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プロフィール
コメント数 1251
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1181.  富江REVENGE 《ネタバレ》 伊藤潤二原作のホラーマンガシリーズ「富江」の映画化第6作で、このすぐ前に公開された第5作と合わせて、第1作の脚本兼監督の人物が脚本兼監督をやっている。第5作との間で直接のつながりはないが、撮影地は同じく小山町フィルムコミッションのあたりらしく今回も富士山が映っている。 話としては原作で雪山が舞台になる「復讐」を下敷きにしたらしく、REVENGEという副題はそこから採っており、谷村(兄弟)・浜口・土井という男連中の名前も同じである。富江が男を食っている場面も原作にあるが、これは高山の雪中でこそ成り立つことではないのかと一応言っておく。 今回は本物の富江が誰なのかをめぐるミステリー風に見えなくもないが、そもそも他人の身体を乗っ取る話を気安く使う監督であり、全く違う女優を使っておいてほくろを出したり消したり勝手気儘にやるのでは誰が本物かなど考えても仕方ない。 また個人的印象としては富江の話に「あさま山荘事件」(1972)を組み入れたような感じで、テロ集団というなら公安調査庁が出て来るのも自然なことではあるが、そういう社会派っぽい色が求められているとは全く思えない。さらにその上「男が世界中からいなくなれば、ほとんどの戦争はなくなる」のだそうで、もう左だかフェミだかわからない支離滅裂な話になっている。制作側としては、いわば偽の富江に言わせることで本筋から切り離したつもりかも知れないが、こういう異物を故意に入れること自体が観客への騙し討ちであって、個人的には許容範囲をかなり逸脱している。自分としては史上最低の富江映画というしかない。 なお登場人物に関しては、浅間山荘にいた過激派リーダーは嫌いだ(女優のせいではない)。代わりに医師役の女優には心惹かれるものがあったが、毅然とした発言をすべきところで女の子っぽい口調になってしまうのは少し残念だ。また少女役の美波という人は無邪気な美少女と妖しい美少女を使い分けていて大変結構だ。ほかに看護師も何気に美形だったりして(芹澤みづきという人らしい)見るところが全くないわけでもないが、しかしそういうことで点数を上げるには限度がある。[DVD(邦画)] 2点(2017-11-26 21:58:20)《改行有》

1182.  狙われたアイドル 実録ストーカー<OV> 《ネタバレ》 「平成8年10月、東京都港区で起きた事件」とされているが、事実との対応関係はわからない。少なくともDVDのPR文はこのビデオの内容を正確に表現してはいない。 全体としてまとまった話には見えるが、突出したものがないので何を表現しようとしたのか正直よくわからない。少なくとも、童顔であどけない感じに見える被害者が、気色悪い加害者からあからさまな性的迫害を受けるのを見て喜ぶタイプのものではない。また加害者が犯行に至るまでの過程をそれなりに描写していることから、そこに共感する視聴者もいるかも知れないが、この人物の立場で見ることで何らかの感慨が得られるかというとそのようにも見えない。 出演者に関していえば、主演の人物(被害者役・菅原晶子)はこれ以前から一定の知名度があったらしいので、この人物に焦点を当てたアイドル映画のようなものだったのかとも思われる。煽情的なタイトルを付けた安手のアイドル映画という企画だったにも関わらず、内容としては生真面目な、いわば社会派映画のようにしたことで、何を見ればいいのかわからない印象のものになったということか。 ただ、現実世界でストーカー規制法(2000年)の契機になった埼玉県桶川市の殺人事件(1999年)よりも前であり、時代を反映あるいは先取りしているといえなくはない。また主人公が世間への露出度の高い危険な立場であることから、著名人の安全確保に関する問題提起になっているとも取れる。製作から17年も経った2014/5/2になってDVDが発売されているが、同じ月の25日には実際に著名アイドルグループの握手会で傷害事件が発生しており(ストーカーではなかったようだが)、偶然にしても洒落にならない話といえる。 以上、結果的に真面目な作品になっているように見えたのでひたすら真面目に書いた。ネット上ではこのビデオに関する評価感想等を書いたものが他に発見できなかったので、この文章が参考になれば幸いである(誰も見ないだろうが)。[DVD(邦画)] 2点(2017-10-23 22:42:37)《改行有》

