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プロフィール
コメント数 901
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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101.  空飛ぶタイヤ 《ネタバレ》 原作は既読です。と言ってもかなり前に読んだきりで、詳細なディティールはかなり忘れてしまっていますが。 そんな既読か未読かよくわからん状態で鑑賞した映画版ですが、感想としてはだいぶ原作を端折った作りになってるなーと感じました。ほとんど忘れてるくせに何をえらそうに笑、と自分でも思うのですが、あの池井戸さんの作品特有の、中小企業が大企業に仕事や金銭面で追い詰められ、その影響で自分の会社や家族まで追い詰められていくあのドン底の描きかたは、時間制限のある映画ではなかなか描ききれないものですね。あとは、栄転したはずの沢田を冷遇する組織がわかりやすすぎて。そりゃあんな処遇受けたら内部告発もするわ。あからさまで極端過ぎるのがちょっと…でしたね。逆に、商品開発部で冷遇されなかったらそれでも沢田は赤松についたのでしょうか?結局自分の扱われ方次第で敵にも味方にもなる人なんだと思うとそれも少し興醒めでした。個人的に、整備の門田くんや、先代から仕えてる宮さんの出番はもっと欲しかったな。 さらに個人的感想ですが、馴れ合い融資に稟議を通さないホープ銀行の融資担当と、保証金の一億を蹴った赤松社長にはスカッとしました。が、こういうのを見てる第三者は、「保証金なんて要らないからすぐにハブを返せ!」くらい言ってやれ、とか思うんですが、もし自分が現実にそんな立場になったらなかなかそんな踏み切った判断するのは難しいだろうなと思いました。社員とその家族まで背負ってると思うと、なかなかこんなドラマのようにはいかないですよね。この、現実と理想の間を行ったり来たりする感が池井戸作品の好きなところです。[インターネット(邦画)] 7点(2021-10-16 14:32:01)《改行有》

102.  ゴースト・イン・ザ・シェル 《ネタバレ》 昔プレイステーションで、この映画でも出てきたスパイダータンクを操るゲームがあったのですが、私がこの映画(アニメ?)について知っている知識はそれくらいです。ゲーム自体は面白かったのですが、はっきり言ってストーリーの方はまったく記憶にありません。 これを見て、タイトルの意味がようやくわかりました。殻(シェル)の中に魂(ゴースト)が宿るという話なのですね。機械が人の心を持つ、というテーマは最近ではけっこうよく見るものですね。『A.I』『アンドリューNDR114』、すでに機械が人の心を持つのが当たり前になっている『トランスフォーマー』などもそうでしょうか。そういう意味では珍しくはないテーマです。 ストーリーよりも、世界観や映像美に見せられる映画ですね。ネオンとライトが混じり合う煌びやかながらも混沌とした街並みや、芸者ロボットを倒すシーンなど見せ場がたくさんあって退屈はしません。私はスマホでの鑑賞でしたが、例えば3Dメガネやプロジェクター、VRなどで鑑賞するとさらにダイナミックに楽しめるんでしょうね。そっちで観れば良かった(泣) あと、やはり異質に感じてしまったのが北野武さんによるオール日本語の台詞。単純に「何故??」という疑問。私は知りませんが作中にそういうキャラがいるんですか?同じく日本人で出演してる桃井かおりさんは英語だったのに。なんか北野さんにだけ「日本語でも良いですよ」的な忖度が働いたのかと邪推してしまった。キャラは立っていて世界観ともマッチしていたのに、そんな風に思わせてしまう点がもったいない。私が変なことを気にしすぎなのでしょうか。う~~ん。[インターネット(字幕)] 6点(2021-10-14 17:30:55)《改行有》

