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101.  ディパーテッド 《ネタバレ》 あの熱き男たちの静かなる心理戦をよくもまぁここまで下品に描き直したもんだ。主演2人はどうにもオリジナルに比べてガキ過ぎるし、ジャック・ニコルソンは汚いし(見た目が)、カウンセラーのベラ・ファーミガは婚約者がいるのにディカプリオと寝るなよ!正に大味な大衆食堂の様な映画を量産し続けるハリウッドは麻薬とセックスを描いていたら観客は喜ぶと思ってるのかな?まぁオリジナルの品位は見事にハリウッド(スコセッシ)形式に塗り替えられてて、退屈せずには見られる。しかし脚本書いた人、新キャラのウォールバーグの「あの」ラストシーンを描きたかっただけじゃないの?[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-05-24 13:20:12)(良:2票)

102.  フライトプラン 《ネタバレ》 アラブ人に対する謝罪が無い事への批判が多くあるみたいですが、僕はそうは見えませんでした。ジョディ・フォスター扮するカイルは母としていなくなった娘ジュリアを必死に探す訳ですが、その際他の乗客に対する配慮は一切ありません。暴走と言って間違いの無い程の「母の愛」なんです。一方そのせいで多大な迷惑を被る他の乗客(他人)は娘がいなくなった母の気持ちなど知った事ではない、という態度。セラピストとの会話の途中で娘が描いたハートマークに気付き、現実に引き戻されたカイル(映画的にもこれで妄想では無く、娘が機内にいる事を示している)はこの後手錠をかけられ乗客からとても冷たく嫌らしい拍手で迎えられます。その時のカイルの何とも冷めた表情。そう、どうでもいいのだ。娘は間違い無くいるのだから。そして見つかった後、乗客からは自分達が信じなかった、非を認める様な台詞やシーンは一切ありません。これでいいと思いました。お互いに他人はどうでもいいのだ、という描き方をしているんだから。監督はそんな幼稚なシーンは意図して演出しなかったんでしょう。そんな中、唯一代表として謝罪したのが機長である。客は個人個人感情があるだろうけど、機長は全乗客の生命の安全を守る義務から、信じなかった事を謝罪したのは妥当だと思いました。そしてあのアラブ人。誰も信じなかった、冷たい仕打ちを受けたカイルが見せたあの微笑みとほんとに微かな会釈は、カイルにとっては最大限の反応であり、互いに理解しあえた、謝罪以上の「和解」だったと感じました。不穏な雰囲気を孕んだ暗く冷たい地下鉄のOPから母娘揃って光の中へ向かって行くラストシーンとの対比が素晴らしかったです。[DVD(字幕)] 8点(2012-05-23 20:59:48)(良:4票)

103.  ロード・オブ・ウォー 《ネタバレ》 「武器商人」を正当化はしないものの、必要悪だとして締めくくるラスト。自分の様な平和ボケしている人間には、もしかしたら世の中ってそういう風に出来てるんじゃないのか?なんて思ってしまったワケで。この映画の構成を、ユーリーが武器商人として成長し、活躍する=70%、賄賂も受け取らない法を遵守する正義の捜査官、バレンタイン=10%、夫の仕事に気付き、血で汚れた金では生活出来ないという妻=10%、自分が売る武器の犠牲になる人々を目の前にして、良心が許さなくなった弟=10%と見たんですが、そうしたら後者の30%は非常に少数派で、果たしてそういう状況に遭遇したら人はその行動を取るのか?と。とても映画的演出なんですが、反面、人としてぜひその行動を取って欲しい、という監督の観客(人間)に対する願いでもある様な気がしました。ユーリーを演じたニコラス・ケイジの、自分の子供にはたとえオモチャの銃であっても持たせたくない、妻の最初の絵を客を装い購入したりと、とても家族思いであり、している事が完全悪では無いと思わせる繊細で説得力のある演技で惑わされるワケなんですが、実際、武器を供給はするんですが、それが個人の手に渡り人に向けて撃つ。銃を手にした人間の意思であり、責任でもあるような気もします。大きな問題提起であると同時に、とても見応えのある映画でした。[DVD(字幕)] 8点(2012-05-20 20:35:18)

