みんなのシネマレビュー |
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1061. ザナドゥ トラヴォルタと共演したグリースはそれなりのミュージカルだったが、このザナドゥはいただけない。大変な酷評を受けたのを覚えている。ジーン・ケリーは老体だし、若者は魅力不足、肝心なオリヴィアも歌は良いが演技は・・・と言った具合。ギリシャ神話とかミューズとか言っても、どうも映画にはマッチしなかったようだ。 ところで今DVDで気づいたが、何とスティングのロレッタ・サリーノが端役で出ているではないか。[映画館(字幕)] 4点(2012-09-08 06:15:13) 1062. 体当り殺人狂時代 喜劇の神様と称された斉藤寅次郎の映画だからおもしろさは保証付き。テンポが良いのがとても好き。煙突掃除屋の掘立小屋にもオートメーション?の発明品の数々、思わず笑ってしまう。何と若き日の池内淳子さんが出ているのだ。[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-09-07 17:15:27) 1063. 猛獣使いの少女 美空ひばりと同年齢であり、彼女と同様天才少女歌手としてデビューした江利チエミの初主演映画である。このとき江利チエミ15歳ながら堂々としたもの、映画は当時実際に来日興業を行っていたサーカスの一団の協力を得て作られた。千秋実の好演が光る。[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-09-07 07:37:00) 1064. 妖精は花の匂いがする 女子大生が授業料のためにモデルになる、ヌードになる、この時代ではやはり相当スキャンダラスなこととされていたのだろう。しかし元はと言えば病身の姉の治療費という涙ぐましいものなのだが・・・。久我美子は好演、この人は由緒ある家柄で学習院出身というのだから、映画スターになるのも同様なことだったのかしら。[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-09-07 00:47:45) 1065. 石内尋常高等小学校 花は散れども 《ネタバレ》 良人、三吉、みどりの3人の子供たちと市川先生夫妻を中心にした前半の物語は非常におもしろい。これが90を過ぎた映画監督の作だろうかと疑いたくなるほど実に若々しい。中盤は30年ぶりの同窓会、戦争を挟んでいることと広島ということもあり、戦争の痛々しさを感じずにはおれない。ここまでは高得点、だが市川先生が倒れて亡くなるまでがどうも冗長に思う。ここで老監督らしいゆっくりとした時の移り変わりを感じなければならないのかもしれないが、私には不向きだ。特に言語障害でものが言えないと言いながら「やーまーざーきー、こーいーのーはーつーたーびー」と一語一語はっきり言うのには参った。これじゃ通訳も何もいらずにわかるじゃないか。それから良人に関して、ぐずで決断力がないままうじうじするのも好きじゃない。[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-09-05 21:33:35) 1066. エデンの海(1976) 《ネタバレ》 百恵主演で唯一、三浦友和と共演していない映画。転任してきた教師と感受性の強い女子生徒とのラブロマンスだが、けっこうまじめに爽やかに作られている。とは言ってもやっていることは、誤解されやすい行為と問題行動とにらまれることばかりなのだが・・・。ラストで他の女子生徒たちが「先生やめないで」という気持ちもよくわかる。 [DVD(邦画)] 6点(2012-09-04 22:32:30)《改行有》 1067. ジェーン・エア(2011) 若いミア・ワシコウスカを起用したことで、昔見たジョーン・フォンテインとはまた違うジェーン・エアを見た。これはこれで決して悪くない選択だと思う。だがロチェスター役となるとオーソン・ウェルズにはまったくかなわないし軽すぎる。むしろフェアファックス夫人を演じるジュディ・デンチの存在感が大きいのはさすがだ。 また子役についても昔のマーガレット・オブライエンやペギー・アン・ガーナーとは比べるよしもない。