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プロフィール
コメント数 2011
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1121.  25年目の弦楽四重奏 《ネタバレ》 クラシック演奏家と聞くと、そのアカデミックな威光にハハー、と畏れ入ってしまうクラシックオンチなワタシである。しかし芸術畑もまた人間社会なのだなあと感じ入る一本でありました。 カルテットの一人が引退を表明したことから連鎖のように噴出する人間関係のわだかまり。それは凡庸な生活を送るワタシらとなんら変わることがないわけで、まるで同級生の熟年トラブルを聞いているようだ。 人間関係というのは微妙なバランスで保たれているもので、たとえ25年という月日を抱えてきたものでも、ちょっとしたきっかけでガラガラといってしまうのね。第二奏者の、第一奏者への屈折した思い、父と慕うチェリストの病にショックを受けるジュリエットには夫の不倫という追い討ち。その娘の秋波にまんまとやられてストイックの仮面が剥がれるダニエル。 私が思うに、若いアレックスが最も良くない。ダニエルに取り入ったのは母への当て付け気分が七割ほどと感じる。ころりといったダニエルが気の毒だ。ピーターにも「恥を知れ」ともっともな説教をされちゃったじゃないか。おじさんなのに。 メンバー間が不穏な中、一人弦を置く孤高の音楽家C・ウォーケンの静かで覚悟の伝わる演技が見事。個人的に好きなホフマンはついてない役どころで(たいていそうね)可哀相だなあ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-04-12 01:03:11)(良:1票) 《改行有》

1122.  奇跡の人(1962) 《ネタバレ》 演じる、ということ その真髄に圧倒されるばかりの100分。役者魂がごうごうと焔立っているかのよう。ここにいるのはアン・バンクラフトとパティ・デュークではなくアニー・サリバンとヘレン・ケラーそのもの。演者同士がその魂をぶつけ合う食堂のシーンは息をするのも忘れる。ああこれはリアル「ガラスの仮面」だ。10代の頃、紙面を息を詰めて見守ったあの緊張が画面を観ながら甦った。オーディションの逸話まで残っているP・デュークは天才の仕事をしている。“見えている”のに目の前の足台に突っ込んでいって頭から転倒するなど、並みの役者にできることではないだろうなあ。 ヘレンの物語については断片的に知っていたけど、ケラー家が南部の名家ということや(父親が典型的な権威主義者に描かれているのも興味深い)、サリバン先生が幼少時に劣悪な施設で育ったということ等は初めて知った。まだ社会福祉の考えが育つ前のアメリカ、ヘレンが生きたのはそういう時代だったのですね。[CS・衛星(字幕)] 9点(2015-04-07 23:38:54)(良:1票) 《改行有》

1123.  ドリームハウス 《ネタバレ》 ネタバレすると“隣家内のトラブルが発端の単なる人違い殺人”というミもフタもないオチでした。なんかもっと考えつかなかったのかなあ、ここ。「間違えました」で一家惨殺じゃシャレにもホラーにもならないよ。うかつにもほどがある あいつ。 この終盤でちょっとがくっときちゃったんだけど、画がしっとりとして品があるし、名のあるスターの競演は観ていて楽しかった。子役も可愛い。 例によってぼんやりの私に真相が途中で読めるはずもなく、妄想から覚めたときの廃屋の描写はそれはそれはショッキングでした。 愛娘たちとの別れを決意する炎の中のダニエルは、こちらをもらい泣きさせるほどの力演でありました。蝋人形タイプのイケメンの彼ですが、本作の父親役は情感にあふれててなかなか良かったです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-01 00:07:01)(良:1票) 《改行有》

1124.  ワンダとダイヤと優しい奴ら 《ネタバレ》 モンティ・パイソンのスタッフが関わってるのかあ。どうりで笑えないと思った。モンティとは笑いのツボが全く合わないんですわ。 動物殺し 老人殺し オヤジは裸になるし(誰得)、ケビン・クラインの頑張りは認めるが可愛げが無さすぎてただの変人だ。それに個人的にJ・L・カーティスが美人だと思えない。キリン顔だし変な花柄のワンピというファッションも似合ってないし。この人に男たちがみんな巻き込まれていくというのが、どうにもさっぱり。[ビデオ(字幕)] 3点(2015-03-31 00:27:59)《改行有》

