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プロフィール
コメント数 2274
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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1001.  恋は五・七・五! 《ネタバレ》 『ああ地味だ だらだらだらだら 退屈だ』 『工夫ない メリハリもない つまらない』 『死んでやるー 死ぬ気も無いのに 超うざい』 『誰得か わからんパンチラ マジうざい』 『さわやかに ぶちこむ下ネタ いらねーよ』 『フィクションは もっと楽しく やってくれ』 『そこだけは ちょっと良かった お泊り会』 『もう見ない この監督と サヨウナラ』[DVD(邦画)] 3点(2017-06-25 03:34:41)(笑:1票) 《改行有》

1002.  ソウ3 《ネタバレ》 不思議なもんで、過激な描写はどのシーンも同じくらいなのに、頭蓋骨開けちゃうシーンはそんなにグロいと思いません。人を助けるための行為っていうのは、こんなにも印象を変えてしまうものでしょうか。ジグソウが痛がっていないというのも一因か。やはり『グロい』と感じるのは、視覚情報だけでなく、そこに『痛さ』や『恐怖』を想像させられるからだと改めて実感。  さて、『1』『2』『3』の中では一番好き。ジェフやケリーは子供を事故で失った悲しさから、家族関係が上手くいかなくなっているのだとしたら、そこをジグソウに責められるのはあまりにも無慈悲。もちろん、『生きている家族を大切に』っていうジグソウの言い分は正論だけど、命までかけさせられたらたまったものではない。ジェフやアマンダはゲームに参加させられなくても不幸だったのに、更にこんなゲームに参加させられてあまりに可哀想。そこが『1』や『2』と決定的に異なるポイント。二人に対する同情の気持ちが湧き上がる本作。大変理不尽で怒りが湧き上がりますが、もともとそういう主旨の映画。よくよく考えれば、理不尽であればあるほど映画としては正解なのでしょう。  『このゲームはアマンダ、君へのゲームなんだ。』という発想及びオチのつけ方は好き。ですが、『アマンダ、君の命は彼女(リン)が握っている。』って、それはつまり『リンを殺せば、ジェフから復讐されちゃうぜ』ってことを示唆しているのかい?でもジェフがアマンダを撃っちゃう保証はないですよね?このゲームの最も大事な部分がそんな不確定要素いっぱいでいーんでしょうか?うん、でもまあ赦ソウ。  3作品の中では最も過激な描写となった本作。ここまできちゃうともはや悪趣味。うん、でもまあ赦ソウ。  3作品の中で、最も画面がチカチカ。目が無駄に疲れる。うん、でもまあ赦ソウ。  ちなみにこれ、もう『1』『2』の内容知っていて当たり前の作品になってますね。まあシリーズものは1作目から順に見るのが良いんでしょうが、これはあくまで映画であり連続テレビドラマではありません。当たり前のように予備知識を観客に求めるっていうのは傲慢が過ぎやしませんかね。うん、でもまあ赦ソウ。そして8点。  どうです、これでゲームクリアじゃないですかね?[DVD(字幕)] 8点(2017-06-24 15:38:21)《改行有》

1003.  アンダーワールド/エボリューション 《ネタバレ》  『1』よりかは面白かった。理由ははっきりしています。今回は『超能力バトル』を最初から期待していなかったからです。前作での教訓が活かされたのです。ですから、マーカスがあんな姿になっちゃって、飛び回っちゃうだけでテンション上がります。『そうそう、そーゆーのが見たいんです。』と、これは心の声。  前半での『マーカスVSセリーン・マイケル』は、この作品のハイライト。トラックを走らせながらのバトルは手に汗握る展開。目が離せません。この作品、バトルが結構面白いです。『タニス御殿』での地下バトル。『マーカス・ウィリアムVSセリーン・マイケル』のラスボス戦も、なかなか良い。『なんだかんだ言ってラスト力技じゃねーか。じゃあ、あーだこーだ言っていた今までのドラマ部分ぜんぶいらねーじゃん。』といご指摘もあるかと思いますが、驚くことにそのとおり。まったくもって蛇足なんですよね。  ストーリーの面白さは、ときに『アクション』や『ホラー』の魅力を加速させます。ですが、この作品では、ストーリーが説明過多になっているため、間延びや中だるみが起こっていると思われます。  『マーカスとウィリアムは兄弟。』  『マーカスはヴァンパイア、ウィリアムはライカン。でもマーカスは弟ウィリアムが大事』  『ウィリアムを助けたいマーカス、そうはさせないその他大勢』  実際これだけのことなのに、もったいぶった台詞まわし、もったいつけたストーリー展開で、無意味にわかりづらくしています。  もともと画面も雰囲気も暗い本作。だからこそストーリーは単純明快にしちゃって、純粋にアクションやホラー演出を楽しめるようにしたほうが良かったんじゃないかな。  アクションは最高。ドラマはいまいち。ラブシーンはいらん。セリーンは美しい。以上です。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-06-24 00:01:37)《改行有》

