みんなのシネマレビュー |
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1101. 幸福の黄色いハンカチ ロードムービー形式のラブストーリーもの。 武田鉄矢のキャスティングが良かった。彼がコミカルでいい味を出しているので、 "黄色いハンカチ"という、およそ健さんとは似つかない臭い演出を随分と和らげている。 映像が古臭く、全体的にセンスの良さも感じない。 脚本も演出も完成度は高くないのに何度も観てしまうのは、単純に面白いから。 山田監督らしく、ラブストーリーに人情劇をうまく絡めたお薦めの逸品。[地上波(邦画)] 6点(2011-08-14 07:40:31)《改行有》 1102. 七人のおたく cult seven 「七人の侍」のパロディで、コメディータッチの映画。 全体的には肩の力を抜いて鑑賞できる気軽さがあるが、 おたくたちの半分ほどは、ストーリーの内容に生かされていない。 いくらパロディとはいえ、もっと脚本をしっかりと練って欲しいところ。 一番活躍してて印象に残っているのは、ウッちゃんのアクション。 素で格闘技おたくだなと笑ってしまった。疲れている時に気分転換したい人などにはお薦め。[地上波(邦画)] 3点(2011-08-14 07:17:11)《改行有》 1103. シックス・センス 主人公と少年の心の交流が、この作品の一番重要なテーマだと思うんだけど、 伏線のほうに力を入れ過ぎて、本来のテーマが薄くなってしまったように思う。 オチは途中でわかってしまうし、ラストに向けての懸命な伏線作りも、 逆にあざとさばかりが目につく始末。アイデア自体も新鮮さはないし、 映画好きな人なら、「あの大ヒット作をモチーフにして作ったな」 とすぐにわかるのではないかと。がんばって作ったという印象は受けるんだけど、 個人的には今ひとつの作品だった。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-14 07:10:18)《改行有》 1104. 失踪(1993) キーファー・サザーランド主演、サンドラ・ブロック競演のサスペンス映画。 実際にあった事件をベースにしているようで、そう考えると怖いことは怖い。 ドラマとしては後半がかなり強引な展開で、サイコサスペンスという印象は薄い。 どちらかと言うと、テレビ向きのサスペンスドラマといった感じ。 設定はいいんだけど、結局はシナリオの練り不足、尻すぼみといった内容の作品だった。[ビデオ(字幕)] 3点(2011-08-14 07:03:58)《改行有》 1105. 失楽園 くだらないし、暗いし、しかも汚い不倫映画。 主役二人の描写が浅いので、もちろん感情移入などできず、 単に不倫している男女の日常生活を追っているような感覚。 脚本も穴だらけだが、ラストがもうどうしようもない。 こんな映画を観るぐらいなら、ポルノでも観ていたほうがよっぽどましだった。[地上波(邦画)] 1点(2011-08-14 06:54:59)《改行有》 1106. 少林寺木人拳 ジャッキーがコミカルアクションを見せる前の初期作品。 カンフー映画の古典とも言うべき内容で、ストーリーもかなり真面目。 ジャッキーは若いというか、顔が違うということでちょっと話題になった作品だった。 監督のロー・ウェイはブルース・リーの映画も撮っていたが、お話をまとめるのがうまい。 この映画でも単なる復讐劇には徹しておらず、単純なストーリーを飽きさせずに 鑑賞させる工夫がなされている。修行の段階で登場する木人と呼ばれる武道人形も インパクトがあってアイデアとしては面白い。設定自体に目新しさはないけど、 古いカンフー映画の中では、まあ出来のいい作品だと思う。[地上波(吹替)] 4点(2011-08-14 06:48:53)《改行有》 1107. シンバッド七回目の航海 ハリー・ハウゼンの特撮もの。 ダイナメーションを使用した冒険ストーリーは、基本的に変わらない。 ただ今回はちょっと合成の技術が今イチで、映像にうまく溶け込んでいないように感じた。 極端な言い方をすれば、アニメを実写に当てこんでいるような印象。 それさえ気にしなければ、他のシリーズ同様、楽しめる作品だとは思う。