家に一人ぼっちになりました。思えば母を亡くした29年前、それよりもう少し前から家族はどんどんと変容し、壊れ、そして今に至ってとうとうここまで来てしまったんだなぁ、って。そんな私の目に、この映画は大変ツラいです。時の流れの中に入り込んだ様々な要素が家族を翻弄し、形骸化されたものすらも維持できなくなってしまう。それらは、本当は家族一人一人が少し互いを気にかけていれば済む事だけれど、それができない、同じ空間で顔を突き合わせながら距離を置き、隔たってゆく、それが実体験にシンクロして大変リアルに響いてきました。この映画の父親には最後に救済が与えられた上で終わりがやってきます。だけど、この家族にはもう決してそれまでと同じ日常が幸せに続いてはゆきはしないと。この時代のイタリア映画には何か言い様のない芸術の血が流れているみたいで、その淀みない語り口はガッチリと心を捉えて離しません。映画に教えられる事、取り戻す事はできないけれど気付かされる事。時としてそれは思った以上に大切なものなのかもしれません。[映画館(字幕)] 9点(2010-04-19 13:17:41)(良:1票)

1012.  のだめカンタービレ最終楽章 後編 《ネタバレ》 ダレダレ。いくらファンでもここまでダレてるとシンドいです。テレビスペシャル同様、千秋を主役にすると面白いのに、のだめを主役にするとモヤモヤしてダレるという。もっとも、元々原作からしてそうなので、映画化に際してはよっぽど実力がなきゃ、そうなるのは目に見えていたワケで。原作でも千秋の物語とのだめの物語とが上手く絡んでドラマを生み出していたとは言い難く(のだめって存在、持て余したでしょ?みたいな)、そこを上手くまとめられればと思ったのですが、映像化する人々にウデが無かった、むしろ更にダメにした、みたいな。多用されるスローモーションとテレビドラマ版から流用した回想シーンとがウザいです。この映画でちゃんと語れよ、っていう。更に原作に付け加えたラストシーンなんか、無粋なシーン&セリフ続出で全部いらない、切っちゃえよ、ってシロモノで。なんで音楽で語られてゆくハズの物語に、ここまで説明的な映像とセリフを入れなければならなかったのかと。あれらの音楽1つ1つに役割があるって事が最後に及んで判ってなかったのか?と。結局、観客はバカだから、ってドラマ屋の姿勢が表れてしまったんじゃないかなぁ。パラパラと芯のない、ファン祭りみたいな映画。ファンとしてならばなんとか見られる、って点数。[映画館(邦画)] 5点(2010-04-17 20:06:13)(良:1票)

1013.  第9地区 《ネタバレ》 アパルトヘイトのみでなく、第二次大戦下のゲットーやベトナム戦争を思わせるような映像で、マジメに差別問題に向き合っているようにも見えますが、これ、基本的には現代を舞台にしたSF設定でマカロニウエスタンをやりたいってボンクラ映画ですよねぇ。実はそんなに裏とか奥行きとかがある映画ではなくって。今の時代にこういうのをやろうとしたら、徹底的に多面的で今日的な描写で埋めてゆく事で大嘘にリアリティが生まれるって感じで計算されていて、全く飽きさせません(後半、アクション映画に突っ走り過ぎた感はありますが)。超辛口『アバター』って感じですけど、アレと同じような気持ちで見に行くとそのグロい描写続出に痛いメに遭います。初日の六本木、途中退場者が二桁に上りました。私もこの映画のグロ趣味は好きではありません。あれ、リアリズムとかではなくて単に好きでやってると思いますし、そういう趣味は私にはないですし。あれこれ理屈をこねくりまわして難しく考えるよりも、ワリと単純に楽しんでこその映画って気がします。つーか、宇宙人出てきてロボット出てきて人体バラバラ!みたいな映画でマジメに差別問題を考えるのってよーく考えたらヘンだと思いません? 『モンティパイソン』や『サウスパーク』程度のモンと捉えるのが吉。[映画館(字幕)] 7点(2010-04-17 19:47:06)

