みんなのシネマレビュー
にょろぞうさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 380
性別

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順123456789101112
投稿日付順123456789101112
変更日付順123456789101112

101.  ローン・レンジャー(2013) 《ネタバレ》 ローンレンジャーが何故マスクをしているのかとか、見ていてもあまりよくわからなかった ジョニー・デップのトントはハマっているが、レンジャーの魅力がまったく判らないのはヒーロー映画としてはどうなの? 冒頭の列車アクションの中の主人公に「こいつ誰?」って思った奴は多かったと思う トント以外のキャラがヒロインを含めて魅力が無い上に149分はちょっと長い いささか退屈した トントが常に頭のカラスに餌をやってるのは可笑しい 特に列車でレンジャーに敵が拳銃を持ってる事を教えようとした時に、事がバレても頭の横で手が拳銃の形になっていて、それをごまかすためにいつもの餌をやる仕草にする所はめちゃ笑った 冒頭の列車アクションの笑える具合が絶妙でテンポがいい ラストの二台の列車が交差しながらの列車アクションは、映画史に残る抜群の面白さだと思う ウィリアム・テル序曲をこの時点まで封印して、ラストバトルの開始と共に「ドン!」と曲がかかるのは待ちに待った運動会のリレーが始まったかのようなカタルシスがあった エンディングの為だけに途中のクソ退屈な4~50分を我慢して見る価値がある珍しい映画だと思う[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-04-19 10:05:56)

102.  メランコリア 《ネタバレ》 前作「アンチクライスト」を輸入Blu-rayのモザイク無しで見た後、その見た人の精神をえぐるようなダメージを前にして、もうこの監督の作品からは遠ざかろうと思っていたにもかかわらず、今作の予告編のスーパースロー映像に衝撃をうけてまたまた見てしまった(笑) 結果から言うと前作ほどのトラウマ感は無い しかし最初にパート1「ジャスティン」とタイトルが出た時に「アンチクライスト」の章で別れているドラマを思い出して嫌な予感がした はたしてパート1はやっぱり嫌な感じ ヒロインも嫌いだし、出て来る人物もことごとくイライラさせる 如何にも嫌な奴の母親 いい歳してチャラい父親 むかつく上司 なによりもこの監督の毎度の事だが、鬱病のヒロインが嫌い 自分はグロよりもこの精神病をテーマにした映画が苦手だ ヒロインのキルスティン・ダンストはスパイダーマンもそうだが存在が不可解 どの辺がいいんだろうか不思議だ しかし後半のパート2「クレア」篇では徐々に近づくメランコリアを不気味に、しかし静かに描く エンディングでは冒頭で描かれたスーパースローの衝撃がもう一度展開されるのかと期待したが、それは無しでむしろ冒頭のシーンはただの終末イメージである事が分ってちょっとがっかりした ここではパート1で気に入らなかった連中の終末を、ことごとくスーパースローで見せてくれれば、前半のストレスから一転して最大のカタルシスを得たのにと思ったが、鬱病のラース・フォン・トリアーにそれを求めるのはお門違いである このラストの衝撃をヒロインの妄想であるとする見方もあるようだが、それだとこの作品そのものが監督の矮小な妄想世界と言う事になるので、そう言う見方は私には出来ないな しかし全体を通して不安を呷る揺れるカメラや荘厳なワグナーの「トリスタンとイゾルデ」がこの作品を重く見応えがある物にした[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-04-19 10:04:40)