103.  シーサイドモーテル 《ネタバレ》 山奥にある「シーサイド」モーテルに宿泊する人々を描いたコメディ映画。バラエティ豊かなキャラとストーリーが絡まって、意外と面白かったです。各部屋ごとのエピソードはそんなに深く絡んでいるわけでもなく、でもコメディとしてはそれくらいのさらっと見られる感じで良かったです。個人的に一番ウケたのは部屋の前を男が5人連続で通るかどうかの賭けのシーンでした。あらかじめオチが分かっていても面白かったですね。 山田孝之&玉山鉄二エピソードが好きかなあ。他の部屋の話もそれぞれに良かったんですけど。一番要らないのが高級旅館行く行く詐欺男のエピソードでしょうかね。 「インチキなものでも本物になることもある」っていうのは考えさせられました。[インターネット(邦画)] 6点(2021-10-12 18:25:25)《改行有》

104.  グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~ 《ネタバレ》 上滑り、とまでは言わないがなんとなく心に入りきらない映画でした。まず、小池栄子さんの声ってあんな感じでしたっけ?役作りかもしれないが、終始しゃがれた声で話す彼女に違和感が止まらなかった。普通に話せばいいのに。そしてその小池栄子演じる絹子のどこにそんなに惚れたのかがよく分からないのが大泉洋扮する田島氏。単に田島氏が女ったらしだからと言えばそれまでなのですが、一応メインキャストを張っている絹子と他の女性たちとは何らかの違いを示して欲しかったところ。田島氏が絹子にのみ他の女性以上の特別な感情を抱いたのか、というのがわからなかった。逆もしかり。絹子がどのタイミングでそんなに田島氏に好意を持つに至ったのかが視聴者には伝わらなかった。挙げ句守銭奴設定だった絹子が田島のために首が回らなくなるほどの借金をして巨大な墓を建造するって。ちょっと唐突かな。 原作が太宰治と言うことをさきほど調べて初めて知りましたが、言われてみればそういうテイストの映画ではある。女性をこういう風に描くのって太宰テイストと言っていいんですかね、それとも時代のテイストなのでしょうか。当時に生きていない自分には計りかねますが、女をとっかえひっかえするのが男の美徳、といった生き方を穏やかに見られない自分がいます。コメディとして楽しむのは難しかったかな。[インターネット(邦画)] 5点(2021-10-08 18:34:35)《改行有》

105.  ミッドサマー 《ネタバレ》 全く初めての国に行って、全く初めて見る行事や儀式を、全く具体的な説明もされず、見ていて楽しいというのならこの映画も楽しめるかも知れない。はっきり言って私には全くはまりませんでしたが。それっぽい荘厳なBGMを付けてなんとか見れるものにしようとしていますが、もし自分がこれを現地でBGMもなしで見せられたらと思うとぞっとする。 ダンス大会の勝ちの基準もわからない。よそ者を取り込むためにうまいこと勝たせてあげただけでしょう。まああんなんで「あなたが優勝」とか言われても不気味だし一ミリも喜びなんて湧きませんけど。クリスチャンが薬を盛られて村の娘と性行するのも、薬のせいもあるのでしょうがあんな環境で果たしてその気になれるものなのでしょうか。色々宇宙過ぎてついていけない、いやついて行く気も起こらない。そんな映画です。 こういった宗教の集まりなどを見ていると、ある意味このように何十人何百人の集まりが一つの意思に統一して動くことができるというのは率直に言ってすごいと思う。自分なら「なんでこんなことしなければいけないのか」とか「これに何の意味があるんだ」とか思ってこんなに身をゆだねて宗教を信じ切ることは出来ないだろうな。というか、どうすればここまで何かを盲信できるようになるのか、そっちのメカニズムのほうが気になります。ストーリーそっちのけで、彼ら彼女らがあの宗教に入信するまでの過程が知りたいと思いました。[インターネット(字幕)] 1点(2021-10-06 21:12:58)(良:3票) 《改行有》