1125.  エターナル・サンシャイン 時間軸が行ったり来たりジャンル(て 何て言うんだろう)の中では見易い方です。中盤までは「こんな大風呂敷広げて大丈夫なんかな」と訳分からないながらもついていったら、見事に着地点が用意されておりました。脚本ナイス、です。 J・キャリーはシリアスな役もちゃんとできることをこれにて証明。途中、目を大きく広げておどける、彼のために用意されたようなカットもありました。 K・ウィンスレットも問題なくうまい。ただ彼女より も少しハマる女優はいると思うけど。昔のパトリシア・アークウェットあたりが理想。 ラストのさあ、彼女が訪ねてきたときの場面、テープ止めなさいテープを。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-27 00:23:41)《改行有》

1126.  キャビン 《ネタバレ》 これ好きです。作り手の才気が溢れてて、私がホラーに詳しくないせいか、いちいち新鮮な驚きでした。 ありがちな山奥のコテージというホラー装置と、科学システムの粋を集めたといった趣の巨大管制施設の画という二段構えにまず「おお?」となったし「スウェーデンは失敗だ」「今のところ日本とウチだけだ」という謎の会話。一体何が「失敗」なのか、素直なワタシは完全に前のめりだ。だんだんと実態が分かるにつれ、惨殺映像をバックに能天気な管制室の連中といったブラックな様相に「いやいやいや」と突っ込むのもまた楽しい。 そして圧巻の終盤は往年の名妖怪一大絵巻。うわー、怪物強え。当たり前か。このクリーチャーたちの想像力の賜物感、見ごたえのあること。 生き残ったことがハッピーエンドにつながらないという脚本にもセンスを感じたのは良くないでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-24 00:37:31)(良:2票) 《改行有》

1127.  ミッドナイト・イン・パリ 《ネタバレ》 街そのものがファンタジーとなり得る、それは世界中探してもパリほどふさわしい場所は無いと思っちゃう。なんとしっとりと美しい芸術賛歌な街であることか。都市のかたちと建造物の圧倒的な美。悔しいなあ。 そこに繰り広がる人間ドラマの配役も実に絶妙。パリの盲目的信者の作家に典型的なアメリカン娘である婚約者。その父はバリバリの共和党支持者で 知識人を鼻にかけるうっとうしい知人も登場。ヨーロピアン的な情緒とアメリカンなざっくり文化との対比がくっきり現われて面白い。 過去の偉人たちに薫陶を受けて、そのうえで現実へと戻ることを選択する結末は人生の円熟期に入ったアレンの出した結論のように思えて興味深い。 非現実のファンタジーに心を酔わせるプロットは「カイロの紫のバラ」にも似るけど、なんだか苦味ばかりが残る30年前の作に比べると 今作はずっと優しく前向きで、監督自身が円みを増したかのようで私はこちらの方が大好きだ。[DVD(字幕)] 8点(2015-03-23 00:12:03)(良:1票) 《改行有》

1128.  バタリアン 《ネタバレ》 もっと馬鹿なコメディかと思ったら、意外と脚本もセットもちゃんとしてた。お墓は何かのPVみたいだったけど。 ターゲットになるのは馬鹿な若者連中で、まあゾンビのえじきになるには申し分なく、おネエちゃんは惜しみなく裸をさらすし何の屈託も無く町一個ふっとばすラストの乱暴具合といい、純正なB級作。そこそこ面白い。 一番笑ったのは初めの方、黄色い元死体がドアから出てくる場面。ドア近くに二名社員を配置して自分は遠いとこに陣取った社長。しかしドアが手前に開いた瞬間、ヤツはまっすぐ社長に向かうではありませんか。あの正面撮り、あのアングルは何故ああいう撮りかたをしたの?緊迫感ゼロ、コント感炸裂でぽかん、の後爆笑。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-03-19 00:23:19)《改行有》