103.  ラスト・ターゲット(2010) 《ネタバレ》 説明はいっさい無い 主人公や敵や味方、状況を自分で想像しないといけない映画だった アクション映画かと思っていたが地味な殺し屋の日常を描いた映画 フランス映画の様な淡々とした進行だが常に緊張感があり中々面白かった 冒頭で正体不明の敵に襲われるが戦いの最中にいきなり恋人の頭を後ろから撃つのは衝撃的 殺し屋の凄まじい日常を見せつける 常にクールな主人公だがストイックな生活の割にどこに行っても女無しではいられない所に若干の違和感が有る しかしこれが殺し屋という命がけのストレスに晒されて生きる男の性癖というものなのかもしれないと後で思った しかしその辺も見る人の勝手な想像力を必要とする映画だ 主人公がライフルを加工したり、弾を改造したり、銃を偽装する過程が丹念に描かれていてガンマニアであれば充分に引き込まれる作りになっている その分アクションは控えめだが靴音が響く石畳の上を靴を脱いで(しかも靴を隠す所も描かれていた)敵を追うとかマニアックなバトルでその辺も感心した この地味なアクションや、銃の構造や改造に興味が無い人はこの映画をつまらないと感じるかもしれないな 最初に殺した女や、元締めらしいオヤジが何故主人公を始末しようとした理由とか、そもそも最後の仕事を終える前にこの仕事を降りようとした理由等がはっきり説明されないのでモヤモヤ感がある しかしその理由を自分なりに想像すると、最初の殺した恋人は刺客とグルだった(あるいは刺客が来た時点でそう判断した)、元締めのオヤジも刺客のスウェーデン人の仲間だった 元々依頼されたライフルは自分をターゲットにする為に依頼されていたと言う事実に途中から気づいた、って言うことかな エンディングはまったく意外じゃない所が逆に意外だった 実は新恋人も刺客だった、みたいな想像をしていたのに、そこはホッとしたと同時にちょっとがっかりした[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-04-19 10:02:41)

104.  ローン・サバイバー 《ネタバレ》 戦死した仲間達がエンドロールで一人ずつ紹介されて終わる 実話とは言え非常にウエットな印象で見ていて気が重くなった 佳境に入るまでにネイビーシールズのキャンプをじっくりと描くが、物語後半に描かれる凄まじい戦いと対照的で、ネイビーシールズ賛美の映画になっている 後半の銃撃戦は凄まじく、指とかつま先とか先っちょの銃創を徹底的に描いて徐々に満身創痍になっていく描写は凄い 先っちょはちょっとぶつけただけで飛び上がるぐらい痛いのに 追いつめられて崖から飛び降りて傷だらけになる「ホビットの冒険」的な展開が嫌になるほど続く ホビットなら泥を払って立ち上がるだけだが、リアルに崖から飛び降りると、これがめちゃめちゃ痛いのが良くわかった 主人公のマーク・ウォールバーグは「テッド」のコミカルな印象が強くてシリアスに見るのがツラい ようやく騎兵隊登場なるも、RPG一発で全滅 愕然とする一瞬 前半に印象的だった血気盛んな新兵は瞬殺されたということだよな 映画的には一瞬だが、ある意味ここが一番の悲劇だろう 終盤になって意外な所から助っ人が出て来て、これが本当に実話なのかと思う程ドラマチックだ ここで助けてくれた男の息子と抱擁して別れるシーンは唐突でかなり反則 ここでいきなり号泣シーンがくるとは 泣いてしまったじゃないか あまりにもネイビーシールズ賛美で手放しで褒められないが、傑作だとは思う[映画館(字幕)] 8点(2014-04-10 19:03:49)

