みんなのシネマレビュー |
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1021. 野生のエルザ 大自然に生息する野生の動物たち、人間によって捕らえられ動物園に送られるのはほんの一部、大部分は射殺されてしまう。この映画ではライオンと共に生活した夫婦の物語だけど、やはり自然に帰すのが一番なのですね。彼らの意見は違っていたけど、夫が妻に従ったというのが良い。苦労はしたけども・・・。 「永遠のエルザ」を先に見て、こっちの映画はリバイバルで見るというへんてこな見方になってしまったのだが・・・。 [映画館(字幕)] 7点(2012-10-02 01:15:35)《改行有》 1022. 新幹線大爆破(1975) 東京五輪に間に合わせるかのように作られた新幹線、当初の東京から新大阪までの区間が岡山まで伸び、1975年には博多までの区間として誕生した。JRがまだ国鉄と言った頃の話である。その1975年に日本で作られた映画が「新幹線大爆破」であり、ハリウッドのパニック映画旋風に乗ったものだ。しかし、映画を見ればすぐわかるように欧米のパニック以上に情緒面を重んじ、犯人側の人間ドラマも加えたいかにも邦画らしいパニック映画になっている。 そもそも新幹線は高速運転を目標にした高度経済成長の粋であるのだが、高速面だけでにとどまらず、自動列車停止装置(ATS)を備えた安全面もまた重視されたものだった。何らかの異常が少しでもあれば自動的に列車を止める、この安全第一の設計が速度を落とせば爆発する犯人側の策略によって危機に陥る。まさに高度成長を皮肉った映画でもあるのだ。[映画館(邦画)] 8点(2012-09-30 22:47:45)《改行有》 1023. ファミリー・ゲーム/双子の天使 原作の格調高い雰囲気が失われ、大衆的な雰囲気になってしまっているように思う。元はと言えばケストナーの児童文学で、離婚した夫婦の関係を修復させようとする感動の物語なのだが、この映画はタイトルのように入れ替わりゲームの感覚だ。感情面の趣や伏線など味わいに欠けているのではなかろうか。むろんバックに流れる音楽がヒット曲というせいもあるだろう。好みの問題かもしれないが、私はドイツ映画の方が好き。 だが双子の姉妹を一人二役でこなすリンジーは立派。[DVD(字幕)] 5点(2012-09-30 06:52:31)《改行有》 1024. ふたりのロッテ (1993) 《ネタバレ》 児童文学の映画化だけあって甘いと思われる点も多々あるが悪くはない。離婚した両親を何とか元に戻そうとする努力には拍手を送りたいくらいだ。ただ映画としてはもう少しインパクトがあってもよいと思った。最初とラストが列車のブレーキなのはおもしろい。[DVD(字幕)] 7点(2012-09-29 23:07:34) 1025. 接続 ザ・コンタクト 《ネタバレ》 ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのレコードの縁で結びついた男女、ネットを通じての交際となるがいかにももどかしい。このもどかしさが女性心をくすぐるのだろうか。韓国では大変な人気だったという。バックに流れるバッハのメヌエットが少しずつアレンジされ、最後はサラ・ヴォーンの有名な歌になるのが印象的。[ビデオ(字幕)] 5点(2012-09-29 17:23:34) 1026. ロバと王女 「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」とくれば、次はこの映画「ロバと王女」、カトリーヌ・ドヌーヴ主演のミュージカルで監督はジャック・ドゥミだ。ところが映画が始まってしばらくしたら、えっ近親相姦という意外な展開、ミュージカル部分もぐっと控えめ。だけどリラの妖精や魔法が出てきてやっと童話の世界だということがわかる。原作はペローの童話だけど、お姫様に王子様が出てきたり、結婚問題に難題を出したりするところは他の童話にも似ている。ということで、物語のあらすじはほぼ見えてくるのだが、まあ悪くはないだろう。大きく期待をせず、深くつっこまないで見るとなかなか良し。それにしても魔法とは便利、最後は未来の国からヘリコプターまで調達してくるのだから驚き。[映画館(字幕)] 7点(2012-09-29 05:49:20) 1027. 白と黒のナイフ 《ネタバレ》 見ている途中までは、依頼人と弁護士のロマンスが嫌だった。こんなものはいらないし、女性が(男も)安っぽくなってしまうのにと思っていた。しかし最後まで見てやっばり男が犯人だったの映画ではないことがわかる。「愛していたのに・・・」が生きてくるのだ。ネタバレと個人的見解で少々書きづらいが、女は男が入ってくるのを予想して拳銃を用意していた。