104.  バウンド(1996) 《ネタバレ》 紙一重の信頼と裏切りが交錯するドラマがラストまで緊張感を保ち、目が離せない。エレベーターで出会った瞬間、惹かれ合う二人の女。共にある道を選んだ為に、二人は「5年」という自由を代償として失った。コーキーとの出会いは人生を変える為に訪れた運命。そして偶然訪れたマフィアの金を手にするチャンス。そして同時に狂い出す、男たちの運命の歯車。「盗みとセックスは同じ」、だけどセックスは初対面でも出来るが、盗みは相当な相手とじゃないと出来ない。この完璧な説得力とセンスある台詞。完璧な計画、大金、それよりもコーキーには手放したく無いもの、ヴァイオレットの存在。男たちも同じ。外見は明らかに男勝りなコーキーを除けば、マフィアの情婦として「女」を売りにし、終始タイトな格好で妖艶な雰囲気と魅力を醸し出しているヴァイオレットだけが、この映画で唯一の「女」なのかもしれない。そして男たちを翻弄するしたたかな女である。自由を失った5年間ではあるが、その間でさえ全ての事を「ビジネス」だったと言い切る始末。つまり「信頼」や「愛」なんてこれっぽっちも無かった訳だ。この映画においてヴァイオレットの本質を、いや、「女」の本質を見抜けなかった男たち。信頼から裏切り、愛し、信じていた女に撃たれて死ぬシーザー、キスひとつでのぼせ上がってしまうミッキー。失った代償に気付かない哀れな姿に、ヴァイオレットの痛快な笑みが映える。そして「信頼」から「絆」へと成長した二人の運命。「私からは裏切らない」コーキーの信念が実を結んだハッピーエンド。ファム・ファタールを軸にノワールの世界に浸透させた監督の脚本とスタイリッシュな演出が素晴らしく、妖艶さと男勝りな相反する二人の美が印象的な女優二人のキャスティングも見事だった、自分の中の完璧な作品の一本です。 それにジーナ・ガーションが最高にクール!コーキー役は彼女の一番の当たり役だったと自分は思います。惚れました。[ブルーレイ(字幕)] 10点(2012-05-11 16:49:06)(良:1票)

105.  ヒート 《ネタバレ》 「ヤマを踏むプロ」とそれを「阻止するプロ」。両極端にいる二人が相まみえた時、互いに信念を語り合い、それが生死を分ける覚悟であると悟った瞬間、追う者と追われる者にあってはならない共感、絆が生まれた。それはこの生き方しか出来ない(違う生き方をしようとはするが)二人にだけ分かる暗黙の了解であり、互いをリスペクトする気持ち。マイケル・マン監督は事が起こる前にこの二人を向き合わせ、静かに語らせる事で二人の運命の必然性を描いたのだ。家庭を築き、女性と過ごそうとするも自ら突き放してしまう男たち。自分を迎えに来たクリスに罠だという事を気付かれない様に教えたシャリーン。この映画で本当の意味で男女の愛を描いたのはこのシーンだけではないか?こうして自分勝手な男たちに振り回されて結局「不幸を見るのは女」という構図を描いておく事で、監督は徹底した男たちの美学、生き様を描き切ったのだ。そして極め付けのわだかまりを残して立ち去る事が出来ず、その結果己の掟に従い理由(わけ)も言わずに女の元から立ち去るニール。ヴィンセントの銃弾に倒れ、家族でも愛する女でも無い、好敵手に看取られながら息を引き取るニールの最期。自分にはあの手をニールが差し出し、二人が握りしめ合ったのは健闘を讃えあい、互いに「またいつか会おう・・・。」と言っている様に思えました。信念を曲げてまで生きる事に意味は無い、というメッセージと共に、もはや「伝説」と形容するに相応しい、白昼のL.A.銃撃戦を織り交ぜて語り尽くされた男の美学溢れる作品。自分にとっての最高傑作です。[DVD(字幕)] 10点(2012-05-08 18:07:54)(良:3票)