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-14 06:43:51)《改行有》 1108. シンドバッド虎の目大冒険 ハウゼンのシリーズ冒険もの。一番古い作品だと勘違いしていた。 ストーリーは決して悪くないんだけど、モンスターキャラに全然魅力を感じず、 どうしても盛り上がりに欠けてしまう。内容はシリーズ全部似たようなものだし、 もうアイデア切れといった感じかな。でも楽しませてもらったシリーズだった。[DVD(字幕)] 3点(2011-08-14 06:42:22)《改行有》 1109. 深夜の告白(1944) ワイルダーの演出が光る心理サスペンス。 冒頭のタイトルバックの奇抜さ、回想シーン形式の構成と、 先の展開に期待を抱かせるストーリー展開で、決して飽きさせない。 後のTVのサスペンスものなどに影響を与えたことが窺い知れる作りは、 この年代の作品の中でもかなりの出来映えかと。キャスティングもしっかりしていて、 最後まで安心して観ていられる。モノクロ映像が効果的な、お薦めのサスペンス。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-14 06:39:04)《改行有》 1110. ジム・キャリーはMr.ダマー ある事件に巻き込まれた、大ボケ2人組のロードムービー型コメディー。 ジム・キャリーは相変わらず何となくいけすかない奴なのだが、表情や動作は愉快。 コメディーパートは下ネタのキタナイ系が多く、個人的にはほとんど笑えるシーンはなかった。 ストーリーに関しては、事件の真相自体がオチに使われているせいか、 終盤まで説明不足で2人組にうまく絡んでこず、どうにもピンとこない。 キャラの面白さはもちろん大切だけど、コメディー映画はストーリーの妙味でも笑わせてほしい。[ビデオ(字幕)] 2点(2011-08-14 06:34:03)《改行有》 1111. 十戒(1956) 1958年度外国映画興行成績1位の一大史劇スペクタクル。 金がかかっていて、上映時間がすごく長い。ストーリーは山あり谷あり。 展開の妙味というものはないが、大河ドラマ好きの人なら満足できる内容。 演出はまあまあ。チープなシーンもあるけど、まあ昔の映画なので。 ユル・ブリンナーの頭は、相変わらずツルツルだった。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-14 06:30:45)《改行有》 1112. 11人いる! 萩尾望都原作のアニメ化作品。単行本一巻分の内容は映画化にぴったり。 原作自体の出来がいいので、本作の方も面白いのは当然のことなのだが、 古いアニメということで、絵や演出は今イチ。 でもSFアニメものとしては、満足できる作品に仕上がっているんじゃないかと。[ビデオ(邦画)] 4点(2011-08-14 06:18:34)《改行有》 1113. 十二人の怒れる男(1957) 明確なメッセージが込められた、とても良質な映画。 舞台劇を観ているような構成で、事件の概要をシンプルかつ判り易いような設定にしている。 その点で多少物足りない部分はあるけど、そのぶんテーマはしっかりと伝わった。 緊迫感と緊張感に溢れた展開で、鑑賞者をラストまで引っ張ってくれる。 中学校の必修科目に取り入れるべき。下手な授業など受けているよりよっぽどいい。[DVD(字幕)] 8点(2011-08-14 06:14:58)《改行有》 1114. ジュマンジ パニック、ファンタジー、冒険活劇、友情ものと、 おいしい部分を取り出して、バランスよくまとめたといった感じの作品。 内容はまったく違うんだけど、ちょっと「グーニーズ」を思い出した。 ラストはこれでいいの? と思わず苦笑いしてしまったが、 ほんわかしていて、子供からお年寄りまで楽しめる娯楽作品だと思う。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-14 05:59:16)《改行有》 1115. スイート・チャリティ 原案がフェデリコ・フェリーニ「カビリアの夜」。 →舞台化→映画化といった順を辿ったミュージカルらしいけど、 期待作であったのか、かなり気合いの入った作りで古さを感じさせない。 