1183.  天使のいる図書館 《ネタバレ》 主人公に倣って思ったことをそのまま正直に書く。 ◇主人公の人物像が支離滅裂である。奇矯な行動や硬直的な思考は先天的なもののようでもあるが、それなら自宅でも四角四面でなければ変ではないか。外でだけ無理しているというより完全な別人格に見えて著しく不自然である。書籍類を机に叩きつけるとか人を指さすのは本人の地なのか演技なのかわからないが、ものの食い方が汚いのはさすがに許容しかねるものがある。また、幼時の出来事のために神様の類を否定するに至ったことと、現在の変な状態は関係あるのかどうかも不明である。 ◇劇中で問題にされていたのは神道の神様だと思うが、題名の天使というのは神道でいうと何に当たるものなのか。あるいは自分が信じたいものは何でも神、と言った時点で神道も何も関係なくなって西洋風イメージの天使でもいいことになったのか。主人公自身が天使だったと思ってもいいのかも知れない(そう思いたかった)が、するとあの羽根は誰が落としたのか。 ◇現実になされた結婚を祖母が否定してしまうと孫の存在までが完全否定されるはずだが、それを当の孫はどう思っていたのか。ある程度の年齢になれば、今ある現実に適合するよう自分の生涯イメージを再構築するくらいの賢明さが備わるものではないのか。人は死ぬ間際まで煩悩に苛まれ続けるということを表現したかったのか。 ◇観光誘客の意図が前面に出過ぎで、最初からPRしたい場所を回るように物語が組まれているのが気に障る。主人公が夜中に一人で出歩いていたが、奈良県葛城地域というのは治安に問題ない場所なのか。 ◇劇中語られていた図書館のあり方についても物申したいことがあるが、専門外のため自粛する(一応、図書館関係の全国団体が協力している)。 ご当地映画としての性質から無理にひん曲げた部分がどれだけあったのかはわからないが、全体として非常に残念な映画だった。ただし現時点でネット上で見た限りではおおむね評判がいいようなので、どうかそっちの方を信用していただきたい。 なお小芝風花さんを見ようとする分にはいい映画と思われるが、自分としては主人公がレファレンスコーナーでにっこりしている宣伝写真そのままの姿を本編でも見たかった。この表情が物語の終着点だろうという気がする。[DVD(邦画)] 2点(2017-10-12 23:53:17)《改行有》

1184.  ソドムの市(2004) 《ネタバレ》 ホラーという分類だが怖くはない。「発狂する唇」(1999)のようなものかと思っていたらそれほど酷くはなく、結果として因果応報の物悲しい物語が一応できていたようではある。しかしそれ自体に心を動かされるようなところは特になく、また個人的感覚としては、表層的なおふざけ感と根底のストーリー部分との内的整合を図るのが困難であり、互いに悪影響を及ぼしてしまって両方ともまともに受け取れない。冒頭からして美術・衣装関係とか年代設定がいかにもふざけた感じのため真面目に見る気が早々に失われ、以降は全て醒めた目で見てしまうので劇中提供される笑いにも素直に乗れず、結果として自分が笑ったのは2回だけだった。冗談めかして低予算なのをごまかす手法を開発しようとした印象もあるが、楽屋ネタのようなものが複数出ていたのは悪ノリの類でしかない。 なお舞台挨拶を見ていると、こんな映画でも女優はちゃんときれいな格好をして出て来るので感心した。出演者の話によれば、監督が映画美学校の授業の際、自分が権力者になったらつまらない映画を作った者は死刑にするというような話をしたそうで、そういうことが既に公開直後からネタにされていたようである。 ちなみに余談として、劇中出た「栃木国際銀行」は時事問題がらみと思われるが意図不明である。[DVD(邦画)] 2点(2017-05-27 10:19:03)《改行有》

1185.  日野日出志のザ・ホラー 怪奇劇場 地獄小僧 《ネタバレ》 日野日出志という漫画家の作品から、全6話を別々の監督が選んで映像化したうちの一つである。なお導入部は各話共通のものを使っているのでこの映画固有のものではない。 「監修」として高橋洋氏の名前が出ており、公開月日は前後するが「ソドムの市」(2004)と同路線のようでもある。ところどころにマンガそのものの表現を混ぜているのが特徴で、これは低予算なのを“もともとマンガだから”と開き直る手法かも知れないが、実写にマンガを入れればふざけた映画としか受け取れず、登場人物が真面目な顔をするほど茶番の印象が強くなる。茶番として作ったのならそれも一つの考えだろうが、少なくとも原作マンガはそれ自体としてまともに作られたものだったろうから、全部が全部ふざけた映画としてしか見られなくなるのはさすがに問題がある。最後はもうどうでもいいから早く終われという感じだった。 ちなみにこれを見たあと原作を読むと、原作にけっこう忠実にできていることはわかったが、だからといって上記の悪印象が薄れるわけでもない。また映画では、少年が元の(染谷将太の)姿に戻る際の法則性もよくわからなくなっていた。 まあひと昔以上前のものにいまさら何を言っても仕方ないわけだが、自分として一つだけ肯定できるのは、墓地(というか死体の埋却場)にあった風車状の設置物が、現実的な意味は不明ながらもこの場の性質を端的に表現したものとして受け取れることだった。要は雰囲気でごまかしているだけなわけだが。[DVD(邦画)] 2点(2017-05-27 10:19:01)《改行有》

