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プロフィール
コメント数 2011
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1081.  サイド・エフェクト 《ネタバレ》 構成や演出が巧くて、ベテランかつセンスのある作り手だなと感じます。ソダーバーグびいきだからでしょうか。 ただごとではない不穏な導入で引きこまれ、さらにルーニー・マーラもJ・ロウも嘘か誠実かどちらともつかない演技である。腹に一物抱いているのは誰なのか、ワタシは最後まで判断つかなかった。ここらへんのじらし方、うまいですねえ。死んだ亭主の取引相手が絡んでくるのじゃないかと勘ぐったくらいだ。 肝心な所はうまく覆い隠しながら、真実を展開してゆく手際はシンプルで明瞭。オートバッグの不可解、実在しない同僚、盗撮の証拠、と女の疑惑が徐々にふくらんでゆき、ついに悪が敗北する、このカタルシス。近頃の作品は黒幕的な奴がまんまと生き残って後味悪くエンディングを迎えるものも多い中、小手先のどんでん返しなどしないストレート型のサスペンスは大変小気味良かったです。[DVD(字幕)] 7点(2015-09-05 23:53:03)(良:1票) 《改行有》

1082.  アタック・ザ・ブロック これを観て思ったこと。なんとまあ英国の低所得層の若者はあえいでいることか。かの国の不況のなかの青春映画はいくつも観てきたけれど、そういう一連の作品と同じような感慨を抱く。なんかエイリアンみたいのがいくつも出てきたところで、そいつらの印象は濃くなかった。 戦う舞台が“ブロック”という実に局地的な生活圏。その小ささが、彼らの人生全ての象徴のよう。ラストもその小さいエリアでヒーローとなってめでたし、となっている。別に世界を救ったわけではない。 一人の少年が言う。「なんでアフリカの子供を救うわけ?イギリスの子供は救わないのかい?」この台詞が妙に心に残った。作品の骨格のような気がする。 エイリアン退治は、脚本が用意した、少年らが閉塞した生活から抜け出すための力技。一人は英雄となって人生に意味が生まれた。B級映画に対して、少し考えすぎかな。たぶんそうだな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-09-03 00:32:06)(良:1票) 《改行有》

1083.  バーバー 《ネタバレ》 コーエン兄弟って人生のままならぬことを色んな味付けで見せてくれるけども、これまた平凡な人間が予想もつかない方向へ破綻してゆくお話。ビリーボブ演じる床屋のオヤジがお馬鹿さんなんだな これは。見た目が無口で渋くて思慮深そうなのは目くらまし。この人の狙ったコトってひとつも的射てないもの。 好いているのかどうか確信の持てない女と結婚し、なりたくもなかった仕事に就き、女房の不倫がきっかけで鬱屈した日々に仕返しするかのように、ケチなゆすりに及ぶ。ここでも相手がどう出るか見誤って犯行がバレる始末。紹介された“敏腕”弁護士は馬鹿高いばかりの法律屋で誠実からはほど遠い。勝手に才能を見込んだ女子校生にはピアノの才なんて無く、夢想していたような純真無垢な天使ですらなかった。読み間違いだらけの人生だ。ビリーボブはこういう物哀しい役にすごくハマるなあ。 あ、ひとつ先見正しいことがあった。ドライクリーニングの先行投資ね。でもこれも結果実りとなって還ってこないんだもんなあ。お馬鹿ってだけなのに人生ってこんなにままならないものかあ。つらい。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-09-01 00:27:00)《改行有》

1084.  ワイルド・スピードX3/TOKYO DRIFT この番外編はFFシリーズに必要か??なんで急に日本を舞台にしたくなったんだろう。舞台が日本ながらメインキャストはほとんど非日本人、てのも何故なんだろう。とても17才には見えない老け顔外国人が高校の制服着ていて、違和感でいっぱいなうえに所々日本人タレントがカメオ出演してくるので見慣れた顔が突如はさまり、まあ居ずまいの悪いことはなはだしい。このキャスト起用の裏事情というか、制作上の政治力学の方にストーリーよりも興味が湧く。 日本車は可愛い。しかしドリフトシーンは観づらいし、キャラ設定も安易で白ける。 スターターの脇をつとめる女の子が「セットぉー」と“ト”まではっきり発音するのがすごくヤだった。[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-08-30 00:14:53)(笑:1票) 《改行有》