106.  ミスト 《ネタバレ》 OPから霧が広がっていくまでのテンポが良く、不穏なサイレンと、霧の中にいる「何か」を想像、期待させる演出が上手い。その正体は、良くも悪くも意表を突くものでした。しかしこの映画の見どころはその状況下で起こる人間の心理と行動の描写だと思います。本当に恐ろしいのは、外にいる異次元の怪物ではなく、それを神の裁きだと受け入れ、生け贄を差し出そうと言い出す人間ではないか。カーモディの言う「神の裁き」とはこの映画の中で、人間の愚かな行為に対する罰、代償に見たてていると思います。この原因になったのは人間が行った行為の結果で、カーモディのエスカレートする言動も、単純に彼女の異常なまでの宗教論かもしれないが、もしかすると町の人々の彼女に対する態度だったり、思いやりの無さが招いた苛立ち、孤独感からなのかもしれない。あくまで解釈に過ぎませんが、劇中でカーモディの性格は分かるし、好きになる人はいないのでは?最後にカーモディは生け贄に差し出すどころか、「みんな殺せ!」と明らかに個人的な怒りを露わにします。そういう人間の気持ちの無さが招いたのかもしれない。ラストは原作と大きく違う様です。デヴィッドは子供の為に一人外に出た女性と子供達の無事な姿を目にします。デヴィッドが犯した最大の罪は、生きる事を諦め、死を選んだ事でしょう。彼はこの先その事を後悔して一人生きていかなければならない、それが「神の裁き」なのかもしれません。神の裁きは人間には過酷でとても計り知れない。ラストに流れる音楽とあまりにも悲痛な結末の余韻に、しばらく席を立てなかった。[CS・衛星(字幕)] 10点(2012-05-07 12:44:20)

107.  パラサイト・バイティング 食人草 《ネタバレ》 まるでビデオスルー作品の様な陳腐な邦題を付けられていますが、中身は当時の全米ボックスオフィスTOP10入りした、このジャンルにおいての良作です。はっきり言ってメジャーなリメイク作の「13金」や「エルム街」なんかよりも格上だと思います。異国の地で言葉も分からない現地民に理由も分からないまま拘束状態にされる得体の知れない恐怖感に、「まさか」とも思える植物に襲われる恐怖。皮膚の下を這いずり回る蔦の描写は生々しくてショッキングである。そして水に食料の不足、苛立ち、疑心暗鬼、精神状態の悪化、気の狂い・・・。こうした状況下での描写の方が丁寧に描かれていて見応えがあります。唯一冷静に事を見ていたジョナサン・タッカー扮するジェフが最後にとる行動、恋人だけは死なせないとする自己犠牲には現地民に対する脱走成功への意地も感じられた。近年作に見る映像美にCG描写も気に障る事の無い出来で物語に最後まで集中出来る。ティーン向けB級ホラー作品は若手俳優達の登竜門的な位置付けがされているが、この作品はそれよりもずっとリアルでシリアスだし、メインの4人の若手俳優達の演技もレベルは高い。中でも若手女優の身体を張った熱演は真に迫っていて好感が持てた。今後の活躍に期待出来るし、この様な良作ホラーもドンドン作って貰いたい。[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2012-05-02 17:00:06)(良:1票)

