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プロフィール
コメント数 2524
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1241.  アバター(2009) 《ネタバレ》 予告編を見て予想したのは『パンツァー・ドラグーン』ミーツ・スタン・ウィンストンな世界で繰り広げられる古典的な、敵こそが正義で寝返りパターン、民衆の力がテクノロジーを圧倒し、ホーナーお得意の民族音楽&アクションシーンで打楽器キンキン!って映画。実際に見て、まんまやないけー!って。つーか、『ジェダイの復讐』『攻殻』『パプリカ』『ナウシカ』『ラピュタ』『ヤマト完結編』『HALO』『聖剣伝説II』『PSO』『ロスト・プラネット』『モンスターハンター』等、怒涛の類似ネタの洪水にクラクラしつつも、心はちっとも映画に描かれていたコネクトシステムみたいには映画の深部へとシンクロしてゆかない、もどかしい状態が続きました。そもそも、この映画に深部なんてないのかな。まるでキャメロンが与えられたテクノロジーで嬉々としてオタク趣味を爆発させているようで。映像には胸躍る瞬間が何度も訪れます。でも、それは映画特有の感覚ではなくって、むしろゲームをプレイしている時に訪れる感じにそっくりで。3Dも含めて、映画と言うよりは見世物、今のテクノロジーをどうだとばかりに披露してビックリさせるイベント。それもまた映画の1つのあり様でしょう。でも、取り返しのつかないくらいにオタクをこじらせてる人間にとっちゃ、この映画の中の要素全てが、もう飽き飽き、お馴染みな感覚、これは革新ではなくて到達点。その先、テクノロジーが本当に生命を得た世界が見たいんだってば。おっさん、映画撮ってない間、ずーっとネトゲしてたでしょ?みたいな映画でした。これをキャメロン一人の手柄にしちゃう事は、ここまで積み上げてきた世界中のクリエイターに失礼だしね。[映画館(字幕)] 6点(2009-12-22 23:44:47)(良:3票)

1242.  インフォーマント! 《ネタバレ》 アカデミー賞ノミネート確実? 私にはいつも通りの多作ゆえに粗雑な作りのソダーバーグ作品って感じに映りましたが。そりゃマット・デイモンの怪演っぷりたらありません。企業やFBIだけじゃなく、観客も振り回されちゃうんですから。何度も「おいおい!」ってツッコミ入れたくなる凄くヘンな人物像を見事に創り上げてます。だけど、コメディと言ってもクスクスってレベル、映画的な爽快感も企業、FBI、司法連中の振り回されっぷりがあまり描かれないのでそんなにはなく、組織の中で優先される金と、その金を更に利用した者とを通して歪んだ社会構造を・・・なんて深みに迫るワケでもなくて。ばーっと脚本書いて、ばーっと撮ったでしょ?みたいな。嘘が処世術、ってところがこの映画の最大ポイントに思えますが、それでいいのかな? あと、日本人に見せるつもりがないのか、日本人の悪口連発な上、時代考証をちゃんとしてる映画なのに東京の映像だけは1994年当時には存在しなかったモノが映ってたり(六本木のドンキホーテ屋上の、苦情で使われずにオブジェと化した絶叫マシンのレール)。それにしてもワーナー製、ソダーバーグ監督作、マット・デイモン主演でなんでこんなにひっそりと公開されるかね?と思ったら、実際に国際カルテル事件に関わった日本の大企業の実名が登場してたりするんですね。そりゃ大公開は無理だわ。私的には、そこがこの映画のいちばん面白かったところ。つーか、実名が出てくる2つの企業名でぐぐっても、出てくるのがこの映画のことばかりで事件について記述されてるサイトがあんまりヒットしないってあたりがねー、妙にリアルでイヤだわ。[映画館(字幕)] 6点(2009-12-09 17:24:27)(笑:1票)