106.  ヴェノム 《ネタバレ》 ヴェノムについては、昔よくやってたセガサターンの格ゲーで見たことあるなーってくらいにしか知りません。見た目から完全に悪キャラを想像していたのですが、実際見ると善悪の判断のつかない天然キャラという感じでしたね。基本的に自分中心の性格なヴェノムさんなんですが、唯一自分と適合するエディの言うことを聞かざるを得ないということもあり、ちょっとずつ人間社会に馴染んでいきます。性格的にはもののけ姫の山犬みたいな感じかな。 エディが少し短絡的な性格なのが残念だったかな。登場シーンでバイクを颯爽と駆るカット割は格好良かったのに、ジャーナリストとしては短絡の一言。あれだとライフ財団に干されなくてもいつか違うところでトラブってただろうな。あれだけ念押しされたのに突っ込み取材して、クビになって、リスクを考えなかったとは言わせない。あそこはまだ大人しい取材に徹して、それほど疑惑を感じるならその後詳細な証拠集めをした上で記事で告発するべき。それこそがジャーナリストなのではと思ってしまった。まあそれするとこの話始まんないんですけどね笑 なんで腹が減るのかとかなんで水槽に浸かりたくなるほど体が熱いと感じるのかも教えて欲しいな。あと4000〜6000ヘルツの音に弱いってのも、元々の設定か何かなんですか?アメコミにそんなん言っても仕方ないんですけど、よく原因のわからない現象に尺を使って欲しくないなあと思ってしまった。ヴェノムを体から引っ剥がしたいだけなら、たとえば犬アレルギーだとか、お酒が入るとだめだとか、そんなんでも別にいいですよね。どういう理由で音が嫌なのかをちゃんと説明してくれれば別に良かったんですけどね。ちょっと製作者本位の作り方だったかなと感じました。[インターネット(字幕)] 6点(2021-10-03 20:02:44)《改行有》

107.  食べる女 《ネタバレ》 上から下まで年齢にそこそこ幅を持たせつつ、著名な女優がたくさん出てくる映画ですね。キャストは豪華にしつつも、それを持って展開される話は地味なヒューマンドラマ。そういう意味では『海街diary』なんかと通ずるものがあるかもしれません。出てくる女性それぞれの恋愛模様と、その食生活がそれぞれに描写されます。自分はこのタイプと似てるなーとか思いながら見ると楽しいかもしれません。 それぞれがそれぞれに生活を送りながら、時々こうやって美味しいものを囲んで集まれるって素敵なことですよね。地味な話かもしれませんが、何より素敵で羨ましいことだとも思います。 こんなこと言うと大体の映画に当てはまるんですが、新型コロナやそれに伴う緊急事態宣言に振り回されてもう二年弱。飛沫感染とか濃厚接写とかを気にせずに誰かが誰か達とわいわい好きなことを言い合いながら他の誰に気を使うでも無く集まれることが、なんだかもう本当に懐かしい光景に思えてくる。「昔は良かった…」なんて振り返らなくてはならなくなる前に、終わって欲しいものです。[インターネット(邦画)] 8点(2021-10-01 21:41:00)《改行有》

108.  デッド・ドント・ダイ 《ネタバレ》 ゾンビ映画好きのためのゾンビ映画ですね。そもそもゾンビ映画が嫌いならこの映画を選ばないでしょうけど。まあそういう映画でした。 北極もしくは南極の極地で大規模な土地開発が行われ、そのせいで地球の自転軸が歪み、そのせいで世界全体で日照時間が変わるなどの異常気象が起こり、そのせいで墓地の死体が蘇ってゾンビが現れた、というストーリー。葬儀屋の女性がかなりエキセントリックであるところやラストでいきなりのUFO登場など、まともにストーリーを展開するつもりは最初っからないですね。個人的には、「どうせゾンビ映画なんて最初っから破天荒な話なんだし今さらきちんと作らなくていいでしょ」っていう感じがしてあまり楽しめなかったかな。これも個人的な意見ですが、「ゾンビ」という題材を使って「ドラマ」でいくのか「アクション」でいくのか「コメディ」でいくのかをはっきりさせて欲しい。この映画は中途半端にドラマで中途半端にコメディだったので、観ている方もどっちにも振り切れず楽しみきれなかった。監督やキャストが観客目線度外視で、撮りたいもの撮りました、入れたいもの入れましたって感じかな。もう少し、観客目線のものをお願いします。[インターネット(字幕)] 5点(2021-10-01 19:48:16)(良:1票) 《改行有》

