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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12345678
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101.  ゴー!ゴー!若大将 《ネタバレ》 シリーズ11作目ですが、定番から外れる流れが3つありました。まず星由里子が演じる澄子との仲。親に紹介です。それは結婚を前提にしたお付き合いということ。これまでのシリーズを観ている目には、もの凄い進歩に映ります(笑)。田中邦衛が演じる青大将の「澄子との仲を取り持ってくれ」という懇願をキッパリ断ります。これが二つ目。同じシチュエーションは何度もあったけど、主人公はホイホイと願いを聞いていたんですね。アホですね。澄子に恋心を抱きながらも、彼女の気持ちが確認できない状態だったからということもあるけど、鷹揚すぎでした。これも、もの凄い進歩(笑)。3つ目はモチーフになるスポーツが2つあったことです。ラリーと駅伝。モータースポーツはこれまで有りそうで無かったところに、日産がスポンサーに付きました。カーアクションがかわいい。これもワンパターンからの解脱ではありました。このとき加山雄三は30歳。さすがに学生がきつくなってきました。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-11-27 21:02:30)

102.  妖怪百物語 《ネタバレ》 この映画の妖怪たちの描写には独特の暗さがあって、それは闇に対する根源的な恐怖や、何かが出そうな場所のヒュ~ドロドロって雰囲気なんかと一緒に、映画全体を遊園地のお化け屋敷のようにまとめている。怖いがどこかユーモラスで、ハリウッド・ホラーなどとは根本的に違う。技術的に拙い部分はあるが、自分が幼少の頃に感じていた得体の知れないものに対する畏れともシンクロして、初めて観た頃の童心が少し蘇る。悪事を働いていた奉行と商人が妖怪たちから弄ばれることは、百物語の後に「憑き物を落とすまじない」を怠ったからで、彼らの悪事とは直接関係しないはず。でも本作では、妖怪を「お化け」と称して恨みを持った幽霊のように扱っている。「妖怪」とはもともと土地に居ついた神様の一種のはずだけど、そのあたりは曖昧。そう言えば遊園地のお化け屋敷も昔から妖怪と幽霊が入り混じってる。この映画に「お化け屋敷」を感じたのはそんな理由かも。ともあれ、近年の妖怪ものには感じられない味わいがよろしいかと。[地上波(邦画)] 5点(2010-06-28 23:06:33)

103.  バンビ、ゴジラに会う 人は一生のうちに靴の底でいくつの命を踏み潰すのだろう、てなことを考え始めてアホらしくなってやめた。ちなみに2分も無い。1分半くらい。[インターネット(字幕)] 5点(2010-06-07 22:52:25)

104.  硝子のジョニー 野獣のように見えて 《ネタバレ》 芦川いづみが人買いに売られる知的障害者を演じる。清楚な知的美人という印象が強い彼女にして、ちょっと驚く役どころ。それに絡む男が二人いるが、彼らとのやり取りのなかで浮かび上がってくるのは、芦川いづみの無垢な精神。虐げられても怒りや憎しみという感情が持てず、自分を売り飛ばそうとした男でさえ健気に看病する。やがて、近しい人に裏切られた過去を持つ男たちが彼女の聖母のような慈愛を認識するというストーリー。知的障害を抱えることと彼女の優しさは無関係ではない。世間に蔓延する悪意の表層しか認識出来ないことで、その優しさが醸成されるのなら、テーマはアダムとイブが知恵の実を食べたところまで遡る。結局、海に身を投げる彼女の心は、誰かを満たしても誰かから満たされることは無かった。重い見応えはあるが答えが見えない映画でした。ファンタジー的な色彩は無いが最近の「空気人形」にそっくり、ってこちらの方が50年近く先に作られていますが…。自分は、芦川いづみがちょっとユニークな女性という程度で、知的障害者らしく見えなかったことが残念でした。近頃は変な日本語を使うコミュニケーションレベルの低い人が多いし、女優に突飛なことをやらせる演出も多い。そんな環境に慣れてしまったからだろう。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-05-22 16:14:17)

