みんなのシネマレビュー |
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101. 酔いどれ詩人になるまえに 職場から次の職場へ、酒場から次の酒場へ・・・いわば酔いどれロードムービー? マット・ディロンがいい感じのダメっぷりです。酒もたばこも、もういいよって感じになるので禁酒禁煙する前に見ると逆にいいかもしれません。成功してからなら苦労話だけど、このままならどうしようもない男。原作の予備知識が無かったので、ラストでほっとしました。どんな生活をしても何かを貫くって、ただごとではないですね。[DVD(字幕)] 6点(2008-12-09 17:10:13)《改行有》 102. インランド・エンパイア 次の日の朝、見たことも忘れてしまった悪い夢。たくさんのそんな夢の断片が、ある時、一度に記憶に甦る・・・そんな感じの映画だ。現実の記憶なのか、夢の記憶なのか区別もつかない恐怖。そして、そこから見えるのは、本来の?自分の断片。失われた愛の断片。・・・なぜかそこには、かすかだけど美しい希望の光がある。[DVD(字幕)] 6点(2008-06-10 14:41:25) 103. 眺めのいい部屋 ひとつの恋愛を通して、この時代の上流階級の考え方が丁寧に描かれている。見る前にイメージしてたのが、上流階級の葛藤・・みたいな太宰治やヴィスコンティの世界のような文学作品だったので(勝手にです、すいません)素直な恋愛ストーリーで少し拍子ぬけ? 恋愛モノとして見ると、ルーシーがお嬢様なので仕方ないけれど、少し子供っぽい感じも・・・おつりの計算のところなどシャーロットのキャラクターが面白かった。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-02-25 14:39:23) 104. アンフィニッシュ・ライフ ハルストレム監督には甘めな自分だが、なんだか普通すぎる印象。ジェニファーロペス??と思いつつ、そんなに悪くはなかったけれど、トーンが彼女にひっぱられている気もする。・・・孫の力は偉大です。[DVD(字幕)] 6点(2008-02-05 14:58:38) 105. カサノバ(2005) 《ネタバレ》 他の方も言われているように、シェイクスピアの喜劇、といった感じ。あくまでも上品な艶話ですね。(シェイクスピア映画はあまり好きでないのですが。)細かい前ふり・・お母さんが娘に「お父さんは太っていた」と言っていたりするのが後で納得できてけっこう素直に楽しめました。監督のイメージからもの足りなさを感じられる方がいるのもわかりますが・・・こういう“品”は、作るものではなくて、ついつい出てしまうものなので、この監督らしさって意外とこういう所なのかも、という発見がありました。大ヒットにはつながらない美徳なのかもしれませんが。[DVD(字幕)] 6点(2008-01-18 23:11:32)(良:1票) 106. ロスト・イン・トランスレーション いわゆる「サザエさん症候群」にも似た、いいようのない寂しさ。アメリカ人も、日本人も、滑稽に、疲れているのだ。金持ちのおじ様には、「もうポルシェは買ったの?」と、言い放ってみよう。[DVD(字幕)] 6点(2007-09-25 15:58:22) 107. マリー・アントワネット(2006) 「ロスト・イン・トランスレーション」はドキュメンタリーすれすれな不思議な映画だったが、今度は一転、現実ばなれした絢爛豪華な世界を、やはりあくまでも一人の少女の目線から見たドキュメンタリーのように見せる。やるねソフィア! ベルサイユに重おもしさは無く、おそらくこの時代にリアルに生きていたのなら、意外とこんな風に見えてるんじゃないかと思えてしまう。歴史ものってセピアっぽかったりするけど、その時代に周りがセピアに見えてるわけないじゃん。ねー? マリーが夫に相手にされず、買い物に走ったり、反動で?ロハスな生活を始めたり・・・時代に翻弄される女の一生は、いつの世もはかないもんです。[DVD(字幕)] 6点(2007-09-19 15:25:39) 108. 鉄コン筋クリート 昭和の記憶の断片を寄せ集め、アジアをまぶしたような世界。鳥の目線に、猫の目線に、ダイナミックにきりかわり、独特の空気を作り上げている。