1129.  フロム・ダスク・ティル・ドーン2 これは1作目の名を借りた普通のB級作ですね。1作目だってB級ではあるけど、有無を言わせぬ力技と熱量があった。これは普通です。普通ていうのは創作においてはあまりよろしくない。 もちろんクルーニーもジュリエットも出やしませんでした。[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-03-16 23:38:22)《改行有》

1130.  地上より永遠に(1953) 《ネタバレ》 オスカー8冠の名声と、格調高き邦題。なんとなく居ずまいを正して観たくもなるじゃありませんか。観てびっくり。なんだこんなんか。古き良きアメリカを懐かしく思い出したい年配向けだ。エピソードがなんもかもユルい。不倫沙汰も軍の不条理も主人公の反逆精神ネタも、どれにも緊張感が無いのは何故。上官の嫁と不倫だなんて大変なことだろうが、発覚しない上 女は「離婚しないわ」男は「将校にはなりたくない」とこちらには理由が分からないわがままの言い合い。 営倉に入れられた友人の敵を討つべく怒りに燃える主人公だが、殺人を犯すほど怒るのなら、友人シナトラはもっと凄惨な遺体で発見されるくらいの演出が必要だろう。あれでは脱出トラックから落ちた際、打ち所が悪かったんじゃないのと思ってしまうではないか。 せっかく(?)日本軍が攻撃してきてピリっと話が締まるのかと思いきや、主人公は敵機襲来とは無関係に同胞に撃たれてご昇天だ。なぜ止まらんのだ。 そもそも軍のいじめも中学の部活レベルで、ああベトナムを知らない時代のアメリカ映画だなあ、と思う。 オスカー大盛りなんて、「どうだいわが国の美男美女の麗しきことは」と内輪で盛り上がっただけなんじゃないのかしら。[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-03-15 23:27:41)《改行有》

1131.  ピアニスト 《ネタバレ》 母親支配の怖ろしきこと。冒頭からいきなりモンスター・マザーが娘を蹂躙する描写からスタートし、不穏な空気がぷんぷん、ハネケ節全開だ。後悔先に立たず。観始めてしまうと、不吉な磁場に引きずられるように、この異常な話に最後まで付き合わされてしまう。 エリカは母親に精神支配されているステージ3くらいの疾患だ。反発した後で「お母さんを傷つけてしまった。申し訳ない」と幼女のように泣く。DVのせいで相手に依存症になってしまっている。そのひずみが性に向かう。経験の無さが彼女のコンプレックスだから。質の悪いポルノや覗きだけで頭でっかちになってる似非SM趣味のエリカ。M嗜好なのは母親を傷つけたいから。真のMじゃないので、ワルターに暴力を振るわれると一気に萎縮する。悦ぶどころではない。 ワルター。おそらく人生で拒否などされたことなど無いであろう容姿も育ちも申し分ない坊ちゃん。同世代のガールフレンドとはこれまで飽きるほど付き合ってきて、変り種のエリカは知的で格上の女性に思えたのだろう。だけど彼の手に負える物件じゃなかった。 エリカもワルターも互いに「私の言うとおりにして」「僕に優しくしてくれ」と要求するばかり。暴力に嫌悪を示していたワルターが、エリカの発する毒々しい気に呑まれて、手を上げ強姦におよぶ場面は映画史上グロトップ3には入るだろう。 ついには自らを切りつけるエリカ。もっと何年も前にその刃は母親に向けるべきだったのだ。あくまで彼女の心の中でだが。 その場で崩れ落ちるのでなく、外へ歩き出るラストは私にとっては不可解だ。エリカが死んだのかどうか明らかにしないとはハネケは何がしたいのか。この上エリカに生を与えるつもりなのか。 哀しい中年女を虐めているだけにもみえるこの映画。監督てのは作中の人物にとって神たる立場だろう。少しは愛をかけたっていいんじゃないのか。 ダンサー・イン・ザ・ダーク以来だこんなに点をつけづらいのは。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-03-13 00:39:05)《改行有》

