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101.  ヒストリー・オブ・バイオレンス 「悪い仲間から足ぬけするのは大変だ!!」…という映画。 たとえ行方をくらまし名前を変え別の人間として生きても、何かで見つかったら一巻の終わり。 スッキリ生まれ変わるためには、悪い仲間たちを皆殺しにするしかないらしい。 「ゴルゴ13か?!」というような殺し屋っぷりが不自然な気もしたが、あまりにも殺人機械として優秀だったからこそ自暴自棄になり残虐行為に走り、そんな自分の人生に絶望したのかもしれない……と、想像させるものがヴィゴ・モーテンセンにはある。 生まれた場所がギャング一家という「暴力から逃れられない運命」を振り捨てるには、別人になるしかなかったのだろう。 彼が何も言わなくとも、生まれ変わった彼が作った彼の家族たちはそれを知っている。 彼がギャングであろうとも、本質的にはどんな人間か。 わかっていても受け入れがたいのが、平和や愛を尊ぶ人間だろう。 一度入ったら足ぬけするのは大変なので、悪い仲間とはかかわらないのが一番ですね…。 それにしても、マリア・ペロは美人なのにセクシーじゃないなぁ。(褒めてる) 普通に色気はあるんだけど、持ち味が理知的というのか、女性にも好かれるタイプだと思った。 無駄に色気のあるヴィゴとはいい組み合わせですね。[DVD(吹替)] 5点(2017-10-13 17:20:03)(良:1票) 《改行有》

102.  ライト/オフ マリア・ペロの追っかけで借りた作品。見たら、ヒロインが魅力的だし、弟も彼氏も序盤に殺される夫役の俳優さんも、みーんなビジュアルがよくて好感度大でした。 なぜこんなしょーもない事を書くかというと、「そこそこの映画を楽しむには、登場人物たちのビジュアルは非常に大切」と思ったから。 明かりをつけると消える幽霊(暗闇の中では最強の幽霊)というアイデアがとても良くて、最初の登場シーンはとても怖かった。が。だんだんモンスターみたいに暴れだして、まったく怖くなくなり、正体を知りたいと思う気もなくなってしまいました。 大体、幽霊じゃないし、妄想でもないし。治療で紫外線を当てたら現実に消えちゃって、消滅から何十年たってもママの心が弱ると闇の中でだけ実体化する存在。って、なんなのさ。 いや別に科学的に証明しろとか思ってるわけじゃないけど、そんなんいねぇよって観客に思わせたら失敗なんじゃないでしょーか。もう少し彼女の存在に説得力が欲しかった。 そういう大事な部分を突っ込んで描いていないから、話がつまらなくなるんだよなぁ。 登場人物たちの魅力で底上げされて、そこそこな作品にはなっていると思います。あんまりマリア・ペロの出番はなかったけど。[DVD(字幕)] 5点(2017-09-26 22:12:49)《改行有》

103.  ナイトクローラー 罪の意識も問題意識もなく「もっと刺激的映像を!」と求めるTV視聴者を批判している作品であることは確か。 だからこそ、ルイスがサクセスするストーリーなのだ。だってルイスを生み出したのは、一般大衆なんだから。ワイドショー好きな人間に、この男ルイス・ブルームを批判する権利なんぞないのだ。 たぶんアメリカの視聴者は、日本人よりさらに刺激的なニュース映像に貪欲なのだろう。 視聴者がエキサイティングな番組を求めるほど、番組側はそれに応じてもっと激しいものをもっときわどいものをと極端な方向へ走っていく。 ルールも道徳も倫理も麻痺して消えて、残るのはルイスのようにただ偏執的にひたすら目的に向かう欲求だけ。上へ向かうのではなく、下へ堕ちていくだけ。きっと彼らの行く先は地獄なんだろうなぁ。でも視聴者も同罪、地獄で一緒だから。 人や社会の欺瞞に気づいている人間なら、ルイスをただ批判することはできないだろう。 人のエスカレートして行く暗い欲求をかなえるため、形になったのがルイスなのだから。ルイスを嫌うのは、自分の影を嫌悪するようなものだものね。 だからもっと高得点でもいいんだけど、ルイスがホントに気持ち悪かったので…すみません、この点数で。[DVD(吹替)] 5点(2017-02-15 20:40:47)(良:1票) 《改行有》