1004.  ディノクロコ 《ネタバレ》  自分がB級であるということをちゃんと認識していますね。全然背伸びしていない。そーゆー姿勢には好感が持てます。  ただ、いわゆる『大作』を見続けた後に観ちゃうと、このクオリティは辛いかもしれないですね。  低予算ながら、恐怖演出はなかなか良いですね。12歳の弟マイケルが追っかけられるシーンが一番怖い。ここは低予算ながら抜群の演出です。しかもその弟君がデスっちゃうっていう、まさかのストーリー展開は悪くないです。  その一方で、ビーチでのシークエンスは最悪。パニックを起こすと見せかけて起こさないのはタチが悪いです。予算の関係でしょうか?だったら最初から期待を煽るようなことはしないほうが良いです。  また、この手の作品に登場人物たちの『不注意』っていうのは必要不可欠だと思いますが、にしてもこれはひどい。  皆一様に手際が悪い。チームワークばらばら。不用心が尋常じゃない。これだけ危険なワニなんだから、死んだかどうかの確認くらいはしてほしいものです。  まあそのおかげで、あのむかつく女社長?代表?が、ガブっとやられたんで、プラマイゼロですかね。[DVD(字幕)] 5点(2017-06-22 12:04:34)《改行有》

1005.  バイオハザードIII 《ネタバレ》  こんなのバイオハザードじゃない。  こんなのクレア・レッドフィールドじゃない。  アルバート・ウェスカーにいたっては論外。  『感染は止まりませんでした。瞬く間に全米へ、そして全世界へ広がりました。』  いやいやいや。広がっちゃだめじゃん。バイオハザードシリーズっていうのは、限定的な空間、水面下での陰謀・パニック・生還ってのが面白いのに。挙句の果てに、『川も湖もなくなりました。』ってどんな理屈。数年で砂漠化するってどーゆーこと?  仮にT-ウィルスが原因だとしても、植物がめっちゃ成長してジャングルになるなら百歩譲ってわかります。だってそーゆーウィルスだもん。だからバイオハザードのイメージっていうのは、擬音で表すと『じめじめ』だと思うんですよね。『水っぽさ』『カビ臭さ』。そーゆー得体の知れない生命力の脅威。それがこのシリーズ特有の『恐怖感』。なに、この『サラサラ』感。そんな乾いた世界じゃないんですよ。マッドマックスじゃないんだから。北斗の拳じゃないんだから。バイオハザードはバイオハザードの世界観を大切にしてください。  『1』や『2』はバイオハザードへの愛を感じます。ですが『3』はバイオハザードのネームバリューを金儲けのために利用したようにしか見えないのが凄く悲しいです。アンブレラ社とやってることが同じです。全世界のバイオハザードファンはこの作品を見たときどう思ったのでしょう。この作品自体が何かのウィルスに冒されているのではないかと疑ったのではないだろうか。  映画としてもつまらないですよね。『ゲーム』でも、『1』『2』でも、皆それぞれの『目的』『使命』のために動いています。この作品にはそれがない。しかもすでに『ゾンビありき』の世界になっています。パニックものとしての醍醐味は失われます。このストーリー、設定だと『バイオ』ではなく、『死霊のえじき』のほうが近いです。とは言え、『閉鎖性』『脱出のカタルシス』において、やはりあの映画よりも数段劣るのです。  憤り、落胆、失望、様々な思いを胸に、結局『4』を借りに行く僕。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2017-06-21 15:23:45)《改行有》

1006.  フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い 《ネタバレ》  『育ての親を殺されたワルの4人が復讐する。』予備知識としてあったのはこれだけ。  なんかワクワクします。『アンチヒーローもの?』って期待しちゃうじゃないですか。4人と昔なじみのグリーン刑事が気の利いた人物紹介を冒頭でしてくれます。『ボビーは最強』『ジャックは見た目で判断しないほうが良い。』などなど。そしてエンジェルにいたっては、時間差での登場がもったいつけています。『まったく、こいつらどんだけワルかったんだ』って、否が応にも高まる期待。  そして、4人とエブリンの最後の晩餐が終わり、いよいよ動き出すストーリー。お約束でもいい。スカッとさせてほしい。それだけの心の準備ができるくらい、前半のつかみはパーフェクト。  で、実際は、思っていたより大分大人しい印象です。なんかもったりしています。テンポが悪いとは思わないのですが、妙にスピード感がない。メリハリも感じません。また、4人の個性がいまいち弱い。4人それぞれに用意してほしい見せ場らしきものがほとんどないのが痛い。更には目立った活躍もないまま、ジャックの途中退場って、それはないんじゃないの。悲劇は母親、百歩譲ってグリーン刑事までにしておいて欲しかったです。  ストーリーも、思っていたよりごちゃごちゃしています。黒幕のビクター・スウィートと議員がつながっているとか。そのせいでジュリーが事業をつぶされて借金抱えたとか。原因を調べていたからエヴリンは殺されたとか。あと汚職刑事ね。そういった『実は・・・』っていう真相が、どれもこれも驚きへと昇華されていないのです。  極めつけは、『復讐もの』には必要不可欠な『復讐の過程におけるカタルシス』『復讐完了時のカタルシス』これがどちらも足りないのです。まさに大風呂敷映画。期待しちゃった自分が悪いのか、期待させた映画が悪いのか。それはわかりませんが、率直に言って、期待はずれです。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2017-06-19 05:29:23)《改行有》