1132.  ビューティフル・マインド 《ネタバレ》 リアルな妄想と壊れる生活。妄想が妄想なんだと気付く、というのは残酷なものだなあ。「帰ってくれ 消えてくれ!」と友人親子と諜報部エージェント(いつも同じ格好だ 確かに変だ)に叫ぶR・クロウは真に狂気と紙一重の迫力でした。 ただなあ。天才数学者のぶっとんだ身の上話ゆえ、共感するというわけにもゆかず、「た、大変ねえ」という感想がせいぜいのところであります。 クロウとジェニファーの老けメイク(CGなのかな)は凄い技術ですね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-03-10 23:28:21)《改行有》

1133.  彼女を見ればわかること 女の数だけ、抱えているものがある。それぞれの人生がぽつりぽつりと語られてゆく、その語り口は素っ気なく感じるくらいに盛り上がりには欠けるけど、その虚構性の無さこそがリアルな現実というもの。登場する彼女らは皆、見知った女性たちのようだった。かつての同級生だったり、隣人だったり。 女優陣が皆熱演していて心地よいけれど、なかでも思春期の息子と二人暮らしのシングルマザーを演じたキャシー・ベイカーが頭一つとび抜けた演技と思った。新しい隣人に恋愛感情を抱くには難度の高い設定だったけれど、彼女の心情に無理なく添って観ることができたから。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-10 00:40:17)《改行有》

1134.  サルバドル/遥かなる日々 《ネタバレ》 人間が悪魔たりうる証明のようなフィルム、おぞましいし救いが無い。右も左もしまいには生活のためにと立ち上がった農民ゲリラすら、殺戮に突き動かされるように殺す殺す。敵を捕虜を女を子供を。 O・ストーンの怒りはいつでも真っ当で、直球だ。ごもっともすぎるきらいもあるけど、こんな凄惨な出来事も伝えられないと、「無かったこと」にされてしまう。特に母国アメリカを糾弾する姿勢は立派だと思う。 非人道的なんてものじゃない地獄の中で顔も心も明るさが削がれてゆくJ・ウッズの熱演が印象的。酒をあびて女遊びにも明け暮れなきゃ、とても正気を保てない主人公を演じるのは消耗しただろうなあ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-03-09 01:10:47)《改行有》

1135.  華氏451 《ネタバレ》 原作は禁書という思想統制のオソロシサをテーマにしていると思うのだけど、映像化されると何よりもう視覚に訴えてくる部分が強力で強力で。監督が未来はこうだろうと考えたテクノロジー発展型家電のスタイリッシュなこと、色鮮やかなこと。赤い消防車とちくりポストにくるくる輝くは真っ青なランプ。するすると空をゆくモノレール。翻って摘発された秘密図書館はアナログでノスタルジー溢れる空間。椅子に積まれた本や机の隅のランプシェードの紺色、美しい雑然。さすがはトリュフォーさんですわー、おフランスですわ。 お話は権力側の追い方がゆるくてあんまり怖さを感じないのだが、奇妙に人工的な未来予想図な映画、として印象的です。[ビデオ(字幕)] 6点(2015-03-04 00:04:14)《改行有》

1136.  お熱い夜をあなたに 《ネタバレ》 この邦題、かの“お熱いのがお好き”の二匹目のどじょう狙いなのは明らか。だけどモンロー主演の永遠の名作を愛する客もそうでない客も、かなり期待外れになるだろうなあ。プチトラブルに巻き込まれるJ・レモンの役まわりはいつも通りだけど、今作では仏頂面で威張っているキャラなので彼の持つコミカルさがあまり活きてない。乳まで出した主演女優も頑張ったけどそんなに魅力的とはとても。乳出さずして輝いたモンローの偉大さを改めて思う。 イタリアの風光明媚かつ陽光の眩しさは美しいけれど、お話はゆすり・殺人・不倫とおだやかでなく、死体のすり替えまであって笑うに笑えないというか。それに、老いた両親の10年にわたる関係と、レモンとパメラの不倫は違うものだ。パメラは若いもの。残り少ない余生を真実の愛に捧げたというなら絵にもなろうが、若い彼女を夏の一ヶ月間だけ縛る、というのはこりゃどうなの。男がズルすぎないか。ここら辺の、脚本の感覚のズレというかさじ加減の失敗を色々感じるお話でした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-02-25 00:01:01)《改行有》

