みんなのシネマレビュー |
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1161. ホット・ショット ま、下らないと言えば下らないですが、作り手もそれは百も承知みたいなんでイイんじゃないかナ?個人的にはチャーリー・シーンは「プラトーン」とか「ウォール街」とかでイキがってるよりゃ遙かに適役でマシに思えたけど。ご贔屓のヴァレリア・ゴリノも出てたんで…6点ッス!6点(2003-01-19 01:13:04) 1162. 明日に向って撃て! 何と言ってもロイ・ヒル監督の洒脱で小粋な演出が圧倒的に光る!この当時の他の西部劇ときたら、マカロニ・ウェスタンの影響を逆に受けたような残酷で暗いヤツばっかりで閉口していたんだから…!ウィリアム・ゴールドマンの練り込まれた脚本、コンラッド・ホールの鮮やかなカメラワーク、バート・バカラックの流麗な音楽、ニューマンとレッドフォードのユーモラスな遣り取り、どれを取っても一級品!!まぁ、史実のブッチとサンダンスは確かにケチな小悪党だったかもしれないけど、リアルにそのまま描けば良いってもんじゃあないだろ?悪党の末路が惨めなのは言わば自業自得なんだが、敢えて一斉射撃で蜂の巣にされる寸前でストップ・モーションにしたことで最後まで殺伐とせず、ペーソス溢れる青春ウェスタンの傑作へ昇華したと言える。こういうのを”センス”って言うんだよね~♪9点(2003-01-19 00:52:04)(良:1票) 1163. 姿三四郎(1943) 厳しい戦時下で掴んだチャンスを見事にモノにした若き黒澤明のデビュー作。師・矢野正五郎を演じた大河内伝次郎の存在感、ライバル檜垣源之介を演じる月形龍之介の憎々しい演技、大根ながらも猪突猛進な三四郎をフレッシュに演じた藤田進の若さ、全てが素晴らしい。ラストの嵐吹き荒れる右京ケ原の決闘シーンは実際に悪天候を突いての撮影であり、早くも黒澤の拘り演出が観られる。この後5回もリメイクされるが、どれも黒澤版にはダイナミックさに於いて遠く及ばなかったことを言い添えておく。カット版ゆえ1点マイナス。9点(2003-01-18 12:28:57) 1164. ターミネーター2 第1作を超えたって…?どぉこぉがぁ?制作費だけジャン!シュワが悪役やらんでカッコイイ味方アンドロイドなんて…笑っちゃうよ、全く。悪いけど、インパクトの点で前作のシュワとT-1000じゃ雲泥の差。そりゃT-1000の方がCGバリバリで金はかかってそうだけど、「I'll be back!」の捨て台詞の直後に警察署を単身襲撃して壊滅に追い込むシュワとは迫力が違うんだよ、迫力がぁぁ!!続編としてはそう悪くはないけど、1を超えたっていう不遜な考えは何としても撤回して貰いたいネ。シュワも馬鹿だね~、ここで再び無口な殺人アンドロイド役を演ってりゃあ、不動の悪役スターの地位を確立出来たろうに…。キャメロンに「もしかしたらオレってA級大作でもイケてる?」と勘違いさせた罪深さに6点。6点(2003-01-18 12:03:05)(良:1票) 1165. 新・猿の惑星 どなたも指摘していないので、言わせて貰うけど…前作のラストから考えてジーラとコーネリアスが宇宙服を着込んで宇宙船で脱出てのは猿社会の文明レベルから言っても、タイミングとしても無理があり過ぎる!この出発点が大いなる矛盾を孕んでいるのに何故誰も言及しないのかナァ…。公聴会での二匹の答弁とかは結構面白かったとは思うけど。ここまでシリーズを支えたジーラ役のキム・ハンターに敬意を表して…6点!6点(2003-01-18 01:22:51) 1166. 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生 弐号機のカカト落としに?点、シンジのへたれにマイナス?点!