108.  ボーン・アルティメイタム 《ネタバレ》 手持ちカメラのラフカットをめまぐるしい勢いで繋げたカット割りの映像を一つのシークエンスとして見せる演出。これぞグリーングラス監督の「ボーン演出」の真骨頂。それがもたらすものはリアリティよりも圧倒的な「臨場感」である。正に超一流の工作員であるボーンの本能で働く頭脳と無駄の無い行動が観客にビシビシと伝わってくる駅構内での追跡劇。それと並行して進むCIAの作戦室内での職員達の動き。彼らを捉えるカメラは撮影しているという印象を全く与えない、ライブ中継しているかの様な臨場感。デビッド・ストラザーンを筆頭に役者陣の見事な演技によるところも大きい。ボーンがロスを守って要員達を倒すまで、息つく暇も無い程の怒涛の展開に終始物語に引き込まれ、圧倒された。それはまるでパズルが一つずつはまっていくかの様な高揚感が得られ、計算し尽くされた緻密な演出にあると気付くのだ。CIA職員達の作戦に関わる姿はさながらモニター越しのシミュレーションゲームの様な冷淡なもの。暗殺さえ簡単に指示するだけ。ボーンとデッシュの工作員同士の現場の激しい格闘の熱は彼らには計り知れないだろう。その対比の描き方もボーンの手強さを強調している。また、この作戦が国益の為の必要悪であったり、ノアの言う様に「部外者が後から非難するのは簡単だ。」という台詞からも否定し難い部分もあるんじゃないか、と考えさせられもする。ボーンがビルから転落し遺体は発見されていない、というニュースを聞いて思わず笑みがこぼれたニッキーの表情が印象深い。水の中で目覚め、泳ぎ出すボーンの姿は母胎内の羊水から新たに生まれ変わる暗示の様である。再びマット・デイモンが演じるジェイソン・ボーンが見たいと思わせる、良いラストシーンだったと思います。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2012-04-25 21:07:51)(良:2票) 《改行有》

109.  ラスト・ターゲット(2010) 《ネタバレ》 「暗殺者」を描いた映画はゴマンとあるだろう。プロフェッショナルで孤独、故に心の拠り所や安息、愛を見つけるとそこへ向けて歩き出す。「レオン」然り。しかしあんなものと比べられない程に成熟したワインの如き良い雰囲気がこの映画にはある。暗殺者ジャックを演じたジョージ・クルーニーが醸し出す悲哀と緊張感、愛する女を見つけ、得た時にそれらから解放された表情には説得力があります。そして写真家として成功を収めていた監督が切り取るイタリアの田舎の風景が情緒豊かで美しい。派手な演出は一切無く、暗殺者ジャックの仕事ぶりと心の内を描いている。中でもカスタム銃を製作する工程はビジュアル的にもマニアックであり、興味を惹かれる。そしてジャックの几帳面で潔癖な性格まで分かる。同業者マチルダにオープンカフェでカスタム銃の依頼を受けた時のプロ同士の銃に関する会話、その後の試射の緊張感と言ったら凄まじい。ジャックの銃を構える早さにドキッ、とさせられた。こういうシーンの方が退屈するどころか、派手な銃撃や心理戦なんかよりもずっと見応えがあり魅了されるのは、その目的(カスタム銃依頼・製作)をきっちり伝え、無駄無く演出しているからだと思います。ジャックが心の拠り所と安定を求めたのはOPで一緒にいた女性、カスタム銃を依頼した同業者のマチルダ、そして娼婦のクララ。もう一つの見所である女性と一緒にいるシーンです。常に自分の背後を気にしながら生きてきたジャックが手にした得難い本当の愛。分かっていても罪を犯した者には得難い夢だったのか。[CS・衛星(吹替)] 10点(2012-04-23 16:52:02)(良:3票)

110.  幸せのレシピ 《ネタバレ》 非常に綺麗で丁寧に作られてるのが良く分かります。何と言っても夜のレストラン内の雰囲気が最高に良い。薄暗い照明と明るさを放つランプが醸し出す独特の雰囲気・・・。逆に厨房内はカラリと明るくてスタッフの慌ただしい動きと、目にも鮮やかな料理の数々。この雰囲気を味わえるだけでこの映画の価値は十分にあると思います。そんなに好きでもなく、印象も浅かったキャサリン・ゼタ=ジョーンズでしたが、厨房内の白衣姿も似合ってたし、アーロン・エッカート扮するニックとの掛け合いや、不器用だか次第にニックに惹かれていく様子、2人きりでのシーンの甘美な演出は印象に残ります。そしてニックによって少しずつ心の傷を癒し、開いていくゾーイを繊細に、時に純粋な子供の様に表現したアビゲイル・ブレスリンは可愛くてほんと、上手でした。階下の親切なショーンの暖かなキャラの良さやレストランオーナーを演じたパトリシア・クラークソンの美しさも際立ってましたね。この映画で味わえる雰囲気、観賞後の気分は格別です。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2012-04-10 18:45:17)