1186.  新スパイガール大作戦 惑星グリーゼの反乱 《ネタバレ》 公式サイトによると、2011年4月に撮影の予定だったが震災の影響で6月に延期され、公開はさらに遅れて翌2012年の夏になったとのことである。「新スパイガール大作戦」のシリーズはこの映画で6作目とのことで前回からの出演者もおり、うち神楽坂恵という人は前作(2008年)の公式サイトでは「グラビアアイドルから女優転換を目指す」と紹介されていたが、前作からここまでの間に転換が実現したらしく、この映画では少し大物の役になっている。 ところで題名の惑星「グリーゼ」は、現地語で何か意味があるのかも知れないが、地球人にとっては地球の著名な天文学者ヴィルヘルム・グリーゼ(1915~1993)の名前の印象が強い。この学者は太陽系に近い恒星のリスト(グリーゼ近傍恒星カタログ)を作成した人で、「グリーゼ581」といった恒星の呼び名に頻繁に使われるので、個別の惑星の名前に使うということは本来考えられない。しかし日本国内では以前に「電磁波怪人 メシエ星雲人」(帰ってきたウルトラマン、1972年)のようなネーミング例もあり、この程度の非常識さは容認されていると考えられる。 劇中の惑星は地球から約20光年離れているとのことで、この惑星が属する星系の主星にもグリーゼのカタログ番号が付いている可能性がある(例:前記のグリーゼ581は約20光年、周囲に「グリーゼ581c」など複数の惑星が発見されている)。映画全体としては荒唐無稽な話だが、微妙に現代科学の知見を取り入れた内容のように見えなくもない。 また劇中ではなぜか2011年3月10日という日付が特定されているが、これがどういう意味なのかは結局最後までわからなかった。現実世界でこの日付の直後に起こった世界最大級の原発事故と、この映画に出る宇宙人が血液を欲していたことを考え合わせると、昭和特撮ファンとしては「ウルトラセブン」(1967~1968)の第11話と13話の間に放映された回(※現在欠番)との関係性を想定してしまう。しかし本当にそういう意図のもとで映画を作ると非常に不謹慎な内容になっただろうと想像されるので、この完成品のように多少気の抜けた内容でも制作中止になるよりはましだったと思われる。ちなみに題名の「反乱」の意味も不明だった。 ほか全体的には宇宙人の侵略物になっているが、超低予算らしくほとんど一つの建物内だけで撮影されたようである。笑えるところもなくはないが75分という時間に対しての密度は低く、またなぜか端役の一人ひとりに焦点を当てる場面が用意されていたりして冗長になっている。スパイガール3人は一応キャラ立ちしているが、個人的には「清純派グラビアアイドル」(映画公式サイトでの紹介)の中村静香という人がかわいいのを見ていれば満足であり、バストの大きさを強調しないのは抑制が利いていて好感が持たれる。 もしこれを見ようとする人がいれば(いないだろうが)、それぞれ何とか自分なりの楽しみ方を探すようお勧めしたい。こんな中身のない映画をネタにして長文を書く自分はえらい。[DVD(邦画)] 2点(2016-11-24 22:22:28)《改行有》

1187.  THE MASKED GIRL 女子高生は改造人間 《ネタバレ》 45分という中途半端な長さだが、同じく女優のアクション映画「ハード・リベンジ、ミリー」(水野美紀主演、44分)と同時公開だったとのことで、2本合わせてそれなりのサイズということらしい。 中身に関しては、まずいたいけな少女を人体改造するという発想自体が気に入らない。君に×××の力を与えた、今日から君は○○○だ、と口で言えば済むものを、あえて物理的改造(手術台のようなもので白衣を着た者がする)にこだわる必要などあったのか。そういうものが好まれた時期だったのかも知れないが、史上最初の仮面ライダーの時点で、改造された人間の悲哀がにじんでいたことを知っている世代としては全く容認できない。 また変身ヒーロー物として見た場合、ラストで悪が滅ぶわけでもなく、当面の謎を残したまま次の戦いを待つ形で終わるので、要はTVシリーズの第1回に相当する内容しかないことになる。もしかするとシリーズ化を目論んでいたのかも知れないが、本物のTVシリーズなら30分番組の枠に収めるはずのものを45分もかけてやった形であるから密度は低く、これで次回に期待しようという気も起こらない。 一方アクションという点では、主要人物の女子高生役2人がけっこうハードに頑張っていたようで少し感心した。この2人は当時「美少女クラブ31」なるものに所属していてアクション志向などでは全くないだろうから、少し指導を受けただけで一応のアクションをこなすというのは基礎的な運動能力が高いのだろうと思われる。ダンスをやっているとこういう動きも無理なくできるのかと思ったりもした。 またこの女子高生役2人が期待どおりの美少女なのは大変よいことである。基本的には中村静香という人が出ているので見たわけだが、今回は主演の清水由紀という人も好印象で、劇中の事態に対する女子高生としてのリアクションが(リアルかどうかは別として)非常に可愛らしい。メイキングでは監督が、「変身ヒーロー物の作品」として作ったが、できてみると「これはアイドル映画なんだ」と思ったとのことで、それはまことに同感である。 なお変身ヒロインの名前はTHE MASKED GIRLなので仮面ガールだろうが、主人公がせっかく二輪車を愛用しているわけなので“ライダー”という言葉を使えなかったという気はする。具体的にどうすればいいかは思いつかないが。[DVD(邦画)] 2点(2016-11-24 22:22:24)《改行有》