1243.  ニュームーン/トワイライト・サーガ 《ネタバレ》 『さかな&ねこ』って4コママンガがありまして、世の中が魚と猫だけの世界なんです。で、当然ながら猫は魚を食べちゃうワケですよ。それが自分の生徒だったり、部下だったり、お客だったり、憧れの人だったり、恋人だったり。つい食べちゃうの。これは結局そのマンガと同じじゃん、みたいな。愛してるけど食べたい、って。今回は超わがままな魚に辛抱強い猫達が振り回される話・・・いやいや、ちゃんと映画のレビューをしなくちゃ。『ロミオとジュリエット』っていう、今時ベタ過ぎな話をベースにしたクサい・・・いやいや、ハーレクインロマンスとか、コバルト文庫とか、ああいうノリが平気だったらこれも・・・いやいや、えーと、前作に比べたら、波乱万丈な展開で少しだけノリがいい感じ、ただ、吸血鬼と狼男との三角関係なんてのを笑わずに見てられればのハナ・・・いやいや、あ、映像が凝ってて面白いです。ワンカットでどんどん時間を経過させたりして。ただ、物語は顔色悪い兄ちゃんが今回、あんまり出てこないしちっとも活躍しないんで、そこら辺のノリを期待してた腐女子・・・いやいや。ダコタたん、あれだけかよ!・・・いやいや。次がまだあるのかよって、別に毎回やる事同じでしょって・・・いやいや。吸血鬼に狼男だったら、あとフランケン出して『ドボチョン一家』にでもしちゃえば・・・いやいや。世界で大ヒットしてるワリに日本じゃ入りがよろしくないのは(今日も平日とは言えガラガラ)、この国じゃ、このテの物語ってアニメ、マンガ、ラノベであまりにおなじみ過ぎるからッスかねぇ・・・いやいや、結局マトモな映画のレビューにならないわ。夢見る中高生と乙女心を失わない人向けざんすね。[映画館(字幕)] 6点(2009-12-04 21:36:56)

1244.  劇場版 マクロスF 虚空歌姫 ~イツワリノウタヒメ~ 『マクロス』っていうと、最初のヤツはテレビ、映画と見ておりましたが、あとは「俺の歌を聴け~!」ってウザいヤツだけ何故か毎回見てたくらいで。相変わらず歌ってラブラブなロボットアニメを続けているんですねぇ。つーか、それが『マクロス』のアイディンティティなワケですか。これはまるっきり元のテレビシリーズを知らない状態で見たのですが、まずキャラクターの関係がちゃんと見えて来なかったのが不親切だな、と。最初からお知り合い状態なアルトとシェリル、アルトとランカ、それぞれの元の距離がそもそも見えないまま話が進展しちゃうんで、後からあれこれと頭の中で組み立ててゆかなければならない感じです。それに絵的には魅力的に思えたシェリルがなんだか妙に俗っぽいキャラで、なんかやっすいなーと、中盤のキャラが延々と絡むだけの展開にはダレダレ。今時こういうラノベみたいな恋愛モノ見るのはきっついですわ。でも、クライマックスの歌う戦闘シーンは、ああ、これぞ『マクロス』の真髄やね!って。シェリルやランカの歌が、ミンメイの歌ほどには響いて来ないのは、こっちが歳食ったせいかナンか判りませんが。キャラ、メカ、設定と、一応アニメファンの欲求をそこそこ満たしてくれるアニメなんじゃないスか?みたいに古いアニヲタ的には思いました。なんだかんだ言いながらキャラクター商品欲しくなったりしましたもんね。[映画館(邦画)] 6点(2009-12-02 02:11:11)

