みんなのシネマレビュー |
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101. モダン・タイムス とにかく洪水のようなギャグシーンの連続に笑い転げていると、最後にやってくるのがあの感動的なラスト。ここに込められたメッセージはとてもシンプルですが力強く、長く胸に残っています。[映画館(字幕)] 10点(2007-01-12 03:17:27) 102. 徳川いれずみ師 責め地獄 《ネタバレ》 この映画は覆面上映で見ました。始まってすぐにタイトルバックで映しだされる処刑シーン、絶叫、血しぶき、転がる(マネキンバレバレの)首。本編が始まると長襦袢一枚の女が夜の墓場を歩いていて、ひとつの墓の前に立ち止まるやおもむろに土を掘り返す、棺桶を開ける、手を血まみれにして死体の腹をかっさばく、ともういきなりのフルスロットル。心の準備してから見たかったです。映画全体としてはエログロがほどよく混じりあって飽きずに(ヤな気分にはなる)見られますが、明らかに人を選ぶと思います。[映画館(邦画)] 6点(2007-01-11 18:06:32) 103. 配達されない三通の手紙 この時期の野村芳太郎監督は作品によって凸凹がありますね。この映画は、残念ながら凹の方だと思います。ミステリーとしては弱すぎるので、人間ドラマとして見た方が少しはましなのかな。怪しい日本語を流暢に操る日系人役の蟇目良のキャラクターは面白かったです。[CS・衛星(邦画)] 4点(2007-01-11 13:39:15) 104. 街の灯(1931) 手元に置いて、一年に一度くらいは見たい映画です。[DVD(字幕)] 8点(2007-01-10 20:00:20) 105. 座頭市あばれ凧 《ネタバレ》 勝新座頭市は順番バラバラで10本くらい見てますが、これが一番つまらなかったかな。演出が妙に軽くて、市のはぐれ者の悲しみみたいなのがほとんど感じられません。決定的なのは、他の人も書いておられるようにキャストが弱いこと。タイトルロールを見ていて、てっきりトメでもう一人二人出てくるものと思っていました。良かったのは、按摩代を踏み倒された市が腹いせに出された飯を座敷中に念入りに振りまいていくシーンぐらいですね。[CS・衛星(邦画)] 4点(2007-01-09 20:15:09) 106. ゴジラ対メガロ 30余年前、東宝チャンピオンまつりで鑑賞。内容はすっかり忘れていましたが、「ひっとが作ったロボットだけっどぉ」という子門真人の歌うテーマソングだけ耳について覚えてたこともあり、ビデオで再見。つまらん。安い。一時間半無いのにものすごく長く感じる。とにかくひどい映画ですが、無駄に熱いあの歌だけは更に心に刻み込まれてしまいました。ワンコーラス歌えてしまうかも。[ビデオ(邦画)] 1点(2007-01-08 18:21:38) 107. 風の歌を聴け 《ネタバレ》 「もう無い」神戸行きドリーム号に乗っている「僕」をとらえたラストカットが好きです。[映画館(邦画)] 7点(2007-01-08 16:55:36) 108. ヒポクラテスたち 《ネタバレ》 温かいユーモアと、主人公たちへの距離を置いた視線が印象的な青春映画の傑作。臨床実習での様々なエピソードや学生寮内の描写など、多分監督自身が実際に見聞したであろう出来事が取り入れられているのでしょうね。主人公が何度か口にする「僕はまだ医者になると決まったわけじゃない」というセリフなど、大森監督が自分の迷いをそのまま言わせてるみたいに聞こえます。(この映画の製作時期と、監督の医科大学卒業はかぶってたと記憶してます)役者陣も総じて等身大の役を好演。(変わり果てた青影さんも出てました)中でも「むっつりスケベ」を体現した感じの柄本明がいいです。[映画館(邦画)] 9点(2007-01-08 16:36:42) 109. わるいやつら 《ネタバレ》 題の通りに主役の片岡孝夫を含めたほとんどの登場人物が「わるいやつ」。従って、色と欲がらみの騙しあいになるわけですが、そのほとんどが「嘘ついてた」とか「裏切った」レベルなので先の読めること読めること。感情移入できないキャラばかりで2時間強は、ちょっときつかったです。先が読めると書きましたが、佐分利信がこの役で出てくるとはまったく読めなかったので、サプライズに免じてプラス1点しときます。[映画館(邦画)] 4点(2007-01-06 23:06:37) 110. 天使のはらわた 赤い教室 《ネタバレ》 ラストシーンで村木には見せないように涙を流し、一瞬ためらいながら、それでも水たまりを渡って「向こうの世界」へ帰っていくしかない名美の哀しさに胸を打たれました。 [映画館(邦画)] 8点(2007-01-06 22:11:22)《改行有》 111. 北京原人 Who are you? 《ネタバレ》 なぜ原人の子供を生まなかったんだと無茶な難詰する丹波も、緒形に言われて素直に野外でパンツ一丁になってしまう片岡礼子も、地表をすべるように見えるまったく重量感の無いマンモスのCGも、どう見ても変な選手が出てきてもそのまま競技させてしまう陸上大会も、佐藤蛾次郎が博士役であることも、すべて堪えた私ですが、ラストで涙を流して微笑みながら「ウパ」とつぶやく緒形直人のアップには笑い転げてしまいました。