1188.  恐竜を掘ろう 《ネタバレ》 監督の出身地である福井県のご当地映画になっている。 クレジットによれば「特別協力」が福井県のほか敦賀市と勝山市で、うち敦賀市では気比松原・氣比神宮・中池見湿地ほか街の風景(松島町とか)、勝山市では福井県立恐竜博物館のほか、えちぜん鉄道(勝山駅)と本町通りの街並みを映している。また「協力」が福井市・越前市・池田町・越前町だったのも、それぞれ劇中のロケ地に対応していたらしい(骨董品店と夜の街・越前和紙の里・能面美術館・福井県陶芸館)。そのほか東尋坊・丸岡城・芦原温泉・永平寺・一乗谷・越前大野といったところや旧若狭国の区域は、今回はPR対象外だったようである。原子力発電所も出ないが、「協賛」として日本原電(日本原子力発電株式会社)の関連団体の名前は出ていた。 監督の出身地である敦賀市と、恐竜博物館のある勝山市が特に重視されたためか、登場人物の移動が長距離にわたる場面が目立ち、敦賀市在住の姉弟の通勤がほとんど県を縦断する距離だったのは毎日ご苦労様である。また勝山市の発掘現場の近くに恐竜の卵があるというので歩いて行った先が、海岸の崖際だったと後に判明したのはかなり面食らった。 内容に関しては、まず監督としての手腕がどうか素人としては何ともいえない。またストーリーは「卵」(の殻)や「化石」をキーワードにして人生を語る話だったらしいがこれも何ともいえない。ついでに発掘場所のロケ地選定や作業従事者の服装(中学校の制服のまま?)、道具(スノーダンプ?)に関しても何もいわないことにしておく。全国的に著名な俳優が関わったとはいえ、地元各界の期待を託すには少し心許ない企画だったように思われるが、まああまりシビアに成果が問われるものではなかったのかも知れない。 ほかキャストに関しては、中学生役の小野花梨さんは可愛らしくていいのだが、はしゃいだ感じを表現するための歩き方がいろいろでお疲れ様でした。またミラーマン(1971~1972放映)と帰ってきたウルトラマン(1971~1972放映)を一緒に出していたのは意味不明で、こういうのはリアルタイム世代としても別に嬉しいとは思わない。[DVD(邦画)] 2点(2016-08-18 22:19:15)《改行有》

1189.  ヒトコワ3 -ほんとに怖いのは人間- <OV> 《ネタバレ》 全5話のオムニバスである。  【落としもの】 埼玉県越谷市という地名が出るが実際に同市内で撮影したらしい。自分としては主演の森川葵という人に期待していたわけだが、非常にいいというほどでもなく普通だった。ただしこの時点ですでに演技派たることを求められていたように見えなくもない(序盤のコント部分)。ちなみにお話としては呆れるほど面白くない。  【見られてはいけない】 途中から登場人物の人格が一変したように見えるのは、よくあることだが反則である。ちなみに不気味なオバサン役は、舞台中心に活動している蒻崎今日子という女優だと思うが、この人は『「風の谷のナウシカ」全編一人芝居』を特技としているのだそうで興味深い。 【ずっと一緒に】 途中まではいいがラストが何でそうなるかと呆れる。それはそれとして、この回では主役の人(早瀬英里奈)の表情(顔)が見どころのようで、こういうのはこのシリーズのいいところかも知れない。  【赤い服を着た女の子】 なぜか静岡県御殿場市。古典的な都市伝説に便乗した話のため意外感が全くない。主役の人(しづか、以前は宮沢静香、現在は坂野志津佳?)が艶めかしいのでこの人だけ見ていた。  【ダイエット】 理屈で納得させるものがない。申し訳ないが主役(菊池友里恵)よりその友人役(星名美津紀、「映画 みんな!エスパーだよ!」の東三河新聞の人)の方に目を引かれてしまった。  「ヒトコワ」シリーズの3つ目である。本来見る予定はなかったが、森川葵という人が出ているので見ないわけにはいかなくなった。宣伝写真を見るとこの人が看板女優である。 基本的にはスターダストプロモーション所属タレントのPV集のようなもので、各話の主演女優と主要人物の一部がスターダストの所属である(なぜか第4話だけ違うらしい)。ホラーとしてはほとんど最低レベルであり、ストーリー的な面白さがほとんどないため褒める気にはならないが、見どころが全くないわけでもないので全否定もできない。[DVD(邦画)] 2点(2016-06-15 23:38:42)《改行有》

