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プロフィール
コメント数 2524
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1041.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 随分前にビデオで見たきりでしたが、今回スクリーンで見る機会を得て、これでやっとレビューが書けるかな、と。希望が絶望へと転じるように見せかけつつ、実は希望の種を決して捨てなかった、積み重なってゆくエピソードが最後に美しく開花するような、いい映画です。だけどキング好きで先に原作を読んでいた私にとってはじれったい映画。勿体ぶってタメてみせてから、ほらどうよ?って展開を繰り返すので、初見では効果的でも、原作を読んで展開を知っていたり、二度目以降だったりすると、どうも少々あざとさを感じてしまうんじゃないかなぁ。私はかなりあざとい映像化になったもんだなぁ、と思ったもので、今回映画館で見ても印象はやっぱりそんな感じで。サラリと描かれた短編(キング作品は原稿用紙にして500枚以内は短編扱いなので)な原作に対して、感動巨編化したわな、みたいな。これだけ支持を受けている以上、そうする事自体が悪いとは言いませんけど。原作を読んで浮かんだアンディのイメージはサム・シェパードあたりで、今だったらクリスチャン・ベールあたりな感じで(つまり寡黙なシブ面)、ティム・ロビンスの童顔な感じがちょっとイメージ違い、なんて思ったりもしました。もっとも、今回スクリーンを見ていての最大の難点は「ティム、誰かに似てるなぁ、誰だろうなぁ」と考えていて、途中で答えが出てしまった事で。メガネ外した宮川大輔やん、って。いちいち頭の中で「あかーん!」って。[映画館(字幕)] 7点(2010-02-09 15:53:03)

1042.  ゴールデンスランバー(2009) 《ネタバレ》 細かい部分にツッコミを入れようとしたら、それこそ無数に出てきてしまうような感じではあるのですが(たとえばマンホールのフタ1つ取ってもねぇ)、息をもつかせぬ展開にグイグイと引っ張られ、様々な伏線が実を結んでゆく気持ち良さを味わい。でも、やっぱりラストは逃げながらでもキチンと巨悪に対するケリを付けて欲しかったですねぇ。巨大な権力に対しては個人は無力であるという大前提で語られてしまっては、そこまであんなに気持ち良い映画だったのに最後でモヤモヤ、って状態で。逆にそういうオチに至るならば、もっと悪の側に有無を言わさないだけの説得力ある描写が欲しかったです。権力側の描写がワリとリアリティのないおバカ状態だし。キャスティングは見事でしたが、各人がそれぞれ持つイメージをそのまま生かしました、って感じで意外な演技は全く見られませんでした。みんないつもの毎度の演技。私事ですが、父を亡くしてしまってから初の映画、体中から立ち上るお線香臭に、劇場の端っこでじっと身を潜めての鑑賞で、なんだかちょっとだけ主人公のキモチにシンクロしたかも。[映画館(邦画)] 6点(2010-02-08 16:13:29)(良:1票)

1043.  板尾創路の脱獄王 《ネタバレ》 映画全体がラストのオチのためだけにあるような感じもしますが、そこに至るまでを、あんなにもヒネリもなく淡々と描いてしまったんじゃ、全然ラストまで引っ張れてませんよ。見ていて眠い眠い。「何故、脱獄を繰り返すのか?」ってミステリー部分か、脱獄のシチュエーションの面白さを見せるか、どちらかをちゃんと作っておかなくちゃ引っ張れないと思うのですが、そのどちらもが半端。前者は表情や感情を一切見せないために脱獄に賭ける執念のようなものが欠けてしまっていますし、後者は凝った描き方になっているのは少しだけ。せめて國村隼演じる看守の視点を大きくして、主観的に描いたら、まだオチも生きたのかもしれません。中盤の中村雅俊の歌は、これが真面目な時代設定に基づく映画ではありませんよ、って宣言する事でラストのあり得なさを暗示しているのかもしれませんが、それにしても、そことラストだけがまるっきり異質になっちゃってるのもねぇ。少しでいいから笑わせて貰いたかったというのが正直なところ。お笑いの人がどんどんゲージツ家気取りの観念的な映画を撮りだしたらヤだなぁ。[映画館(邦画)] 4点(2010-01-27 18:04:47)