105.  地獄でなぜ悪い 《ネタバレ》 いろいろと賛否があるだろうが悪くは無い ただ園子温なのだからと思うともう少しハードルを上げて見てもいいかと思った 役者の芝居にしても堤真一の浮きまくりの怪演をどう評価するのかがネックだと思う 私的には有りじゃないかなと思った ただ他の人達がほとんど素人なので浮きまくってる この映画、他にもキレてる芝居をする人がいれば良かったんじゃなかろうか 長谷川博己が同じく浮いた芝居だが、あの人はあれでいつもの長谷川なのでさほど違和感が無い(笑) しかし、展開は他に類を見ないほど徹底したグロバカで、メインキャストをバカバカ消費するラストバトルは、同時期のオバカ映画「マチェーテ・キルズ」を思い出したが、出来は何故か「地獄~」のほうがずっと良い スラプスティクな不条理さもこちらの方がだいぶ上回っている これまでに似た様なグロバカな映画をずっと撮り続けてる井口昇ら、SUSHI TYPHOONレーベルの映画を軽く超えているのは流石に園子温と言うべきか まぁ、園子温の映画もSUSHI TYPHOONにラインナップされているので当たり前なのか しかしエンディングは、投げっぱなしな上に安易なファンタジーになってなければ、もっと点数を上げてもいいかなと思ったぐらい酷いエンディング 微塵もカタルシスが無い 「ヒミズ」のパロディーのつもりだったらふざけるなって思った SUSHI TYPHOONと言えば看板俳優の坂口拓がこれで引退らしいが、近年の坂口はギャグに向かない割に存在がギャグで見ていて非常に痛々しかった ファンだったので残念だ[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-04-09 11:40:58)

106.  燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘 《ネタバレ》 なんだかわからない映画 カンフー映画としては今ひとつ 香港アカデミー賞4部門を受賞って何だろう?いいところがが全然わからない いろいろな映画のオマージュなのか 自分がカンフー映画に詳しく無いせいかもしれないな 主人公らしき青年はまったく強くならないし、蘇ったロー師匠の強さはまったく描かれない しかも唐突に死ぬ 主人公がうだつが上がらないサラリーマンで出向先でタイガーに出会う序盤までが一番面白かった しかし主人公がサラリーマンじゃなきゃいけない理由はまったく無い 以降わけがわからないへんてこな展開でしかも狙ってるようなそうじゃないような、ただただつまらないとしか言えない展開 余り活躍しないが、ヒロインがメチャ可愛いいのが見所か もともとコアなカンフー映画ファンにあてた作品じゃなかろうか 私的には見事にピンとこなかったのは自分のカンフー映画に対する思い込みの無さかもしれないな[DVD(字幕)] 4点(2014-04-04 19:05:42)

107.  ファントム/開戦前夜 《ネタバレ》 冒頭、突然の出航命令のロートル艦長とロートル艦 出航と同時に命令を出した司令官自殺など明らかにこの命令が不穏であること匂わせて期待がふくらむ しかし以降艦長の過去の傷による心理描写とか、タカ派のKGBの隠密行動やら、こちらにはあまり縁のない政治将校という存在やらが話の流れを非常にわかりにくくしている なので深くストーリーに入りこめない 戦っている敵潜水艦もアメリカなんだか友軍なんだかわかりにくい しかし魚雷戦のシーンはなかなか緊張感があった 艦長のクールな戦いぶりもかっこいい しかしエンディングがわかりにくい 引き上げられて助かったと思わせて、実は皆幽霊だった?みたいなオチだと思うんだけど非常にわかりにくく、「助かったと思ったら、がっかり」みたいな、多分作り手が狙ったであろうカタルシスもまったく伝わらず「……はぁ?」っていう感じ たしかに昔、旧ソ連時代の潜水艦を引き上げてみたら皆死んでたみたいな事件があったなとおもったが、アザーズの様な幽霊オチを狙ったんだろうが、もっとわかりやすい演出にしてくれれば感動のラストだった気がするのに完全に考えオチすぎる、残念だ[DVD(字幕)] 6点(2014-04-04 18:58:11)