1245.  なくもんか 《ネタバレ》 阿部サダヲのぶっちぎり状態が延々と続く映画ですが、それが決して不快には感じなかったので楽しめました。カラッと強い竹内結子ってのも魅力的ですしね。庶民的な商店街を舞台にした人情喜劇、古臭い作風にしろ、クサい泣かせにしろ、それってワザとやってるでしょ?って。後半の沖縄がダレまくりで不要に思えるところまで含めてワザとなんじゃない?みたいな。それはまるで80年代半ばくらいまで存在していた松竹や東映のプログラムピクチャーのノリを求めているような感じ。沖縄部分もタイアップで無理矢理ロケ組み込んじゃうノリ。駄目な父親や、漫才コンビの相方の話を曖昧にして、きちんと完結させていないのも、続編アテ込んで作ってマス、っていう感覚を再現してみせたのかな?なんて。ただ、これがそういうパロディとしてだけで完結しちゃっているのだとしたら、やっぱりどうしたって浅いし、純粋な一本の映画としては満足できません。だから、これがもしシリーズ化されて年一本ペースで作られて、お正月かお盆に上映されて、おいちゃんおばちゃんを喜ばす映画へと発展してゆくっていうんなら、輝かしき第一作として評価したいところ。現状ではいいとこ6点。もっとも、どう見ても東宝のガラじゃないっていうのが痛いところなんですけどね。[映画館(邦画)] 6点(2009-12-02 01:23:26)

1246.  ゼロの焦点(2009) 《ネタバレ》 戦後、女性の時代が立ち上がってゆく過程で、その中にあった哀しみを浮かび上がらせる、という点では大変に判り易くよく出来ておりました。時代の表現がきっちりできていて、現代という時代の有り様から過去を見つめてみましょうという映画の方向がちゃんと見えてました。でも(はーい、誉めるのここまで)、映画的な重量感や華に欠けるんですよね。シネスコにしただけじゃごまかせないわ。あと、女を描くには男も描かないとアカンのとちゃう? この映画、男がスカスカ。その上、大事なシーンが何故かいちいちコメディ一歩手前。泡吹いて大悶絶とか、真剣なシーンになると必ず左右の目のサイズが違う広末とか、電気付けたら真っ赤顔ヌヴァー!とか、倒れたと思ったらなんかミョーに真っ直ぐな姿勢で上向いてるとか、いちいち笑っていいんですか?って。つまり、そういうの全部、この監督さん、この役者さん達で本当に正解だったの?ってのが原因だったりするワケで。これが限界ですかぁ。もっと哀しみを上手く表現できる人々ってのがいたんじゃないかなぁ。うーん。[映画館(邦画)] 6点(2009-11-14 19:22:23)

1247.  きみがぼくを見つけた日 《ネタバレ》 カメラがもうね、うっとりするくらいキレイなんですよ。年に1~2本あるかないかってレベルの美しく撮られたシネスコ。で、内容の方は、発想は面白いけれど、映画としては面白くなりきれなかったかな。ワリと早期に物語の構造が明確になっていって、全体の流れが見えて、そして当たり前のようにそれをなぞって終わりになっちゃう。設定がSFなんだからもう少しヒネってくれよ、意外なオチを見せてくれよ、って思ってしまうんですよね。時間の流れを細切れに、ランダムに生きてゆく男の姿を通して、人生という時の流れを語る、にしてはあまりにこれってSFなんですよ。観客にSF的なカラクリを意識させ過ぎてしまって、本来見せたかったのであろう、肝心な人生のドラマ部分が弱くなっちゃってます。映画が始まってしばらくは、どれだけイイお話を見せてくれるんだろう?って期待させてくれたのですが、この設定世界では時は円環構造であり、パラドックスは生じない!って大々的に主張しちゃっちゃあねぇ・・・。娘が起こす奇跡を期待したんだけどな。ところでイヴの時、部屋に貼ってあった日本語の「クリスマス商戦」、なんなんだろ? ポスター? タペストリー? 何故に「クリスマス商戦」?[映画館(字幕)] 6点(2009-10-27 17:26:38)