104.  ギャング・オブ・ニューヨーク 《ネタバレ》 な…長いですね…。皆さんの言うとおり、詰め込みすぎなのは確か。 アメリカの建国や諸々について色々言いたい事あるんだな~というのは伝わって来ました。でも何を言いたかったのかはよくわからんかった…スミマセン。 ヤクザ物でもありそうな二大勢力の闘争、そこにムリヤリ気味にからむ復讐劇、移民への差別、そして一揆…じゃない大暴動、最後は権力側の武力による移民の一掃。 いくらでも面白くできそうな題材なのに、なんだかな~な感じになってしまったのは、クライマックスを一ヶ所にまとめてしまったからでしょうねぇ。 決闘と暴動と鎮圧をいっぺんにやるなよ。出来すぎすぎて不自然すぎて、アゴがかっくし落ちてしまいましたわ。ずーっとシリアスでやってきて、最後の最後に笑かしてくれなくてもいいのになぁ。 結局、「ディカプリオとその彼女、生き延びられてよかったね。以上」のような感想になってしまったよ…私の3時間を返してください。[DVD(字幕)] 5点(2016-10-12 21:37:53)《改行有》

105.  赤い航路 《ネタバレ》 ヒュー・グラントがあまりにいい面の皮なんで、笑えた。 爺さんと若い美女のなれそめから倒錯の愛に陥るまでを延々と聞かされ、美女にクラッとし、それでも一歩を踏み出せずにグズグズしていたら一瞬で妻に先を越され、結局なんもいい思いをできずに指をくわえたまんまで終わる、という。 最後のクレジットで爆笑するなんて久しぶり。この情けない気の毒な夫役にあまりにヒューが適役で、彼の情けない顔を思い出しただけでまだ笑える。 最後に夫婦が抱き合って終わるけど、一般に男って自分の妻や恋人が別の男と浮気すると頭に血が上るクセに、女と浮気されるのは平気だよね。 たぶん、男は潜在的に自分の「男らしさ」に不安を抱えていて自信がないから、別の男と浮気されると自分が男として失格の烙印を押されたように感じてショックなんだろう。まあこのヒューが演ずる夫は、妻が男と浮気しても許しそうなくらい軟弱だが。 反対にミミの夫の爺さんは、ミミが女性とセックスしたことで彼女のどん欲なまでの愛情やセックスへの欲求を受け止めきれなくなったのかな~。あれは撃つべきじゃなかった。ミミと結婚したという事は、あの程度の事は覚悟していたはずなのに、ちょっと無理にストーリーにオチを作った感じがするな。あそこで爺さんがおもむろにシャンパンを取り出してヒューと乾杯する、というラストにした方がよかったと思う。まあそんなオチにしたら観客から大ブーイングがきそうだが、でもワタシは拍手すると思う(笑)[DVD(字幕)] 5点(2016-05-20 19:29:17)《改行有》

106.  パニック・ルーム 《ネタバレ》 この手の犯人との駆け引きが主なサスペンス物は、最初から最後までずっと緊張感を持っていないと面白くないのだが、それがなかなか難しい。この作品も、がんばってはいるが、序盤~中盤にかけては中だるみしてしまっている。大体読める展開ばかりが続くので、ちょっと早送りしたくなるのだ。 意外と母親役のジョディに感情移入するのは難しかった。最初ちょっとヒステリックで、娘が犯人とパニックルームに閉じ込められてから急に冷静になる。いくら娘の命がかかっているとはいえ、こんな短時間で急に精神的に成長する?と、疑問。序盤の彼女と別人みたいなのだもの。もう少しキャラクターを練った方がよかったんでは。 娘役に感情移入できた人は、素直に面白かったかもしれない。離婚して若い女と再婚して自分を見捨てたはずのパパが、自分を守るために命がけで闘ってくれた。ひどい体験だったけれど、自分は両親に間違いなく愛されていると信じられるようになった。そんな彼女の、ラストの公園での気負いのない素直な表情がとてもいい。 ずーっと家の中での映像が続くせいか、オープニングとラストの戸外の映像がすごく美しく見える。またこの母娘も美しい。パパは…ヒドイ(笑) 最後に勘のいい警察官のおかげで警官隊が突入してくるが、あと5分後にしてほしかったなぁ…黒人の犯人が逃げ切れなくて、ちょっと気の毒でした。[DVD(吹替)] 5点(2016-04-15 20:57:08)《改行有》