108.  素敵な相棒 ~フランクじいさんとロボットヘルパー~ 《ネタバレ》 ロボットは着ぐるみだった?と思う、確証はないが CGのロボットを見慣れると可愛さはあるがちょっとチープかも プロットは非常におもしろいと思った 主人公とロボットのバディ感みたいな物をもう少し深く見たかった、それが薄いのでロボットのメモリーを消したくない主人公の思いが今ひとつ伝わらないのが盛り上がりに欠けたと思う 犯罪がバレる過程も最初の犯行で眼鏡を忘れたというだけ その後は特になにも失敗していないので最初からネタバレした手品を見ているようでカタルシスに欠ける そもそも宝石を盗む前からマークされてる盗みなんて脚本を書いている段階で、これじゃつまらないんじゃなかろうかと何故思わなかったのか 犯行現場に眼鏡を忘れるのは最後の最後でいいじゃないか せっかく面白くなりそうだったのにあれこれと惜しい作品である 最初に盗んだ希少本も渡せずに燃やしてしまったのだろうか その辺も投げっぱなしでちょっと不可解 エンディングは主人公がロボットの存在を忘れてしまったのだろうか? 他のロボットヘルパーを見てちょっと不思議そうな顔をするが見終わった後で、あれ、忘れてしまったのかな(相棒のロボットを)と思うぐらいで伝わりにくい そう言う事なら、大事な相棒すら忘れてしまう痴ほう老人の哀しさを、もっと解りやすく見せてくれるエンディングにすれば号泣ものだったのに本当に残念だ ラストのスタッフロールの時のいろんなロボットの動くシーンは何の為にあるのだろう いまひとつ狙いが判らない 実際にこんなにロボット工学はすすんでんだよーって言っても何の意味があるのか? 設定は良いのになにもかもちょっとづつ足らないのが非常に惜しい 作り方によっては傑作になったはずだ[DVD(字幕)] 7点(2014-04-04 18:29:26)

109.  アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ2 《ネタバレ》 前作で不満だったヒロインが狂気に見えないなどが今回解消された 今回のヒロインはかなりはまっている 前作比較的あっさりだったヒロインが乱暴されるシーンは今回、ほぼ前半すべてにわたって繰り広げられていて復讐にいたるカタルシスを盛り上げた 冒頭、ニューヨークからいきなりブルガリアへ場所が移動するのはダイナミックだが「どんだけ~ぇ」って思った ちょっと不自然だが驚きがあったのでいいだろう いったん警察に保護されるも、分からんチンな刑事の対応でやっぱりというか元の拷問部屋へリターン この辺は容易に想像できるのでもうちょっと以外な展開にしてほしかった 男たちへの復讐も前半のしつこいヒロインへの拷問に比べると比較的あっさりでもう少し嫌らしくいじめられなかったのかなぁ オリジナルからあるシリーズお約束の股間系拷問はあったけど(笑) まぁ今回復讐しなきゃいけない人数が結構いるのでその分薄まってしまうのはしかたがないか 特にデブオヤジへの電撃拷問は今ひとつホラーっぽいが嫌らしさが足らないと思った しかしその分ヒロインの狂った演技がなかなか凄まじくてそこを補ったと思う ヒロインを2度目の拷問部屋へ送り込んだきっかけを作った刑事をそのまま残したのも不満だ ヒロインの怒りが関係するすべての人間を焼き尽くすぐらい強烈だったらヒロインの狂気が表現出来たのにと思った  しかし前作よりかなり良くなった[DVD(字幕)] 7点(2014-04-04 18:14:26)

110.  許されざる者(2013) 《ネタバレ》 ちょっとテンポが悪くて少し飽きた 名優を沢山使ってる割には一人ずつのキャラが立っていないように思えた 音楽の使い方も大作っぽいが古くさい感じ シナリオも少し展開が安易な気がする 武器を持ち込めない街に刺客が次々と来るのも変だし、刺客を取り締まる前に女郎に注意するべきだ 佐藤浩市は激サドすぎるが、むしろ刺客と勝負して殺されたい風にも見えた 逆にこの辺を膨らませてむしろ、嫌世的な死にたい警察署長を描けばよかったんじゃないかな 主人公が最後に鬼神の働きをするが相棒の金吾との関係がさほど深く見えないので突然復讐に燃えた様に見える 一人目の賞金首を殺す所あたりからの演出が妙にくどくて鼻に付く ラストの殴り込みのシーンもさして盛り上がらず期待に届かなかった感がある しかし、意外に西部劇を近代の日本に置き換える試みは場所が北海道なせいか違和感が少なかった 北海道の景色も素晴らしい でも火縄銃VSウィンチェスターは安易すぎる設定だ[ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-03-31 23:53:08)

