みんなのシネマレビュー |
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1221. ゴッドファーザー PART Ⅱ 技巧的な作品ですね。最初はちょっと混乱したけど、マイケルの話だけでは単なる殺伐ストーリーになるし、ビトーだけだと平板なサクセスストーリーになる。 両者が絡み合って初めて、重厚な印象に繋がっているようです。展開としては、あの「スカーフェイス」のマフィア版といった感じでしょうか。個人的には、汗くさい「スカーフェイス」のほうが好きかな。7点(2004-11-01 00:37:25) 1222. ロード・トゥ・ヘル 気鋭の役者二人が共演しているにも関わらず、このコメントの少なさは異様ですね。観た人が少ないのか、それともコメントのしようがないのか…。たしかに薄っぺらいし、展開はバレバレだし、印象的なシーンも特になし。数日後にはすっかり忘れてしまいそう。でも、最大の失敗はこのタイトルにあるような気がします。どこかで聞いたような単語を並べただけで、オリジナリティが感じられない。原題のまま「アシュ・ウエンズデー」のほうがまだマシだったのでは?5点(2004-11-01 00:05:13) 1223. ショーシャンクの空に すっごく評価高いんですねぇ、この映画。でも私にとって脱獄ものといえば、「ミッドナイト・エクスプレス」。はるか昔に観たのですが、あの暗さ、重さが未だに鮮烈な印象として残っています。それに比べれば、ショーシャンク刑務所なんて天国じゃないですか。昼休みもある。食事もある。仲間もいる。タバコもある。ついでに図書館まで……。だから「希望が大事」なんて強調されても、なんか歯の浮いたようなセリフにしか聞こえないんですよねぇ。でも唯一、M・フリーマンの言ったセリフ「最初は塀を恐れ、しだいに塀に慣れ、最後は塀に頼るようになる」はけっこうグッと来ました。これは刑務所のみならず、どんな組織に所属している人間にとっても言えることのような気がします。5点(2004-09-09 17:54:21)(良:4票) 1224. U・ボート 学生の頃、友人宅でこのビデオを見て言葉を失い、数年前に一人で見て没入し、また最近見て感動を新たにしました。いい映画は何度見てもいい。サプライズも、結末もわかっているけど、やっぱりいい。下手な人間ドラマに陥らず、低俗な戦争アクションものに走らず、グッと抑えた演出がすばらしい。それに比べて最近の戦争映画ときたら……。 10点(2004-07-07 14:12:26)《改行有》 1225. インサイダー すべて実名だから、けっこうリアリティがありました。タバコ業界って、叩きやすいんですよね。ただ、全体としてはちょっとタルいかな。あと、他の映画ではタバコをバンバン吸っているアル・パチーノが、さすがにこの映画では一本も吸っていませんでした。ガマンしてたんでしょうか。6点(2004-07-07 13:59:03) 1226. 天国の約束 地味だし、アル・パチーノは動かないし、時間も短いんだけど、ラストではなぜか一筋の涙がタラーッと……。久しぶりにいい映画を観た気がしました。「ニューシネマパラダイス」や「蝶の舌」にも似てるけど、こっちのほうが「文科省推奨」向きかな。8点(2004-07-04 16:56:44) 1227. ナインスゲート 《ネタバレ》 雰囲気はいいよね。J・デップのキャラも好き。でも、オチでがっかり。おそらく万人が途中から薄々気づく結末ですよね。あまりのヒネリのなさに、唖然としてしまいました。そしてもう一つ、最初の殺人の動機と経緯がよくわからん。古本屋の兄ちゃんを殺したのは誰?、何のため? そしてなぜあんな晒し方? 私が見逃しただけかもしれないので、わかる方はご教授くださいませ。5点(2004-07-04 16:25:14) 1228. ニューヨーク 最後の日々 甘くも辛くもなく、ただ苦かった。アル・パチーノのお疲れモードが尋常ではない。役作りなのか、それとも本当に疲れていたのか。観てるほうまで疲れてしまいました。まったく派手さのない映画だけど、たまにはこういうのもいいかな。6点(2004-06-27 15:43:22) 1229. ウインドトーカーズ どうしようもない白人礼賛映画かなと思っていたが、そうでもなかった。ケチをつけ出したらキリがないけど、エンタテイメントとしてはこんなもんでしょう。気になるのは村での戦闘シーン。あの子どもたちはどうなったのでしょうか。それにしても、ニコラス・ケイジって、けっこうダイコンなんですね。7点(2004-06-27 15:32:49) 1230. ラスト サムライ 《ネタバレ》 あえて言いますが、舞台が日本じゃなかったら、もっとふつうに面白かったかな。日本人のセリフにも、風景にも、明治天皇の“軽さ”にも違和感がありあり。そこそこ勉強はしてたようだけど、このあたりが限界でしょうか。