109.  フォルトゥナの瞳 《ネタバレ》 鑑賞中にあまり好きでない作家の作品が原作と分かって少し鑑賞意欲が削がれましたが、映画は映画で楽しもうと切り替えて鑑賞しました。 『君の膵臓を食べたい』でも思ったことですが、女性との出会い方とそこからの展開が現実離れしすぎてて、そんな女性いないだろうというツッコミをしながら、最後の最後でようやく女性が最初から親密に接していた理由が明かされました。『フォルトゥナの瞳』けっこうみんな持ってるんですね(笑) どうしても腑に落ちないのが、『フォルトゥナの瞳』で知ってしまった運命を変えると変えた者の命が奪われるという設定。じゃあなぜあの医者は瞳を持っているのだろうか。例えば瞳で見えるのがあと3日以内に死ぬ人だとして、あと3日の余命の人を手術して半年生きながらえさせたらそれもアウトなんだろうか。薬を出して余命を伸ばすことも、運命をねじ曲げることにはならないのだろうか。そういうリスクを知っていたとして、医者という職は一番選ばないものだと思うが。医者は別というのなら、その説明が不足している。 作中では「人は1日に9000回もの選択をしているんだから」と運命に対して否定的なことを言いながらも、一方ではあらかじめ決められた運命があってそれを変えると死ぬことになるという運命を肯定する設定があって、結局どっちだったんでしょうね。個人的には、主役の彼の心臓発作はただの心臓発作で、運命云々は関係なかったということを最後の場面で証明するようなラストにして欲しかったです。[インターネット(邦画)] 6点(2021-09-30 09:22:54)《改行有》

110.  欲動 《ネタバレ》 海外で出産する妹夫婦の出産に立ち会うためにバリへ行く千紘(=斎藤工さん)とユリの兄夫婦。ぎこちなくもゆったりとバリを観光しながら4人で過ごすが、兄の千紘は心臓に病を抱える自分の命とこれから産まれてくる命、そしてそれに対して周囲の人間の価値観の違いに苛立ちを隠せず口論に。口論の末飛び出したユリは見知らぬ街で行きずりの男たちと出会いそして・・・というあらすじ。 個人的には、千紘があそこまで苛立つことが少し唐突すぎて、ついていけない部分があった。なんで急にあそこで火がついたように周囲を傷つけ始めたのか。そうなる要素は持っていたが、「なぜあそこで」の部分の説明が抜け落ちていて見てる方が置いていかれました。 ユリにしてもそうで、無理やり自分を襲った男に最初は抵抗するものの、後には自分から男についていき体を許してしまう。男と寝たことを隠したい心からか、直後に千紘と寝ようとする。 作中では「人間とは理性の生き物」と述べたりしていますが、描かれているのはその正反対の人間の姿。映画は何を伝えたいのか、考えさせられます。 あまりバリのイメージが良くなる作品とは言えませんね。[インターネット(邦画)] 6点(2021-09-25 00:28:31)《改行有》

111.  溺れるナイフ 《ネタバレ》 第三者視点だといかにも「お花畑」「バカップル」といった風に見えてしまいますが、恋愛に夢中になっている当事者ってこういうものだよなぁと思い直しました。まさに「溺れて」います。個人的には夏芽はともかくコウは少し突拍子がないキャラクター過ぎた印象です。マッキンキンの頭で体は痩せぎすで、地元の名士の息子だかなんだか知らんが「世の中の物全てオレの物」のジャイアン思想。地元の他のヤンキーに追われ町中で殴り合いの喧嘩を始めるのも「??」という感じで彼にほとんど感情移入できなかった。そんだけ態度でかいんだから、せめて暴漢を倒せる腕っぷしは欲しかったな。好き放題できる環境で、それを魅力と思ってくれる子がいて良かったねという感じ。 どの視点に立って観るか、次第で評価が全然変わってくる作品だと思いました。[インターネット(邦画)] 5点(2021-09-23 01:17:26)《改行有》