1044.  サロゲート 《ネタバレ》 「身代わりロボットがいたら、どんなにか便利だろうなぁ。(中略)トホホ~、やっぱり生身の体がいちばんだぁ。」という藤子不二雄のマンガみたいな物語をハリウッドが大人向けにマジに作ってます。人が寝ていてロボットばかりで動いている世界なんていうのは、とてもじゃないけれど非現実的だっていうのが判っているので、まずはその世界をなんとか納得するまでが大変。『マトリックス』みたいに仮想世界にしてしまった方が、よっぽど便利な状態だと思うのですが、それだとただの『マトリックス』のパクリになってしまうので、無茶な設定を優先、みたいな(でも結局『アバター』とカブってるんですが)。見てる側はいろんな無茶に目をつぶって。で、なんとか納得したつもりで映画に向き合うと、今度は物語がどっちを目指しているのかが全然見えてこなくて、また大変。ロボットが悪い、人殺しが悪い、企業が悪い、システムが悪い、アイツが悪い、コイツが悪い、いやいや自分が悪い、って、向かうべき方向がクライマックスのオチまで延々とぐるぐると迷い続けるので、登場人物以上に見てる側が振り回されます。プリウスが走っていたり、USBメモリ使ってたり、最初に出てくる字幕が「現代」となっている以上、実は今を舞台にした話なようなのですが、現代人がシンパシーを抱ける程に説得力がある話ではないのが大変キビシいところ。未来世界にして独自の美術世界を展開したらおとぎ話として楽しめたと思うのですが、そこまでの予算はなかったのかな。いや、それだと今度は『アイ,ロボット』とカブるのかな・・・[映画館(字幕)] 4点(2010-01-22 18:04:50)(良:2票)

1045.  秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~ 《ネタバレ》 こういうのって、新しい方から先に見ちゃいけませんね。公開当時にリアルタイムで見ていたら、もっと楽しめたと思うのですが、最新作を見てからこちらって流れなので、バジェットゲージの変化の仕方や広告の入り方がジミだとか、まだ映画としてこなれてないとかが気になってしまって。カットがちゃんと繋がってない部分が何箇所か見受けられましたし。それに『スター・ウォーズ』を元ネタにするっていうパターンは、物語にあまり広がりが生まれないのがツラいところ(宇宙トラックはむしろ『スペースボール』的ですが)。しかし、デラックスファイターの黒さや総統と大家さんの関係など、やっぱり笑わせてもらいました。フラッシュアニメ独特の安っぽさを逆手に取った実は3DCG(ただし予算浪費しまくり)なんてネタも楽しく、だけど時事ネタがほんの3年ほどで恐ろしく古びてしまっているあたりに、この即時性アニメの長所と短所とが同時に表れておりました。これ、ナマモノ映画ですね。[DVD(邦画)] 6点(2010-01-21 19:26:11)

1046.  秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3 ~http://鷹の爪.jp は永遠に~ 《ネタバレ》 夜中にやっているのをたまに見たり、あとTOHOシネマズのマナー広告ではお馴染みな「鷹の爪団」ではありますが、ほとんど動かないフラッシュアニメを、わざわざ劇場で見る価値はあるのかいなと、ずーっと思っておりました。いやいやいやいや、これがどうしてなかなか、いや、ハッキリ言えばかなりのもので。登場人物の基本的な知識があるのが大前提ではあるのですが、ほとんど動かないソレが描き出す世界の面白さと意外な感動に、すっかり満足させて頂きました。映画内に広告が挿入されたり、画面右側の予算ゲージが映像の質と連動していたり、もちろん基本バカなのですが、バカがきっちり突き抜けて感動領域にまで到達しちゃうのですから凄いです。時事ネタも色々と散りばめてあり、時代性と言うよりももう少し細かい、即時性が出ているあたり、この動かなさゆえの優位点だなぁと感心しました(一方で大々的に予算を消費してしまう山崎貴@白組のハデなCGも挿入されますが)。物語面では、博士は最初から全部計算していたならば、なんで兵器を行使した時点で無効化するシステムを組み込まなかったの?みたいな疑問は湧きますが、有効である事が大前提であるという科学者としての意地があったと理解しておきましょう。さして動かないフラッシュアニメもまた「CG」、『アバター』がナンボのもんじゃい、日本には『鷹の爪団』がいるわ!とすら思ってしまった六本木の夕方。[映画館(邦画)] 8点(2010-01-18 17:48:00)(良:1票)