111.  エイリアン4 《ネタバレ》 タイトルの「復活」はこの映画のテーマであり、キーワードでもある。劇中でリプリーはエイリアンと人間のハイブリッドとして復活する。この復活の意味するところは、聖母マリアの子、イエス・キリストの復活に他ならない。体内からクイーンを摘出した後の胸の傷は、レン博士が言うところ、3日で治っている。磔にされたキリストが墓から復活したのも3日目。船内のエイリアンの数は12匹。これはキリストの使徒の数に当てはまる。なのでこの映画ではリプリーはどちらかと言うとエイリアンサイドで、前作までのエイリアンを根絶する為に戦うという内容ではない。リプリーの復活をキリストに見たてているが、決して人間としてではない。そしてそこから新しい生命の誕生、別れ、共に復活を果たしたコールと、人間ではない2人が残った人間と地球へ戻って来る・・・。そして新たな始まりを予感させる。これは続編ではなく、新章として見るべき作品。ジュネ監督の、前作までは無かったユーモアと独創的ビジュアルは正に新章に相応しかったと言えるでしょう。[DVD(字幕)] 8点(2012-04-03 18:30:50)(良:2票)

112.  英国王のスピーチ 《ネタバレ》 役者それぞれの魅力がとても発揮されてたんじゃないでしょうか。バーティーとローグの掛け合いは楽しく、時に心の友の様にバーティーの子供時代の話を聞くしっとりとした場面もとても良かった。ヘレナ・ボナム・カーターのお茶目で可愛らしい雰囲気もすごく良かったし、こういう伝記映画は敬遠しがちだけど退屈せずに見れましたよ。吃音でろくにスピーチも出来ないという、普通に喋れる人達からすればそう大した問題ではなさそうだが、ラストのあのスピーチは散々訓練して、困難を乗り越えた後に訪れた最大の山場だったのでとてもドラマティックでしたね。見応えありました。[CS・衛星(吹替)] 8点(2012-03-27 22:11:30)(良:2票)

113.  ターミネーター2 《ネタバレ》 暗く、ホラー色の強かった前作から、アクションエンターテイメント性と、少年ジョンとサイボーグの交流と絆を描いたドラマ性が大きく進化しました。見て分かる映像の進歩は素晴らしく、T-1000の液体金属の描写は圧巻。リンダ・ハミルトンは前作から180度変わって見事な女戦士ぶりを披露。サラはある意味、カイルから知らされたマシンとの戦いに備えて、ジョンを守る、というよりは死なせてはいけない、という使命感が感じられ息子であるジョンにやや冷たい態度です。一方、サイボーグであるT-800は、ジョンを守る事が使命で、感情の無いサイボーグであるにも関わらずジョンに対する姿はサラよりも優しく、暖かく見えます。夕暮れの中、ジョンとサイボーグが戯れる姿を静かに眺めていたサラ。二人の対比が上手く描かれていたとても良いカットだと思います。それ故、ラストの溶鉱炉での別れは非常に切なく、涙を誘いました。エンタメ性と感動のドラマをここまで見事に描いた、他に類を見ない傑作です。[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 10点(2012-03-25 16:25:41)(良:2票)

114.  ダイ・ハード4.0 《ネタバレ》 もうこれ、ダイハードの名を借りたアクション映画です。1・2作にあったダイハードの雰囲気、古き良き映画の雰囲気まで醸し出していたのに、それはもう皆無ですね。ただアクションのレベルで、大画面で見るには面白かった。トンネル内で飛んでくる車の迫力、CGはちょっと粗かったが後半の崩れるハイウェイや戦闘機飛び乗りなど、少々やり過ぎ感も感じたけどまぁ許せる。ただ雰囲気を台無しにしたと思われる箇所が多い。まずあんなピョンピョン飛び回る、今風な敵キャラは要らない。全然ダイハードじゃない。相棒。3で使った手だがこれはシリーズ維持の為のアイデアだと思えば仕方ないし、まぁ許せる。なのに本作でもまた採用し、しかも今時の小僧キャラにした。前作までいた魅力あるサブが本作ではほぼいない。敵役のティモシー・オリファントは日本ではその知名度はブルース・ウィリス程無いだろうが、演技力は確かでこの大作で素晴らしい印象を残した。(戦闘機の名前を聞こうとする仕草がナイス!)マイはサブとしては最下位ですね。髪むしられた時と車落ちた時は最高でしたが。でも最大の要因はやはりアレしかありません。そう、主演のブルース・ウィリスが頭を剃った事です。そのせいで?あの魅力あるキャラ、マクレーン刑事に見えないんです。(自分だけかな?)ブルース・ウィリスの勇気ある決断(周知の事実)が仇となってしまうとは残念です。(自分にだけ?)映像美は今時の作品らしく、内容も悪くないですが、次回、5もあるみたいなんでベテラン監督にお願いしたいものです。(まさか同じ?)[ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-03-21 21:02:00)

115.  トレーニング デイ 《ネタバレ》 急停止した車の中でアロンゾがいきなり銃をジェイクの頭に突き付けて言い放った言葉、「組織に潜入中、ヤクを断ってみろ、一発でサツだとバレてあの世行きだ。」この台詞にはぐっ、ときた。仕方がなくても認めざるを得ない、必要悪を肯定する言葉。でもこの映画のアロンゾは必要悪にすら描かれていない。自分の都合で必要悪を使い分けている、正に悪徳刑事。デンゼル・ワシントンの圧倒的な説得力でジェイク同様に観客も彼の言う羊を守る為に狼にならなきゃ駄目だ、と言う台詞、汚い現実を見せた事を謝る姿に本当にジェイクの将来を考えているんだ、と思わせた。でもその前に既にスマイリーに、「バスタブを磨いておけよ。」と笑いながら電話していたアロンゾの姿を見ると、彼のこれが普通、俺の邪魔をするヤツを消して何が悪い?というアロンゾの本質がデンゼル・ワシントンの演技で見事に表現されていて、故にイーサン・ホーク扮するジェイクは 非常にピュアに描かれていて、彼の「幻滅した、古巣に戻るよ。」と言うあの繊細かつ力強い演技は痛い程胸に伝わった。映像も美しく、日が昇るOPから、長い一日を感じさせた演出も見事。アロンゾの壮絶な死に様、皮肉を効かせたラストも良。自分の中では完璧な作品だ。[DVD(字幕)] 10点(2012-03-21 11:24:46)(良:3票) 《改行有》

116.  テキサス・チェーンソー 《ネタバレ》 真っ暗な劇場で見ないと、この怖さは伝わらない。公開数日後に見たこの映画は、怖かった。ビジュアルはとても現代的に、洗練された印象。丁寧に、かなりこだわって作られている。ケンパーがレザーフェイスに頭をハンマーで殴られるシーンはオリジナルを超える衝撃とインパクト。しかしレザーフェイスの怖さは過去作にある暴力によるそれの延長線上に過ぎない。本当に怖いのは人間による、理不尽で不条理な行為。リー・アーメイ扮する保安官は正にその塊である。移動する車の中でのやり取りはとても不快で不安で、家の中に連れ込もうと引っ張り、必死で抵抗するモーガンの姿に心底恐怖を感じた。後半はやはりレザーフェイスとの攻防がメインになってしまったが、リメイク作としては稀に見る出来栄えだと思います。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2012-03-19 21:25:28)(良:1票)

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