1190.  極底探険船ポーラーボーラ 《ネタバレ》 東宝特撮としてはそれなりの出来である。Polar Borerというネーミングはいいと思うが、それ以外はほめるところがない。 基本設定については多分、大昔にあった地球空洞説というものから着想を得たのではないかと思うが、劇中の図を見る限りは同じでもない。地底の空間で昼夜があるのはなぜかという説明があるわけでもなく、サイエンス・フィクションというより荒唐無稽ファンタジーになっている。 また最大の問題は主役が汚い顔のジジイなことで、この時60歳くらいの役者を引っ張り出しておいて「アダムとイブ」とは何たることか。そもそもこの主人公が自力で成り上がったわけでもないのに粗暴で傲慢でスケベであって、これまで金も権力も何にも不自由せず勝手放題やって来ておいて年取ったからといって悲哀を語られても共感できるものではない。孤独なハンターとか孤高の英雄のようなものを称揚する文化が向こうにはあるのかも知れないが、個人的にはキ○○○じみたこだわりとしか見えず、アメリカ人とは人種が違うことを思い知らされる映画だった。 ところで原地住民役で出ている日本人女優に関して、自分としては昔のTVドラマ「特捜最前線」の高杉婦警役が好きだったのだが、この映画に出ている顔(眉毛がつながっている)を見ても全く得にはならない。ただ体形が意外にふくよかで、こういう感じの人だったのかと認識を新たにした。またDVD特典で、ご本人が映像付きでコメントを寄せられているのも嬉しかったりする(コメンタリーも務められている)。この関谷ますみさんを人質に取られた形になっているために、映画そのものを全否定できないのは困ったことである。[DVD(邦画)] 2点(2016-05-14 20:08:39)《改行有》

1191.  コープスパーティー 《ネタバレ》 前田希美さんが出ているのでとりあえず見た。 しかし「リアル鬼ごっこ4」(2012)の頃ならまだしも、今になって女子高生役はさすがに似合わない(同じ時期の別のホラー映画では女子大生役だった)。もう少し大人の女性役で出てもらいたいものだが、ただしラストの悲劇が強く印象づけられたのはこの人あってのことかも知れないとは思う。 なお続編があるようだが次は見ない。 [2020/1/4追記] 「もてなしのまち熱海」で撮影された映画らしい。今なら「おもてなし」の方が普通だろうが。 もとのゲームの再現度としてどうなのかはわからないが、ストーリー的には特に面白味もなく単調に見える。実際の見どころはグロ場面の方ということだろうが、それも安手の作り物でしかなく、どこがアンリミテッドというほどのものかわからない。何かこの程度で喜んでみせるお約束でもあるのか。 この映画だけではないが、人が残酷に殺されるのを見せるための映画のようでいて、実際は本当の残酷さのはるか手前で止めているようなのは意味不明というしかない。しかしまともに考えると、とにかく人が残酷に殺されるのが見たくて仕方ないが、本当にやってしまったらどうなるか想像できていない低年齢層(中学生程度?)を対象に、本人が精神的な悪影響を被らないようセーブしながら適度な残酷場面を提供するのが本来の意図なのかも知れない。そんなことは常識かも知れないが今回一応考えたので書いておく。 なお、最後に帰れなかった者がいたことを一瞬でわからせた映像はよかった。また前田希美さんに女子高生役は似合わないが、なかなか曲者の役を務めているとは思った。それでも今回せっかくの機会なので1点減にしておく。[DVD(邦画)] 2点(2016-04-07 19:55:11)《改行有》