音楽、美術はもちろんのこと、ニューヨークロケをふんだんに取り入れた 歌やダンスシーンの映像演出が素晴らしく、まるで一つのショーを観ているようにきれい。 ストーリーはオリジナルとほぼ変わらず、そこにミュージカルシーンを入れたために 2時間半という長丁場に。元々ミュージカル用に作られたお話ではないだけに、 やっぱり間延びした感じを受けてしまう。 シャーリーはコケティッシュな魅力を振りまき、このヒロインのキャラも悪くはないのだが、 童顔だけにスレた役は今ひとつといった感じ。でも頑張ってる。 サミー・デイビス・Jrのゲスト出演は笑った。ミュージカル好きの人なら十分楽しめる作品。 ちなみにDVDにはラスト別バージョンが収録されていたが、こちらはまったく冴えなかった。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-14 05:55:52)《改行有》 1116. スウィングガールズ ジャスバンドを題材にしたストーリーコメディー。 青春ドラマの要素も入ってるかな。とにかく全体の作りが非常に粗い。 ふざけすぎの女の子たちのキャラ設定は、若者向け民放ドラマのレベル。 ストーリー展開は突っ込み所満載。一応コメディーなんだから細かい所は目を瞑ってよと、 思わず制作者側の甘えを感じてしまったが、コメディー映画でもシナリオは大切なんだけどね。 「天使にラブソングを」あたりを観れば、それがよくわかるんじゃないかと。 ジャズバンドと聖歌隊の違いこそあれ、あちらもコメディー映画だからね。 音楽の楽しさだけは伝わった。[地上波(邦画)] 3点(2011-08-14 05:39:06)(良:1票) 《改行有》 1117. ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク 前作では遺伝子操作に対する警鐘をテーマにしており、 ストーリー自体もそれなりにしっかりしていたのだが、「2」は娯楽性一本やり。 映像を観ているだけなら楽しめるが、結局後には何も残らない。 後半の恐竜さんご乱心のシーンでは、もうポケーッと画面を見ていただけのような気が。 まあ普通の恐竜映画です。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-13 22:09:35)《改行有》 1118. 推定無罪 ハリソン・フォード主演のサスペンス推理ドラマ。 原作自体がかなり密の濃い内容といった印象で、2時間ちょっとの尺ではいかにも駆け足状態。 事件の概要、裁判過程、特に人間関係において、かなり希薄な作りだなという印象。 途中で犯人がわかってしまう演出にも問題はあるんだろうけど、 これはあまりにも説明、描写不足というか、結果的に典型的な安直パターンになってしまい、 どうしても軽さを感じてしまった。ていうか、どう考えても無理があるでしょ。 ストーリーそのものは面白いと思うんだけどね・・・。[ビデオ(字幕)] 3点(2011-08-13 19:36:46)《改行有》 1119. スウィート・ノベンバー ラブコメじゃなく、純粋なラブストーリー。 シリアス系のお話は粗も目立つ。という以前の問題で、これはちょっとひどい作りだよね。 主人公のキャラ設定はご都合主義丸出しのいい加減さだし、ヒロインの行動はハチャメチャだし、 これでどうやって感情移入しろというの? 終盤の展開は、これまたありきたりのパターン化したもので、 結果的にそれがヒロインの無茶さをさらに際立たせてしまった。 自分がヒロインの立場に立って考えてみれば、あまりにもありえない話でしょ。 演出映像面で+1点付加してみたけど、まあ参ったね。[DVD(字幕)] 2点(2011-08-13 19:24:34)《改行有》 1120. スクリーム2 「1」からの完全続き物という感じで、 前作を鑑賞していない人は、ちょっと戸惑うんじゃないのかな? 謎の怪人はスーパーマン化し始め、突如あり得ない所から出現したり、やたら不死身だったり。 こうなってくると全然怖くないし、もうギャグとして鑑賞するしかない。 シリーズは「3」まで制作されたが、「2」でこの展開では先が見えてしまったという感じかな。[地上波(吹替)] 2点(2011-08-13 18:56:45)《改行有》
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