105.  アルプスの若大将 《ネタバレ》 今回はアルプスへ。タイトルを見て、勝手に日本アルプスかと思っていたらマッターホルンから始まった。大変失礼をしました。アルプスだけではなく、ウィーンやローマへも足を伸ばし海外旅行気分を味合わせようという趣向に見えるが、羽田空港のお出迎えの団体には笑わしてもらいました。スペースシャトルで帰還したような騒ぎよう。ヨーロッパへ行くことは、当時はそれほど珍しいことだったようです。舞台は東京オリンピックの2年後だけど、まだまだ外国人コンプレックスが根強かったようで、「外人」はまだしも「毛唐」という言葉は久しぶりに聞いた。ストーリーはほぼいつも通り。主人公が星由里子を追いかけて再びヨーロッパへ行くという流れには、明確なプロポーズの意思を感じるけれど、次回作はまた出会いから始まるのね。美人相手に恋愛の最も楽しい頃合を何度も反芻できる主人公はシアワセ者ですな。田中邦衛の免許証を見た白バイ警官の「オマエ、違反だらけだ」と云う台詞は、シリーズものの楽しみと受け取りました。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-04-25 20:48:10)

106.  007は二度死ぬ 《ネタバレ》 随分と前にTV放送で初めて観たときは、日本の描き方がとても馬鹿馬鹿しくて、007映画では最低だと思った。でも、久しぶりに観ると面白いじゃないか、これは。歳を重ね人間が丸くなったってことか? 出来映えが良いかどうかは別にして、間違いなくシリーズの中で最も荒唐無稽。日本人にとっては、真剣に吟味しなければ楽しみどころ満載の作品だろう。中味はみなさんがご指摘なさっている通り。自分はゴジラ映画で金星人をやっていた若林映子が比較的早めに死んじゃったのが残念でした。その昔、バラエティ番組で丹波哲郎が撮影中の裏話を披露していました。「欧米の奴らはみんな東洋の女が大好きだ。でも、奴らには東洋の女の顔は全部同じにしか見えないんだな。まぁ、東洋人なら誰でもいいと云うことだ。ショーン・コネリーも横で見ていたら、目も当てられないようなブ○を真剣に口説いていたよ」。そんな内容のことをとても得意げに、嬉しそうに話していましたよ。[地上波(吹替)] 5点(2010-04-15 23:43:51)(良:1票)

107.  女の中にいる他人 《ネタバレ》 情事中のプレイに耽るあまりに不倫相手の女性を絞め殺した男が、自責の念から小出しに懺悔して、それでも悔やみきれずに自首しようとしたら、奥さんに殺されちまう映画。サスペンスとしての見どころは、男が弱気になって行くに従って、奥さんの眼光が俄然と強い光を帯びてくるところか。新珠三千代さんって、日本女性の鑑みたいな役が多かった気がしているんだけど、こういう役も出来るのね。それにしてもこの男。終始、陰気な面で苦しんでいる割には、殺した女に対する詫びはひと言も聞かれなかった。お前はボンドガールを殺したんだぞ、というのは楽屋オチですが、淫らな女ならそんな扱いで良いのかと突っ込みたくなる。仮に自首して刑務所に入ったからといっても、死刑にしてくれとか言い出しそうな面倒臭い男だったので、毒殺した奥さんには拍手もの。ああ、不謹慎発言。ちなみに、停電の夜に蝋燭の灯りに照らされながら告白するシーンは面白いほどにホラーでした。あれも見どころですな。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-04-11 23:46:45)