1192.  津軽百年食堂 《ネタバレ》 収益の一部を震災の義援金に充てたとのことで公益性は認められるが、それは後付けの事情であって、この映画自体に被災地支援の目的はない。 基本的には真面目な映画のようだったので、共感できない登場人物や都合のいい展開に耐えながらもじっと見ていたが、県の観光施策とか東北新幹線の延伸はしっかりアピールする割に、ドラマ的には投げやりな印象で感動も何もない。主役の男女二人の関係は当初から曖昧だが、弘前へ帰ってもさほど深化しないままで時間が経過し、ラストに至って強引にルームシェアという言葉で二人を結び付けて終わってしまう。 この男女二人は弘前でそれぞれ別個にソバと桜のストーリーを担っていたが、この2系列は相互の関係がなく、またそもそも桜は題名とも無関係であって、要は「弘前さくらまつり」への誘客目的で話を作ったように見える。さらにエンドロールを見ていると、「発起人」と称する人名が延々と流れてかなり気分が萎えるが、こういうことをすると観客が悪感情を催すのではと危惧する関係者はいなかったのか。 自分が地方人であるからご当地映画は応援したくなる方だが、あまりに恥ずかしげもなく製作上の目論見を前面に出されるとかえって反感を覚える。高尚な文化など縁のない者が偉そうにいうことでもないが、映画製作というのは一応文化的な活動であって観光PRそのものではないだろう。文化的価値を皆が認めてこそ結果的に観光誘客にも結びつく、という順番で考えなければ本当にいいものなどできるはずもない。この点では「みんな!エスパーだよ!」の方がまだましに思われた。 なおこれを見た後で原作も読んだが、特に不快さも不自然さもなく素直に泣ける箇所もあり、登場人物みんなが好きになれるお話だった。 上記以外の点について、まず「津軽そば」が東京のソバと明らかに違うことまではわかったが、実際どういうものか映像だけではわからない。話を聞けば食ってみたい気もするが、そのためにわざわざ行くかというと自分は行かない。 またトヨさん役の早織という人はこの時点で20代前半で、普通にしていれば色気があって魅力的な女優さんだが、この映画では見事にくたびれた未亡人になっていて感心した。原作では独身だったので個人的にはそっちの方がよかったが。[DVD(邦画)] 2点(2016-04-03 11:47:37)《改行有》

1193.  映画 暗殺教室 《ネタバレ》 率直な感想として、高嶋政伸には死んでもらわなければ気が済まない程度の怒りを感じたにもかかわらず、最後に愛想笑いでごまかしていたのが許せなかったので低い点にしておく。それ以外はけっこう面白かったので残念だが、要は全体的なほのぼの感と、高嶋政伸の態度のバランスの問題ということか。[DVD(邦画)] 2点(2016-01-11 22:36:33)

1194.  チープ・フライト<TVM> 《ネタバレ》 LCCについての考え方がいろいろ盛り込まれたドラマのようである。 劇中で極端な物言いが多いのは気に障るが、それは普段は言えない生の本音をコメディに紛れ込ませたものと解される。しかし言葉遣いに異常にこだわる割に本質的なところで答えが出せず、その上ふざけたパフォーマンスでごまかそうとするのでは、現実の客ならさらに怒るだろうし、真面目に見ていた視聴者も小馬鹿にされた印象がある。劇中で一つ感心したのは元看護師の態度だったが、これは看護師の世界のことがそのまま航空会社に当てはまるかのように印象操作しただけではないかと取れる。 またストーリーとしては、テーマに関わる重要事項を主人公の成長にあわせて視聴者に提示していく形のようだが、そのせいで放送時間の70%を過ぎるまで主人公がLCCの意義を納得できていなかったというのは本物の馬鹿に見える。ベテランCAであれば、そういうことは初めから全部わかって納得してから来るのが当然なわけだが、このドラマでは鼻糞扱いされるために引っ張り出され、最後は見事に洗脳されて終わったようなのが痛々しい。そのほか最初は嫌な奴だったがほんとはいい人だった、というドラマ作りは幼稚に感じられ、また当面の出費より信用が大事といった普通の判断をさも立派なことのように印象づけようとする展開も姑息に見える。 そのようなことで、主張の一部が理解不能な上に全く共感できない話であった。内部ではこれで受けるのかも知れないが、世の中それほど寛容な人物ばかりでもなく、下手な作り方をすると関係ないところにも敵を作るのではないかという気もする…少なくとも自分としては制作に協力した航空会社の印象が著しく悪化した。 なお正直に書いておくと、個人的に好きな女優が誰も出ていないことも低評価につながる要因である(嫌いなのもいる)。[DVD(邦画)] 2点(2015-07-24 01:23:38)《改行有》

1195.  グレイトフルデッド 《ネタバレ》 姉の高校時代と現在にギャップがありすぎて一瞬唖然とする。また屋敷の場所が世田谷区豪徳寺と書いてあったのに現地が甲州恵林寺付近なのも飛びすぎている。 それはまあいいとして、内容的にはどこに共感すればいいのかわからない。前半は主人公の生い立ちを見ているので態度保留のままとしても、後半の惨劇以降はさすがに老人の復讐を期待することになるが、しかし肝心の対決の結末がすっきりせず、主人公が勝手に充足して最後は逃げを打ったようなのは気に入らない。また序盤で思い切り殴られた子役が迫真の演技で、途中で出た偽善者の救いの手も叩き潰したからには暴力路線で全編統一かと思っていたらそうでもなく、最終的には怪しげな宗教が最強だったというのは誠に心外である。ラストで意味不明な外国人が「可哀想な人」というのも上から目線で苛立たしいが、もしかして制作側としては観客にも同じように感じてもらいたかったのか??? それにしては全体に信用できない雰囲気が満ちており、最後まで疑心が解けないまま終わる胡散臭い映画だった。 なおどうでもいいことだが、盗人の手を砕く罰というのは現代ではちょっと考えられないが、近隣国(半島でなく大陸の方)で街の庶民が実際にやっている動画を見たことがあるので、そういう場所ではまだ生きている風習らしい。[DVD(邦画)] 2点(2015-07-15 22:07:19)《改行有》