1007.  ズートピア 《ネタバレ》  警官にあこがれる子供時代。警察学校での奮闘日記。ズートピアへの初上陸。初勤務。初逮捕。  『モンスターズ・ユニバーシティ』でも感じたことですが、ディズニーはこの『初めて』の描き方が最高に良い。私達が最も胸躍る『初めての瞬間』というものを、ここまで希望に溢れたタッチで描いてくれるのはディズニーだけかもしれません。  中盤からは次第にサスペンスタッチに。ディズニーらしからぬ緊張感。ホラー演出あり。陰謀あり。また、『刑事もの』『バディもの』としても非常によくできています。前半が『わくわく』の面白さなら、中盤以降は『ハラハラドキドキ』の面白さと言えそうです。  それは同時に、前半の良さが後半ではすっかり影を潜めてしまったとも言えます。特に、『夜のシーン』や『暗いシーン』が多くなりすぎたことで、せっかくの色彩豊かな美の世界が、後半ではほとんど見られないのが寂しい。これには、ジュディがズートピアに初めて訪れたときの、あまりにも美しすぎる世界の風景が、反動として効いているのもあると思います。要は、『もっとこの世界を見たい』と思わせておきながら、あまり見せてくれないことへの不満ですね。  序盤で肉食のキツネにいじめられるジュディ。かたや、ニックは子供の頃複数の草食動物から迫害を受けています。ライオン市長から虐げられているように見える羊の副市長が、実は全体の1割しかいない肉食動物をズートピアから排除しようと考えてます。マジョリティのマイノリティに対する在り方の危険性を痛烈に批判。子供のイジメはわかりやすい『数の暴力』。その延長線上に、大人の世界での迫害、ひいては虐殺があるのかもしれません。  更には、『人種』『宗教』『多種多様な価値観』、ズートピアはグローバル化の進んだ現在の世界を感じさせます。  『勇敢なウサギ』『正義感のあるキツネ』『支配欲が強い羊』『スピードをだしまくるナマケモノ』。あらゆる偏見に対する問いかけを、これだけソフトにわかりやすく教えてくれるエンターテイメント作品。まさに名作です。[ブルーレイ(吹替)] 9点(2017-06-18 22:57:42)(良:1票) 《改行有》

1008.  ソウ2 《ネタバレ》  個人的な好みで言えば1作目より今作のほうが好き。どちらもミステリー要素があるのですが、今作のほうがわかりやすくてスッキリします。  前作で、ジョンに対し事務的に『死』の宣告をしたゴードン医師。それが許せなかったジグソウ。今作のゲームは、今までで最も簡単であり、最も皮肉に満ちています。たった一つの条件、『他者の生を大事にする』、これにさえ気付けば、難なくクリアできるというのが最大のポイント。  全員が力を合わせれば全員助かる『金庫のゲーム』。首の後ろの番号を、虹の色彩の順番に並べるだけで良い。もし『自分さえ助かればよい』という選択をするのであれば、個々人に用意されたゲームへのチャレンジへと移行します。今作の挑戦者が選んだのはこちらのゲーム。ですが、『他者の生を軽んじる選択』に対し用意された個々人へのゲームは、そのほとんどがクリア不能のデスゲームなわけです。  マシューズ刑事にしても、狙われた理由はおそらく他者の人生を踏みにじったからでしょう。そこでジグソウは最後のチャンスを与えることにします。マシューズ刑事が目の前に座る末期癌患者の『生』を尊重するだけでクリアできる、究極の心理ゲーム。この期に及んでもし『自分』と『自分の息子』のことしか考えず、他者の生を軽んじるのであれば、即ゲームオーバー。  結果、マシューズ刑事はこのゲームに失敗。瀕死のジグソウが言い渡す『ゲームオーバー』は自分ではなく、マシューズ刑事に向けてのもの。言葉通りの意味なわけです。  今作でのゲームは『心理トリック』がメイン。物理的なトリックはほとんど引っ掛け問題。その単純な構図がゆえに、鑑賞中の『面白さ』と答え合わせの『衝撃』を共存することができたのかもしれません。  それにしても、『もしかして脱出できるのか。』とやっとたどりついた先が、前作のゲームのステージだったときの絶望感といったら、言葉にできないくらい素晴らしいですね。  末期癌患者最大の生命力をほこるタフネス・ガイ、ジグソウ。悪のカリスマ。ポストレクター。  これからもお元気で。命を軽んじるものたちを正しい道へと導いてください。[DVD(字幕)] 8点(2017-06-18 14:24:10)(良:2票) 《改行有》