112.  ヘッドハンター(2011) 《ネタバレ》 開始20分くらいで『ヘッドハンター』感はほとんど無くなってしまいましたね。中盤からは逃亡ハプニングアクションといった風。一昔前にこんなハリウッド映画あったような…という既視感を少し覚えました。逃げても逃げても追いつめられる緊張感とか、ジェットコースターのように息をつかせない展開は単純に面白かったです。 ただ、クラスのロジャーに対する執念はどこから出てくるんでしょうね。浮気相手の旦那に発信機をつけるだけならまだしも、彼の移動先まで常に付け回し、時には犬をけしかけ、トラックを盗んでそれで同乗してる警官ごとパトカーを崖から落としたり、ロジャーの不倫相手にまで手をまわす周到ぶり。そこまでしてダイアナが欲しかったということだろうか。物語も結局ダイアナはクラスを罠にはめ、ロジャーとダイアナが互いの愛を確認できてそれでチャンチャンって感じですしね。 粗を探せばいろいろ突っ込みたくなるところはあるんだと思いますが、頭を空っぽにした状態ならけっこう楽しめる映画だと思います。逃亡アクション部分はなかなか面白いですよ。[インターネット(字幕)] 7点(2021-09-16 09:38:49)《改行有》

113.  夕陽のあと 《ネタバレ》 捨てられた子供を預かってずっと育てて、その子を養子として正式に自分の子供としてこれからも育てていきたいという気持ちも、あくまで自分が腹を痛めて産んだ子供で、絶望的な状況からある程度立ち直った今なら引き取って育てたいという気持ちも、だれの気持ちも理解できる話なだけに、一つの結論しか選べない状況がつらい。そんな映画です。 そんな大人の葛藤を吹き飛ばすのはこの状況の中心にある子供、豊和くん。 「お母さんと仲直りしてあげて」「この島の人すべてが僕の母親」 まるで大人たちの事情を全て分かっているように立ち回る彼の行動がなんとも刺さります。タイミングや内容がうまくいきすぎてる感もありますが。しかしそれとはまた別に、彼が本当にいい子に育ってくれていることも事態がうまく収まった大きな要因でしょう。自然と大人たちは彼にとっての幸せを第一に考えるようになっていきます。 ドラマとしては良い話ですが、当事者の立場としては切ないですね。複雑な環境に生まれた豊和くんが健やかに育ってくれていることが本当に何よりの救いです。[インターネット(邦画)] 7点(2021-09-16 09:17:36)《改行有》

114.  MERU メルー 《ネタバレ》 『剱岳』でも思いましたが、登山って本当に過酷ですね。見てるだけでも辛い。何十キロもある装備を抱えて、何日も、時には数週間もの時間をかけて山を登って、また降りる。ハイキング程度の山ならまだしも、零下29度をさらに下回るような極寒の吹雪・嵐の中で絶壁にテントを張って夜を過ごさないといけないような山を登ろうだなんてほんと現実の話とは思えない。前述の『剱岳』はまさに日本的というか、「山」というものは人が敬意を払いながら登る者だという精神性が描かれていました。対して本作『MERU』はシンプルに「山」vs「人」という感じ。登れるか、登れないか、そこにいたるまでの過程をただひたすら描いて見せたドキュメンタリーでした。なぜ彼らはここまで山を登ることに命を賭けるんだろう。比喩や誇張ではなく本当に命を賭けて。何が彼らをそこまで駆り立てるのか、そんなところをもっと掘り下げてくれたらよかったかもしれない。いや、きっとそれでも彼らの登山にかける思いが本当に伝わるかというとなかなか難しいんだろうな。 自分も登山をしてみたいとかそんなことは全く思いませんが、登り切った後の頂上からの景色はきっと登った人にしかわからない素晴らしいものなんだろう。誰かの写真やドローンではなく、一度くらい自分の目でその景色を見てみたいとは思いました。[インターネット(邦画)] 7点(2021-09-14 13:25:08)《改行有》