1196.  悪の教典 《ネタバレ》 何を面白がればいいのかわからない。同じく非情な教員の出る「告白」(2010)を同時期に見たので違いが際立って見える。 内容としては前半はひたすら地味で何かが起こるのを待つだけ、後半はひたすら大殺戮が続いて終わるのを待つだけの映画である。個人的感覚でいえば、自分が死んでもらいたいタイプの人間は別として、特に恨みのない連中が死ぬのを見るのが面白いとは思わない。また殺される者の心情を描写することで何らかのドラマが生じるなら共感の余地があるが、この映画は大殺戮を見せること自体が主目的のようで、これに共感できない限り無味乾燥な作り物の殺害映像を延々と見続けることになる。 これで商売になるというなら別に結構だが、個人的には面白くないので点数は2点としておく。 ちなみにこれを見てから原作まで読む気にはならない。これより少しは文学的なのだろうが。[DVD(邦画)] 2点(2015-06-30 23:49:07)《改行有》

1197.  さとうきび畑の唄〈TVM〉 《ネタバレ》 森山良子氏の著名な持ち歌を取り入れたドラマで、最初と最後の現代パートは歌詞のシチュエーションを映像化したものである。ここでは歌の主人公のほかに態度の悪い女子高生もついて来ていたが、これは新しい世代にも伝えていきたいとの趣旨だろう。この歌は情景イメージを含めて時代の記憶を伝える力を持った優れた音楽作品であり、後世に残ってもらいたいというのは自分としての願いでもある。これを見たあと自宅にあったCDを引っ張り出して聴いてその思いがさらに深まった。 ドラマ本編に関しては、歌の主人公(新生児)も出て来てはいるが、全体的に騒がしい感じのため歌に喚起されるイメージとの間でかなりのずれがある。しかし歌自体のドラマ化が目的ではなくネタとして使っただけだろうから、合うとか合わないとかを問題にしても仕方ない。また悪玉にわざわざ過激なことを言わせておいて、そこに善玉が「同じ人間じゃないですか!」などと当たり前のことを突っ込んでみせるような安手のドラマだが、それもまあテレビだから仕方ない。 劇中の主張の中では、学徒動員の青年の考えは普通に理解できる。また親は戦争で死ぬために子を産んだのではないというのもその通りだが、しかし「戦争のない国を作って下さい」というのは具体的に何をどうすればいいと思うのか。戦争がない方がいいというのは平和な市民社会の誰もが願う当然のことだが、相手があることなので自分の国だけでは決められない。むしろ戦争を起こさないために、現実的な対処として何が必要なのかをシビアに考えることが大事であり、そこに沖縄戦の記憶を伝える意味もあるだろうと思われる。 ちなみにこのドラマでは主人公夫妻が関西出身という設定もあり、結果的に“沖縄の利害は国内他地域と相反する”といった分離主義的な印象が強くなかったのは幸いだった。もっとも制作当時は東アジアの国際情勢が現在と異なっており、この時点でそんなことはほとんど誰も考えていなかっただろうが。[DVD(邦画)] 2点(2015-05-05 00:09:24)《改行有》

1198.  携帯彼女<OV> 《ネタバレ》 [2016-10-09更新] 携帯サイト「魔法のiらんど」で公開されたケータイ小説を原作とした映画で、同じく映画化された「携帯彼氏」(2009)の続編に相当する。少し間が空いているが前作で予告された正規の続編であり、劇中で再現映像も使われている。 内容的には前作よりも陰気な印象になっており、また後半に入ってからの物語がちょっと詰め込み過ぎのように感じられる。悪の根源が誰かに関して二転三転していたようだが、通り一遍の説明があっただけで心に刺さるものがなく、また見ている側の感情面がついて行かないまま転々とするのでかえって意外感がない。衝撃のはずのラストも何となく聞き流してしまう程度のものにしかなっていないが、これはナレーションのせいもあるだろう。 また前半は主人公が当然メインだが、後半に入ると主人公がラストのオチ以外はストーリーと密接な関係がなく、この人以外の人間関係が濃密すぎることもあって、そもそも不要な人物だったのではないかという印象が拭えない。アイドルの出演が前提の企画だったのだろうが、残念ながら半端な感じに終わっていた。 ちなみに興味本位で原作も読んだところ(上記サイトで無料で読める)、映画と同様に真相が転々としていたが詰め込み過ぎの印象はなく、また何より主人公男女の存在感がしっかりしているので(当然だが)安心して読んでいられる内容だった。原作のラストがけっこう感動的なのに対して映画の方は、原作のあとがきの言葉を借りれば「救いのないつまらない作品」になったように感じる。 なお映画の主演のアイドルは、世間的には有名かも知れないが自分としては知らない人であり、かえって邪悪なエリカ役で出ていた女優の方が別の映画で見て印象に残っていた。ほか若手の役者が相対的にしっかりした感じに見える映画であって、邪悪なエリカの兄役(馬場徹)が一途な若者という感じで格好よかった。[DVD(邦画)] 2点(2015-02-16 23:23:10)《改行有》