1009.  ホリデイ 《ネタバレ》  良く言えば丁寧な作り。悪く言うと丁寧なだけの作品。  『恋愛が上手くいかなかった二人の女性。傷心旅行を兼ね家を2週間交換。その2週間のうちに新しい出会いがあり、恋をする。』  たったこれだけのことを延々2時間以上。このスローテンポでいくのであれば、もっとドラマ性を持たせて欲しい。コメディ調で楽しくしたいのであれば、もっとテンポ良く、メリハリを利かせてほしい。この作品は、キャストの知名度、魅力、演技力におんぶにだっこ。それを巷では『手抜き』って言うんじゃないの?  キャメロン・ディアスもケイト・ウィンスレットも好き。だから見たといってもいい作品です。結果は期待はずれ。  出てくる人達は皆良い人。好感が持てる人達ばかり。逆を言えば、その好感度だけで2時間を押し切ろうとしている風にも見えます。  好きなシーンは結構あります。アマンダがグレアムの家を初めて訪ねるエピソード。娘達との交流。アイリスがロスにやってきたジャスパーを追い返すシーン。この辺は結構好き。素直に良かったと思えます。それぞれの人物の魅力が最大限に描かれている良いシーンです。  やっぱストーリーのつまらなさでしょうね。  根本的な解決がされないまま迎えるラスト。雰囲気だけで盛り上がるハッピーエンド。この作品に相応しい、中途半端な終わり方です。  全然関係ありませんが、ラブコメを敬遠される方って、『食わず嫌いな人』が多いと思っています。そんなラブコメと疎遠な方には、逆にウケるかもしれないですね。ラブコメ好きな方は目が肥えていらっしゃるので、今更この作品じゃ盛り上がれないんじゃないかなー。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-06-16 11:20:14)(良:2票) 《改行有》

1010.  ペネロピ 《ネタバレ》  おとぎ話半分、リアル半分といった絶妙なテイスト。時代考証もいつ頃なのかよくわかりません。まあ、それがこの作品の味と言えば味ですね。  ストーリーはハッピーエンドだし、悪くありません。  ですが事の発端になるエピソードはいかがでしょう。  『5代前のウィルハーン家の一人が、使用人に手を出し、妊娠。使用人と結婚すると言ったら笑われ中止。別の金持ちお嬢様と結婚。使用人はショックで自殺。使用人の母怒る。ウィルハーン家に呪いをかける。』  作品全体のテイストは軽いのに、その引き金になったエピソードだけやたら重い。おとぎ話としてしまうには、ちょっと重いかも。  また、この作品のもう一人の主人公であるはずのマックス(本当はジョニー)。中盤から影薄すぎ。『ペネロピを閉ざされた世界から救う王子様』かと思いきや、何か違う。『ジョニーはペネロピの内面に惹かれていた』『ジョニーはペネロピの外見を気にしていなかった』この最大の利点が、劇中で上手く機能していません。とゆーか、前半でしか描かれない。中盤以降はあまりにも疎遠。ペネロピは自分で自分の呪いを解いちゃうし。そこはジョニーの出番じゃないんかーい、と激しくつっこんでいました。そんな関係のまま、最後だけくっついても、感動はできないわけです。惜しいなー。  それにしてもクリスティーナ・リッチ。かわいすぎますね。両親に見つかったときの逃げ出しかたなんて、マジでキュートすぎます。この作品のコンセプトを根底から覆してしまう可愛さです。  だってそうでしょう。ブタの鼻してたって、かわいいもんはかわいい。あの顔を見て全員が逃げ出すっていうのは過剰演出。私だったら、あのペネロピから『私と結婚して』と言われたら、即答でイエス。そんで迷わずあんなことやこんなことまでしちゃいますね。  (あんなことやこんなことっていうのは、チェスやポーカーのことです。)[DVD(字幕)] 6点(2017-06-15 11:42:08)《改行有》