111.  劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 《ネタバレ》 テレビアニメシリーズのほぼダイジェスト しかし編集が良いせいか新しく作ったパートとうまく構成されててさほど違和感を感じさせなかった テレビシリーズを全話まとめて見てから一年経ったのでいい具合に忘れていて思い出しながら楽しく見れた 直後に劇場で見たら、各パートを憶えているので案外つまらなかったんじゃなかろうか 99分はかなり短いので映画だけを見た人にとっては優しく無いかもしれないな そういう意味ではテレビシリーズをほぼノーカットで見せた「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」と対極にあるかもしれない しかし逆に「まどか~」をすべてテレビ版で見た自分はもう一度劇場版を見るのは疲れると思ってしまうので、「劇場版 あの花~」の方向としては間違っていないと思う ダイジェストの各パートはどれもこれも泣けるところばかりでシリーズそのものが優秀だった事を思わせる エンディングのかくれんぼのシーンは一年前に中学生の娘と見て二人で号泣したのを懐かしく思い出した 今回は高校生になったばかりの娘とやっぱり号泣してしまった(笑)[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-03-31 23:43:17)(良:1票)

112.  キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK- 《ネタバレ》 驚きはあった 手放しで喜びたいが手放しでは喜べないジレンマの映画 とにかく絵は凄い 技術的にはピクサーに並んでしまったんじゃない?と初めて感じさせた一作 あとは脚本か、がんばれ福井 しかしご都合主義のかたまりのような映画なので、そこにこだわる人達は微塵も共感出来ないストーリーになっている 冒頭、アルカディア号にリクルートされるために、切り立った岩山を命がけでよじ上る連中にどうしようもなく違和感を感じる 以降、不死身のハーロックとか、無敵すぎるアルカディア号とか、かなりの人達には許し難い展開が続くが、余りにも沢山有り過ぎるので私的にはもう何でもオーケーな気持ちになってくる とにかく大事なのは松本零士の世界観がちゃんと継承されているということだ アルカディア号の乗員達のキャラクターも立っている なによりも許し難い程無敵なアルカディア号は最高にカッコいい アルカディア号のドクロ、頭カタすぎ、ヤマトの波動砲並みの威力だ 無数の砲塔が歯車で縦横無尽に動く様は松本零士の初期の機械式腕時計を基本にしたデザインを継承していてなかなかいい ストーリーも戦艦の艦隊戦をメインに、ヤマトのような展開で見慣れた安心感がある でも、だったらハーロックじゃなくてヤマトでいいだろって皆思ったんじゃないかな しかしエンディングはなぁ あれはどうなの? ありなの? うーんまぁいいか(笑)[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-03-31 23:41:25)

113.  イヴの時間 劇場版 《ネタバレ》 冒頭 アシモフのロボット三原則が出て来て、「おお懐かしい」って思ったが話が進んでも特別にロボット三原則がストーリーに深く関わることは無かった ロボット三原則のエッセンスのみなら別のオリジナルの設定の方が良かったんじゃなかろうか お話は語られない過去の事件等、はしょりすぎな部分が多くて事前に学習していないと置いて行かれると感じた エンディング部分のイラストのみで語られる「トキサカ事件」の顛末がまったく判らないので物語のディテールはわからず、なんとなく雰囲気のみ伝わった 喫茶店イヴでのアンドロイドと、家の中でのアンドロイドのギャップが有りすぎて、サミィ等のリアル造形のアンドロイドとのエピソードはイマイチ乗れなかった あれだけイブでの感情が豊かなら日常の家庭でのアンドロイドの生活やそれを取り巻く人々の間にギャップがありすぎる 家庭の中でイブで見せる豊かな感情を何故出さないのかがわからない なのでむしろいかにも無骨な見た目のロボットとのエピソードは中々泣けた アンドロイド同士の恋は意外で驚きがあってもう少し深く描いて欲しかった どちらにしろエピソードを詰め込みすぎで、ひとつずつは悪く無いだけにもう少しじっくりと見たいと思った マサキとテックスのエピソードだけはそれなりに尺が取ってあって中々いい リクオとサミィのピアノのエピソードも、もう少しじっくり見せてくれればリクオがピアノを引く所で結構泣けたはず 全体的には良質なエピソードが多いのでドラマの様な長い尺で見たいと思った[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-03-24 23:14:32)