107.  ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト 鮮血の美学 《ネタバレ》 リメイクのようですが、知らずに普通のサスペンス作品として観ました。よく出来ているのだが、しかしこの作品、どうなのだろう…。 まず、後半の復讐で観客を引かせないためか、前半の描写がかなりひどい。少女たちが可哀想すぎる。 しかしメアリーは頑張った。 極限状態でこそ人間の本質が出るのか、彼女は必死に冷静さを保ち、気丈に振る舞い、失敗を恐れず反撃し、最後まで生きようと努力し続けた。若干17歳で、あんな酷い目に合いながらも誇りを持ち続けた彼女はすばらしい。最悪の経験をした彼女だが、決して憐れまれるべきではなく、称賛されるべきだと思った。 後半、親が真相を知って反撃に出る流れも、不自然さがなく、緊張感に満ちていて目が離せない展開となっている。母親役の女性がとても上手で、観客の気持ちをつかむ演技をしている。 なのになー。最後の電子レンジは蛇足だろう。 あれがない方が作品の質は上がったはず。でも観客のご要望にお応えして作りました、という感じで、完全にいらないシーンだ。 あそこがなければ、親がやったことは復讐というより正当防衛レベルで、ストーリーとキャラクターの整合性が取れているんだが。しかし作品の質を落としてでも興行的に失敗したくなかった、観客に媚びた、というところか。アメリカの観客たちがあのシーンを観て、手を打って大喜びする有り様が目に浮かぶわ…。せっかくのラストシーンが台無し。もったいないですね。[DVD(字幕)] 5点(2016-04-02 01:27:38)《改行有》

108.  MAMA(2013) ギレルモ監督なんで、期待しすぎちゃったのかな~。後半ぜんぜん怖くなかったな~。 やっぱり幽霊は、バーン!と姿を現しちゃダメなのよ。亡骸をブワキッ!とか力づくで砕いたりしちゃダメだし、ハイスピードになったりローになったりコロコロ態度を変えちゃーダメ。怖さ半減どころか、マイナスよ。 色々ご都合主義な部分が多すぎるのも、観ていて白けるし怖くなくなる原因。なんであの山小屋と家がクローゼットの中で繋がってるのか、教えてくれ。役に立たない心理学者や、姪に執着するおじさん(おっと主役の恋人か、失礼)とおばさんの心理も不自然だし(遺産があるならともかくねぇ)、第一、妻殺しの父親と一緒の子ども達をあんなすぐ見つけられる山小屋すら捜索せずに2年間も放置、っておかしいでしょ。 よかったのは、姉の視力が悪くて幽霊もぼんやりとしか見えないから怖くない、という設定かな。あの年の少女なら、あの姿の幽霊が出てきたら怖くて「ママ」なんて呼べないよね。そこは今までにないリアルな設定の小道具で、面白い。 あともうひとつ、ママの幽霊が欲していたのは、自分の子の亡骸ではなく、「生きている子ども」という設定もいい。 日本人は母子神話が強いから、亡骸でも自分の子どもの方がいいはず!て思う人は多いだろうけど、母親の幽霊が真に望んだのは、冷たい骨なんかじゃなく、自分に向かって「ママ」と伸ばしてくる柔らかい手を持った無邪気で温かくて自分を慕う子どもという存在なんだと思う。 それだからこそ、あのMAMAの幽霊を、ある意味普遍的な存在として捉える事もできる。 子どもを母親からムリヤリ取り上げちゃ~ダメだよ、という寓話。母子の絆とかいう問題ではない(愛着の対象となり愛情を注いでくれる人間なら母親でなくとも子どもには十分なのだから)。子を想う母親の妄執に火がついたら恐ろしいよ、というお話。そして、血の繋がりがない女が少女を守り、最後は家族のように抱き合って終わるのだ。 男はそえモノ。気の毒なので、次回作はぜひ「PAPA」をお願いしたい。[DVD(字幕)] 5点(2016-03-03 21:19:26)《改行有》

109.  フロム・ザ・ダークサイド/三つの闇の物語 《ネタバレ》 大人になってから、「雪女」や「ヘンゼルとグレーテル」などのおとぎ話を観たと思えば。 ストーリーも結末も承知の上で、それなりにアレンジを楽しめる。ハズ。 この場合、絶対に求めてはいけないのが「意外性」だが、この「意外性」が意外と映画を最後まで見るためには必要なんだってコトが、この作品を観ていてよくわかった(笑) 特に第2話。観ているのがつらくて、思わずコーヒー入れにキッチンへ行っちゃったよ‥。 流し見・ながら見、ならいいのかもしれない。 深夜にTVをつけたら民放でやってて、なんとなく最後まで観ちゃった、って感じなら、時間がもったいないと思わないですみそう。 あら、どこかで見た俳優さんたち。クリスチャン・スレーターではないか。ジュリアン・ムーアも若いなぁ。タカビー女をやらせたら右に出る女優はいないなぁ。若い彼らを見れてちょっとラッキー♪なんてね。 四半世紀前の映画としてみれば、それなりのクオリティなのでしょう。 そういや当時の若者たちは、「色々わかってるけどそれは言わない約束で楽しむ」をしていたように思う。大して面白くないギャグでも無理に笑ってみせる的な風潮があったというか‥バブルで余裕があったのかも。精神的にも、金銭的にも。でも現代の方が貧乏なのに、バブルの頃の方が貧乏くさいってのはどういうワケだ。 第1話と第3話はそれなりに最後まで観られます。俳優たちの魅力も大きいし、特殊効果も頑張ってます。人食いおばさんと子どももいい味出してます。DVDを借りる必要はないけれど、もし深夜に放映されたら観てみてください。[DVD(字幕)] 5点(2016-01-15 20:02:46)《改行有》