1011.  バイオハザードII アポカリプス 《ネタバレ》  前作に引き続き、素晴らしい。  ゾンビ、ゾンビ犬、リッカーに加え、今作では『ネメシス』登場。ゾンビサバイバルから、ホラーアクションへ。そう、これがバイオハザードなんです。  『見捨てられる隊員』『ゾンビと特殊部隊との市街戦』『狭い通路を追ってくるネメシス』きてる、きてますね。間違いなく、この映画製作に携わっている人達は、みんなバイオをプレイしていますね。それも『1』『2』『3』『コードベロニカ』あたりまで、やってんじゃないのー?バイオハザードが世界の架け橋に。何が架け橋になるかわからんもんですね。  そしてジル・バレンタイン。ついにキター。レベッカ・チェンバース、クレア・レッドフィールドと並ぶバイオシリーズの3大ヒロインの一人。更にはS.T.A.R.S、待ってましたー。テンションマックスからの、ネメシスに瞬殺。そりゃないよー。バイオが誇る精鋭部隊を何だと思ってんのー。ジル・バレンタインも、登場シーンこそかっこよかったものの、アリスがパーティーに加わってからは見せ場らしい見せ場がなくなっちゃいましたね。そこはちょっと残念。  ついでに言うと、『アリスとネメシスのタイマン』『墓の下から起き上がる死体たち』は、バイオハザードとは違うと思いまーす。その辺は全部減点。  それにしても、個人的にバイオハザード・ゲーム版のストーリーテリングの良さっていうのは、『悲劇』だと思うんですよね。数々の悲劇。それでも生きるためにプレイヤーをせっせと動かす。恐怖だけでなく、絶望だけでなく、悲しい真実も体験しながら、それでも自分の力で道を切り開いていくから、このゲームは世界中でヒットしたと思うんですよね。  つまり何が言いたいかっていうと、『アリスをかばって代わりにヘリを撃ち落としてあげるネメシス』っていうのは、このシリーズの本当の良さが理解できていないんじゃないかってことです。  まあちょっと批判的なコメントが続いちゃいましたが、私の評価は8点。  なぜかと聞かれても、『好きだから』としか答えられないです。  『好き』という気持ちは理屈じゃないのよね。『好き』だからこそケチもつけたくなるわけです。  『好き』という感情は、すべての理屈を凌駕する。  [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-06-14 04:09:21)(良:1票) 《改行有》

1012.  アンダーワールド(2003) 《ネタバレ》  設定は漫画チック。人間関係はやや複雑。状況や位置関係が若干把握しづらい。こーゆー世界観に不慣れな人は、状況を整理するだけでいっぱいっぱいになっちゃうかもしれませんね。  私はマンガ好きでゲーム好き。なので、まあまあ楽しめたほうです。とは言っても、この作品はあらかじめ大筋を予習していたほうが楽しめるんじゃないかな。  長年続くヴァンパイアとライカンの戦争。変身するライカン。数は少ないが固体の能力は高く、パワフル。それに対しヴァンパイア。変身はなし。特殊能力もなし。身体能力はよくわからない。そして武器は銃。おいおい、人間と変わらんぞ。ヴァンパイアならではの必殺技を出さんかい。じゃないと、せっかくの設定が活きてこない。そういった意味では多少物足りない作品ですね。せめてもうすこし『人間社会』を描いてくれれば、相対的にヴァンパイアの能力の高さを証明することだってできたかもしれないのに。終始『ヴァンパイア』VS『ライカン』でストーリーが進むものですから、ヴァンパイアの劣等性ばかりが目についちゃいますね。  また、『アンダーワールド』の名に相応しく、舞台は『夜』。そして『屋敷』『地下』とインドア派。当然色は黒一色。同じような色とコスチューム。2時間ずっと『黒』に統一された世界を見ていると、『飽き』もきやすいというものです。  ただ、ストーリーが何気に凝っていて面白い。  ずっと敵だと思っていたライカンのリーダー、ルシアンが、実は良い人。  そして心の底から信頼していたヴァンパイア界最強のビクターが諸悪の根源というのは、実に気が利いています。  クレイヴンという小悪党も、ビクターの存在を良くみせるというミスリードのための仕掛けなのかもしれません。  理不尽気味のストーリーは作品の雰囲気にあっていて良かったですよ。  ただ、肝心のネタばれシーンは、セリーンが裏切り者の一人に延々と説明させるいう、最高にダサい演出。このシーンだけでも、ちょっと映画作りのセンスの無さを感じます。[DVD(字幕)] 6点(2017-06-13 02:51:27)(良:2票) 《改行有》