この映画後半はセント・ジョン等の人物の登場により、原作に近くはなっているが、その分まとまりがないように思われ、原作や前作ほどの感動がわかない。[映画館(字幕)] 5点(2012-09-04 19:11:23)《改行有》 1068. ベルナのしっぽ 《ネタバレ》 視力を失った者と盲導犬の物語というとおおよその見当はつくのだが、それでもなお感動に値する映画。おかげで盲導犬に対する理解も深くなったと思う。途中「目が見えないお母さんなんて嫌いだ」と子ども泣いたときは、本当にこっちまで泣いてしまった。[DVD(邦画)] 8点(2012-09-02 21:17:43) 1069. こころ(1955) 《ネタバレ》 「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」と三部に分かれる長編小説を、よくぞ映画にしたと感心せざるを得ない。小説でもいろいろなことが起きて変化に富んだ物語であれば映画化は容易だろうが、途中をずいぶん端折って読んだ私にはこれが映画化されているとは思わなかった。映画を見て、なるほどこういう流れだったのかとわかりもしたが、改めて小説を読み直して、逆に映画だけで理解できるのだろうかとも思った。 先生はなぜ一人で友人の墓参りをするのだろうかとか、どうして隠遁生活みたいなものを送っているのだろうかなどの疑問は映画を見ているうちわかってくる。しかし自分の秘密をどうして打ち明ける気になったのかは今ひとつピンとこない。そして一番気になったのは森雅之、先生役は良いが回想シーンで書生になるのはどうしても無理に思える。 [DVD(邦画)] 5点(2012-09-02 11:05:49)《改行有》 1070. 白蘭紅蘭 ちょっぴりサスペンスで、ロマンスも含んだコメディっぽいドラマである。本物竹村千草と偽物竹村千草が入り交じり、相当おもしろい。隠れた名作と言っても良いのでは・・・。久我美子が何とも言えない魅力的な小悪魔?を演じるのが興味深い。対する沢村晶子はこの映画で初めて知ったが、久我とはまた違う結構な美人でかわいい。[CS・衛星(邦画)] 8点(2012-09-01 16:21:43) 1071. ナイアガラ 壮大なスケールを持つナイアガラの滝、この滝を身近に見られるだけでも大変すばらしい。しかしどう見ても映画はこの大自然の迫力に負けているように思う。マリリン・モンローとしてはめずらしいサスペンス、ストーリー自体も悪くないのだが、映画は今ひとつ盛り上がらない。[DVD(字幕)] 6点(2012-09-01 08:55:02) 1072. ひばりの三役 続・競艶雪之丞変化 ひばりの一人三役と期待されたが、他の「雪の丞変化」と比較しても敵討ちを中心とした後半が貧弱で妙味がないように思う。[映画館(邦画)] 5点(2012-08-31 19:11:29) 1073. ひばりの三役 競艶雪之丞変化 美空ひばりは早くから子役で活躍していただけあってさすがに演技が上手い。気っぷの良い粋な男衆の役は天下一品だと思っている。しかし女形役者の格好で立ち回るのは少し抵抗がある。どう見ても丹波哲郎の門倉平馬の方が強そうなのだが、お芝居だから良いのだろう。 [映画館(邦画)] 7点(2012-08-31 09:25:31)《改行有》 1074. 夕笛 一時期、本間千代子や和泉雅子に移っていた舟木一夫のお相手が再び松原智恵子になる。やはり美しき薄幸の美女を演じるには、彼女しかないのだと思う。まさにピッタリの役で好演である。舟木もこの頃になるとどうにか主役を任されるようになるが演技はまだまだだ。 映画はそれまで浮ついたアイドル映画から一転、本格的な恋愛ものとなる。従って流れる主題歌は始めと終わりだけ、途中で歌を歌うという場面はないし、そういう雰囲気の映画ではないのだ。 [映画館(邦画)] 6点(2012-08-30 20:02:11)《改行有》 1075. 俺っちのウエディング たいして長崎らしい風景も出てこないが、ま、そこそこにおもしろかった。しかし松本サリン事件じゃないけれど、マスコミ報道って恐ろしい。しかし社会派ものとはならず、結婚前の女性関係問題が引き起こす、ちょっぴりサスペンスがかったコメディというのが良かったかも。ラストは少しあっけないが・・・。