みんなのシネマレビュー |
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1121. のど自慢 《ネタバレ》 「いやあ、歌っていいよね!」と、しみじみ感じさせてくれる映画でした。ベタなストーリーにベタな歌の組み合わせではあるんですが、これがまた良いんです。何というか、カラオケで自分の歌に酔ってしまう感覚に近いかも・・・・。本当に気楽に楽しめる映画でした。 [地上波(邦画)] 8点(2007-05-08 18:24:43)《改行有》 1122. フルメタル・ジャケット 《ネタバレ》 今まで見た戦争映画の中でも1、2を争う凄い作品でした。戦争というものが、如何に人間の存在を否定するような地獄であるかを、ちょっと突き放した感じで描いています。 そして、この作品の凄いところは、重いテーマを扱っていながら、まったく無駄の無いシーンの展開、効果的な音楽の使用等で考えさせるだけでなく、娯楽としても成立させてしまうところですね。特に、ラストのローリング・ストーンズの「黒くぬれ!」が流れるエンドロールは、本当に鳥肌がたつ位格好良いです(これも今まで見た中で1、2を争いますね)。 大スクリーンで見たい作品ですね。 [DVD(字幕)] 10点(2007-05-06 16:48:06)《改行有》 1123. 時計じかけのオレンジ 《ネタバレ》 何というか、いろんな要素が詰まっていて何度も反芻してしまう映画ですね。特に音楽の使い方が非常に素晴らしいと思いました。 ストーリーも、不良少年の心の変化を描いているだけでなく、政治家の権力争いの醜さなんかも風刺していたりして非常に面白かったです。 [DVD(字幕)] 8点(2007-05-06 16:15:42)《改行有》 1124. blue かなりドロドロとした感情を、非常に静かな透明感のある映像にしているなという印象でした。市川実日子の存在感のある演技が光ってましたね。 [DVD(邦画)] 7点(2007-05-05 16:35:34)《改行有》 1125. 風花(2000) 《ネタバレ》 私自身お酒が大好きで飲みすぎる事もしばしばあるので、この作品の浅野忠信の姿が他人事とは思えず、ついつい感情移入して観てしまいました。浅野忠信の酔っ払いっぷりは中々リアルで良かったですね。 内容的には、小泉今日子と浅野忠信の微妙な距離感のある関係が、コメディチックな面も見せてくれていて、回想シーンのヘヴィさを中和しています。 桜や雪山等の背景も素晴らしく、ラストも清清しい感じで派手さはないけど良い作品だと思いました。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-05-02 16:35:11)《改行有》 1126. アイデン&ティティ 《ネタバレ》 何というか、文化系少年の妄想爆発映画という感じで楽しかったです。(麻生久美子演じるヒロインなんてまさに妄想の産物ですから・・・) 特に、獅童が入院した後の峯田のカッコ良さ、もう「ロックを単なるブームとして扱ったバカどもに捧げる~」のシーンは「これこそロック!」という感じで痺れましたね。 まあ、いろいろなミュージシャンもチョイ役で出ていて、それを探すのも楽しい作品です。 [DVD(邦画)] 8点(2007-05-02 16:04:30)《改行有》 1127. バベル 《ネタバレ》 遠く離れた国々がある事件の連鎖で繋がっていくというスケールの大きさ、異なる文化・人種のぶつかり合いが生み出す緊迫感で、2時間30分近くの長編ですが長さを感じさせませんでした。 しかし、菊池凛子のアカデミー賞ノミネートで話題になった作品ではありますが、正直「日本編って必要なの?」と思いましたね。何というか、ストーリー的にさほど重要ではないと感じましたし(ていうか、わざわざモロッコまでハンティングしに行く人っているの?)。後は、日本の描写にやや違和感を感じてしまいました(ニュース映像が東京MXテレビだったのは笑いました。何でUHF局・・・)。菊池凛子も体当たり演技でインパクトはあったけど、ちょっとこれでオスカーは・・・・という感じでしたね。まあほとんどのマスコミが具体的な演技内容について深く言及しなかった訳がよくわかりました。そして、何といっても今話題の「ポケモンフラッシュ」(笑)のシーンも見ましたが、確かにあれはキツかったですね。まあ、ニュースを見てなるべく直視しないようにしたので問題はありませんでしたが。 何というか、全体的には映画としてのグレードも高く面白かったんですが、日本編が何というか足を引っ張っているような気がしました。 [映画館(字幕)] 7点(2007-05-02 15:28:53)《改行有》 1128. サンセット大通り 《ネタバレ》 グロリア・スワンソンの鬼気迫る演技がすばらしいです。まさに名作と呼ぶに相応しい映画ですね。 