1013.  バタリアン5 《ネタバレ》  『4』はまだ良かったのですが『5』はひどいね。  かろうじて『パニックもの』の要素はあるので、個人的にはアリです。  ですが、全然怖くはない。ホラーとしては0点。映画としても0点ですかね。『生きたままバタリアンになる過程の描写』って今までのシリーズでも結構撮られてきたのに、今作のクオリティは最低ですもん。もともとチープだったバタリアン。今作ではおかげさまで輪をかけてチープになりましたね。それに前半~中盤くらいまでは頑張ってストーリー作っているのに、後半はもうしっちゃかめっちゃか。作り手もどーでもよくなっているんじゃない?ってくらいのやっつけ仕事。まあ期待はしていなかったので、それなりに楽しめたのですが、もちろん満足できる出来ではありません。  で、何でこの点数なのか。  それはもうあのお姉さんたちですね。  ちょっとしか出てないですけど、そのちょっとのシーンが最高の人たちですね。  わかる人にはわかってもらえますよね。  こんな映画に『神』が降りているあのシーンですね。  そうそう、そのシーンです。  でしょ?最高でしょ?[DVD(字幕)] 5点(2017-06-12 00:26:17)《改行有》

1014.  世界最速のインディアン 《ネタバレ》  う~ん、長い、長いですよ。どう考えても要らないシーンやエピソードが多すぎるよ。こんなに尺が必要だったのか、はなはだ疑問です。  『レース会場へ行き、レースに参加することがいかに大変だったか。』それが伝わってくるから、ラストも感動する。それはそうかもしれません。ですが、その大変さは演出で見せてほしいものです。ただ尺を長くし、無用なエピソードを詰め込むだけでは、さすがに芸が無い。私は前半で疲れちゃいました。  ただ淡々と続く『出来事の羅列』。進まないストーリー。人と人との触れ合いは表面的。もう言っちゃなんだけど退屈。  ラスト盛り上がるのですが、『やっと着いた。早くレースやってくんないかな。』って思いに心が支配されちゃってて、今いち感動には至らず。やっぱ『テンポ』『リズム』『スピード』『バランス』は大事だと思います。  良かった点は、出会う人が皆親切で、心がほっこりすること。  ただしラブホに案内したタクシー運転手と花を10ドルで押し付けた女は意地悪でしたね。  アンソニー・ホプキンス演じるバート・マンローのいたって自然体な人柄も抜群に良かったです。  『人間の魅力』は満喫できる作品ですが、ストーリーはつまんない映画です。  実話ベースだって、映画にする以上、人に楽しんでもらうための工夫は必要ですよ。[DVD(字幕)] 6点(2017-06-11 11:53:29)(良:1票) 《改行有》

1015.  シンデレラマン 《ネタバレ》  実話ベースで、伝記。剛速球で有無を言わさず感動させられた名作。  栄光、衰退、そしてまた栄光。一人の人生とは思えないくらいの激動の人生。そーゆー時代だったんですねぇ。  『株とタクシー会社設立』に手を出さず、堅実に生きていれば、もしかするとそこまで苦労しなかったんじゃ・・。なんて野暮な考えを吹き飛ばす、文句なしの王道サクセスストーリー。  また、夫婦の強い絆を描いた夫婦愛のドラマでもあります。タイトルマッチの前夜。生活がどんなに苦しくても、決して夫を責めなかった妻が、唯一激高するシーン。その理由は、危険な試合をしてほしくないから。家族を貧困のどん底に突き落としたライセンス剥奪のときでさえ、妻は教会で神に感謝していた・・!これぞ至高の愛。奥さんこそ、このストーリーのもう一人の主人公。  ポール・ジアマッティ演じるジョー。彼もまた素晴らしかった。『もっとジムを助けてやれよ』と思っていた自分が恥ずかしくなるくらい、彼も生活に困窮していた。まいった。『最後の家具を売り払って、ジムのトレーニング費用を作った』って、いったいどこまで感動させれば気が済むんだ。もう、この作品にはあまりにも見せ場が多すぎます。  ピンチヒッター戦、ラスキー戦、タイトルマッチ、何もかもがベストバウト。前予想を覆す試合ってのは、かくも感動するものです。  ラスキー戦で、KOされそうになったとき浮かぶ、苦しかった生活、子供達の顔、たまらないですね。そこからの逆転劇。  そう言えば、どん底だったジムに手を差しのべ、仕事場でかばい、ビールをおごったマイク。そのマイクの死のエピソードだけは救いがなくてつらいです。ですがそれもこの時代の一つの真実なんでしょうね。  私が一番涙したのは、お金を恵んでもらいに行くシーン。ジムが唯一悔し泣きをこらえるシーン。そしてこらえることができなかったシーン。男の悔し泣きはマジでやばいっす。  この映画は人生の喜怒哀楽をすべて表現しています。  これを見た後は、『自分はなんて恵まれているんだ。』と思えて、その日一日めっちゃ頑張れます。  でも一日経つと忘れる。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2017-06-09 02:11:06)(良:1票) 《改行有》