114.  カルト 《ネタバレ》 毎度のことながら、なんかチープだなぁと思いながらも必ず見てしまう白石晃士作品 どれも凄いと思う物は無いのだけども、くせになる監督でもある モキュメンタリーは好きだがこの監督の物はモキュメンタリーとは言い難い作為感が満載 ハナっからドキュメンタリーと見まがう様に作ろうとは思っていない CGとか相変わらずのチープさでもうちょっとマシにもできるはずなのにあえてチープに作ってるふしが有る 必要以上に揺れるカメラとかもいつもの白石スタイルだ 最近の白石作品に必ず出て来るインパクトのみのチャラいヒーローが相変わらずいい味を出している 主人公のネロはチャラい俺様だけどやたら強い、みたいなクローズ風ヒーロー めちゃ怪しいがとにかくかっこいい ネロブラボー! 映画に怖さは微塵も無かったが得体の知れない面白さを感じる この辺の癖になる感じが白石作品の魅力だろう 登場人物のアイドル達もひと山いくらのチャチさで、お世辞にもうまい芝居をしてるとは言い難いが、特に不満も無いのは白石作品ならではだ ラストもテキトーなエンディングで「お前はGANTZかよ」って思った でも続編が出たらまた見るんだろうな(笑)[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-03-24 23:13:12)

115.  真夏の方程式 《ネタバレ》 美しき架空の街、玻璃ヶ浦の夏の感じとか、湯川教授と少年のふれあいとか、旅愁を感じさせて良い所もあるが、いかんせん設定が不可解な所が多すぎて感情移入が出来ない 杏演じるヒロインの成実がホステスを殺した理由が弱い 父親の重治が刑事を殺す理由はもっと弱い そもそも何故、殺された刑事が緑岩荘へ来たのかがよくわからない 特に刑事に悪意が有る様には見えなかったのに何故殺したのか? しかも少年恭平を殺人の共犯にする重治の心の葛藤とかも描かれないので、重治のやっている事はかなり悪質に見える なのに善意の人のような描き方にはかなり違和感があった 主人公の湯川もその悪質な部分にまったく怒りを感じていないような演出は不可解で感情移入を妨げる そもそもよく考えると哀しい部分が何も無いのに描き方が非常にウエット 哀しい部分があるとすれば成実の為に人生を捨てた仙波か そこは白竜の迫真の演技が心に滲みた 事件の発端になった殺人とさらにそれを隠そうとする殺人に、たいした意味が無く、被害者が何の為に玻璃ヶ浦へ来たのかもはっきりわからない殺人事件に、物語としての骨子がどこにあるのだろう しかも湯川教授を呼んだ発端の玻璃ヶ浦開発事業は投げっぱなしだし、成実の過去の殺人や、恭平を巻込んだ殺人のトリックもかなり早い段階で明らかになって、謎解きの楽しさも無い しかし恭平が鍋の固形燃料に蓋をしようとした時、とっさに濡れたコースターを箸ではじくシーンは印象的 いままでの湯川教授ならそういった優しさは無かっただろう 宣伝文句の悲しい真相があるとすれば仙波の冤罪の人生のみだがそこはまったく描かれなかった 記憶に残ってるのは、抜ける様な青い空と蒼く澄んだ海、杏の以外に立派なお尻のみだった(笑)[ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-03-21 15:18:58)(良:3票)