それと、トム・クルーズが最後までのうのうと生き伸びて、しかも小雪も何事もなかったように生活してるあたりに(親族なんだから、何らかの裁きがあって然るべき)、ハリウッド臭を感じました。5点(2004-05-29 21:53:42) 1231. トゥルーマン・ショー 斬新な切り口でけっこう面白かったんですが、オーラスですっかり冷めてしまいました。あの視聴者の感情はありえない。なぜ、たかがテレビ番組で、抱き合ったり手を叩いたりして狂喜乱舞するのか。今の視聴者は、テレビをもっと見下していると思います。視聴率を支えているのは、下品な好奇心だけです。もし「トゥルーマン・ショー」を見て視聴者が感動すると考えたとすれば、それは制作者の思い上がり以外の何物でもありません。視聴者全員があの二人の警備員のような態度だったら、私はもう少し高い点数をつけたと思います。3点(2004-05-29 21:34:27) 1232. シー・オブ・ラブ さしたるスリルもミステリーもなし。サスペンスというよりコメディーでした。でも、それなりにおもしろいかな。アル・パチーノのブリーフ姿が、けっこう哀しかった。 6点(2004-05-16 19:56:14)(笑:1票) 《改行有》 1233. マイノリティ・リポート まあまあって感じじゃないでしょうか。ストーリーも破綻してそうでしてないし。現実に、予知能力の活用はさておき、個人の認証システムが完成するのは時間の問題でしょう。これがユビキタスのダークサイドだと思います。そこから逃れたければ、目玉をくり抜くしかないのかな。そう思ったら、ちょっと怖い気がしました。6点(2004-05-16 19:46:45) 1234. ボウリング・フォー・コロンバイン ドキュメンタリーとしては地味ですが、この映画には2つのポイントがあると思います。1つは、米社会をカナダや欧州社会と比較した点。米人って、自分たちが世界の中心で、自分たちが常に正しいと思っているフシがありますよね。そうじゃないんだという作者のメッセージにひたすら共感しました。もう1つは、ウォルマートの弾薬販売を中止させた点。ドキュメンタリーはしばしば独りよがりになりがちですが、こうやって実際に行動し、世の中を少しでも変え、その事実を映像として記録した点が、実はこの映画の最大の存在理由ではないでしょうか。7点(2004-05-15 00:14:13) 1235. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン ほのぼの感がいい感じ。でも、ちょっとドキドキ感が足りないかな。 バートレット大統領も騙されるのね、と思いながら見ていたのは私だけでしょうか。冒頭のアニメはたしかにいいですね。6点(2004-05-14 23:53:48)《改行有》 1236. リプレイスメント 陳腐なスポ根ものかなと思っていたんですが、意外におもしろい。てんこ盛りの「そんなアホな」と思わせるシーンのおかげで、ありがちなクサさが消えていました。「てるてる家族」に通じるものがあると思うのは、私だけでしょうか。8点(2004-04-19 16:44:25) 1237. トータル・フィアーズ 核の爆発以降、「ありえねぇ」の連続。だいたい米ロの緊張なんていう設定自体が古すぎる。今の時代、爆弾騒ぎがあったら、まず疑うのはテロでしょ。それに、こんなお気楽に報復攻撃するなんて……。まあ米国のB級映画なんて、こんなものかな。5点(2004-04-19 16:36:12) 1238. スパイ・ゾルゲ 一級の素材、一級の役者を使っていながら、映画としては三流と言わざるを得ません。残念。ツッコミを入れたい部分はだいたい皆さんと同じ。付け加えるなら、ミヤギ、尾崎、ゾルゲにスパイ容疑がかかる過程を、もう少し丁寧に、ドラマチックに見せてほしかった。すべてがのっぺらぼうに進行した印象です。「3時間」は観る側には長いけど、つくり手側にとってはギリギリに切り詰めた結果でしょう。たとえば大河ドラマの尺だったら、さぞかし壮大な叙事詩になっていたことと思います。3点(2004-03-29 04:04:16) 1239. カリートの道 健さんを彷彿とさせる、米版ヤクザ映画。やっぱりアル・パチーノはカッコいい。ショーン・ペンのイヤらしさが、それをますます引き立ててくれました。ただ、巨匠にケチをつけるのもナンですが、なぜラストから始まったのでしょうか。「もしかしたらパラダイスに行き着けるかも」と期待しながら観たほうが、もっとおもしろかった気がします。9点(2004-03-28 03:17:23) 1240. 蝶の舌 静かな作品だけど、それがいい。両親の“手のひら返し”は誰にも責められません。これが世の中というものでしょう。だからこそ、ラストの少年の大きな瞳が印象的です。U2のアルバム「WAR」のジャケットを想起しました。8点(2004-03-28 03:01:56)
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