1014.  シャッター アイランド 《ネタバレ》 ※ネタバレです。鑑賞後にお読み下さい※ 最初に日本側で付けた「先入観で見ると云々」「ラストの衝撃を人に話さないで下さい」のせいで、めちゃくちゃ先入観モードに突入してしまい、最初の3分ほどで早々と「これってつまり、~~~って事なんじゃない?」って結論に達してしまい、それは10分も経たないうちに確信に変わり、あとの2時間、ひたすら耐えるモードになってしまい。逆効果ですよ、あれ。でも映画は1時間もすればみんながみんな「そういう事なんでしょ」って思えるような状態で。で、そのオチを前提に見て楽しめるのか、って言うとねぇ。結果的に謎として配置されたものがちっとも謎として機能しておらず、ドラマがきっちり語られるのはラスト10分ほど。その10分のために耐える映画で、そしてその10分も決して気持ちのいいものではなく。スコセッシ&ディカプリオでなければ途中で投げ出したくなるような映画。というか、これ、スコセッシが撮るべきレベルのものなのかなぁ? 創造された世界とディカプリオの熱演とで辛うじて退屈はしないで済む、って状態になってはいるんですが。人の記憶ってものの重さを描くのに、謎になってない謎がジャマをし過ぎ。それにしても戸棚~、「モンスター」に「ゾンビ」って訳付けるなよなー。その言葉がスタンダードになったのは70年代だっての。余計な推理しちゃったじゃないか。なんつーか、日本側で足を引っ張ってます、この映画。[映画館(字幕)] 5点(2010-04-09 13:20:35)

1015.  ソラニン 《ネタバレ》 映画に行くたびに『ソラニン』の予告編見て泣くのもいい加減にしましょう、という感じでしたが、本編見てこれでケリ付けられました。若い頃の将来に対する大きな不安と儚い希望、そんな等身大の物語を繊細なタッチで描いた名作でした。信じれば夢はかなう!みたいな過大に夢を見させる甘ちゃんな映画なのかな?とも思っていたのですが、無限の可能性を信じていたハズが、気が付けば未来への道はどんどん狭いものになっていってしまう、そこで戸惑い悩む姿がマジメに描かれています。普遍的で誰もが共感できる感覚でしょう(何ら根拠のない自信の下に平然と人を傷つけるようなタイプはともかく)。一方で現実感とファンタジーの狭間で描かれたようなタッチはコミック起源であるが故だとしても、サラリサラリと心地良い時間を運んでくれます。いや、むしろコミック起源である多くの邦画がそのタッチをポロポロと取りこぼしてしまっている中、これは美しく映画化できているな、と。彼女、彼らが紡ぎ出す「音」が結局のところ、最後までハッキリと完全なカタチでは聴こえてこないのがどうなの?という感じではあるのですが、その「音」が未完成であるがゆえに逆に見えない未来へと続く道を感じる事ができたかもしれません。青春映画としてとても真っ当な作品でした。[映画館(邦画)] 9点(2010-04-03 15:30:07)(良:1票)

1016.  ニューヨーク、アイラブユー オムニバス映画で、エピソードごとに出来不出来の差が結構あったりするのが難点ではあるものの、ニューヨークの街と、そこに住み暮らす人々の姿が多彩な形でコラージュされてゆく状態は心地良さを感じます。スタイルや雰囲気が優先で内容なんて実はそんなに重要じゃなかったりするのですが(一応、各エピソードが男と女という共通のテーマで貫かれてはいます)、それもありでしょう。また個人的なハナシをしますが、最近の私のシュミに「街と人」な写真を撮るというのがありまして、この映画のテーマにぴったりとシンクロして、ああ、なんだか感覚的に理解できるなぁ、という感じで。「街に生きる」んでなくて「街と生きる」っていう意識が何気ない日常を少し刺激的なものに変えてゆく、そんな事を考えながら軽く見られた映画でした。この映画で描かれたニューヨークはなかなかにステキでしたが、東京もステキな街ですよ。[映画館(字幕)] 6点(2010-04-01 20:01:35)

1017.  マイレージ、マイライフ 《ネタバレ》 登場人物に生き方の多様性を語らせながら結局は一方的な価値観を押し付けてくる困ったちゃんな映画。最終的に自分は、この映画の主人公のようにしか生きられないのが判っているので、送り手側の無神経な悪意すら感じたりします。このまだ若い監督の作品は、前作『ジュノ』にしろこれにしろ、なんだか無邪気過ぎてちょっと腹立たしく感じます。自殺するって主張し、実行した人間に対するドラマとしてのフォローが殆どないあたりに(主人公も若い女の子もさっさと逃げて全く引っ張りもしやしません)、この監督の浅さが表れていて。細かすぎるカット割りのシーンと長いコミュニケーションのシーンとで対比される形式やカタチだけのモノに対する否定と人間同士の結びつきの大切さは、あまりに安直で「いやいや判っちゃいるけれど、青臭さ爆発してるお前に言われたくはないよ」とグチの1つも言いたくなる感じ。まあ、30代前半くらいまでなら有効な映画かもしれませんが。そして私もこれを笑って生暖かい目で見られるところまでは、まだ到達してない状況ではありますが。[映画館(字幕)] 4点(2010-03-30 16:37:18)(良:2票)