110.  アンチクライスト この監督は、女性という性が嫌いなんじゃないかな~。 自覚していないかもしれないけど、女性嫌悪というミソジニーに縛られているのがなんとな~く伝わってくることよ。 たとえ母親であろうと一個の人間である限り決して無私になれないのは当然なのにもかかわらず、無私になれない女性が子を見殺しにするのである=悪魔と同義である、と言いたいのではないの。もしそうならヒドイわ。 命を生み出す女、子にすべてを捧げきれない母、罪悪感から狂っていく女、自分を殺させるために男を追い詰める女、、、。男が対峙しなければならない女という性は、この監督に描かせるととても厄介で巨大な怪物のよう。 男ができる事は、せいぜい女の望みどおりに殺すことだけ。心理学もセラピーも理性も愛情すら、なーんの役にもたちはしないのだ。 命を終わらせることはできても命を産み出す事は出来ない男という性の限界までも、ちゃーんと描いているのはエライと思う。 でも何度も観たいと思う映画ではない。テーマが普遍的ではなく、監督個人の考えが前面に出過ぎているのがよくない。偏り過ぎなのだ。 映像が美しく衝撃シーンが結構あるので話題になるだろうし、深読みしようと思えばいくらでも深く勘違いできそうな話ではありますが…一回でいいや。 ただ役者さんたちの演技はすごかったです。特に妻役の女優さん。狂気に堕ちていく難しい役を大変上手に演じておりました。しかし、こーゆう役に金髪の女優さんを使わないのはなんでかな~?黒髪でないと凄みというか雰囲気が弱くなるからか、黒髪でないと悪魔と重ならないとかいう偏見からか。ちょっと気になったところです。[DVD(字幕)] 5点(2015-11-12 17:04:36)《改行有》

111.  プリズナーズ 《ネタバレ》 なかなか面白かったです。にも関わらずこの点数なのは、観終わった後にたくさんのモヤモヤや謎が残るから。 だいたいケラー父さん、やりすぎ。最初のうちは「気持ちわかるぜ」と思って観てたけど、途中から「気持ちが抑えられないんだ」「こうでもしなきゃ殺してしまう」とか言い出して大暴走。ブツブツ「神よ赦したまえ…」と赦しを請いつつ、10歳程度の知能しか持たない人間に対し、絶対にしてはいけない拷問をやりだした。たとえどんな理由があろうと、これはイカン。父さん「暴力衝動を抑えられないただの暴力男」に成り下がり、観ているコチラは「もっと頭を使え!10歳児をおどしたってビビって嘘つくだけだろ。障がい児に対する話の仕方を勉強して出直してこい!」と説教したくなってしまったよ。 で、タイトルの「プリズナーズ」ってナンだ?誘拐された少女たちのこと?と疑問を抱きつつ観ていたのですが、お手製の「身動きする事すらできない狭い独房」にアレックスが入れられたので、「ああ、囚人というより囚われ人って感じのプリズナーね…でもなにゆえ複数形?」と思ってたら、クライマックスで父さん地下の穴に閉じ込められて、自分もプリズナーになっちゃった。そういやケラー父さんの父親は刑務官で、英語だとprisoner officerだしねぇ…「なるほどプリズナーがいっぱいで複数形!」と納得…で、刑事が笛の音に気づいて、たぶん父さん助かるけど、その後は刑務所行きで本当のプリズナーに!オチがついてるわ…と、ちょっと脱力しました。ははは。 いえ、たぶん聖書をよく知る人が見れば、きっとコチラが抱いた疑問のシーンや台詞にもぜんぶ意味があることがわかるんだと思いますよ。たくさんの蛇(悪魔の象徴?)とか迷路とか自殺しちゃった男の役割とか、刑事さんのたくさんのタトゥーの意味とか。でもあいにく当方無神論の日本人なので。「そういや、冒頭でも祈った後に鹿を殺してたしなぁ。ケラー父さんの信仰って、しょせん自分に都合いい程度なんだよなぁ」とか、皮肉にしか観られませんでしたよ。 難解というよりは、信仰を持った人間向けの映画、という感じで、そこがちょっと期待外れでした。中世の絵画じゃないんだから、象徴とかヒントをちりばめるのはストーリーの謎解きだけにしてほしいな。 それとケラー父さんの行動は、肯定してはいけないと思う。たとえどんなに信仰心が強かろうと、あの行動は人間としてダメだし、第一怖いよ。なのでたぶん異教徒の象徴としての刑事さんに、ぜひ応援の一票を入れたいです。[DVD(字幕)] 5点(2015-11-08 02:46:14)《改行有》