108.  霧笛が俺を呼んでいる 赤木圭一郎さんの映画を初めて観た。スケールを感じさせる芝居のなかに繊細さも滲ませている。惜しまれている訳が分かります。芦川いづみに背を向けて次の航海へ向かう背中が表現する哀愁は、誰にでも真似できるものではないと思いました。余談だけど、この頃の映画が好きでよくCSで観ています。昔の役者さんって、いかにもそれらしくフレームの中に納まっている。当時の原色が強く写るフィルム特性もあるのだろうが、そこだけがパッと明るくなったような、これこそ「映画スタア」って見映え。今作に関しては、赤木圭一郎はもとより、芦川いづみやデビュー間もない吉永小百合にもそんなオーラを感じます。こんな作品を観ると、現代の役者さんはもっともっと自分を主張しても良いのではと思ってしまう。ただの懐古趣味かもしれませんが…。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-03-01 02:56:39)

109.  けんかえれじい 《ネタバレ》 ひと言で形容するなら、戦前の「クローズZERO」。硬派を自認する野郎どもにとって、日々の喧嘩は義務のようなものらしく、同類が顔を突き合わせてはじゃれ合うように殴ったり蹴ったりしていました。喧嘩の技術を学ぶところなどが妙に真面目なんだけど、それが忍者の修行みたいで可笑しかった。好きな女の子がいても、脇目も振らず喧嘩に向かうやせ我慢が、今では観られない純情青春映画として神々しい。主人公に戦前の思想的巨魁である北一輝を意識させて、喧嘩のレベルが違う次元へステップアップする予感を漂わせたのは良いのだが、予感だけで終わってしまった。その先が観たかったです。あの終わり方では、ただの喧嘩好きの域を出ていない。会津の校長が言ってました。「人生には後で考えればバカバカしいと思うが、その時には命を張ってやることがある」。ちょっといい言葉だけど、おバカな喧嘩映画の照れ隠しに聞こえました(笑)。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-02-27 00:14:42)

110.  エレキの若大将 《ネタバレ》 シリーズ第一作からギターを手に時々は歌っていた主人公だったが、今作ではそれがメインになりました。ストーリー上は歌うことよりエレキバンドを組んでコンクールを勝ち抜くことが目的になっているんだけど、レコード販売のプロモーションも兼ねていたようで「君といつまでも」を何度も聞かされます。それがあまり嫌味に聞こえないところが、この若大将さんの偉大なところだろうか。第一作から主人公の実家として存在感があった田能久(すきやき屋)が経営不振から店を畳むところなどは、シリーズに馴染んでいる身にとては淋しく映りました。プロデビューした主人公が再建を果たすという有りがちなストーリーを嬉しく受け入れる自分は、やっぱり水戸黄門の印籠が好きなタイプなのだと自覚する。主人公のバンドのメンバーに寺内タケシ氏がゲスト的に出演していて、そのギターテクニックでただ者じゃないオーラを発しています。バンドコンクールの司会者でおどけた役を演じている内田裕也もひとつの見どころ。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-02-23 22:41:13)

111.  銀座の恋の物語 ちょっと調べたところ、裕次郎と牧村旬子の同名デュエットが270万枚のセールスを記録したのが1961年なので、この映画はそのタイトルを拝借して製作されたってことですね。舞台は東京オリンピックを2年後に控えた東京。自己実現欲求と就職・結婚の関係性に時代がうかがえる。あのバラードの曲想とは少しちぐはぐな印象を覚える青春映画でした。お話は現代では使えないような記憶喪失ネタだけど、記憶を呼び戻す引き金としてあの歌が活躍していました。あの頃の東宝の洗練された美人女優に比べると、日活の浅丘ルリ子って随分と庶民的な顔をしていたんだなぁ、というのが自分のいちばんの感想。これ、褒め言葉です。とても可愛かった。当時の銀座周辺の風景も楽しめました。ちなみにタクシーの初乗り料金は80円でしたね。今後は少し訳知り顔で、カラオケ歌えます。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-01-21 14:47:08)

