みんなのシネマレビュー |
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101. ドロステのはてで僕ら 《ネタバレ》 「リバー、流れないでよ」を観て面白かったので鑑賞しました。 いやぁ凄いですね。どうやって撮ったの?と聞きたくなるような作り。 物凄くきっちり、何度でも繰り返せるだけお芝居してそれを繋ぎ合わせてるのかな。舞台俳優だからこその神技という感じです。 面白いシチュエーションで、危うい急展開が繰り広げられてるところにゲットだぜ〜で入ってきたシーンが一番笑いました。 タイムパラドクスとしては疑問が多く、スクラッチ当たっただの100万円見つけただのどうやってわかったのと思うんですが、 あらゆる疑問やツッコミも含めて楽しんでくれってな感じでしょうか。にしてもiMacの電源ケーブルが長すぎるのは間違いないと思う(笑)。[インターネット(邦画)] 7点(2024-12-15 11:55:39)(笑:1票) 《改行有》 102. クレイジーズ 42日後 《ネタバレ》 もし世界がゾンビだらけになったら自分ならどうするかなと考えると、逞しく外に出てゾンビ狩りをやるわけもなく この主人公のように家に引き篭もるのは間違いないなと思うので、単純に共感が持てましたね。 そして人がいない世界では、たまたま見つけた人を大切にしたい、そして愛が燃え上がっていく気持ちもよくわかります。 途中、ドナルド・サザーランドが出てきたのには驚きましたが、彼が親身になって太りを語る爺さんかと思いきやの急展開はもっと驚きました。 最初から最後までインドアで繰り広げられてるのでボリューム不足のようなものを感じるのは否めませんが あの二人があの後もしっかり生き延びて幸せになってほしいなって思える内容で良かったので6点を献上します。[インターネット(字幕)] 6点(2024-12-15 10:59:58)《改行有》 103. イビルアイ 《ネタバレ》 メキシコ産ホラー映画とのことですが、映像のクオリティは結構高かったです。 魔女という題材一本でここまで再解釈し広げていく作品もあまり記憶にないですね。 少女が子供から大人へと変わる多感な時期の、その不安みたいなものを魔女として具現化してるのかな。[インターネット(吹替)] 5点(2024-12-13 09:28:07)《改行有》 104. 午後3時の悪魔 《ネタバレ》 わずか25分ほどしかない短編ですが、まぁ何とも言えない不気味さと後味が残る作品でした。 というか、映画学校に通っていた身としては、観ていてただただ「懐かしい」という感想。 フィルムで撮っていて、音の付け方から演技の付け方から全体の雰囲気が、自分が作っていた時の学生映画そのものなんですよね。 今はデジタルでスピーディに簡単にできる時代ですけど、フィルムって撮るのも面倒だしなにより編集が大変なんです。 わざわざ今の時代にそういうやり方するのは、この素人っぽさみたいなのを「あえて」やってるのかなと思いました。 つまりこの日常の何気ない悪魔と不気味さを描くにはこの素人っぽさが合ってると監督さんは思ったのかなと。[インターネット(邦画)] 5点(2024-12-10 15:55:16)《改行有》 105. W/ダブル 《ネタバレ》 なかなかの快作でした。 地下室で目撃しちゃう、ステップファーザーのヤバすぎる裏の顔、 途中で自分が何者だったかわかんなくなって、パートナーに聞いてすぐさま暴力振るう様とか、 一人で全く違う二つの顔を使い分けてる感じがすごく怖い。 終盤でにいちゃんがあっさり殺されちゃうのは残念だったけど、あそこで女性だけになれば 恐怖度も増してクライマックスとしては抜群の展開になるのでしょう。 娘のシャワーシーンはなかなかにエロチックだった。