112.  ファイナル・デッドブリッジ 《ネタバレ》 シリーズ最初の1に一番近い作りの作品。キャラクターの描き方は1の方が丁寧だったと思いますが、この5もなかなかです。登場人物たちの性格が伝わりやすいエピソードを上手に組み込んでいます。たぶん後半で殺人鬼に変貌する親友がいるので、そこら辺を丁寧に描いたのでしょうね。 しかし難点も結構ありました。オープニングが長くて眠りそうになったりしたのはともかく、悪魔の使い(葬儀社の黒人)に運命を逃れる方法をペラペラしゃべらせるなど、ストーリー運びに安易な点が目立ちました。 結局葬儀社の男の言った事は嘘八百だったワケで、なのになぜそんなウソを言わせたのかというと、「助かった仲間同士で殺し合いをさせるという見どころを作るため」に他ならない。あ、安易だ…。 しかも、予知夢では死ななかったモリーも死ぬし。工場の監督は脳の血管が破裂しそうな状態で遅かれ早かれ死ぬ運命だった、と一応話のつじつまを合わせているのに、なぜもっと大事な「助かったはずのモリーが死ぬ」に説明を与えないのだ?!これは安易ではなくストーリーの破たんだ…。 なんだか、最初は頑張って丁寧に作りだしたんだけど途中で息切れしてきて最後はやっつけ仕事になっちゃった、のでは?! 一番嫌な奴である上司がアッサリ軽めに死ぬとか、手抜きすぎです。どんな死に方するのか楽しみにしてたのに~。ピタゴラスイッチ的なのも今回ないしで、ちょっと残念。最後の「パリ行きの飛行機→1につなげる」というのも、なんちゅーか苦肉の策というか、別にやらなくてもよかったかも。 …と思ったんだけど、モリーの死に方は本当は主役のサム(だっけ?)がするはずだった死に方で、サムの死に方は1のアレックスがするはずだった死に方で…と、ここがピタゴラスイッチになっているのか?!それでなんとか辻褄を合わせたつもりなのか、死神さん!!じゃない、製作者の方々!!! …などなど、伝わりにくい懲り方をしているのも、なんか中途半端ですなぁ…。 それでも、役者さんたちがそれなりに魅力的なメンツだったり、序盤の橋崩落のシーンが圧巻だったり(ちょっと現実味に欠けるが)、最後は頑張って収まるべきところへ収めたり、映画としてはそれなりに楽しめるんじゃないかと思います。[地上波(吹替)] 5点(2015-10-30 21:55:00)《改行有》