1016.  ソウ 《ネタバレ》  前半かったるくて、中盤少し面白くなってきて、後半俄然盛り上がるソリッドシチュエーションスリラー。  こーゆー閉鎖的な空間でのホラーって、低予算でハイリターンとれそうだから、いいですね。  見る前は、『追い詰められた人間の狂気』、そういうものを見れると思っていました。ですが蓋を開けてみると、意外と普通。それもそのはず。雰囲気、プロットは『ホラー』であり『サスペンス』なんでしょうが、どうもこの作品、『ミステリー』の要素が大分強いと気付きます。ですから登場人物はいたってまとも。アダムもローレンスも人道的で理性的。そして常識人。シチュエーションはパンチが効いていますが、ストーリーはかなり正統派のミステリー作品で、手堅く作ってある印象です。予想とは違った種類の面白さでした。  ですから、恐怖感よりむしろ、あまりにも汚い空間への嫌悪感が先にきます。  私は、グロ耐性はあるのですが不潔耐性は全然ない。バスタブ、トイレ、何もかもが汚すぎ。ノーマルな自分でさえ引くくらいですから、潔癖症の人はマジで見ないほうが良いでしょう。『何が出るかな、何がでるかな』で、トイレに手ーつっこむんじゃねーって、もうほんと勘弁してほしい。  それにしても最後のオチは全然予想できなかったので素直にびっくり。それに他の方の解説レビューを読んでて『アダムが一部共犯説』という意見を見て、二重にびっくり。『あーそーゆーことかー。』と思いはするものの、何だろう、真相がわかったときの『すっきり感』がいまいちしない。考えてみるに、私にとってこのストーリーがたいして面白くないからだと思います。  だって、『ジグソーの、死ぬまでにしたい10のこと』に、つきあわされただけですもんねぇ・・・。[DVD(字幕)] 7点(2017-06-08 10:23:55)(良:2票) 《改行有》

1017.  ミニミニ大作戦(2003) 《ネタバレ》  スパイじゃないけど、テイストはスパイもの。  チームのメンバーが『リーダー』『金庫』『パソコン』『ドライバー』『爆弾』、飛び入りで『メカニック』と、最小限に抑えたのは良かったですね。とは言え、ジェイソン・ステイサム以外のメンバーもめっちゃ運転上手くて、彼の個性は殺されちゃっています。  冒頭でドナルド・サザーランドがあっさり退場しちゃったのも凄く残念。  そしてエドワード・ノートン。素晴らしい小物っぷり。頭は良いが、意志が弱く、信念がなく、銃と暴力に頼り、スマートさの欠片もない。なんてわかりやすい小悪党。彼がしょぼければしょぼいほど、チャーリー一味のスマートさが際立ちます。  それに、今作のノートンは良い意味で存在感をノーマルにしてくれたので、最初気付きませんでした。正確に言うと、『誰だっけこの人?』くらいの感じです。逆に、なぜかジェイソン・ステイサムのほうが裏切りそうな人相していたので、最初のサプライズはものの見事に、はまりました。もしかするとこのサプライズに驚いていたのは日本で私だけかもしれませんが。  まあなかなか良作だとは思いますが、『スパイもの』としてはいたって平凡。突き抜けたところはありません。  無難にそつなく、面白くなってはいますが、映画そのものが『ミニミニ大作戦』といったところでしょうか。  キャストが豪華メンバーなので、内容的にはB級でも、雰囲気的にはA級のオーラでまくりです。  ラストはこれ以上ないくらいすっきりとした仕上がりで、良いんじゃないでしょうか。[DVD(字幕)] 7点(2017-06-06 05:00:07)(良:1票) 《改行有》

1018.  夢駆ける馬ドリーマー 《ネタバレ》  サクセスストーリーとして王道中の王道。  丁寧な脚本、演出。優等生。優等生すぎると言っても良い。あまりにもお利口さんすぎるがゆえに、起伏が少なくメリハリに欠ける気がします。映画としての面白みに欠けると言い換えても良いでしょう。まったりと見る分には良いと思いますが。  厳しい見方をすると、この作品には決定的な『ウリ』がありません。  ですが、役者さんたちは皆一様に素晴らしい。ベンにしろ、ポップにしろ、マノリンにしろ、バロンにしろ、魅力のある人物ばかり。もちろん、ダコタ・ファニング演じるケイルは言うまでもありません。正直、彼女とカート・ラッセル、デヴィッド・モースが出ているので見ちゃったくらいです。  ですから、当然映画としては、悪くありません。  ラストではカタルシスだって感じられます。  でもラストを除けば、盛り上がるシーンはほとんどありません。心の底から感動するようなシーンも少ないです。  家族の絆を見せることに、力を注ぎすぎちゃったのかもしれませんね。  なんにせよ、あまりに小奇麗にまとまりすぎてしまっています。ラスト以外にももう少し見せ場が欲しいものです。[DVD(字幕)] 6点(2017-06-05 03:24:23)《改行有》