そして自分を守るためだけでなく、とどめさすまでぶっ放した。裏切られたからの復讐、りっぱな犯罪だと思う。罪には問われないと思うが・・・。 映画としてはおもしろいが、陪審員制度の怖さ、状況証拠によって右にも左にも動く怖さを感じる。[DVD(字幕)] 7点(2012-09-28 00:52:26)(良:2票) 《改行有》 1028. 遊星からの物体X 南極の雪原を走る犬、追いかけるヘリコプター、不気味さを暗示させる音楽、映画の冒頭から見る者を引きずり込むのに十分だ。そして謎が徐々に解明される一方、同化を図る未知の生命体X、不安と恐怖はさらに深まる。SF映画としては申し分ないだろう。疑心暗鬼で謎の生命体と戦うストーリーも良い、と、こう書くと高得点なのだが、グロテスクな映像はこういうのが苦手な私にはどうもなじめない。途中で何度も目を覆ってしまった。[映画館(字幕)] 6点(2012-09-27 08:26:50) 1029. 遊星よりの物体X 《ネタバレ》 高い数値の放射能が計測されても対策はゼロ、この頃の米国は原爆投下を行っておきながら、放射能の知識はなかったのだろうか。SF映画なのにそのほかも科学的にえっ?と思うことばかりでお粗末すぎる。きわめつけは、異星人だ、植物だ、物体Xだと大騒ぎしながらも、格好は人間とまったく同じ。フランケンシュタインやキングコングがまだまし。 昔の映画だからかもしれないが、緊張感感じられない。[DVD(字幕)] 3点(2012-09-27 02:19:58) 1030. あなたが寝てる間に・・・ ラブコメって好きなジャンルだけど、その中でも好きな方。サンドラ・ブロックと言えば、かわいいという分野に縁のない女性だと思っていたのだけど、これが見事にかわいいと思えるほど。最初のうちはいつばれるのか、はらはらしてみていたけど、独り言をきいてしまったソウルが味方になってくれて本当に良かった。家族の温かみがとっても良い。[DVD(字幕)] 8点(2012-09-26 17:42:57) 1031. 生きとし生けるもの(1955) 主人公の三國連太郎がどうもすっきりしないサラリーマンを演じている。会計課の女性菅沼民子に真相を言えず、ずるずると愛し合うような仲になるのも妙な話なのだが・・・。 それに比べると北原美枝の社長秘書は明るく快活で気持ちがよい。 さてさてこの映画のテーマはよくわからずじまいだった。紀貫之の歌など持ってきても、私にはさっぱり。[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-09-26 12:29:51)《改行有》 1032. しいのみ学園 《ネタバレ》 日の当たらない名作の名にふさわしい良い映画だった。先祖代々の家屋敷を売り払い、私財をなげうって建てられた「しいのみ学園」その設立はどれほど大変なものだったろう。しかし映画はその大変さはおくびにも出さず、至ってシンプルに作為なく淡々と描かれている。つたない演技は子どもが中心だから仕方ないものの、それが却って素朴な味わいを感じさせるほどだ。 「科学に限界があっても、愛情に限界はない」という言葉が胸を打つし、「ぼくらはしいのみ・・・」と歌う歌も印象深い。私の子どもの頃はポリオの予防接種などなく、小児麻痺になる子どもも決して珍しくなかった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-09-25 21:42:36)《改行有》 1033. オーケストラ! コメディとしてはおもしろいが、クラシック音楽を少々馬鹿にしすぎでは? リハーサルなしの演奏会もあり得ないし、遅れてきた団員がケースを開けてそのまま演奏とはびっくりたまげる。それに主役の指揮者とソリストはもう少しメリハリをつけ音楽家らしく演じないと、あれじゃまねだけとすぐわかってしまう。(目をつぶって聴くしかない)それに中盤から終盤にかけての身の上話も、もう少しどうにかならないのか。安っぽい。 チャイコフスキーに対しても失礼。[DVD(字幕)] 4点(2012-09-24 21:40:48) 1034. ボーン・アイデンティティー 前半はミステリアスな要素が強くおもしろいのだが、後半は謎が解き明かされていくうちにただのアクション映画になってしまうのが残念。前金は結構緻密なのだが、後半は大雑把に思える。そして一番気になるのは、あのスーパーマン的なジェイソンがなぜ任務に失敗し記憶喪失になったかだがお粗末すぎた。[DVD(字幕)] 4点(2012-09-23 23:54:25) 1035. 鉄腕投手 稲尾物語 私の少年時代の大好きなプロ野球選手と言えば、西鉄ライオンズの稲尾。