113.  マニアック(2012) 《ネタバレ》 悪くない。悪くない映画なんだが・・・。 <イマイチな点> ・「幼児期に母親の乱交を日常的に見せられたトラウマから、見捨てられ不安&女性嫌悪&性的不能になり、歪んだ性的欲望を満足させるため女性を惨殺するシリアル・キラー誕生」という、もろセオリー通りの王道パターン。 ・主役が心惹かれる女性がアーチスト。女性アーチストときたらカメラマンでフランス人で金髪だろ、というこちらもあまりにも王道パターン。 ・主役は「髪フェチ」で、女性の髪を剥いでマネキンにかぶせる。これがなかなかショッキングで映画に重要な色を与えているのだが、その説明というか理由としては、回想で幼児期に母親の髪をブラシでとかすシーンがちょこっとあるだけ。母親の髪を美しいと思うのは理解できるが、髪しか触らせてもらえなかったわけではあるまいに、ちょいとこじつけっぽいかなぁ。 ・合計何人殺しているかは不明だが、けっこう無造作に行き当たりばったり殺人を犯しているので、最近始めたのだろうと推測。とすると、最初の殺人を始めたキッカケは?必ず何かがあったはずなのに全く触れられていない。フランス女への恋心より、そっちの方を描くべきなのでは~(どうせ女性は殺されるんだし) <ヨカッタ点> ・シリアル・キラー目線のPOVがなかなか新鮮。(でもちょっと覗き趣味というかAVっぽい気も…) ・殺人描写がかなりリアルで残酷かつバラエティにとんでいる。そういうのが好きな方はかなり楽しめる。(ワタシは気持ち悪くなりました…) ・主役が偏頭痛持ち(?不安神経症の発作?)に苦しんでいるのがPOVで上手に表現されている。主役の見る不安定で狂った世界を見ていると、「こりゃ生きるのが苦しいだろうなぁ」と気の毒になり、「早く死ねたらいいのにね」とまで思ってしまった。死ねてよかったね。 ・映像がスタイリッシュ。かなり考えてキレイに撮られている。 ・話にちゃんとオチがついている。 こんな感じで、なかなか評価が別れそうな作品。 ちょっと残酷描写がつらいかも~と思ったら、アジャ監督が制作に名を連ねているのを見て、納得・・。[DVD(吹替)] 5点(2015-10-23 22:47:55)《改行有》

114.  オオカミは嘘をつく 《ネタバレ》 悪いオオカミは、えてして優しい顔と声をしているもんですよね(笑) イスラエルのお国事情に疎いせいか、いろいろ不思議を感じる映画でした。 なぜ住宅街に放置トラックはあるのに通行人がゼロなんだろう…とか、アラブ人街が近いと言いつつどう見ても森の中の一軒家、しかも出てきたアラブ人はたったひとり、なぜか昼も夜も馬に乗って登場、というシチュエーションに、なぜ登場人物たちは誰も驚かないんだろう…とか。 あと、陰惨なストーリー&シチュエーションのはずなのに、画面がとても明るいのも不思議でした。一番最初のだだっ広い廃屋のシーンも、お日様サンサンでとっても明るい。(だから子どもに盗撮されてYouTubuに流されんだよ…) 拷問の舞台になった地下室も、逃げ出した森の中も、住宅地や警察署と同じワット数で照らされているように、ペカーッと明るいのです。なんだろう、デジタル映像のせい? そのせいでR18だという事に気づかず、最後までフツーに観てしまいました…。いいのか、悪いのか。 少女の遺体をハッキリ映さないのを観て、ああ、一般向けに配慮しているんだな~と思ったので、後でR指定と聞いてビックリです。拷問シーンも単発で、火責めバーナー以外はなんてことなかったし。 ユーモアをまじえつつサスペンスフルな作品にしたかったのでしょうか。ユーモアが不発なのと、登場人物たちのあまりのドメスティックさとマヌケさに、「コメディだ…」と心がちょっと離れかけましたよ。父親と息子、どう見ても息子の方が老けてるし。てかあれで45歳って詐欺だし。まあ8才の娘の父親という設定なのでもっと若くてもよかったんだろうけど、そしたら刑事とキャラがかぶっちゃうので、あのオッサンぷりでOkなのかなぁ。 ストーリーは、ラストがとても気になるように作ってあり、しっかりオチも用意されているので、面白くないわけではありません。が、イスラエル映画という目新しさが無かったら、もっと評価は低かったかな~。作品の方向性が曖昧で中途半端なのです。もっとブラックユーモアを盛り込むか、迷わずシリアス路線で行くか、どちらかにした方がよかったのでは。 にしても、ヘブライ語って難しいですね…ぜんぜんわかりませんでした(笑)[DVD(字幕)] 5点(2015-07-15 21:40:30)(良:1票) 《改行有》