1085.  ディスタービア 《ネタバレ》 「30m以上出てはいけません」という制約が、サスペンスをあおる役割として機能してないと思うんだけど。家族が拘束されてるかも、となったら もはやそんな警察との約束事、律儀に守ってる場合じゃないでしょ。むしろ通報する手間が省けるってもんだ。 犯人のおやじさあ、オカンを地下に拘束してから息子の部屋に現われるまでが早すぎませんか?PCチェックしている間にもう背後にいる。早い。 鹿の死骸とか、無事だった中国人の友人とか、“実はなんともなかった”というフェイントが多すぎてうざい。隣の彼女との青いいちゃつきもいらない。人死んでんのに節操の無い馬鹿なラストも嫌い。[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-08-23 23:57:51)(良:2票) 《改行有》

1086.  宇宙の7人 これは、あれだ、エド・ウッドに予算を与えたらこうなりました、っていう検証結果だ。七人の侍とスター・ウォーズをやりたかった、という意欲はひしひしと伝わる。伝わるだけだが。展開の早いこと速いこと、行間に潜む情感とかデリカシーなどというものは一切無し、もお雑。加えてCG以外のハコモノのチープ感といい、戦闘中のパイロットの顔だけ大写しにする演出の下手くそさといい、つまりセンス無いのよ。真にエド・ウッドの後継者と言えるのではなかろうか。[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-08-23 00:51:10)

1087.  ミッション 会社の都合で出向し、現地で成果を上げたにも関わらず 数年後本社から“事情が変わったからそのプロジェクトはチャラね”と告げられた社員たち。本作の場合、社員は宣教師たちで、交流を深めてきた現地住民の居住権を取り上げるって話だ。神に仕えし者達の、政治の闘いは人間のご都合丸出しだ。白人至上主義の現場ってのは実際こうも酷いものだったのかあ、とつくづく勉強させられた。19世紀、南米でのイエズス会の活動のことなど、この映画を観るまで想像したこともなかったです。 イグアスの滝の勇壮なこと、音もしぶきもつぶさに切り取ったカメラの力も凄い。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-20 00:19:07)《改行有》

1088.  ブルージャスミン 《ネタバレ》 そうと自覚の無い愚かな人は、他者を苛々させるものだ。ジャスミンの自意識はとてつもなく高いプライドと見栄でできていて、「完璧な人生を生きるべき自分」に一片の疑いも持たない愚かな人だ。都合の悪いことには見て見ぬふりで先送り。確かに彼女は犯罪者ではないし、悪人ではない。だけど他人の人生を上から目線で否定する傲慢さ、良い人間でもないだろう。 上手いなあ、と思ったアレン演出はオープニングと、妹のキャラクター設定。 旧知の叔母らしき老婦人とファーストクラスで旅行中のジャスミン。ずっと語りっぱなしだけど、これは観客への状況説明なのかと思いきや なんと老婦人は辟易した顔で迎えに来た家族の元へさっさと向かうのだ。えーっ、他人だったんかーい、と客は驚き、初対面の相手にだらだらと自慢話をするジャスミンという女の人間性を一発で理解するのだ。 ジャスミンと対比の妹、これがまた絶妙に彼女と逆ベクトルの描かれ方なんですな。垢抜けない髪型、服装、バツ一、子供あり、スーパーのパート、と設定に抜かりない。ジャスミンが馬鹿にして止まない生活レベルなのだけど、彼女は姉のように自己承認欲求に心が縛られていないので、のびのびとして自由だ。感心なことに、ラストのけんか別れまで一度も姉のことを悪く言わなかった。 金は無くとも、人生をそこそこ楽しみ受け入れる妹、かたや酒と安定剤に頼りながらセレブ生活にしがみつく姉。 私はジャスミンが好きではない。やることなすことイタくて不愉快だ。だけど見栄をはってつい誇張するくらいのことは、誰でもやるだろう。「愚か」というだけでこんなに悲惨な結末を迎えるとは、震え上がってしまった。アレン怖いなあ。 ジャスミンを100%理解して演じたC・ブランシェットが凄い。充血した上目使いで自分の妄言に取り憑かれている彼女から目が話せない100分でありました。[DVD(字幕)] 8点(2015-08-16 01:02:34)(良:1票) 《改行有》