ネズミがストリップ劇場が無くなることをこぼしているように、街が「影」の部分を失う事によって、ほんとうは子供が息苦しくなっているんじゃないか、とふと思う。そして自分の中の「悪」に向き合うことが、難しくなっているのかもしれない、とも。「子供の城」はすでにこの国に蔓延しているから。 映画としては、後半、「足りないネジを・・」などセリフに語らせてしまうところにすこし白けてしまった。精神世界でもかまわないし、エンターテイメントを目指した作品では無いとは思うが、これだけの世界観を提示しているのだから、もうひとつ大きなカタルシスが欲しかった気がします。 シロの「こちらシロ隊員・・・」の繰り返しはなんかキュンときた。蒼井さん素晴らしいですが、時々やっぱり女性の声に聞こえて、なんとなく色っぽく感じられてしまったのはどうだろう。[DVD(邦画)] 6点(2007-08-23 15:07:07)(良:1票) 《改行有》 109. GOAL! ゴール! ベタベタ&お約束満載、ツッコミどころ満載、映画としては?ですが、サッカー好きな人は見ずにいられるかというと・・・難しいっ! ベタだな~と思いながらも思わず泣いてしまうところもあり、飽きることもなく良くできているのではないでしょうか。稼ぐようになった一流の選手には、プレイだけでなく憧れられる存在としての責任が求められる・・というようなことも描かれていて面白かった。まあadidasの長編CMのようでもありますが、クラブチームやプロ選手の協力があると迫力は出るもんですね。ちなみにガバンはなんとなくデル・ピエロ似?[映画館(字幕)] 6点(2006-06-21 17:35:59) 110. モーターサイクル・ダイアリーズ きっとこんな長~い旅をしたら、こんなふうにくだらないことでくだらないピンチになったり、ちょっとうれしいことがあったり、旅が日常のようになって疲れてくる、そんな状態になったりするのだろうなぁ・・・と想像できて楽しかった。ロードムービーとしてはけっこう正しいのではないかしら? 大切なのは、新しい世界にふれた時、こんなふうに常に自分の中の「違和感」や「疑問」に向き合っていけるかどうか。はたして自分は日常という旅のなかで、そんな目線を持ち続けているのかな・・・[ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-07 17:56:23) 111. ギフト(2000) ホラー、サスペンスとしては先が見えて残念。しかしケイト・ブランシェットやっぱりいいですね。彼女は神秘的な感じの役どころが多いような気がしますが、ちゃんとその役ごとに表現が違うのですね。あたりまえだけど。この映画では超能力がありながらも、女手ひとつで子供を育てている生活感がある、そんな微妙な感じが、ちょっとしたしぐさにも表れていました。ムリだとは思うけれど、彼女のように微笑むことのできる女性になりたいなあ…と思いました。6点(2005-01-27 20:26:04)(良:1票) 112. アンジェラの灰 子供のころ、お金持ちの家にはソファとかシャンデリアとかがあって、貧乏な家には「洋」の入り込むスキマはあまりなかった。そのせいか「洋」=「金持ち」のイメージがすりこまれている。この映画で洋版の貧乏をとことん堪能できたので、昔のトラウマも消えそうです。貧乏でも、そうでなくても、とにかく生き残る、生き続けるのはタイヘンです。しかしロバート・カーライルってほんとにアル中とか貧乏とかしっくりきますね。6点(2005-01-25 20:52:02) 113. 死ぬまでにしたい10のこと 自分だったら何を優先順位にするだろう。不倫してみたいっていうのは、わかる気もするなあ。女として終わりたいっていうか。でも、経済的なことを除いたら、とっても幸せな女性を描いているんではないかと思うのです。心から愛する夫がいて子供がいて友達がいて。「女の幸せは家庭」だけとは思いませんが…いろんな商品を宣伝するCMとか、ダイエットとか、日頃多くのひとが踊らされている情報は、こんなにつまらないことなんだよ…そんなメッセージを感じました。気になったのは、余命いくばくもないことを家族に隠されて死なれたらツライだろうなあ、ということです。