1248.  ワイルド・スピード/MAX 《ネタバレ》 前から話が繋がってんのね。1、2作目はテレビで見たハズですが、すっかり忘れちまったい(映画館で見ないとなかなか記憶に残らないという困ったクセが)。都合良く「レースで勝負だ」ってノリは麻雀ゲームみたいな無理矢理さ加減で毎回笑わせてくれますが、ヴィン・ディーゼルに主役を張るだけの華がないのがツラいですわぁ。つーか、レティとの関係がちゃんと見えてこなかったんでディーゼルのテンション低い演技と相まって、復讐の物語としてもどうも盛り上がらず。しかし、それより何より、なんつっても、これまでのシリーズにあった、ドレスアップされたチューンドカーをフェティッシュに見せるってのが殆どなくなってしまったのが非常に残念。あれがあってこその『ワイルド・スピード』なんでないの? あれがないとフツーのカーチェイス映画だわさ。つーか、昨今のインフレカーチェイス映像と比較してもジミ。唯一、クライマックスの坑道内チェイスは『スター・ウォーズ』みたいでちょっと面白かったですが。自動車映画としてのワクワクは番外バカ映画な前作未満でした。そういうのは今度出るXBOX360の『Forza3』で存分に楽しむとしますか。え?『GT5』?プッ、冗談でしょ。って、私ゃマイクロソフトの回し者か?[映画館(字幕)] 6点(2009-10-12 18:20:33)(良:1票)

1249.  キラー・ヴァージンロード 《ネタバレ》 冒頭からしばらく、やっちまったか!これはマズいか!って作為的な映像(ミュージカルで、60年代風なキッチュさで、そしてわざとらしい)が羅列されるのですが、段々と落ち着いてきて。非現実的なギャグと現実的なコメディとの境目が曖昧なカオスな状態で、クライマックスで泣かせにまで走るのは、さすがにバランスに欠け、映画的にツラいわ、と思いましたが、あと樹里っぺがあんまり魅力的に撮れていないのが気になりましたが、岸谷五朗監督、ここはヘンにゲージツ家気取りな俺様映画に走らず、バカ娯楽映画とした点で好印象。受動的キャラゆえか樹里っぺが意外に面白くないのが欠点なのですが、女ターミネーターの如き木村佳乃のバカっぷりは突き抜けていて良いなぁ。彼女が樹里っぺと一緒なシーンでは俄然映画が弾んで面白くなるという。この二人のかけあいの割合がもっともっと大きければ良かったんですけどねぇ。クライマックス、おじいちゃんを引っ張りすぎで不自然になっていますし(あの状態で延々放置って・・・)、泣きも前記のように映画の色に合ってないので長過ぎって感じで。それから樹里っぺが関わった人々が幸せになってゆくというラストの展開が、どう関わったためにどう幸せになったのかがちっとも明快な流れになっていないのが残念。樹里っぺの行動が結果的にきっちり幸せを運んだのでした、っていうんじゃなくて、強引過ぎて納得できない風が吹けば桶屋が儲かる状態で。バカげたギャグ部分は、あれはあれでいいと思うので、脚本がもう少しきっちりと組み立てられていたらもっと楽しめたと思います。[映画館(邦画)] 6点(2009-09-28 11:57:06)