116.  ゴスロリ処刑人 《ネタバレ》 くだらないのはわかっていたが、それだけでつまらないとは思わないが…… しかしやっぱりつまらなかった(笑) 物語も見事に無い 一行で説明できる <母親を惨殺されたヒロインが5人の犯人に復讐する以上!> 何故母親が殺されたか? 何故ヒロインが強いのか? どうやって犯人を見つけたか?等見事に何の説明も無し 冒頭にひたすら下品にスパゲッティを食べる男の口元を延々と撮る グロには耐性がある自分だがこの汚く物を食べる口元は苦手 これを延々とやる これにはまいった もう見るのをやめようかと思ったぐらい しかし嫌悪感を前面に出したホラーは多いので我慢して見ると、途中ではたと気がついた 嫌悪感を狙ったというよりもただ意味なくカットがしつこいせいだ なんでもないシーンも「これ、なんでこんなに長いの?」と思う位、妙に引っぱる 由利ゲラ夫がモップを髪の毛のように櫛で梳くシーンが意味無く長い ザコキャラを処刑するシーンも明らかにザコキャラなのに逃げ隠れするシーンをやたら丁寧に描く、しかも延々と命乞い だからといって話が意外な所にオチるわけでもなく不可解なタメる演出だ ヒロインはオシリーナ秋山莉奈だが登場シーンで顔を出さないで延々とアクションだけで引っぱる、いい加減飽きた所でようやくヒロインの顔が出るが笑っちゃうぐらい超ブス 元々は綺麗な娘なのに(結構ファンだ)引っぱるだけ引っぱっといていきなりブス顔なんてほんと不可解演出 しかもオシリーナなのにお尻無しなのは何事か オシリーナを起用した意味が無いじゃないか 監督はその辺を完全に勘違いしている、というよりもアイドルを撮る才能が無い ラストバトルは何故か怪物くんVS妖怪人間ベムの戦い アクションに関しては、スシタイフーンレーベルなどを見慣れてる者にとってはこの程度出来てて当たり前、これ以下だったら見る価値がない程度の出来か 採点は1点でも良かったが途中で「ぼんたんガリじゃぁ!」とか、へんてこな日本語を話す外人ヤンキーグループ神風と、おバカ女子高生エルちゃんのバカップル振りがなかなか傑作でこの部分に2点献上する [DVD(邦画)] 3点(2014-03-21 15:17:37)《改行有》

117.  横道世之介 《ネタバレ》 冒頭からバカすぎる主人公で、「うっとおしいわ、こいつ」と思ったが徐々に気にならなくなってくる むしろ一人で踊ったり浮かれたりする世之介が可愛く見えて来るのは不思議だ ヒロインの吉高由里子も世之介とまったく同じタイプのいい気なバカ女で見事なバカップル誕生 雪のアパートの前でファーストキスしてはしゃぐ二人を俯瞰でとらえるカメラワークは素晴らしい くっついては離れて又くっいてはしゃぐ、二人の足跡が雪の中に点々と残り、天上から浮かれる二人を見下ろす天使の視線で、もっとも輝いてる時代の二人をノスタルジックに描いた 途中途中に挟まれる、友人達が世之介を思い出すエピソードも非常に短くて、だからこそ印象的だった 綾野剛演じるホモの加藤のエピソードは特にいい、「そういえば忘れてたけど、思い出したら優しい気持ちになれる凄く良い奴がいたな」みたいな、思い出すと切ない気持ちになった 徐々に世之介の短い人生に迫って行く演出には正直衝撃を受けた 世之介がすでにこの世にいないことがわかってから以降、それまでくだらないかに見えたエピソードのすべてが愛おしい事がわかる瞬間だった 最後の母親のモノローグは絶対にいらなかったと断言できる それまでセリフで説明するところがまったく無かったのに残念だ エンディング間際に、ヒロインの元に届いた一本のフィルムにわけが分からない写真が映ってて、何がなんだかわからなかったが、それを一枚ずつ再現していくエンディングには感動した 「これかよ……」って思ったら不意に涙が出た 幸せいっぱいの世之介がバカ丸出しで疾走するエンディングは秀逸 既にこの世にいない世之介の青春の最高点を目の当たりにして胸に沁みる切ないラストだった[ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-03-21 15:14:41)(良:2票)