しかし、観終わった後、いろいろインターネットでこの作品について調べてみると本当に興味深い話が出てきますね・・・・・。そういった背景も含めて楽しめる作品です。[ビデオ(字幕)] 8点(2007-05-01 17:17:31)《改行有》 1129. 明日、君がいない 《ネタバレ》 観終わった後、「やられた・・・」と思いました。恐るべき19歳ですね・・・この監督は。まず、誰かの自殺を思わせる結末を最初に提示することによって、観客である我々はまるで探偵小説の犯人探しをするかのように、自殺者(自殺とは限らないが)探しに最後まで没頭してしまいます。そして、最後に結果が提示されると同時に、まるで営利なナイフのように監督の伝えたいテーマが我々の胸に刺さって来て、これが本当にハッとさせられます。 人間誰しも心の闇を抱えています、特に多感な10代ならば尚更です。その中で、そのプレッシャーに耐え切れず死を選んでしまう人もいる訳ですが、その人は決して特別ではなく「彼(彼女)は○○だから死を選んだ」といった公式は無いというような事をこの作品を観て感じました。 まあ、いろいろ目を塞いでしまいたくなるような生々しい場面もありますが、いろいろと考えさせられる良い映画でした。 [映画館(字幕)] 8点(2007-05-01 16:50:59)《改行有》 1130. 偶然にも最悪な少年 《ネタバレ》 この作品を楽しめるかどうかは、市原隼人演ずる主人公を受け入れられるかどうかにかかっていると思うんですが、私は駄目でした・・・。もう不快感しか感じなくて、まあ題名通り「最悪な少年」でした。中島美嘉の演技は地としか思えない自然な感じでしたね。 それと、こういう流行というかセンスの良さを狙っている映像作品は旬のうちに見ないと駄目だなと思いました。 [DVD(邦画)] 3点(2007-05-01 16:45:41)《改行有》 1131. ひまわり(2000) 《ネタバレ》 記憶の底に眠っている過去の思い出を呼び起こしてくれた作品でしたね。この作品を鑑賞しているときも、ずっと自分の小学生時代を思い浮かべてちょっとノスタルジーに浸ってしまいました。 全体的に舞台劇を映画化したような印象の作品なんですが、麻生久美子の幸薄い感じの演技が妙にリアルで絶品です。[DVD(邦画)] 8点(2007-04-30 20:57:51)《改行有》 1132. 青い車 《ネタバレ》 心に大きな闇を抱え、それに怯える己の弱さを隠すために、他人との間にバリアを張って生きている男の姿をARATAが見事に演じています。 麻生久美子と宮崎あおいはさすがの演技で、静かな緊張感の中で微妙な三角関係が進んでいきます。(事故シーンはちょっと?でしたけど。) 曽我部恵一の音楽も、70年代風で中々雰囲気があってよかったです。 [DVD(邦画)] 7点(2007-04-30 20:28:49)《改行有》 1133. ダメジン 《ネタバレ》 何というか、北野武作品をゆるくシュールに描いてみましたという印象でした。ただ、ゆるい作風と作品のテーマが、今ひとつかみ合って無いような気がしました。三木監督は普通からちょっとズレた世界を描くのがとても上手いと思うんですが、この作品の登場人物は明らかに普通ではないですからね・・・・・。とは言っても、面白い作品ではありました。特に、町工場の人たちのシーンは面白かったです(個人的にはシャブ中の経理はツボに来ましたね。)。 あとは、川の中に住んでる謎のおっさんのセリフが中々印象的でしたね。 「早く人生終わらないかなあ」 [DVD(邦画)] 7点(2007-04-28 21:44:30)《改行有》 1134. SF Short Films 《ネタバレ》 麻生久美子の魅力を堪能できる作品でした。特に「Slow is Beautiful」は本当に素晴らしいです。さすがにミュージックビデオを多数手がけた監督だけあって、人物を魅力的に撮る術を熟知しているなという感じです。「アダージェット」も中々良かったです。まあ映画というよりはイメージビデオみたいな感じでしたけど。それ以外だと、個人的には鋸山・としまやと房総全開の「県道スター」が面白かったです。 ただ、全体的に、「俺たちセンスあるんだぜ」的な空気が漂っていて、ちょっと鼻につきましたね。 [DVD(邦画)] 7点(2007-04-27 18:14:37)《改行有》 1135. ロッキー2 《ネタバレ》 正直「見なきゃ良かった・・・」と思いましたね。まさに蛇足と呼ぶにふさわしい作品でした。(好きな方本当に申し訳ありません。あくまでも個人的な意見です。) 何というか、作品そのものは悪くないと思うのですが、前作が素晴らしい分がっかりさせられる作品でしたね。試合のシーンもちょっと「ロッキー顔面にいいパンチもらい過ぎ!」とかいろいろツッコみたくなったし、試合後の「エイドリア~ン」も1作目に比べ薄っぺらい印象でしたし・・・・。 