1250.  女の子ものがたり サイバラはいつも「貧乏」も「不幸」も「悲しい」も、自分の内なる世界に摂り込んで肯定してみせるのですが、それが人の手に渡ると必ず「憐れみ」という名の外側から見下した視点のものになってしまうのがダメで。で、この作品はそれでも他の映像化作品(『ぼくんち』『いけちゃんとぼく』)よりはまだマシ、と。いや、下手をするとそれらより質は低いです。前半で展開する小学生時代での子役達の演技に問題があり過ぎて、掴みでコケてしまっていますし、現在部分の深津絵里パートはグダグダするばかりでドラマとして弾みません。中盤の高校生時代が役者の力によって俄然魅力を放っているのが救いですが、少なくとも脚本や演出の力で魅力を出せている訳ではないな、と。ポイントは、最初に書いた「貧乏」「不幸」「悲しい」の肯定に立脚しているという点、サイバラの世界なるものを描出しきれないながらも、作品として成立させようとしている点。西原理恵子原作って看板をぶら下げた以上、最低限サイバラを感じさせるべきなのですが、この映画がやっとサイバラだったなぁ、みたいな。「サイバラ映画=貧乏で不幸で悲しいベタベタした映画」というスタイルそのものから抜け出す事はできていませんでしたけれど。次の映画化作品『パーマネント野ばら』も当然のようにそうなるんかねぇ? あと、必ず自分の映画化作品に役者として登場するサイバラですが、演技力が微妙に向上してるのはこのところのテレビ出まくりのお陰?[映画館(邦画)] 6点(2009-08-31 21:07:22)

1251.  HACHI/約束の犬 《ネタバレ》 とーちゃんはハチ公と同じ年生まれで、子供の頃に生ハチ公を見た事があるそうで。私にとって「ハチ公」っていうと地名というか場所名ですね。さて、そんなハチ公の戦前のエピソードを現代アメリカに置き換えた物語、なんか色々と無理があります。そして、その無理をちゃんと映画に昇華できなかったなぁ、と。人間のドラマが大変に曖昧に作られていて、特にご主人様が死んでしまって以降はドラマが全く人間に乗ってゆかない作り。その分、ハチの視点から映画を見る事になるのですが、そうなると今度はひたすら可哀想。予告編で語られた「人々の心を云々」と違って実際には人間は最後までハチと距離を置くばかりで、半分放置。ご主人様の死後、この映画は何を描くべきか、何を見せるべきかを見失ってしまっているような感じ。せめてウソでもいいから、人々の優しさに見守られてやがて天に召されたのでした、くらいの話にしておくれよ、と。この監督特有のせわしない作りが、子犬ハチの落ち着かなさにシンクロして、前半はちょっと落ち着け!って感じの状態ですが、終わってみれば、前半のハチの可愛らしさこそがこの映画のキモだったなぁって思いました。点数はもう全てハチ公の愛らしさ、けなげさに。[映画館(字幕)] 6点(2009-08-13 16:47:57)

1252.  ボルト 《ネタバレ》 動物達のロードムービーっていうのはディズニー映画の王道だったりして、ちょっと懐かしく思いました。でも、特に「ここは!」ってポイントはなくてねぇ。ボルトの架空世界が、ちとクド過ぎ、引っ張り過ぎで、本題のペニーに会うための旅が薄くなってしまった感があります。駆け足な展開のせいか、ボルトが自分の正体に気付いて落ち込むところと、ミトンズがラスベガスを安住の地に決めようとするところの2箇所があまりに唐突過ぎて「なんで?」ってカンジ。クライマックスも架空の世界と違って明確な悪を設定するワケにはいきませんから、ああいうカタチにするしかなかったのでしょうけれど、なんだかまるっきり新味がないねぇ、と。最初から最後まで娯楽アニメのカタにハマった世界で築かれた映画って印象でした。吹き替え、佐々木蔵之介は上手いけれど、元はジョン・トラボルタの声だからオッサン声が正解なんでしょうけれど、日本の場合、ああいう可愛い系キャラは女性がアテた少年声がしっくり来るんだけどなぁ。江角マキコの声はワリと好きです。あと、3Dそろそろ食傷気味。3Dである事の優位点はあまり感じられなかったので、通常版でいいですね。高いし割引きかないし。[映画館(吹替)] 6点(2009-08-05 17:59:36)(良:1票)