118.  不安の種 《ネタバレ》 映画全体を不快なノイズで包み込んだような映画 その雰囲気は悪く無いのだが中途半端にリアルな映像が何かあざとい感じがして好きになれなかった 不穏な童謡?なども耳につく不気味さがあるがやはりさりげなさを遥かに通り越してあざとい「ほうら不気味でしょ」みたいなあざとさが鼻につく この映画もっとちゃちでオバカなCGで作るか、あるいはもっとリアルなCGでどことなく不穏な街を描くと違った映画になった気がする ヒロインの石橋杏奈の演技もかなり下手で、いきなり爆発するイライラする芝居だがまじめにイライラしたのはむしろ狙いなのか? 須賀健太も「三丁目の夕日」の芸達者な感じは微塵も無く存在感が薄い 時系列を無視したエピソードが後半で一気に繋がるのは面白いと思うが、いかんせんうまく繋がってない シールを張り替えてるとバイクの事故も切り替わるとか安易で結構しらけた ハンマー女の殴り方も殴るマネなのがあまりにも見え見えでここもかなりしらける そう言うリアルな暴力演出はどうでもいいのか? エンディングも何度も電気が消えるのはくどい またかよって思った ヒロインの反応も普通すぎる、ここでは家族を亡くしたトラウマを描くべきだろう ヒロインの狂い方やらハンマー女やらに狂気が足らない この映画に足らないのは街全体から匂う狂気だと思う[DVD(邦画)] 6点(2014-03-21 15:13:33)《改行有》

119.  マチェーテ・キルズ 《ネタバレ》 余りにもオバカすぎ 前作はグラインドハウス物の中でもバランスが良くてオープニングや予告編等も程よい遊び具合で気持ちが良かった 今回はハナっからオバカ全開でちょっとついていけないな 前作ヒロインのジェシカ・アルバは瞬殺(笑) 以降、バカの連続 ゆるすぎてマジがまったく無いのは辛い 思ったよりエロも少ないし誰に向けて作ったのかが分らない感じだった ガジェットもちゃちくて巨乳ブラガンやらチ○コガンとかロボゲイシャとかの井口作品で見慣れた域をまったく出ないのはかなり不満だ 有名俳優が目白押しだが肝心のメル・ギブソンは完全にすべっている レディー・ガガはターミネーターのT-1000張りの変幻自在の殺し屋ぶりがかなりクールだった チャーリー・シーンは相変わらずで、この人はほんとにオバカ役がはまりまくる むしろこのキャストはメインのメルと交換したほうが面白くなったと思った とにかく今回は気合いが入りすぎで空回りの一作[映画館(字幕)] 6点(2014-03-18 21:27:35)(良:1票)

120.  映画 妖怪人間ベム 《ネタバレ》 2時間という尺なのでしかたがないのかもしれないがテレビシリーズよりもアラが目立つ ドラマのエッセンスをお金をかけて再現した感じ まともな物語としてはすべてがダメダメで話の本筋から枝葉のディテールまでまともな所を探す方が難しいぐらいだ 役者達も思い切り芝居がかっていて、亀梨くんはまともにしゃべってないし北村一輝にいたっては徹底的に痛い演技 敵が製薬会社の社長の中村橋之助一人だけなのも笑える なのでSFではなく絵本程度のファンタジーとしてみるべきだろう バカな人間の為に尽くす醜い天使の寓話だと思えば充分許せる この映画にリアルを求めるのは野暮だろう ラストバトルのビオランテとの戦いも中々のVFXで楽しい とにかくベムの主題歌が始まると満月をバックに3人の妖怪人間が闊歩するイメージが差し挟まれてそれだけでグッと来る この映画すべてはこのイメージに尽きると思う[ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-03-15 13:36:29)(笑:1票)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS