みんなのシネマレビュー |
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101. イエスマン "YES"は人生のパスワード 確かに気心の知れた友達ならいいんだけど、そうでもない微妙な相手から誘われるつきあいは出来ればうまく断りたい、と私も思ってしまいます。でもそれだと自分の好きな事だけを選ぶ毎日となり、自分の好きな事って意外と守備範囲の狭いものかもな、なんてこの映画を見て思いました。この映画のように何でも手を出すことは出来ないですし、こんなにいろんな成果がすぐに返ってくることもないとは思います。でもたまには敢えて人に流されて新しいことをするのもいいかもなと、この映画を見て前向きに感じられました。ただ一方でストーリーに対してこんなに都合よくいくかよ、とどこか引いた目で見てしまったのも確かで、ちょっと映画としてはパンチ不足の印象も否めません。[DVD(字幕)] 6点(2009-09-22 00:06:53)(良:1票) 102. マイノリティ・リポート 《ネタバレ》 いやいやいや、これはスゴイの一言。あえて淡い色と粗い映像を使うことでCGの違和感が全然なく見事に近未来の世界が作り出されてますし、ストーリーもちょっと分かりづらいけどよく出来てます。やっぱりスピルバーグの映画を作る力量は半端ないなと感じました。ただ一つだけ気になったのがラスト。プリコグの双子と娘が人里離れた小屋でひっそり同棲することになるわけですが、あれって愛憎渦巻くひどくエロいシチュエーションに発展するんじゃないか?せめて小屋分けようよとか、どうでもいいことをエンドロール中考えてました。[DVD(字幕)] 9点(2009-09-20 19:57:19)(笑:1票) (良:1票) 103. 容疑者Xの献身 私はガリレオシリーズの小説よりドラマ版が好きなんですが、そういう人はここでは少数派みたいですね。ドラマ版のような福山と柴崎のコミカルなやりとりや、一見オカルトに見える現象を科学で解明する、といった要素がほとんどないので「実に面白くない。」と思ってしまいました。ですが皆さんのレビューを読んで分かったんですが原作に忠実なんですね。そう言われればもう文句は言えません。明るい軽い映画を見るつもりで見始めたのが失敗だったなあ。[DVD(字幕)] 5点(2009-09-20 19:43:26) 104. ゾンビーノ 《ネタバレ》 やばい。面白かった。なにげに主人公はガールフレンドができ、世間体ばかり気にしていた母親は本当に愛する人(ゾンビだけど)を見つけ、気弱で人の気持ちに鈍感な父親は最後息子を命を張って助け、隣りのおっさんは恋人ゾンビを一度失いかけたことで彼女を心から大切にするようになる、つまり登場人物たちの成長物語になってたりします。一方でみんな結構身勝手なことをして周りの人がバタバタと殺されていく理不尽さ。このあたりのアンバランスさとのんびりしたムードが、なんともシュールというかつかみどころのない印象を与えてくれる映画でした。私はショーンオブザデッドよりもこっちが好きですね。[DVD(字幕)] 7点(2009-09-19 11:22:42)(良:1票) 105. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版 劇場版を見ないでいきなり完全版を見てしまったんですが、どうも作品世界に入れなかった。長いし淡々としてるし、とにかくあのシチリアの人々のあけっぴろげで粗野で人間味溢れる暖かい感じが…どうも気に入らない(笑)この映画で感動できないということはオレってヒネた感性の持ち主なのかなと心配になってきて、そっちの意味で泣きそうでしたよ。いや、これはきっと完全版の出来がイマイチなのが悪いわけで感性の問題ではない、劇場版を先に見ていればきっとオレだって感動してたはずだ。…ということにしといて下さい。[DVD(字幕)] 6点(2009-08-16 02:12:33) 106. シャイニング(1980) 《ネタバレ》 この映画の出来にキング先生は怒ったらしいですが、私の中では「エクソシスト」「ゾンビ」と並ぶホラー映画の最高傑作です。直接的な恐怖映像は少ないのですが、キューブリック監督独特の無機質な感じや幾何学的な感じを与える映像がなんともいえない恐ろしさや嫌な感じを植えつけてくれます。実際は幾何学模様なんか全く出てこないのに幾何学模様の印象を与えるこの映像はなんなんでしょう。キューブリックの映像作りの天才性をまざまざと見せつけられる映画でした。[ビデオ(字幕)] 8点(2009-08-15 03:16:55) 107. 1408号室 《ネタバレ》 ジョン・キューザックの一人芝居ですね。演技の上手くない人だとこの映画の主人公は出来なかったでしょう。ストーリーはさすがキング先生原作だけあってなかなかのものです。特にラストのボイスレコーダーのくだりは思わず上手い!と思ってしまいました。しかし肝心の1408室での恐怖体験がいただけない。あまりに起こる超常現象が派手すぎて逆に冷めた目で「ふーん」って感じて見てしまいました。この映画をもしシャイニングのような一歩引いた演出で描けばどんなに恐ろしい映画になったかと思うのですが。残念ですね。[DVD(字幕)] 7点(2009-08-15 02:49:02) 108. ファーゴ 凄惨な事件の話なのにコメディーのような印象を受けます。それこそがコーエン兄弟のおかしな作家性の賜物なのでしょう。もともと配役がクドイところに加えて登場人物それぞれにとても個性的な演出をしてあるために出てくる人物人物みんな変人に見えます。おまけに一見無駄とも思えるようなシーンをあれこれ加えることでさらに登場人物のキャラに妙な奥行きをもたせてあります。そこへさらに独特の映像テンポ、構図、音楽の使い方が加わり、これまで見たこともないようなユニークな映画に仕上がっています。作品として面白いかどうかと言われるとなんとも言えないのですが、とにかくコーエン兄弟というなんかスゴイ奴らがいるぞという強烈な印象を植え付けた映画なのではないでしょうか。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2009-08-15 02:36:09) 109. フェイク マイケル・マドセン出てますね。タランティーノの映画で怖いおっちゃんだなと昔から思ってましたが、この映画でもやっぱり怖いですね。ただ彼は迫力も存在感もすごいんですがあんまりボスっぽい風格はないですね。ハリウッドで最も凶暴な幹部が似合う俳優なんじゃないでしょうか。そんなマイケル・マドセンが大好きです。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2009-06-27 23:39:30) 110. フェイク シティ ある男のルール 監督がトレーニングデイの脚本家なので、作風はトレーニングデイっぽいんですが、何かがイマイチ足りない気がしました。一つはリアリティ志向なのかエンターテイメント志向なのかということ。どっちつかずでどうにも中途半端な印象です。あとキャストですが、このハードな内容にキアヌやフォレストじゃなんだか弱々しくて違和感がありました。全体的に少しボタンを掛け違えたような印象を受けた映画でした。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2009-06-27 23:27:46)(良:1票) 111. おくりびと 《ネタバレ》 うーん。不思議な映画です。というか小粒ながらもこれは傑作なんじゃないでしょうか。主題は「ひょんなことから納棺師という変わった仕事に就いた主人公が、社長に天職と言われた通り、仕事を通して本人にとって最大のわだかまりであった父への思いが晴れることになる」といったところなので、あまり死の尊厳とかそういう難しいことを考える映画ではありません。あまりリアル志向の物語ではなく寓話的に作ってあり、映画全体が独特の浮遊感と穏やかさに包まれています。ですが寓話的に作ったからこそ、この映画は国境を越えても理解され評価されたのだと思います。おもしろかったですよ。[DVD(邦画)] 9点(2009-05-22 00:59:33)(良:1票) 112. スピード・レーサー 美術と映像技術は凄まじいものでした。話は子供向けのため随分甘口ですが、それをさしおいても魅せるだけの映像があります。新しい映像を見せてくれてありがとうと、兄弟監督に素直に感謝しましたよ。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2009-05-10 20:50:40) 113. ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記 かなり甘口でバカバカしいストーリーなんだけど、なぜか出てくる役者はオスカークラスの名優がずらり。しかもみんな大袈裟な演技で謎だ黄金だと騒いで、何のために演技派を集めてあるのか…。子供だましもいいところなんだけど、今日び子供でもこんな内容じゃだまされるかな?[ブルーレイ(字幕)] 5点(2009-05-02 21:05:10) 114. トレーニング デイ 主役二人のやりとりがとにかく魅力的。ストーリーも予想を裏切る展開でありながら、きちんと伏線を消化していき「そうきたか!」と納得してしまうものでした。中盤までは10点満点をつけようかと思ったのですが、終盤の話の展開が少々まわりくどかったので残念です。とはいえ久々にシビレる映画を見ましたよ。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2009-05-02 01:11:59) 115. ダイアリー・オブ・ザ・デッド なぜか最近巷に~オブザデッドという名の映画がゴロゴロと溢れてますが、さすが本家ロメロの純正続編は低予算でもツボを押さえてあり、バッタもんとはやっぱり違うなあと改めて感じた次第です。ただ、終始似たようなシチュエーションの繰り返しで盛り上がりに欠けることと、撮ってないで助けてやれよ!とムカつく場面がいくつかあったのがマイナスでしょうか。[DVD(字幕)] 7点(2009-04-29 00:17:40)(良:1票) 116. アイ・アム・レジェンド え、もう終わり?という印象。起・承・結の映画。これならチャールトンヘストンのΩマンのほうが面白かったです。[DVD(字幕)] 5点(2009-02-28 17:24:11) 117. カッコーの巣の上で 精神科医療のあり方への問題提起!とかあんまり難しく考えずに、個性的な人々のやりとりを楽しむドラマだと思いました。登場人物一人一人のキャラがよく描かれているので、おのずとあの病棟の世界に入り込んだかのような感覚になります。当時のリアルな精神科医療の世界を背景としていますが、少なくとも登場人物たちに誰が絶対正しく絶対間違っているとかということはないです。そんな価値観や立場や性格の違う人々のやりとりから生まれるドラマを淡々と描いているところがこの映画の良いところだと思います。[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-02-28 17:05:20) 118. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 レイダースを何十回見たかわからない私にとっては、ニヤニヤするシーンの連続でした。ハムナプトラなんかにもレイダースのオマージュシーンがありますが、やっぱ亜流品と違ってスピルバーグの正当続編は重みが違うなと実感した次第です。でも懐かしいばっかりで新しい面白さはあんまりないかもしれません。[DVD(字幕)] 6点(2008-12-27 23:27:34) 119. スウィーニー・トッド<TVM> 期待通りのバートンワールドで、こういう陰気な話を少しユーモラスに描くところはまさに彼の真骨頂だと思います。それと歌はみんな役者本人が歌ってるらしいんだけど、ジョニーデップの歌い方と表情のカッコよさにはシビレました。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2008-12-27 23:04:10) 120. スターシップ・トゥルーパーズ3 スターシップトゥルーパーズ1の凄かったところは、全体的にパカっぽいノリなのに映画としてのクオリティーがすごく高かったところ。そしてこのスターシップトゥルーパーズ3の方は、バカっぽいというよりはバカで、なおかつクオリティが低い。つまりそれってダメ映画じゃねーか。 [DVD(吹替)] 4点(2008-12-15 20:45:27)《改行有》
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