先発で投げたかと思えば次の試合はリリーフと大車輪の活躍で、「神様、仏様、稲尾様」という言葉が生まれたほど、年間勝利42勝の大記録は今後も決して破られないだろう。 この映画はその大投手稲尾和久がまだ現役の最中に作られた映画。子ども時代から高校での野球生活、そして西鉄での活躍までを描いたもの。ファンの私はわくわくして見たものだ。なお現役だったのでライオンズの選手や監督がそのまま出演しており、志村アナウンサーと解説者小西得郎の名コンビも登場する。[映画館(邦画)] 7点(2012-09-23 12:10:10)《改行有》 1036. ごんたくれ(1966) ごんたくれとは「乱暴者」とか「いたずら者」という意味の言葉らしい。この映画は、そうした定時制高校のごんたくれたちと情熱に燃える若い先生の、熱い熱い学園ドラマだ。 昔の定時制高校は貧乏で働かなければならない生徒たちの集まりだった。昼間は厳しい肉体労働、夜は寝るだけ、夕べの定時制でのひとときだけが心の安らぎという生徒も多かった。(私自身も若い頃定時制に勤務した事がある)だから通り一遍の型どおりの教えでは授業は成り立たない。まさにバトルである。この映画は、こうしたきびしい現実をふまえ、情熱的にリアルに描いた人間ドラマである。 今の時代にも、金八先生など熱血学園ドラマは多々あるが、本当のぶつかりあいという点ではどうだろうか。そう金八先生より仲間由紀恵の「ごくせん」の方が近いかな。そういえば、この映画はごくせんの大江戸一家の親分宇津井健が主役だ。[CS・衛星(邦画)] 8点(2012-09-23 07:48:29)《改行有》 1037. 海の上のピアニスト 生まれてから一度も船を下りなかった男が、いつどうやって音楽を学びピアノが弾けるようになったのか不明だが、そこはおとぎ話として百歩譲ろう。船のタラップを半分まで降りた彼が、何を思ったのか引き返してしまうのだが、謎は謎のままして生涯を海の上で過ごしたとすればロマンティックに思える。それが何とマックスにその理由を話してしまう、それが私には言い訳(おとぎ話らしくなくなる)に感じられすっきりしない。(私にはマイナス)また音楽も悪くはないが手放しで褒めちぎるほど良いようには感じられないし・・・。まぼろしのレコード盤の曲名は映画では明かされない(名前がない)が、"Playing Love"という曲らしい。実際に演奏しているのは Gilda Buttà という女性ピアニスト。 [DVD(字幕)] 6点(2012-09-22 21:11:50)《改行有》 1038. 戦場のピアニスト 無抵抗のユダヤ人を跪かせ背後から射殺する、こういう非情なことが平然と行われていた事実を、感情を交えず淡々と描く。自ら経験を持つロマン・ポランスキーの思いが伝わってくる映画だ。 主人公のピアノに対する思いは、冒頭のスタジオ演奏で砲撃に遭ってもなかなか演奏を止めなかったことからも感じられる。それが隠れ家に潜むようになってから、ピアノがあっても音を出せず、まねだけで思いにふける。そしてドイツ人将校の前で弾く運命となる。あのときの将校はどういう心境だったのだろうか、そしてシュピルマンは・・・。 冒頭と最後に奏でられる哀愁に満ちた曲は、ショパンの夜想曲嬰ハ短調、遺作となった曲だが実に印象深い。[DVD(字幕)] 8点(2012-09-22 13:37:28)《改行有》 1039. 遥かなる大地へ この壮大な映画は、アイルランド移民や米国オクラホマにおけるランドラッシュなど19世紀末の歴史が土台になっている。こういった歴史を知らないと、多くのアイルランド人がなぜ米国をめざしたかとか、土地に対する執着といったものの理解が難しいと思う。ラストのランドレースだけでも結構見応えはあるが・・・。 トム・クルーズとニコール・キッドマンの息のあった演技は見もの、鼻っ柱の強い金持ち娘が貧しい小作の男とよく結びついたものと感心するが、大ロマンには間違いないだろう。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-21 23:54:10)《改行有》 1040. ブリジット・ジョーンズの日記 《ネタバレ》 レネー・ゼルウィガーを見たのはこれが初めてだったと思うが、本来丸ぽちゃの女性だと思ってしまうほどのブリジット・ジョーンズぶり、板に付いている。どじで馬鹿なこともたくさんするが、憎めず応援したくなるほどだ。トナカイのセーターにはじまり、バニーガール姿やスイッチをいれないマイクなど笑える要素満載だが、良くも悪くもありのままのままの姿が一番良い。ラストのだから新しい日記には思わず拍手。[DVD(字幕)] 7点(2012-09-21 05:41:01)
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