1089.  カレンダー・ガールズ 《ネタバレ》 なんか、英国の人って裸になるの好きですよね。おっさんはもとより、王室のプリンセスからおばちゃんに至るまでよく脱ぐなあ、という印象があります はい。 ヘレン・ミレンを代表に、おばさんたち皆あっけらかんとして楽しそうだ。迷いなんてほんの一瞬。ヨークシャーの風景も目に美しく、イギリス人らしいヒネリの効いた台詞も粋です。“事業”が成功してちょっと天狗になっちゃうクリスと、それをやんわり制するマギー。夫たちや女性連盟のお偉いさん達といった背景もきちんと織り込んだドラマの奥深さも、英国映画らしいなあと感じました。 ただ、ワタシが最も注目したのはクリスの息子のこと。オカンが人前に裸を晒すなど10代男子には耐え難いことでありましょうし、息子を愛して止まない自分としてはわが身に置き換えてみると、うーわ絶対こんなことできねえ、と思いましたね。彼の社会生活がどれほど支障をきたすことか。そこらへん、息子さんに関しての回収が今ひとつおざなりで物足りなかったのでした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-04 23:09:06)《改行有》

1090.  近松物語 《ネタバレ》 おさんという一人の女のことを思う。人生の九割方を不憫に生きた人だなと思った。嫁ぎ先のみならず、実家の兄や母親ですら彼女の苦労を慮ってやらない連中ばかりだ。当時の風潮だからか「女は耐えるもの」と刷り込まれていたかのような おさん。けれど、自分を真に想ってくれた男の出現で、これまで眠っていた激情が人生の最後で噴出したかのよう。 疲弊するばかりの逃避行に一旦決着がついても、夫が(世間体の手前)許すと言っても、以前までの平穏だが理不尽な我慢人生を拒否して公開処刑へと突き進む彼女。その横顔たるや、うっすらと微笑みすら浮かべて凄絶ですらある。だんだんと瞳に狂気が宿ってゆく香川京子の演技は怖いほど。自らの人生に復讐をしているようにも思えた。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-08-03 00:25:21)(良:2票) 《改行有》

1091.  ドクトル・ジバゴ(1965) 《ネタバレ》 画面いっぱいに広がる異国の広大な風景。その圧倒的な空間の広がりは映画ならでは。加えて男女のままならぬ悲恋、歴史の動乱、と長編作の必須事項をきっちり押さえた200分。さすがにおなかいっぱいになったけれど、第一次大戦から革命に至るまでのロシアの市井はとても興味深かった。初めて知ったこともたくさん。 赤だ白だバルチザンだ、と国内大荒れだ。登場人物らがやや情勢に流されっぱなしの感はあっても、致し方の無いことなのかもだ。何しろ前線から帰宅してみれば共産の名の下に自宅が他人でいっぱい(!!)だ。うわうわ。怖気づくのはそれだけではない。苛酷な鉄道の旅。扉を開けたらもう一枚壁がある。氷壁なのだった。それをばーん、と割って汚物を捨てる。この描写の容赦の無いこと。ロシアの大地がどういうものか、身にしみて分かろうというものだ。 しかもD・リーンは、絵画のような繊細なシーンも不意打ちのように入れてくる。陰影に満ちた室内に黄色いひまわり、エルサの城もかくやと思わせる、氷漬けの邸宅。その銀の輝き。 映像監督の手練が全編にわたって発揮され、画の力が恋バナの弱さを補って余りある。ロシア国内での撮影でないとは驚愕だ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-02 00:18:20)《改行有》

1092.  未来世紀ブラジル 《ネタバレ》 全編にわたって趣味が悪く、黒いユーモアがふんだんに。たしかに笑えもするけど、笑ったあとにざらつくような不快感も残る。整形に血眼なオバサンたちは死んだら原型もキープできないほどに切り刻まれ、食事は色のついてるだけの何やらマッシュ状のかたまり。管理史上主義の世界では紙切れが異常な権威を持ち、暖房修理すら許可証が必要なんだとか。うあー、こんな未来像を構築したギリアムの感性には畏れ入る。畏れ入るが、例えば「時計じかけのオレンジ」にワタシは心胆奪われたものであるが、ブラジルの方はまだまだずっと理解可能な世界で、両者のエッジの効き方の違いを大きく感じたりもする。どっちが好きかと聞かれれば、いやどっちも好きというわけじゃないんだけど。[DVD(字幕)] 7点(2015-07-31 23:37:46)