1018.  NINE(2009) 《ネタバレ》 フェリーニはもちろんですが、いちばんステキだった時代のイタリア映画とフランス映画の知識がしっかりあったらたっぷり楽しめる映画なんじゃないでしょうかねぇ。私は不勉強なものだからハンパに楽しめました、みたいな感じになってしまって。それでも絢爛たるミュージカルの世界を大スクリーンで堪能する悦びを存分に味わえました。中身なんてあってなきが如きモノですけど、ミュージカルなんてそれで正解だと思いますし。いやいや、亡き母の存在を引きずったまま女達を翻弄し、また翻弄されてゆくグイドのイタリア男っぷりも面白いのですけどね。だけど、六本木ヒルズの7番スクリーンを前側ブロックのど真ん中で、って状態で見ながら、これが35ミリなんかじゃなくて70ミリの湾曲スクリーンで、ドルビーデジタルのチャカチャカした音じゃなくて磁気式6チャンネルの音響で見られたら、もっともっとイイのにねぇ、ってすっかり私を懐古モードに突入させたこの映画は、今の映画の世界から失われてるモノを懐古しているような感じもして、映画も私もそれなりにトシを取ったよね、ってちょっぴり切なくもなるのでした。[映画館(字幕)] 7点(2010-03-23 15:45:08)

1019.  ダレン・シャン 《ネタバレ》 このテの映画を楽しく見るのはもう無理なのかな。『トワイライト』からラブラブ要素抜いて『パーシー・ジャクソン』のプロットを混ぜたような映画。学校と言うか、特殊な人々のコミュニティを拠点とするのは『ハリー・ポッター』や『パーシー・ジャクソン』と同じですし。一方でこの作品世界の独自ルールがかなり特殊で、置いてゆかれまくり。「親友だ」とセリフで主張すれば、どういう繋がりで友情が成立しているのか全く見えてこなくても(その親友は見た目、およそ魅力に欠けた、ただの粗暴なガキであっても)それは親友であると理解せねばならず、その世界では最初からバンパイアは普通に実在するものと確定していて(バンパイア本に載っていたイラストの人物そのままだからって)、即バンパイアにしてくれと主張できてしまう、と。現実世界を舞台にしつつ、最初から遠い世界のファンタジーみたいなルールで押し通してくるのが無理矢理だなぁって感じました。役者さん達にも魅力が薄く(あの女のコ、「モンキーガール」としてはとっても相応しいけれど、ヒロインとしてはどうなんでしょう?)、辛うじてフリークスの面々にちょっと個性があったのが救いなくらい。最近の流行りなのか?ってくらいに頭切れたアップ多用しまくりで見づらく、第一話なんてのはこの程度です、って盛り上がらなさも手伝って、またしても二流ファンタジー映画の系譜に仲間が1本増えました、という感じで・・・。あ、メインタイトル部分の影絵風CGアニメだけは素晴らしかったでした。いっそ、あれだけで映画一本撮って欲しいわ。つーか、いくら平日とは言え、いつもなんでも混む六本木の初日初回で観客12人。大丈夫かダレン。頑張れダレン。ちゃんと続編作れるのかダレン。[映画館(字幕)] 4点(2010-03-19 13:34:37)(良:2票)

1020.  時をかける少女(2010) 《ネタバレ》 1974年っていうと、私が映画オタクになった年ですなぁ。この映画の中の映画オタクにはあんまりシンパシーを感じなかったけれど。さて、今回の『時かけ』。悪くはないのですが、『時かけ』のルールにぐるぐるに縛られた上、作る方もそのルールゆえの安易な物語作りでラクしてないか?と。原作と大林版とに依存して一本の作品として独立できていない上(芳山&深町の物語が大前提として存在していて)、物語は『時かけ』の縛り(時間旅行者に関わった全ての人間の記憶を消す)を反復するゆえに、過去の『時かけ』をなぞって『時かけ』ループの中に収まり、不幸がまた1セット追加されました、という状態。過去作に配慮して冒険してないんですよね。原作も過去の映画も壊さない、傷付けないための妥協の産物。アニメ版の方がよっぽど冒険してました。原作や大林版、アニメ版から逃げないで(あるいはそのお仲間にさせてねって姿勢でなく)もっと勝負に出て欲しかったですよ。あと、重箱の隅ですが涼太の部屋にあった映画のポスター関連、時代考証ミスが何点か。1974年2~3月時点で公開されてない映画があります。一方で仲里依紗主演の青春映画としては良くできていたと思います。豊かな表情をいっぱい捉えてましたし、チープな画づくりが気になったものの情感に溢れていましたし。なので『時かけ』としては落第、青春映画としては合格というところ。[映画館(邦画)] 6点(2010-03-17 13:53:40)(良:2票)

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