1047.  かいじゅうたちのいるところ 《ネタバレ》 「家出少年が紛れ込んだ家庭は自分の家よりももっと殺伐としていたのでした。やっぱりおうちがいちばん。」なんていう教訓話を延々とやられてもねぇ・・・。かいじゅうだからこそのお楽しみっていうのに酷く乏しいんですよ。せいぜい、特異な会話くらいで、かいじゅうである事の面白味みたいなのはあまりなく、独自のセンスを感じさせるビジュアルにも乏しく、そこにあるのは一般家庭を映す鏡のような、こじれた1つの社会。音響が過剰な鳴り方のシネコンで見たせいで、冒頭から少年のヒステリックな絶叫が大変耳障りで、かいじゅうの島に行ってからもかいじゅうまでプラスしてヒステリックな状況が続いて、情緒不安定な連中のイライラとした映画を延々と見せられるのが苦痛で。視覚に頼れない分(着ぐるみながら、表情にはCGが使われているようではあるものの)、物語にもっと夢や広がりがあって良かったと思うのですが、他者との関係性の描写だけに終始した脚本に、置いてけぼりを食らった感じでした。[映画館(字幕)] 4点(2010-01-15 18:05:10)(良:1票)

1048.  (500)日のサマー 《ネタバレ》 一人の男が一人の女に出会い、別れ、そして・・・。時系列を崩し、様々な映像表現を散らしてコラージュされた、シンプルな恋愛の心象の世界。1つの表現スタイルに囚われず、あえて散らかす事で多様化され、厚みを得た世界がとても刺激的です。主人公の心理に必ずしも同調はできなかった、いや、むしろイヤな奴に見えてしまう事が多かったので、見ていてやや不快な時間があったのが残念ではあるのですが、自分の経験との差異を思い起こす切欠になった点は良かったのかもしれませんね。『卒業』や『スター・ウォーズ』など、直接映像を引用している映画もあれば、表現面で引用されているかな?って映画も色々と思い起こされて、映画ファン的にも楽しみどころがいっぱい。キレイに決まったオチまで含めて、なかなかに面白い映画を見た、って感じでした。前述の通り、キャラを愛せない点でイマイチ褒めきれないのですが。主人公が若き日の貧相なラッセル・クロウって感じ。そして、私はあんまりラッセル・クロウが好きでないんですよね・・・[映画館(字幕)] 7点(2010-01-12 21:10:32)(良:1票)

1049.  釣りバカ日誌20 ファイナル 《ネタバレ》 多分、このシリーズにお金を払うのはこれが最初で最後。ファイナルという事で、どんなモンかとでかけてきましたが、見ていてついてゆけず、ツラいところも多い映画でした。「合体」とかクライマックスの歌と踊りとか、ああいうセンスを喜べる引き出しが自分の中にありませぬ。これが最後なワリに、途中まで松坂慶子と吹石一恵の母子のドラマに重きが置かれていて、そうか、ここに世代交代が象徴されているんだな、と思ったらクライマックス以降、どっか行っちゃいましたねぇ。つーか、松坂慶子の演技はあれでいいの?とも思いましたが。彼女一人だけ舞台演技してるみたい。クライマックスはスーさんに三途の川で釣りさせてあげればいいのにねぇ。なんでそうしなかったのかな? 「釣り」って主要素やら西田敏行のキャラやら、どうも国民的人気を得るところまでは行けない感じがあったワケですが(原作とのギャップは今更語るべきでもないですが)、満席の新宿のシネコンではおじさん、おばさんによくウケていて、ああ、こんな貴重なシリーズが終わってしまうのは残念だなぁ、って。今の邦画は若い人向けなものばっかりですからねぇ。時代が内容にきっちり反映されている点も今の問題意識が薄くてファンタジーな方向に行っちゃってる邦画の中にあっては貴重でしたしね。[映画館(邦画)] 5点(2010-01-09 18:48:24)