1093.  逢びき 《ネタバレ》 おそらく、誰の記憶においても“初恋”というのは特別に綺麗で汚れの無い思い出なんじゃないだろうか。それって(多数の人にとって)プラトニックなまま終わったから、だと思うんだよね。で、大人になるとプラトニックに恋する、ということは実に稀なことになってくる。そして美しさを失う。 しかしこの映画、奇跡的な大人の“心のみ”の繋がりを描いて成功しちゃっている。大人になってからかかる はしかは重篤だというけれども。この二人の苦しみもそれは大きいもの。社会性やら家庭やら、色んなプレッシャーに耐えつつ、ティーンエイジャーのように恋をする二人は大変清らかでありました。 “クレアモント・ホテル”の主人公ミセス・パルフリーのおすすめだったこの映画。彼女同様に、品のある佇まいです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-07-29 00:33:23)《改行有》

1094.  インシディアス 《ネタバレ》 人形とか人影とかモニターからの声とか、たくさん怖い要素を盛り込んでいるけど結局どんな手も既視感いっぱいだ。どうもアメリカンホラーは怖がらせようとしてやり過ぎるきらいがあり、(素人作の投稿動画なんかは最後にわーっと驚かすパターンが米モノに多い)今作では子供を昏睡状態にしやがった。子供に手を出すとはなんたる卑怯な脚本、死なせたら承知しないぞ、と不愉快な気持ちになりながら観た。 観終えての感想。霊媒師のオバサンがアラン・リックマンそっくりだった。気になった。あとお義母さんさあ、孫の怪現象が遺伝だって知ってたんだったら引っ越す前に教えてくれりゃいいのにと思った。引越し代だってばかにならないよね。 まあこんな感想は一流ホラーを観た後では抱かないわね。そういうことです。[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-07-26 00:14:51)《改行有》

1095.  ウォルト・ディズニーの約束 《ネタバレ》 ああ そうなのか。P・L・トラヴァースという作家の人となりを知って、原作メリー・ポピンズの世界がやっと理解できたような気がする。本当に長年のつかえが取れた思い。 メリーは甘くない。「スプーン一杯のお砂糖」なんかでごまかさず、子供に現実を直視させ乗り越えさせる。(E・ワトソンの台詞)この厳しさは父性の強い英国の子育ての伝統なのかと思っていた。しかしトラヴァース女史は意外やオーストラリア育ちなのだった。そしてそこで幼い頃に敬愛する父の苦しむ姿を経験していた。 メリーポピンズの背景である女史の幼少期がしばしば挿入され、おとぎ話の骨格がよりわかりやすく肉付けされてゆく展開は見ごたえがある。そして、それ以上に私の胸を衝いたのはウォルトの、愛の少なかった子供時代の告白だった。「もう疲れた。辛く悲しい風に過去を思うのは。」 ディズニー映画の、幸福や希望への強迫観念めいた迷いの無さがどこから来ているのか判った。 スプーン一杯のお砂糖が人生に必要なこともある。 方向性に違いはあっても、子供たちの良き成長を願う二人が歩み寄った時、もう泣けて仕方なかった。 そして巨大なディズニーワールドを支える、たくさんのトップレベルの才能にも感銘を受けた。作曲、脚本、作画etc。皆全力を尽くして作品に貢献している。バンクス夫人の造型については作者本人よりも深く考察していたほどだ。 偏屈女史をなだめすかしながら、ストレス過重の仕事を完遂したスタッフにも、敢闘賞を差し上げたい。[CS・衛星(字幕)] 9点(2015-07-22 00:08:23)(良:1票) 《改行有》

1096.  アンダーワールド(2003) 《ネタバレ》 ヴァンパイアvs 狼男って、もう下手するとB級どころかZ級レベルのお粗末なもの見せられたらどうしよう、とちょっと身構えた。大丈夫でした。制作の熱意伝わるBプラス2くらいの健闘作であります。 両者 銃撃戦での幕開け、って代々続く怪物としてのアイデンティティーはどうした、とまず突っ込みたくはなりますが 現代の風景にゴシックテイストを上手いこと融合した画の力強さや、真実を徐々に明かす脚本にすっかり釣りこまれました。いやあ、ワタクシ初めこそケイト側=ヴァンパイアサイドだったのに中盤以降は狼軍団にすっかり肩入れしてしまいましたね。我ながら単純だ。 お人形さんのような美貌のK・ベッキンセール。その表情の乏しさが逆に役にはまるという幸運です。青白いかんばせがリアル・ヴァンパイア。黒レザーの衣装も正解。[DVD(字幕)] 6点(2015-07-20 23:33:37)(良:1票) 《改行有》