1253.  サマーウォーズ 《ネタバレ》 信州の武田勢の旧家って言ったらウチの母方のご先祖の天敵ですなぁ。それはともかく。楽しめはしたのですが、なんだこのマンネリ感、ってところで。細田監督の引き出しはこんなにも少ないの? 毎度のリング状電脳空間、夏、入道雲、画面に平行な構図。やってることずーっと同じ。いい加減飽きますって。『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』と本家『ウォー・ゲーム』(83年のジョン・バダム監督のヤツね)をベースに、あと『どれみ』やら『時かけ』やらでお馴染みな細田エッセンスを振りかけたら出来上がり、みたいな。もっと新鮮な驚きを見せてよ、お願いしますよ。キャラが意外なまでに面白味に欠けるのもどうなんだろうなぁ、と。主役かと思われたヒロインなんて延々と役立たずだし、おばあちゃんが頑張るのかと思えばあれだし。大家族という一集合体が1つのキャラとして成立してる、って点では面白いのですが、個々ではそんなにはねぇ。家族ってシステムと仮想システムとの対比から「こころ」に触れてゆこうとするテーマはいいと思います。だけど、この作品には広くアピールするだけの一般性も普遍性も足りてない感じがしました(もっとハッキリ言うとオタクくせー)。大体、OZのシステム自体が疑問だらけなのですが、抵抗なくみんながみんなあのシステムを受け入れているという設定があり得なさ過ぎて、テーマを語るためのハッタリだとしてもアナログな人々の頑固さを実感しまくりながら生きてきた身としては説得力がまるで感じられません。あと、『時かけ』に続き「泣く」シーンを特異点として入れてるのは宮崎アニメを意識し過ぎかな。元々「泣く」シーンは宮崎アニメのポイントなのですし。宮崎アニメの呪縛から逃れられない限り、宮崎駿は越えられないですわな。次はもっと全然違った色を期待します。[映画館(邦画)] 6点(2009-08-02 16:30:04)(良:2票)

1254.  愛を読むひと 《ネタバレ》 ブンガク的な映画を見にきたつもりが、ケイト・ウィンスレットが『青い体験』のラウラ・アントネッリや『課外授業』のキャロル・ベイカーや『プライベイト・レッスン』のシルビア・クリステルと肩を並べちゃってるようなノリのエッチな映画だったりして、ぎゃあああ、そういう映画だったの?ってカンジ。でもそれは前半だけで終わったので良かった良かった(むしろ残念?)。読むこと、文章に触れることを通して描かれるヒロインの哀しさが響いてくる映画でしたけれど、一方であまりのケイト・ウィンスレットの好演のせいか、私がホロコーストに対する認識が浅いせいか、はたまた脚本がキチンとその罪悪を描かず既存のイメージに頼ってしまっているせいか、彼女をそこまで忌避しなければならない、そこまで弾劾されなければならない理由というのがハッキリ見えてこないんですよ。主人公がヒロインを避けなければならなかった、最後に今更ながらにやっと真実を明かす気になった流れが、どうもピンと来ず、ダメな男にしか見えませんでした。悲恋物語としてはともかく、戦争という大きな渦の中にある個人の罪を問うには力不足な映画と言わざるを得ません。主人公の曖昧さがそのまま映画の曖昧さに繋がってしまったような映画でした。[映画館(字幕)] 6点(2009-06-20 19:47:24)(良:1票)

1255.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 前半1時間とエンドクレジット部分は10点ってカンジですが、後半1時間は「なんじゃこりゃ」ってレベルで。あれじゃ安っぽいB級ギャング映画だわさ。金を選んだ兄と愛を選んだ弟の安直な対比、随分とまあチープなモンを見せられたなぁ、と。兄さんの死に様なんぞ、彼の俗物さ加減をわざわざ強調しているようで(金そのものではなくて、金の風呂というワザとらしい安っぽいあり得なさ加減で)、あれは何らかの悪意ある描写なのか?って深読みしちゃったりして。『ミリオネア』の出題一問一問に呼応して過去のエピソードが描かれてゆくという構造そのものはあり得ないながらも面白いのですが、その構造に誤魔化され、隠されているかのようなクサいドラマは、なんともかんとも・・・。予定された不幸と幸福のレールをなぞるだけの映画のようで、どんどん先細りになってゆく展開に、なんかこのところのアカデミー賞、個人的に不作!と映画が終了する前から心の中でツッコんでいました。あ、カメラと編集は良かったです。[映画館(字幕)] 6点(2009-05-16 18:31:01)