1050.  THE 4TH KIND フォース・カインド 《ネタバレ》 新年一発目がコレだよ・・・。『未知との遭遇』の原題を知っていれば、タイトル時点でネタバレしちゃってるのは判ってるワケで。あとはどんだけバカバカしさを楽しめるか、っていうのをポイントに見に行ったのですが、ヘンにマトモに作ってあるので、映画を見ながら「こんな時、どんな顔をすればいいのか判らないの」って感じになってしまい。再現ドラマ(と称される部分)が、あまりにちゃんと作品として成立しちゃってるんですね。実際のビデオや音声(と称される部分)との比較だけじゃ『奇跡体験!アンビリーバボー』と変わらない、つーか日本語に吹き替えたら『アンビリーバボー』そのものです。もっと細かく色々なネタ(目撃ビデオだとか新聞や雑誌の記事だとか)を、わざとまとまりなくコラージュしていったら、もっとそれっぽくワクワクドキドキするものになったと思うのですが。逆にちゃんと映画にするのならば、ビデオネタは対象をブレさせてしまい、感情移入できなくなってしまうのでジャマ。もっともこのネタでちゃんと映画にしたところでスティーブン・キング原作の失敗映画化みたいになるだけでしょうけれど。まあ、メンズデー1000円、さくっと短い上映時間、退屈もせずに見られたので、そこそこなカンジ。[映画館(字幕)] 5点(2010-01-07 17:27:17)

1051.  幸せになるための27のドレス 《ネタバレ》 人の結婚式を、自分は地味なポジションからサポートし続けて、だけど本当は自分の幸せも・・・っていう映画なのかな?って思ってたのですが、実際、内容そのものはその通りなのですが、思っていたのと全然違うよ!って。現代版ジェーン・オースティンみたいな、けなげな女性の物語だと思ってたんですが、主人公を始めとして登場人物全員性格が悪くて見ていて不愉快で仕方ありませんでした。あれ、妹より主人公の方がむしろ性格悪いわ。言いたい事を言えない代わりに嫌がらせって。妹の場合は生きてくための本能的な処世術ですもんね。「言いたい事は包み隠さず言いましょうね」って映画だからって、それを伝えるためのエピソードがネチネチした不快なエピソードで組み立てられているのが嫌な気分。それぞれの性格の悪さにきちんとケリが付くワケでもないですしねぇ。ストーリーは読めまくりながら、これほどイライラするってところまでは読めませんでした。現代ニューヨーク版『分別と多感』は、利己的人間大集合、ロマンスなんてちっとも見えてきやしませんでした。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2009-12-31 01:50:44)

1052.  牛の鈴音 《ネタバレ》 ドキュメンタリーにしては、あからさまに作為が見えまくっているのが難点。肝心な鈴音を始め、環境音の多くが明らかに後付けだったり、細かいカット割を駆使して「意味」を作り出していたり。だけど、この夫婦と牛の三角関係は、生きるための戦いをくっきりと浮かび上がらせ、心に迫ってくるものがあります。長年障害を抱え、今は寝たきりな要介護度5の私の父も、生への執着は激しいものがありますが、老いるという事、死と向かい合うという事、これがどれほど過酷なものなのかを、今の自分の現実と重ね合わせながら映画に触れておりました。文句ばっかりなお婆さんの心情(基本的にお婆さんのグチで映画が進行してゆくという)が、私に近いかもしれません。牛と共に生き、牛に救われ、牛のために働き、そして牛を失ってしまうお爺さん。苛酷で厳しい生。ですが、そこに根源的な生命の逞しさがあり、老齢化社会や自然環境の破壊云々の問題よりも、むしろ人の営みを肯定的に捉えた映画に思えました。[映画館(字幕)] 7点(2009-12-29 15:23:45)