[インターネット(字幕)] 7点(2024-12-10 14:18:39)《改行有》 106. キラーソファ 《ネタバレ》 パッケージだけ見て、ソファが人を逐一襲うだけのよくあるお馬鹿映画だと思いそれを期待して観たのですが、 良い意味でも悪い意味でも裏切ってきたなと。製作陣の狙いにまんまと嵌められたなぁという感じです。 無駄に設定が凝ってて、真面目に作られてるんですよね。ただ実際にソファと女の子が対峙するシーンは マッチつけては消され、つけては消されで笑っちゃったりとかしましたけど。 無駄に捻り効かせたストーリーが面白さに繋がってるかどうかは疑問。[インターネット(字幕)] 5点(2024-12-10 11:55:20)《改行有》 107. 肉体の門(1964) 《ネタバレ》 「たくましい」の一言に尽きる、そんな作品です。 終戦直後が舞台ですから、今では普遍にあるような物理的制度的に身を守ってくれるものが何もない、 自分の身は自分で守り、自分の力で食っていく。そんな世界ですからみんな逞しくならざるを得ないのでしょう。 日本の歴史の中で最も開業率が高かったのは、実はこの終戦直後なのだと言われてますが、その中から世界的な企業に育った会社がいくつもあります。 守ってもらえるものがない環境では、自立精神が育つのだろうなとも思います。 そんな環境では人々は動物的といいますか、野生的な生き様を見せつけてきます。 牛の解体シーンは地獄の黙示録を彷彿とさせる刺激的映像でありましたし、 宍戸錠が戦時光景をフラッシュバックさせながら野川由美子とまぐわうシーンはなかなかに衝撃的でありました。 「人間らしくなるってことは生きていけないことなの?」は名言です。 自分は脱落者になったけど、脱落者としての幸福を死ぬまで離すまいと思った、が締めのセリフ。いや凄い。 映画としては、各娼婦がそれぞれ赤黄緑などの原色ドレスを着ていて、照明やセットなんかみてると意図的に舞台劇っぽくしてる感じがします。 そして二つの映像を一つに重ね合わせるシーンも度々あって実に意匠的。忘れ難いシーンを積み重ねてできた、忘れ難い一本。[インターネット(邦画)] 7点(2024-12-09 12:43:20)《改行有》 108. ハッチング―孵化― 《ネタバレ》 北欧は不条理ホラーもので秀作がよく出てくる印象があります。 本作もまた一定のクオリティを保つ不気味な作品でありました。 なぜ鳥なのかはわかりませんが、孵化して現れたのはこれぞ正真正銘の鳥人間であります。 主人公が美少女なのでそのグロテスクさがより際立つ印象。 そしてこの鳥人間は紛れもなく彼女の抑圧された心の闇が生み出し魔物。 そして嘴が脱皮してより主人公らしい見た目へと変わっていきます。 この時点で何となく結末が予想できてしまいました。[インターネット(字幕)] 6点(2024-12-08 12:23:43)《改行有》 109. 遊星よりの物体X 《ネタバレ》 リメイクがオリジナルを上回ることはほとんどないように思いますが、本作の場合は例外で、カーペンター版の方が面白かったですね。 宇宙人も、地球外生命というよりはいわばフランケンシュタインで、岩つい人間が暴れてるみたいなヴィジュアル。 ただ1951年ですからね。SFホラーというジャンルの先駆けのような作品だとも思えるし、 フランケンが一気に燃え上がったり、電気攻撃を受けたりするシーンは当時の人にはなかなか刺激的に映ったんじゃないかな。 サイエンス的説明がやたら凝ってるのも、真摯な態度で好感が持てます。[インターネット(字幕)] 5点(2024-12-07 11:20:24)《改行有》 110. アニマル大戦争 《ネタバレ》 オゾン層の破壊によって動物が凶暴化し人間を襲うという、なかなか時代を感じさせる設定ですが、 やっぱ野生動物を映画の中で凶暴演技させて人を襲わせるというのは大変なんだなというのを感じます。 最初のタカの大群シーンはヒッチコックの鳥を思わせる出来栄えでしたけど、あとは何だろう、 ネズミの大群、蛇の大群、犬の大群とかかな、、、。