115.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 ああ、これは怪獣映画なんですね。そりゃそうだ、なんたって「ゴジラ」ですもんねぇ!! …と鑑賞後ひどく納得したくらい、ストーリー性はなかった。 まず、父と息子の2代をゴジラの謎に絡めて描こうとして、失敗。次に、怪獣による世界壊滅危機の中で離散した息子一家を描いてはいるが、すべてが中途半端で薄っぺらく、だからなんだ?という感じ。 だいたい父親と亡き母親はゴジラの謎に絡んでるかもしれないが、息子は単なる軍人で爆弾処理係だ。ゴジラとまったく関係ない。 関係のある父親が死んじゃったら、あとは怪獣を倒すために息子が軍で働きだす、というシナリオがとってつけたようで、その不自然さを誤魔化すためにかかげた「家族愛」が、これまたわざとらし過ぎだろう。 こんなどーでもいいシナリオでゴチャゴチャやってるより、もっと早くゴジラを出してくれよ。 悪い怪獣を倒すためにいきなり途中で出現して、チャチャッと倒して、あっという間に海へ還ってしまったゴジラ。あまりの見せ場の少なさにガッカリです。 怪獣映画として観るなら、怪獣の見せ場が少なくて物足りなくて不満。 人間ドラマのあるパニックものとして観るなら、人間ドラマが下手すぎて陳腐すぎて不満。 かなり中途半端な作品だと思いました。 ただ、海へ還っていくシーンとか、役に立たない芹沢博士(日本人)だかに、一応原作へのリスペクトは感じました。 もっと派手に怪獣だらけでギャース!と責めたらよかったのに。アメリカ人の中に眠っていたコアな怪獣映画ファンが掘り起こせたかもしれないのに、と思いました。残念。 [DVD(吹替)] 5点(2015-03-14 22:47:20)《改行有》

116.  シャッター アイランド 《ネタバレ》 「島の人間すべてがグルで、孤立無援の主人公が必死に陰謀を暴こうとする。果たして生きて脱出できるのか?!」というホラー系なのか、 「色々あったけど、結局この世界すべてが主人公の妄想でした~」というサスペンス系なのか、考えながら観てました。 途中から「後者だったらガッカリだな」という気持ちになり、ラスト近くで「ちぇ、やっぱり」とまんまガッカリしました。最後の主人公の選択も、そのガッカリ感を打ち消してはくれるほどのインパクトはなく。 なにより、ディカプリオの髪型がよくなかった。もう少しダイエットしないとあの髪型は似合わないだろ。 ビジュアルがいまいちな主人公に肩入れできず、なので感情移入もできず、ヤツの行動すべてに突っ込みを入れたくなった気持ちのまんま、ラストまで行ってしまった…。 島の雰囲気や人物たちはとてもよくて、撮影もバッチリ、B級感もないというのに、この不完全燃焼感はなんでしょうか。 主人公の妄想物語をサスペンスフルに見せようというのなら、主人公はもう少し魅力的でないといけない。めずらしく繊細さの足りなかったディカプリオが残念でした。 [DVD(吹替)] 5点(2015-02-25 20:06:42)《改行有》

117.  ドリームハウス オチが2段構えになっていて、1段目の落ちの後、「ええっ、どうなるの?」と観客に思わせるように作ってある。上手です。 2つのオチも各々見ればよくあるオチなんだけど、それが2段構えになっていることで、先が読みずらくなっているのね。 その2段構えの作りに家族愛を絡めた事で、サスペンスと主役の喪失感・寂寥感が増し、よりいっそう感動的な家族愛のお話に仕上がっています。 最初B級だと思い込んで観始めましたが、もちょっと上のいい作品だと思いました。 ただ、1段目はともかく2段目のオチがいまいち…よくあるオチだし無理がある。2段目がもっといいオチだったら、もっといい映画になったと思うのですが…残念です。 それにしても、レイチェル・ワイズは美しい。ナオミ・ワッツが教科書みたいなタイプの美人なのに対し(彼女は金髪碧眼でなかったら大して美女ではないだろう)、レイチェルはもっと情熱的で「生きている美女」という感じ。ダニエル・クレイグが惚れちゃったのもわかるなぁ。ワタシも惚れそうです。[地上波(吹替)] 5点(2015-02-05 21:31:50)《改行有》

118.  ローズマリーの赤ちゃん 自分が生まれる以前に製作された古い古い作品だという事を念頭に置いても… 名作…とは思えません。スミマセン。 たぶんこの作品は、「ミア・フォローに魅力を感じるか否か」で評価がまったく分かれてしまうのだと思います。 ミア・フォローに魅力を感じる人ならば、この「依存的で深い思考が苦手で頭空っぽな鶏ガラみたいに痩せた少女チックな人妻」というヒロインにイライラせず、心配したりドキドキしたり感情移入できるのでしょう。 しかし21世紀の健康的で自立していてタフで行動的でセクシーなヒロイン像に慣れた人だと、「このオンナノコ(としか言えないくらい幼稚な人妻だ…)、アホなのだろうか。ちっとは想像力を働かせてはどうなのか。いちいち旦那に頼ってメソメソ泣いてないで行動すればいいのに。泣くか電話するしかないのか。結局周囲に言いくるめられておしまいか。オマエは中学生か」と呆れるばかり、怖さなんて微塵も感じられナイのです。 もう少ししっかりしたタイプの女優さんがヒロインを演じていたら、たとえ同じ芝居をしてもここまでイラッとしなかったかもしれないなぁ…と思わせるくらい、ミア・フォロー演じるヒロインには魅力を感じませんでした。 まあね…。若くして自分よりずっと年長の俳優と結婚するタイプの女性の精神年齢なんて、こんなもんなのかもしれません…ので、ミアは上手に演じているとも言えるのでしょう…。もしかして、ヒロインにイラッとしたりせず、「危なっかしいな、大丈夫かな」と思ってあげられる人ならば、全編スリリングに感じたりするのでしょうか…疑問。 こういったヒロインの視点で進んでいく映画は、魅力を感じられないヒロインだと全滅です。それでも脇役陣がよかったせいか、作品全体が持つ吸引力にも似た魅力は伝わってきました。当時としては十分ショッキングな内容だったのでしょうし。なので、+1点でこの点数で。[DVD(字幕)] 5点(2015-01-22 00:21:21)《改行有》