まあ、秀逸な人間ドラマであった1作目とエンターテイメント路線の3・4作目の間をつなぐ作品として存在価値は認めますけど・・・・・。 [地上波(字幕)] 5点(2007-04-26 11:37:42)(良:1票) 《改行有》 1136. パラダイス・ナウ 《ネタバレ》 パレスチナ問題をパレスチナ人側から描いている作品ということで、正直観る前は、パレスチナ人やイスラムの考え方がどこまで理解できるだろうかと思っていました。けれども、実際観てみるとまったく違和感なく映画の世界に入ることができましたね。ドキュメントとしても、ドラマとしても良い作品だと思いました。逆に「ミュンヘン」のようなイスラエル側の作品よりも、登場人物の思いがわかるような気がしましたね(どっちの肩をもつとかいう話ではないです)。 しかし、上映する場所が非常に少ないのが残念です。もっとたくさんの人に見てもらいたい作品ですね。日本のマスコミ報道なんか、「アラブ人=狂信的なテロリスト集団」みたいな扱いですからね・・・・・。 [映画館(字幕)] 8点(2007-04-25 16:56:41)《改行有》 1137. ロッキー 《ネタバレ》 ロッキーといえば小中学生のころにⅢとⅣを見て、映画の内容よりはサバイバーの「EYE OF THE TIGER」と「Burning Heart」といった音楽の方が気に入っていた私ですが、この第1作を見て衝撃を受けましたね。はっきり言ってⅢとかⅣとかと全く違う素晴らしい人間ドラマです(ⅢもⅣも好きですけど)。正直、地味ではありますが見終わった後パワーをもらえる作品でした。 何というか、設定的にはアメリカンニューシネマ風ですよね。これでラストにロッキーが無残な姿を晒して「商業主義によって踊らされた悲劇の男は果たして幸せだったのか?」みたいな問題提起がなされるような作品だったら、また違った形で映画史に残ったかもしれません。 しかし、魅力のある物語、登場人物たち、音楽とまさにアメリカンドリームと呼ぶにふさわしい奇跡の映画です。リアルタイムでこの衝撃を味わえなかったのが本当に残念です。 [地上波(字幕)] 8点(2007-04-24 18:56:01)(良:1票) 《改行有》 1138. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 《ネタバレ》 とにかく最初から最後までブラックジョーク満載の作品でしたね。特にラストは悪趣味極まりないんですが、その禁忌的な美しさに心を動かされたのも事実です。 ピーター・セラーズが1人で3役を演じているんですが、その中でもストレンジラブ博士のマッドサイエンティスト振りが強く印象に残る作品でした。大統領を総統と呼んだり、自然にナチス式敬礼をしようとする右手を押さえこんだりと、ナチス崇拝の過去が出てきてしまうところに、結局のところユダヤ人を敵視して根絶やしにしようとしたナチスも、共産主義を敵視してソ連に核攻撃をしかけようとするアメリカも大きな違いは無い(もちろんソ連も)という皮肉が感じられました。 しかし、コンピューター社会の今の方が、この映画のような事が現実に起こりそうでちょっと怖いですね・・・・・・。 [DVD(字幕)] 8点(2007-04-23 19:04:52)(良:1票) 《改行有》 1139. 贅沢な骨 《ネタバレ》 観終わった後に、じわじわと心に沁みてくる作品でしたね。麻生久美子とつぐみの微妙な距離感が、緻密ながらもゆったりとした空間の中で描かれていて、そこから生じる静かな緊張感がこの映画を素晴らしいものにしています。その空気を切り裂くような永瀬正敏の演技も良かったです。(まあ、ちょっと羨ましい役でしたけど。) しかし、ミキサーの中で金魚を飼うってのは素晴らしい発想ですが、ちょっと怖かったですね。いつグロ画像が出てくるかハラハラしてしまいました。(でも、ちょっとヤバい画像が・・・・あれは映像処理であると信じています。でもクルクルまわってたし・・・・。) [DVD(邦画)] 8点(2007-04-19 19:47:02)《改行有》 1140. eiko【エイコ】 年をとって中年太り(腹でてるし・・・・)のジュリーがいい味出してます。何というか、いい年のとり方をしているなと感じますね。 しかしまあ、この作品の主人公ははっきり言ってイタいというか馬(ryなんですが、麻生久美子が凄く魅力的に演じていてついつい惹きこまれていきますね。喫茶店のマスター役の大杉漣や阿部サダヲの好青年役も中々良かったです。 とにかく魅力的な出演者たちが繰り広げる世界を楽しめる作品でした。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-04-17 18:26:13)《改行有》
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