1053.  実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン 《ネタバレ》 ああ、タイトルはただの『ウルトラマン』だと思っていたので気付きませんでした。30年前、従姉の息子を連れてパンテオンで見たのですが、再編集ものなこの映画、テレビで見た時はひと味違う面白さのエピソード達だったものの、既出な映像を映画館で再度見るのは結構シンドかったというのが正直なところ。子供の頃、テレビシリーズは本当に大好きでしたが、ではと思い出してみると、特定のエピソードだけがハッキリと思い出されて、意外と内容を忘れているものが多く。グビラとかケロニアとかネロンガとかのエピソードって、どんな話だったかなぁ?みたいな。その点、実相寺昭雄監督作の諸作は、その特異さで子供心に強く印象に残るものでした。特にジャミラの悲劇とスカイドン、シーボーズでのドタバタは。ただ、ウルトラマンの王道から外れたエピソード達でもあったがゆえ(ジャミラ、シーボーズには殺戮者としてのウルトラマンという視点があり、ガバドンに至ってはウルトラマンは子供達の夢を奪う存在として描かれ)、そこだけでまとめてしまうと『ウルトラマン』としては違和感を抱いてしまうのも確かで。テレビの、児童合唱団の歌と共にシルエットが流れてゆくアレこそが自分にとっての『ウルトラマン』なんだよなぁ、と思うのでした。[映画館(邦画)] 5点(2009-12-29 01:03:21)(良:1票)

1054.  プラダを着た悪魔 《ネタバレ》 最後まで見て、アン・ハサウェイの視点は業界を傍観する者の視点に過ぎなかったのでは?と。彼女自身は成長したようでいて、実は成長ではなく順応、適応したに過ぎず、蛙の子は蛙という、最終的には全くブレを生じさせないところに連なってゆく訳で。恐ろしく俗っぽい彼女が結果としてそこを捨ててでも獲得しようとは思わなかった部分こそが、むしろ現実としての仕事というものなのではないのかなぁ。1つの業界、1つの職業に脈々と流れる血を描く事で、仕事とは?と問うてみせる映画という感じ。なので自分としてはこれはメリルの映画のように思えますし、だから、メリルの出番が少ないのが不満、もう少しメリル側を描いて欲しかったというのが本音。アンの彼氏や友人に大切にすべき人間的魅力が感じられなかったのがキツいです。奴らよりむしろ仕事を大切にしろ、と思えてしまって。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2009-12-29 00:34:42)(良:1票)

1055.  アバター(2009) 《ネタバレ》 予告編を見て予想したのは『パンツァー・ドラグーン』ミーツ・スタン・ウィンストンな世界で繰り広げられる古典的な、敵こそが正義で寝返りパターン、民衆の力がテクノロジーを圧倒し、ホーナーお得意の民族音楽&アクションシーンで打楽器キンキン!って映画。実際に見て、まんまやないけー!って。つーか、『ジェダイの復讐』『攻殻』『パプリカ』『ナウシカ』『ラピュタ』『ヤマト完結編』『HALO』『聖剣伝説II』『PSO』『ロスト・プラネット』『モンスターハンター』等、怒涛の類似ネタの洪水にクラクラしつつも、心はちっとも映画に描かれていたコネクトシステムみたいには映画の深部へとシンクロしてゆかない、もどかしい状態が続きました。そもそも、この映画に深部なんてないのかな。まるでキャメロンが与えられたテクノロジーで嬉々としてオタク趣味を爆発させているようで。映像には胸躍る瞬間が何度も訪れます。でも、それは映画特有の感覚ではなくって、むしろゲームをプレイしている時に訪れる感じにそっくりで。3Dも含めて、映画と言うよりは見世物、今のテクノロジーをどうだとばかりに披露してビックリさせるイベント。それもまた映画の1つのあり様でしょう。でも、取り返しのつかないくらいにオタクをこじらせてる人間にとっちゃ、この映画の中の要素全てが、もう飽き飽き、お馴染みな感覚、これは革新ではなくて到達点。その先、テクノロジーが本当に生命を得た世界が見たいんだってば。おっさん、映画撮ってない間、ずーっとネトゲしてたでしょ?みたいな映画でした。これをキャメロン一人の手柄にしちゃう事は、ここまで積み上げてきた世界中のクリエイターに失礼だしね。[映画館(字幕)] 6点(2009-12-22 23:44:47)(良:3票)