こんなモン劇場で観たstupidなオレに?点!だー!!3点(2003-01-18 01:03:07) 1167. 続・猿の惑星 《ネタバレ》 歴史的傑作の続編を任されたテッド・ポストの心中や如何に?「ダーティーハリー2」もそうだったけど、結構頑張ってはいるんだよね。しかーし!テイラーを死なせる後味最悪のラストには誰も納得しないだろう。リンダ・ハリソン演じるノヴァの「魂の叫び」にはチョットびっくりしたけどネ。この後もシリーズとして続くとは、当時は誰も思いもしなかった…と思う。ポチッとな。 5点(2003-01-18 00:54:09) 1168. 猿の惑星・征服 単なるツナギの意味しかありませんな。それも「新ー」から一気に飛躍し過ぎ!いつの間にシーザー以外に猿の数があんなに増えたんだ?少々長くなってもイイから、次作の「最後のー」とカップリングして1本にまとめるべきだったのでは(同じJ・リー・トンプソンなんだし)。5点(2003-01-18 00:37:16) 1169. さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 何て言ったっけ?あのプロデューサー、西崎?そうそうアイツよアイツ!嫌いでねぇ…アノ顔が!沖田の亡霊が古代に「特攻しろ」と命令するのも前作(TVの方だよ)ラストを思えば、かなーり不快だった記憶が…。何にしてもアニメの功罪を一身に体現した作品ではある。3点(2003-01-18 00:22:20) 1170. 最後の猿の惑星 何か著しくスケールダウンしてシリーズも完結ですか…。「しょうもない」と言えば言えなくもないが、矢張り心意気は買いたい。ところで、本作の意外なキャスティングに触れている方が全くいらっしゃらないので私メが…。「西部戦線異状なし」のリュウ・エアーズ、「南太平洋」のフランス・ニュイエン、「リオ・ブラボー」のクロード・エイキンス、「ファントム・オブ・パラダイス」のポール・ウィリアムスに加えて名監督ジョン・ヒューストンまで一遍に観ることが出来るのはコレだけ!え?何処に出ていたかって?映画ファンなら自分で探してよ(^^)。6点(2003-01-17 22:59:10) 1171. ジュラシック・パーク マイケル・クライトンの原作も一応読んだが、可成り映画版と違っている。ただ、どちらにも共通して言えるのは、こんな物騒なテーマ・パークを建設するに当たっての危機管理が杜撰過ぎるってコト。よって3点マイナス。スピルバーグ演出はCG恐竜の跋扈に圧倒されて今回はチョイ控え目。当時のインパクトは確かに凄まじかった…!!7点(2003-01-17 15:03:58) 1172. シティ・スリッカーズ 都会の垢が染みついた中年男3人組が「カウボーイ体験ツアー」で純粋さを取り戻したいと思う気持ちは、同じ中年の身としては他人事とは思えない切実さ。ロン・アンダーウッドの演出は持ち味の”まったり”感に加えて、優しさにも満ちており好感度大。たまにはこういうのも良いネ。ジャック・パランス扮する老カウボーイは死なないで欲しかった。よって3点マイナス。7点(2003-01-17 14:27:51) 1173. キンダガートン・コップ シュワみたいな大根にコメディ演技なんて無理、無理!!コメディてのは高い技量を要するジャンルなんだから、安易にこういうの作っちゃダメじゃないの!その上、刑事アクションまで欲張って…どっちかにしなさい!!!5点(2003-01-16 19:08:43) 1174. スーパーマン(1978) ヒロインのロイス役をマーゴット・キッダーてのが先ず個人的にダメ。次に惑星クリプトンの無駄遣いオールスターキャスト(ブランド、スザンナ・ヨーク、トレバー・ハワード、マリア・シェル等々)も…NG!ジーン・ハックマンのレックス・ルーサー、ヴァレリー・ペリンのイヴはトボケた味わいで悪くはないが。