112.  電送人間 《ネタバレ》 監督の福田純氏は、私にとって「ゴジラ対メガロ」を撮った人として、70年代のゴジラ映画をダメにした張本人として記憶されているんだけど、この映画の雰囲気は悪くない。少なくとも本多猪四郎氏が撮った変身シリーズのひとつ前の「液体人間」よりはサスペンス・ホラーとして成立していると思いました。この映画の魅力は中丸忠雄の不気味さに尽きますね。蒼白のメイクで意味不明の笑いを湛える登場シーンは秀逸です。完璧にちょっと違う世界に行っちゃっている人で、ともかく気持ち悪い。電送人間という部分は1958年の「蝿男の恐怖」から頂戴したようで、こちらは復讐のための道具としての使われ方がちょっと安易です。殺人予告をしたうえで、前もって復讐する相手がいる近所に電送装置を運送し、そこに自分を電送してから歩いて殺しに行くという勿体ぶった遣り方がかなり意味不明。まぁ、逃げる時には重宝してましたが、普通に考えると自分を電送する必然がないし、電送装置が事前に他者に見つかった時点で計画は頓挫する訳で、かなりのご都合主義が見受けられます。この頃はそんなところに突っ込むような輩は少なかったのでしょうね。もうひとつ面白かったのは復讐相手が経営するお店。「軍国キャバレー DAIHONEI」というネーミングで、エントランスでは銃剣を持った軍服姿の店員が敬礼で客を迎えてくれます。中に入るとミニのセーラー服を着た女性がわんさかいて客をもてなしている。まさに現代のコスプレ店のノリですが、1960年にこんな店があったのかと驚きました。[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-12-15 23:05:18)(良:1票)

113.  大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン 《ネタバレ》 たぶん第一作のうざったいガキに批判が集中したのだと思う。この作品には子供が絡んでいない。色調も全体にダークな印象で大人向けの雰囲気でした。ガメラは人類の味方という訳ではなく、バルゴンよりは大人しいかも…くらいの微妙なスタンス。ゴジラの方と比べると数年前に「三大怪獣」でキングギドラが大暴れしていた時代で、まだまだ特撮技術の差は歴然だけど、前作に比べると努力と進歩の跡がうかがえる。少しオリジナリティを主張し始めた感のある第二作でした。[地上波(邦画)] 5点(2009-10-29 23:27:48)

114.  シャレード(1963) 《ネタバレ》 あれだけ殺人が起こったら、フランスの警察も黙っているはずがなく、捜査が始まった途端にケイリー・グラントやウォルター・マッソーの素性はバレたはずです。でも、そんなことはさして気にならずに観ていられるのはヘプバーンが可愛いからだ。基本的にはへプバーンを楽しむためのアイドル映画ということですね。でも、そう割り切るのなら、もう少し感情移入しやすいキャラにして欲しかったかな…。当時としては進歩的な女性という見せ方だったと思うが、人がたくさん死んでいる時にケイリー・グラントを誘惑するような素振りを見せるヘプバーンに少し違和感を覚えます。それにしても、コバーン、マッソー、ケネディはそれぞれ主役を張れる役者さんだけあって、みなさん怪しさ全開。彼らの存在感くらべ、という楽しみ方もあると思います。[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-10-17 13:32:09)

115.  奇巌城の冒険 1963年製作の「大盗賊」と同じ谷口千吉監督が、ほとんど同じキャストで撮った冒険活劇。データ的には「走れメロス」が原作となっているが、人質に取られた僧侶を救うために刻限までに帰ってくるというところに名残りがあるくらい。どちらかというと、西遊記と言った方が近い。考証的なものは、いかにもいい加減という印象。だけど、イランの砂漠で撮影されたシーンが多く、豪華なキャストを含めて製作サイドの気合が伺える作品である。三船はお馴染みの快男児という役回りで、エンディングで去って行くくだりなどは「椿三十郎」そっくりでした。余談だけど、舞台となる王城の門構えを「ウルトラマン」で見た記憶があり、作品登録をする際に調べていたら、確かに使いまわされていました。アントラーという、クワガタをモチーフにしている怪獣が出てくる回ですね。[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-09-27 23:16:30)