1199.  天使がくれたもの 《ネタバレ》 原作は著名なケータイ小説とのことで、この映画も対象年代の心理を丁寧になぞる形になっていると想像される。これで女子高生などに絶大な支持を受けているというのもわからなくはないが、そのせいでかなり観客を選ぶ映画にはなっている。 個人的にはとにかく理性とか客観性といったものの欠如した世界が赤裸々に描写された印象があり、部外者としてはかなりの心理的距離感を覚えざるを得ない。何しろ劇中で心から共感したのは「あんたはアホか!」という台詞だけという有様だったが、ただし少し面白いと思ったのは登場人物が妊娠・出産するとGAME OVERになり、以後は苦悩から解放されて安定状態(涅槃?)に達するように見えていたことで、これは対象年代の視野の限界を示しているものと思われる。 見ている側としては、そんなことをしている以外に何か打ち込むことはないのか(スポーツでも音楽でも何でも)、と言いたくもなるが、あえて突き放して見れば興味深くもあり、また中高生向けケータイ小説というものの雰囲気を窺い知ることができて少し勉強になった気もする。点数は主にそういった教材的価値に対して付けておく。 ところで主人公は清楚な感じの外見だが、実際の行動や劇中世界との間にギャップがあってイメージの整合が困難である。そもそも登場人物がヤンキー風大阪弁をしゃべる純愛ストーリーというのは結構ユニークな気がするが、出演者も主人公役の清水由紀(愛知県出身)以外はけっこう地元出身者を揃えていたようで、ここで人物登録されている範囲では鍵本輝が奈良県、ほか徳永えり、宮下雄也、滝裕可里、飛鳥凛、原西孝幸が大阪府内の出身だったようである。若手の中ではやはり徳永えりの存在感があった。 以上、この映画にこれほど真面目なコメントを付ける自分をほめてあげたくなるが、これが対象年代にとってのリアルということなら、一応ちゃんと見てやらなければと感じさせるものもなくはない。[DVD(邦画)] 2点(2014-09-07 09:21:21)《改行有》

1200.  空飛ぶ金魚と世界のひみつ 《ネタバレ》 福岡市が発展戦略としてアジアに開かれた都市を目指していることは理解できるが、この映画が目指すものはよくわからない。 異質なだけで仲間外れにするといった行動は2013年に出ていた幼児レベルの話であり、また「思いやり」を語るのも自己を客観視できていない低年齢児向けである。それで個人間の問題程度ならまだいいとして、国レベルのシビアな問題にまで同じ対処方法を適用しようというのは理解を絶している。子どもを盾にすれば何でも通るという感覚なのか、あるいは個人の思い(込み)が世界を変える“セカイ系”の話でもしているかのようだが、それで2014年5月のパラセル諸島で現実に起こった紛争を解決できるならやればいいだろう。 一般論として、異質な相手と接触すれば一方的な善意だけでは済まず、相手の悪意に対抗しなければならない場面もあり、また国家に限らず集団の利害を背負う場合には、自分らの利益を保全しながら妥協点を探るといった行動も必要となる。そういった身近な社会では常識的なことを国際問題ではあえて無視し、幼児向けの綺麗事にすり替えようというのはどういう意図か。現実社会に向けて公開する以上、ただの願望なり何らかの思惑なりで子どもを惑わすようなことがあってはならず、子ども向けファンタジーの体裁をとったからといって批判を免れることにもならない。 現代社会に適合した異文化との共生を真面目に語ろうとするのなら、荒唐無稽な国際紛争の解決などでなく、例えば1995年の家庭内の問題を発展させる形で、身近な地域コミュニティの問題でも扱えばよかっただろう。一体いつになれば現実に役立つまともな話ができるようになるのかと思うと日本の未来に希望が持てない。 一方で単純な映画の作りとしてもあまりほめられるものではなく、一部の登場人物の言動には非常な違和感があり、また背景音楽は明らかにやかましい。ただし子役の演技には大変に微笑ましいものがあり、絵本の読み聞かせをされている子どもらが素人丸出しなのも笑ってしまう。 また主演女優(1995年)についても、期待される通りの美少女を自然な感じで演じていたようで結構である。個人的にはたまたま本物を見たことがあり、その時の様子が好印象だった(出演映画に関する反省点を自虐的に語り、監督に「大丈夫です!」と励まされる微笑ましい場面があった)こともあり、この人のために+1点としておく。[DVD(邦画)] 2点(2014-05-26 21:21:53)《改行有》

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