ラストの時間巻き戻し?は「それをやっちゃあ、オシマイよ…」的反則!!6点(2003-01-16 18:27:21) 1175. ウォール街 「プラトーン」もそうだったんだが、チャーリー・シーンがリアルな株式市場の内幕ってヤツを限りなくスポイルしてて、悪いけど余り面白くない。オリバー・ストーンはお気に入りなんだろうが、気が知れないな…。マーティンとの父子共演はちょい笑えたけど。マイケル・ダグラスはコレだけは好演と言える出来。一応最後まで何とか観れるのはゲッコーの凄味あればこそ。6点(2003-01-16 17:59:47) 1176. ガープの世界 何と言っても「When I'm sixty four」のメロディに乗ってフワフワ浮いてる赤ん坊!の粋なオープニングで先ずやられた。エキセントリックな登場人物ばっかりなのに殺伐とせず、何とも「まったり」したムードなのはロビン・ウィリアムスのキャラクターが活きていたからかな。「ポパイ」の失敗を糧にして見事に主人公になりきっている。尚、アーヴィングの原作は村上春樹のダサイ邦訳が持ち味を可成りスポイルしているので要注意!8点(2003-01-16 17:37:48)(良:1票) 1177. 青い珊瑚礁(1980) 1948年にジーン・シモンズ主演で作られた英の同名映画のリメイク。まぁ、このオリジナルもつまらなかったけど、ランダル・クレイザーのリメイク版も輪を掛けてしょーもない。ブルック・シールズは眉毛がゴツ過ぎて、個人的に美少女とは思えない。クリストファー・アトキンスも今じゃ何をしているのやら…。5点(2003-01-16 17:08:20) 1178. 雨月物語 ベネチア映画祭・銀獅子賞に輝く溝口健二の傑作。原作は上田秋成の同名小説だが、その中から「蛇性の淫」「浅茅ケ宿」をモチーフに、モーパッサンの「勲章」を組み合わせた脚本は川口松太郎の労作。原作の持つ”幽玄華麗”さが映像としてフィルムに込められており、ここでも宮川一夫のソフトフォーカスを駆使したカメラワークが絶大な効果を上げている。このセンスを今の邦画界に求めるのは余りに酷というものだろう。欲を言えば、「吉備津の釜」も同スタッフで映像化して欲しかった…!!9点(2003-01-16 16:46:44) 1179. 青い体験(1973) うーーむ、イタリアのティーンエイジャーは過激ですな。もっと思春期のトキメキみたいなモンを期待してビデオレンタルした俺がロマンチスト過ぎたのか?主人公の少年は何かサカリのついた色情狂みたいで興醒めッス!4点(2003-01-16 16:14:09) 1180. 鳥(1963) その後乱作される事になる「動物パニック物」の嚆矢となったのが本作。ヒッチコック先生の常に一歩先を行く(観客の予想を上回る)ショック演出への拘りってヤツをもっと感じ取って欲しいね。原作はダフネ・デュ=モーリアの別にどうということもナイ短編小説だが、例によってヒッチ先生(と脚本のエヴァン・ハンターことエド・マクベイン)は”鳥が何故か突如ヒトに襲いかかってくる”という一点のみに絞ってほぼ完全オリジナルストーリーに昇華させている。その最たるものが何とも救いの無いラスト。原作の御都合主義的ハッピーエンドを排し、敢えて観る者の判断に委ねたのは正解だと個人的には思うけどな。あれで余韻嫋々たる独特の不気味なムードを醸し出しているし。鳥の襲撃シーンも今日の視点ではチト苦しい箇所も無いではないが、当時としては度肝を抜く映像だったハズ。パクリやリメイクばっかりの昨今のハリウッド映画人にはヒッチ先生の”チャレンジ・スピリット”を是非とも見習って貰いたいモンだ!8点(2003-01-16 02:53:36)(良:2票)
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