119.  サンゲリア 《ネタバレ》 「ゾンビ好きなら一度は観るべき古典であろう」と思って観賞してみたところ、自分はゾンビ映画は好きだがゾンビ本体はそんなに好きではない、という事に気づかされた作品でした。 いくらゾンビの造形がスバラシくても、心を動かされないのです。ゾンビ映画初期の作品なのだから、ストーリー展開や登場人物たちの設定がユルくてもヌルくても、それは当然のこと、仕方がない。 しかしその点を考慮しても「イマイチだなぁ…」と思ってしまうのは、人間ドラマがまったく描かれていなかったから。かろうじて島の医者夫婦の葛藤が描かれかけてはいたものの、美人妻はアッという間に殺されてしまいました。(だから言わんこっちゃない、アホ医者め。)4人いる主要人物たちも、なんのぶつかりあいもなく、人間の善なる部分も悪なる部分も出すことなく、普通に殺されていきました。も、盛り上がらない…。 自分は「極限状態での人間ドラマ」をゾンビ映画に求めていたのですが、残念ながらこの映画は、徹底的に「リアルゾンビを披露するための映画」だったのです。 監督と映画クルーの職人技が映える、魅せるゾンビが主役のゾンビ映画。ゾンビの造形にこだわりのある方は、ぜひご鑑賞を。[DVD(字幕)] 5点(2014-12-22 20:42:39)《改行有》

120.  世界侵略:ロサンゼルス決戦 《ネタバレ》 完璧アクションもので、宇宙人による地球侵略モノなのに、ベタになりすぎず、なかなかよかったです。 一軍人を主役に据え、ストーリーを局地戦に限ったこと、人間ドラマをあざとすぎない程度に描いた(故国愛・家族愛よりも軍人同士の友情や仲間意識を強調して描いた)ことが、ベタ脱出の秘訣だったのかもしれませんね。 一歩間違うと「アメリカ軍バンザイ映画」になってしまうのですが、まあその匂いは漂ってはくるのですが、ギリギリで踏みとどまっている感じがします。 なので「またプロパガンダ映画か。白ける~」とならずに、最後まで楽しく鑑賞できました。 ただ、ラストシーンだけはダメ。食事もとらず、不眠不休で闘い、傷だらけで帰ってきたのに、またすぐに出撃!!ってのは、「オレたち海軍は不死身だぜ!」「アメリカ軍は不死身だぜ!」をアピールしているとしか感じられず、残念です。 まあでも、ほんとアメリカ人て「戦い」が好きよね…。 いや、日本人もかなり右翼化してきてるから戦い好きな若い子は多いと思うけど、でも実際に「自分が血を流す」となったら、尻に帆をかけて逃げ出す子ばっかな気がするわ…。いや、それでいい、逃げていいんだけどさ(苦笑)。 そーゆう余計な事を考えないで見るなら、懐かしの「宇宙戦艦ヤマト」なんかと一緒で、アクションは迫力あるし、人間ドラマもあるし、いい作品になるんだと思う。でも未来の話じゃないし、ヤマトなんかと違って実際にアメリカ海軍は存在しているわけで。 だったら、作品を完全SFにしてしまうか、せめて世界中の軍が戦っている場面や、他国と共同戦線を張るなどのエピソードが欲しかったなぁ。そしたら、「アメリカ軍バンザイ臭」が薄れて、もっと素直に観れたのかもしれない。でもそしたら、ベタになりすぎて、面白さと質が落ちる…と。ううん、難しいです。[地上波(吹替)] 5点(2014-03-13 17:36:12)《改行有》

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