1097.  狩人の夜 《ネタバレ》 古いながら、独特の感性を持つサスペンスです。このセンスは当時としては先鋭的すぎたのでしょうか、評価が今ひとつだったというのは意外です。 幼気な子供が邪悪な大人と対決しなければならなくなる。しかも周囲の大人たちは頼りにならないというプリミティブな恐怖はサスペンスの王道と言いましょうか、作中でも名の出る「青ひげ」この名作を読んだ時の芯から震えが来るような、純然たる”怖い”という感情を思い起こさせました。 モノクロがその効果をいかんなく発揮している映像美もまた特異で、目の奥に強い印象を残します。水草のように揺れる母シュリーの髪、遠くに認める殺人鬼の黒いシルエットは絵画のよう。庭に忽然と、ぽつりとそこにいる殺人者。その存在の異様さ。 まるで暗号のように聖書の教えが作中あちこちに流れます。キリスト教の観点からの道徳を説いているのかと解釈しながら観ていたのですが、ラストでは村人たちが掌を返したようなリンチ寸前の暴動で、その寛容の無さを丸出しにしています。リリアン・ギッシュも辟易して避けて通るほどの。いやなんというか、ひとクセもふたクセもある、どこまで奥行きがあるのかわからないお話でした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-07-20 00:19:55)《改行有》

1098.  メリー・ポピンズ メリー・ポピンズシリーズは小学生の頃に図書館で借りて全巻読んだ。ポピンズの見せてくれる摩訶不思議な魔法には心惹かれたけれど、メリー本人は冷たくてつん、としていてとっつきづらく、“乳母”という文化の無い日本人の子供だった私には苦手なキャラクターであった。“うたのお姉さん”とか“幼子に甘いばあや”などのイメージとは程遠い魔法使いなんである。 不思議ではあるが、ハッピーというよりはシュールなポピンズの魔法世界がディズニー映画かあ、と違和感を抱きながら大人になっての観賞だ。 私は正面切ってまじろぎもせずに幸福を演出してくるディズニー映画が、基本苦手である。原作者が危惧したという話にも頷ける。 しかし結論から言うと、子供の頃にすぐこの映画に触れることができるのは幸せなことだと感じた。ポピンズの性格が甘くなっては別の話になって目も当てられない。その点 J・アンドリュースは適役だった。背筋がぴんとして、凛としているポピンズの原作どおりのイメージをキープした。 ディズニーお家芸の表情豊かな動物たちのアニメや、この上なく上質な音楽に彩られ、原作よりずっと暖かく子供の心に添ってくれる仕上がりになっていると思う。もう大人になってしまったのが残念だ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-07-19 23:50:29)(良:1票) 《改行有》

1099.  アルマゲドン(1998) 映画文化の黎明期でもないのに、こうも屈託無くベタな感動(ぽい)話をこしらえるとは驚きだ。観てる方としてはどういうリアクションをすれば正解なのか。 思うにこの映画でB・ウィリスの献身に涙し、リヴ・タイラーの花嫁姿に「リヴちゃん 良かったわねえ」と思える人は実に素直でヘソがきちんとついているんでしょうな。姑さんにも好かれそうだ。 ワタシの感想は「制作 いいかげんにしろよ」だったけど。[地上波(吹替)] 4点(2015-07-15 00:21:14)《改行有》

1100.  スノーホワイト(2012) 《ネタバレ》 “戦う白雪姫”のコンセプトの是非は置いておくとしても、その世界観を構築するのにVFXにのみ頼りすぎです。柱となるべきストーリーの広がりやキャラを立たせる役者の技量等、どれも足りていません。やはりヒロインのミスキャストの責任は大きい。K・スチュワートには残念ながら、スノー・ホワイトの資質たる雪のような清らかさ、純潔さを体現するだけの演技力はありませんでした。歩き方すら、姫君のそれではない。 そもそも、脚本自体“殺さない=生かす象徴”のプリンセスとして唯一無二の存在意義を散々謳ってきたのに、先陣切って甲冑まとって戦いに出るというのは矛盾しまくりで、誰も指摘しなかったの、コレ?と首を傾げざるを得ない。オッサンと幼なじみ、と王子役が二人いるのも中途半端に不要な配置です。 ダメだらけのこの映画で唯一、水準以上の仕事をしているのがS・セロン。悪の女王の風格たるや、誰もが評価するところでありましょうが、皮肉なことに周りがポンコツだらけなので彼女一人浮いているという、バランスの悪さにもなってしまっています。 白雪姫のアレンジならば、同年発表の“白雪姫と鏡の女王”の方が良作です。制作の心意気がそちらには込められています。お口直しにどうぞ。[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-07-14 00:26:45)(良:1票) 《改行有》

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