115.  ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像 《ネタバレ》 この映画を見ても画廊や画商の世界というものはさっぱり分かりません。元々知らない世界なのですが、余計に遠いものに思えました。あそこまで熱を上げてやっと手に入れた絵を、直後に高く買ってくれる成金に売ろうとする。結局芸術の価値はカネなんでしょうか。孫のオットーに絵の説明をするときも、その絵の価値を金額でしか説明できない。孫の関心がそこにしかなかったと言うのもあるでしょうが、本当に絵が好きな人から聞きたいのはそのような説明ではない。画商の仕事というのも、絵を手に入れてそれを右から左に流してその差額を得る。それだけなんですか??なんかすごくつまんないことをやってるような気がしてならない。ほんと、金額による絵画の価値がずっと中心に話が展開されてしまって、絵を愛でるとかそういう描写がほとんどなく置いていかれた感が半端ない。 一万ユーロで絵を競り落としてからの展開もなんだか。。。というか自分に支払い能力も無いのに競り落とすなよ。典型的なダメ人間。まあ映画でオークションってなったらどうしてもああいう展開になるんでしょうけどね。しかしその後やはりというか金策に走り回った挙句、それまで無視を決め込んでいた娘にすり寄って、カネを借りようとする。娘を怒らせてそれに失敗したら今度は孫にたかる。っていやいや、ほんっっとダメ過ぎる。そこまでしても賭けたかった『One Last Deal』ってことなんでしょうが、やり方にセンスが無さすぎる。散々そんな様子を見せられて、最後あんな手紙一枚で娘が納得するのもわからない。まあ、亡くなってまで邪険に出来なかったんでしょうが、それまでの父の身勝手も大概だろう。。。 などなど、絵に対するアプローチ、それに関わる画商の人間性に邪魔されて楽しむことができませんでした。合掌。[インターネット(字幕)] 3点(2021-09-09 00:28:26)《改行有》

116.  42~世界を変えた男~ 《ネタバレ》 いま当然となっているものでも昔はそうでなかった。あるいは何らかの歴史の上に成り立っている「いま」であった。そういうことを知ることができる映画でした。 自分が日本人だからか、それとも今の時代に生きているからなのか。黒人差別と言われてもピンとこないというのが正直なところです。まあ日本人にしてみれば白人も黒人もどちらも「外人」であってその感覚そのものに隔たりはありませんから。あえて「外人」と書きましたが日本人もある意味「外人」に対して偏見を持っていて、無意識もしくは無条件にそういう感覚を持っているという意味では黒人差別と通じるものがあるのかもしれません。 さて舞台は第2次世界大戦直後のアメリカ野球界。当時は野球選手と言えば全員白人というのが当たり前で、黒人選手など一人もいなかった。黒人は野球選手としてどころか社会から排斥されて不当な扱いばかり受けていた時代。黒人というだけで飛行機は無理やりキャンセルして白人に渡され、トイレやシャワー、その他公共施設も白人と同じものを使うことは許されなかった。そんな中で野球選手としてBranch Ricky(=Harrison Fordさん)に見いだされ、史上初めての黒人選手Jacky Robinsonが誕生するというお話。 万人に見せる映画なので一見きれいなドラマに仕上がっていますが、「実話に基づく」とはいえここで描かれた以上のこともたくさんあったんでしょうねえ。シンシナティとの試合で、純粋に野球が好きそうな白人の子供が、その父親がロビンソンを口汚く野次っているのを見て自分もそうすべきなのかなと逡巡した挙句、「この黒人やろう!出ていけ!」と野次を始めたのはショッキングでした。自分が日本人で、今の時代に生きているからその異常性がわかりますが、なんて悲しいことなんでしょうか。逆にいまのこの日本の社会の中で自分たちがそういうことをしていないか、子供たちにそんな差別意識の伝達をしていないのか、改めて思いをはせてみる良い機会となりました。 ただ上述のように万人向けの作りになっていたため、本当の黒人差別のひどさを知ることができたかというと少々物足りなかったか。例えばこれをその時代に生きた黒人の人に見てもらって、「これで当時の差別のひどさが十分伝わりますか」と聞けばおそらく不十分と言われるような気がする。少し鑑賞者のレートをあげてもよいからもっと踏み込んでほしかった。これを観た人全てが、黒人を卑下するあの言葉を使うことを心から忌避してしまう、そんな映画を。実際にこれを観た黒人の人の意見も聞いてみたいと思いました。[インターネット(字幕)] 9点(2021-09-07 15:10:19)《改行有》