1019.  バイオハザード(2001) 《ネタバレ》  まず、私はこのゲームのファンです。  とは言え、『初期』の、です。『1』~『3』、そして『アウトブレイク』ぐらいまで。  この作品は、そのゲームの雰囲気が感じられる作品です。  例えば、『レッド・クイーン』の電源を落とした瞬間のシーン。施設内のロックが次々とはずれていく様子を、短いショットで見せてくれます。これ、ゲームと同じなんです。『新しい場所へ行ける。』と同時に、『新たなる恐怖の始まり』でもあるこの瞬間。目的を達成したはずなのに、皮肉にもそれが惨劇の幕開けとなる。そう、この期待をはらんだ独特の緊張感こそ、バイオハザードの面白さなんです。  『ゾンビ』に加え、『ゾンビ犬』や『リッカー』など、ファンにはおなじみのクリーチャーを出してくれたことも嬉しい。そして出しすぎなかったことはもっと嬉しい。製作者のみなさんがもし原作のファンであるならば、登場させたかったクリーチャーはもっといたはず。それをぐっとこらえてくれたので、今作では『ゾンビ』、『ゾンビ犬』、『リッカー』を存分に堪能することができました。これには感謝。そして他のクリーチャーは、きっと続編で出てくれるのでしょう。  また、主人公グループが『エージェント』だったり、『特殊部隊』だったり、極めて戦闘能力が高いので、ゾンビやクリーチャーと対等なバトルを繰り広げるのが楽しいです。  その中でも、圧倒的な強さを見せるアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。アリスが強ければ強いほど、ホラー的緊張感が損なわれるのは事実ですが、それを補ってあまりある爽快感を感じられます。  また、普通のゾンビ映画であれば、味方の感染者を除いて、『ゾンビ』は初めから『ゾンビ』。それをこの作品では冒頭で『生前』を見せています。これは従来のゾンビ映画にはなかった新しい試みだと思うのです。ゲームで言うなら、『日記』のような演出にあたると思います。『マットの妹』にしろ、『水死体の女性研究員』にしろ、エンターテイメント色の強い本作において、悲劇のドラマをブレンドするこの演出は、大変効果的かと思われます。  結果この作品は、『アクション』『ホラー』『ドラマ』『スパイサスペンス』『ミステリー』各ジャンルのバランスが完璧にとれた傑作となっています。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2017-06-04 22:57:25)(良:1票) 《改行有》

1020.  バタリアン4 《ネタバレ》  エンターテイメントとしても、ホラーとしても、ちょっとつめが甘い作品。  前半は時間をかけて丁寧に。悪く言えばダラダラ。そして後半、『いよいよ始まるのか?』って予兆を感じさせる間もなく、気付けばあふれ出るバタリアン。なんか丁寧に作るところを間違えている気が・・・。映画における時間配分に異議アリですね。  映像はさすがに今までのものとは雲泥の差で、とってもクオリティが良くなっていて嬉しい。その一方で、シナリオの練り方、演出の拙さが気になります。  バタリアン化&機械化される両親と再会。これはちょっと面白くなってきたぞと、誰もが期待を膨らますでしょう。そしてその期待は裏切られます。息子との心の絆で、他のバタリアンを蹴散らしでもしてくれたら面白かったと思うのですが、ただの敵。しかもそのやられっぷりといったら、モブバタリアンと大差なし。なんてもったいない。  それに、バタリアン化した友人と、両親のバタリアンがいつの間にか仲間になっている経緯も不明。叔父がなぜ両親のバタリアンを解放したのかも不明。生物兵器研究エリアで銃がたくさんあったのに手に入れないのも、『ホラーあるある』ではありますが、非合理的すぎてつっこまざるをえない。もうね、後半になるほど突っ込みどころが増えるのですよ。  前半に時間をかけず、その分後半のパニックや人物描写、感情表現を丁寧に描いていれば、B級ながら傑作になりえた作品です。  また、ストーリーが『巻き込まれがた』や『自然発生型』ではありませんから、どうしても自業自得感がつきまといます。  まあいろいろ文句ばかり並べてしまいましたが、ゾンビ映画としては、結構良いです。  見たいものをちゃんと見せてくれます。それはグロ描写だけではありません。  『パニック』『反撃』『脱出』。このサバイバル要素があるかどうか。これが凄く大事です。  そういった意味で、この作品、なかなか旨みがありますね。[DVD(字幕)] 6点(2017-06-04 02:25:45)《改行有》

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