116.  真白き富士の嶺(1963) 姉妹と姉の婚約者の三角関係を描いた映画。姉を芦川いづみ、妹を吉永小百合が演じていている。吉永小百合が死の病を患っていていることが、ストーリーの強いフックになっている。原作は未読だけど、太宰治の原作というだけあって、美人姉妹の内面にある負の感情を色々と表出させようとしています。とても文学的ですが、現代の視点でいうと奥ゆかしいドロドロって感じかな。激しい盛り上がりや緊迫感は感じません。製作当時の婚前の男女関係が色々と窺えるところが面白かった。美女対決という視点では、スマートで洗練された芦川いづみに対して、吉永小百合は内に秘めた芯の強さで対抗していました。この二人を見ている分には、自分は退屈しないです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-09-27 22:21:32)

117.  銀座の若大将 《ネタバレ》 シリーズ第二作で、メインの配役と役名は同じだけど、主人公の家族以外は設定が変化している。でも性格や人柄は変わっていない。胸を張ってご都合主義を貫くシリーズにしたようだ。前作に引き続き、あのお兄さんがモテまくって仕方ないという内容だけど、その陰で相変わらず救いようの無い三枚目のぼんぼんを続けている田中邦衛がちょっと可哀想。そのうちに逆襲があるかもね。[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-08-15 03:00:14)

118.  伊豆の踊子(1963) 《ネタバレ》 この「伊豆の踊子」は、初老の大学教授が街角で大らかに振舞うアベックを見つめるシーンから始まり、彼の回想として物語が綴られる。大正末期の原作なので、映画のオリジナルシーンだ。その教授の記憶は書生時代の悔恨へ飛ぶ。悔恨ではなく、罪と意識しているのかも知れない。幼いあどけなさが残る踊子と、まだ世事に染まっていなかった書生は純粋に若い男女として意識しあった。当時の階級をまだ明確に理解できない踊子と、理屈は分かっても恋心との間で整理が付かない書生、すべてが分かっている周囲の大人たち。このグラデーションのなかで、旅路を重ねる。書生に気を使いながら曖昧な態度でブレーキを掛ける大人たちに較べて、無邪気さが先行する踊子はどうしようもなく子供であるし、押しも引きも出来ない意味では書生も子供に近かった。温泉宿に多くたむろする娼婦風の女性たちが踊子の未来を暗示する。ラストの岸壁シーンは美しく映るが、書生が自分の無力を意識したうえでの曖昧な逃避であろう。懸命に手を振る踊子と書生の意識のギャップが悲しい。大学教授の視線に戻ったとき、彼の胸に去来したものは踊子との過去を惜しむ気持ちなのか、あるいは、その後の踊子の人生を儚む気持ちかなのか。大正時代の階級意識に消えた淡いラブストーリー。[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-08-12 12:57:31)

119.  大学の若大将 このシリーズをちゃんと観たのは初めてでした。自分が生まれる前の映画。ものごとに「屈託」や「深刻」を感じない世界観。その象徴が主人公のあのお兄さん。誰しも、あんなふうに生きられたらと思いますよ。映画スタアですね。人気が出たのが分かります。ただの懐古趣味かも知れないけど、今よりはずっと暮らしやすそうな世の中に見えました。[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-07-30 21:27:20)

120.  大盗賊(1963) 《ネタバレ》 とっても馬鹿らしい無国籍アドベンチャーだけど、なんだか元気が出る映画である。田崎潤の立ち回りなんて観た記憶が無く、とても新鮮だった。三船があんまり盗賊っぽくない。強くもない。その分、周囲の出演者たちがそれぞれに個性を発揮して妙な熱気を孕ましている。特に天本英世が絶品。彼はある意味、世界に通用する役者さんだったのでは…などとこの映画を見て思いました。王国の摂政みたいな奴から女王を助け出すというプロットは某有名アニメにそっくりです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-07-06 04:58:56)

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