1137.  汚れなき悪戯 《ネタバレ》 まんが日本昔話を思い出す。これはスペインが舞台で映画ではあるけれど。男の子はみなしごだけど、12人もお父さんがいてそれぞれ「台所さん」「鐘つきさん」等と牧歌的な中、子供はのびのび育つし意地悪なキャラの鍛冶屋も登場する。完全に昔話の装置だ。 わが国との宗教背景の違いは大きくて、わたくしどもの神様といえば山の神様のように気配だけだったり動物に姿を変えたりが多いと思うのだけど あちらは木彫りのキリスト像がはっきりと動き、語るのですね。びっくりした。現世を離れて母に会う、ちょっとビターにも感じる帰結の型はこちらの民話にもありそうな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-02-20 00:16:42)《改行有》

1138.  フィッシャー・キング まあなんてギリアムらしからぬハートウォーミングなお話。ロビン・ウィリアムスの安定感やJ・ブリッジスのくずっぷり、女性陣の存在感の大きい芝居等、役者みんな光ってます。疲れた世の中にギリアムがふと心を暖める処方箋みたいなのを作りたくなったのでしょうか。 この場合フィッシャー・キングに聖杯で水を与えたのは誰だろう。ただ水を与えようとした者。結局のところ、ジェフも女たち二人も、そしてあの廃ビルに住まわせてくれた大家?も含めて周りの人間全部な気がします。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-02-19 00:18:35)《改行有》

1139.  うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー 《ネタバレ》 ある一日が繰り返される不条理、という題材は他作品(三崎亜紀氏の小説)でも触れたことがある。まさか84年にうる星のキャラですでに発表されていたとは。後年読了した小説の方はシリアスな現実感がずっしりと腹に溜まる感じだったけれど、アニメはなんといっても“うる星”なので暗くはならないのね。あたるの「それがどーしたのよ」的ないいかげん主義とラムの「毎日が幸せ」がベースになった現状では、さくらと面堂だけが真面目になってもからーっと明るい不条理だ。 画が凄い。映画の奥行きを活かした画の巧みさ。真実を知るさくらのこちらを見据えるアップ(ここ長い。びびった)、忍が入り込んだ鈴の重なる迷宮場面の陶酔感。飛行機でみるみる宇宙空間まで昇って知る、この世の(フザケた)全貌が現われるさまはまるでカメラで撮ったかのようななめらかな動き。当時のアニメとして最高の技術をふんだんに盛り込んだ画の力が、押井哲学ともいうべき難解なテーマに説得力を持たせ、かつうる星ファンをも納得させる作品にしていると思う。[DVD(邦画)] 8点(2015-02-15 23:54:47)《改行有》

1140.  HIT&RUN 2015年現在、この作品は“ブラッドリー・クーパー出演”と謳って衛星放送でも宣伝してる訳で、いまやオスカーにもノミネートされるスター俳優のこと、当然のように主演だと思って観始めたのはワタシだけではないと思うんだ。それがどうです、この監督、なんと自分が主役をやっちゃってB・クーパーは脇役だ。もうすんごい待たされた。そして役者としてどちらが華があるかはこんなB級作でも一目瞭然で、クーパー登場の画面は全部彼が持っていってしまう。スクリーンで輝く器を備えている者と、持たざる者。この違いをまざまざと感じた映画でありました。ダックス・シェパード氏には気の毒だが、事実だから仕方ない。役どころを逆にしとけば良かったんだよ。己を知れということですな。[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-02-14 00:46:26)

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