ピューマもあったか。 モンタージュと効果音で何とかして襲われてる感を演出しています。後半は特に犬のシーンが多く、これでは尻窄み感があります。 多分クマとの闘いのシーンが一番の見せ場なのかもしれないけど、単に抱き合ったりしてるのを忙しくモンタージュさせてるだけでした。[インターネット(字幕)] 5点(2024-12-06 15:05:30)《改行有》 111. 狂った一頁 《ネタバレ》 凄いですね。100年前の映画ですよ。100年も前の映像というものを見ていると、 出ている人たちも制作した人たちも皆亡くなっているので個人的には不思議な感覚に陥るのですが、 まぁそれはともかく、とてもアヴァンギャルドな作品。自分が見たのはBGM付きだったんだけど、 この何とも言えないBGMと相まって前衛さがより際立ってみえました。 みんなに能面を配って自分も身につけるシーンや患者さんのダンスシーンなんかが印象的でした。 その当時は映画の横で説明をする人がいたのかな?そういうのが無いと確かにわかりにくいかもしれませんが、 ストーリー自体はシンプルで、一家の悲劇を描いてる。なかなかに悲しい、やるせ無い物語でした。[インターネット(邦画)] 6点(2024-12-06 13:24:56)(良:1票) 《改行有》 112. イノセンツ 《ネタバレ》 無邪気さと残酷さは表裏一体ですものね。 動物を手にかけようとしたり、火傷とか何かが刺さるだとか観ていて割と痛々しいし、 けっこう嫌な映像が続いて精神的にきます。 某アメコミヒーローの名言「大いなる力には大いなる責任が伴う」を思い出しました。 超常的な力を持ってしまったのは、子供という責任を伴ない存在。 そうすると実に恐ろしいことが起きちゃいますね。あの少年が次に何するのかなと怖かった。[インターネット(吹替)] 6点(2024-12-06 10:23:59)《改行有》 113. 地獄の警備員 《ネタバレ》 一言で言えば、唯一無二な作品ですね。 絵画取引の仕事に就くためにやってきた新入社員の女性、そして警備員として雇われた元力士の男、 何じゃそりゃって感じですけど、「我が子を食らうサトゥルヌス」が飾られていて度々出てくるもんだから、 それがやりたくて絵画取引の仕事という設定を持ち出してるのかな。 ジャンル的にはホラーだけど、大杉漣さん演じる上司の突然露わにする変態性に思わず笑ってしまった。 これがデビュー作という松重豊の怪演が素晴らしかった。[インターネット(邦画)] 6点(2024-12-05 10:28:42)《改行有》 114. 白く濁る家 《ネタバレ》 雰囲気はいいんですけどね。 撮り方や音楽、屋敷の感じなど、海の向こうのホラー映画を模した作りで味わいがある。 ただ内容がしょうもない。いやしょうもないというか、やっぱり45分じゃ短いわね。 構成を膨らませてバックグラウンドも作り込んでいけば良い作品になったかも。[インターネット(邦画)] 5点(2024-12-03 09:51:57)《改行有》 115. トランス・ワールド 《ネタバレ》 お金がなかったとしても、アイデアがあれば、面白いは作れる!てな勇気をいただける作品。 予備知識ゼロで観ましたが、不思議なことが次々と起こり予測不能なんですよね。 最初は互いに疑心暗鬼で、醜い人間ドラマが一つの小屋で繰り広げられるのかなと思いきや一方向へ向かっても元に戻ってくる、 つまり閉じた世界になってしまってるという超常現象が起こる。ここでみんなおかしくなってああだこうだやって終わりみたいなのはよくありますよね。 でも本作は違う。次に地下室を発見する。ここの展開がドラマのLOSTを思い出します。そんでそれぞれ違う年代からやってきたってことがわかってくる。 謎のドイツ人が現れて、身につけていたペンダントから各人のつながりがついに判明する。そしてなぜこのような境遇に置かれているのかの意味づけも行われる。 