1056.  のだめカンタービレ最終楽章 前編 《ネタバレ》 バラエティノリでドラマ化しちゃうから、明らかにミスキャストな人々(ズラ被って外国人に化けてる人々ですね)が映画じゃ厳しいわ、とか、ドラマ時代に比べて玉木くんが千秋を演じるのが厳しい歳になってるんじゃ、とか、見る前は色々ごちゃごちゃ思ってましたが、見始めてしまえばまた『のだめ』の世界にどっぷり漬かってしまい。シネスコになったのと、ロケやCGが豪華になったのを除けばテレビ版から大きな変化はなく、特に映画だからっていう大きなアレンジがされてたりはしません。そして、その分、ドラマと全く同じ感覚で見られるのはいい事なのか、悪い事なのか・・・。少なくともドラマ時代のファンはそのまま存分に楽しめる作品に仕上がっておりました。なんと言っても魅力的なキャラいっぱいですからね。そして、判りやすくクラシックの魅力を紹介するという側面もきっちり継承されていて。設備の整った映画館の音響システムで再生された音楽は、よりその魅力を伝えられる世界。物語の進行に合わせた選曲や、音楽に合わせた編集でクラシックの力を伝える技法はいつもながら感心させられます。原作も完結し、映画もあと1作。ファンとして名残惜しくもそのフィナーレを心待ちにしております。[映画館(邦画)] 8点(2009-12-19 16:53:43)

1057.  ジュリー&ジュリア 《ネタバレ》 二つの時代、二つのヒロインの物語がシンクロするように絡み合って進んでゆく訳ですが、前半の料理と愛する人がいれば幸せ、っていうノリだけで全編貫いちゃえば良かったかも。映画の中のとても幸せな気分に釣られて、こちらまでほこほこと幸せになれましたもん。後半、それぞれが名声に辿り着くための波乱を迎えてしまうと、映画の魅力はやや褪せてしまいます。それぞれが状況に振り回されてしまうがゆえ、せっかくキャラを立てまくっているメリル・ストリープとエイミー・アダムスの魅力を抑え込むような形になってしまって。どうもノーラ・エフロンものは前半快調、後半失速パターンを繰り返しているような感じ。それにしてもメリルの特殊なキャラっぷりは面白かったですねぇ。どっから出てるのよ?って声と、周囲を圧倒する185センチの高さっぷり。私とほぼ同サイズなので仲間意識を感じます。最近のメリルは、なんだかとても楽しんで演じてるように見えて、いいなぁ。[映画館(字幕)] 7点(2009-12-18 17:13:47)

1058.  海底軍艦 《ネタバレ》 マンダちゃんカワユス。さて、これは民族がまるごと滅んでしまう物語。それを滅ぼすのは彼らが利用した巨大な力であり、また大日本帝国の亡霊であり。一国の繁栄のために力を行使しようとする旧日本軍の生き残りと、世界平和のために力の行使を説く者。戦後18年に作られた、かなり象徴的な、重たいテーマが根底に流れる物語ですが、いかんせん作りこみが甘く、子供騙しのように映るのがなんとも。その設定のワリに、キャラクターの抱えたドラマがまるで響いて来ない悲しさ。ラストシーンでの皇帝にチラリと悲劇を垣間見る事もできますが、侵略をしなければならなかった理由、そしてそれを侵略国家としてあっさり滅ぼしてしまえる理由がすっ飛ばされてしまうのは、娯楽映画としても厳しいなぁ。映画を妙にカルいモノとして彩ってみせる高島&藤木コンビの存在も手伝って、何か心にモヤモヤを残してしまう映画でした。[DVD(邦画)] 5点(2009-12-17 00:06:04)