117.  ジュラシック・ワールド/炎の王国 《ネタバレ》 SFは好きです。現実の社会に非現実な技術や現象があったら社会がどう反応するかを考えられるから。 恐竜がもし現代の社会に現れたら、やっぱりこの映画のように商業主義に使おうとするんでしょうねえ。USJや恐竜博物館や、そういうのに嬉々として行きますもんね、もちろん自分も。生きてる恐竜見れるんなら、そりゃ行きますよ。程度の違いはあれど、やってることは動物園やサファリパークとなんら変わらない。やもんで、恐竜の商業利用を否定はできません。 それよりも、法廷?でジェフ・ゴールドブラムさんが言っていたように、進歩しすぎて人の手に負えなくなってきた先進技術を人がどう扱っていくのかが重要になってきているんだなと感じました。核しかり、ITしかり。昔からよく言うように、人が技術を使うべきであって。技術に人が使われるようではいけない。でも、今の社会ってはっきり言って技術に人が使われているように感じる。ちゃんと自分の意思で技術をコントロール下に置いていられてる人ってどれくらいいるだろうって、最近のニュースとか見てると考えちゃいますね。。。あるから使ってしまいますが、スマホがこの世から無くなればいいのにと個人的に思います。 作中で述べられていたように、もし恐竜が現代に蘇ったらけっこう長生きするかもしれませんね。現代の世の中はけっこう栄養豊富だろうし、原始時代よりも容易に餌もとれるだろうし。あーでも恐竜をまた滅ぼそうとして人が核を撃って環境ムチャクチャに壊れたりするのかな。SFを見てると想像が尽きませんね。結局最後は恐竜たち世界に解き放つことにしたわけですが、その後の世界をまた映画にしてみてほしいと思いました。 ほんとう、想像で楽しむぶんにはとても面白いと思います。何でもそうですが…[インターネット(字幕)] 7点(2021-09-05 21:04:08)《改行有》

118.  いぬやしき 《ネタバレ》 原作のマンガはまだ読んだことありません。今まで何となく手に取らなかったマンガですが、逆にこれを機に読んでみようという気になりました。タイトルであまり中身が想像しにくいマンガだったので…。 なかなか面白かったです。こういうSFテイストは好きなほうなので。原作を知らないので、どこまでそれに忠実に作ってあるのかはわかりませんが、『いぬやしき』なんてタイトル付ける割にはハナコのくだりは完全に蛇足だったかな。犬に何の意味もなかった…。ある意味タイトルから不安を感じてマンガを読まなかった忌避感は当たっていた。あと、娘はともかく息子のいじめ問題などはどうなった。など、なんか焦って製作しました感を感じました。 あと、ロボ化したこの二人の能力はもっとあっても良かったかな。なんというか、もっと想像を掻き立てて欲しかった。攻撃と言えばほぼほぼ「バン!!」ばかりで驚きが少なかったかな。飛行能力、通信能力、治癒能力とか色々あるのに。というか、獅子神のあの精神状態なら一人ずつ「バン」じゃ足りないと思うと思うんですよね。それより、例えば携帯電話を爆弾にするとか、これもありきたりですが原発を狙うとか、人類滅ぼしたい割にはけっこうチミチミ進めるなあと思って見てしまった。 あと木梨憲武さんも、個人的にはもっと芸達者な人だと思っていたのですが、映画で主演を張っているのは初めて見ました。イマイチでしたね。いかにも「演技」でした。仮面ノリダーは面白かったのになぁ。 そう言ったところでもっと納得感のあるストーリーや流れがあればもっと楽しめたと思います。 て言いながら、そんなことを考えなければ単純にけっこう楽しめますけどね。あと、佐藤健さんファンにはたまらない映画なんだろうな。そう言ったニーズも感じました。[インターネット(邦画)] 7点(2021-09-02 23:22:33)《改行有》