6点(2004-11-24 22:06:28) 114. 焼け石に水 おじさまに飼われるようになった男の子の、サスペンダー付短パン姿に爆笑。おじさまが男の子を誘惑するのってこんな感じなのか~へぇ~。なんだかこそばゆ~い。完全に室内だけで撮られていることもあって演劇的な感じがするので、好みが分かれるでしょうね。嫌いじゃないけど、う~ん、フランス人ったら。6点(2004-10-28 16:11:31) 115. キング・オブ・コメディ(1982) 《ネタバレ》 天才と狂気は紙一重という。彼には才能があるのか、ただのハッタリなのか、最後の方までわかないところが最大のサスペンス。世間が認めればすごい人だけど、日の目を見ずに狂人で終わってしまう人もごまんといるんだろうなあ。本当の才能とは、世間に自分をアピールする能力と、何があってもへこたれない、強い自信なのかも。デニーロも真っ青!にキレまくってるストーカー女役の人、サンドラ・バーンハードっていうんですね。他の映画でも気になっていたのでここで名前が解ってうれしいです。6点(2004-06-25 22:08:54) 116. 不滅の名優マルチェロ・マストロヤンニ インタビュー映画ということで、あまり期待はしていなかったけれど、マルチェロの話がとにかく面白い!ほとんどがインタビューなのに飽きませんでした。昔に比べれば見た目は老けてるけど、精神的な「老い」をまったく感じさせないのがすごい。本物のスターのオーラをいやというほど感じました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2004-06-22 17:53:02) 117. 過去のない男 《ネタバレ》 今回は「どん底度」がもの足りなかったのでマイナス1点してしまいました。 主人公を不幸のどん底に突き落としながら、くすっと笑えたりほのぼのしちゃうのがカウリスマキの良いところと(勝手に)思うので。今回は文無しのうえ記憶まで無くして、まさに「失うものはない」設定なのに、サバサバしちゃってうらやましかったりもするもんなあ。いきなり女くどいてるし(いつものあの女優さんだけど)。過去とかしがらみにしばられていないって幸せなのかも…もし人間が過去のできごとをすべて記憶しているようだったらつらくてきっと生きてけないし。6点(2004-06-22 16:31:05) 118. マイケル・コリンズ 「ブッチャー・ボーイ」を見て、すっかりニール・ジョーダンのファンになった。でもアイルランド史に興味があったわけではなく、複雑な長い歴史があるんだろうぐらいの認識しかなく本作を見ました。これをきっかけに興味を持った、というだけでも、意味がある映画なのではないでしょうか。それにしても、「内戦」というのはつらいものですね。同じ国の中で殺しあうことの痛みが伝わってきました。そして独立を率いた人物の、あまりの若さにびっくり。リーアム・ニーソン好きですがそんなに若くは見えませんでしたけど。日本人は自ら独立を勝ち取ったという経験をしていないので、悲惨だなあと思いながらも、母国に対する執着にすこしだけあこがれてしまう。 6点(2004-06-02 16:53:59)《改行有》 119. ビルとテッドの大冒険 なんとこの映画がキアヌとの出会いでした。枯れたような〈声〉にしびれてビデオまで購入。後に彼がブッダや地球の救世主になるとは思いもよらず・・・ アホでフツーっぽいけどイノセントさを隠せない感じがいいのですよ![ビデオ(字幕)] 6点(2004-03-09 21:43:16)《改行有》 120. 誘う女(1995・米) ニコールについてまわる、そこはかとない偽者っぽさが一番生かされている作品だと思う。私にとってニコールは永遠に「1.5流な女優」、なイメージなのだけど。マット・ディロンのしょぼい役も、以降コメディなどでうさんくさい役をやるきっかけになったような気がする。みょーに居心地の悪い感じが、独特のサンペンス感をかもし出して印象に残る映画でした。 しかしみなさん評価低いですね?[ビデオ(字幕)] 6点(2004-01-23 11:41:27)
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