こうなったら見る側からしたらもうひたすら応援です。みんなハッピーエンドになりますようにって。 まぁ本作はいわばバタフライ効果で、あの時こうなってたらってのがその人の人生に大きな影響を与え、その人の子や孫にまで影響を与えていく、 その事象を思い起こされる内容になっています。あの時こうしてたら、また違った人生を歩んでたんだろうなとか、やっぱり人間なら考えちゃいますよね。 予測不可能さと観終わった後の程良い感動、本作はまさに低予算映画の秀作と言っていいでしょう。[インターネット(字幕)] 7点(2024-12-02 17:28:21)《改行有》 116. レッド・ブレイド(2018) 《ネタバレ》 ストーリー自体は子供が考えるレベルの代物で、脈絡なく時代を行き来出来るので設定に都合が良すぎるという印象です。 グラビアアイドル主演なのでもっとお色気があってもよかったですね。 本作の唯一の見どころはやはり殺陣。クルクルと回転しながら戦う敵の男とパンチラしながら対峙する主人公。 そのシーンが一番よかったかな。ラストはあっけなかった。[インターネット(邦画)] 5点(2024-12-01 16:09:59)《改行有》 117. みぽりん 《ネタバレ》 何とも印象深いポスターに惹かれ観てみたのですが、私には全く合いませんでした。 演出も撮り方も自主映画レベルですが衝撃のラスト10分とやらを期待して見続けていたものの、 いやぁそういう方向かいなと。ホラーコメディ?いやいや怖くないし笑いもしませんて。[インターネット(吹替)] 3点(2024-12-01 11:51:21)《改行有》 118. アルカディア 《ネタバレ》 私も、退屈で面白くないなと感じてしまった側の人間です。 まぁ雰囲気というか、境界線やら複数ある月やらテントの中でループし続けてる光景とか 映像的には摩訶不思議な世界観が出ていてよかったですけど、だから何なんだという感想が最後まで消えず。 人はある種の考えに囚われてたり、人間関係に絡め取られていたりでなかなか前に進めない、 その場その場をループし続けて生きてる人が多いのだろうけど、そういうものの比喩にしても まどろっこしいというか、大風呂敷だなぁと感じてしまった。[インターネット(吹替)] 5点(2024-11-30 16:16:44)《改行有》 119. 血の祝祭日 《ネタバレ》 クオリティはほとんど自主映画レベル、テンポも撮り方も音楽も 実にねっとりじっとりとしていて芸術的側面は皆無と言って良い。 ただのっけから女性の過多な肌露出に突然の殺しと解体に驚く。 1963年にこんなものが作られていただなんて。当時の人たちはこれを観てどう思ったのだろう。 血も臓物もこれまたねっとりじっとりした感じが出ていてそれなりに気持ち悪い。 古代エジプトの女神に取り憑かれた狂人のおっさんが凶行を重ねていくシンプルなストーリー。 最後の娘をやりそこねる展開はなんだか喜劇的だし、逃げてとりあえず入ったところがゴミ収集車という なんじゃそりゃなオチ。エログロナンセンスでかつコメディ要素もある。 なんやなんやと突っ込みながら楽しんで鑑賞するのが良い。[インターネット(字幕)] 5点(2024-11-29 14:33:23)《改行有》 120. ラザロ・エフェクト 《ネタバレ》 低予算ながらも映像はスタイリッシュで良いんでけけどねぇ。その表見方法は陳腐に尽きるなと。 死後の世界はあるのかどうかとか、そういう方向を期待してたんですけど、後半のエスパー使いになってからはついていけず。 目を真っ黒にして悪霊っぽく見せるとか実にありきたり。ラストの展開はちょっと笑っちゃった。まぁ見れなくはないので5点献上。[インターネット(吹替)] 5点(2024-11-29 11:50:23)《改行有》
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