[映画館(邦画)] 6点(2012-08-29 22:16:57) 1076. たとえ明日が来なくても 「スラムドッグ$ミリオネア」がインドムンバイを舞台にした米国映画ならば、この「たとえ明日が来なくても」はニューヨークを舞台にしたインド映画。こちらの方が製作は早いのだが、見たのはもちろん「スラムドッグ$ミリオネア」に感化されたためである。インド映画の特徴である歌とダンスはこの映画でもふんだんに使われ、見ているだけでも大変楽しい。前半はラブコメミュージカルの雰囲気大だが、途中からもつれた展開になり終盤はぐっと泣かせる映画になる。そうどちらかといえば韓国ドラマ「冬のソナタ」に雰囲気が似てくる。韓流ファンであればこの映画も好きになりそうだが、さすがに私も最後の方はくたびれてくる。ところでインドの女優さんは美人が多く、誰が誰だか区別が付きにくいほど、この辺も韓流ドラマ似かも・・・。[DVD(字幕)] 7点(2012-08-29 18:42:20) 1077. 約束(1972) 女とおばさん、それに若い男と非常にアンバランスな出だしなのだが、映画が進むにつれて謎が解かれていく。と、このように書けばサスペンスなのだが、どんどん物語に引き込まれてしまう。そして終盤はだんだんと胸がしめつけられるような思いだった。そう舞台は日本なのになぜかフランス風、岸恵子だからかもしれないが・・・。私に映画を感じる力があればもっと点数が上がっただろうにと思わせる映画だった。ところで意外だったのは中山仁、さぞかし事件に絡むのかと思っていたらあのまま消えてしまった。[映画館(邦画)] 7点(2012-08-28 23:23:07)(良:1票) 1078. 百万長者と結婚する方法(1953) 《ネタバレ》 マリリン・モンローの代表作の一つかと思いきや、登場するのは3人の女性たち。そして眼鏡をかけたモンローはどう見ても脇役で、主役はやはりローレン・バコールだろう。彼女の言う台詞が振るっている。「ずっと年上が好きだった。ルーズベルトもチャーチルもボガートも」には思わず笑ってしまった。ルーズベルトもチャーチルはいざ知らず、ボガートはバコール本人が25歳年上の結婚した当の相手だからだ。眼鏡のマリリンはチャーミングなお顔があまり見れずちょっぴり寂しいが、それでもコケティッシュな魅力はたっぷり。ストーリーはたいしたことないかもしれないが、十分笑える映画だった。そうか舞台劇なのか、納得、+1点。[DVD(字幕)] 7点(2012-08-28 07:32:40) 1079. 青春の鐘 50年代から60年代に盛んに作られていた歌謡映画も、この頃になるとめっきり下火になっていた。高校三年生で華々しくデビューした舟木一夫もご多分に漏れず、年を追うごとに人気がなくなってきたし、この映画は主題歌すらまったく知らなかった。ところが不思議なのは、DVDで初めて見つけた舟木一夫の映画がこれだからまったくの皮肉。舟木は一応主役にはなっているが演技もたいしてうまくなっていないし、映画自体もぱっとしないし斬新さに欠ける。ところが舟木に反比例して、ヒロインの松原智恵子は年々美しくなりまぶしいほどだ。[DVD(邦画)] 5点(2012-08-27 23:02:24) 1080. 夜叉 降旗監督も高倉健も好きだが、若いときの高倉健は好きでない。若い頃の高倉健と言えば任侠映画や網走番外地などのヤクザ映画、人は男っぽく格好良いと言うが私は大嫌い。だが後年の高倉健は影のある男の渋さが光っていた。それがどうだろう、映画の役がと同様に15年ぶりぐらいにヤクザの世界に舞い戻ってしまった。 映画自体は完成度が高くすばらしいできだと思う。何よりいしだあゆみと田中裕子という二人の女性が良い。特に田中さんは、いじあゆみという奥さんがいてもついふらふらとなるような色っぽさだ。ビートたけしも戦場のメリークリスマスでは何かようわからん役だったけど、今度の矢島の役はピッタリだったと思う。 前半は非常に良いと思うが、足を洗っていたのになぜ舞い戻ったかが納得できないので減点せざるを得ない。[DVD(邦画)] 6点(2012-08-26 23:53:37)《改行有》
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