1256.  クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国 《ネタバレ》 なんだかんだ言いつつも映画館で見る『クレしん』は『温泉』から9回目。今回はムトウ監督以降の、グダグダになった感じがする『クレしん』映画の中では一番面白く見られました。良くも悪くも監督の作品として成立していた『カスカベボーイズ』までとは違って、それ以降は方向性を見失って年一本のノルマを消化するためだけに作られてるんじゃない?みたいな感じだったワケで、今回だってハッキリした方向がしっかりとは見えてないんですけど、ちゃんとしんちゃんを始めとする各キャラクターの笑いがあって、映画的なスケールがあって、感動があって。『クレしん』的面白さの及第点到達しました、みたいな。ここ数作は起承転結の転がすっぽり抜け落ちてすらいましたが、今回は一応クライマックスが存在してましたし。今回、特にセリフに冴えが感じられたのは、いつもは存在しない「脚本」があったからですかね? しかし、敵役の魅力のなさは相変わらず。エコロジーというシリアスな問題を抱えながら、それを推進するのが悪の側で、正義の側として描かれるのが酷い浪費と破壊に走る人間。その難しい問題を結局ちゃんと筋を通さず投げっぱなしにしちゃったのはダメでしょ。地球環境よりも日々の生活が重要という状態でオチちゃってます。だけど、久しぶりに役立たずで空回りしてるだけの野原一家からは脱却したので、まだ楽しめました。埼玉紅さそり隊のファンとしては今回ちょっとだけの登場でも嬉しかったですし(映画ではいつも殆どスルーされてますからねぇ)。例によって敵側の歌シーンはウザかったですが。あれって入れないとダメって決まりでもあるの?[映画館(邦画)] 6点(2009-04-25 22:13:22)

1257.  鴨川ホルモー 《ネタバレ》 邦画の舞台挨拶って観客が宣伝に協力するのが当たり前になってるじゃないですか。場内全員「ゲロンチョリー」やってくださいね、なんて事になったら死にたくなるわ、と思ったのですが、さすがにそれはありませんでした。オニのお面を頭に付けて「ホルモー!」って拳突き上げる程度で許して貰えて・・・うう。さて、映画はホルモーってモノの設定が大変に面白く、いっそそこだけで映画作ってくれればいいのにって感じで。和の雰囲気が素敵に描出されている京都を舞台に、実在する大学に青龍、朱雀、白虎、玄武の神獣が設定されていて、伝統の儀式があって、どんだけ和なアドベンチャーが展開するのかと期待したら、映画の後半は色恋沙汰による内部分裂がメインとスケールダウン状態。そしてそのドラマ部分がベタベタに類型的でまるで新味がないんですね。メガネ取ったら美人とか、一体どんだけ古びたネタやってんの? チョンマゲネタとかレナウン娘とか小ネタは面白いんですけどねぇ。とても個性的な設定、せっかくの素晴らしいキャストに対して、意外なほどに平凡なフォーマットをはめ込んでしまったって感じでした。先輩部員とか他大学の生徒とか、せっかく魅力的なのに全く生かされないままの役者さんが多過ぎでもったいないわぁ。実況とかOBの爺ちゃんとか外してでも、もういっその事、恋愛ネタ外してでもホルモーに賭ける熱い若者の物語が見たかったかも。[映画館(邦画)] 6点(2009-04-19 00:50:42)(笑:1票) (良:3票)