119.  チチを撮りに 《ネタバレ》 おすすめで出てきたので何となく観てしまった映画。でも観てみたらとても良かったです。 昔、外に女を作って出て行った父が危篤状態と聞き、母親から半ば強引に送り出され「写真を撮ってきて」というミッションまで任される姉妹。しかもその途上で、危篤と聞いていた父が既に亡くなったとの報。途方に暮れながらもお見舞いの流れのまま父の元に向かい、そこで父の家族とともに葬儀に出席し、、、というストーリー。これがおすすめで出てしまうということは、最近この手の映画ばかり観ているということで、何となく免疫ついてしまったかなーと思っていたんですが、良い意味で思いの外面白かったので良かった。父の火葬後、妹はお骨を写真に撮り、姉はお骨をこっそりポケットに入れるという(笑)しかもその後の妹のセリフ「お姉ちゃん!お父さん万引きしたの!?」には笑った。 妹は平気で学校サボるし、姉は水商売で、母親は男に言い寄られてて、父の弟家族も何だかゴタゴタしてそうで、これからもいっぱいゴタゴタがありそうな家族だけど、なんだかそこまで負の雰囲気を感じない、芯のある家族の画を見せてもらえた気がしました。[インターネット(邦画)] 8点(2021-08-28 02:52:34)《改行有》

120.  幼な子われらに生まれ 《ネタバレ》 あまり自分の中ではハマらなかったかな。ハマらなかった理由を自分なりに少し整理してみます。 ①浅野忠信さんのセリフが私には棒読みのように感じた。特に再婚相手役の奈苗(=田中麗奈さん)やその子供の薫に話しているときなんかは特にそれが顕著に感じられた。セリフがそういう形になっていたからかもしれないが、浅野さんはこういう役にあっていないと思いました。 ②沢田のDVや、妊婦である奈苗が突き飛ばされるシーンなんかは映画と言えど見るに耐えなかった。小さい子供がそれを見て怯えて泣き叫んだりしている様を映画だと割り切って鑑賞することができず、一時停止して呼吸を整えてからようやく続きを見れました。キツかった。。。 ③↑のようなキツいシーンを演じた役柄の人たちが、最後なんだか急にいい人になることがまた急すぎてついていけなかった。昔別れた家族と言えど、実の娘と会うのに多額の手数料を要求するような人間が最後あんないい感じに終わりますかね??スーツ着て、プレゼント用意してあって、なんだかしみじみと思い出語ってスッと消える。逆に作り物感が強すぎて違和感が消えませんでしたけど。浅野さん演じる主人公も同様。急に最後物分かりが良くなって、きっかけはあったんでしょうがそれでそんなに変わるか?って言うのも最後まで受け入れられなかったかな。 以上、いろいろ書き連ねましたがあまり気持ちを入れられる映画ではなかったですね。作中の女性たち(女の子たちも)があまりにも可哀想な扱いをされすぎて。田中麗奈さんなんかいつもとても穏やかに旦那に接しているのに、あの旦那の態度ったら。子供たちに対する夫の態度も誠実とは言えず、最後まで自分の気分、自分の理論で押し倒した夫に深い嫌悪感。 ある意味ではリアルなストーリーを見せてもらったと考えるべきなんでしょうが、「幼な子」が生まれる家庭の話としてはあまり見たくない、不快なものでした。[インターネット(邦画)] 3点(2021-08-24 18:02:09)《改行有》

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