[ビデオ(邦画)] 3点(2007-01-06 01:22:44) 112. 野良犬(1966) 《ネタバレ》 「犬」シリーズ第7作。田宮二郎がいつものように、二枚目でお調子者で男に強く女に弱い拳銃の名手、鴨井大介をネイティブ関西弁を駆使して気持ち良さそうに演じています。今回は迷コンビとなるしょぼくれ刑事役の天知茂がお休みのため、全体的にいささかトーンダウン気味ですかね。でも、その分シリーズもう一人のレギュラー、坂本スミ子がコミカルな部分を一手に引き受けて頑張ってます。鴨井に結婚を迫り、「しかし、あんたのデザインがなあ」と渋られると「ちょっとあんた、なんぼデザインがいい電機製品でもちゃんと動かなあかんねんよ」と返す。ううん、妙に説得力がある![CS・衛星(邦画)] 6点(2007-01-06 00:57:52) 113. マニトウ 《ネタバレ》 オカルト映画の変化球、というか最後は大暴投になっちゃってますけれど、割と好きな映画です。何より終わり方がこの時期のオカルト物にありがちな「今までの苦労は何だったんだ」という嫌なものではなく、一応爽やかな感じになっているのが大きいですね。「機械は白人が作ったものだから、機械の霊はインディアンの言う事を聞かない」などという耳を疑うようなセリフや設定には事欠きませんが、そのへんさらっと流して見ることができれば、クライマックスの光線VS隕石の決戦までダラダラと楽しめると思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-05 14:42:11) 114. 昭和残侠伝 《ネタバレ》 まったくの水準作ですね。シリーズの他の作品を見ている目からすると、池部良が最後に同行する理由付けが薄く感じたり、殴りこみの場面でトラックを突っ込ませたりダイナマイトぶっぱなしたりするのに違和感を覚えたりしますが、自分としては殴りこみへの道行きシーンの様式が一作めから既にできあがってたので、それだけでとりあえず気分良く見終わることができました。[DVD(邦画)] 6点(2007-01-04 01:44:23) 115. トラック野郎 男一匹桃次郎 《ネタバレ》 制限時間付きの爆走があって、ライバルとの物壊しまくりの大喧嘩があって、御当地名物もトルコもジョナサンの浮気もちゃんとある。シリーズの定番は押さえていて、どれも個別にはそこそこ面白いのに、全体として見ると今作は低調です。夏目雅子の演技が固すぎるせいもあるのでしょうか。面白かったのは、すすりもち大会のシーン。リタイアして運ばれていく口から餅出している男が、エクトプラズム出してる霊媒師みたいに見えました。[DVD(邦画)] 5点(2007-01-03 23:48:25) 116. 怪談残酷物語 《ネタバレ》 オリジナルっぽい題名ですが「累ヶ淵」の映画化。幽霊より生きてる人間の方がよっぽど怖いぐらい自分勝手で嫌な奴揃いの話のうえ、因果な人間関係までからんでくるので、とにかくドロドロと陰惨で救いというものがまったくありません。怪談としては少しも怖くありませんが、見終わるとすごく嫌な気分になれるでしょう。あえて見所を上げるとするなら、今やビッグネームとなった若き田村正和の汚れ役っぷり。豊満すぎる年増の春川ますみに童貞を奪われ、肉欲に溺れて身を持ち崩し、さんざん悪事を働いたあげくに最後はとっ捕まり、斬首されてさらし首。台の上に乗っかった首がアップになってエンドマークですから、いくら映画での数少ない主役でもこれはむごいです。[映画館(邦画)] 3点(2007-01-03 03:56:51) 117. ミート・ザ・ペアレンツ 猫のジンクスにメロメロになるデ・ニーロが良かったです。映画としては、ハリウッド・コメディ定食一丁あがりといった感じで可も無し不可も無し。[DVD(字幕)] 5点(2007-01-03 02:06:34) 118. スクワーム 「JAWS」から流行した70年代動物パニック映画のひとつ、というか鬼子のような映画ですね。なんていうか、どうせやるならとことん趣味悪く撮ってやれ、というスタッフの歪んだ意気込みだけはひしひしと伝わってきます。とりあえず、何かを食べながら見ることだけは避けた方が良いかと。[映画館(字幕)] 5点(2007-01-03 01:33:09) 119. イーオン・フラックス(2005) 《ネタバレ》 序盤から謎が次々に提示される割に、真ん中すぎまでそれがほとんど回収されないのでわけがわからず、ただただアクションの羅列でひどく退屈でした。変な日本趣味(水遁の術には苦笑)からして、冒頭のハエはもしかして宮本武蔵にあやかってるんですかね。[DVD(字幕)] 4点(2007-01-02 19:18:27) 120. マイ・ソング 実は映画としてはどちらかといえばつまらないと思ったのですが、主題歌の「You Light Up My Life」が最高です。この名曲の邦題が「恋するデビー」って・・・ [映画館(字幕)] 5点(2007-01-01 20:12:57)《改行有》
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