1258.  真昼の決闘 《ネタバレ》 やってくるのがどんだけ悪い奴等なのかちっとも判りゃしないですし、町には奴等の仲間がいたりもして、むしろちっとも協力者が現れない保安官の人望の方が微妙じゃん、みたいな。どうも逃げずに対峙する事を選んだ保安官の意地、いや、エゴみたいなのが気になってしまい。なんか意地張って残る、だけどアテにしてた協力者いなくて焦る、やっぱり逃げようとする、でも「逃げれ」と言われて意地になる、勝ってブチ切れて出てく。彼、もしかして元からコミュニティ向きな人間じゃなかったんじゃ? やたら自己完結型な人に見えてしまうワケですが。ほんの1時間20分ほどの出来事、リアルタイムで進行するかと思いきや、リアルタイムより更に早い進行で(でなきゃ駅と町とがぴったりくっついてなくちゃならない)サスペンスがどんどん高まってゆく感じは良かったです。ただ、町を捨ててゆく女の人が存在する意味、大してないような気がするんですけど。彼女出てくると間延びするし。[DVD(字幕)] 6点(2009-04-09 00:34:03)

1259.  トワイライト~初恋~ 《ネタバレ》 邦題に恥ずかしいオマケが付いちゃってるじゃないですか。~初恋~。やめてくでー。映画そのものの地雷臭を更に彩ってるわぁ、みたいな。で、映画は・・・青いよ。ずーっと画面青いよ。カメラマンの助手がタングステンタイプのフィルムにフィルター忘れちゃったんじゃないかってくらいに青いよ。それはともかく、なんか地雷かと思ったらそうでもなくって、ワリと楽しんでる自分がいて。いやいや、とってもユルくてヌルい映画なんですよね。一体いつになったら物語が展開するの?ってくらいにユルユルな状態が殆どで。ラスト30分くらいだけ、一応バタバタして。青年はつよぽんにウド・キア混ぜたような顔で、いいオトコ・・・かぁ?みたいな(ウド・キア入ってる時点で吸血鬼顔としては合格なんですけどね)。だけど、最近のハリウッドの脂身タップリコッテリクド過ぎ状態とか、エログロに走って汚物をスクリーンにぶちまけてるような感覚のとか、ああいうのにゲンナリした目に、このユルさは心地良いです。悲恋として伝わってこない(ヒロインが「さあ殺せ~、とっとと殺せ~」って状態じゃあねぇ)とか、展開ヘンとか(野球で唐突にクライマックス突入、追う事を楽しむって言いながら卑怯なテでおびき寄せる敵さん、なんやの?)ありますけど、私としては、こんくらいのヌルさが本来のアメリカ娯楽映画(ハリウッド製だと思ってましたが、製作会社、ネバダ州にありますね)の良さだと思ってるんですけどねぇ。スプラッタなし、ホラー要素も殆どない、バンパイアものにつきものな耽美すら微量な安心ラブラブ映画ざんした。[映画館(字幕)] 6点(2009-04-05 17:44:50)(良:1票)

1260.  相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿 《ネタバレ》 事件の始まりが職権濫用と偶然に次ぐ偶然という状態なのでイマイチ乗れません。テレビシリーズに馴染んでいない目には、主役が彼であるという状態、ちょっとキツいですしねぇ。しかし、この映画の最大の欠点は、サスペンスモノじゃタブーな「本来とっても目立つ人が何故かやたらにジミな役」っていうのをやらかしてしまってる点ですね。登場した時点で「この人が犯人じゃね?」って思っちゃった。そしてその通り。この犯人は他にも幾つかのサスペンスモノのタブーを犯しちゃうんですが、それは見てのお楽しみ。まあ、そういう浅さが気になる映画なんですが、ワリとタイトにまとめてあって、あまりダレ場を作っていないので楽しめました。シーンのお尻にいちいち余分な部分があるのと、何度も登場するチープな空想シーンは微妙なカンジですが。それにしてもデジタル上映は白がトンで黒が重くて目がチカチカしていけねえ・・・[映画館(邦画)] 6点(2009-04-01 18:21:51)

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