1059.  パブリック・エネミーズ 《ネタバレ》 『ヒート』の自家製劣化コピー。基本は同じだけど、色々とガタが来てるカンジ。全編、頭詰まりな構図(スーパー35撮りのせいでしょうが)に、揺れまくるカメラ、被写体の前にいちいち存在する遮蔽物。見づらいったらありゃしない。そしてそれは、この映画が何かを隠したいからなのかな?と思ってしまいます。隠す事で逆に観客に伝わるものというのもある訳ですが、この映画の場合はむしろボヤかしたい、曖昧にしておきたいという意図があるように思えてなりません。それは、この時代に犯罪者を英雄として描く事の難しさなのかな、って。正義も悪もない混沌ぶりを表現しようとしたのでしょう。「デリンジャーにも言い分はありますよ」みたいな。だけど、それによって視点の曖昧な、ボヤけた映画となってしまった気がします。そのボヤけさ加減がジョニー・デップ、クリスチャン・ベールという二人のメインの存在すらも霞ませ、むしろ見終わったらヒロインやらクールな捜査官連中やらが妙に印象に残ったって感じで。ハッキリとデリンジャーを悪として明確に描いた方が、幾らか良かったのではないでしょうかねぇ。[映画館(字幕)] 5点(2009-12-14 18:20:44)(良:1票)

1060.  宇宙戦艦ヤマト 復活篇 《ネタバレ》 26年前、『完結編70mm版』公開初日、パンテオン前で西崎氏にパンフの表紙にサインをして貰った私は「70mmのヤマト、ずっと待ち焦がれてました」と言うと、西崎氏は「色々とあってね、なかなか大変なのよ」って。その後も本当に、色々あった『ヤマト』と西崎氏ではあります。さて、復活したヤマトは良くも悪くもヤマトのまんま。設定上の疑問点は山程あります。ガミラス&イスカンダルから始まって、彗星帝国やらガルマンガミラス、ボラー連邦やらアクエリアスやら、全部スルーしてた星間国家連合は何をやってたの?とか、地球の移民受け入れをしたアマールは、なんで銀河の力関係の説明を地球側に一切しなかった、また地球側も調査しなかったの?とか。SUSに至っては一体いつから謀ってたのよ? でもまあ、んなこたぁヤマトを長らく愛して、長らくなんだかんだ言いながらもヤマトを見捨てられなかった自分にとっちゃ些細な事。「フライホイール接続、点火、ヤマト発進!」、戦闘機出撃シーンに流れる『新コスモタイガー』のメロディ、「エネルギー充電120%、対ショック対閃光防御」、そういう変わらなさにいちいち涙だーだー流してヤマト魂を甦らせてるこちらは、ダメさ加減まで含めて包容するヤマト愛みたいなモンで包まれていて。美雪の言葉に、ヤマトの亡霊に囚われているのは、古代も製作陣もファンも同じだと思いつつも、その「新作ヤマト」の映像に抗い難いものを感じ続けました。一貫して母なる地球にこだわり続けるヤマト、最後、不滅の第三艦橋の球体内部で眠る真帆は、そのオーバーラップされる星々と共に星=地球=故郷=胎内の象徴なのかな?と捉えたのですが、どうでしょ?(あれ、ただ死んでるだけ、だったらガッカリですが) 今の時代には通用しないかもしれません。だけど、ここに至るまでを決して否定したくないですし、個人的にはその復活を歓迎し、喜んでいます。[映画館(邦画)] 7点(2009-12-12 23:34:01)

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